【発明の詳細な説明】
糸状菌類の異種タンパク質生産用の光調節プロモーター技術分野
本発明は、糸状菌類宿主における異種、特に、真核性タンパク質の組換え体生
産に関する。特に、本発明は、光調節菌類プロモーターを用いる発現構築物に関
する。背景技術
光に対する暴露が、一般的なパンカビであるアカパンカビ属(Neurosp
ora)の多数の遺伝子の転写を活性化することは長年知られてきた。これらの
遺伝子のいくつかは、カロテノイドの合成経路に不可欠な酵素である生産物を生
じる。この経路における多数の異なる遺伝子突然変異体(アルビノ−1、−2お
よび−3またはal−1、al−2およびal−3と称される)は、ハーディン
グ(Harding),R.W.らによる論文、Plant Physiol.
(1981)68:745〜749中に記載された。これらの突然変異に関係し
た遺伝子は光調節されるが、al−1、al−2およびal−3突然変異体の3
種類全部に関係した遺伝子はクローン化された(ネルソン(Nelson),M
.A.ら、Mol Cell Biol(1989)9:1271〜1276;
シュミットハウザー(Schmidhauser),T.J.ら、Mol Ce ll Biol
(1990)10:5064〜5070)。
al−3遺伝子は、ゲラニルゲラニルピロリン酸シンテターゼの生産を調節す
る。ゲラニルゲラニルピロリン酸は、カロテノイドおよびキサントフィルの前駆
体である。従来の研究は、この中間体の合成が転写レベルで調節されること、お
よび光の30分間パルスがカロテノイド生合成における3種類の遺伝子の転写を
15〜45倍に同調的に増加させることを示した。光を用いてal−3プロモー
ターを活性化させるための条件は、例えば、ベイマ(Baima),S.ら、J Photochem Photobiol B:Biol
(1992)15:
239〜251によって記載のように知られている。
組換え体生産系において異種タンパク質をコードしている遺伝子の発現を調節
することはしばしば好都合であるので、適切なコーディング配列を光調節プロモ
ーターの制御下に置くことは、発現を制御する簡単で且つ有効な方法を与えるで
あろうし、そしてそのタイミングを宿主の生理学的状態に適合させるであろう。
従来、糸状菌類宿主に関係した発現系においてこの調節手段が用いられたことは
なかった。本発明は、このような調節系を提供する。発明の開示
本発明は、光の存在または不存在によって調節されうる糸状菌類の異種タンパ
ク質の発現系を提供する。これらの発現系は、異種タンパク質をコードしている
ヌクレオチド配列を、al−1、al−2またはal−3遺伝子に関係したプロ
モーターの制御下に置く。好都合に、発現系は、用いられる菌類宿主の関係にお
いて選択可能なマーカー機能を与えるであろうヌクレオチド配列を更に含む核酸
分子上に含まれる。
したがって、一つの態様において、本発明は、al−1、al−2またはal
−3プロモーターに対して機能的に結合した異種タンパク質をコードしている第
一ヌクレオチド配列を含み、そして場合により、選択された菌類において選択可
能なマーカー手段を与える第二ヌクレオチド配列を更に含む。
他の態様において、本発明は、本発明の核酸分子を含むように修飾された糸状
菌類およびこれらの菌類を培養することによって異種タンパク質を製造する方法
に関する。図面の簡単な説明
図1は、本発明のプラスミドを構築するのに用いられるal−3プロモーター
インサートのヌクレオチド配列を示す。
図2は、al−3プロモーターの制御下のmtr遺伝子の読み取り枠(ORF
)を含む種々のプラスミドによって形質転換されたアカパンカビ(N.cras
sa)培養物の増殖に対する光の作用を示す。
図3は、暗中の増殖が基準化されている図2のデータの別の形態を示す。
図4は、形質転換されていない菌株の新鮮培養による、図2で図示されたのと
同様の実験で得られたデータを示す。
図5は、暗中の増殖が基準化されている図4のデータの別の形態を示す。
図6は、pLRCの構築を示す略図である。
図7は、キモシン読み取り枠のヌクレオチド配列を示す。発明の実施態様
本発明は、糸状菌類を組換え体宿主として用いる場合に有用な発現系を提供す
る。「糸状菌類」とは、分岐状の重なり合う糸状体の塊によって菌糸体を形成し
うる菌類を意味する。これらの枝は横壁によって中断されているかもしれないが
、小室間の細胞質の通過は可能である。これらの菌類では有性生殖および無性生
殖両方が起こる。無性生殖の場合、分生子として知られる胞子が、糸状体に沿っ
た様々な位置に形成される出芽突起の先端の外側に生じる。糸状菌類で表わされ
る科には、藻菌類(Phycomycetes)、子嚢菌類(Ascomyce
tes)、担子菌類(Basidiomycetes)および不完全菌類(De
uteromycetes)がある。最も一般的な科は、アカパンカビ属、コウ
ジカビ属(Aspergillus)およびアオカビ属(Penicilliu
m)を含む子嚢菌類である。特に好ましい宿主としては、アスペルギルス・ニド
ゥランス(A.nidulans)、黒色アスペルギルス(A.niger)お
よびアカパンカビ、特に、アカパンカビがある。光調節発現系
本発明の核酸分子は、異種タンパク質をコードしているヌクレオチド配列に対
して機能的に結合したal−1、al−2またはal−3プロモーターを用いる
発現系を含む。発現系は、典型的に、選択可能なマーカー手段と一緒に与えられ
る。選択可能なマーカー手段は、更に別のベクター上に存在していてよいしまた
は発現系を含む核酸分子中に含まれていてよい。選択可能なマーカー手段の性状
は、宿主の性状および培養条件に依るであろう。
発現系自体は、当該技術分野において理解されるように、必要なプロモーター
のみならず、所望ならば、発現の調節を助ける他の特徴、例えば、エンハンサー
、ターミネーター配列、ポリアデニル化配列等を含むであろう。既知の配列の核
酸からこのような発現系を構築するための手段は十分に理解されており、マニア
ティス(Maniatis)ら、Molecular Cloning;A L ab oratory Manual
(1982);ガバー(Gover),D.N.
ら、DNA Cloning:A Practical Approach(1
985)第IおよびII巻並びに専門家に一般的に入手可能な他の標準的な教本
で前に記載されたような慣用的な技法を用いる。
概して、al−1、al−2またはal−3プロモーターは、発現のための望
ましいコーディング配列と機能的に結合した状態に置かれている。適当なコーデ
ィング配列は、酵素、例えば、ウロキナーゼ、組織プラスミノーゲン活性化因子
またはコラゲナーゼ;ホルモン、例えば、ヒト、ウシまたはニワトリ成長ホルモ
ン、ろ胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモン、甲状腺剌激ホルモンまたはヒト絨毛
性性腺剌激ホルモンなどのゴナドトロピン、ヒト、ブタまたはウシインスリンを
含めたインスリン、ACTH、プロラクチン等;生理学的機能を媒介するペプチ
ド、例えば、心房性ナトリウム利尿性ペプチド、エリトロポエチン、ブラジキニ
ンおよび脳ナトリウム利尿性ペプチド;サイトカイン、例えば、インターロイキ
ン、コロニー刺激因子;免疫グロブリンおよびそれらのフラグメント;若干の毒
素、例えば、リシンまたはジフテリア毒素;産業上重要な酵素、例えば、プロテ
アーゼ、オキシダーゼ、ペルオキシダーゼ等;受容体タンパク質、例えば、トロ
ンビン受容体、カルシウム受容体等;栄養的および構造的タンパク質、例えば、
硫黄の多いタンパク質またはコラーゲン;成長因子、例えば、TGFαおよびT
GFβ、PDGF、EGF、IGF並びにFGF;そして概して、組換え体生成
が望まれ且つコーディングヌクレオチド配列を得ることができる任意のタンパク
質を含めた種々のタンパク質に対するものである。
所望のタンパク質の多くはヘテロ二量体であってよく;この場合、本発明のプ
ロモーターに関与する多数の発現系が用いられるであろう。ヘテロ二量体のサブ
ユニットをどちらも単一ベクターによって生産してよいし、または多数のベクタ
ーを形質転換に用いてよい。
構築物は、一般的に認められているように、所望のタンパク質を培地中に分泌
するためのシグナル配列を与えるように設計されてよいし、またはタンパク質は
細胞内で生産されてよい。所望ならば、タンパク質は、融合タンパク質の一部分
として設計されてよく、それを後で切断して所望の生成物を生成することができ
る。上述の状況において本発明のプロモーターを所望のコーディング配列に対し
て機能的に結合するための方法は、概して、当該技術分野において理解される。選択可能なマーカー
糸状菌類宿主は、本発明の発現系を調節するように修飾される必要があるので
、形質転換プロトコル中に選択可能なマーカーを含むことが望ましい。選択可能
なマーカーは、本発明の発現系を含んでいるのと同様のベクター上に置かれるこ
とができるし、または宿主を同時形質転換するのに用いられる更に別のベクター
の一部分であってよい。選択可能なマーカーの適切な選択は、宿主の性状に依る
であろう。端的な選択は、例えば、宿主が感受性であるベノミルなどの抗生物質
に対する耐抗生物質性の原因となる酵素を生じる発現系でありうる。或いは、例
えば、栄養的欠乏によって宿主が選択される場合、野生型遺伝子を用いて欠乏を
補充することができる。しかしながら、そのようにするには適当な突然変異体が
必要である。
突然変異体は概ね製造することができるが、糸状菌類のより良く研究された種
は、選択のための手段を含む形質転換ベクターの設計をより多様にする多数の突
然変異体が容易に入手可能であるので好ましい。例えば、選択のための一つの極
めて簡単な方法は、特定の栄養素に対して要求がある突然変異体宿主を用い、そ
こでは、この栄養要求の原因である欠失遺伝子を補充することによって選択可能
なマーカー手段が与えられる。例として、ヒスチジンの不存在下で増殖すること
ができない突然変異体を宿主として用いる場合、成功した形質転換細胞は、突然
変異体において欠けている遺伝子の野生型を含み且つ最少培地上で形質転換細胞
を増殖させる核酸を「マーカー」として用いて選択することができる。成功した
形質転換細胞だけがヒスチジン不存在下で増殖することができるであろう。培地
中の他のアミノ酸または他の栄養素の存在に依存した状態を引き起こす同様の突
然変異もまた知られている。例えば、アカパンカビの場合、既知の突然変異体と
しては、独特の栄養要求を有する突然変異体がある。有用な栄養要求およびそれ
に関連した突然変異体の例としては、
(1)アミノ酸、例えば、ヒスチジン(his−1〜−7突然変異体)、プロ
リン(aga突然変異体)、アルギニン(arg−11突然変異体)、シトルリ
ン(arg−11突然変異体)、アスパラギン(asn突然変異体)、コリン(
chol−1およびchol−2突然変異体)、システイン(cys−1突然変
異体)、グルタミン(gln−1突然変異体)、ロイシン(leu−1〜−4)
、リシン(lys−2、−4および−5)、メチオニン(mac突然変異体並び
にmet−6、−9および−10突然変異体)およびトレオニン(thr−2お
よび−3突然変異体);
(2)芳香族アミノ酸の混合物、例えば、p−アミノ安息香酸、チロシン、ト
リプトファンおよびフェニルアラニンの混合物(aro−6、aro−7および
aro−8以外の全aro菌株によって必要とされる)、トリプトファンおよび
フェニルアラニンの混合物(aro−突然変異体に必要とされる)、イソロイシ
ンおよびバリンの混合物(ilv−1、−2および−3に必要とされる)並びに
フェニルアラニンおよびチロシンの混合物(pt突然変異体に必要とされる);
(3)ビタミン、例えば、パントテン酸(pan−1突然変異体)およびチア
ミン(thi−2およびthi−4突然変異体);
(4)プリン塩基、例えば、アデニン(ad−2〜ad−4およびad−8突
然変異体)、ヒポキサンチン(ad−2およびad−3突然変異体)、イノシン
およびグアニンまたはグアノシン(gua−1または−2突然変異体);
(5)ピリミジン塩基、例えば、ウラシル(pyr−1〜pyr−6);
(6)飽和脂肪酸(cel突然変異体)または不飽和脂肪酸、例えば、9位か
または11位にシス立体配座の二重結合を有するC16またはC18脂肪酸、9位に
トランス立体配置の二重結合を有する脂肪酸、およびメチレン架橋によって中断
された多数のシス二重結合を有する脂肪酸(ufa−1および−2);
(7)生理学的に重要なイオン、例えば、カリウム(trk);
(8)糖アルコール、例えば、イノシトール(acu突然変異体およびinl
突然変異体)およびグリセロール;および
(9)他の有機物、例えば、酢酸塩(ace突然変異体)、α−ケトグルタル
酸塩、コハク酸塩、リンゴ酸塩、ギ酸塩またはホルムアルデヒド(for突然変
異体)、p−アミノ安息香酸(pab−1、−2および−3突然変異体)および
スルホンアミド(35℃でsfo突然変異体)がある。
栄養要求に基く一つの具体的な例は、酵素オルニチントランスカルバミラーゼ
をコードするArg B+遺伝子である。この酵素は、野生型黒色アスペルギル
スに存在する。この酵素を欠いた突然変異体(Arg B-菌株)は、通常の非
特異的技法、例えば、紫外線による処理の後、アルギニン含有培地上で増殖する
能力と共に、最少培地上で増殖することができないことに基いてスクリーニング
することによって製造することができる。このゲノムを含む菌類は、それらがA
rgB+核を更に含むならば、最少培地上で増殖するであろう。
他の選択可能なマーカーは、毒素に対してまたは高温などの他の不利な培養条
件に対して耐性を与える。毒性作用を働かせることができる有害な化学薬品の具
体的な例としては、アクリフラビン(概して、acr−4およびacr−6によ
る耐性に必要とされるshg遺伝子の存在と共に、acrによって与えられる耐
性);3−アミノ−1,2,4−トリアゾール(acr−2、atr−1、cp
c、leu−1またはleu−2によって与えられる耐性);染料、例えば、マ
ラカイトグリーン(acr−3によって与えられる耐性);カフェイン(caf
−1によって与えられる耐性);プリン類似体(aza−1によって与えられる
8−アザアデニンおよび2,6−ジアミノプリンに対する耐性;aza−2によ
って与えられる8−アザアデニンおよび8−アザグアニンに対する耐性;aza
−3によって与えられる8−アザグアニンおよび6−メルカプトプリンに対する
耐性;mep(3)およびmep(10)によって与えられる6−メチルプリン
に対する耐性);シアニド(増殖の最初の24時間にcni−1によって与えら
れる非感受性);テトラゾリウム(cya−6およびcya−7によって与えら
れる耐性);シクロヘキシイミド(cyh−1、−2および−3によって与えら
れる耐性);クロム酸塩(cys−13によって与えられる耐性);2−デオキ
シ−D−グルコース(dgrによって与えられる耐性);エデイン(edr−1
および−2によって与えられる耐性);エチオニン(eth−1によって、p−
フルオロフェニルアラニンの存在下においてnapによって、およびエチオニン
がD型の場合にoxDによって与えられる耐性);フルオロ化合物、例えば、5
−フルオロデオキシウリジン、5−フルオロウラシルおよび5−フルオロウリジ
ン(fdu−2によって与えられる3種類全部に対する耐性;アンモニア不含最
小
培地中においてuc−5によって与えられる5−フルオロウラシルに対する耐性
;ud−1によって与えられる5−フルオロデオキシウリジンおよび5−フルオ
ロウリジンに対する耐性)、およびフルオロフェニルアラニン(ある種の条件下
においてfpr−1〜−6によって与えられる耐性);8−アザアデニン(mt
sによって与えられる耐性);メタンスルホン酸メチル(upr−1に非感受性
または最低限に感受性);界面活性剤、例えば、塩化デクアリニウム、臭化セチ
ルトリメチルアンモニウムおよび塩化ベンズアルコニウム(sur−1によって
与えられる耐性);並びに金属イオン、例えば、バナジン酸塩(vanによって
与えられる耐性)がある。
更に有用なのは、様々な環境条件、例えば、高または低温、酸素の不足(an
によって与えられる耐性)、一定の光(lis−1、−2および−3によって与
えられる耐性)または光の不存在、紫外線、電離線および高または低浸透圧の極
端な状態に対して耐性を与える遺伝子である。
多数の菌株は、ファンガル・ジェネティクス・ストック・センター(Fung
al Genetics Stock Center)(FGSC)から入手す
ることができる。他の有用な菌株は、既知の技法を用いて製造することができる
。例えば、黒色アスペルギルス(ATCC 46951)の特性を有する菌株は
、紫外線によって突然変異を誘発させて、規定の最少培地中での増殖にオルニチ
ンまたはアルギニンを必要とする単離物を生成することによって製造することが
できる。この菌株はオルニチンカルバモイルトランスフェラーゼを欠いていて、
arg B(350(−)52)と称された。黒色アスペルギルスまたはアスペ
ルギルス・ニドゥランスを増殖させるための培地は、コーブ(Cove)、Bi ochim Biophys Acta
(1966)113:51〜56によっ
て記載されている。
しかしながら、毒性物質または他の有害な培養条件に対する耐性を与える遺伝
子の包含などの他の選択可能なマーカー系もまた用いることができる。例えば、
抗生物質に対する耐性を与えるタンパク質をコードしている遺伝子は、抗生物質
を含む培地上で選択が行われる場合に用いることができる。糸状菌類の場合、こ
のような抗生物質としてはベノミルがある。
選択の更に複雑な系は、毒物に対して感受性を与える内因性遺伝子の失活に関
係する。例えば、本明細書中で例証されるのは、p−フルオロフェニルアラニン
(pfpa)または4−メチルトリプトファン(4−MT)に対する感受性を与
える内因性mtr遺伝子座の失活による選択である。失活は、mtr遺伝子座中
への相同的組換えによってその機能を破壊するように起こる。糸状菌類での相同
的組換えは十分に確立されている。例えば、アッシュ(Asch),D.K.ら
、Mol Gen Genet(1990)221:37〜43;アッシュ,D
.K.ら、Genetics(1992)130:737〜748を参照された
い。別のアプローチは、カナバニンに対する感受性を与える内因性pmb遺伝子
座の失活を用いることであった。これらの選択方法に対して、形質転換のための
ホモカリオンの宿主のみを選択する。糸状菌類は、本質的に単一細胞質であるこ
とにおいて多数の核を含むことができるので、核のいずれか一つが、感受性を与
える自然のままの遺伝子を含むならば、その菌類は毒素の存在下において生存す
ることができないであろう。
したがって、一つの特に好ましい実施態様において、本発明の発現系は、mt
r遺伝子座への相同的組換えを行うベクター中に挿入することができる。この場
合、好ましくは、mtr遺伝子の生産物を与えるのには不十分であるが、相同的
組換えを促進するのに十分であるmtr遺伝子の部分は、本発明の発現系とまた
は所望の異種タンパク質をコードしているヌクレオチド配列と隣接している。こ
のようなmtr配列を与えるベクターおよびこれらのベクターを用いて相同的組
換えを行う手段、そしてそれによるpfpaに対する耐性は、1993年8月1
2日出願の同時係属出願第08/105,448号明細書に記載されており、そ
の内容は、現在、PCT出願WO93/25663号明細書で公開され且つ本明
細書中に援用されている。この出願で記載されているのは、所望のタンパク質の
コーディング配列若しくはタンパク質の発現系かまたは両方に、mtr遺伝子中
の挿入部位を与えて、内因性mtrによるベクターの相同的組換えがこの毒素に
対して耐性を与えるようにするベクターであり、そこではpXpressと称さ
れている。
それらの設計において更に巧妙である選択の系もまた用いることができる。例
えば、非機能性mtr遺伝子(mtr)を含み、そして更に、トリプトファンを
合成することができない二重突然変異体の形質転換について、機能性mtr遺伝
子をマーカーとして用い且つ高濃度のアルギニンをトリプトファンと一緒に含む
培地中で形質転換細胞を培養することによって選択することができる。該突然変
異体は、増殖のためにトリプトファンを必要とするので、それはトリプトファン
を培地から運ぶ必要がある。トリプトファンの輸送を可能にする二つの可能な遺
伝子産物があり、すなわち、mtr遺伝子産物およびpmg遺伝子産物である。
しかしながら、アルギニンはpmgに対して競合するので、トリプトファンは、
機能性mtr遺伝子が存在する場合にのみ有効に輸送されることができる。した
がって、成功した形質転換細胞だけが、高濃度のアルギニンと一緒にトリプトフ
ァン追加を含む最少培地上で増殖するであろう。したがって、この計画を用いる
と、mtr遺伝子配列はまた、規定の条件下で栄養的欠乏を修復する生産物をコ
ードすることによって選択を行うことができる。上記で論評された同時係属出願
第08/105,448号明細書およびPCT公開WO93/25663号明細
書で記載されたベクターはまた、このような選択法のためのmtr生産物を与え
るように操作することができる。形質転換および培養
糸状菌類の形質転換および該菌類の培養のための標準的な技法は当該技術分野
において周知である。アカパンカビに対して用いられたような技法の広範囲にわ
たる論評は、例えば、デービスおよびデ・セル(de Serres)、Met hods Enzymol
(1971)17A:79〜143で見られる。標準
法は、概して、菌株の維持および分生子の製造に用いられる。菌糸体は、典型的
に、ランボウィツ(Lambowitz)ら、J Cell Biol(197
9)82:17〜31に記載のように、液体培養中で約14時間(25℃)増殖
させる。宿主菌株は、概して、適当な1種類または複数の栄養素、例えば、ヒス
チジン;アルギニン;phe、tyrおよび/またはtrp(それぞれ約80μ
g/ml);p−アミノ安息香酸(約2μg/ml);およびイノシトール(約
0.2mg/ml)を補足したフォーゲル(Vogel′s)かまたはフリース
(Fries)最少培地中で増殖することができる。
本発明のプロモーターは光によって調節されるので、発現が望まれるまで、培
養物を暗条件下で増殖させることができる。発現系は、上記に引用されたハーデ
ィング,R.W.およびターナー(Turner),R.V.、Plant P hysiol
(1981)68:745〜749によって記載のように、このよ
うな活性化に適当な青色波長を含む光線を用いて培養物に照明することによって
活性化することができる。
発現が活性化され且つ所望のタンパク質が生じたら、当該技術分野において一
般的に認められた技法を用いてタンパク質を培養物から回収することができる。
タンパク質が細胞内に生成されている場合、細胞を溶解させ、そして溶解産物に
適当な分離および精製手順を施す。タンパク質が培地中に分泌されている場合、
培地を取出し、そして慣用的な技法、例えば、サイズ排除、イオン交換クロマト
グラフィー、逆相クロマトグラフィー、分画遠心法等を用いて分泌されたタンパ
ク質を精製することができる。適当なプロトコルは、タンパク質生成物の性状に
依るであろう。
タンパク質が融合タンパク質として与えられる場合、プロテアーゼ部位は、成
熟タンパク質の遊離が適当なプロテアーゼによる処理上の簡単な問題であるよう
に配列中に挿入されることが好ましい。実施例
以下の実施例は、本発明を例証するためのものであり、制限するものではない
。
実施例1
発現系の構築およびモデル遺伝子の発現
モデル系として、mtrアカパンカビ遺伝子の読み取り枠(ORF)を、pL
RNおよびpALNと称するプラスミド中のal−3プロモーターの制御下に置
き、そしてmtr遺伝子それ自体が選択可能なマーカー機能を与えることを可能
にする条件下でアカパンカビ中に形質転換させた。これらのベクターによるアカ
パンカビの形質転換は、光の存在下において優れた増殖を引き起こし且つmtr
遺伝子生産物をコードしているmRNAの生成を促進させた。以下は、構築およ
び発現を記載する。
シアトルのワシントン大学のD.D.スタドラー(Stadler)から得ら
れたアカパンカビ菌株82−59(trp−2、mtr、cot−1、ylo−
a)を宿主として用いた。この菌株は、増殖のためにトリプトファンを必要とし
且つmtr ORF中の部位1536に小さい欠失がある非復帰性mtr表現型
を有する。したがって、この突然変異体は、トリプトファン不存在下で増殖する
ことができないし、そして過剰のアルギニンが存在する場合、mtr機能性が修
復されなければ、トリプトファン存在下でも増殖することができない。
宿主菌株は、1Xフォーゲル培地、2%スクロース、トリプトファン0.05
mg/mlを含む培地中の分生子増殖斜面上で維持された。
2種類のプラスミドを構築して、mtr ORFをal−3プロモーターの制
御下に置いた。pLRNは、ローマ大学のギセッペ・マチノ(Guiseppe
Macino)によって提供されたM13mp18ベクター1.0μgから回
収され、そしてジーン・クリーン(Gene Clean)IIキット(バイオ
(Bio)1011)を用いてゲル精製されたal−3プロモーターを含む1.
2kb PstI/SalIフラグメントを、上記に引用された1993年8月
12日出願の米国特許出願第08/105,448号明細書およびPCT WO
93/25663号明細書に詳細に記載された1μgのプラスミドpN846の
PstI/SalI消化物に連結することによって構築された。al−3プロモ
ーター含有インサートの完全な配列を図1に示す。マチノ博士は、転写開始部位
から−55位〜−225位にある光誘導の原因となる部分を既に同定している。
消化された物質をT4リガーゼ400Uと一緒に15℃で一晩中インキュベート
した。連結反応混合物を、塩化カルシウムによる処理によって適格にされた大腸
菌(E.coli)DH5Aに形質転換され、そして形質転換されたコロニーの
インサートについて、制限消化分析を用いてスクリーニングした。
pN846のPstI/SalI消化物によって得られた線状ベクターは、m
trプロモーターの一部分、ORF全体およびターミネーター配列を与える。こ
のフラグメントと1.2kb al−3プロモーターフラグメントとの連結反応
は、mtr ORFをal−3プロモーターの制御下に置く。得られたベクター
をpLRNと称した[光調節された中立(light regulated neutral)から命名
した]。
類似体ベクターもまた、al−3プロモーターをpN846の完全なmtrイ
ンサートの5′に、従って、天然のmtrプロモーターの5′に効果的に置いて
製造した。このプラスミドにおいて、完全なmtrプロモーターは、1336位
〜1660位のSalI部位間に、すなわち、al−3プロモーターとmtr
ORFとの間に位置している。このプラスミドをpALNと称した。
菌株82−59のスフェロプラストは、ヴォルマー(Vollmer),S.
J.ら、Proc Natl Acad Sci USA(1986)83:4
869〜4873によって記載された方法を用いて製造された。形質転換は、ス
テュアート(Stuart),W.D.ら、Genome(1988)30:1
88〜203によって記載のように行われた。
選択は、フォーゲル培地およびFIGS(0.5%フルクトース、0.2%イ
ノシトール、0.5%グルコース、20%ソルボース)を炭素源として用いて製
造された下層プレートを用い且つアルギニン0.1mg/mlおよびトリプトフ
ァン0.01mg/mlの存在下で行われた。培養物を、光を遮断した28℃の
インキュベーター中においてインキュベートした。光条件の調節は、ミクロンタ
・プログラマブル・タイマー(Micronta Programmable
Timer)(ラジオ・シャック(Radio Shack)カタログ番号63
−864)を用いて行われて、2時間ごとに光を周期化させた。コロニーを2日
後に評点し、そして斜面上の高選択分生子増殖培地に移した。ソルボースの存在
下において、アカパンカビは、単一の形質転換細胞の単離を可能にするコロニー
表現型をとる。最少上層寒天(1Mソルビトール、1Xフォーゲル塩および2.
8%バクト寒天)を、アルギニン0.1mg/mlと一緒に更に追加した。
細胞4.6x106個あたりの形質転換頻度は、pLRNおよびpALNにつ
いてそれぞれ約20および70であった。
ホモカリオン形質転換細胞は、追加のpfpa0.05mg/mlおよびアン
トラニル酸0.05mg/mlを含む斜面に分生子を移すことによって得られた
。(アントラニル酸は、trp−2突然変異を防ぐために加えられた;トリプト
ファンの添加は、輸送系に対するpfpaとの競合を引き起こしたと考えられる
。)これらの、光の存在下でのpfpaに対する感受性を検査した。光感受性を
示し
たコロニーの分生子懸濁液を、arg 0.1mg/mlおよびtrp 0.0
1mg/mlを含む上記の高選択培地上で平板培養して、ホモカリオン形質転換
細胞を単離した。平板培養および再ストリークは、光中でのpfpaに対する1
00%の感受性が得られるまで繰り返され、そして高選択培地上で成功した増殖
が観察された。これは、ホモカリオンの単離を確実にする。
得られたホモカリオンを、分生子増殖に対する光の作用について調べた。pf
pa0.015mg/mlおよびアントラニル酸0.05mg/mlを補足した
液体フォーゲル最少培地(1Xフォーゲル塩および2%スクロース)に、分生子
30,000個かまたは60,000個を接種し、そして光中および暗中におい
て28℃で5日間培養した。次に、菌類を濾過によって集め、そして細胞質量の
乾量を測定した。野生型菌株74aを対照として用いた。
結果を図2に示す。光中の増殖が1mgまで基準化されている場合のこれらの
結果の別の形態を図3に示す。予想されるように、野生型菌株74aは、pfp
aに対して常に感受性であり、したがって増殖しない。非形質転換菌株82−5
9は、それが非復帰性mtr表現型を有するので、pfpaに対して比較的耐性
である。選択されたホモカリオンは、暗中ではそれらのmtr表現型が保持され
るが、光中ではmtr遺伝子が発現されて、pfpa毒性に対してそれらを感受
性にするので、光増殖と暗増殖との間により大きな差を示す。したがって、示さ
れたように、多数の形質転換菌株は、親菌株82−59と比較したところ、より
大きな光感受性を示した。この実験を、非形質転換菌株82−59の新鮮な培養
物を用いて繰り返して、図4で示されたのと同様の結果を得;図4で得られた基
準化された結果を図5に示す。
形質転換されたpLRN13−1は、それが光および暗条件間の最も大きい差
を示したので、更に別の研究用に選択された。
pLRN13−1および82−59からのメッセンジャーRNAは、ノーザン
・ブロット分析を施され且つmtr ORFの1050bpによって精査された
。pLRN13−1の結果は、光存在下においてプローブとのmRNAハイブリ
ッド形成の高水準の生成を示したが、暗中では極めて少なかった。菌株82−5
9は、どちらの条件下においてもmtr mRNAの生成を示さなかった。
したがって、mtrコーディング配列をモデル系として用いて、al−3がこ
のORFの発現系を光存在下の機能として調節することができることを実証する
。
実施例2
哺乳動物遺伝子の発現
キモシンをコードしている哺乳動物遺伝子を、図6で示されたようなal−3
プロモーターと機能的に結合した状態に置いた。
6.6kbプラスミドpLRNの1μg試料を、SalIによって消化し且つ
精製した。SalIは、al−3プロモーターとmtr ORFとの間を切断す
る。キモシン遺伝子は、ベルレクス・バイオサイエンシズ(Berlex Bi
osciences)から得られたcDNAキモシンクローンからXhoIおよ
びSalIによって放出され且つゲル精製された。キモシンをコードしているD
NA配列を図7に示す。ORFは、72位のATGから1218位のTGAまで
広がっている。キモシンORFは、キモシンORFを直ぐ下流に有する中間体p
CLRNを与える切断されたベクター中の適当な配向で、並びにal−3プロモ
ーターに対しておよびmtr ORFの直ぐ上流に機能的に結合した状態で連結
された。適切な挿入は、制限分析によって実証された。pCLRNをHincI
Iによって消化し、そしてT4リガーゼ400Uと一緒に再度環化させた。これ
は、mtr ORFの約1.1kbを欠失している。得られた6.6kbプラス
ミドをpLRCと称した。したがって、pLRCは、相同的組換えを行うのに十
分なmtr ORFの非機能性部分と隣接したal−3プロモーターの制御下の
キモシンの発現系を含む。
宿主スフェロプラストは、菌株His−3 TM428A、FGSC4438
から得られた。この突然変異体は、ヒスチジンの存在下でのみ増殖するであろう
し、そしてhis遺伝子を含み且つFGSCから得られたヒスチジン生合成を修
復することができるプラスミドpNH60は、同時形質転換選択に用いられた。
形質転換は、上記のようにpLRC DNA 10μgおよびpNH60 DN
A2μgを用いて行われた。形質転換細胞は、上記のように、アミノ酸補充物の
不存在下においてフォーゲル培地およびFIGSを用いて製造された下層プレー
トおよび上層寒天を用いて選択された。この結果、44個の形質転換細胞が単離
された。それぞれを、2%スクロース液体培地を含む1Xフォーゲル中に接種し
、そして培養物を一定の2時間光周期において28℃で7日間インキュベートし
た。
41個の形質転換細胞に対して、液体培地1mlを、ミニフォルド(Mini
fold)−IIスロットブロットシステムを用いてMSI装填ナイロン膜上に
ブロッティングした。フィルターをTBS(20mMトリス−HCl、500m
M NaCl)および10mM EDTA、pH8.0によって処理し、そして
70℃で30分間インキュベートして、内因性アルカリ性ホスファターゼを失活
させた。
フィルターをTBS中で濯ぎ洗浄し、そしてTBS中10%脱脂粉乳を用いて
37℃で1時間ブロッキングした。ブロックを除去し、5%脱脂乳TBS中の1
:5000希釈の一次抗体(ウサギ抗プロキモシン)を加え、そして混合物を3
7℃で1時間インキュベートした。フィルターを除去し、0.05%トゥイーン
(TWEEN)TBS(TTBS)中で2回(5分間)洗浄した。二次抗体(ヤ
ギ抗ウサギアルカリ性ホスファターゼ複合体)を最終濃度0.24pg/mlで
加え且つ37℃で1時間インキュベートした。フィルターを洗浄し、そして製造
者の指示にしたがって色基質を加えた(ベーリンガー・マンハイム・ジニアスキ
ット(Boehringer Mannheim Genius Kit))(
75mg/mlのニトロブルーテトラゾリウム塩45μl、100mMトリス−
HCL 10ml中で希釈された50mg/mlの5−ブロモ−4−クロロ−3
−インドリルリン酸35μl、100mM NaClおよび50mM MgCl2
、pH9.5)。
結果は、41個の形質転換細胞の内27個がキモシンを生成したことを示した
。しかしながら、これらの生産細胞から6個を選択し、そしてSDS PAGE
(ウェスタンブロット)によって検定した場合、キモシンは検出されなかった。
実験は、選択された菌株3個を用い且つ上記のように周期化された光中において
28℃で9日間培養して繰り返した。液体培地450μlを、種々の濃度の0.
5〜2M KClによって処理して、タンパク質を細胞壁から放出させ、そして
上記のスロット・ブロット法によって分析した。更に、いくつかの培養物をリゾ
チーム50μg/mlによって処理して、菌糸体の頂点の膨潤および溶解を引き
起こした。処理されたこれらの培養物それぞれのスロットブロット分析は、キモ
シンのより高い検出を示した。DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Light-regulated promoter for the production of heterologous proteins in filamentous fungiTechnical field
The invention relates to recombinant production of heterologous, in particular eukaryotic, proteins in a filamentous fungal host.
About birth. In particular, the invention relates to expression constructs using light-regulated fungal promoters.
I do.Background art
Exposure to light is caused by the common bread mold, Neurospora (Neurosp.
Activating the transcription of many genes of ora) has been known for many years. these
Some genes produce products that are enzymes essential to the carotenoid synthesis pathway.
I will. A number of different gene mutants in this pathway (albino-1, -2 and
And -3 or al-1, al-2 and al-3) are Hardin
Harding, R.A. W. Et al.Plant Physiol.
(1981)68: 745-749. Related to these mutations
Genes are light-regulated, but 3 of the al-1, al-2 and al-3 mutants
Genes related to all species have been cloned (Nelson, M
. A. Et al.,Mol Cell Biol(1989)9: 1271-1276;
Schmidhauser, T.W. J. Et al.,Mol Ce ll biol
(1990)10: 5064-5070).
The al-3 gene regulates the production of geranylgeranyl pyrophosphate synthetase
You. Geranylgeranyl pyrophosphate is a precursor of carotenoids and xanthophylls
Body. Previous studies have shown that the synthesis of this intermediate is regulated at the transcriptional level,
And 30-minute pulse of light trigger transcription of three genes in carotenoid biosynthesis
It was shown to increase synchronously by a factor of 15-45. Al-3 promotion using light
Conditions for activating the promoter are described, for example, in Baima, S .; Et al.,J Photochem Photobiol B: Biol
(1992)Fifteen:
239-251 are known as described.
Regulates expression of genes encoding heterologous proteins in recombinant production systems
It is often convenient to use appropriate coding sequences for the light-regulating promoter.
Putting it under the control of a protein provides a simple and effective way to control expression.
And will adapt its timing to the physiological condition of the host.
Heretofore, this regulation has been used in expression systems associated with filamentous fungal hosts.
Did not. The present invention provides such a regulation system.Disclosure of the invention
The present invention relates to a heterologous fungal fungal protein that can be modulated by the presence or absence of light.
And a protein expression system. These expression systems encode heterologous proteins
Nucleotide sequence can be determined by pro-related to the al-1, al-2 or al-3 gene.
Place under motor control. Advantageously, the expression system is dependent on the fungal host used.
And further comprising a nucleotide sequence that will provide a selectable marker function
Contained on the molecule.
Thus, in one embodiment, the invention relates to al-1, al-2 or al.
Coding for a heterologous protein operably linked to the -3 promoter
Contains one nucleotide sequence and is optionally selectable in the selected fungus
Further comprising a second nucleotide sequence that provides an efficient marker means.
In another aspect, the present invention provides a filamentous form modified to include a nucleic acid molecule of the present invention.
Fungi and methods for producing heterologous proteins by culturing these fungi
About.BRIEF DESCRIPTION OF THE FIGURES
FIG. 1 shows the al-3 promoter used to construct the plasmid of the present invention.
2 shows the nucleotide sequence of the insert.
FIG. 2 shows the open reading frame (ORF) of the mtr gene under the control of the al-3 promoter.
) Transformed with various plasmids, including N. cras
sa) shows the effect of light on the growth of cultures.
FIG. 3 shows another form of the data of FIG. 2 in which dark growth is normalized.
FIG. 4 shows the fresh culture of the untransformed strain as shown in FIG.
The data obtained in a similar experiment is shown.
FIG. 5 shows another form of the data of FIG. 4 in which dark growth is normalized.
FIG. 6 is a schematic diagram showing the construction of pLRC.
FIG. 7 shows the nucleotide sequence of the chymosin open reading frame.Embodiment of the Invention
The present invention provides an expression system useful when a filamentous fungus is used as a recombinant host.
You. A "filamentous fungus" is a form of mycelium formed by a mass of overlapping, overlapping filamentous bodies.
Means fungi. These branches may be interrupted by side walls,
The passage of cytoplasm between the compartments is possible. Sexual and asexual reproduction in these fungi
Both breeding occur. In asexual reproduction, spores known as conidia grow along the filamentous body.
It occurs outside the tips of sprouting processes formed at various locations. Represented by filamentous fungi
The families include algal fungi (Phycomycetes) and ascomycetes (Ascomycete).
tes), Basidiomycetes and Incomplete Fungi (De
uteromycetes). The most common families are Neurospora, Ko
Aspergillus and Penicillium
m). Particularly preferred hosts are Aspergillus nido
ゥ Lance (A. nidulans), black Aspergillus (A. niger) and
And Neurospora, especially Neurospora.Light-regulated expression system
The nucleic acid molecules of the present invention can bind to nucleotide sequences encoding a heterologous protein.
Using the functionally linked al-1, al-2 or al-3 promoter
Includes expression system. Expression systems are typically provided with selectable marker means.
You. The selectable marker means may be on a further vector or
May be included in the nucleic acid molecule containing the expression system. Properties of selectable marker means
Will depend on the nature of the host and the culture conditions.
The expression system itself, as understood in the art, contains the necessary promoter
Not only, but if desired, other features that assist in regulating expression, such as enhancers
, Terminator sequences, polyadenylation sequences, and the like. Nucleus of known sequence
The means for constructing such expression systems from acids are well understood and are well-known in the art.
Maniatis et al.Molecular Cloning; AL ab oral Manual
(1982); Gover, D .; N.
Et al.,DNA Cloning: A Practical Approach(1
985) Volumes I and II and other standard textbooks generally available to experts
Use conventional techniques as previously described in.
Generally, the al-1, al-2, or al-3 promoter is the desired promoter for expression.
It is operatively linked to a good coding sequence. Suitable coordinates
The signaling sequence is an enzyme such as urokinase, tissue plasminogen activator
Or collagenases; hormones such as human, bovine or chicken growth form
, Follicle-stimulating hormone, luteinizing hormone, thyroid-stimulating hormone or human villi
Gonadotropins such as gonadotropin, human, porcine or bovine insulin
Insulin, ACTH, prolactin, etc .; pepti which mediates physiological functions
E.g., atrial natriuretic peptide, erythropoietin, bradykini
And brain natriuretic peptides; cytokines such as interleukin
Immunoglobulins and their fragments; some poisons
Elements such as ricin or diphtheria toxin; industrially important enzymes such as protein
Enzymes, oxidases, peroxidases, etc .; receptor proteins such as toro
Nutritional and structural proteins, such as
Sulfur-rich proteins or collagen; growth factors such as TGFα and T
GFβ, PDGF, EGF, IGF and FGF; and, generally, recombinant production
Any protein for which a coding nucleotide sequence is desired
For various proteins, including quality.
Many of the desired proteins may be heterodimers;
Numerous expression systems involving the promoter will be used. Heterodimer sub
Both units may be produced by a single vector, or multiple vectors
May be used for transformation.
The construct secretes the desired protein into the medium, as is generally accepted.
May be designed to provide a signal sequence to
It may be produced intracellularly. If desired, the protein may be part of a fusion protein
It can be later cut to produce the desired product
You. In the situation described above, the promoter of the present invention is added to the desired coding sequence.
Methods for functionally coupling are generally understood in the art.Selectable markers
Since the filamentous fungal host needs to be modified to regulate the expression system of the present invention.
It is desirable to include a selectable marker during the transformation protocol. chooseable
Markers can be placed on the same vector as that containing the expression system of the present invention.
Or another vector used to co-transform the host
May be a part of. Proper selection of a selectable marker depends on the nature of the host.
Will. A straightforward choice is, for example, antibiotics such as benomyl, to which the host is susceptible.
Expression system that produces an enzyme that is responsible for antibiotic resistance to E. coli. Or an example
For example, if a host is selected for nutritional deficiency, the deficiency can be
Can be replenished. However, a suitable mutant to do so is
is necessary.
Mutants can generally be produced, but better studied species of filamentous fungi
Has a number of projections that make the design of transformation vectors more diverse, including means for selection.
Of course, mutants are preferred because they are readily available. For example, one pole for choice
The easiest method is to use a mutant host that has a requirement for a particular nutrient,
Here you can select by supplementing the deleted gene responsible for this nutritional requirement
New marker means are provided. For example, growing in the absence of histidine
When a mutant that cannot be used is used as a host, successful transformed cells
Transformed cells containing the wild type of the gene missing in the mutant and on minimal medium
Can be selected as a "marker" using a nucleic acid that causes the growth of Successful
Only transformed cells will be able to grow in the absence of histidine. Culture medium
Similar spikes that cause conditions dependent on the presence of other amino acids or other nutrients in the
Naturally, mutations are also known. For example, in the case of Neurospora crassa, with a known mutant
Thus, there are mutants with unique nutritional requirements. Useful nutritional requirements and it
Examples of mutants related to
(1) amino acids, for example, histidine (his-1 to -7 mutant),
Phosphorus (aga mutant), arginine (arg-11 mutant), citrulli
(Arg-11 mutant), asparagine (asn mutant), choline (
chol-1 and chol-2 mutants), cysteine (cys-1 mutation)
Variant), glutamine (gln-1 mutant), leucine (leu-1 to -4)
Lysine (lys-2, -4 and -5), methionine (mac mutant and
Met-6, -9 and -10 mutants) and threonine (thr-2 and
And -3 mutants);
(2) a mixture of aromatic amino acids, for example, p-aminobenzoic acid, tyrosine,
Mixtures of leptophane and phenylalanine (aro-6, aro-7 and
required by all aro strains except aro-8), tryptophan and
A mixture of phenylalanine (required for aro-mutants), isoleucine
And valine mixtures (required for ilv-1, -2 and -3) and
A mixture of phenylalanine and tyrosine (required for pt mutants);
(3) Vitamins such as pantothenic acid (pan-1 mutant) and thia
Min (thi-2 and thi-4 mutants);
(4) Purine bases such as adenine (ad-2 to ad-4 and ad-8
Mutant), hypoxanthine (ad-2 and ad-3 mutants), inosine
And guanine or guanosine (gua-1 or -2 mutant);
(5) a pyrimidine base, for example, uracil (pyr-1 to pyr-6);
(6) Saturated fatty acids (cel mutant) or unsaturated fatty acids, for example,
Or C having a cis conformational double bond at position 1116Or C18Fatty acids in 9th place
Fatty acids with double bonds in trans configuration and interrupted by methylene bridge
Fatty acids with multiple cis double bonds (ufa-1 and -2);
(7) physiologically important ions such as potassium (trk);
(8) Sugar alcohols such as inositol (acu mutant and inl
Mutant) and glycerol; and
(9) Other organic substances, for example, acetate (ace mutant), α-ketoglutar
Acid, succinate, malate, formate or formaldehyde (for sudden
Variants), p-aminobenzoic acid (pab-1, -2 and -3 mutants) and
There is a sulfonamide (sfo mutant at 35 ° C.).
One specific example based on nutritional requirements is the enzyme ornithine transcarbamylase
Arg B encoding+Is a gene. This enzyme is wild-type black aspergill
Exist in Mutants lacking this enzyme (Arg B-Strains) are usually non-
Grow on arginine-containing media after specific techniques, for example, treatment with ultraviolet light
Screen based on inability to grow on minimal media, along with ability
It can be manufactured by doing. Fungi containing this genome are
rgB+If it contains additional nuclei, they will grow on minimal medium.
Other selectable markers include other disadvantageous culture conditions such as for toxins or high temperatures.
Gives resistance to the matter. Harmful chemical ingredients that can exert toxic effects
A specific example is acriflavine (generally acr-4 and acr-6).
Together with the presence of the shg gene required for resistance,
3-amino-1,2,4-triazole (acr-2, atr-1, cp
c, leu-1 or leu-2); dyes, e.g.
Racite green (resistance conferred by acr-3); caffeine (caf
-1); purine analogs (conferred by aza-1)
Resistance to 8-azaadenine and 2,6-diaminopurine; by aza-2
To 8-azaadenine and 8-azaguanine given by
Against 8-azaguanine and 6-mercaptopurine provided by -3
6-methylpurine conferred by mep (3) and mep (10)
Cyanide (given by cni-1 during the first 24 hours of growth)
Insensitive); tetrazolium (provided by cya-6 and cya-7)
Resistance provided by cycloheximide (cyh-1, -2 and -3)
Chromate (resistance provided by cys-13); 2-deoxy
S-D-glucose (resistance provided by dgr); Edein (edr-1
And -2); ethionine (by eth-1, p-
By nap in the presence of fluorophenylalanine and ethionine
Is the D-form, the resistance conferred by oxD);
-Fluorodeoxyuridine, 5-fluorouracil and 5-fluorouridine
(Tolerance to all three types provided by fdu-2; ammonia-free
small
Resistance to 5-fluorouracil conferred by uc-5 in medium
5-fluorodeoxyuridine and 5-fluoro provided by ud-1;
Resistance to Louridine, and fluorophenylalanine (under certain conditions)
8-azaadenine (mt conferred by fpr-1 to -6 in
s); methyl methanesulfonate (insensitive to upr-1)
Or minimally sensitive); surfactants, eg, dequalinium chloride, cetirium bromide
Rutrimethylammonium and benzalkonium chloride (by sur-1
Conferred resistance); and metal ions such as vanadate (by van
Given resistance).
Further useful are various environmental conditions such as high or low temperatures, lack of oxygen (an
Resistance given by lis-1, -2 and -3)
Resistance, or absence of light, UV, ionizing radiation and high or low osmotic pressure poles
A gene that confers resistance to extreme conditions.
A number of strains are available from Fangal Genetics Stock Center (Fung)
al Genetics Stock Center) (FGSC)
Can be Other useful strains can be produced using known techniques.
. For example, a strain having the characteristics of Black Aspergillus (ATCC 46951)
Mutagenesis is induced by UV light to induce growth in defined minimal media.
Can be produced by producing an isolate requiring arginine or arginine.
it can. This strain lacks ornithine carbamoyltransferase,
arg B (350 (-) 52). Black Aspergillus or Aspe
The medium for growing Lugilus nidulans is Cove,Bi ochim Biophys Acta
(1966)113: According to 51-56
It is described.
However, genetics that confer resistance to toxic substances or other harmful culture conditions
Other selectable marker systems, such as inclusion of offspring, can also be used. For example,
Genes encoding proteins that confer antibiotic resistance are antibiotics
Can be used when selection is performed on a medium containing. In the case of filamentous fungi,
One such antibiotic is benomyl.
A more complex system of selection involves the inactivation of endogenous genes that sensitize to toxicants.
Be involved. For example, exemplified herein is p-fluorophenylalanine
Confers sensitivity to (pfpa) or 4-methyltryptophan (4-MT)
Selection by inactivation of the resulting endogenous mtr locus. Inactivation is in the mtr locus
Homologous recombination occurs to disrupt its function. Homology in filamentous fungi
Targeted recombination is well established. For example, Ash, D.A. K. La
,Mol Gen Genet(1990)221: 37-43; Ash, D
. K. Et al.,Genetics(1992)130: 737-748
No. Another approach is to use an endogenous pmb gene that confers sensitivity to canavanine.
Was to use the inactivation of the locus. For these selection methods,
Select only homokaryon hosts. Filamentous fungi must be essentially single cytoplasmic.
And any one of the nuclei may confer sensitivity.
Fungi can survive in the presence of toxins if they contain
Will not be able to.
Thus, in one particularly preferred embodiment, the expression system of the invention comprises a mt
It can be inserted into a vector that performs homologous recombination at the r locus. This place
If not sufficient to provide a product of the mtr gene,
The portion of the mtr gene that is sufficient to facilitate recombination is
Is adjacent to the nucleotide sequence encoding the desired heterologous protein. This
That provide mtr sequences such as
The means for performing the exchange, and thereby the resistance to pfpa, are described in August 1, 1993.
It is described in co-pending application Ser.
Is currently published in PCT application WO 93/25663 and disclosed herein.
Incorporated in the handbook. This application describes the desired protein
In the coding system or protein expression system or both, in the mtr gene
Homologous recombination of the vector with endogenous mtr to this toxin
Vector that confers resistance to it, designated pXpress.
Have been.
Alternative systems that are more sophisticated in their design can also be used. An example
For example, it contains a non-functional mtr gene (mtr) and additionally contains tryptophan.
Functional mtr inheritance for transformation of double mutants that cannot be synthesized
Using pups as markers and high concentration of arginine with tryptophan
The selection can be made by culturing the transformed cells in a medium. Sudden change
It is tryptophan because the variant requires tryptophan for growth.
Must be transported from the medium. Two possible remains enabling transport of tryptophan
There are gene products, ie, the mtr gene product and the pmg gene product.
However, because arginine competes for pmg, tryptophan is
It can be effectively transported only when a functional mtr gene is present. did
Therefore, only successfully transformed cells were tryptophan with high concentrations of arginine.
Will grow on minimal medium containing the supplements. So use this plan
And the mtr gene sequence also co-products that repair nutrient deficiencies under defined conditions.
You can make a selection by loading the code. Co-pending application reviewed above
No. 08 / 105,448 and PCT Publication WO93 / 25663
The vector described herein also provides an mtr product for such a selection method.
Can be operated as follows.Transformation and culture
Standard techniques for transformation and cultivation of filamentous fungi are known in the art.
Is well known. Extensive coverage of techniques such as those used for Neurospora crassa
Barrel reviews are, for example, Davis and de Serres,Met hods Enzymol
(1971)17A: 79-143. standard
The method is generally used for strain maintenance and conidia production. Mycelium is typical
Lambowitz et al.J Cell Biol(197
9)82: Propagation in liquid culture for about 14 hours (25 ° C.) as described in 17-31
Let it. The host strain generally comprises one or more suitable nutrients, for example,
Thydin; arginine; phe, tyr and / or trp (each about 80μ
g / ml); p-aminobenzoic acid (about 2 μg / ml); and inositol (about
Vogel's or fleece supplemented with 0.2 mg / ml)
(Fries) Can grow in minimal medium.
Since the promoter of the present invention is regulated by light, culture is continued until expression is desired.
The nourishment can be grown under dark conditions. The expression system is based on the harde cited above.
Ring, R .; W. And Turner, R.A. V. ,Plant P hysiol
(1981)68: 745-749, as described by
By illuminating the culture with light containing blue wavelengths appropriate for such activation
Can be activated.
Once expression has been activated and the desired protein has been produced, one of skill in the art
The protein can be recovered from the culture using generally accepted techniques.
If the protein is produced intracellularly, lyse the cells, and
Appropriate separation and purification procedures are followed. If the protein is secreted into the medium,
Remove the medium and use conventional techniques such as size exclusion, ion exchange chromatography.
Proteins secreted by chromatography, reverse phase chromatography, fractional centrifugation, etc.
Can be purified. The appropriate protocol depends on the nature of the protein product.
Will depend.
If the protein is provided as a fusion protein, the protease site
Release of mature protein appears to be a simple matter of treatment with the appropriate protease
Is preferably inserted into the sequence.Example
The following examples are intended to illustrate, but not limit, the invention.
.
Example 1
Construction of expression system and expression of model gene
As a model system, the open reading frame (ORF) of the mtr Neurospora crassa gene was
Placed under control of the al-3 promoter in plasmids designated RN and pALN.
And the mtr gene itself can provide a selectable marker function
Was transformed into Neurospora crassa under the following conditions. Red vectors using these vectors
Transformation of P. mold results in excellent growth in the presence of light and mtr
Enhanced production of mRNA encoding the gene product. The following is the construction and
And expression.
D. of Washington University in Seattle D. Obtained from Stadler
Isolated strain of Neurospora crassa 82-59 (trp-2, mtr, cot-1, ylo-
a) was used as host. This strain requires tryptophan for growth.
And non-revertive mtr phenotype with a small deletion at site 1536 in the mtr ORF
Having. Thus, this mutant grows in the absence of tryptophan
Mtr functionality is not possible if there is excess arginine
If it is not restored, it cannot grow in the presence of tryptophan.
The host strain was 1X Vogel medium, 2% sucrose, 0.05 tryptophan.
It was maintained on a conidial growth slope in medium containing mg / ml.
By constructing two types of plasmids, the mtr ORF is controlled by the al-3 promoter.
I've put it below you. pLRN is from Guisepppe of the University of Rome.
From the M13mp18 vector provided by Macino, Inc.
And Gene Clean II kit (Bio
(Bio) 1011) containing the al-3 promoter gel purified.
The 2 kb PstI / SalI fragment was replaced with the August 1993 cited above.
US patent application Ser. No. 08 / 105,448 filed on the 12th and PCT WO
Of 1 μg of plasmid pN846 described in detail in WO 93/25663.
It was constructed by ligating to a PstI / SalI digest. al-3 promo
The complete sequence of the insert containing the rotor is shown in FIG. Dr. Matino, transcription start site
From -55 to -225, the portion responsible for light induction has already been identified.
Incubate digested material with 400 U of T4 ligase at 15 ° C. overnight
did. The ligation reaction mixture was treated with calcium chloride for colon
Transformed into E. coli DH5A, and
Inserts were screened using restriction digest analysis.
The linear vector obtained from the PstI / SalI digest of pN846 contains m
It provides a portion of the tr promoter, the entire ORF and the terminator sequence. This
Ligation reaction of the fragment of E. coli with the 1.2 kb al-3 promoter fragment
Puts the mtr ORF under the control of the al-3 promoter. The resulting vector
Was named pLRN [named from light regulated neutral
did].
Analogous vectors also incorporate an al-3 promoter with the complete mtr plasmid of pN846.
Effectively placed 5 'of the insert, and thus 5' of the native mtr promoter.
Manufactured. In this plasmid, the complete mtr promoter is at position 1336
Between the SalI site at positions 161660, ie, the al-3 promoter and mtr
It is located between the ORF. This plasmid was called pALN.
Spheroplasts of strains 82-59 were prepared by the method of Volmer, S. et al.
J. Et al.,Proc Natl Acad Sci USA (1986)83: 4
869-4873. Transformation
Stuart, W.C. D. Et al.,Genome(1988)30: 1
88-203.
Selection was performed with Vogel medium and FIGS (0.5% fructose, 0.2%
Nositol, 0.5% glucose, 20% sorbose) as carbon sources.
Arginine 0.1 mg / ml and tryptophan
The reaction was performed in the presence of 0.01 mg / ml. Cultures were grown at 28 ° C. in the dark
Incubated in incubator. Light conditions can be adjusted
・ Programmable timer (Micron Programmable)
Timer) (Radio Shack, catalog number 63)
-864) to cycle the light every 2 hours. Colony for 2 days
Later scored and transferred to the high selection conidia growth medium on the slope. The existence of sorbose
Below, Neurospora crassa is a colony that allows the isolation of single transformed cells.
Take the phenotype. Minimum top agar (1 M sorbitol, 1X Vogel salt and 2.
8% Bacto agar) was added along with arginine 0.1 mg / ml.
4.6 x 10 cells6Transformation frequency per individual is based on pLRN and pALN.
About 20 and 70, respectively.
The homokaryon transformed cells were supplemented with an additional pfpa 0.05 mg / ml and
Obtained by transferring conidia to a slope containing 0.05 mg / ml tranylic acid
. (Anthranilic acid was added to prevent the trp-2 mutation; tryptophan
Addition of the fan may have caused competition with pfpa for the transport system
. ) These were tested for sensitivity to pfpa in the presence of light. Light sensitivity
Show
The conidia suspension of the colonies that were grown was arg 0.1 mg / ml and trp 0.0
Plating on the above high selection medium containing 1 mg / ml for homokaryon transformation
Cells were isolated. Plating and re-streaks are one to pfpa in light.
Repeated until a sensitivity of 00% is obtained and successful growth on high selective medium
Was observed. This ensures homokaryon isolation.
The resulting homokaryon was examined for the effect of light on conidial growth. pf
supplemented with 0.015 mg / ml pa and 0.05 mg / ml anthranilic acid
Conidia in liquid Vogel minimal medium (1X Vogel salt and 2% sucrose)
Inoculate 30,000 or 60,000 and in light and dark
And cultured at 28 ° C. for 5 days. The fungi are then collected by filtration and the cell mass
The dry weight was measured. Wild type strain 74a was used as a control.
The results are shown in FIG. If growth in light is normalized to 1 mg, these
Another form of the result is shown in FIG. As expected, wild-type strain 74a has a pfp
a is always sensitive and therefore does not proliferate. Non-transformed strain 82-5
9 is relatively resistant to pfpa because it has a non-revertive mtr phenotype
It is. The selected homokaryons retain their mtr phenotype in the dark
However, in light, the mtr genes are expressed and are sensitive to pfpa toxicity.
To show greater differences between light and dark growth. Therefore, shown
As can be seen, a large number of transformed strains showed a greater increase when compared to the parent strain 82-59.
It showed great light sensitivity. This experiment was performed using fresh culture of non-transformed strain 82-59.
Iterative repetition was used to obtain a result similar to that shown in FIG. 4;
FIG. 5 shows the standardized results.
Transformed pLRN13-1 has the largest difference between light and dark conditions.
Was selected for further studies.
Messenger RNAs from pLRN13-1 and 82-59 were found in Northern
-Blot analysis was performed and probed with 1050 bp of mtr ORF
. The result of pLRN13-1 shows that the mRNA hybridized with the probe in the presence of light.
It showed a high level of formation of padding, but very little in the dark. Strain 82-5
9 showed no production of mtr mRNA under either condition.
Therefore, using the mtr coding sequence as a model system,
ORF expression system can be regulated as a function in the presence of light
.
Example 2
Expression of mammalian genes
The mammalian gene encoding chymosin was transformed into al-3 as shown in FIG.
It was placed in an operably linked state with the promoter.
A 1 μg sample of the 6.6 kb plasmid pLRN was digested with SalI and
Purified. SalI cuts between the al-3 promoter and the mtr ORF
You. The chymosin gene was obtained from Berlex Biosciences (Berlex Bi).
XhoI and cDNA chymosin clones obtained from
And released by Sail and gel purified. D encoding chymosin
The NA sequence is shown in FIG. ORFs range from 72nd ATG to 1218th TGA
It has spread. The chymosin ORF is an intermediate p with the chymosin ORF immediately downstream.
In the appropriate orientation in the truncated vector to give CLRN, as well as the al-3 promoter.
Linked functionally to and directly upstream of the mtr ORF
Was done. Proper insertion was demonstrated by restriction analysis. pCLRN to HincI
I and digested again with 400 U of T4 ligase. this
Lacks about 1.1 kb of the mtr ORF. The obtained 6.6 kb plus
The mid was designated pLRC. Therefore, pLRC is not sufficient for performing homologous recombination.
Under the control of the al-3 promoter adjacent to the non-functional portion of the mtr ORF
Includes chymosin expression system.
Host spheroplasts were strains His-3 TM428A, FGSC4438.
Obtained from. This mutant will only grow in the presence of histidine
And modifies histidine biosynthesis containing the his gene and obtained from FGSC.
The reversible plasmid pNH60 was used for co-transformation selection.
Transformations were performed as described above with 10 μg of pLRC DNA and pNH60 DN
A2 μg was used. Transformed cells may be supplemented with amino acid supplements as described above.
Lower layer plate made using Vogel's medium and FIGS in the absence
And upper layer agar. As a result, 44 transformed cells were isolated.
Was done. Each was inoculated into 1X Vogel containing 2% sucrose broth.
And incubating the culture for 7 days at 28 ° C. in a constant 2 hour photoperiod
Was.
For 41 transformants, 1 ml of the liquid medium was added to a minifold (Mini).
fold) -II slot blot system on MSI-loaded nylon membrane
Blotted. Filter with TBS (20mM Tris-HCl, 500m
M NaCl) and 10 mM EDTA, pH 8.0, and
Incubate for 30 minutes at 70 ° C to inactivate endogenous alkaline phosphatase
I let it.
The filter is rinsed in TBS and washed with 10% nonfat dry milk in TBS
Blocking was performed at 37 ° C. for 1 hour. Remove the blocks and remove the 1 in 5% skim milk TBS
: Add primary antibody (rabbit anti-prochymosin) at 5000 dilution and mix 3 times
Incubated for 1 hour at 7 ° C. Remove the filter, 0.05% tween
(TWEEN) Washed twice (5 minutes) in TBS (TTBS). Secondary antibody (Y
(Rabbit anti-rabbit alkaline phosphatase conjugate) at a final concentration of 0.24 pg / ml.
And incubated for 1 hour at 37 ° C. Wash and manufacture filters
The color substrate was added according to the manufacturer's instructions (Boehringer Mannheim Zinniaski)
(Boehringer Mannheim Genius Kit))
45 μl of 75 mg / ml nitro blue tetrazolium salt, 100 mM Tris-
50 mg / ml 5-bromo-4-chloro-3 diluted in 10 ml HCL
-35 μl of indolyl phosphate, 100 mM NaCl and 50 mM MgClTwo
PH 9.5).
The results showed that 27 out of 41 transformed cells produced chymosin.
. However, six of these producer cells were selected and SDS PAGE
No chymosin was detected when assayed by (Western blot).
The experiments were performed using the three selected strains and in the light cycled as described above.
The culture was repeated at 28 ° C. for 9 days and repeated. 450 μl of liquid medium was added to various concentrations of 0.
Treatment with 5-2 M KCl to release the protein from the cell wall, and
Analysis was performed by the slot blot method described above. In addition, some cultures
Treated with 50 μg / ml team to reduce swelling and dissolution of the mycelium apex
Awake. Slot blot analysis of each of these treated cultures
It showed higher detection of syn.
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