JPH1026489A - フィンチューブ - Google Patents
フィンチューブInfo
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- JPH1026489A JPH1026489A JP19705996A JP19705996A JPH1026489A JP H1026489 A JPH1026489 A JP H1026489A JP 19705996 A JP19705996 A JP 19705996A JP 19705996 A JP19705996 A JP 19705996A JP H1026489 A JPH1026489 A JP H1026489A
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- JP
- Japan
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- metal
- tube
- metal strip
- metal tube
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 冷却効率が高く、製品のコストダウンや軽量
化を可能とするフィンチューブの提供。 【解決手段】 金属管と該金属管に巻き付けられる金属
帯材とによって構成され、金属帯材は金属管の外面に形
成された螺旋状凹溝と交差する方向に巻き付けられたフ
ィンチューブ。
化を可能とするフィンチューブの提供。 【解決手段】 金属管と該金属管に巻き付けられる金属
帯材とによって構成され、金属帯材は金属管の外面に形
成された螺旋状凹溝と交差する方向に巻き付けられたフ
ィンチューブ。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車や建設機械
の油冷却管、居住用空間の温湿度を調整する空調機、食
品の鮮度を保って保存する冷凍冷蔵庫、化学設備の反応
塔等に広く利用されているフィンチューブに関する。
の油冷却管、居住用空間の温湿度を調整する空調機、食
品の鮮度を保って保存する冷凍冷蔵庫、化学設備の反応
塔等に広く利用されているフィンチューブに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、自動車や建設機械の油冷却管、居
住用空間の温湿度を調整する空調機、食品の鮮度を保っ
て保存する冷凍冷蔵庫、化学設備の反応塔等には、金属
管の外周に転造処理により螺旋状フィンを一体に成形し
て設けたフィンチューブや、金属管に直接フィンを巻き
付けるフィン巻付機を用いてフィンを巻き付けられた金
属管をろう材浴中に浸漬して得たフィンチューブ、さら
には、金属管の外周面に螺旋状フィンの内周端部を連続
してろう付けまたは溶接して得たフィンチューブ、金属
帯材の内周端部が金属管の外周面に設けた螺旋状凹溝に
嵌合して巻き付けられたフィンチューブ等が多く利用さ
れていた。
住用空間の温湿度を調整する空調機、食品の鮮度を保っ
て保存する冷凍冷蔵庫、化学設備の反応塔等には、金属
管の外周に転造処理により螺旋状フィンを一体に成形し
て設けたフィンチューブや、金属管に直接フィンを巻き
付けるフィン巻付機を用いてフィンを巻き付けられた金
属管をろう材浴中に浸漬して得たフィンチューブ、さら
には、金属管の外周面に螺旋状フィンの内周端部を連続
してろう付けまたは溶接して得たフィンチューブ、金属
帯材の内周端部が金属管の外周面に設けた螺旋状凹溝に
嵌合して巻き付けられたフィンチューブ等が多く利用さ
れていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のフ
ィンチューブは上記のようにして形成されているもので
あって、金属管の内部を流れる加熱流体から伝達された
熱を金属管に蓄積させることなく、外部に対して迅速に
放散する作用を持たせているものである。しかしなが
ら、従来のフィンチューブは、構造的に熱伝達面積を増
大することができないため冷却効率をより向上させるこ
とができず、したがってフィンのピッチを粗くしたり、
製品長を短くすることができず、コストダウンや軽量化
が難し句、またフィン側の流体の流過抵抗が大きいとい
う問題があった。
ィンチューブは上記のようにして形成されているもので
あって、金属管の内部を流れる加熱流体から伝達された
熱を金属管に蓄積させることなく、外部に対して迅速に
放散する作用を持たせているものである。しかしなが
ら、従来のフィンチューブは、構造的に熱伝達面積を増
大することができないため冷却効率をより向上させるこ
とができず、したがってフィンのピッチを粗くしたり、
製品長を短くすることができず、コストダウンや軽量化
が難し句、またフィン側の流体の流過抵抗が大きいとい
う問題があった。
【０００４】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたもので、金属管の外面に形成する螺旋状溝と金属
管に巻き付ける螺旋状フィンとの作用により高冷却効率
が得られ、フィンのピッチを粗くしたり、製品長を短く
することが可能となることにより製品のコストダウンや
軽量化が可能であり、かつエアー等のフィン側の流体の
流過抵抗を減少せしめたフィンチューブを提供すること
を目的とする。
されたもので、金属管の外面に形成する螺旋状溝と金属
管に巻き付ける螺旋状フィンとの作用により高冷却効率
が得られ、フィンのピッチを粗くしたり、製品長を短く
することが可能となることにより製品のコストダウンや
軽量化が可能であり、かつエアー等のフィン側の流体の
流過抵抗を減少せしめたフィンチューブを提供すること
を目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明に係るフィンチュ
ーブは、金属管と該金属管に巻き付けられる金属帯材と
によって構成されるフィンチューブであって、金属帯材
が金属管の外面に形成された螺旋状凹溝と交差する方向
に巻き付けられた構造となしたことを要旨とし、また前
記金属帯材はその内周端部に少なくとも１つの切欠窓を
有し、さらに前記金属管の内面に前記螺旋状凹溝に対応
した螺旋状の突出部を設けたことを特徴とするものであ
る。
ーブは、金属管と該金属管に巻き付けられる金属帯材と
によって構成されるフィンチューブであって、金属帯材
が金属管の外面に形成された螺旋状凹溝と交差する方向
に巻き付けられた構造となしたことを要旨とし、また前
記金属帯材はその内周端部に少なくとも１つの切欠窓を
有し、さらに前記金属管の内面に前記螺旋状凹溝に対応
した螺旋状の突出部を設けたことを特徴とするものであ
る。
【０００６】本発明のフィンチューブにおける金属管の
螺旋状凹溝は、熱伝達面積を増大させるために設けるも
ので、塑性加工により形成する。本発明においては、前
記螺旋状凹溝と金属帯材とが交差するので、金属帯材の
内周端部と螺旋状凹溝との間や金属帯材の内周端部に設
けた切欠窓でできる空間が通気孔の役目をして冷却空気
の流れを良くし、螺旋状凹溝の形成による熱伝達面積の
増大効果と相俟って冷却効率がより高められるととも
に、フィン側の流体の流過抵抗を減少することができ
る。さらに前記金属管の内面に前記螺旋状凹溝に対応し
た螺旋状の突出部を設けたので、金属管内部を流れる加
熱流体に旋回力を与えて、金属管の内周壁面の境界層の
厚さを薄くして金属管の内周壁面の伝熱特性を向上させ
る。
螺旋状凹溝は、熱伝達面積を増大させるために設けるも
ので、塑性加工により形成する。本発明においては、前
記螺旋状凹溝と金属帯材とが交差するので、金属帯材の
内周端部と螺旋状凹溝との間や金属帯材の内周端部に設
けた切欠窓でできる空間が通気孔の役目をして冷却空気
の流れを良くし、螺旋状凹溝の形成による熱伝達面積の
増大効果と相俟って冷却効率がより高められるととも
に、フィン側の流体の流過抵抗を減少することができ
る。さらに前記金属管の内面に前記螺旋状凹溝に対応し
た螺旋状の突出部を設けたので、金属管内部を流れる加
熱流体に旋回力を与えて、金属管の内周壁面の境界層の
厚さを薄くして金属管の内周壁面の伝熱特性を向上させ
る。
【０００７】なお、螺旋状凹溝を形成した金属管の外面
に金属帯材を巻き付けるに際しては、前記金属管を回転
させながら螺旋状凹溝と交差する方向に金属帯材を巻き
付ける方法を採用することができる。その場合、金属帯
材の板面が金属管の外面と直交する方向に位置するよう
にして、該金属管の外面に金属帯材を螺旋状に巻き付
け、該金属帯材の内周端部を前記金属管の外面に密接さ
せる。その後金属管の外周に螺旋状凹溝と交差する方向
に巻き付けられた螺旋状の金属帯材の好ましくは長手方
向の両端部において金属帯材と金属管とを固着する。そ
の固着手段としては、金属帯材の両端部或いは金属帯材
の内周端部全体を金属管にろう付けまたは溶接、あるい
は金属帯材の両端部において金属帯材同士を重合せて当
該部分に切込みを入れその部分を外側に曲げて止める方
法や、金属帯材の両端部において該金属帯材の末端部を
金属管上で管軸と平行に折曲げ、金属管に外嵌した金属
バンドで前記屈曲部を挟みスポット溶接した後金属管に
かしめ止めする方法等を用いることができる。
に金属帯材を巻き付けるに際しては、前記金属管を回転
させながら螺旋状凹溝と交差する方向に金属帯材を巻き
付ける方法を採用することができる。その場合、金属帯
材の板面が金属管の外面と直交する方向に位置するよう
にして、該金属管の外面に金属帯材を螺旋状に巻き付
け、該金属帯材の内周端部を前記金属管の外面に密接さ
せる。その後金属管の外周に螺旋状凹溝と交差する方向
に巻き付けられた螺旋状の金属帯材の好ましくは長手方
向の両端部において金属帯材と金属管とを固着する。そ
の固着手段としては、金属帯材の両端部或いは金属帯材
の内周端部全体を金属管にろう付けまたは溶接、あるい
は金属帯材の両端部において金属帯材同士を重合せて当
該部分に切込みを入れその部分を外側に曲げて止める方
法や、金属帯材の両端部において該金属帯材の末端部を
金属管上で管軸と平行に折曲げ、金属管に外嵌した金属
バンドで前記屈曲部を挟みスポット溶接した後金属管に
かしめ止めする方法等を用いることができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】図１は本発明に係るフィンチュー
ブの一例を示す側面図、図２は同上のフィンチューブの
螺旋状凹溝と金属帯材との交差部分を拡大して示す斜視
図、図３は他の実施例を示す図２相当図、、図４は図１
に示す実施例の半截拡大図、図５は図４の他の実施例を
示す図４相当図、図６、図７は金属帯材の両端部を金属
管と一体に固着する手段を例示したもので、図６は金属
帯材同士を重合せて当該部分に切込みを入れその部分を
外側に曲げて止める方法を示す斜視図、図７は金属帯材
の末端部を金属管上で管軸と平行に折曲げ、金属管に外
嵌した金属バンドで前記屈曲部を挟みスポット溶接する
とともに金属管にかしめ止めする方法を示す斜視図であ
り、１は鉄、ステンレス、銅、真鍮、アルミニウム等か
らなる金属管、２は金属管１の外面に螺旋状に形成され
た凹溝、３は前記螺旋状凹溝２と交差する方向に巻き付
けられ一般的に前記金属管１と同一の材質等からなる金
属帯材、３ａは金属帯材３の内周端部、３ｂは金属帯材
の端部、３ｃは屈曲部、３ｄは金属帯材の内周端部に設
けられた切欠窓、４は重合部、４ａは切込み、４ｂは切
片、５は金属バンド、５ａはかしめ部、５ｂはスポット
溶接部、６は前記螺旋状凹溝２に対応して金属管の内面
に形成された螺旋状突出部である。なお、図１では金属
帯材３および螺旋状凹溝３は、金属管１の軸方向に同一
ピッチで設けた例を示したが、同一ピッチで設ける必要
性は必ずしもない。
ブの一例を示す側面図、図２は同上のフィンチューブの
螺旋状凹溝と金属帯材との交差部分を拡大して示す斜視
図、図３は他の実施例を示す図２相当図、、図４は図１
に示す実施例の半截拡大図、図５は図４の他の実施例を
示す図４相当図、図６、図７は金属帯材の両端部を金属
管と一体に固着する手段を例示したもので、図６は金属
帯材同士を重合せて当該部分に切込みを入れその部分を
外側に曲げて止める方法を示す斜視図、図７は金属帯材
の末端部を金属管上で管軸と平行に折曲げ、金属管に外
嵌した金属バンドで前記屈曲部を挟みスポット溶接する
とともに金属管にかしめ止めする方法を示す斜視図であ
り、１は鉄、ステンレス、銅、真鍮、アルミニウム等か
らなる金属管、２は金属管１の外面に螺旋状に形成され
た凹溝、３は前記螺旋状凹溝２と交差する方向に巻き付
けられ一般的に前記金属管１と同一の材質等からなる金
属帯材、３ａは金属帯材３の内周端部、３ｂは金属帯材
の端部、３ｃは屈曲部、３ｄは金属帯材の内周端部に設
けられた切欠窓、４は重合部、４ａは切込み、４ｂは切
片、５は金属バンド、５ａはかしめ部、５ｂはスポット
溶接部、６は前記螺旋状凹溝２に対応して金属管の内面
に形成された螺旋状突出部である。なお、図１では金属
帯材３および螺旋状凹溝３は、金属管１の軸方向に同一
ピッチで設けた例を示したが、同一ピッチで設ける必要
性は必ずしもない。
【０００９】すなわち、図１に示す本発明に係るフィン
チューブは、予めその外面に螺旋状の凹溝２が形成され
た金属管１の外周に、前記螺旋状凹溝２と交差する方向
に金属帯材３を巻き付けてなるもので、その金属帯材３
が螺旋状凹溝２と交差する部分は図２に拡大して示すご
とく、金属帯材３の内周端部３ａが螺旋状凹溝２の開口
部を横切ることによっていわゆるトンネル状となり、当
該部分が通気孔として作用する。また同様な通気孔とし
て作用する切欠窓３ｄを図３のように金属帯材３の内周
端部に１つ以上設けることもできる。
チューブは、予めその外面に螺旋状の凹溝２が形成され
た金属管１の外周に、前記螺旋状凹溝２と交差する方向
に金属帯材３を巻き付けてなるもので、その金属帯材３
が螺旋状凹溝２と交差する部分は図２に拡大して示すご
とく、金属帯材３の内周端部３ａが螺旋状凹溝２の開口
部を横切ることによっていわゆるトンネル状となり、当
該部分が通気孔として作用する。また同様な通気孔とし
て作用する切欠窓３ｄを図３のように金属帯材３の内周
端部に１つ以上設けることもできる。
【００１０】さらに図５に示すように金属管１の外面に
形成された螺旋状凹溝２の位置に対応して、金属管の内
面に螺旋状の突出部６を設けることもでき、このように
構成すると金属管１内部を流れる加熱流体に旋回力を与
えて、金属管１の内周壁面の境界層の厚さを薄くして前
記した伝熱面積の増大と相俟って金属管の内周壁面の伝
熱特性を向上させることが可能となる。
形成された螺旋状凹溝２の位置に対応して、金属管の内
面に螺旋状の突出部６を設けることもでき、このように
構成すると金属管１内部を流れる加熱流体に旋回力を与
えて、金属管１の内周壁面の境界層の厚さを薄くして前
記した伝熱面積の増大と相俟って金属管の内周壁面の伝
熱特性を向上させることが可能となる。
【００１１】このようなフィンチューブを製造するに
は、予めその外面に螺旋状の凹溝２を形成された金属管
１を回転させながら金属帯材３の内周端部３ａを該螺旋
状凹溝２と交差するように巻き付ける方法を用いること
ができる。前記金属帯材３の好ましくは両端部を金属管
１に固着するが、その固着手段としては、ろう付けまた
は溶接する方法の他に、例えば図６に示すごとく、金属
帯材３の末端部をその手前の螺旋状巻き付け部に相重
ね、その重合部４に切込み４ａを入れ、この切込み４ａ
によって作られた複数の切片４ｂをその付根部より交互
に外側に湾曲せしめたり、図示しないが重合部４を単に
溶接したり、あるいは図７に示すごとく、金属帯材３の
末端部３ｂを金属管１上で管軸と平行に折曲げて屈曲部
３ｃを形成し、該金属管１に外嵌した金属バンド５で前
記屈曲部３ｃをサンドイッチ状に挟み、屈曲部３ｃ挟持
部をスポット溶接５ｂして屈曲部３ｃと一体化するとと
もに、金属バンド５の金属管１外嵌部をかしめ５ａにて
当該バンドを金属管１に固着する方法を用いることがで
きる。なお、図３に示すような切欠窓３ｄを予め金属帯
材３に設けておくと、金属帯材３を金属管１に巻き付け
る際に該金属帯材３に曲げモーメントが作用して、金属
帯材の内周端部側にある切欠窓３ｄの空間が狭くなるよ
う変形するため、金属帯材の内周端部３ａの長さが短く
なりながら金属管１に巻き付けられることとなり、結果
として金属帯材の外周部側の伸びが減少して巻き付け易
くなる。
は、予めその外面に螺旋状の凹溝２を形成された金属管
１を回転させながら金属帯材３の内周端部３ａを該螺旋
状凹溝２と交差するように巻き付ける方法を用いること
ができる。前記金属帯材３の好ましくは両端部を金属管
１に固着するが、その固着手段としては、ろう付けまた
は溶接する方法の他に、例えば図６に示すごとく、金属
帯材３の末端部をその手前の螺旋状巻き付け部に相重
ね、その重合部４に切込み４ａを入れ、この切込み４ａ
によって作られた複数の切片４ｂをその付根部より交互
に外側に湾曲せしめたり、図示しないが重合部４を単に
溶接したり、あるいは図７に示すごとく、金属帯材３の
末端部３ｂを金属管１上で管軸と平行に折曲げて屈曲部
３ｃを形成し、該金属管１に外嵌した金属バンド５で前
記屈曲部３ｃをサンドイッチ状に挟み、屈曲部３ｃ挟持
部をスポット溶接５ｂして屈曲部３ｃと一体化するとと
もに、金属バンド５の金属管１外嵌部をかしめ５ａにて
当該バンドを金属管１に固着する方法を用いることがで
きる。なお、図３に示すような切欠窓３ｄを予め金属帯
材３に設けておくと、金属帯材３を金属管１に巻き付け
る際に該金属帯材３に曲げモーメントが作用して、金属
帯材の内周端部側にある切欠窓３ｄの空間が狭くなるよ
う変形するため、金属帯材の内周端部３ａの長さが短く
なりながら金属管１に巻き付けられることとなり、結果
として金属帯材の外周部側の伸びが減少して巻き付け易
くなる。
【００１２】
【実施例】外径が４．７６ｍｍで、肉厚が０．７ｍｍ、
長さが４ｍの鋼管からなる金属管１の外面に、螺旋状に
ピッチが８ｍｍで、深さが０．５５ｍｍ、幅が０．５５
ｍｍの螺旋状凹溝２を形成する。一方、厚さが０．３４
ｍｍで、板幅が８ｍｍの鋼からなる金属帯材３を、前記
螺旋状凹溝２と交差する方向に金属管１を回転させなが
ら巻き付け、その巻き付けられた金属帯材３の好ましく
は長手方向の両端部３ｂにおいて螺旋状の金属帯材３と
金属管１とを一体にスポット溶接してフィンチューブを
形成した。得られたフィンチューブと、表面が平滑な金
属管の外周面に螺旋状フィンの内周端部を連続してろう
付けして得た従来のフィンチューブと冷却効率を比較し
た結果、本発明のフィンチューブの方が高い冷却効率
と、偏向流がある場合はフィン側の流体は低い流過抵抗
を示した。これは螺旋状凹溝２による熱伝達面積の増大
効果に加え、金属帯材３の内周端部３ａと螺旋状凹溝２
とが交差する部分が通気孔の役目をした効果によるもの
と推察される。なお上記冷却効率は、螺旋状凹溝２に対
応して螺旋状突出部６を内面に設けると、螺旋状凹溝２
による熱伝達面積の増大の他に、金属管内の加熱流体の
旋回流化に伴う管内熱伝達係数の上昇効果が加わるため
一層向上し、さらに金属帯材３の内周端部３ａに切欠窓
３ｄを設けるとなお一層顕著となる。
長さが４ｍの鋼管からなる金属管１の外面に、螺旋状に
ピッチが８ｍｍで、深さが０．５５ｍｍ、幅が０．５５
ｍｍの螺旋状凹溝２を形成する。一方、厚さが０．３４
ｍｍで、板幅が８ｍｍの鋼からなる金属帯材３を、前記
螺旋状凹溝２と交差する方向に金属管１を回転させなが
ら巻き付け、その巻き付けられた金属帯材３の好ましく
は長手方向の両端部３ｂにおいて螺旋状の金属帯材３と
金属管１とを一体にスポット溶接してフィンチューブを
形成した。得られたフィンチューブと、表面が平滑な金
属管の外周面に螺旋状フィンの内周端部を連続してろう
付けして得た従来のフィンチューブと冷却効率を比較し
た結果、本発明のフィンチューブの方が高い冷却効率
と、偏向流がある場合はフィン側の流体は低い流過抵抗
を示した。これは螺旋状凹溝２による熱伝達面積の増大
効果に加え、金属帯材３の内周端部３ａと螺旋状凹溝２
とが交差する部分が通気孔の役目をした効果によるもの
と推察される。なお上記冷却効率は、螺旋状凹溝２に対
応して螺旋状突出部６を内面に設けると、螺旋状凹溝２
による熱伝達面積の増大の他に、金属管内の加熱流体の
旋回流化に伴う管内熱伝達係数の上昇効果が加わるため
一層向上し、さらに金属帯材３の内周端部３ａに切欠窓
３ｄを設けるとなお一層顕著となる。
【００１３】
【発明の効果】本発明は、金属管の外面に形成した螺旋
状凹溝と交差する方向に金属帯材を巻き付けた構成とし
たことにより、螺旋状凹溝と金属帯材とが交差するの
で、金属帯材の内周端部と螺旋状凹溝との間にできる空
間や金属帯材の内周端部に設けた切欠窓でできる空間が
通気孔の役目をして冷却空気の流れを良くし、螺旋状凹
溝の形成による熱伝達面積と熱伝達係数の増加効果と相
俟って冷却効率がより高められ、フィンのピッチを粗く
したり、製品長を短くすることが可能となり、製品のコ
ストダウンや軽量化がはかられるという効果を奏する。
また前記金属管の内面に前記螺旋状凹溝に対応した螺旋
状の突出部を設けたので、金属管内部を流れる加熱流体
に旋回力を与えて、金属管の内周壁面の境界層の厚さを
薄くして金属管の内周壁面の伝熱特性を一層向上させる
ことができる。
状凹溝と交差する方向に金属帯材を巻き付けた構成とし
たことにより、螺旋状凹溝と金属帯材とが交差するの
で、金属帯材の内周端部と螺旋状凹溝との間にできる空
間や金属帯材の内周端部に設けた切欠窓でできる空間が
通気孔の役目をして冷却空気の流れを良くし、螺旋状凹
溝の形成による熱伝達面積と熱伝達係数の増加効果と相
俟って冷却効率がより高められ、フィンのピッチを粗く
したり、製品長を短くすることが可能となり、製品のコ
ストダウンや軽量化がはかられるという効果を奏する。
また前記金属管の内面に前記螺旋状凹溝に対応した螺旋
状の突出部を設けたので、金属管内部を流れる加熱流体
に旋回力を与えて、金属管の内周壁面の境界層の厚さを
薄くして金属管の内周壁面の伝熱特性を一層向上させる
ことができる。
【図１】本発明に係るフィンチューブの一例を示す側面
図である。
図である。
【図２】図１に示すフィンチューブの螺旋状凹溝と金属
帯材との交差部分を拡大して示す斜視図である。
帯材との交差部分を拡大して示す斜視図である。
【図３】他の実施例を示す図２相当図である。
【図４】図１に示す実施例の半截拡大図である。
【図５】図４の他の実施例を示す図４相当図である。
【図６】図１に示すフィンチューブの金属帯材の両端部
を金属管と一体に固着する手段の一例を示したもので、
金属帯材どうしを重合せて当該部分に切込みを入れその
部分を外側に曲げて止める方法を示す斜視図である。
を金属管と一体に固着する手段の一例を示したもので、
金属帯材どうしを重合せて当該部分に切込みを入れその
部分を外側に曲げて止める方法を示す斜視図である。
【図７】図１に示すフィンチューブの金属帯材の両端部
を金属管と一体に固着する手段の他の例を示したもの
で、金属帯材の末端部を金属管上で管軸と平行に折曲
げ、金属管に外嵌した金属バンドで前記屈曲部を挟みス
ポット溶接して止める方法を示す斜視図である。
を金属管と一体に固着する手段の他の例を示したもの
で、金属帯材の末端部を金属管上で管軸と平行に折曲
げ、金属管に外嵌した金属バンドで前記屈曲部を挟みス
ポット溶接して止める方法を示す斜視図である。
１ 金属管 ２ 螺旋状凹溝 ３ 金属帯材 ３ａ 金属帯材の内周端部 ３ｂ 金属帯材の端部 ３ｃ 屈曲部 ３ｄ 切欠窓 ４ 重合部 ４ａ 切込み ４ｂ 切片 ５ 金属バンド ５ａ かしめ ５ｂ スポット溶接 ６ 突出部
Claims (3)
- 【請求項１】 金属管と該金属管に巻き付けられる金属
帯材とによって構成されるフィンチューブであって、金
属帯材が金属管の外面に形成された螺旋状凹溝と交差す
る方向に巻き付けられた構造となしたことを特徴とする
フィンチューブ。 - 【請求項２】 前記金属帯材はその内周端部に少なくと
も１つの切欠窓を有することを特徴とする請求項１記載
のフィンチューブ。 - 【請求項３】 前記金属管の内面に前記螺旋状凹溝に対
応した螺旋状の突出部を設けたことを特徴とする請求項
１または２記載のフィンチューブ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19705996A JPH1026489A (ja) | 1996-07-08 | 1996-07-08 | フィンチューブ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19705996A JPH1026489A (ja) | 1996-07-08 | 1996-07-08 | フィンチューブ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1026489A true JPH1026489A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=16368039
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19705996A Pending JPH1026489A (ja) | 1996-07-08 | 1996-07-08 | フィンチューブ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1026489A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7093650B2 (en) | 2003-09-01 | 2006-08-22 | Usui Kokusai Sangyo Kaisha, Ltd. | Heat conduction pipe externally covered with fin member |
| JP2012137216A (ja) * | 2010-12-24 | 2012-07-19 | Hoshizaki Electric Co Ltd | フィン固定部材およびスパイラルフィンチューブの製造方法 |
| JP2021502540A (ja) * | 2017-12-22 | 2021-01-28 | シャンハイ パワー エクイプメント リサーチ インスティテュート カンパニー，リミテッド | アウターフィン付き熱交換チューブ及びその使用方法 本開示は、２０１７年１２月２２日に中国特許庁に提出された、出願番号が２０１７１１４１０３２４．２、発明の名称が「アウターフィン付き熱交換チューブ及びその使用方法」である出願の優先権を主張し、その全内容が引用により本開示に組み込まれている。 |
| CN117428305A (zh) * | 2023-12-12 | 2024-01-23 | 湖北迪峰换热器股份有限公司 | 一种超薄铝带换热器成型焊接用电阻焊机 |
-
1996
- 1996-07-08 JP JP19705996A patent/JPH1026489A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7093650B2 (en) | 2003-09-01 | 2006-08-22 | Usui Kokusai Sangyo Kaisha, Ltd. | Heat conduction pipe externally covered with fin member |
| JP2012137216A (ja) * | 2010-12-24 | 2012-07-19 | Hoshizaki Electric Co Ltd | フィン固定部材およびスパイラルフィンチューブの製造方法 |
| JP2021502540A (ja) * | 2017-12-22 | 2021-01-28 | シャンハイ パワー エクイプメント リサーチ インスティテュート カンパニー，リミテッド | アウターフィン付き熱交換チューブ及びその使用方法 本開示は、２０１７年１２月２２日に中国特許庁に提出された、出願番号が２０１７１１４１０３２４．２、発明の名称が「アウターフィン付き熱交換チューブ及びその使用方法」である出願の優先権を主張し、その全内容が引用により本開示に組み込まれている。 |
| CN117428305A (zh) * | 2023-12-12 | 2024-01-23 | 湖北迪峰换热器股份有限公司 | 一种超薄铝带换热器成型焊接用电阻焊机 |
| CN117428305B (zh) * | 2023-12-12 | 2024-06-04 | 湖北迪峰换热器股份有限公司 | 一种超薄铝带换热器成型焊接用电阻焊机 |
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