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JPH10328605A - 塗布装置 - Google Patents

塗布装置

Info

Publication number
JPH10328605A
JPH10328605A JP9143957A JP14395797A JPH10328605A JP H10328605 A JPH10328605 A JP H10328605A JP 9143957 A JP9143957 A JP 9143957A JP 14395797 A JP14395797 A JP 14395797A JP H10328605 A JPH10328605 A JP H10328605A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
viscous material
speed
nozzle
discharge
robot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9143957A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Sunaga
弘二 須永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP9143957A priority Critical patent/JPH10328605A/ja
Publication of JPH10328605A publication Critical patent/JPH10328605A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Coating Apparatus (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘性材料の粘度の変化に関わらず、定位置に
一様かつ定量的に粘性材料が塗布される塗布装置を実現
する。 【解決手段】 粘性材料1が保持されたタンク2と、タ
ンク2から延びるチューブ3と、チューブ3先端のノズ
ル部16とで構成された粘性材料供給装置が備えられ
る。ノズル部16は弁4及び流量センサ6を有し、ノズ
ル部16に設けられた吐出口5から粘性材料1が吐出さ
れる。ノズル部16は、ロボット7に搭載されてロボッ
ト7により移動される。粘性材料1の仮吐出によって流
量センサ6で測定された粘性材料1の流量が、信号S1
として速度制御部9に送られる。信号S1から粘性材料
1の吐出速度Vtが算出される。吐出速度Vtと同じ値
の移動速度Vrでノズル部16が等速で移動されるよう
に制御部8がロボット7を制御することにより、粘性材
料1が一様かつ定量的に塗布される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗布装置に関し、
特に粘性材料の粘度変化に関わらず定位置に一様かつ定
量的に塗布できる塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の塗布装置としては、定量塗布また
は塗布量を任意に制御するために、例えば特開平6−2
69719号公報に示されるものがある。図5は、特開
平6−269719号公報に示された従来の塗布装置を
示す概略構成図である。
【0003】図5に示される従来の塗布装置では、水平
多関節ロボット105の手先に固定治具115によりノ
ズル108及びセンサ107が装着されている。固定治
具115は、水平多関節ロボット105の上下旋回軸1
16により、上下移動及び回転移動される。ノズル8に
は管114の一端が接続され、管114の他端は粘性材
料供給装置106と接続されている。粘性材料供給装置
106に収納された粘性材料が、管114を通してノズ
ル108に供給される。そして、ノズル108からノズ
ル108真下のワーク109へ粘性材料113が塗布さ
れる。
【0004】制御部であるロボットコントローラ101
は、塗布時刻管理部102と加減速制御部103と塗布
線密度測定部104とで構成されており、水平多関節ロ
ボット105及び粘性材料供給装置106を制御する。
水平多関節ロボット105のマニピュレータ(不図示)
によるノズル108の移動経路が軌道の始点からの経路
長Sの関数として表現され、経路長Sの時々刻々の増加
速度を管理する加減速制御部103により水平多関節ロ
ボット105のマニピュレータの加減速制御が行われ
る。
【0005】次に、このような従来の塗布装置の動作に
ついて説明する。この塗布装置では、同じ塗布動作を繰
り返し実行することにより、定量塗布の方法を学習して
ゆく手法が用いられている。塗布時刻管理部102は加
減速制御部103に対して動作開始指令111を出す。
加減速制御部103は、動作開始指令111を受けて水
平多関節ロボット105を制御し、水平多関節ロボット
105の手先が移動される。次に、水平多関節ロボット
105の手先が塗布開始点に達したことを確認して、塗
布時刻管理部102が粘性材料供給装置106に対して
塗布開始指令117を出す。粘性材料供給装置106は
塗布開始指令117を受けて粘性材料の送出を開始し、
ノズル108からワーク109へ粘性材料113が塗布
される。ワーク109の表面に塗布された粘性材料11
3の塗布幅がセンサ107によって画像認識されて塗布
線密度測定部104に送られる。塗布線密度測定部10
4では、粘性材料113の塗布幅から粘性材料113の
塗布線密度が演算され、塗布位置(経路長S)の関数と
して線密度関数δ(S)が記憶される。塗布線密度測定
部104の線密度関数δ(S)は塗布時刻管理部102
に送られる。
【0006】塗布時刻管理部102では、塗布線密度測
定部104から受け取った線密度関数δ(S)と、1つ
前の塗布動作における塗布線密度測定部104からの線
密度関数とから演算が行われ、塗布線密度が均一な密度
となるように水平多関節ロボット105の手先の設定速
度関数Vs(S)を加減する。塗布時刻管理部102で
加減された設定速度関数Vs(S)は加減速制御部10
3に送られる。加減速制御部103は、設定速度関数V
s(S)どうりに水平多関節ロボット105の手先が移
動するように水平多関節ロボット105を制御し、粘性
材料の塗布が行われる。塗布時刻管理部102は、水平
多関節ロボット105の手先が塗布を終了する位置に到
達したことを確認して粘性材料供給装置106に塗布終
了指令118を出す。粘性材料供給装置106は、塗布
終了指令118を受けてノズル108への粘性材料の送
出を終了する。
【0007】このような塗布装置では予め粘性材料の粘
度を設定することが行われる。そして、粘性材料の塗布
後の塗布幅を測定し、その塗布幅の値から水平多関節ロ
ボットの手先の移動速度を変化させるということを繰り
返すことによって粘性材料の塗布量が決定される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
塗布装置では、粘性材料の粘度が変化する場合、または
粘度が異なる別の粘性材料を使用する場合に、その都
度、塗布量を決めるためにロボットの手先の移動速度を
決定する作業が必要になるという問題点がある。
【0009】また、従来の塗布装置ではロボットの手先
の駆動速度に加減速領域が存在する。従って、ロボット
の手先における変化していく設定速度に対し、ロボット
の手先の加速度を演算することによって粘性材料の塗布
開始位置が決定されているので、ロボットの制御が複雑
になるという問題点がある。
【0010】さらに、ロボットの手先における変化して
いく設定速度に対し、塗布開始位置から実際の被塗布面
への塗布までの時間が考慮されていない。従って、実際
の塗布開始位置が繰り返しの調整作業によって決定され
るので、調整作業ごとに塗布開始位置にばらつきが生じ
てしまうという問題点がある。
【0011】本発明の目的は、上述した従来技術の問題
点に鑑み、粘性材料の粘度変化に関わらず定位置に一様
かつ定量的に塗布することができる塗布装置を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、粘性材料が吐出されるノズル部を有する粘
性材料供給装置と、該ノズル部を移動させるロボット
と、該ロボット及び前記粘性材料供給装置を制御する制
御部とを備えた塗布装置において、前記ノズル部から吐
出される粘性材料の吐出速度を得るための速度取得手段
が備えられ、該速度取得手段により得られた粘性材料の
吐出速度に応じた速度で前記ノズル部を移動させるよう
に前記ロボット部が前記制御部によって制御されて粘性
材料の塗布が行われることを特徴とする。
【0013】前記速度取得手段は、前記粘性材料供給装
置における粘性材料の流路に備えられた流量センサと、
該流量センサにより得られた粘性性材料の流量の値から
粘性材料の吐出速度を算出する第1の速度演算手段とで
構成されていることが好ましい。
【0014】前記速度取得手段は、前記粘性材料供給装
置の内部に収納された粘性材料の粘度を測定するための
粘度測定手段と、該粘度測定手段により得られた粘性材
料の粘度の値を用いて粘性材料の吐出速度を算出する第
2の速度演算手段とで構成されていることが好ましい。
【0015】さらに、前記ノズル部の移動速度は、等速
であることが好ましい。
【0016】さらに、前記ノズル部の移動速度は、前記
ノズル部から吐出される粘性材料の吐出速度と同じ速度
であることが好ましい。
【0017】さらに、前記制御部からは、前記ロボット
部に対する前記ノズル部の移動開始の指令と、前記粘性
材料供給装置に対する吐出開始の指令とが同時に出され
ることが好ましい。
【0018】上記のとおりの発明では、ノズル部から吐
出される粘性材料の吐出速度を得るための速度取得手段
が備えられ、速度取得手段により得られた粘性材料の吐
出速度に応じた速度でロボットがノズル部を移動させる
ようロボットが制御部により制御されて粘性材料の塗布
が行われる。このことにより、粘性材料の吐出速度を容
易に得ることで、粘性材料の塗布状態が一様になるよう
に粘性材料の吐出速度に適した速度でノズル部がロボッ
トにより移動され、定量的に粘性材料が塗布される。従
って、従来の塗布装置のように、粘性材料の塗布状態を
一様にするための調整作業を行う際に、粘性材料を繰り
返し塗布するということが不要になる。粘性材料の粘度
が変化したり、粘度が異なる別の粘性材料を塗布したり
する場合でも、調整作業が不要になり、粘性材料が一様
かつ定量的に塗布される。また、粘性材料の吐出速度に
適した移動速度でノズル部が移動するので、一様な塗布
状態で粘性材料が確実に塗布される。その結果、信頼性
が高く、操作性が良い塗布装置が得られる。
【0019】また、前記速度取得手段が、前記粘性材料
救急装置における粘性材料の流路に備えられた流量セン
サと、流量センサにより得られた粘性材料の流量の値か
ら粘性材料の吐出速度を算出するための第1の速度演算
手段とで構成された。これにより、実際に粘性材料を塗
布する前に粘性材料の仮吐出(捨て打ち)を行うこと
で、流量センサで得られた粘性材料の流量の値から粘性
材料の吐出速度が得られる。
【0020】さらに、前記速度取得手段が、粘性材料供
給装置に保持された粘性材料の粘度を測定するための粘
度測定手段と、粘度測定手段により得られた粘度の値を
用いて粘性材料の吐出速度を算出する第2の速度演算手
段とで構成された。この第2の速度演算手段には、粘性
材料の比重や、粘性材料が流れる流路の配管径など、粘
性材料の吐出速度を算出する際に必要となる数値が設定
され、これらの設定値と、粘性材料の粘度とから粘性材
料の吐出速度が算出される。この場合、上記の流量セン
サが備えられた場合と比較すると、粘性材料の仮吐出を
行わずに粘性材料の吐出速度が得られ、塗布装置の操作
性が向上する。
【0021】さらに、前記ノズル部が等速で移動するこ
とにより、被塗布面において、ノズル部の移動開始位置
から粘性材料の塗布開始位置までの距離や、塗布長さな
どが簡単な演算で算出され、ノズル部の移動制御が簡略
化される。
【0022】さらに、前記ノズル部の移動速度が粘性材
料の吐出速度と同じ速度であると、粘性材料の塗布状態
が一様となり、良好に粘性材料が塗布される。
【0023】さらに、前記ノズル部の移動開始の指令
と、吐出開始の指令とが同時に出されることにより、粘
性材料を同じ条件で繰り返し塗布した際に、被塗布面に
おける粘性材料の塗布開始位置にばらつきが生じない。
従って、設定した塗布開始位置から確実に粘性材料が塗
布され、塗布装置の信頼性及び操作性が向上する。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0025】(第1の実施の形態)図1は、本発明の塗
布装置の第1の実施形態を示す概略構成図である。本実
施形態の塗布装置では図1に示すように、粘性材料1が
保持されたタンク2と、タンク2から延びるチューブ3
と、チューブ3の先端に接続されたノズル部16とで構
成された粘性材料供給装置が備えられている。ノズル部
16では、チューブ3の先端に弁4が接続され、弁4か
ら吐出口5までをつなげる流路が延びている。弁4と吐
出口5との間の流路には流量センサ6が備えられてい
る。この流量センサ6で、弁4と吐出口5との間の流路
内を流れる粘性材料1の流量が測定されることによっ
て、吐出口5から吐出される粘性材料1の吐出速度Vt
が得られる。このようなノズル部16が、ロボット7に
搭載されてロボット7の動作によって移動される。
【0026】一方、制御部8は速度制御部9と塗布時間
制御部10とで構成されている。速度制御部9には、流
量センサ6から粘性材料1の流量が信号S1として送ら
れる。速度制御部9は、第1の速度演算手段であって、
流量センサ6からの信号S1に応じて、吐出口5から吐
出される粘性材料1の吐出速度Vtを算出し、その粘性
材料1の吐出速度Vtに応じた速度でノズル部16を移
動させるようにロボット7の速度制御を行う。従って、
粘性材料1の吐出速度Vtを得るための速度取得手段
が、流量センサ6と、第1の速度演算手段である速度制
御部9とで構成されている。塗布時間制御部10は、粘
性材料1の塗布時間を計算したり、弁4の開閉を行うた
めに粘性材料供給装置に対して吐出開始指令11または
吐出終了指令12を出したり、ロボット7に対して移動
開始指令13または移動終了指令14を出したりする。
【0027】次に、上述した塗布装置の動作について説
明する。タンク2の内部を加圧して弁4を開けることに
よって、タンク2内の粘性材料1がチューブ3及び弁4
を通って吐出口5から吐出される。実際に粘性材料1の
塗布を行う前には、粘性材料1の仮吐出(捨て打ちとも
いう)を行い、この時に粘性材料1の流量が流量センサ
6によって測定される。流量センサ6によって測定され
た流量は、信号S1として流量センサ6から制御部8に
送られる。制御部8の速度制御部9では、流量センサ6
からの信号S1より、粘性材料1の吐出速度Vtが算出
され、吐出速度Vtから、ロボット7によるノズル部1
6の移動速度Vrが決定される。これにより、ノズル部
16が移動速度Vrで移動するようにロボット7が動作
する。実際に粘性材料1が被塗布面に対して塗布が行わ
れるときには、ノズル部16が被塗布面に対して平行な
方向に移動速度Vrの等速でロボット7によって移動さ
れる。
【0028】次に、ノズル部16から吐出される粘性材
料1の吐出速度Vtと、ノズル部16の移動速度Vrと
の関係について説明する。流量センサ6の性能による定
数をAとすると、流量センサ6からの信号S1と吐出速
度Vtとは、下記に示す式の関係がある。
【0029】S1 =A*Vt 吐出速度Vtと移動速度Vrとの比率をBとすると、吐
出速度Vtと移動速度Vrとの関係は下記の式で表わさ
れる。
【0030】Vr=B*Vt 従って、信号S1と移動速度Vrとは、下記に示す式の
関係がある。
【0031】Vr=B*{(1/A)*S1} ここで、B=1とすることにより粘性材料の吐出速度V
tと、ノズル部16の移動速度Vrとが同じ値となる。
吐出速度Vtと移動速度Vrとを同じ値にすると粘性材
料の塗布状態が一様になり、定量的に粘性材料が塗布さ
れる。これにより、吐出速度Vtと移動速度Vrとの違
いにより粘性材料の塗布状態が一様でなくなることが防
止される。
【0032】上述のように、速度制御部9で設定された
移動速度Vrは塗布時間制御部10に送られ、予め設定
された粘性材料の塗布長さLから塗布時間Tが、以下に
示す式で算出される。
【0033】T=L/Vr ・・・式(1) そして、粘性材料1の塗布を開始するために、塗布時間
制御部10は、ロボット7に対する移動開始指令13
と、粘性材料供給装置に対する吐出開始指令11とを同
時に出す。これにより、ノズル部16がロボット7によ
り移動速度Vrで移動されると共に弁4が開けられ、吐
出口5から粘性材料1が吐出されて粘性材料1の塗布が
行われる。この時、ロボット7の駆動は自起動速度のみ
で行われ、ロボット7が加減速動作を行わないことによ
り、ノズル部16は移動速度Vrで等速移動する。
【0034】上記の式(1)で算出された塗布時間Tが
経過した後、塗布時間制御部10が粘性材料供給装置に
対して吐出終了指令12を出すことによって、弁4が閉
じられ、粘性材料1の塗布が終了する。吐出終了指令1
2が出された後に、塗布時間制御部10がロボット7に
対して移動終了指令14を出し、ロボット7によるノズ
ル部16の移動が終了する。ノズル部16は、吐出終了
指令12が出された時間から移動終了指令14が出され
た時間までの間にオーバーラン区間を移動してから停止
する。次では、ノズル部16の移動速度Vrと時間とに
ついて説明する。
【0035】図2は、ノズル部16の移動速度Vrと時
間との関係を説明するための図である。縦軸がノズル部
16の移動速度であり、横軸が時間である。時間t
1は、塗布時間制御部10が吐出開始指令11及び移動
開始指令13を出した時間である。時間t2は、塗布時
間制御部10が吐出終了指令12を出した時間であり、
時間t3は、塗布時間制御部10が移動終了指令14を
出した時間である。
【0036】図2に示すように、時間t1で吐出開始指
令11及び移動開始指令13が出されると、ノズル部1
6が移動速度Vrの等速でロボット7により移動され
る。時間t2で、吐出終了指令12が出されて弁4が閉
じられ、粘性材料の塗布が終了する。時間t2から時間
3の間でノズル部16がオーバーラン区間を移動速度
Vrで移動し、時間t3で移動終了指令14が出されて
ノズル部16の移動速度が0になる。次では、被塗布面
における吐出口5の移動開始位置と、吐出口5から吐出
される粘性材料1の塗布開始位置との関係について説明
する。
【0037】図3は、吐出口5の移動開始位置と、粘性
材料1の塗布開始位置との関係を説明するための図であ
る。図3に示すように、ノズル部16の吐出口5は、粘
性材料1が塗布される被塗布面21から高さhの位置に
ある。ノズル部16の移動開始指令13と吐出開始指令
11とが同時に出されるので、吐出口5から吐出される
粘性材料1は、被塗布面21において吐出口5の移動開
始位置19から距離xだけ離れた塗布開始位置20から
塗布される。
【0038】粘性材料1が吐出口5から吐出速度Vtで
吐出され、粘性材料1が被塗布面21に付着するまでに
時間txがかかるとすると、時間txは、下記に示す式で
求められる。
【0039】 tx =h/Vt ・・・式(2) また、移動開始位置19から塗布開始位置20までの距
離xは下記に示す式で求められる。
【0040】x =Vr*tx この式に上記の式(2)を代入すると、 x =(h/Vt)*Vr ・・・式(3) となる。上記の式(3)と、前述したVr=B*Vtの
式とから、 x =B*h の式で表わされる関係が導き出される。従って、移動開
始位置19から塗布開始位置20までの距離xは、吐出
速度Vtと移動速度Vrとの比率Bと、被塗布面21か
らの吐出口5の高さhとに依存する。すなわち、吐出速
度Vtと移動速度Vrとの比率Bを一定にすれば、塗布
開始位置20が常に一定になる。本実施形態では、比率
Bを1としたので、距離xは常に、被塗布面21からの
高さhとなる。実際に粘性材料1の塗布を行う場合に
は、粘性材料1が塗布されるべき塗布開始位置20に粘
性材料1が塗布されるように移動開始位置19を予め設
定しておく必要がある。
【0041】上述したように本実施形態の塗布装置で
は、ノズル部16から吐出される粘性材料1の吐出速度
Vtを得るために、流量センサ6と、粘性材料1の流量
の値から粘性材料1の吐出速度Vtを算出する速度制御
部9とからなる速度取得手段が備えられた。そして、速
度取得手段により得られた粘性材料1の吐出速度Vrと
同じ速度でノズル部16を移動させるように制御部8が
ロボット7を制御すると共に、ノズル部16から粘性材
料1を吐出して粘性材料1の塗布が行われる。従って、
従来の塗布装置のような、粘性材料の塗布状態を調整す
るために粘性材料を繰り返し塗布するという作業が不要
になる。また、粘性材料の粘度が変化する場合や、粘度
が異なる別の粘性材料を用いた場合、その都度、粘性材
料の塗布量を決めるためにノズル部16の移動速度を決
定するという作業が不要になり、粘性材料が一様かつ定
量的に塗布される。その結果、塗布装置の操作性が向上
する。
【0042】また、ロボット7に対するノズル部16の
移動開始指令13と、粘性材料供給装置に対する吐出開
始指令とが同時に出され、ロボット7によりノズル部1
6が等速で移動する。これにより、粘性材料1を同じ条
件で繰り返し塗布した際に、被塗布面における粘性材料
の塗布開始位置にばらつきが生じない。従って、設定し
た塗布開始位置から確実に粘性材料が塗布され、塗布装
置の信頼性及び操作性が向上する。また、ノズル部16
が移動する際には加減速がなく、ノズル部16が等速で
移動するので、被塗布面において、ノズル部16の移動
開始位置から粘性材料1の塗布開始位置までの距離が簡
単な演算で算出され、ロボット7の制御が簡略化され
る。
【0043】(第2の実施の形態)図4は、本発明の塗
布装置の第2の実施形態を示す概略構成図である。本実
施形態の塗布装置では、第1の実施形態と比較して、粘
性材料の吐出速度を得るための速度取得手段が異なって
いて、速度取得手段は、粘性材料の粘度を測定するため
の粘度計と、粘度計により得られた粘性材料の粘度の値
を用いて粘性材料の吐出速度を算出する第2の速度演算
手段とで構成されている。図4では、第1の実施形態と
同一の構成部品には同一の符号を付してあり、以下で
は、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0044】本実施形態の塗布装置では、図4に示すよ
うに粘性材料供給装置の構成が第1の実施形態と異なっ
ていて、粘性材料1が保持されたタンク2に、粘性材料
1の粘度を測定するための粘度測定手段である粘度計3
1が備えられている。また、粘性材料供給装置を構成す
るノズル部36は、タンク2から延びるチューブ3の先
端に接続された弁4と、弁4から吐出口5につながる流
路とからなる。ノズル部36には、第1の実施形態の塗
布装置における流量センサがない。このノズル部36が
ロボット7に搭載されてロボット7の動作によって移動
される。
【0045】また、制御部38は、速度制御部39と塗
布時間制御部10とで構成されている。速度制御部39
は、粘度計31で得られた粘性材料1の粘度の値を用い
て、吐出口5から吐出される粘性材料1の吐出速度Vt
を算出する第2の速度演算手段である。速度制御部39
には、粘度計31から粘性材料1の粘度が信号S2とし
て送られる。従って、本実施形態の塗布装置では、粘性
材料1の吐出速度Vtを得るための速度取得手段が、粘
度測定手段である粘度計31と、第2の速度演算手段で
ある速度制御部39とで構成されている。速度制御部3
9には予め、タンク2内部の加圧力、タンク2から吐出
口5までの配管径、粘性材料1の比重が設定されてい
る。これらの設定値と、粘性材料1の粘度とから吐出速
度Vtが算出される。
【0046】次に、本実施形態の塗布装置における動作
について説明する。実際に粘性材料1の塗布が行われる
前に、タンク2内の粘性材料1の粘度が粘度計31によ
って測定される。粘度計31からは、粘性材料1の粘度
が信号S2として制御部38の速度制御部39に送られ
る。速度制御部39では、粘度計31から送られた粘性
材料1の粘度や、タンク2内部の加圧力、タンク2から
吐出口5までの配管径、粘性材料1の粘度から粘性材料
1の吐出速度Vtが算出される。算出された吐出速度V
tは、速度制御部39から塗布時間制御部10に送られ
る。その後は第1の実施形態と同様に、塗布時間制御部
10で、予め設定された粘性材料1の塗布長さと吐出速
度Vtとから粘性材料1の塗布時間が算出され、粘性材
料1の塗布が行われる。粘性材料1が塗布される時の動
作は、第1の実施形態と同様であるのでその説明を省略
する。
【0047】上述したように、本実施形態の塗布装置で
は、第1の実施形態と同様な作用が得られ、従来の塗布
装置のように、粘性材料の塗布状態を調整するために粘
性材料を繰り返し塗布する作業が不要になる。また、粘
性材料の粘度が変化したり、粘度が異なる別の粘性材料
を塗布したりする場合でも、塗布状態の調整作業が不要
になり、粘性材料の塗布状態が一様となるように粘性材
料が確実に塗布される。さらに、粘性材料を同じ条件で
繰り返し塗布した際に、被塗布面における粘性材料の塗
布開始位置にばらつきが生じない。従って、信頼性が高
く、操作性が良い塗布装置が得られる。その上、第1の
実施形態では、実際の粘性材料の塗布を行う前、粘性材
料の吐出速度を測定するために粘性材料の仮吐出が行わ
れるが、この粘性材料の仮吐出が不要になるので、塗布
装置の操作性が向上する。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、粘性材料
の吐出速度を得るための速度取得手段が備えられ、粘性
材料の吐出速度に応じた速度でノズル部を移動させるよ
うにロボットが制御部により制御されて粘性材料の塗布
が行われるので、粘性材料の塗布状態が一様になるよう
に粘性材料の吐出速度に適した速度でノズル部がロボッ
トにより移動される。従って、従来の塗布装置のよう
に、粘性材料の塗布状態を調整する際に粘性材料を繰り
返し塗布するという作業が不要になる。また、粘性材料
の粘度が変化したり、粘度が異なる別の粘性材料を塗布
したりする場合でも、塗布状態の調整作業が不要にな
り、粘性材料の塗布状態が一様になるように、かつ定量
的に粘性材料が塗布される。その結果、信頼性が高く、
操作性が良い塗布装置が得られるという効果がある。
【0049】また、前記ノズル部が等速で移動すること
により、被塗布面において、ノズル部の移動開始位置か
ら粘性材料の塗布開始位置までの距離や、塗布長さなど
が簡単な演算で算出され、ノズル部の移動制御が簡略化
される。さらに、前記ノズル部の移動速度が粘性材料の
吐出速度と同じ速度であることにより、粘性材料の塗布
状態が一様となり、定量的に粘性材料が塗布される。従
って、信頼性の高い塗布装置を実現できるという効果が
ある。
【0050】さらに、前記ノズル部の移動開始の指令
と、吐出開始の指令とが同時に出されることにより、粘
性材料を同じ条件で繰り返して塗布した際に、被塗布面
における粘性材料の塗布開始位置にばらつきが生じな
い。従って、設定した塗布開始位置から確実に粘性材料
が塗布され、塗布装置の信頼性及び操作性が向上すると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗布装置の第1の実施形態を示す概略
構成図である。
【図2】図1に示されるノズル部の移動速度と時間との
関係を説明するための図である。
【図3】図1に示される吐出口の移動開始位置と、粘性
材料の塗布開始位置との関係を説明するための図であ
る。
【図4】本発明の塗布装置の第2の実施形態を示す概略
構成図である。
【図5】従来の技術による塗布装置を示す概略構成図で
ある。
【符号の説明】
1 粘性材料 2 タンク 3 チューブ 4 弁 5 吐出口 6 流量センサ 7 ロボット 8、38 制御部 9、39 速度制御部 10 塗布時間制御部 11 吐出開始指令 12 吐出終了指令 13 移動開始指令 14 移動終了指令 16、36 ノズル部 19 移動開始位置 20 塗布開始位置 21 被塗布面 31 粘度計 S1、S2 信号 Vt 吐出速度 Vr 移動速度

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘性材料が吐出されるノズル部を有する
    粘性材料供給装置と、該ノズル部を移動させるロボット
    と、該ロボット及び前記粘性材料供給装置を制御する制
    御部とを備えた塗布装置において、 前記ノズル部から吐出される粘性材料の吐出速度を得る
    ための速度取得手段が備えられ、該速度取得手段により
    得られた粘性材料の吐出速度に応じた速度で前記ノズル
    部を移動させるように前記ロボット部が前記制御部によ
    って制御されて粘性材料の塗布が行われることを特徴と
    する塗布装置。
  2. 【請求項2】 前記速度取得手段は、前記粘性材料供給
    装置における粘性材料の流路に備えられた流量センサ
    と、該流量センサにより得られた粘性性材料の流量の値
    から粘性材料の吐出速度を算出する第1の速度演算手段
    とで構成されている請求項1に記載の塗布装置。
  3. 【請求項3】 前記速度取得手段は、前記粘性材料供給
    装置の内部に収納された粘性材料の粘度を測定するため
    の粘度測定手段と、該粘度測定手段により得られた粘性
    材料の粘度の値を用いて粘性材料の吐出速度を算出する
    第2の速度演算手段とで構成されている請求項1に記載
    の塗布装置。
  4. 【請求項4】 前記ノズル部の移動速度は、等速である
    請求項1、2または3に記載の塗布装置。
  5. 【請求項5】 前記ノズル部の移動速度は、前記ノズル
    部から吐出される粘性材料の吐出速度と同じ速度である
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の塗布装置。
  6. 【請求項6】 前記制御部からは、前記ロボット部に対
    する前記ノズル部の移動開始の指令と、前記粘性材料供
    給装置に対する吐出開始の指令とが同時に出される請求
    項1〜5のいずれか1項に記載の塗布装置。
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