Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JPH10274425A - 換気機能付き空気調和機及びその空気調和機を用いた換気空調システム - Google Patents

換気機能付き空気調和機及びその空気調和機を用いた換気空調システム

Info

Publication number
JPH10274425A
JPH10274425A JP9080361A JP8036197A JPH10274425A JP H10274425 A JPH10274425 A JP H10274425A JP 9080361 A JP9080361 A JP 9080361A JP 8036197 A JP8036197 A JP 8036197A JP H10274425 A JPH10274425 A JP H10274425A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
indoor
temperature
outdoor
ventilation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9080361A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshimasa Kikuchi
芳正 菊池
Toru Iwata
透 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP9080361A priority Critical patent/JPH10274425A/ja
Publication of JPH10274425A publication Critical patent/JPH10274425A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 換気と空調とを一体の機器で行うとともに、
ダクト配管を単純で且つ短くすることで、快適性と低コ
スト性及び省エネルギー性とを兼ね備えた換気機能付き
空気調和機及び換気空調システムを提供する。 【解決手段】 天井埋込式又は天吊式の空調用室内機2
の内部に換気用ファン21,22を備えるとともに、該
換気用ファン21,22と室外とを、換気空気を流す一
本の換気用ダクト3により接続する。かかる構成とする
ことで、上記空調用室内機2により室内の温度調整が行
われるとともに該室内機2に備えられた換気用ファン2
1,22によって室内の換気が行われ、これらの相乗作
用として、室内の空気清浄度及び快適性が高められると
ともに、上記室内機2の内部に換気用ファン21,22
を配置することで温度調整部と換気部との一体化が図ら
れ、機器そのものの低コスト化が実現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、換気機能付き空
気調和機及びその換気機能付き空気調和機を用いた換気
空調システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、空気調和機においては、住宅の高
気密化に伴う自然換気性の低下、建材から発生する揮発
性有機化合物(VOC)の増加、室内外におけるCO2
の発生量の増加等の居住環境の悪化、及び空調に伴う電
気代の低減の要請等を背景として、一般住宅においても
省エネルギー性を考慮した換気空調が求められている。
【0003】この場合、室内空間に占める空調機の省ス
ペース化とかインテリア性の観点から、天井面とか天井
裏を利用した換気空調システムが次第に普及しつつあ
る。かかる換気空調システムの現行例としては、例え
ば、(A)天井埋込式室内機に、全熱交換器付き天井埋
込式換気扇を組み合わせたもの、(B)ダクトセントラ
ル換気空調システム、(C)多室マルトシステムとダク
トセントラル換気システムを組み合わせたもの、等が知
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記各現行
例においてはそれぞれ以下のような問題があった。
【0005】上記(A)に記載のように、天井埋込式室
内機に、全熱交換器付き天井埋込式換気扇を組み合わせ
たものにおいては、省エネルギー性を考慮した換気空調
は実現できるものの、システムの構成に二種類の機器が
必要であり、機器の設置数及びこれらの施工費が高くつ
くという問題があった。また、換気扇から取り入れた室
外空気は、全熱交換されるものの、温調されずにそのま
ま室内に吹き出されることから、室内における快適性と
いう点において不満の残るものであった。尚、かかる構
成の換気空調システムの他の例として、壁掛け式の室内
機に換気機能をもたせたものもあるが、このものは省ス
ペース性とかインテリア性という観点において好ましい
ものとは言えない。
【0006】上記(B)に記載のようなダクトセントラ
ル換気空調システムにおいては、省エネルギー性を考慮
した換気空調ができるとともに、室外空気は全熱交換さ
れた後に温調されて室内に吹き出される本格的な換気空
調システムであるが、このシステムを構成する機器その
ものが高価であるとともに、長いダクト配管が必要であ
って施工費が非常に高くつくことから、一般住宅への普
及性という点において問題があった。
【0007】上記(C)に記載のように、多室マルトシ
ステムとダクトセントラル換気システムを組み合わせた
ものは、省エネルギー性を考慮した換気空調ができる
が、空調と換気とが別系統の機器となることから、機器
及びその施工費が高くつくという問題があった。また、
取り入れた室外空気が温調されずに室内に吹き出される
ので、室内の快適性という点において不満が残るもので
あった。
【0008】そこで本願発明は、換気と空調とを一体の
機器で行うとともに、ダクト配管を単純で且つ短くする
ことで、快適性と低コスト性及び省エネルギー性とを兼
ね備えた換気機能付き空気調和機及び換気空調システム
を提供することを目的としてなされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0010】本願の第1の発明では、天井埋込式又は天
吊式の空調用室内機の内部に換気用ファンを備えるとと
もに、該換気用ファンと室外とを、換気空気を流す一本
の換気用ダクトにより接続したことを特徴としている。
【0011】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかる換気機能付き空気調和機において、上記換気用フ
ァンを、室外空気を取り入れる吸気用ファンとして機能
させることを特徴としている。
【0012】本願の第3の発明では、上記第1の発明に
かかる換気機能付き空気調和機において、上記換気用フ
ァンを、室内空気を排出する排気用ファンとして機能さ
せることを特徴としている。
【0013】本願の第4の発明では、上記第1の発明に
かかる換気機能付き空気調和機において、上記換気用フ
ァンの通風路を切り換える通風路切換部材を備え、該通
風路切換部材の切換操作によって上記換気用ファンの機
能を、室外空気を取り入れる吸気用ファンと室内空気を
排出する排気用ファンとの間で選択し得るように構成し
たことを特徴としている。
【0014】本願の第5の発明では、上記第1の発明に
かかる換気機能付き空気調和機において、上記換気用フ
ァンとして、室外空気を取り入れる吸気用ファンと室内
空気を排出する排気用ファンの二つのファンを備えると
ともに、上記換気用ダクトの内部通路をそれぞれ独立し
て室外に臨む二つの分通路に形成し、該各分通路のそれ
ぞれを上記吸気用ファンと上記排気用ファンにそれぞれ
に接続したことを特徴としている。
【0015】本願の第6の発明では、上記第5の発明に
かかる換気機能付き空気調和機において、上記空調用室
内機の内部に全熱交換器を設置し、該全熱交換器におい
て室外から導入される室外空気と室内から排出される室
内空気との間で全熱交換を行うように構成したことを特
徴としている。
【0016】本願の第7の発明では、上記第6の発明に
かかる換気機能付き空気調和機において、上記室外空気
と室内空気との間における全熱交換作用を停止させて、
室外空気の導入、室内空気の排出、又は室外空気の導入
と室内空気の排出とを選択的に実行し得るように構成し
たことを特徴としている。
【0017】本願の第8の発明では、上記第7の発明に
かかる換気機能付き空気調和機において、全熱交換を行
わない時には室外空気の導入のみを行うものとし、且つ
上記換気用ダクトの全通路を吸気用通路として使用する
ことを特徴としている。
【0018】本願の第9の発明では、上記第7の発明に
かかる換気機能付き空気調和機において、全熱交換を行
わない時には室内空気の排出のみを行うものとし、且つ
上記換気用ダクトの全通路を排気用通路として使用する
ことを特徴としている。
【0019】本願の第10の発明では、上記第2、第
4、第5、第6、第7又は第8の発明にかかる換気機能
付き空気調和機において、室内温度を検出する室内温度
センサと室外温度を検出する室外温度センサとを備え、
室内温度と室外温度と設定温度の三者間の関係が、「室
外温度≦設定温度<室内温度」、「設定温度≦室外温度
<室内温度」、「室内温度<設定温度≦室外温度」若し
くは「室内温度<室外温度≦設定温度」の関係である場
合には室外空気と室内空気との間での全熱交換を行わ
ず、室外空気の導入のみを行うことを特徴としている。
【0020】本願の第11の発明では、上記第10の発
明にかかる換気機能付き空気調和機において、室内温度
と室外温度と設定温度の三者間の関係が、「室外温度≦
設定温度<室内温度」、「設定温度≦室外温度<室内温
度」、「室内温度<設定温度≦室外温度」若しくは「室
内温度<室外温度≦設定温度」の関係以外である場合に
は、室外空気と室内空気とを共に上記全熱交換器に流し
て該全熱交換器において全熱交換作用を行なわしめるこ
とを特徴としている。
【0021】本願の第12の発明では、上記第10又は
第11の発明にかかる換気機能付き空気調和機におい
て、室内温度と室外温度と設定温度の三者間の関係が、
「室外温度≦設定温度<室内温度」、「設定温度≦室外
温度<室内温度」、「室内温度<設定温度≦室外温度」
若しくは「室内温度<室外温度≦設定温度」の関係以外
である場合には、該関係にある場合よりも室内の換気量
を減少させることを特徴としている。
【0022】本願の第13の発明では、上記第12の発
明にかかる換気機能付き空気調和機において、上記換気
量を、室内居住者一人当たり「0〜30 m3/hr」
に設定することを特徴としている。
【0023】本願の第14の発明では、上記第2、第
4、第5、第6、第7又は第8の発明にかかる換気機能
付き空気調和機において、室内温度を検出する室内温度
センサと室外温度を検出する室外温度センサと室内湿度
を検出する室内湿度センサ及び室外湿度を検出する室外
湿度センサを備え、室外の空気エンタルピと室内の空気
エンタルピと設定温度及び設定湿度における空気エンタ
ルピとの三者間の関係が、「室外空気エンタルピ≦設定
温度・湿度の空気エンタルピ<室内空気エンタルピ」、
「設定温度・湿度の空気エンタルピ ≦室外空気エンタ
ルピ<室内空気エンタルピ」、「室内空気エンタルピ<
設定温度・湿度の空気エンタルピ≦室外空気エンタル
ピ」若しくは「室内空気エンタルピ<室外空気エンタル
ピ≦設定温度・湿度の空気エンタルピ」の関係である場
合には室外空気と室内空気との間での全熱交換作用を行
わず、室外空気の導入のみを行うことを特徴としてい
る。
【0024】本願の第15の発明では、上記第14の発
明にかかる換気機能付き空気調和機において、室外の空
気エンタルピと室内の空気エンタルピと設定温度及び設
定湿度における空気エンタルピとの三者間の関係が、
「室外空気エンタルピ≦設定温度・湿度の空気エンタル
ピ<室内空気エンタルピ」、「設定温度・湿度の空気エ
ンタルピ ≦室外空気エンタルピ<室内空気エンタル
ピ」、「室内空気エンタルピ<設定温度・湿度の空気エ
ンタルピ≦室外空気エンタルピ」若しくは「室内空気エ
ンタルピ<室外空気エンタルピ≦設定温度・湿度の空気
エンタルピ」の関係以外である場合には、室外空気と室
内空気とを共に上記全熱交換器に流して該全熱交換器に
おいて全熱交換作用を行なわしめることを特徴としてい
る。
【0025】本願の第16の発明では、上記第14又は
第15の発明にかかる換気機能付き空気調和機におい
て、室外の空気エンタルピと室内の空気エンタルピと設
定温度及び設定湿度における空気エンタルピとの三者間
の関係が、「室外空気エンタルピ≦設定温度・湿度の空
気エンタルピ<室内空気エンタルピ」、「設定温度・湿
度の空気エンタルピ ≦室外空気エンタルピ<室内空気
エンタルピ」、「室内空気エンタルピ<設定温度・湿度
の空気エンタルピ≦室外空気エンタルピ」若しくは「室
内空気エンタルピ<室外空気エンタルピ≦設定温度・湿
度の空気エンタルピ」の関係以外である場合には、該関
係にある場合よりも室内の換気量を減少させることを特
徴としている。
【0026】本願の第17の発明では、上記第16の発
明にかかる換気機能付き空気調和機において、上記換気
量を、室内居住者一人当たり「0〜30 m3/hr」
に設定することを特徴としている。
【0027】本願の第18の発明では、上記第13又は
第17の発明にかかる換気機能付き空気調和機におい
て、手入力により室内居住者数を検知するように構成し
たことを特徴としている。
【0028】本願の第19の発明では、上記第13又は
第17の発明にかかる換気機能付き空気調和機におい
て、センサにより室内居住者数を検知するように構成し
たことを特徴としている。
【0029】本願の第20の発明では、上記第10、第
11、第12、第18又は第19の発明にかかる換気機
能付き空気調和機において、空調運転を開始する際に、
室内温度と室外温度とが略同等となるまで室外空気の導
入のみを行い、室内温度と室外温度とが略同等となった
後に空調運転を開始することを特徴としている。
【0030】本願の第21の発明では、上記第14、第
15、第16、第17、第18又は第19の発明にかか
る換気機能付き空気調和機において、空調運転を開始す
る際に、室内空気エンタルピと室外空気エンタルピとが
略同等となるまで室外空気の導入のみを行い、室内空気
エンタルピと室外空気エンタルピとが略同等となった後
に空調運転を開始することを特徴としている。
【0031】本願の第22の発明では、上記第2、第
4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、
第12、第13、第14、第15、第16、第17、第
18、第19、第20又は第21の発明にかかる換気機
能付き空気調和機において、室外からの室外空気を上記
空調用室内機の上流側に流して該吸気を温度調整した後
に室内に吹き出すようにしたことを特徴としている。
【0032】本願の第23の発明では、上記第2、第
4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、
第12、第13、第14、第15、第16、第17、第
18、第19、第20、第21又は第22の発明にかか
る換気機能付き空気調和機において、上記空調室内機に
おける室外空気の流通経路中に集塵フィルターを備えた
ことを特徴としている。
【0033】本願の第24の発明では、上記第2、第
4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、
第12、第13、第14、第15、第16、第17、第
18、第19、第20、第21、第22又は第23の発
明にかかる換気機能付き空気調和機において、上記空調
室内機における室外空気の流通経路中にNOx除去フィ
ルターを備えたことを特徴としている。
【0034】本願の第25の発明では、上記第2、第
4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、
第12、第13、第14、第15、第16、第17、第
18、第19、第20、第21、第22、第23又は第
24に記載の空調室内機を複数台設置し、且つこれら各
空調室内機の制御を統括的に行うように構成したことを
特徴としている。
【0035】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0036】(1) 本願の第1の発明にかかる換気機
能付き空気調和機によれば、天井埋込式又は天吊式の空
調用室内機の内部に換気用ファンを備えるとともに、該
換気用ファンと室外とを、換気空気を流す一本の換気用
ダクトにより接続しているので、 空調用室内機により室内の温調が行われるとともに該
室内機に備えられた換気用ファンによって室内の換気が
行われ、これらの相乗作用として、室内の空気清浄度及
び快適性が高められる、 室内機の内部に換気用ファンを配置することで温調部
と換気部との一体化が図られ、例えば温調用の室内機と
換気用ファンを備えた換気扇との二つの機器を備える場
合に比して、機器そのものの低コスト化が実現される、 室内機の内部に備えられた換気用ファンと室外とを一
本の換気用ダクトにより接続して換気することから、換
気用ダクトの配管が簡略化されるとともにその長さも短
くなり、それだけ施工費の低減が図れる、 特に、空調室内機が天井埋込式である場合には、室内
空間に対する機器の配置スペースの省スペース化が促進
されるとともに、室内におけるインテリア性が向上し、
逆に空調室内機が天吊式である場合には、省スペース化
という点において不満が残るものの、換気用ダクト等の
機器の設置工事が簡単であることから施工費の更なる低
減が図れる、等の効果が得られるものである。
【0037】(2) 本願の第2の発明にかかる換気機
能付き空気調和機によれば、上記(1)に記載の効果に
加えて次のような特有の効果が奏せられる。即ち、この
発明では、上記換気用ファンを、室外空気を取り入れる
吸気用ファンとして機能させるようにしているので、該
吸気用ファンによって新鮮な室外空気を室内に直接取り
込むことができ、それだけ室内空気の清浄度が高められ
る。また、室内への室外空気の導入により室内圧力が上
昇し、該室内に他の部屋からの汚染空気が侵入するのが
抑制され、室内の空気清浄度がさらに高められることに
なる。
【0038】(3) 本願の第3の発明にかかる換気機
能付き空気調和機によれば、上記(1)に記載の効果に
加えて次のような特有の効果が奏せられる。即ち、この
発明では、上記換気用ファンを、室内空気を排出する排
気用ファンとして機能させるようにしているので、該排
気ファンによって室内の汚染空気を確実に室外へ排出で
きるとともに、該汚染空気の排出に伴って室内圧力が低
下し、室内の汚染空気が他の部屋へ拡散するのが防止さ
れることで該他の部屋の空気清浄度も良好に維持される
ことになる。
【0039】(4) 本願の第4の発明にかかる換気機
能付き空気調和機によれば、上記(1)に記載の効果に
加えて次のような特有の効果が奏せられる。即ち、この
発明では、上記換気用ファンの通風路を切り換える通風
路切換部材を備え、該通風路切換部材の切換操作によっ
て上記換気用ファンの機能を、室外空気を取り入れる吸
気用ファンと室内空気を排出する排気用ファンとの間で
選択し得るように構成しているので、室内居住者は、自
室及び他の部屋の空気の汚染度に応じて上記通風路切換
部材を操作し上記換気用ファンを、吸気用ファンあるい
は排気用ファンとして使用することで、自室及び他の部
屋の空気清浄度を共に良好に維持することができるもの
である。
【0040】(5) 本願の第5の発明にかかる換気機
能付き空気調和機によれば、上記(1)に記載の効果に
加えて次のような特有の効果が奏せられる。即ち、この
発明では、上記換気用ファンとして、室外空気を取り入
れる吸気用ファンと室内空気を排出する排気用ファンの
二つのファンを備えるとともに、上記換気用ダクトの内
部通路をそれぞれ独立して室外に臨む二つの分通路に形
成し、該各分通路のそれぞれを上記吸気用ファンと上記
排気用ファンにそれぞれに接続しているので、室内への
室外空気の導入と室内からの室内空気の排出とが同時に
行われ室内圧力はほぼ大気圧に維持され、換気風量の安
定化が促進される。また、室内圧力がほぼ大気圧に維持
されることで、上記吸気用ファンと排気用ファンにかか
る仕事量が小さくなり、それだけファン駆動に伴う電気
使用量の低減が図れるとともに、該各ファンにかかる仕
事量を増やして換気風量の増加を図ることも容易であ
る。
【0041】(6) 本願の第6の発明にかかる換気機
能付き空気調和機によれば、上記(5)に記載の効果に
加えて次のような特有の効果が奏せられる。即ち、この
発明では、上記空調用室内機の内部に全熱交換器を設置
し、該全熱交換器において室外から導入される室外空気
と室内から排出される室内空気との間で全熱交換を行う
ように構成しているので、室内の換気によって失われる
温熱あるいは冷熱が全熱交換によって回収され、システ
ム全体としての熱効率が向上し、延いてはランニングコ
ストの低減が図れるものである。
【0042】(7) 本願の第7の発明にかかる換気機
能付き空気調和機によれば、上記(6)に記載の効果に
加えて次のような特有の効果が奏せられる。即ち、この
発明では、上記室外空気と室内空気との間における全熱
交換作用を停止させて、室外空気の導入、室内空気の排
出、又は室外空気の導入と室内空気の排出とを選択的に
実行し得るように構成しているので、室外空気のもつ温
湿度を室内の温調に利用したい場合、例えば冬場に調理
等によって室内温度あるいは室内湿度が上がり過ぎたた
めに室外空気を導入して室内温度あるいは室内湿度を下
げたい場合には、換気用ファンによって室外空気を導入
すれば良い。従って、例えば部屋の窓を開放して室外空
気を導入する場合のような室内音の室外への漏洩、及び
室外音の室内への侵入がともに阻止されることになる。
【0043】(8) 本願の第8の発明にかかる換気機
能付き空気調和機によれば、上記(7)に記載の効果に
加えて次のような特有の効果が奏せられる。即ち、この
発明では、全熱交換を行わない時には室外空気の導入の
みを行うものとし、且つ上記換気用ダクトの全通路を吸
気用通路として使用するようにしているので、室外空気
の導入時における空気抵抗が低減され、それだけ室外空
気の導入に伴う換気用ファンへの駆動入力が少なくなり
ランニングコストの低減が図れる。
【0044】(9) 本願の第9の発明にかかる換気機
能付き空気調和機によれば、上記(7)に記載の効果に
加えて次のような特有の効果が奏せられる。即ち、この
発明では、全熱交換を行わない時には室内空気の排出の
みを行うものとし、且つ上記換気用ダクトの全通路を排
気用通路として使用するようにしているので、室内空気
の排出時における空気抵抗が低減され、それだけ室内空
気の排出に伴う換気用ファンへの駆動入力が少なくなり
ランニングコストの低減が図れる。
【0045】(10) 本願の第10の発明にかかる換
気機能付き空気調和機によれば、上記(2)、(4)、
(5)、(6)、(7)又は(8)に記載の効果に加え
て次のような特有の効果が奏せられる。即ち、この発明
では、室内温度を検出する室内温度センサと室外温度を
検出する室外温度センサとを備え、室内温度と室外温度
と設定温度の三者間の関係が、「室外温度≦設定温度<
室内温度」、「設定温度≦室外温度<室内温度」、「室
内温度<設定温度≦室外温度」若しくは「室内温度<室
外温度≦設定温度」の関係である場合、即ち、冬季及び
夏季のそれぞれにおける設定温度条件に対して、室外空
気のもつ温湿度を室内の温調に利用できる場合にはこれ
を自動的に判断し、室外空気と室内空気との間での全熱
交換を行わずに室外空気の導入のみを行ってこれを室内
の温調に利用するようにしているので、室外空気のもつ
温湿度が利用できる分だけ暖房運転時あるいは冷房運転
時における消費電力の低減が図れ、延いては暖冷房に伴
うランニングコストの低減が可能となるものである。
【0046】(11) 本願の第11の発明にかかる換
気機能付き空気調和機によれば、上記(10)に記載の
効果に加えて次のような特有の効果が奏せられる。即
ち、この発明では、室内温度と室外温度と設定温度の三
者間の関係が、「室外温度≦設定温度<室内温度」、
「設定温度≦室外温度<室内温度」、「室内温度<設定
温度≦室外温度」若しくは「室内温度<室外温度≦設定
温度」の関係以外である場合、即ち、冬季及び夏季のそ
れぞれにおける設定温度条件に対して、室外空気のもつ
温湿度を室内の温調に利用できない場合には、これを自
動的に判断し、室外空気と室内空気との間での全熱交換
を行なって換気に伴う廃熱を回収するようにしているの
で、廃熱の回収分だけ暖房運転時あるいは冷房運転時に
おける消費電力の低減が図れ、延いては暖冷房に伴うラ
ンニングコストの低減が可能となるものである。
【0047】(12) 本願の第12の発明にかかる換
気機能付き空気調和機によれば、上記(10)又は(1
1)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が奏せ
られる。即ち、この発明では、室内温度と室外温度と設
定温度の三者間の関係が、「室外温度≦設定温度<室内
温度」、「設定温度≦室外温度<室内温度」、「室内温
度<設定温度≦室外温度」若しくは「室内温度<室外温
度≦設定温度」の関係以外である場合、即ち、冬季及び
夏季のそれぞれにおける設定温度条件に対して、室外空
気のもつ温湿度を室内の温調に利用できない場合には、
これを自動的に判断して室内の換気量を、室外空気のも
つ温湿度を室内の温調に利用できる場合よりも減少させ
るようにしているので、換気量が減少する分だけ暖房運
転時あるいは冷房運転時における消費電力の低減が図
れ、延いては暖冷房に伴うランニングコストの低減が可
能となるものである。
【0048】(13) 本願の第13の発明にかかる換
気機能付き空気調和機によれば、上記(12)に記載の
効果に加えて次のような特有の効果が奏せられる。即
ち、この発明では、上記換気量を、室内居住者一人当た
り「0〜30 m3/hr」に設定しているので、室内
の換気量が室内居住者数に基づき且つその室内居住者数
において室内の空気清浄度を最適に保つことができる最
低換気量に設定されることとなり、この結果、空調の消
費電力を最小とする換気空調が実現されることになる。
【0049】(14) 本願の第14の発明にかかる換
気機能付き空気調和機によれば、上記(2)、(4)、
(5)、(6)、(7)又は(8)に記載の効果に加え
て次のような特有の効果が奏せられる。即ち、この発明
では、室内温度を検出する室内温度センサと室外温度を
検出する室外温度センサと室内湿度を検出する室内湿度
センサ及び室外湿度を検出する室外湿度センサを備え、
室外の空気エンタルピと室内の空気エンタルピと設定温
度及び設定湿度における空気エンタルピとの三者間の関
係が、「室外空気エンタルピ≦設定温度・湿度の空気エ
ンタルピ<室内空気エンタルピ」、「設定温度・湿度の
空気エンタルピ ≦室外空気エンタルピ<室内空気エン
タルピ」、「室内空気エンタルピ<設定温度・湿度の空
気エンタルピ≦室外空気エンタルピ」若しくは「室内空
気エンタルピ<室外空気エンタルピ≦設定温度・湿度の
空気エンタルピ」の関係である場合、即ち、冬季及び夏
季における設定温度・湿度条件に対して、室外空気のも
つ温湿度を室内の温調に利用できる場合にはこれを自動
的に判断し、室外空気と室内空気との間での全熱交換を
行わずに室外空気の導入のみを行ってこれを室内の温調
に利用するようにしているので、室外空気のもつ温湿度
が利用できる分だけ暖房運転時あるいは冷房運転時にお
ける消費電力の低減が図れ、延いては暖冷房に伴うラン
ニングコストの低減が可能となるものである。
【0050】(15) 本願の第15の発明にかかる換
気機能付き空気調和機によれば、上記(14)に記載の
効果に加えて次のような特有の効果が奏せられる。即
ち、この発明では、室外の空気エンタルピと室内の空気
エンタルピと設定温度及び設定湿度における空気エンタ
ルピとの三者間の関係が、「室外空気エンタルピ≦設定
温度・湿度の空気エンタルピ<室内空気エンタルピ」、
「設定温度・湿度の空気エンタルピ ≦室外空気エンタ
ルピ<室内空気エンタルピ」、「室内空気エンタルピ<
設定温度・湿度の空気エンタルピ≦室外空気エンタル
ピ」若しくは「室内空気エンタルピ<室外空気エンタル
ピ≦設定温度・湿度の空気エンタルピ」の関係以外であ
る場合、即ち、冬季及び夏季における設定温度・湿度条
件に対して、室外空気のもつ温湿度を室内の温調に利用
できない場合には、これを自動的に判断し、室外空気と
室内空気との間での全熱交換を行なって換気に伴う廃熱
を回収するようにしているので、廃熱の回収分だけ暖房
運転時あるいは冷房運転時における消費電力の低減が図
れ、延いては暖冷房に伴うランニングコストの低減が可
能となるものである。
【0051】(16) 本願の第16の発明にかかる換
気機能付き空気調和機によれば、上記(14)又は(1
5)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が奏せ
られる。即ち、この発明では、室外の空気エンタルピと
室内の空気エンタルピと設定温度及び設定湿度における
空気エンタルピとの三者間の関係が、「室外空気エンタ
ルピ≦設定温度・湿度の空気エンタルピ<室内空気エン
タルピ」、「設定温度・湿度の空気エンタルピ ≦室外
空気エンタルピ<室内空気エンタルピ」、「室内空気エ
ンタルピ<設定温度・湿度の空気エンタルピ≦室外空気
エンタルピ」若しくは「室内空気エンタルピ<室外空気
エンタルピ≦設定温度・湿度の空気エンタルピ」の関係
以外である場合、即ち、冬季及び夏季における設定温度
・湿度条件に対して、室外空気のもつ温湿度を室内の温
調に利用できない場合には、これを自動的に判断して室
内の換気量を、室外空気のもつ温湿度を室内の温調に利
用できる場合よりも減少させるようにしているので、換
気量が減少する分だけ暖房運転時あるいは冷房運転時に
おける消費電力の低減が図れ、延いては暖冷房に伴うラ
ンニングコストの低減が可能となるものである。
【0052】(17) 本願の第17の発明にかかる換
気機能付き空気調和機によれば、上記(16)に記載の
効果に加えて次のような特有の効果が奏せられる。即
ち、この発明では、上記換気量を、室内居住者一人当た
り「0〜30 m3/hr」に設定するようにしている
ので、室内の換気量が室内居住者数に基づき且つその室
内居住者数において室内の空気清浄度を最適に保つこと
ができる最低換気量に設定されることとなり、この結
果、空調の消費電力を最小とする換気空調が実現される
ことになる。
【0053】(18) 本願の第18の発明にかかる換
気機能付き空気調和機によれば、上記(13)又は(1
7)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が奏せ
られる。即ち、この発明では、手入力により室内居住者
数を検知するように構成しているので、簡単な機器で室
内居住者数を求めることができ、機器コストが抑えられ
る分だけ、装置全体の低コスト化が促進されるものであ
る。
【0054】(19) 本願の第19の発明にかかる換
気機能付き空気調和機によれば、上記(13)又は(1
7)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が奏せ
られる。即ち、この発明では、センサにより室内居住者
数を検知するように構成しているので、室内居住者に不
便を感じさせずに自動的に室内居住者数が求められるこ
ととなり、それだけ空調に伴う操作性が向上するもので
ある。
【0055】(20) 本願の第20の発明にかかる換
気機能付き空気調和機によれば、上記(10)、(1
1)、(12)、(18)又は(19)に記載の効果に
加えて次のような特有の効果が奏せられる。即ち、この
発明では、空調運転を開始する際に、室内温度と室外温
度とが略同等となるまで室外空気の導入のみを行い、室
内温度と室外温度とが略同等となった後に空調運転を開
始するようにしているので、室内温度と室外温度との差
が大きい状態(即ち、運転負荷が大きい状態)での空調
運転が回避される分だけ、空調運転初期の消費電力が低
減され、延いては空調に伴うランニングコストの低減が
図れることになる。
【0056】(21) 本願の第21の発明にかかる換
気機能付き空気調和機によれば、上記(14)、(1
5)、(16)、(17)、(18)又は(19)に記
載の効果に加えて次のような特有の効果が奏せられる。
即ち、この発明では、空調運転を開始する際に、室内空
気エンタルピと室外空気エンタルピとが略同等となるま
で室外空気の導入のみを行い、室内空気エンタルピと室
外空気エンタルピとが略同等となった後に空調運転を開
始するようにしているので、室内空気エンタルピと室外
空気エンタルピとの差が大きい状態(即ち、運転負荷が
大きい状態)での空調運転が回避される分だけ、空調運
転初期の消費電力が低減され、延いては空調に伴うラン
ニングコストの低減が図れることになる。
【0057】(22) 本願の第22の発明にかかる換
気機能付き空気調和機によれば、上記(2)、(4)、
(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、
(11)、(12)、(13)、(14)、(15)、
(16)、(17)、(18)(19)、(20)又は
(21)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が
奏せられる。即ち、この発明では、室外からの室外空気
を上記空調用室内機の上流側に流して該吸気を温度調整
した後に室内に吹き出すようにしているので、例えば室
外空気を温調せずにそのまま室内に吹き出す場合に比し
て、室外空気の吹き出しに伴う室内温度の変化が少な
く、それだけ快適性の高い換気空調が実現されることに
なる。
【0058】(23) 本願の第23の発明にかかる換
気機能付き空気調和機によれば、上記(2)、(4)、
(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、
(11)、(12)、(13)、(14)、(15)、
(16)、(17)、(18)(19)、(20)、
(21)、又は(22)に記載の効果に加えて次のよう
な特有の効果が奏せられる。即ち、この発明では、上記
空調室内機における室外空気の流通経路中に集塵フィル
ターを備えているので、例えば室外空気中に花粉が浮遊
していたとしても、この花粉は室外空気が導入される場
合に上記集塵フィルターによって捕集除去されるので、
花粉が室外空気と共に室内に侵入するということがな
く、室内空気の清浄度がより一層高められるものであ
る。
【0059】(24) 本願の第24の発明にかかる換
気機能付き空気調和機によれば、上記(2)、(4)、
(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、
(11)、(12)、(13)、(14)、(15)、
(16)、(17)、(18)(19)、(20)、
(21)、又は(22)に記載の効果に加えて次のよう
な特有の効果が奏せられる。即ち、この発明では、上記
空調室内機における室外空気の流通経路中にNOx除去
フィルターを備えているので、例えば室外空気中にNO
xを含んだ排気ガスが混入していたとしても、このNO
xは室外空気が導入される場合に上記NOx除去フィル
ターによって捕集除去されるので、NOxが室外空気と
共に室内に侵入するということがなく、室内空気の清浄
度がより一層高められるものである。
【0060】(25) 本願の第25の発明にかかる換
気空調システムによれば、上記第2、第4、第5、第
6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第1
3、第14、第15、第16、第17、第18、第1
9、第20、第21、第22、第23又は第24に記載
の空調室内機を複数台設置し、且つこれら各空調室内機
の制御を統括的に行うように構成しているので、上記空
調室内機が備えられた複数の部屋の空気清浄度及び快適
性の向上を、低い機器コストと安価な施工費で実現する
ことができるものである。
【0061】
【発明の実施の形態】以下、本願発明にかかる換気機能
付き空気調和機及び換気空調システムを好適な実施形態
に基づいて具体的に説明する。
【0062】第1の実施形態 図1には、天井101の上面側の天井裏102内に配置
される空調用の室内機2(特許請求の範囲中の「空調室
内機」に該当する)を示している。この室内機2は、下
面が開口し且つ天井裏102側からその下面開口を室内
8側に臨ませて配置されるケーシング9と該ケーシング
9の開口部を室内8側から閉塞する吹出・吸込グリル1
0とで囲まれる空間内に、室内空気の温度調整を行う温
度調整ユニット11と室内の換気を行う換気ユニット1
2とを併置して構成される。
【0063】上記温度調整ユニット11は、従来一般的
な構成をもつものであって、図2に示すように上記吹出
・吸込グリル10の吸込口13に臨んで配置された熱交
換器20と温度調整用ファン19とで構成され、上記吸
込口13から吸い込んだ室内空気を上記熱交換器20に
おいて冷媒との間で熱交換して温度調整し、これを温度
調整空気として上記吹出口14から室内8側に吹き出す
ものである。
【0064】上記換気ユニット12は、上記ケーシング
9内の上記温度調整ユニット11の側方に配置され且つ
モータ23により駆動される換気用ファン21(この実
施形態では、換気用ファン21は吸気用ファンとしての
み機能する)を備えて構成される。そして、上記換気用
ファン21の吹出側通路65は上記吹出・吸込グリル1
0に形成した吹出口15に連通される一方、該換気用フ
ァン21の吸込側通路61は、建屋壁103を貫通して
配置される換気用ダクト3を介して室外に臨ましめられ
ている。
【0065】また、上記換気用ダクト3の上記吸込側通
路61寄りの端部には、フィルター17が備えられてい
る。このフィルター17としては、例えば空気中の塵埃
を捕集除去する集塵フィルターとか、空気中に拡散され
た自動車の排気ガス中のNOxを捕集除去するNOx除
去フィルターが採用される。
【0066】以上の如き構成をもつ上記室内機2は、上
述のように上記温度調整ユニット11において室内8の
温度調整を行うとともに、必要に応じて上記換気ユニッ
ト12の換気用ファン21を運転することで上記換気用
ダクト3を介して室外空気A1を導入しこれを上記吹出
口15から室内8に吹き出すことで該室内8の換気作用
を行うことができるものである。このように、上記温度
調整ユニット11による室内の温度調整と上記換気ユニ
ット12による室内8の換気とが行われることで、例え
ば換気機能をもたない場合に比して、室内の空気清浄度
及び快適性が高められることになる。
【0067】また、この場合、上述の如く、上記換気用
ファン21により導入される室外空気A1の流通経路中
に集塵用又はNOx除去用のフィルター17を備えてい
るので、例えば室外空気A1中に花粉等の塵埃が浮遊し
ているとか、排気ガス中のNOx成分が混入している場
合であっても、これら塵埃及びNOx成分は、室外空気
1の導入過程において上記フィルター17により捕集
除去され室内8内への侵入が防止されるので、室内空気
の清浄度及び快適性がより一層高められることになる。
【0068】さらに、上記換気用ファン21を、吸気用
ファンとして機能させるようにしているので、該換気用
ファン21によって新鮮な室外空気A1を室内に直接取
り込むことができるとともに、室内8への室外空気A1
の導入により室内圧力が上昇することから該室内8に他
の部屋からの汚染空気が侵入するのが抑制され、これら
の相乗作用として、室内の空気清浄度がさらに高められ
ることになる。
【0069】また、上述のように、上記室内機2が上記
温度調整ユニット11と換気ユニット12とを一体的に
組み込んで構成されていることで、例えば従来のよう
に、温度調整用の室内機と換気用の換気扇との二つの機
器を備えるような場合に比して、機器そのものの低コス
ト化、及びその設置工事の簡略化が図られることにな
る。
【0070】さらに、この実施形態のように、上記室内
機2が天井埋込式である場合には、室内空間に対する機
器の配置スペースの省スペース化が促進されるととも
に、室内8におけるインテリア性も向上することにな
る。尚、上記室内機2は、この実施形態の如く天井埋込
式とする他に、例えばこれを天井101から吊り下げる
天吊式とすることもでき、かかる構成とした場合には、
該室内機2及び上記換気用ダクト3等の機器の設置工事
がより簡単となることから、施工費の低減が可能とな
る。
【0071】ところで、上記室内機2は、図3に示すよ
うに、多室マルチ方式の換気空調システムに適用される
ことで更に有益な効果を奏するものである。即ち、この
換気空調システムは、室外に配置した室外機1と、建屋
の各部屋のそれぞれに配置した上記室内機2,2,・・
とで構成される。そして、上記各室内機2,2,・・の
換気ユニット12は、それぞれ短い単一の換気用ダクト
3を介して室外に臨ましめられている。また、上記各室
内機2,2,・・の温度調整ユニット11は、各階に配
置した冷媒分岐ユニット6,6から延びる各冷媒管路
5,5,・・を介して上記室外機1に接続され、それぞ
れ独立した冷媒循環回路を構成しており、各部屋はそれ
ぞれ独立して冷房あるいは暖房を行うことができるよう
になっている。また、同様に、各部屋はそれぞれ独立し
て換気を行うことができるものである。
【0072】このように、一つの室外機1と、換気用ダ
クト3を介して室外に連通する複数の室内機2,2,・
・とで換気空調システムを構成した場合には、例えば従
来の「天井埋込式室内機と天井埋込式換気扇との組み合
わせた換気空調システム」とか「多室マルチシステムと
ダクトセントラル換気システムとを組み合わせた換気空
調システム」のように「換気と温度調整」とを別系統と
することなくこれらを単一の系統で統括的に制御できる
こと、また「ダクトセントラル換気空調システム」のよ
うに長いダクト配管を必要としないこと、等から、施工
費の低減が図れるとともに、複数の部屋の空気清浄度及
び快適性の向上を低い機器コストによって実現すること
ができ、換気空調システムの一般家庭への普及がより一
層促進されることになる。
【0073】尚、この換気空調システムには、この第1
の実施形態における室内機2のみならず、以下に延べる
各実施形態における室内機2がそれぞれ適用できること
は言うまでもない。
【0074】また、以下の各実施形態の説明において
は、上記第1の実施形態における上記室内機2と同一の
構成部材には図2の各構成部材に付したと同じ符号を付
することでその説明を省略する。
【0075】第2の実施形態 図4には、本願発明の第2の実施形態にかかる室内機2
を示している(室内8側からの見上図)。この室内機2
は、上記第1の実施形態における室内機2と同様に、単
一のケーシング9内に、温度調整ユニット11と換気ユ
ニット12とを組み込んで構成されるものであり、上記
第1の実施形態の室内機2と異なる点は、該第1の実施
形態の室内機2においては上記換気用ファン21を吸気
用ファンとして機能させていたのに対して、この第2の
実施形態の室内機2においては、上記換気用ファン21
を排気用ファンとして機能させた点である。
【0076】従って、この実施形態の室内機2において
は、上記換気用ファン21の運転に伴い室内空気A
2は、上記吹出・吸込グリル10に設けた吸込口16か
ら吸い込まれ、上記換気用ダクト3を通って室外へ排出
され、これにより室内8の換気がなされるものである。
【0077】この実施形態の室内機2においては、上記
第1の実施形態における室内機2と同様の効果が得られ
るのに加えて、換気用ファン21によって室内8の汚染
空気を確実に室外へ排出できるとともに、該汚染空気の
排出に伴って室内圧力が低下し室内の汚染空気が他の部
屋へ拡散するのが防止され該他の部屋の空気清浄度が良
好に維持される、という特有の効果が得られるものであ
る。
【0078】第3の実施形態 図5には、本願発明の第3の実施形態にかかる室内機2
を示している。この実施形態の室内機2は、上記第2の
実施形態における室内機2と同様に、上記換気用ファン
21を排気用ファンとして機能させるようにしたもので
あり、これと異なる点は、該換気用ファン21への室内
空気の吸込を上記温度調整ユニット11側の吸込口13
を介して行うようにした点である。尚、この実施形態の
室内機2における効果は、上記第2の実施形態の場合と
同様であるので、その説明は省略する。
【0079】第4の実施形態 図6には、本願発明の第4の実施形態にかかる室内機2
を示している。この室内機2は、単一のケーシング9内
に上記温度調整ユニット11と換気ユニット12と組み
込んで構成されるものであり、且つ該換気ユニット12
には単一の換気用ファン21が配置されており、かかる
基本構成は上記第1〜第3の各実施形態における室内機
2と同様である。しかし、この実施形態の室内機2にお
いては、上記各実施形態の配置と異なって、上記換気用
ファン21を選択的に吸気用ファンあるいは排気用ファ
ンとして機能させることができるようにしている。
【0080】具体的には、上記換気用ファン21の吸込
側通路61側には切換ダンパー31A,31Bを、吹出
側通路65側には切換ダンパー32をそれぞれ配置して
通風経路を切り換えることで、上記換気用ファン21を
吸気用ファンあるいは排気用ファンとして選択的に使用
できるようにしている。
【0081】即ち、上記切換ダンパー31A,32B
は、特許請求の範囲中の「通風路切換部材」に該当する
ものであって、図6にそれぞれ実線図示する切換位置に
おいては上記換気用ファン21の吸込側通路61を上記
換気用ダクト3に接続すると同時に該吸込側通路61と
上記吸込口13との連通を遮断する。一方、鎖線図示す
る切換位置においては、上記換気用ファン21の吸込側
通路61を上記吸込口13に接続すると同時に該吸込側
通路61と上記換気用ダクト3との連通を遮断するよう
になっている。
【0082】上記切換ダンパー32は、特許請求の範囲
中の「通風路切換部材」に該当するものであって、同図
に実線図示する切換位置においては吹出口15に臨む吹
出側通路65を開放し、鎖線図示する切換位置において
は該吹出側通路65を遮断するものである。
【0083】従って、上記換気用ファン21を吸気用フ
ァンとして機能させて室外から室外空気A1を導入する
場合には、上記各切換ダンパー31A,31B,32を
共に実線図示する切換位置に設定する。すると、上記換
気用ダクト3から流入する室外空気A1は、吸込側通路
61から換気用ファン21に吸入された後、上記吹出側
通路65から上記吹出口15を通って室内側に吹き出さ
れる。尚、上記吹出口15にはフィルター17が備えら
れている。
【0084】これに対して、上記換気用ファン21を排
気用ファンとして機能させて室内空気A2を室外へ排出
する場合には、上記各切換ダンパー31A,31B,3
2を共に鎖線図示する切換位置に設定する。すると、上
記吸込口13を通して吸込側通路61側に吸入される室
内空気A2は、換気用ファン21に吸入された後、上記
換気用ダクト3を通って室外に排出される。
【0085】かかる構成の室内機2によれば、上記各実
施形態におけると同様の効果が得られるのに加えて、上
記換気用ファンの通風路を切り換える各切換ダンパー3
1A,31B,32を備え、該各切換ダンパー31A,
31B,32の切換操作によって上記換気用ファン21
の機能を、室外空気を取り入れる吸気用ファンと室内空
気を排出する排気用ファンとの間で選択し得るように構
成しているので、室内居住者は、自室あるいは他の部屋
の空気の汚染度に応じて上記各切換ダンパー31A,3
1B,32を適宜操作して上記換気用ファン21を、吸
気用ファンあるいは排気用ファンとして使用すること
で、自室及び他の部屋の空気清浄度を共に良好に維持す
ることができるものである。
【0086】第5の実施形態 図7には、本願発明の第5の実施形態にかかる室内機2
を示している。この実施形態にかかる室内機2は、上記
各実施形態の室内機2が共に一つの換気用ファン21を
備え、これを吸気用ファン、排気用ファンあるいは吸排
気用ファンとして機能させるようにしていたのに対し
て、二つの換気用ファン21,22を備え、一方の換気
用ファン21を排気用ファンと、他方の換気用ファン2
2を吸気用ファンとしてそれぞれ専用の機能をもたせた
ものである。また、かかる各ファン21,22の専用化
に対応して、上記換気用ダクト3の内部通路を隔壁46
によって二つの分通路3A,3Bに区画し、その第1分
通路3Aはこれを上記換気用ファン22の吸込側通路6
2に、また第2分通路3Bはこれを上記換気用ファン2
1の吹出側通路65に、それぞれ連通させている。尚、
上記換気用ファン22の吹出側通路66は、フィルター
17を備えた吹出口15を介して室内8に連通し、また
上記換気用ファン21の吸込側通路61は上記温度調整
ユニット11の吸込口13を介して室内8に連通してい
る。
【0087】かかる構成の室内機2によれば、上記換気
用ファン21と換気用ファン22とがモータ23によっ
て同時駆動されることで、室外空気A1は上記換気用ダ
クト3の第1分通路3Aを通って上記換気用ファン22
に吸い込まれるとともに上記吹出口15から室内8に吹
き出され、また室内空気A2は上記温度調整ユニット1
1の吸込口13から上記換気用ファン21に吸い込まれ
とともに上記換気用ダクト3の第2分通路3Bを通って
室外へ排出される。このような室内の換気が、上記温度
調整ユニット11による室内の温度調整と共に実行され
ることで、室内の空気清浄度が良好に維持されるととも
に、室内における快適性が確保されるものである。
【0088】この場合、室内への室外空気の導入と室内
からの室内空気の排出とが同時に行われることで、室内
の圧力はほぼ大気圧に維持され、これにより換気風量の
安定化が促進されることになる。また、室内圧力がほぼ
大気圧に維持されることで、上各換気用ファン21,2
2にかかる仕事量も小さくなり、それだけファン駆動に
伴う電気使用量の低減が図れるとともに、例えば該各換
気用ファン21,22にかかる仕事量を増やして換気風
量の増加を図ることも容易である。
【0089】第6の実施形態 図8には、本願発明の第6の実施形態にかかる室内機2
を示している。この実施形態の室内機2は、上記第5の
実施形態にかかる室内機2の換気ユニット12部分に全
熱交換器25を配置し、該全熱交換器25において室内
空気と室外空気との間で熱交換を行わせて換気に伴う廃
熱を回収するようにしたものである。尚、上記全熱交換
器25は、所謂固定型の全熱交換器であって、空気流通
方向が直交する二種類の空気流路を交互に積層状態で配
置してなり、一方の空気流路を流れる室外空気と他方の
空気流路を流れる室内空気との間において熱交換を行わ
しめるものである。
【0090】上記全熱交換器25を備えた場合の具体的
構成は、図8に示す通りである。即ち、排気用ファンと
して機能する換気用ファン21の吹出側通路65に上記
全熱交換器25の一方の空気流路を臨ませるとともにこ
の空気流路を介して該吹出側通路65を上記換気用ダク
ト3の第1分通路3Aに連通させている。また、吸気用
ファンとして機能する上記換気用ファン22の吹出側通
路66に上記全熱交換器25の他方の空気流路を臨ませ
るとともに、該空気流路を介して該吹出側通路66を上
記吹出口15に連通させている。さらに、この換気用フ
ァン22の吸込側通路62は、上記換気用ダクト3の第
2分通路3Bに連通している。
【0091】かかる構成の室内機2によれば、室外空気
1の室内への導入と室内空気A2の室外への排出とによ
る室内の換気は、図8にそれぞれ流線A1、A2で示す如
き経路を介して行われる。この場合、上記全熱交換器2
5において、室外から導入される室外空気A1と室内か
ら排出される室内空気A2との間において全熱交換が行
われることで、室内の換気によって失われる温熱(暖房
時)あるいは冷熱(冷房時)が回収され、それだけシス
テム全体としての熱効率が向上し、延いては換気空調に
おけるランニングコストの低減が図れるものである。
【0092】尚、この実施形態の室内機2においても、
上記の如きこの実施形態に特有の効果に加えて、上記各
実施形態におけると同様の効果が得られることは勿論で
ある。
【0093】第7の実施形態 図9には、本願発明の第7の実施形態にかかる室内機2
を示している。この実施形態にかかる室内機2は、上記
第6の実施形態にかかる室内機2の構成をそのまま利用
し、且つこれに次述の切換ダンパー33を付設したもの
である。
【0094】上記切換ダンパー33は、特許請求の範囲
中の「通風路切換部材」に該当するものであって、上記
全熱交換器25の二つの空気流路のうち、吸気用ファン
として機能する換気用ファン22の吹出側通路66に臨
む空気流路を開閉する。
【0095】従って、上記切換ダンパー33が同図に実
線図示する切換位置に設定された状態では、上記換気用
ファン22により吸入される室外空気は、流線A1で示
すように上記換気用ダクト3の第2分通路3Bから導入
された後、上記全熱交換器25を通って上記吹出口15
Aから室内に吹き出される。
【0096】これに対して、上記切換ダンパー33が同
図に鎖線図示する切換位置に設定された状態では、上記
吹出口15Bが開口し、上記換気用ファン22により吸
入される室外空気は、流線A3で示すように上記換気用
ダクト3の第2分通路3Bから導入されるが、上記全熱
交換器25の空気流路が室内切換ダンパー33によって
閉塞されているため、上記吹出口1Bから直接室内に吹
き出される。
【0097】即ち、この実施形態の室内機2は、室外空
気と室内空気との間における全熱交換を行わずに該室外
空気をそのまま室内に導入する(換言すれば、室外空気
がもつ温湿度を維持したまま)換気形態を選択すること
ができるようにしたものである。従って、室外空気のも
つ温湿度を室内の温度調整に利用したい場合、例えば冬
場に調理等によって室内温度あるいは室内湿度が上がり
過ぎたために室外空気を導入して室内温度あるいは室内
湿度を下げたい場合には、上記切換ダンパー33を実線
図示の切換位置に設定して上記換気用ファン22によっ
て室外空気A1を、室内空気A2との間で全熱交換を行わ
せることなくそのまま室内に導入すれば良い。これによ
り、例えば部屋の窓を開放して室外空気を導入する場合
のような室内音の室外への漏洩、及び室外音の室内への
侵入という問題が共に解消されるものである。
【0098】尚、この実施形態においては、室外空気A
1が上記全熱交換器25をバイパスして室内へ導入され
る換気形態を採用した場合について説明したが、この他
に、例えば室内空気A2が上記全熱交換器25をバイパ
スして室外に排出されるような換気形態、あるいは室外
空気A1と室内空気A2の双方が共に上記全熱交換器25
をバイパスして流れるような換気形態を採用することも
できるものである。
【0099】また、この実施形態の室内機2において
も、上記の如きこの実施形態に特有の効果に加えて、上
記各実施形態におけると同様の効果が得られることは勿
論である。
【0100】第8の実施形態 図10及び図11には、本願発明の第8の実施形態にか
かる室内機2を示している。この室内機2は、上記第7
の実施形態にかかる室内機2と同様に、上記換気ユニッ
ト12に二つの換気用ファン21,22と全熱交換器2
5とを備えることを基本構成とし、かかる基本構成に次
述する三つの切換ダンパー34,35,36を付設し、
該各切換ダンパー34,35,36(それぞれ特許請求
の範囲中の「通風路切換部材」に該当する)を適宜切り
換えることで、上記各換気用ファン21,22のうち、
換気用ファン21の機能を吸気用ファンと排気用ファン
との間で選択できるようにしたものである。また、上記
換気用ファン22は、吸気用ファンとしてのみ機能させ
るようになっている。
【0101】上記切換ダンパー34は、上記全熱交換器
25の一方の空気流路と他方の空気流路との境部分に配
置され、図10に示す切換位置においては上記換気用フ
ァン21の吹出側通路65を上記全熱交換器25の一方
の空気流路に連通させるとともに、上記換気用ファン2
2の吹出側通路66を上記全熱交換器25の他方の空気
流路に連通させる。これに対して、図11に示す切換位
置においては、吹出口15Bを開口し、上記換気用ファ
ン21の吹出側通路65と換気用ファン22の吹出側通
路66とを合流させてこれを該吹出口15Bに連通させ
る。
【0102】上記切換ダンパー35は、上記全熱交換器
25の上記温度調整ユニット11寄り位置に配置され、
図10に示す切換位置では上記換気用ファン21の吸込
側通路61を上記温度調整ユニット11側の吸込口13
に連通させ、また図11に示す切換位置では上記換気用
ファン21の吸込側通路61を上記全熱交換器25の一
方の空気流路に連通させる。
【0103】上記切換ダンパー36は、上記全熱交換器
25の上記換気用ダクト3寄り位置に配置され、図10
に示す切換位置では上記全熱交換器25の他方の空気流
路を開放してこれを上記換気用ファン22の吹出側通路
66に連通させ、また図11に示す切換位置では上記全
熱交換器25の他方の空気流路を閉塞する。
【0104】従って、上記各切換ダンパー34,35,
36が図10に示す切換位置に設定された状態では、上
記換気用ファン21は排気用ファンとして、また上記換
気用ファン22は吸気用ファンとして、それぞれ機能
し、上記換気用ダクト3の第1分通路3Aから導入され
る室外空気A1は上記全熱交換器25の他方の空気流路
を通って吹出口15Aから室内に吹き出され、また室内
空気A2は上記全熱交換器25の一方の空気流路を通り
且つ上記換気用ダクト3の第2分通路3Bから室外へ排
出され、室外空気の導入と室内空気の排出とが同時に行
われる換気形態が実現される。
【0105】これに対して、上記各切換ダンパー34,
35,36が図11に示す切換位置に設定された状態で
は、上記換気用ファン21と換気用ファン22とが共に
吸気用ファンとしてそれぞれ機能する。そして、上記換
気用ファン22により上記換気用ダクト3の第1分通路
3Aから導入される室外空気A1は、上記全熱交換器2
5の他方の空気流路が上記切換ダンパー36により閉塞
され、吹出口15Bが開口されるので該全熱交換器25
をバイパスしてそのまま該吹出口15Bから室内に吹き
出される。また、上記換気用ファン21により上記換気
用ダクト3の第2分通路3Bから導入される室外空気A
1は、上記全熱交換器25の一方の空気流路を通って該
換気用ファン21に流入し、該換気用ファン21からそ
のまま上記吹出口15Bを通って室内に吹き出される。
【0106】即ち、図11に示す状態では、上記二つの
換気用ファン21,22が共に吸気用ファンとして機能
し、また上記換気用ダクト3の各分通路3A,3Bが共
に室外空気の導入路として機能するものである。従っ
て、例えば同じ換気量を上記換気用ダクト3の第1分通
路3Aのみを介して且つ上記換気用ファン22の吸入作
用のみによって実現する場合に比して、室外空気の導入
時における空気抵抗が低減され、それだけ室外空気の導
入に伴う上記各換気用ファン21,22への駆動入力が
少なくなり、結果的に換気空調に伴うランニングコスト
の低減が図れることになる。
【0107】尚、上記の如きこの実施形態に特有の効果
に加えて、上記各実施形態におけると同様の効果が得ら
れることも勿論である。
【0108】第9の実施形態 図12及び図13には、本願発明の第9の実施形態にか
かる室内機2を示している。この室内機2は、上記第8
の実施形態にかかる室内機2が室外空気と室内空気との
間で全熱交換を行う換気形態と、二つの換気用ファン2
1,22を共に吸気用ファンとして機能させてこれら両
者で全熱交換を伴わない室外空気の導入のみの換気形態
とを選択できるようにしていたのに対して、全熱交換を
行う換気形態と、二つの換気用ファン21,22を共に
排気用ファンとして機能させてこれら両者で全熱交換を
伴わない室内空気の排出のみの換気形態とを選択できる
ようにしたものである。
【0109】即ち、この実施形態の室内機2では、上記
換気用ファン21側においては、該換気用ファン21の
吸込側通路61を常時上記温度調整ユニット11側の吸
込口13に臨ましめるとともに、吹出側通路65を上記
全熱交換器25の一方の空気流路を介して上記換気用ダ
クト3の第2分通路3Bに連通させるようになってい
る。
【0110】一方、上記換気用ファン22側において
は、上記全熱交換器25側に切換ダンパー37(特許請
求の範囲中の「通風路切換部材」に該当する)を備え、
該切換ダンパー37が図12に示す切換位置にある時に
は上記全熱交換器25の他方の空気流路が開放され上記
換気用ファン22の吹出側通路66が上記全熱交換器2
5の他方の空気流路を介して吹出口15に連通し、また
上記切換ダンパー37が図13に示す切換位置にある時
には該切換ダンパー37によって上記全熱交換器25の
他方の空気流路を閉塞するとともに吸込口16を開口
し、該吸込口16から上記換気用ファン22の吸込側通
路62及び吹出側通路66を介して上記換気用ダクト3
の第1分通路3Aに至る経路が形成されるようにしてい
る。
【0111】従って、上記切換ダンパー37が図12に
示す切換位置に設定された状態では、上記換気用ファン
21は排気用ファンとして、また上記換気用ファン22
は吸気用ファンとして、それぞれ機能し、上記換気用ダ
クト3の第1分通路3Aから導入される室外空気A1
上記全熱交換器25の他方の空気流路を通って吹出口1
5から室内に吹き出され、また室内空気A2は上記全熱
交換器25の一方の空気流路を通り且つ上記換気用ダク
ト3の第2分通路3Bから室外へ排出され、室外空気の
導入と室内空気の排出とが同時に行われる換気形態が実
現される。
【0112】これに対して、上記各切換ダンパー37が
図13に示す切換位置に設定された状態では、上記換気
用ファン21と換気用ファン22とが共に排気用ファン
としてそれぞれ機能する。そして、上記換気用ファン2
2により上記吸込側通路62を通って吸入される室内空
気A2は上記換気用ダクト3の第1分通路3Aから室外
に排出される。また、上記換気用ファン21により上記
吸込口13を通って吸入される室内空気A2は、上記全
熱交換器25の一方の空気流路を介して上記換気用ダク
ト3の第2分通路3Bから室外に排出される。
【0113】即ち、図13に示す状態では、上記二つの
換気用ファン21,22が共に排気用ファンとして機能
し、また上記換気用ダクト3の各分通路3A,3Bが共
に室内空気A2の排出路として機能するものである。従
って、例えば同じ換気量を上記換気用ダクト3の第2分
通路3Bのみを介して且つ上記換気用ファン21の排出
作用のみによって実現する場合に比して、室内空気の排
出時における空気抵抗が低減され、それだけ室内空気の
排出に伴う上記各換気用ファン21,22への駆動入力
が少なくなり、結果的に換気空調に伴うランニングコス
トの低減が図れることになる。
【0114】尚、上記の如きこの実施形態に特有の効果
に加えて、上記各実施形態におけると同様の効果が得ら
れることも勿論である。
【0115】第10の実施形態 図14及び図15には、本願発明の第10の実施形態に
かかる室内機2を示している。この室内機2は、上記各
実施形態においては室外空気をそのまま室内に吹き出す
か、あるいは上記全熱交換器25において室内空気との
間で全熱交換を行った後に室内に吹き出すようにしてい
たのに対して、室外空気を上記全熱交換器25において
室内空気との間で全熱交換させた後、さらにこれを上記
温度調整ユニット11の上流側に流し、該温度調整ユニ
ット11における熱交換器20において温度調整した
後、温度調整用ファン19により温度調整空気A4とし
て室内へ吹き出すようにしたものである。
【0116】即ち、上記換気用ファン21の吹出側通路
65を上記全熱交換器25の一方の空気流路を介して上
記換気用ダクト3の第2分通路3Bに連通させる一方、
上記換気用ファン22の吹出側通路66を上記全熱交換
器25の他方の空気流路を介して吹出口15に連通させ
るようにしている。そして、この場合、上記吹出口15
は、これを直接室内に開口させるのではなく、図15に
示すように上記温度調整ユニット11側の熱交換器20
の上流側に開口させている。
【0117】従って、上記換気用ファン22により上記
換気用ダクト3の第1分通路3Aを介して導入された室
外空気A1は、先ず上記全熱交換器25において室内空
気A2との間での全熱交換が行われた後、さらに上記吹
出口15を介して上記温度調整ユニット11の熱交換器
20の上流側に流れ、該熱交換器20において温度調整
され、その後、温度調整用ファン19によって温度調整
空気A4として室内へ吹き出される。このように、室外
空気A1を温度調整空気A4として室内へ吹き出すように
することで、例えば室外空気A1を温度調整せずにその
まま室内に吹き出す場合に比して、室外空気A1の吹き
出しに伴う室内温度の変化が少なく、それだけ快適性の
高い換気空調が実現されることになる。
【0118】換気空調の制御に関する実施形態 以上の各実施形態における説明は、全て上記各室内機2
のハード構成での特徴に基づくものであるが、上記各室
内機2はその運転制御というソフト面においても特徴を
有するものであり、従って、以下においては上記各室内
機2の特徴を運転制御という面から捉えた場合について
説明する。
【0119】運転制御に関しては、 室外空気のもつ温湿度を室内の温度調整に利用するで
きる場合とできない場合とにおいて運転制御の形態を変
化させるもの、 換気量の設定に関するもの 空調運転初期の消費電力の低減に関するもの、とがあ
る。
【0120】A:室外空気のもつ温湿度の利用 図16には、夏季の一日の室内温度と室外温度の変化状
態と、冷房運転時の設定温度との関係を示している。こ
こで、室外温度が室内温度よりも高い「領域C」におい
ては、室外空気のもつ温湿度をそのまま冷房負荷の低減
に利用することはできないため、室外空気と室内空気と
の間で全熱交換を行わせ、該室外空気をその温度を下げ
た状態で室内に導入するのが冷房負荷の低減という点に
おいて得策である。
【0121】これに対して、室内温度よりも室外温度が
低い「領域A」、「領域B」、「領域D」、「領域E」
においては、室外空気のもつ温湿度をそのまま冷房負荷
の低減に利用することができるため、この場合には室外
空気と室内空気との間で全熱交換を行わず、該室外空気
をそのまま室内に導入するのが冷房負荷の低減という点
において得策である。
【0122】また同様に、冬季の暖房運転時には、室外
温度が室内温度よりも低い状態では、室外空気のもつ温
湿度をそのまま暖房負荷の低減に利用することはできな
いため、室外空気と室内空気との間で全熱交換をして該
室外空気をその温度を高めた状態で室内に導入するのが
暖房負荷の低減という点において得策である。
【0123】これに対して、室内温度よりも室外温度が
高い状態では、室外空気のもつ温湿度をそのまま暖房負
荷の低減に利用することができるため、この場合には室
外空気と室内空気との間で全熱交換を行わず、該室外空
気をそのまま室内に導入するのが暖房負荷の低減という
点において得策である。
【0124】尚、上記では、室外空気と室内空気の温度
について考察したが、これを空気の温度及び湿度に関連
する空気のエンタルピでみた場合も同様のことが言え
る。
【0125】以上の考察から、本願発明においては、夏
季の冷房運転時における室内温度と室外温度と設定温度
の三者間の関係が「室外温度≦設定温度<室内温度」若
しくは「設定温度≦室外温度<室内温度」である場合、
及び室外の空気エンタルピと室内の空気エンタルピと設
定温度及び設定湿度における空気エンタルピとの三者間
の関係が「室外空気エンタルピ≦設定温度・湿度の空気
エンタルピ<室内空気エンタルピ」若しくは「設定温度
・湿度の空気エンタルピ ≦室外空気エンタルピ<室内
空気エンタルピ」である場合、冬季の暖房運転時におけ
る室内温度と室外温度と設定温度の三者間の関係が「室
内温度<設定温度≦室外温度」若しくは「室内温度<室
外温度≦設定温度」である場合、及び室外の空気エンタ
ルピと室内の空気エンタルピと設定温度及び設定湿度に
おける空気エンタルピとの三者間の関係が「室内空気エ
ンタルピ<設定温度・湿度の空気エンタルピ≦室外空気
エンタルピ」若しくは「室内空気エンタルピ<室外空気
エンタルピ≦設定温度・湿度の空気エンタルピ」である
場合は、夏季及び冬季における設定温度・湿度条件に対
して室外空気のもつ温湿度を室内の温度調整に利用でき
る場合であるので、室外空気と室内空気との間での全熱
交換を行わずに室外空気をそのまま室内に導入し、もっ
て暖房負荷及び冷房負荷の低減を図るようにしている。
【0126】一方、夏季の冷房運転時における室内温度
と室外温度と設定温度の三者間の関係が「室外温度≦設
定温度<室内温度」若しくは「設定温度≦室外温度<室
内温度」である場合、及び室外の空気エンタルピと室内
の空気エンタルピと設定温度及び設定湿度における空気
エンタルピとの三者間の関係が「室外空気エンタルピ≦
設定温度・湿度の空気エンタルピ<室内空気エンタル
ピ」若しくは「設定温度・湿度の空気エンタルピ ≦室
外空気エンタルピ<室内空気エンタルピ」以外である場
合、冬季の暖房運転時における室内温度と室外温度と設
定温度の三者間の関係が「室内温度<設定温度≦室外温
度」若しくは「室内温度<室外温度≦設定温度」である
場合、及び室外の空気エンタルピと室内の空気エンタル
ピと設定温度及び設定湿度における空気エンタルピとの
三者間の関係が「室内空気エンタルピ<設定温度・湿度
の空気エンタルピ≦室外空気エンタルピ」若しくは「室
内空気エンタルピ<室外空気エンタルピ≦設定温度・湿
度の空気エンタルピ」以外である場合は、冬季及び夏季
における設定温度・湿度条件に対して室外空気のもつ温
湿度を室内の温度調整に利用できないので、室外空気と
室内空気との間での全熱交換を行なって換気に伴う廃熱
を回収し、暖房運転時あるいは冷房運転時における消費
電力の低減を図るようにしている。
【0127】B:換気量の設定に関するもの 室内の換気量との関係においては、室外空気のもつ温湿
度を室内の冷房負荷の低減あるいは暖房負荷の低減に利
用できる場合には換気量を多くし、利用できない場合に
は換気量を少なくするのが得策である。また、換気量の
設定に関しては、室内居住者数に対応して設定するのが
得策である。
【0128】このような観点から、本願発明において
は、室外空気のもつ温湿度を室内の温度調整に利用でき
ない場合、即ち、夏季の冷房運転時においては、室内温
度と室外温度と設定温度の三者間の関係が「室外温度≦
設定温度<室内温度」若しくは「設定温度≦室外温度<
室内温度」以外である場合、及び室外の空気エンタルピ
と室内の空気エンタルピと設定温度及び設定湿度におけ
る空気エンタルピとの三者間の関係が「室外空気エンタ
ルピ≦設定温度・湿度の空気エンタルピ<室内空気エン
タルピ」若しくは「設定温度・湿度の空気エンタルピ
≦室外空気エンタルピ<室内空気エンタルピ」以外であ
る場合に、また、冬季の暖房運転時においては、室内温
度と室外温度と設定温度の三者間の関係が「室内温度<
設定温度≦室外温度」若しくは「室内温度<室外温度≦
設定温度」以外である場合、及び室外の空気エンタルピ
と室内の空気エンタルピと設定温度及び設定湿度におけ
る空気エンタルピとの三者間の関係が「室内空気エンタ
ルピ<設定温度・湿度の空気エンタルピ≦室外空気エン
タルピ」若しくは「室内空気エンタルピ<室外空気エン
タルピ≦設定温度・湿度の空気エンタルピ」以外である
場合には、室内の換気量を、室外空気のもつ温湿度を室
内の温度調整に利用できる場合よりも減少させ、もって
暖房運転時あるいは冷房運転時における消費電力の低減
を図るようにしている。
【0129】一方、換気量の設定そのものに関しては、
室内の換気量を、室内居住者一人当たり「0〜30 m
3/hr」に設定するようにしている。これにより、室
内の換気量が室内居住者数に基づき且つその室内居住者
数において室内の空気清浄度を最適に保つことができる
最低換気量に設定されることとなり、結果的に、空調の
消費電力を最小し得るような換気空調が実現できること
になる。
【0130】また、この場合、換気量設定の基準となる
居住者数の検出に際して、一つの方法として、手入力に
より室内居住者数を検知するように構成し、他の方法と
して、センサにより室内居住者数を検知するように構成
している。かかる構成とすることで、前者においては、
簡単な機器で室内居住者数を求めることができることか
ら、機器コストが抑えられる分だけ装置全体の低コスト
化が促進されることとなり、また後者においては、室内
居住者に不便を感じさせずに自動的に室内居住者数が求
められることから、空調に伴う操作性の向上が図れるも
のである。
【0131】C:空調運転初期の消費電力の低減に関す
るもの 暖房あるいは冷房運転を開始する際、室内温度と室外温
度の差が大きいと、それだけ空調初期における暖房負荷
あるいは冷房負荷が大きくなりそれに伴って消費電力が
増加するため、換気空調の省エネルギー性という観点か
らして好ましくない。そこで本願発明では、空調運転を
開始する際に、室内温度と室外温度とが略同等となるま
で、若しくは室内空気エンタルピと室外空気エンタルピ
とが略同等となるまで、室外空気の導入のみを行い、室
内温度と室外温度とが略同等となった後に空調運転を開
始するようにしている。このようにすることで、室内温
度と室外温度との差が大きい状態(即ち、運転負荷が大
きい状態)での空調運転が回避される分だけ、空調運転
初期の消費電力が低減され、延いては換気空調に伴うラ
ンニングコストの低減が図れることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかる換気機能付き空気調和機の第
1の実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示した換気機能付き空気調和機の室内側
(矢印 II 方向)からの見上図である。
【図3】図1に示す空気調和機を使用した多室マルチ方
式の換気空調システムの平面図である。
【図4】本願発明にかかる換気機能付き空気調和機の第
2の実施形態を示す室内側からの見上図である。
【図5】本願発明にかかる換気機能付き空気調和機の第
3の実施形態を示す室内側からの見上図である。
【図6】本願発明にかかる換気機能付き空気調和機の第
4の実施形態を示す室内側からの見上図である。
【図7】本願発明にかかる換気機能付き空気調和機の第
5の実施形態を示す室内側からの見上図である。
【図8】本願発明にかかる換気機能付き空気調和機の第
6の実施形態を示す室内側からの見上図である。
【図9】本願発明にかかる換気機能付き空気調和機の第
7の実施形態を示す室内側からの見上図である。
【図10】本願発明にかかる換気機能付き空気調和機の
第8の実施形態を示す室内側からの見上図である。
【図11】図10に示した換気機能付き空気調和機の状
態変化図である。
【図12】本願発明にかかる換気機能付き空気調和機の
第9の実施形態を示す室内側からの見上図である。
【図13】図12に示した換気機能付き空気調和機の状
態変化図である。
【図14】本願発明にかかる換気機能付き空気調和機の
第10の実施形態を示す室内側からの見上図である。
【図15】図14のXV-XV断面図である。
【図16】室内温度と室外温度との相関図である。
【符号の説明】
1は室外機、2は室内機、3は換気用ダクト、4は連絡
管路、5は冷媒管路、6は冷媒分岐ユニット、7は室
外、8は室内、9はケーシング、10は吹出・吸込グリ
ル、11は温度調整ユニット、12は換気ユニット、1
3は吸込口、14は吹出口、15,15A,15Bは吹
出口、16は吸込口、17はフィルター、19は温度調
整用ファン、20は熱交換器、21及び22は換気用フ
ァン、23はモータ、25は全熱交換器、31A,31
B,32〜37は切換ダンパーである。

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井埋込式又は天吊式の空調用室内機の
    内部に換気用ファンを備えるとともに、 該換気用ファンと室外とを、換気空気を流す一本の換気
    用ダクトにより接続したことを特徴とする換気機能付き
    空気調和機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記換気用ファンが、室外空気を取り入れる吸気用ファ
    ンとして機能することを特徴とする換気機能付き空気調
    和機。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記換気用ファンが、室内空気を排出する排気用ファン
    として機能することを特徴とする換気機能付き空気調和
    機。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 上記換気用ファンの通風路を切り換える通風路切換部材
    を備え、 該通風路切換部材の切換操作によって上記換気用ファン
    の機能を、室外空気を取り入れる吸気用ファンと室内空
    気を排出する排気用ファンとの間で選択し得るように構
    成したことを特徴とする換気機能付き空気調和機。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 上記換気用ファンとして、室外空気を取り入れる吸気用
    ファンと室内空気を排出する排気用ファンの二つのファ
    ンを備えるとともに、 上記換気用ダクトの内部通路をそれぞれ独立して室外に
    臨む二つの分通路に形成し、 該各分通路のそれぞれを上記吸気用ファンと上記排気用
    ファンにそれぞれに接続したことを特徴とする換気機能
    付き空気調和機。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 上記空調用室内機の内部に全熱交換器を設置し、該全熱
    交換器において室外から導入される室外空気と室内から
    排出される室内空気との間で全熱交換を行うように構成
    したことを特徴とする換気機能付き空気調和機。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 上記室内空気と室外空気との間における全熱交換作用を
    停止させて、室外空気の導入、室内空気の排出、又は室
    外空気の導入と室内空気の排出とを選択的に実行し得る
    ように構成したことを特徴とする換気機能付き空気調和
    機。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 全熱交換を行わない時には室内空気の導入のみを行うも
    のとし、且つ上記換気用ダクトの全通路を吸気用通路と
    して使用することを特徴とする換気機能付き空気調和
    機。
  9. 【請求項9】 請求項7において、 全熱交換を行わない時には室内空気の排出のみを行うも
    のとし、且つ上記換気用ダクトの全通路を排気用通路と
    して使用することを特徴とする換気機能付き空気調和
    機。
  10. 【請求項10】 請求項2,4,5,6,7又は8にお
    いて、 室内温度を検出する室内温度センサと室外温度を検出す
    る室外温度センサとを備え、 室内温度と室外温度と設定温度の三者間の関係が、「室
    外温度≦設定温度<室内温度」、「設定温度≦室外温度
    <室内温度」、「室内温度<設定温度≦室外温度」若し
    くは「室内温度<室外温度≦設定温度」の関係である場
    合には室外空気と室内空気との間での全熱交換を行わ
    ず、室外空気の導入のみを行うことを特徴とする換気機
    能付き空気調和機。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 室内温度と室外温度と設定温度の三者間の関係が、「室
    外温度≦設定温度<室内温度」、「設定温度≦室外温度
    <室内温度」、「室内温度<設定温度≦室外温度」若し
    くは「室内温度<室外温度≦設定温度」の関係以外であ
    る場合には、室外空気と室内空気とを共に上記全熱交換
    器に流して該全熱交換器において全熱交換作用を行なわ
    しめることを特徴とする換気機能付き空気調和機。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11において、室内温
    度と室外温度と設定温度の三者間の関係が、「室外温度
    ≦設定温度<室内温度」、「設定温度≦室外温度<室内
    温度」、「室内温度<設定温度≦室外温度」若しくは
    「室内温度<室外温度≦設定温度」の関係以外である場
    合には、該関係にある場合よりも室内の換気量を減少さ
    せることを特徴とする換気機能付き空気調和機。
  13. 【請求項13】 請求項12において、 上記換気量を、室内居住者一人当たり「0〜30 m3
    /hr」に設定することを特徴とする換気機能付き空気
    調和機。
  14. 【請求項14】 請求項2,4,5,6,7又は8にお
    いて、 室内温度を検出する室内温度センサと室外温度を検出す
    る室外温度センサと室内湿度を検出する室内湿度センサ
    及び室外湿度を検出する室外湿度センサを備え、 室外の空気エンタルピと室内の空気エンタルピと設定温
    度及び設定湿度における空気エンタルピとの三者間の関
    係が、「室外空気エンタルピ≦設定温度・湿度の空気エ
    ンタルピ<室内空気エンタルピ」、「設定温度・湿度の
    空気エンタルピ≦室外空気エンタルピ<室内空気エンタ
    ルピ」、「室内空気エンタルピ<設定温度・湿度の空気
    エンタルピ≦室外空気エンタルピ」若しくは「室内空気
    エンタルピ<室外空気エンタルピ≦設定温度・湿度の空
    気エンタルピ」の関係である場合には室外空気と室内空
    気との間での全熱交換作用を行わず、室外空気の導入の
    みを行うことを特徴とする換気機能付き空気調和機。
  15. 【請求項15】 請求項14において、 室外の空気エンタルピと室内の空気エンタルピと設定温
    度及び設定湿度における空気エンタルピとの三者間の関
    係が、「室外空気エンタルピ≦設定温度・湿度の空気エ
    ンタルピ<室内空気エンタルピ」、「設定温度・湿度の
    空気エンタルピ≦室外空気エンタルピ<室内空気エンタ
    ルピ」、「室内空気エンタルピ<設定温度・湿度の空気
    エンタルピ≦室外空気エンタルピ」若しくは「室内空気
    エンタルピ<室外空気エンタルピ≦設定温度・湿度の空
    気エンタルピ」の関係以外である場合には、室外空気と
    室内空気とを共に上記全熱交換器に流して該全熱交換器
    において全熱交換作用を行なわしめることを特徴とする
    換気機能付き空気調和機。
  16. 【請求項16】 請求項14又は15において、 室外の空気エンタルピと室内の空気エンタルピと設定温
    度及び設定湿度における空気エンタルピとの三者間の関
    係が、「室外空気エンタルピ≦設定温度・湿度の空気エ
    ンタルピ<室内空気エンタルピ」、「設定温度・湿度の
    空気エンタルピ≦室外空気エンタルピ<室内空気エンタ
    ルピ」、「室内空気エンタルピ<設定温度・湿度の空気
    エンタルピ≦室外空気エンタルピ」若しくは「室内空気
    エンタルピ<室外空気エンタルピ≦設定温度・湿度の空
    気エンタルピ」の関係以外である場合には、該関係にあ
    る場合よりも室内の換気量を減少させることを特徴とす
    る換気機能付き空気調和機。
  17. 【請求項17】 請求項16において、 上記換気量を、室内居住者一人当たり「0〜30 m3
    /hr」に設定することを特徴とする換気機能付き空気
    調和機。
  18. 【請求項18】 請求項13又は17において、 手入力により室内居住者数を検知するように構成したこ
    とを特徴とする換気機能付き空気調和機。
  19. 【請求項19】 請求項13又は17において、 センサにより室内居住者数を検知するように構成したこ
    とを特徴とする換気機能付き空気調和機。
  20. 【請求項20】 請求項10,11,12,13,18
    又は19において、 空調運転を開始する際に、室内温度と室外温度とが略同
    等となるまで室外空気の導入のみを行い、室内温度と室
    外温度とが略同等となった後に空調運転を開始すること
    を特徴とする換気機能付き空気調和機。
  21. 【請求項21】 請求項14,15,16,17,18
    又は19において、 空調運転を開始する際に、室内空気エンタルピと室外空
    気エンタルピとが略同等となるまで室外空気の導入のみ
    を行い、室内空気エンタルピと室外空気エンタルピとが
    略同等となった後に空調運転を開始することを特徴とす
    る換気機能付き空気調和機。
  22. 【請求項22】 請求項2,4,5,6,7,8,9,
    10,11,12,13,14,15,16,17,1
    8,19,20又は21において、 室外空気を上記空調用室内機の上流側に流して該室外空
    気を温度調整した後に室内に吹き出すようにしたことを
    特徴とする換気機能付き空気調和機。
  23. 【請求項23】 請求項2,4,5,6,7,8,9,
    10,11,12,13,14,15,16,17,1
    8,19,20,21又は22において、 上記空調室内機における室外空気の流通経路中に集塵フ
    ィルターを備えたことを特徴とする換気機能付き空気調
    和機。
  24. 【請求項24】 請求項2,4,5,6,7,8,9,
    10,11,12,13,14,15,16,17,1
    8,19,20,21,22又は23において、 上記空調室内機における室外空気の流通経路中にNOx
    除去フィルターを備えたことを特徴とする換気機能付き
    空気調和機。
  25. 【請求項25】 請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9,10,11,12,13,14,15,16,
    17,18,19,20,21,22,23又は24に
    記載の空調室内機を複数台設置し、且つこれら各空調室
    内機の制御を統括的に行うように構成したことを特徴と
    する換気空気調和システム。
JP9080361A 1997-03-31 1997-03-31 換気機能付き空気調和機及びその空気調和機を用いた換気空調システム Pending JPH10274425A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9080361A JPH10274425A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 換気機能付き空気調和機及びその空気調和機を用いた換気空調システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9080361A JPH10274425A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 換気機能付き空気調和機及びその空気調和機を用いた換気空調システム

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003194699A Division JP2003343875A (ja) 2003-07-10 2003-07-10 換気機能付き空気調和機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10274425A true JPH10274425A (ja) 1998-10-13

Family

ID=13716127

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9080361A Pending JPH10274425A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 換気機能付き空気調和機及びその空気調和機を用いた換気空調システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10274425A (ja)

Cited By (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001218367A (ja) * 2000-01-31 2001-08-10 Mitsubishi Electric Corp 店舗用エネルギー機器運用システム
JP2002277097A (ja) * 2001-03-21 2002-09-25 Daikin Ind Ltd 冷凍装置
EP1455141A1 (en) * 2001-12-07 2004-09-08 Daikin Industries, Ltd. Ventilator and air conditioner
EP1482251A2 (en) * 2003-05-28 2004-12-01 Lg Electronics Inc. Air conditioning system
JP2005282949A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和装置
EP1607689A1 (en) * 2004-06-11 2005-12-21 Lg Electronics Inc. Air conditioner
EP1632726A2 (en) * 2004-09-03 2006-03-08 SANYO ELECTRIC Co., Ltd. Ceiling suspended type air conditioner
JP2006078113A (ja) * 2004-09-10 2006-03-23 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和機
EP1657503A2 (en) * 2004-11-16 2006-05-17 Sanyo Electric Co. Ltd Air conditioner
EP1659346A2 (en) * 2004-11-17 2006-05-24 Sanyo Electric Co. Ltd Air conditioner
EP1710514A1 (en) * 2004-01-22 2006-10-11 SANYO ELECTRIC Co., Ltd. Ceiling-hanged air conditioner
KR100693989B1 (ko) * 2004-09-10 2007-03-13 산요덴키가부시키가이샤 공기 조화기
JP2007139205A (ja) * 2005-11-14 2007-06-07 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和機
WO2009057325A1 (ja) * 2007-10-31 2009-05-07 Daikin Industries, Ltd. 調湿装置
KR100951916B1 (ko) * 2003-07-03 2010-04-09 엘지전자 주식회사 분리형 공기조화기의 환기 유닛
JP4567848B2 (ja) * 2000-07-10 2010-10-20 ミサワホーム株式会社 セントラル換気装置
CN102282428A (zh) * 2008-12-05 2011-12-14 惠普开发有限公司 数据中心和用于数据中心冷却的设备和方法
JP2013160493A (ja) * 2012-02-09 2013-08-19 Sumitomo Forestry Co Ltd 換気制御システム
JP2013210138A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Ntt Facilities Inc 空調換気システムの制御方法
ITBG20120043A1 (it) * 2012-09-12 2014-03-13 Massimo Silvestri Apparecchio combinato di trattamento aria e ventilazione meccanica con recupero di energia, per singolo ambiente
KR101427848B1 (ko) * 2013-02-13 2014-08-08 주식회사 센텍에어코리아 멀티 대류환기장치
JP2015187510A (ja) * 2014-03-26 2015-10-29 三菱電機株式会社 換気・空調システム
JP2015206570A (ja) * 2014-04-23 2015-11-19 三菱電機株式会社 換気装置及び換気空調システム
JPWO2014002137A1 (ja) * 2012-06-27 2016-05-26 三菱電機株式会社 鉄道車両用全熱交換換気システム
WO2017094158A1 (ja) * 2015-12-03 2017-06-08 三菱電機株式会社 空調システム及び空調制御サーバ
CN108981065A (zh) * 2018-09-30 2018-12-11 广州西奥多电气设备有限公司 一种壁挂式新风过滤换气装置
WO2019137530A1 (zh) * 2018-01-12 2019-07-18 青岛海尔空调器有限总公司 用于空调室内机的净化模块和空调室内机
KR20190115565A (ko) * 2018-04-03 2019-10-14 엘지전자 주식회사 공기조화기의 실내기
CN108302716B (zh) * 2018-01-11 2020-06-05 广东美的制冷设备有限公司 空调器的控制方法和空调器
CN111336674A (zh) * 2020-04-09 2020-06-26 北京小米移动软件有限公司 一种风道装置及空气处理设备
JP2020159625A (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 三菱重工業株式会社 ダクト装置
JP2021042918A (ja) * 2019-09-12 2021-03-18 ダイキン工業株式会社 空気調和システム
WO2024111537A1 (ja) * 2022-11-25 2024-05-30 ダイキン工業株式会社 排気装置
DE102023000215A1 (de) 2023-01-25 2024-07-25 Achim Rausenberger Luftführungseinrichtung zum Lüften und Entlüften eines Raumes mit Wärmerückgewinnung

Cited By (52)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001218367A (ja) * 2000-01-31 2001-08-10 Mitsubishi Electric Corp 店舗用エネルギー機器運用システム
JP4567848B2 (ja) * 2000-07-10 2010-10-20 ミサワホーム株式会社 セントラル換気装置
JP2002277097A (ja) * 2001-03-21 2002-09-25 Daikin Ind Ltd 冷凍装置
EP1455141A1 (en) * 2001-12-07 2004-09-08 Daikin Industries, Ltd. Ventilator and air conditioner
EP1455141A4 (en) * 2001-12-07 2010-02-24 Daikin Ind Ltd FAN AND AIR CONDITIONING DEVICE
EP1482251A2 (en) * 2003-05-28 2004-12-01 Lg Electronics Inc. Air conditioning system
EP1482251A3 (en) * 2003-05-28 2006-05-17 Lg Electronics Inc. Air conditioning system
KR100951916B1 (ko) * 2003-07-03 2010-04-09 엘지전자 주식회사 분리형 공기조화기의 환기 유닛
EP1710514A4 (en) * 2004-01-22 2009-02-18 Sanyo Electric Co AIR CONDITIONER ATTACHED TO THE CEILING
EP1710514A1 (en) * 2004-01-22 2006-10-11 SANYO ELECTRIC Co., Ltd. Ceiling-hanged air conditioner
JP2005282949A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和装置
EP1607689A1 (en) * 2004-06-11 2005-12-21 Lg Electronics Inc. Air conditioner
US7497090B2 (en) 2004-06-11 2009-03-03 Lg Electronics Inc. Air conditioner
JP4568058B2 (ja) * 2004-09-03 2010-10-27 三洋電機株式会社 天吊型空気調和装置
EP1632726A3 (en) * 2004-09-03 2010-08-25 Sanyo Electric Co., Ltd. Ceiling suspended type air conditioner
JP2006071226A (ja) * 2004-09-03 2006-03-16 Sanyo Electric Co Ltd 天吊型空気調和装置
EP1632726A2 (en) * 2004-09-03 2006-03-08 SANYO ELECTRIC Co., Ltd. Ceiling suspended type air conditioner
JP4592368B2 (ja) * 2004-09-10 2010-12-01 三洋電機株式会社 空気調和機
JP2006078113A (ja) * 2004-09-10 2006-03-23 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和機
KR100693989B1 (ko) * 2004-09-10 2007-03-13 산요덴키가부시키가이샤 공기 조화기
KR100693990B1 (ko) * 2004-09-10 2007-03-13 산요덴키가부시키가이샤 공기 조화기
JP2006170595A (ja) * 2004-11-16 2006-06-29 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和装置
EP1657503A2 (en) * 2004-11-16 2006-05-17 Sanyo Electric Co. Ltd Air conditioner
JP4502859B2 (ja) * 2004-11-16 2010-07-14 三洋電機株式会社 空気調和装置
KR100741746B1 (ko) 2004-11-16 2007-07-24 산요덴키가부시키가이샤 공기 조화 장치
EP1657503A3 (en) * 2004-11-16 2007-11-14 Sanyo Electric Co. Ltd Air conditioner
JP2006145072A (ja) * 2004-11-17 2006-06-08 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和装置
EP1659346A2 (en) * 2004-11-17 2006-05-24 Sanyo Electric Co. Ltd Air conditioner
JP4606130B2 (ja) * 2004-11-17 2011-01-05 三洋電機株式会社 空気調和装置
EP1659346A3 (en) * 2004-11-17 2007-11-21 Sanyo Electric Co. Ltd Air conditioner
JP2007139205A (ja) * 2005-11-14 2007-06-07 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和機
JP2009109146A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Daikin Ind Ltd 調湿装置
WO2009057325A1 (ja) * 2007-10-31 2009-05-07 Daikin Industries, Ltd. 調湿装置
CN102282428A (zh) * 2008-12-05 2011-12-14 惠普开发有限公司 数据中心和用于数据中心冷却的设备和方法
JP2013160493A (ja) * 2012-02-09 2013-08-19 Sumitomo Forestry Co Ltd 換気制御システム
JP2013210138A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Ntt Facilities Inc 空調換気システムの制御方法
JPWO2014002137A1 (ja) * 2012-06-27 2016-05-26 三菱電機株式会社 鉄道車両用全熱交換換気システム
ITBG20120043A1 (it) * 2012-09-12 2014-03-13 Massimo Silvestri Apparecchio combinato di trattamento aria e ventilazione meccanica con recupero di energia, per singolo ambiente
KR101427848B1 (ko) * 2013-02-13 2014-08-08 주식회사 센텍에어코리아 멀티 대류환기장치
JP2015187510A (ja) * 2014-03-26 2015-10-29 三菱電機株式会社 換気・空調システム
JP2015206570A (ja) * 2014-04-23 2015-11-19 三菱電機株式会社 換気装置及び換気空調システム
WO2017094158A1 (ja) * 2015-12-03 2017-06-08 三菱電機株式会社 空調システム及び空調制御サーバ
CN108302716B (zh) * 2018-01-11 2020-06-05 广东美的制冷设备有限公司 空调器的控制方法和空调器
WO2019137530A1 (zh) * 2018-01-12 2019-07-18 青岛海尔空调器有限总公司 用于空调室内机的净化模块和空调室内机
KR20190115565A (ko) * 2018-04-03 2019-10-14 엘지전자 주식회사 공기조화기의 실내기
CN108981065A (zh) * 2018-09-30 2018-12-11 广州西奥多电气设备有限公司 一种壁挂式新风过滤换气装置
JP2020159625A (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 三菱重工業株式会社 ダクト装置
JP2021042918A (ja) * 2019-09-12 2021-03-18 ダイキン工業株式会社 空気調和システム
CN111336674A (zh) * 2020-04-09 2020-06-26 北京小米移动软件有限公司 一种风道装置及空气处理设备
CN111336674B (zh) * 2020-04-09 2024-04-30 小米科技(武汉)有限公司 一种风道装置及空气处理设备
WO2024111537A1 (ja) * 2022-11-25 2024-05-30 ダイキン工業株式会社 排気装置
DE102023000215A1 (de) 2023-01-25 2024-07-25 Achim Rausenberger Luftführungseinrichtung zum Lüften und Entlüften eines Raumes mit Wärmerückgewinnung

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10274425A (ja) 換気機能付き空気調和機及びその空気調和機を用いた換気空調システム
JP2001330296A (ja) 空気調和機
KR20050005337A (ko) 복합 공조 및 환기 시스템
JPH08210690A (ja) 換気空調装置
JP3518015B2 (ja) 換気空調装置
JP2004003866A (ja) 換気空調装置
US4497362A (en) Regenerative room air exchanger
CN114151860B (zh) 一种新风空调机及其控制方法
JPH11132496A (ja) 空気調和装置
JP2005114274A (ja) 空気調和機
KR100506405B1 (ko) 이중 덕트에 의한 열회수 방식을 이용한 환기 장치
JP3773511B2 (ja) 建物
JPH07294070A (ja) 外気処理ユニット
JP2957401B2 (ja) ペリメータ域の空気調和方法およびその空気調和方法を実施する空気調和装置
JPH07233973A (ja) 空気調和機
JPH10325565A (ja) 空気調和装置
JP2002181353A (ja) 空調設備
JPH10141705A (ja) 換気機能を有するファンコイルユニット
JP2826270B2 (ja) ペリメータ空調負荷低減システム
JP3432740B2 (ja) 室内空調システム、同システムを用いた室内空調方法及び空調ユニット
JPH06121935A (ja) 空調一体型ウェルバランスドラフトチャンバー
KR20020026724A (ko) 환기 장치가 구비된 공기 조화기
JPH0777347A (ja) 熱交換気空調ユニット
JPS6317329A (ja) 空調換気ユニット
JP2921405B2 (ja) 空気調和装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050426

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050614

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050802