Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JPH10298107A - 医薬組成物 - Google Patents

医薬組成物

Info

Publication number
JPH10298107A
JPH10298107A JP9109334A JP10933497A JPH10298107A JP H10298107 A JPH10298107 A JP H10298107A JP 9109334 A JP9109334 A JP 9109334A JP 10933497 A JP10933497 A JP 10933497A JP H10298107 A JPH10298107 A JP H10298107A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pharmaceutical composition
agent
drug
bromide
anticholinergic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9109334A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Okudaira
一郎 奥平
Kenji Tsunoda
健司 角田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisho Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP9109334A priority Critical patent/JPH10298107A/ja
Publication of JPH10298107A publication Critical patent/JPH10298107A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鼻水等の気道分泌腺の機能亢進に対し極めて
強力な抑制作用を有する医薬組成物を提供する。 【解決手段】 (a)抗コリン作用薬と、(b)ケトチ
フェンおよびエピナスチンならびにこれらの塩類からな
る群から選ばれる少なくとも1種の薬剤を配合してなる
医薬組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規医薬組成物に
関する。詳しくは、風邪症候群等による鼻水等の気道分
泌腺の機能亢進を顕著に抑制する気道分泌亢進抑制剤等
として有効な医薬組成物である。
【0002】
【従来の技術】気道(鼻腔、副鼻腔、咽頭、喉頭、気管
および気管支)の分泌亢進は、主として種々の原因によ
る気道粘膜の炎症により生ずる。たとえば、鼻水、水性
鼻汁、水性鼻漏等は、直接的には主として鼻腔粘膜等の
炎症(鼻炎)による分泌腺の機能亢進によるものであ
る。これらの病因は、風邪症候群、アレルギー性鼻炎等
のアレルギー性疾患、細菌等の感染症等多岐に亘ってい
る。
【0003】かかる気道分泌亢進の治療としては、それ
ぞれの病因に応じた原因療法が施されるが、例えば代表
的病因である風邪症候群では、病原ウイルスが多種多様
のためワクチンや抗ウイルス薬等で満足のいく治療効果
のあがっているものはないのが現状である。
【0004】したがって、かかる気道分泌亢進の治療に
おいては、対症療法の担う役割が依然大きく、とくに一
般用医薬品の分野にあってはその重要性が高い。かかる
対症療法としては、鼻腔粘膜等の炎症の発症にヒスタミ
ンの遊離が関与していることから抗ヒスタミン薬が、ま
た、気道分泌がコリン作用性神経の支配下にあるため抗
コリン作用薬が利用されている。しかし、これらの薬剤
の投与のみでは気道分泌亢進の抑制作用が必ずしも十分
であるとはいえず、QOL向上の観点からも風邪症候群
等における二次感染予防の観点からも早期治療を達成す
べく、さらなる強力な気道分泌抑制作用をもった薬剤の
開発が強く望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、従来の対症療法剤剤では成し得ない極めて強力な気
道分泌亢進の抑制作用を有する薬剤を提供することにあ
る。
【0006】本発明の他の目的は、気道分泌亢進の抑制
作用が増強された風邪症候群治療剤等を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため、気道分泌亢進抑制作用を有する医薬組
成物の処方について鋭意研究を行った結果、抗コリン作
用薬および特定の抗アレルギー薬を配合することによ
り、気道分泌亢進の抑制に劇的な効果があることを見い
だし、本発明を完成した。
【0008】すなわち本発明は、(a)抗コリン作用薬
と、(b)ケトチフェンおよびエピナスチンならびにこ
れらの塩類からなる群から選ばれる少なくとも1種の薬
剤を配合してなる医薬組成物である。
【0009】本発明はまた、前記抗コリン作用薬はベラ
ドンナ(総)アルカロイド、ヨウ化イソプロパミド、臭
化イプラトロピウム、臭化フルトロピウムおよび臭化オ
キシトロピウムからなる群から選ばれる少なくとも1種
である前記医薬組成物である。
【0010】本発明はさらに、配合比が、前記抗コリン
作用薬(a)1重量部に対し前記薬剤(b)0.02〜
250重量部である前記医薬組成物である。
【0011】本発明はまた、気道分泌亢進抑制剤である
前記医薬組成物である。
【0012】本発明はさらに、風邪症候群治療剤である
前記医薬組成物である。
【0013】本発明はまた、経口投与用剤である前記医
薬組成物である。
【0014】本発明はさらに、点鼻剤である前記医薬組
成物である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の医薬組成物は、抗コリン
作用薬と特定の抗アレルギー薬を配合してなるものであ
る。
【0016】本発明の医薬組成物に用いられる抗コリン
作用薬としては、ベラドンナ(総)アルカロイド、ヨウ
化イソプロパミド、臭化イプラトロピウム、臭化フルト
ロピウム、臭化オキシトロピウム等が挙げられ、これら
の単独または2種以上を使用することができる。
【0017】ここで、ベラドンナ(総)アルカロイドと
は、ベラドンナ(Atropa belladonn
a)、ハシリドコロ(Scopolia japoni
ca、ロート)もしくはヒヨス(Hyoscyamus
nigre)またはこれらの類縁植物から抽出される
アルカロイド類をいい、ベラドンナエキス、ロートエキ
スまたはダツラエキスから抽出されるものを含む。
【0018】本発明の医薬組成物に用いられる抗アレル
ギー薬は、ケトチフェンおよびエピナスチンならびにこ
れらの塩類であり、具体的にはケトチフェン、フマル酸
ケトチフェン、マレイン酸ケトチフェン、エピナスチ
ン、塩酸エピナスチン、硝酸エピナスチン等が挙げら
れ、これらの単独または2種以上を使用することができ
る。
【0019】本発明の医薬組成物において、前記抗コリ
ン作用薬の有効量は、経口では1日量当たり、ベラドン
ナ(総)アルカロイドでは0.1〜1.0mg、好適に
は0.3〜0.8mgがよく、ヨウ化イソプロパミドで
は1〜9mg、好適には2〜8mgがよく、臭化イプラ
トロピウムでは0.3〜1.5mg、好適には0.6〜
1.4mgがよく、臭化フルトロピウムでは0.5〜2
0mg、好適には1.0〜15mgがよく、臭化オキシ
トロピウムでは1.5〜7.5mg、好適には3.5〜
6.5mgがよい。点鼻では1日量あたり、ベラドンナ
(総)アルカロイドでは10〜200μg、好適に20
〜160μgがよく、ヨウ化イソプロパミドでは100
〜900μg、好適には200〜800μgがよく、臭
化イプラトロピウムでは30〜180μg、好適には6
0〜160μgがよく、臭化フルトロピウムでは45〜
2500μg、好適には90〜1500μgがよく、臭
化オキシトロピウムでは150〜750μg、好適には
300〜650μgがよい。
【0020】また、前記抗アレルギー薬の有効量は、経
口では1日量当たり、フマル酸ケトチフェンでは0.2
〜5mg、好適には0.5〜4mgがよく、塩酸エピナ
スチンでは2〜25mg、好適には4〜20mgがよ
い。点鼻では1日量あたり、フマル酸ケトチフェンでは
50〜250μg、好適には100〜200μgがよ
く、塩酸エピナスチンでは0.2〜2.5mg、好適に
は0.4〜2.0mgがよい。
【0021】本発明の医薬組成物における有効成分の配
合比は、前記抗コリン作用薬1重量部に対し前記抗アレ
ルギー薬0.02〜250重量部がよく、0.1〜15
0が特に好ましい。前記配合重量比が下限未満では抗コ
リン作用薬単独の効果以上のものが得られず、上限を超
えると眠気等の中枢神経系の副作用を生じる場合がある
で好ましくない。
【0022】本発明の医薬組成物は、各種病因による気
道分泌亢進抑制剤、鼻炎用剤、副鼻腔炎用剤、咽頭炎用
剤、喉頭炎用剤、気管支炎用剤、風邪症候群治療剤、抗
アレルギー剤等として利用することができる。この場
合、上記薬剤成分に加えて、必要に応じてさらに他の薬
剤成分を配合してもよい。
【0023】たとえば、本発明の医薬組成物を風邪症候
群治療剤とする場合、上記成分に加えて、抗ヒスタミン
薬、他の抗アレルギー薬、アドレナリン作用薬、鎮咳去
痰薬、消炎酵素薬・抗炎症薬、カフェイン類、ビタミン
類、生薬等を適宜配合することができる。
【0024】この場合、前記抗ヒスタミン薬としては、
イソチペンジル、イプロヘプチン、ジフェテロール、ジ
フェニルピラリン、ジフェンヒドラミン、トリプロリジ
ン、トリペレナミン、プロメタジン、アリメマジン、メ
キタジン、カルビノキサミン、クロルフェニラミン(d
体、dl体)、アステミゾール、クレマスチン、トンジ
ルアミン、ジメチンデン、ホモクロルシクリジン、フェ
ネタジン、メクリジン、シプロヘプタジン等およびこれ
らの塩類が挙げられ、これらの単独または2種以上を用
いることができる。
【0025】前記他の抗アレルギー薬としては、クロモ
グリク酸、トラニラスト、アンレキサノクス、レピリナ
スト、イブジラスト、タザノラスト、ペミロラスト、オ
ザグレル、タザノラスト、スプラタスト、アゼラスチ
ン、オキサトミド、テルフェナジン、アステミゾール、
メキタジン、エメダスチン等およびこれらの塩類が挙げ
られ、これらの単独または2種以上を使用することがで
きる。
【0026】前記アドレナリン作用薬としては、メチル
エフェドリン(l体、dl体)、フェニルプロパノール
アミン、フェニレフリン、メトキシフェナミン等および
これらの塩類が挙げられ、これらの単独または2種以上
を用いることができる。
【0027】前記鎮咳去痰薬としては、コデイン、ジヒ
ドロコデイン、デキストロメトルファン、ノスカピン、
ホミノベン、クロフェダノール、ベンプロペリン、ジメ
モルファン、クロぺラスチン、エプラジノン、クロブチ
ノール、オキセラジン、イソアミニル、ペントキシベリ
ン、ジブナートナトリウム、ヒドロコタルニン、ブロム
ヘキシン、アンブロキソール、グアヤコールスルホン酸
カリウム、L−メチルシステイン、L−エチルシステイ
ン、カルボシステイン、アセチルシステイン等およびこ
れらの塩類が挙げられ、これらの単独または2種以上を
用いることができる。
【0028】前記消炎酵素薬・抗炎症薬としては、塩化
リゾチーム、ブロメライン、セラペプターゼ、セミアル
カリプロティナーゼ、プロナーゼ、プロクターゼ、スト
レプトキナーゼ、トラネキサム酸、グリチルリチン酸お
よびその類縁物質等が挙げられ、これらの単独または2
種以上を用いることができる。
【0029】前記カフェイン類としては、カフェインお
よび無水カフェインが挙げられる。
【0030】前記ビタミン類としては、ビタミンB1
ビタミンB2 、ビタミンC等およびこれらの誘導体なら
びにこれらの塩類が挙げられ、これらの単独または2種
以上を用いることができる。
【0031】前記生薬としては、半夏、細辛、けい芥、
生姜、甘草、柴胡、桂皮(枝)、(紫)蘇葉、麻黄、芍
薬、五味子、黄ごん、川きゅう、地黄、黄連、桔梗、麦
門冬、連翹、辛夷、丁字、うい香、ユーカリ、ラベンダ
ー、薄荷等の生薬末およびそのエキス等が挙げられ、こ
れらの単独または2種以上を用いることができる。
【0032】なお、これらの成分は単独または相互に混
合して用いることができ、通常は一般用医薬品製造(輸
入)承認基準等に準拠して配合される。
【0033】本発明の医薬組成物は、1日1回ないし数
回に分けて、経口により全身的にまたは点鼻、吸入、噴
霧等により局所的に投与することができる。また、投与
量は、年齢、体重、病状により適宜増減することができ
る。
【0034】本発明の医薬組成物を経口投与用剤とする
場合、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤、粉剤、チュ
アブル剤、発泡剤、ドロップ剤、口中溶解剤、ドライシ
ロップ剤等の固形製剤および内服液剤等の液状製剤に調
製することができ、これらはいずれも常法により調製す
ることができる。
【0035】この場合、固形製剤の調製には、乳糖、デ
ンプン、砂糖、マンニトール、結晶セルロースなどの賦
形剤、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース、ゼラチン、PVPなどの結合
剤、カルボキシメチルセルロースカルシウム、低置換度
ヒドロキシプロピルセルロースなどの崩壊剤、ステアリ
ン酸マグネシウム、硬化ヒマシ油、タルクなどの滑沢剤
が用いられ、この他必要に応じて溶解補助剤、緩衝剤、
保存剤、香料、色素、矯味剤等を使用することができ
る。
【0036】また、液状製剤の調製には、ショ糖脂肪酸
エステル類、ステアリン酸ポリオキシル類、ポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレングリコール類、ポリオキ
シエチレンモノ脂肪酸エステル類等の界面活性剤、合成
ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸マグネ
シウム、酸化マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグ
ネシウム等の増粘剤、クエン酸緩衝液、リン酸緩衝液等
の有機酸系・無機酸系のpH調整剤が用いられ、この他
必要に応じて溶解補助剤、緩衝剤、保存剤、香料、色
素、矯味剤、甘味剤等を使用することができる。
【0037】本発明の医薬組成物を点鼻剤等の局所投与
用剤とする場合、固形状噴霧剤または液状噴霧剤に調製
することができ、これらはいずれも常法により調製する
ことができる。
【0038】この場合、固形状噴霧剤の調製には、結晶
セルロース等の賦形剤、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ゼラチン、
PVP等の結合剤、ステアリン酸マグネシウム、硬化ヒ
マシ油、タルク等の滑沢剤、防腐剤等を使用することが
できる。
【0039】また、液状噴霧剤の調製には、界面活性
剤、溶解補助剤、緩衝剤等に加え、必要により保存剤、
メントール、カンフル等の香料、色素、防腐剤等を使用
することができる。
【0040】
【実施例】以下に、本発明の医薬組成物を実施例をもっ
てさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に
限定されるものではない。
【0041】(実施例1) 塩酸フェニルプロパノールアミン 80g フマル酸ケトチフェン 2g ベラドンナ(総)アルカロイド 0.4g 塩酸フェニルプロパノールアミン 80g 乳糖 100g 微結晶セルロース 60g ステアリン酸マグネシウム 48g 硬化ヒマシ油 9.6g 上記処方で各成分を各分量ずつ秤量し均一に混合した
後、得られた混合粉末を直打法により1錠重量100m
gになるように打錠し、錠剤を得た。
【0042】 (実施例2) 塩酸フェニルプロパノールアミン 100g 塩酸エピナスチン 20g ベラドンナ(総)アルカロイド 0.4g 塩化リゾチーム 90g(力価) 無水カフェイン 300g 乳糖 100g 微結晶セルロース 80g ステアリン酸マグネシウム 52g 硬化ヒマシ油 7.6g 上記処方で各成分を各分量ずつ秤量し均一に混合した
後、実施例1に準拠し100mgの錠剤を得た。
【0043】(実施例3) 塩酸フェニレフリン 30g 塩酸エピナスチン 20g ヨウ化イソプロパミド 7.5g グリチルリチン酸ジカリウム 200g 塩酸リドカイン 500g 無水カフェイン 300g 乳糖 200g 微結晶セルロース 130g ステアリン酸マグネシウム 90g 硬化ヒマシ油 22.5g 上記処方で各成分を各分量ずつ秤量し均一に混合した
後、実施例1に準拠し200mgの錠剤を得た。
【0044】 (実施例4) l−塩酸メチルエフェドリン 110g フマル酸ケトチフェン 2g ヨウ化イソプロパミド 7.5g 塩化リゾチーム 90g(力価) 無水カフェイン 300g 細辛 3g(原生薬換算量) 辛夷 3g(原生薬換算量) 乳糖 100g 微結晶セルロース 70g ステアリン酸マグネシウム 60g 硬化ヒマシ油 8.5g 上記処方で各成分を各分量ずつ秤量し均一に混合した
後、実施例1に準拠し100mgの錠剤を得た。
【0045】(実施例5) 塩酸ナファゾリン 50mg フマル酸ケトチフェン 25mg 臭化イプラトロピウム 100mg 塩酸リドカイン 250mg 上記処方で各成分を各分量ずつ秤量し均一に混合した
後、精製水100mlに溶解し、液剤を得た。
【0046】(実施例6) 塩酸テトラヒドロゾリン 100mg フマル酸ケトチフェン 50mg 臭化フルトロピウム 150mg 塩化リゾチーム 250mg 塩酸リドカイン 300mg 上記処方で各成分を各分量ずつ秤量し均一に混合した
後、精製水100mlに溶解し、液剤を得た。
【0047】(実施例7) 塩酸テトラヒドロゾリン 100mg フマル酸ケトチフェン 35mg 臭化オキシトロピウム 450mg 塩化リゾチーム 250mg 塩酸リドカイン 250mg 塩化ベンゼトニウム 20mg 上記処方で各成分を各分量ずつ秤量し均一に混合した
後、精製水100mlに溶解し、液剤を得た。
【0048】(実施例8) 塩酸オキシメタゾリン 25mg フマル酸ケトチフェン 50mg ベラドンナ総アルカロイド 50mg プロピオン酸フルチカゾン 50mg 塩化リゾチーム 250mg 塩酸リドカイン 250mg 1−メントール 10mg 塩化ベンゼトニウム 20mg 上記処方で各成分を各分量ずつ秤量し均一に混合した
後、精製水100mlに溶解し、液剤を得た。
【0049】(全身投与による気道分泌亢進抑制試験)
本発明の医薬組成物の全身投与(経口)による気道分泌
腺の機能亢進抑制作用を、正常ラットを用いて検討し
た。
【0050】表1に示した処方により調整した本発明の
医薬組成物を各群とも100mlの精製水に希釈し、各
群5匹のddY系雄性ラットに2mlずつ経口投与し
た。投与2時間後に胸部を切開して気道を摘出し、気道
液の量を測定して平均値を算出し、精製水2mlを経口
投与した無投与群(コントロール群)の平均値と比較し
た。結果を表2に示す。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】気道液分泌量の抑制の程度はA〜D群が他
の群より著しく増強しており、本発明の医薬組成物は、
経口による全身投与において、それぞれの有効成分の単
独投与では得られない強力な気道分泌の機能亢進抑制効
果を示すことがわかった。
【0054】(局所投与による気道分泌亢進抑制試験)
本発明の医薬組成物の局所投与(点鼻)による鼻腔内分
泌腺の機能亢進抑制作用を、正常ラットを用いて検討し
た。
【0055】表3に示した処方により調整した本発明の
医薬組成物を各群とも100mlの精製水に希釈し、各
群5匹のddY系雄性ラットに0.2mlずつ鼻腔内投
与した。投与2時間後に鼻腔部を切開し、鼻腔膜上の分
泌液量を測定して平均値を算出し、精製水0.2mlを
鼻腔内投与した無投与群(コントロール群)の平均値と
比較した。結果を表4に示す。
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】
【0058】鼻腔内分泌量の抑制の程度はI〜L群が他
の群より著しく増強しており、本発明の医薬組成物は、
点鼻による局所投与でも、それぞれの有効成分の単独投
与では得られない強力な鼻腔内分泌の機能亢進進抑制効
果を示すことがわかった。
【0059】
【発明の効果】このように、本発明の医薬組成物は、
(a)抗コリン作用薬と、(b)ケトチフェンおよびエ
ピナスチンならびにこれらの塩類からなる群から選ばれ
る少なくとも1種の薬剤を配合してなるので、全身投与
及び局所投与のいずれにおいても気道分泌腺の機能亢進
に対し極めて優れた抑制効果を示す。したがって、本発
明の医薬組成物は、経口投与用剤および点鼻剤等の局所
投与剤として風邪症候群、アレルギー性鼻炎等のアレル
ギー性疾患、細菌等の感染症等における鼻水、水性鼻
汁、水性鼻漏等の気道分泌腺の機能亢進に用いた場合極
めて有用である。
【0060】また、本発明の医薬組成物は、必要に応じ
て抗ヒスタミン薬、他の抗アレルギー薬、アドレナリン
作用薬、他の抗コリン作用薬、鎮咳去痰薬、消炎酵素薬
・抗炎症薬、カフェイン類、ビタミン類、生薬等を配合
することにより、風邪の諸症状のうちとくに鼻水等の気
道分泌亢進の抑制に優れ、かつ風邪のその他の諸症状に
合わせた処方や感冒薬とすることができ、各種の風邪症
候群治療剤等として有用である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)抗コリン作用薬と、(b)ケトチ
    フェンおよびエピナスチンならびにこれらの塩類からな
    る群から選ばれる少なくとも1種の薬剤を配合してなる
    医薬組成物。
  2. 【請求項2】 前記抗コリン作用薬はベラドンナ(総)
    アルカロイド、ヨウ化イソプロパミド、臭化イプラトロ
    ピウム、臭化フルトロピウムおよび臭化オキシトロピウ
    ムからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項
    1記載の医薬組成物。
  3. 【請求項3】 配合比が、前記抗コリン作用薬(a)1
    重量部に対し前記薬剤(b)0.02〜250重量部で
    ある請求項1または2記載の医薬組成物。
  4. 【請求項4】 気道分泌亢進抑制剤である請求項1〜3
    記載の医薬組成物。
  5. 【請求項5】 風邪症候群治療剤である請求項1〜4記
    載の医薬組成物。
  6. 【請求項6】 経口投与用剤である請求項1〜5記載の
    医薬組成物。
  7. 【請求項7】 点鼻剤である請求項1〜5記載の医薬組
    成物。
JP9109334A 1997-04-25 1997-04-25 医薬組成物 Withdrawn JPH10298107A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9109334A JPH10298107A (ja) 1997-04-25 1997-04-25 医薬組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9109334A JPH10298107A (ja) 1997-04-25 1997-04-25 医薬組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10298107A true JPH10298107A (ja) 1998-11-10

Family

ID=14507602

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9109334A Withdrawn JPH10298107A (ja) 1997-04-25 1997-04-25 医薬組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10298107A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002036163A2 (de) * 2000-10-31 2002-05-10 Boehringer Ingelheim Pharma Gmbh & Co. Kg Neue arzneimittelkompositionen aus tiotropiumsalzen und antihistaminika zur therapie von atemwegserkrankungen
WO2002036591A2 (de) * 2000-10-31 2002-05-10 Boehringer Ingelheim Pharma Gmbh & Co. Kg Inhalative lösungsformulierung mit einem tiotropiumsalz
JP2003146871A (ja) * 2001-08-27 2003-05-21 Sankyo Co Ltd 抗感冒剤
EP1350512A1 (en) * 2002-04-03 2003-10-08 BOEHRINGER INGELHEIM INTERNATIONAL GmbH Combinations of epinastine, belladonna and pseudoephedrine as new pharmaceutical formulations
EP1417961A1 (en) * 2002-11-08 2004-05-12 Boehringer Ingelheim International GmbH New pharmaceutical compositions containing a combination of ambroxol or bromhexine and isopropamide iodide
WO2004039408A1 (ja) * 2002-11-01 2004-05-13 Taisho Pharmaceutical Co., Ltd. 医薬組成物
US6890517B2 (en) 2000-10-31 2005-05-10 Boehringer Ingelheim Pharma Kg Inhalable formulation of a solution containing a tiotropium salt
JP2009132734A (ja) * 2001-08-27 2009-06-18 Daiichi Sankyo Healthcare Co Ltd 抗感冒剤
US7776315B2 (en) 2000-10-31 2010-08-17 Boehringer Ingelheim Pharma Gmbh & Co. Kg Pharmaceutical compositions based on anticholinergics and additional active ingredients
JP2012531277A (ja) * 2009-06-26 2012-12-10 タリス バイオメディカル,インコーポレイテッド 植込み型薬物送達装置及びその作製方法

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6890517B2 (en) 2000-10-31 2005-05-10 Boehringer Ingelheim Pharma Kg Inhalable formulation of a solution containing a tiotropium salt
WO2002036591A2 (de) * 2000-10-31 2002-05-10 Boehringer Ingelheim Pharma Gmbh & Co. Kg Inhalative lösungsformulierung mit einem tiotropiumsalz
WO2002036591A3 (de) * 2000-10-31 2002-07-25 Boehringer Ingelheim Pharma Inhalative lösungsformulierung mit einem tiotropiumsalz
WO2002036163A3 (de) * 2000-10-31 2002-12-12 Boehringer Ingelheim Pharma Neue arzneimittelkompositionen aus tiotropiumsalzen und antihistaminika zur therapie von atemwegserkrankungen
WO2002036163A2 (de) * 2000-10-31 2002-05-10 Boehringer Ingelheim Pharma Gmbh & Co. Kg Neue arzneimittelkompositionen aus tiotropiumsalzen und antihistaminika zur therapie von atemwegserkrankungen
US7776315B2 (en) 2000-10-31 2010-08-17 Boehringer Ingelheim Pharma Gmbh & Co. Kg Pharmaceutical compositions based on anticholinergics and additional active ingredients
EA009068B1 (ru) * 2000-10-31 2007-10-26 Бёрингер Ингельхайм Фарма Гмбх Унд Ко. Кг Ингаляционная композиция в виде раствора с солью тиотропия
JP2003146871A (ja) * 2001-08-27 2003-05-21 Sankyo Co Ltd 抗感冒剤
JP2009132734A (ja) * 2001-08-27 2009-06-18 Daiichi Sankyo Healthcare Co Ltd 抗感冒剤
EP1350512A1 (en) * 2002-04-03 2003-10-08 BOEHRINGER INGELHEIM INTERNATIONAL GmbH Combinations of epinastine, belladonna and pseudoephedrine as new pharmaceutical formulations
WO2003082285A1 (en) * 2002-04-03 2003-10-09 Boehringer Ingelheim International Gmbh Combinations of epinastine, belladonna and pseudoephedrine as new pharmaceutical formulations
WO2004039408A1 (ja) * 2002-11-01 2004-05-13 Taisho Pharmaceutical Co., Ltd. 医薬組成物
WO2004041263A1 (en) * 2002-11-08 2004-05-21 Boehringer Ingelheim International Gmbh New pharmaceutical compositions containing ambroxol and isopropamide iodide
JP2006506407A (ja) * 2002-11-08 2006-02-23 ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング アンブロキソール及びヨウ化イソプロパミドを含有する新規医薬組成物
EP1417961A1 (en) * 2002-11-08 2004-05-12 Boehringer Ingelheim International GmbH New pharmaceutical compositions containing a combination of ambroxol or bromhexine and isopropamide iodide
JP2012531277A (ja) * 2009-06-26 2012-12-10 タリス バイオメディカル,インコーポレイテッド 植込み型薬物送達装置及びその作製方法
US9757546B2 (en) 2009-06-26 2017-09-12 Taris Biomedical Llc Solid drug tablets for implantable drug delivery devices
US10543166B2 (en) 2009-06-26 2020-01-28 Taris Biomedical Llc Implantable drug delivery devices and methods of making the same
US11040005B2 (en) 2009-06-26 2021-06-22 Taris Biomedical Llc Solid drug tablets for implantable drug delivery devices
US11596595B2 (en) 2009-06-26 2023-03-07 Taris Biomedical Llc Intravesical drug delivery device with retention frame and drug tablets
US11844856B2 (en) 2009-06-26 2023-12-19 Taris Biomedical Llc Solid drug tablets for implantable drug delivery devices

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100810872B1 (ko) 감기 치료용 조성물
KR101546596B1 (ko) 베포타스틴 조성물
FI123580B (fi) Mometasonifuroaatin käyttö ilmatiehye- ja keuhkosairauksien hoitamiseen tarkoitetun kuivajauheinhalaatioformulaation valmistuksessa
US4749700A (en) Novel methods of administering antihistamines, antinausea and antiemetic pharmaceutical agents and novel dosage forms containing same
JPH11511758A (ja) 鼻腔用ステロイドと抗ヒスタミン剤を含む鼻腔内噴霧薬
IL151106A (en) A preparation containing azlastin and substances that affect the action of leucotrian for the treatment of rhinitis / otitis media
JP2007291067A (ja) 医薬組成物
JPH10298107A (ja) 医薬組成物
IL148691A (en) Pharmaceutical preparations containing cyclosonide
Barrow et al. An appraisal of the efficacy of the antiviral R 61837 in rhinovirus infections in human volunteers
AU2003278962A1 (en) Nasal compositions comprising a mucopolysaccharide and propylene glycol
JPH01246221A (ja) フエノール含有鎮咳液体組成物
JPH1045595A (ja) 鎮咳剤
JP2002255816A (ja) 風邪治療用組成物
JP2005187328A (ja) イブプロフェン含有解熱鎮痛組成物、及び感冒薬
JP2013049729A (ja) 医薬組成物
JP3987501B2 (ja) 医薬組成物
EP0640338A1 (en) Sodium cromoglycate for the treatment of upper respiratory tract infections
JPH101442A (ja) 鼻炎用点鼻薬
JPH1045576A (ja) 鼻炎用内服薬
JPH09328437A (ja) 鼻炎用点鼻薬
EP0935964A1 (en) Pharmaceutical compositions containing NSAIDs and piperine
CA2017923A1 (en) Heated oral antitussive compositions
JP2004075571A (ja) 点鼻剤およびその製造方法
AU2002329578B2 (en) Compositions for treatment of common cold

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040301

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20060526