JPH10305824A - 合成樹脂製の耐熱及び耐圧性自立型中空容器 - Google Patents
合成樹脂製の耐熱及び耐圧性自立型中空容器Info
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- JPH10305824A JPH10305824A JP30523395A JP30523395A JPH10305824A JP H10305824 A JPH10305824 A JP H10305824A JP 30523395 A JP30523395 A JP 30523395A JP 30523395 A JP30523395 A JP 30523395A JP H10305824 A JPH10305824 A JP H10305824A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D1/00—Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
- B65D1/02—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
- B65D1/0223—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by shape
- B65D1/0261—Bottom construction
- B65D1/0284—Bottom construction having a discontinuous contact surface, e.g. discrete feet
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ポリエチレンテレフタレート等のポリエステ
ル樹脂を２軸延伸ブロー成形した中空容器に於いて、容
器下部の肉圧を胴部の肉厚の２倍以上に形成すると共に
容器下部の重量が容器の全体の重量の約半分を占めるよ
うに構成して、自立可能な脚部を設けた耐熱、耐圧性を
有する自立型中空容器。 【解決手段】 熱可塑性合成樹脂を２軸延伸ブロー成形
により口部１、肩部２、胴部３及び底部４とからなる壜
状の中空容器に成形して、前記底部４を外側へ凸の状態
に半球状に形成すると共に該底部４に容器を自立させる
ための脚部５を形成して、前記底部４の底壁４ａの肉厚
を胴部３の壁厚の１０〜１２倍、脚部５の肉厚を胴部３
の壁厚の２〜３倍となる厚肉状態に形成して、容器の底
部の重量が容器の口部以下の重量の約半分を占めるよう
にする。
ル樹脂を２軸延伸ブロー成形した中空容器に於いて、容
器下部の肉圧を胴部の肉厚の２倍以上に形成すると共に
容器下部の重量が容器の全体の重量の約半分を占めるよ
うに構成して、自立可能な脚部を設けた耐熱、耐圧性を
有する自立型中空容器。 【解決手段】 熱可塑性合成樹脂を２軸延伸ブロー成形
により口部１、肩部２、胴部３及び底部４とからなる壜
状の中空容器に成形して、前記底部４を外側へ凸の状態
に半球状に形成すると共に該底部４に容器を自立させる
ための脚部５を形成して、前記底部４の底壁４ａの肉厚
を胴部３の壁厚の１０〜１２倍、脚部５の肉厚を胴部３
の壁厚の２〜３倍となる厚肉状態に形成して、容器の底
部の重量が容器の口部以下の重量の約半分を占めるよう
にする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性合成樹脂
を２軸延伸ブロー成形した自立可能な底部を有する耐熱
及び耐圧性の中空容器に関し、更に詳しくは、ポリエチ
レンテレフタレート等のポリエステル樹脂を２軸延伸ブ
ロー成形して、容器下部を肉圧に形成し、自立可能な脚
部を設けた炭酸ガス含有飲料を充填するに適した耐熱、
耐圧性を有する円筒状の中空容器に関する。
を２軸延伸ブロー成形した自立可能な底部を有する耐熱
及び耐圧性の中空容器に関し、更に詳しくは、ポリエチ
レンテレフタレート等のポリエステル樹脂を２軸延伸ブ
ロー成形して、容器下部を肉圧に形成し、自立可能な脚
部を設けた炭酸ガス含有飲料を充填するに適した耐熱、
耐圧性を有する円筒状の中空容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレート樹脂（ＰＥ
Ｔ樹脂）を２軸延伸ブロー成形して得た壜は、軽量で透
明性に優れ、他の樹脂製の壜に比べて強度が大きく、経
時変化も少なく、食品衛生上からも安全であるので、サ
イダー、コーラ、ビールその他の炭酸ガスを含む飲料用
容器として広く用いられれている。しかし、上記飲料用
容器が通常の円筒形をした平底の自立可能な壜に形成し
たものであると、飲料溶液を充填した後の種々の環境条
件により内溶液に含まれる炭酸ガスの内圧により底部が
膨張して変形し、そのままでは容器を安定して自立させ
ることができなくなるという問題があった。
Ｔ樹脂）を２軸延伸ブロー成形して得た壜は、軽量で透
明性に優れ、他の樹脂製の壜に比べて強度が大きく、経
時変化も少なく、食品衛生上からも安全であるので、サ
イダー、コーラ、ビールその他の炭酸ガスを含む飲料用
容器として広く用いられれている。しかし、上記飲料用
容器が通常の円筒形をした平底の自立可能な壜に形成し
たものであると、飲料溶液を充填した後の種々の環境条
件により内溶液に含まれる炭酸ガスの内圧により底部が
膨張して変形し、そのままでは容器を安定して自立させ
ることができなくなるという問題があった。
【０００３】そこで、上記の欠点をなくして容器に耐圧
性を持たせるための底部の構造としては、特開昭５１−
５３５６６号公報及び実開昭５８−７３７１０号公報等
に示すように、壜の底部をシャンペン壜のように内側へ
上げ底状に凹ませる方法や実開昭５９−１１８７２９号
及び実開昭６２−３３５２９号公報等に示すように、壜
の底部を外側へ半球状に膨出させる方法が従来から多用
されているが、底部を内側へ上げ底状に凹ませたもの
は、底部に環状の着底部が形成されていて自立させるこ
とができるが、底部を半球状に膨出させたものは、強度
的には最も優れているが、そのままでは自立させること
ができないので、本体とは別体に成形したベースカップ
を本体底部に装着するか、着底用の脚部を本体底部に一
体に形成する必要がある。
性を持たせるための底部の構造としては、特開昭５１−
５３５６６号公報及び実開昭５８−７３７１０号公報等
に示すように、壜の底部をシャンペン壜のように内側へ
上げ底状に凹ませる方法や実開昭５９−１１８７２９号
及び実開昭６２−３３５２９号公報等に示すように、壜
の底部を外側へ半球状に膨出させる方法が従来から多用
されているが、底部を内側へ上げ底状に凹ませたもの
は、底部に環状の着底部が形成されていて自立させるこ
とができるが、底部を半球状に膨出させたものは、強度
的には最も優れているが、そのままでは自立させること
ができないので、本体とは別体に成形したベースカップ
を本体底部に装着するか、着底用の脚部を本体底部に一
体に形成する必要がある。
【０００４】しかし、ベースカップを壜本体の底部に装
着した壜は、底部も充分に延伸変形しているので、内部
からの圧力に対して高い耐圧性を発揮することができる
が、通常は、ベースカップは壜本体とは別体に別部材と
して構成されているので、壜本体にベースカップを装着
するための専用の作業工程を必要とし、また、ベースカ
ップそのものが壜本体とは異なる合成樹脂で成形するの
でコスト高の原因ともなり、更には、省資源化やリサイ
クル化等の観点からも問題があり、最近になって壜体の
底部に脚部を一体に膨出成形した自立型の耐圧容器、所
謂ワンピースボトルが採用されるようになってきた。
着した壜は、底部も充分に延伸変形しているので、内部
からの圧力に対して高い耐圧性を発揮することができる
が、通常は、ベースカップは壜本体とは別体に別部材と
して構成されているので、壜本体にベースカップを装着
するための専用の作業工程を必要とし、また、ベースカ
ップそのものが壜本体とは異なる合成樹脂で成形するの
でコスト高の原因ともなり、更には、省資源化やリサイ
クル化等の観点からも問題があり、最近になって壜体の
底部に脚部を一体に膨出成形した自立型の耐圧容器、所
謂ワンピースボトルが採用されるようになってきた。
【０００５】このようなワンピースボトルからなる自立
型の耐圧容器としては、図４に示すように、底部を内側
へ上げ底状の曲面壁に凹ませた壜体の底壁部に外側へ膨
出せしめて脚部を形成したもの（特公昭６４−１０３２
９号公報参照）、または、図５に示すように、底部を外
側へ半球状に膨出させた壜体の底壁部に外側へ膨出せし
めて脚部を形成したもの（特開平５−２５４５２９号公
報参照）がある。しかしながら、このような形状をした
容器の底壁は、いずれも上部壁及び胴部壁に比べて２軸
延伸操作が不充分となりがちであって、それがために充
分に２軸延伸された前記壁部に比較して変形し易いの
で、安定した自立性に欠けており、内容物を充填して密
封した後の加熱殺菌や移送その他の外的環境の変化に起
因した底部が膨出変形するロッカーボトムや底部に亀裂
を生ずる現象が発生し易いという欠点がある。
型の耐圧容器としては、図４に示すように、底部を内側
へ上げ底状の曲面壁に凹ませた壜体の底壁部に外側へ膨
出せしめて脚部を形成したもの（特公昭６４−１０３２
９号公報参照）、または、図５に示すように、底部を外
側へ半球状に膨出させた壜体の底壁部に外側へ膨出せし
めて脚部を形成したもの（特開平５−２５４５２９号公
報参照）がある。しかしながら、このような形状をした
容器の底壁は、いずれも上部壁及び胴部壁に比べて２軸
延伸操作が不充分となりがちであって、それがために充
分に２軸延伸された前記壁部に比較して変形し易いの
で、安定した自立性に欠けており、内容物を充填して密
封した後の加熱殺菌や移送その他の外的環境の変化に起
因した底部が膨出変形するロッカーボトムや底部に亀裂
を生ずる現象が発生し易いという欠点がある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、熱可塑性樹
脂、好ましくはＰＥＴ樹脂からなるプリフォームを２軸
延伸ブロー成形した中空容器の底部に脚部を一体に膨出
成形したワンピースボトルに於いて、中空容器内に炭酸
飲料を充填密封した後で、パストライザーによる加熱殺
菌、冷却処理、移送段階の衝撃等の外的環境によっても
容器底部にロッカーボトムや亀裂が発生することがない
ように、容器本体の底部が丈夫で、安定した自立性を有
する耐圧容器を、低コストで、リサイクルが容易なもの
として提供する。
脂、好ましくはＰＥＴ樹脂からなるプリフォームを２軸
延伸ブロー成形した中空容器の底部に脚部を一体に膨出
成形したワンピースボトルに於いて、中空容器内に炭酸
飲料を充填密封した後で、パストライザーによる加熱殺
菌、冷却処理、移送段階の衝撃等の外的環境によっても
容器底部にロッカーボトムや亀裂が発生することがない
ように、容器本体の底部が丈夫で、安定した自立性を有
する耐圧容器を、低コストで、リサイクルが容易なもの
として提供する。
【０００７】
【課題を解決するための手段】熱可塑性合成樹脂を、口
部、肩部、胴部及び底部とからなる壜状をした中空容器
に２軸延伸ブロー成形すると共に、前記底部を内側へ凹
の状態となるように球面状に形成するか、または、外側
へ凸の状態となるように半球状に形成せしめて耐圧性を
増し、該底部に容器を自立させるための着座部もしくは
脚部を形成し、且つ、前記底部壁厚を肩部及び胴部の壁
厚に比べて均一な厚肉状態に形成して、耐内圧及び耐衝
撃性等に優れた底部を有する自立型の壜状中空容器とす
る。
部、肩部、胴部及び底部とからなる壜状をした中空容器
に２軸延伸ブロー成形すると共に、前記底部を内側へ凹
の状態となるように球面状に形成するか、または、外側
へ凸の状態となるように半球状に形成せしめて耐圧性を
増し、該底部に容器を自立させるための着座部もしくは
脚部を形成し、且つ、前記底部壁厚を肩部及び胴部の壁
厚に比べて均一な厚肉状態に形成して、耐内圧及び耐衝
撃性等に優れた底部を有する自立型の壜状中空容器とす
る。
【０００８】
【発明の実施の形態】上記特公昭６４−１０３２９号公
報や特開平５−２５４５２９号公報に記載されるよう
な、容器底部を球面状に形成して着座部もしくは脚部を
設けたものは、底壁部が不均一な肉厚に形成され易く、
延伸配向度が胴部に比べて小さくなるので、内圧があま
り大きくなくて、内容積が１リットル以下の容器の場合
には問題を生じないが、内圧が大きくて、内容積が１リ
ットル以上の炭酸飲料用の容器に用いた場合には、脚部
が変形して自立安定性が悪くなったり、底部にクラック
が生ずる等の欠点があった。そして、これらの欠点をな
くす手段として、図６に示すように着座部もしくは脚部
を厚肉壁にしたり（特開平４−７２１３１号公報参
照）、図７に示すように底部の一部を厚肉壁にしたり
（特開平６−８０１３２号公報公報）して、容器の底部
を部分的に強化したものが提案されている。
報や特開平５−２５４５２９号公報に記載されるよう
な、容器底部を球面状に形成して着座部もしくは脚部を
設けたものは、底壁部が不均一な肉厚に形成され易く、
延伸配向度が胴部に比べて小さくなるので、内圧があま
り大きくなくて、内容積が１リットル以下の容器の場合
には問題を生じないが、内圧が大きくて、内容積が１リ
ットル以上の炭酸飲料用の容器に用いた場合には、脚部
が変形して自立安定性が悪くなったり、底部にクラック
が生ずる等の欠点があった。そして、これらの欠点をな
くす手段として、図６に示すように着座部もしくは脚部
を厚肉壁にしたり（特開平４−７２１３１号公報参
照）、図７に示すように底部の一部を厚肉壁にしたり
（特開平６−８０１３２号公報公報）して、容器の底部
を部分的に強化したものが提案されている。
【０００９】そこで、本発明者等はこのように底部を部
分的に強化したものについて種々の実験を重ねた結果、
このような部分的に底部壁を厚肉状に強化しただけで
は、内容積が１リットル以上である大型の果汁分や乳成
分その他の成分を混合した果汁炭酸飲料容器では、過酷
なパストライザー条件（65℃で10分間）下に於ける耐ロ
ッカーボトム性や耐衝撃性を得ることが不充分であるこ
とがわかり、容器の底部全体を厚肉壁で形成することに
より前記欠点を解決することができた。即ち、熱可塑性
樹脂を２軸延伸ブロー成形して、口部１及び肩部２、胴
部３、底部４からなる壜体を形成し、口部１はプリフォ
ーム成形時のまま延伸することなく結晶化し、肩部２と
胴部３は均質に薄く円筒状に２軸延伸し、底部４は外側
へ凸状の半球状に延伸成形すると共に球状壁部を膨出せ
しめて複数の脚部５を形成して、底部壁を胴部壁よりも
肉厚となした容器について種々の実験を重ねながら、底
部壁厚と胴部壁厚との関係と耐熱、耐圧性について、1.
5 リットル入りの容器に関して研究を行ったところ、別
表１に示すような結果を得た。
分的に強化したものについて種々の実験を重ねた結果、
このような部分的に底部壁を厚肉状に強化しただけで
は、内容積が１リットル以上である大型の果汁分や乳成
分その他の成分を混合した果汁炭酸飲料容器では、過酷
なパストライザー条件（65℃で10分間）下に於ける耐ロ
ッカーボトム性や耐衝撃性を得ることが不充分であるこ
とがわかり、容器の底部全体を厚肉壁で形成することに
より前記欠点を解決することができた。即ち、熱可塑性
樹脂を２軸延伸ブロー成形して、口部１及び肩部２、胴
部３、底部４からなる壜体を形成し、口部１はプリフォ
ーム成形時のまま延伸することなく結晶化し、肩部２と
胴部３は均質に薄く円筒状に２軸延伸し、底部４は外側
へ凸状の半球状に延伸成形すると共に球状壁部を膨出せ
しめて複数の脚部５を形成して、底部壁を胴部壁よりも
肉厚となした容器について種々の実験を重ねながら、底
部壁厚と胴部壁厚との関係と耐熱、耐圧性について、1.
5 リットル入りの容器に関して研究を行ったところ、別
表１に示すような結果を得た。
【００１０】この結果に基づいて、容器の底部部分の強
度ついては、口部下の総重量に対して占める重量比で41
％以上あれば、容器に耐熱、耐圧性を付与することがで
きるとの結論に達したので、容器の底部４の重量が肩部
２と胴部３とを合わせた程度の重量になるように成形す
ればよい、即ち、容器の底部壁の肉厚を胴部の肉厚の約
２倍程度とすることを目安にしてブロー成形すればよい
ことがわかった。
度ついては、口部下の総重量に対して占める重量比で41
％以上あれば、容器に耐熱、耐圧性を付与することがで
きるとの結論に達したので、容器の底部４の重量が肩部
２と胴部３とを合わせた程度の重量になるように成形す
ればよい、即ち、容器の底部壁の肉厚を胴部の肉厚の約
２倍程度とすることを目安にしてブロー成形すればよい
ことがわかった。
【００１１】
【実施例】本発明は、通常のポリエチレンテレフタレー
ト（ＰＥＴ）樹脂のブロー成形方法により行うことがで
きる。即ち、ＰＥＴ樹脂を射出成形により概略試験管状
をした所定形状のプリフォームに成形し、該プリフォー
ムを延伸成形可能な温度に加熱して、ブロー成形金型内
にセットして口部を型締めして、縦方向に延伸して所定
形状に成形した後、口部１を結晶化すると共にブロー成
形して、底部４を外側へ半球状に突出形成すると共に３
個以上の脚部５を膨出形成せしめて２軸延伸成形して、
耐熱、耐圧性及び耐衝撃性を有する自立可能な所定の壜
体に成形する。
ト（ＰＥＴ）樹脂のブロー成形方法により行うことがで
きる。即ち、ＰＥＴ樹脂を射出成形により概略試験管状
をした所定形状のプリフォームに成形し、該プリフォー
ムを延伸成形可能な温度に加熱して、ブロー成形金型内
にセットして口部を型締めして、縦方向に延伸して所定
形状に成形した後、口部１を結晶化すると共にブロー成
形して、底部４を外側へ半球状に突出形成すると共に３
個以上の脚部５を膨出形成せしめて２軸延伸成形して、
耐熱、耐圧性及び耐衝撃性を有する自立可能な所定の壜
体に成形する。
【００１２】上記の成形工程を行うに当たって、容器の
底部４を形成する壁部全体の肉厚が概略胴部３の肉厚の
約２倍以上になるようにするために、前記プリフォーム
は、壜体の口部及び肩部、胴部を構成する部分は均等な
肉厚に成形し、壜体の底部を構成する部分は前記胴体部
分の65〜80％の肉厚となるように所定形状に成形してお
き、該プリフォームを延伸成形可能な所定温度（100 〜
120 ℃）に加熱した後、所定温度（80〜90℃）に保った
ブロー成形金型内にセットして、壜体の口部を金型に挟
んで成形すると共にプリフォーム内に延伸押し下げ棒を
挿入して、容器の底部が所定の肉厚になるようにプリフ
ォームの底部を下方へ押し下げて縦軸方向の延伸操作を
行った後、シングルブロー成形を行って壜体に成形す
る。その結果、容器の口部１より下方の総重量の内で、
底部４が占める重量の割合が約50％となるように２軸延
伸ブロー成形することができて、底部が強化されて自立
可能な脚部を設けた壜体に成形することができた。
底部４を形成する壁部全体の肉厚が概略胴部３の肉厚の
約２倍以上になるようにするために、前記プリフォーム
は、壜体の口部及び肩部、胴部を構成する部分は均等な
肉厚に成形し、壜体の底部を構成する部分は前記胴体部
分の65〜80％の肉厚となるように所定形状に成形してお
き、該プリフォームを延伸成形可能な所定温度（100 〜
120 ℃）に加熱した後、所定温度（80〜90℃）に保った
ブロー成形金型内にセットして、壜体の口部を金型に挟
んで成形すると共にプリフォーム内に延伸押し下げ棒を
挿入して、容器の底部が所定の肉厚になるようにプリフ
ォームの底部を下方へ押し下げて縦軸方向の延伸操作を
行った後、シングルブロー成形を行って壜体に成形す
る。その結果、容器の口部１より下方の総重量の内で、
底部４が占める重量の割合が約50％となるように２軸延
伸ブロー成形することができて、底部が強化されて自立
可能な脚部を設けた壜体に成形することができた。
【００１３】そこで、上記本発明の壜体及び従来品にお
ける底部４の底壁４ａと胴部３との肉厚を測定したとこ
ろ、別紙表２に示すような関係を得ることができた。こ
の結果から、本発明に於ける底部４の底壁４ａの肉厚は
胴部３の肉厚に対して１０〜１２倍（従来品は7 〜8
倍）、また、その脚部５の肉厚は胴部の肉厚に対して２
〜３倍（従来品は1.5 倍）程度の範囲に納まるように成
形したものであれば、従来品に比べて耐熱、耐圧性が優
れて、安定した自立性を有する容器を得るのに充分であ
ることがわかる。本発明は、壜体を上記のような構成に
したことにより、容器上部の肩部２及び胴部３の壁厚を
薄くして軽量にすると共に底部４の壁厚を厚くして重く
したことにより、重量が容器の底部に集まることとな
り、パストライザー処理中にもロッカーボトム現象を生
ずることもなく、また、胴部の重量を極力減らしたので
クリープ特性も良くすることができ、容器に耐熱性、耐
圧性、耐衝撃性を持たせることができる。
ける底部４の底壁４ａと胴部３との肉厚を測定したとこ
ろ、別紙表２に示すような関係を得ることができた。こ
の結果から、本発明に於ける底部４の底壁４ａの肉厚は
胴部３の肉厚に対して１０〜１２倍（従来品は7 〜8
倍）、また、その脚部５の肉厚は胴部の肉厚に対して２
〜３倍（従来品は1.5 倍）程度の範囲に納まるように成
形したものであれば、従来品に比べて耐熱、耐圧性が優
れて、安定した自立性を有する容器を得るのに充分であ
ることがわかる。本発明は、壜体を上記のような構成に
したことにより、容器上部の肩部２及び胴部３の壁厚を
薄くして軽量にすると共に底部４の壁厚を厚くして重く
したことにより、重量が容器の底部に集まることとな
り、パストライザー処理中にもロッカーボトム現象を生
ずることもなく、また、胴部の重量を極力減らしたので
クリープ特性も良くすることができ、容器に耐熱性、耐
圧性、耐衝撃性を持たせることができる。
【００１４】以上、底部を外側へ半球状に膨出させた壜
体の底壁部に、外側へ膨出せしめた脚部を形成した構造
の自立性容器に、本発明を適用した例について説明した
が、本発明は、このような底部形状をした容器に限るも
のではなくて、底部を内側へ上げ底状の曲面壁に凹ませ
た壜体の底周部に着座部を設けるか、または、底壁部に
外側へ膨出せしめて脚部を形成した容器にも適用するこ
とも可能である。
体の底壁部に、外側へ膨出せしめた脚部を形成した構造
の自立性容器に、本発明を適用した例について説明した
が、本発明は、このような底部形状をした容器に限るも
のではなくて、底部を内側へ上げ底状の曲面壁に凹ませ
た壜体の底周部に着座部を設けるか、または、底壁部に
外側へ膨出せしめて脚部を形成した容器にも適用するこ
とも可能である。
【００１５】また、本発明は、耐熱性を増大するダブル
ブロー成形法にも適用することが可能であることは言う
までもない。即ち、壜体の口部及び肩部、胴部を構成す
る部分は均等な肉厚に成形し、壜体の底部を構成する部
分は前記胴体部分の65〜80％の肉厚となるようにブロー
成形するために、ＰＥＴ樹脂を射出成形により所定形状
のプリフォームに成形し、該プリフォームをブロー成形
可能な所定温度（100 〜120 ℃）に加熱した後、一次ブ
ロー成形金型内にセットして壜体の口部を成形して結晶
化すると共に、プリフォーム内に延伸押し下げ棒を挿入
して、プリフォームの底部を下方へ押し下げて縦軸方向
の延伸操作を行った後、一次ブロー成形により底部が外
側へ半球状に突出して最終成形品に近似する中間成形品
に２軸延伸ブロー成形する。この際に、容器の口部より
下方部分の総重量の内で、底部が占める重量の割合が約
50％になるように成形するために、底部壁の肉厚が胴部
の肉厚の２〜３倍程度、脚部壁の肉厚が胴部の肉厚の約
１０〜１２倍程度になるようにブロー成形して、容器の
底部壁が強化された自立可能な脚部を設けた中間壜体に
成形する。次いで、前記一次ブロー成形により得た中間
成形品は、金型を開き熱収縮させて内部残留応力を除去
すると共に所定温度（200 〜230 ℃）に加熱して、壜体
の使用最高温度よりも数度高く保たれた二次成形金型に
より最終製品である壜体に二次ブロー成形してからヒー
トセットを行って強耐熱性を付与するダブルブロー成形
を行う。
ブロー成形法にも適用することが可能であることは言う
までもない。即ち、壜体の口部及び肩部、胴部を構成す
る部分は均等な肉厚に成形し、壜体の底部を構成する部
分は前記胴体部分の65〜80％の肉厚となるようにブロー
成形するために、ＰＥＴ樹脂を射出成形により所定形状
のプリフォームに成形し、該プリフォームをブロー成形
可能な所定温度（100 〜120 ℃）に加熱した後、一次ブ
ロー成形金型内にセットして壜体の口部を成形して結晶
化すると共に、プリフォーム内に延伸押し下げ棒を挿入
して、プリフォームの底部を下方へ押し下げて縦軸方向
の延伸操作を行った後、一次ブロー成形により底部が外
側へ半球状に突出して最終成形品に近似する中間成形品
に２軸延伸ブロー成形する。この際に、容器の口部より
下方部分の総重量の内で、底部が占める重量の割合が約
50％になるように成形するために、底部壁の肉厚が胴部
の肉厚の２〜３倍程度、脚部壁の肉厚が胴部の肉厚の約
１０〜１２倍程度になるようにブロー成形して、容器の
底部壁が強化された自立可能な脚部を設けた中間壜体に
成形する。次いで、前記一次ブロー成形により得た中間
成形品は、金型を開き熱収縮させて内部残留応力を除去
すると共に所定温度（200 〜230 ℃）に加熱して、壜体
の使用最高温度よりも数度高く保たれた二次成形金型に
より最終製品である壜体に二次ブロー成形してからヒー
トセットを行って強耐熱性を付与するダブルブロー成形
を行う。
【００１６】
【発明の効果】本発明は、以上述べたような構成にした
ことにより、以下のような効果を奏するものである。本
発明の容器は、底部の壁厚を胴部の壁厚に比して２倍以
上にしたから、内部圧力が増大しても胴部で吸収して底
部壁が変形することがないので、安定した自立性を有
し、また、容器の底部が容器全体の約半分の重量を有す
るので、バストライザー条件下での処理中でも重心が底
部寄りになるので安定していて、ロッカーボトムを生ず
ることもない。特に、ダブルブロー成形した容器につい
ては、耐熱、耐圧性、自立安定性が顕著である。本発明
の容器は、単一の樹脂材料を用いて成形したワンピース
ボトルであるから、製造コストをベースカップ方式に比
べて低く押さえることができ、また、原料資源のリサク
ルが容易である。
ことにより、以下のような効果を奏するものである。本
発明の容器は、底部の壁厚を胴部の壁厚に比して２倍以
上にしたから、内部圧力が増大しても胴部で吸収して底
部壁が変形することがないので、安定した自立性を有
し、また、容器の底部が容器全体の約半分の重量を有す
るので、バストライザー条件下での処理中でも重心が底
部寄りになるので安定していて、ロッカーボトムを生ず
ることもない。特に、ダブルブロー成形した容器につい
ては、耐熱、耐圧性、自立安定性が顕著である。本発明
の容器は、単一の樹脂材料を用いて成形したワンピース
ボトルであるから、製造コストをベースカップ方式に比
べて低く押さえることができ、また、原料資源のリサク
ルが容易である。
【図１】本発明の中空容器全体を示す側面図である。
【図２】本発明を示す図１のＸ−Ｘ断面図である。
【図３】本発明の底面図である。
【図４】第１の従来例である。
【図５】第２の従来例である。
【図６】第１の従来例の形式の底部を強化した例であ
る。
る。
【図７】第２の従来例の形式の底部を強化した例であ
る。
る。
【表１】
【表２】
Claims (7)
- 【請求項１】 熱可塑性合成樹脂を口部、肩部、胴部及
び底部とからなる壜状に２軸延伸ブローにより成形した
中空容器であって、前記底部を外側へ凸の状態に半球状
に形成し、該底部に容器を自立させるための脚部を形成
すると共に、前記底部の全壁厚を肩部及び胴部の壁厚に
比べて概略２倍以上の均一な厚肉状態に形成したことを
特徴とする耐熱及び耐圧性自立型中空容器。 - 【請求項２】 前記中空容器は、シングルブロー成形に
より２軸延伸成形したものであることを特徴とする請求
項１に記載した耐熱及び耐圧性自立型中空容器。 - 【請求項３】 前記中空容器は、ダブルブロー成形によ
り２軸延伸成形してヒートセットしたものであることを
特徴とする請求項１に記載した耐熱及び耐圧性自立型中
空容器。 - 【請求項４】 前記底部を構成する部分の重量が、容器
の口部より下方の総重量の約50％であることを特徴とす
る請求項１乃至３に記載した耐熱及び耐圧性自立型中空
容器。 - 【請求項５】 前記底部の壁厚は、球形部壁が胴部壁厚
の約２〜３倍、脚部壁が胴部壁厚の１０〜１２倍である
ことを特徴とする請求項１乃至４に記載した耐熱及び耐
圧性自立型中空容器。 - 【請求項６】 前記底部を内側へ凹の状態に半球状に形
成しことを特徴とする請求項１乃至５に記載した耐熱及
び耐圧性自立型中空容器。 - 【請求項７】 前記熱可塑性合成樹脂は、ポリエチレン
テレフタレートであるこたことを特徴とする請求項１乃
至６に記載した耐熱及び耐圧性自立型中空容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30523395A JPH10305824A (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | 合成樹脂製の耐熱及び耐圧性自立型中空容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30523395A JPH10305824A (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | 合成樹脂製の耐熱及び耐圧性自立型中空容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10305824A true JPH10305824A (ja) | 1998-11-17 |
Family
ID=17942642
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30523395A Pending JPH10305824A (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | 合成樹脂製の耐熱及び耐圧性自立型中空容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10305824A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003091117A1 (de) * | 2002-04-25 | 2003-11-06 | Alpla-Werke Alwin Lehner Gmbh & Co. Kg | Kuntstoffflasche |
| JP2012076797A (ja) * | 2010-10-01 | 2012-04-19 | Dainippon Printing Co Ltd | プラスチックボトル |
Citations (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02128826A (ja) * | 1988-11-10 | 1990-05-17 | Nissei Ee S B Kikai Kk | 耐圧性薄肉合成樹脂容器及びその成形方法 |
| JPH04173539A (ja) * | 1990-10-26 | 1992-06-22 | Kyodo Printing Co Ltd | 耐熱性樹脂容器 |
| JPH0577825A (ja) * | 1991-09-13 | 1993-03-30 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 合成樹脂製耐圧自立瓶体 |
| JPH05200839A (ja) * | 1991-04-25 | 1993-08-10 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 耐熱・耐圧性ボトルの製造法 |
| JPH07156933A (ja) * | 1993-12-01 | 1995-06-20 | Dainippon Printing Co Ltd | 耐圧自立容器及びその製造方法 |
| JPH07242222A (ja) * | 1994-02-28 | 1995-09-19 | Nissei Asb Mach Co Ltd | 耐圧・耐熱性ボトル |
| JPH07257533A (ja) * | 1994-03-18 | 1995-10-09 | Dainippon Printing Co Ltd | 耐圧自立容器 |
| JPH07285527A (ja) * | 1994-02-28 | 1995-10-31 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 耐熱及び耐圧性自立容器 |
-
1995
- 1995-10-31 JP JP30523395A patent/JPH10305824A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040113 |
|
| A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20040128 |
|
| A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20040312 |