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JPH10251296A - ソマトスタチン拮抗薬として有用なペプチド - Google Patents

ソマトスタチン拮抗薬として有用なペプチド

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Publication number
JPH10251296A
JPH10251296A JP10063925A JP6392598A JPH10251296A JP H10251296 A JPH10251296 A JP H10251296A JP 10063925 A JP10063925 A JP 10063925A JP 6392598 A JP6392598 A JP 6392598A JP H10251296 A JPH10251296 A JP H10251296A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peptide
isomer
trp
mammal
phe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10063925A
Other languages
English (en)
Inventor
William Robert Baumbach
ウイリアム・ロバート・ボームバツク
Richard Allen Houghten
リチヤード・アレン・ホーテン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wyeth Holdings LLC
Original Assignee
American Cyanamid Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by American Cyanamid Co filed Critical American Cyanamid Co
Publication of JPH10251296A publication Critical patent/JPH10251296A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/575Hormones
    • C07K14/60Growth hormone-releasing factor [GH-RF], i.e. somatoliberin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P5/00Drugs for disorders of the endocrine system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P5/00Drugs for disorders of the endocrine system
    • A61P5/02Drugs for disorders of the endocrine system of the hypothalamic hormones, e.g. TRH, GnRH, CRH, GRH, somatostatin
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • C07K14/6555Somatostatins at least 1 amino acid in D-form
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 純粋なソマトスタチン拮抗薬活性を有するペ
プチドを提供すること。 【解決手段】 構造 【化1】 [式中、AA2はPhe、Tyr、Trp又はHisの
DもしくはL異性体であり;AA3は場合により1つ又
はそれ以上のOH、SH又はNH2基で置換されている
ことができる直鎖状もしくは分枝鎖状アルキルアミノ酸
のD異性体であり;AA4はArg、Lys、His、
Asp、Asn、Gln、Tyr、Ile、Pro又は
TrpのDもしくはL異性体であり;AA5はTrp、
Ile、Phe、Tyr又はCysのDもしくはL異性
体であり;AA6はPhe、Tyr、Ala、Leu、
Ile、Met、Gln、Trp、Asn又はThrの
DもしくはL異性体であり、但しAA2、AA4、AA5
又はAA6の1つだけがL異性体であることができ;
m、n及びpはそれぞれ独立して0又は1であり、但し
m、n及びpの1つだけが0であることができる]を有
するペプチド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】テトラデカペプチドである哺乳類のソマ
トスタチンは、下垂体からの成長ホルモンの放出を阻害
する。それはさらにランゲルハンス島細胞からのインス
リン及びグルカゴンの放出を阻害し、胃の酵素の分泌を
阻害し、免疫機能を阻害する。多数の生理学的効果の調
節におけるホルモンの機能の推定を助けるために、ソマ
トスタチン作用薬及び拮抗薬は絶えず求められている。
特に、ホルモンとそのレセプター部位において競合して
成功する化合物であろう純粋なソマトスタチン拮抗薬は
非常に興味深い。この化合物はソマトスタチンの阻害効
果を遮断するのに用いることができ、それが今度は成長
ホルモン、インスリン、グルカゴン及び胃の酵素の放出
を増加させ、免疫機能を増強させるであろう。部分的ソ
マトスタチン拮抗薬活性、すなわち、いくらかの作用薬
効果、いくらかの拮抗薬効果を示す化合物が発見された
が、純粋なソマトスタチン拮抗薬はまだ探索中である。
【0002】従って、本発明の目的は、純粋なソマトス
タチン拮抗薬活性を有するペプチドを提供することであ
る。
【0003】本発明の他の目的は、ソマトスタチンの効
果を減少させるための方法を提供することである。
【0004】本発明のさらなる目的は、哺乳類における
成長ホルモン、インスリン、グルカゴン及び胃の酵素の
放出を増加させるための、ならびに哺乳類における成長
及び免疫機能を増進させるための方法を提供することで
ある。
【0005】本発明の1つの特長は、食肉動物の成長増
進を有効に及び容易に得られることである。本発明の利
点は、純粋なソマトスタチン拮抗薬活性を有するペプチ
ドが逆作用薬(inverse agonist)活性
も示し、すなわち、ソマトスタチンレセプターによる構
成的シグナリングを遮断することである。本発明の他の
特長及び利点は下記に示す詳細な記載において明らかに
なるであろう。
【0006】
【発明の概略】本発明は構造
【0007】
【化2】
【0008】[式中、AA2はPhe、Tyr、Trp
又はHisのDもしくはL異性体であり;AA3は場合
により1つ又はそれ以上のOH、SH又はNH2基で置
換されていることができる直鎖状もしくは分枝鎖状アル
キルアミノ酸のD異性体であり;AA4はArg、Ly
s、His、Asp、Asn、Gln、Tyr、Il
e、Pro又はTrpのDもしくはL異性体であり;A
5はTrp、Ile、Phe、Tyr又はCysのD
もしくはL異性体であり;AA6はPhe、Tyr、A
la、Leu、Ile、Met、Gln、Trp、As
n又はThrのDもしくはL異性体であり、但しA
2、AA4、AA5又はAA6の1つだけがL異性体であ
ることができ;m、n及びpはそれぞれ独立して0又は
1であり、但しm、n及びpの1つだけが0であること
ができる]を有するペプチド又は製薬学的に許容され得
るその塩を提供する。
【0009】本発明はソマトスタチンの効果を減少させ
るための方法も提供する。さらに、哺乳類における成長
ホルモン、インスリン、グルカゴン及び胃の酵素の放出
を増加させるための、ならびに哺乳類における免疫機能
及び成長増進のための方法を提供する。
【0010】
【発明の詳細な記載】哺乳類のソマトスタチンは下垂体
からの成長ホルモンの放出及びランゲルハンス島細胞か
らのインスリン及びグルカゴンの放出を阻害する。それ
は哺乳類における多数の他の内分泌腺、胃腸及び免疫機
能への阻害効果も有する。純粋なソマトスタチン拮抗薬
はソマトスタチンの阻害効果を有効に遮断するのに用い
ることができ、それは成長ホルモンの量を増加させ、そ
れが今度は食肉動物などの哺乳類の成長を向上させる。
【0011】さらに、純粋なソマトスタチン拮抗薬は免
疫機能の阻害を逆転させることができ、かくしてストレ
スに満ちた環境における哺乳類の免疫機能を増進させる
か、又はワクチンにおけるアジュバントとして働く。従
って、純粋なソマトスタチン拮抗薬は、ソマトスタチン
活性の逆転が有益である人又は動物の疾患、例えば胃腸
もしくは食障害、糖尿病、脳機能障害などの処置に有用
であり得る。異常に高い構成的ソマトスタチンレセプタ
ー活性が哺乳類において疾患状態に導くような場合、有
効量の逆作用薬を用いる処理は状態を逆転させ得るが、
中性拮抗薬(neutral antagonist)
は効果がないであろう。
【0012】驚くべきことに、今回、ソマトスタチンの
効果の減少のために単独で有用なペプチドが見いだされ
た。該ペプチドは構造
【0013】
【化3】
【0014】[式中、AA2はPhe、Tyr、Trp
又はHisのDもしくはL異性体であり;AA3は場合
により1つ又はそれ以上のOH、SH又はNH2基で置
換されていることができる直鎖状もしくは分枝鎖状アル
キルアミノ酸のD異性体であり;AA4はArg、Ly
s、His、Asp、Asn、Gln、Tyr、Il
e、Pro又はTrpのDもしくはL異性体であり;A
5はTrp、Ile、Phe、Tyr又はCysのD
もしくはL異性体であり;AA6はPhe、Tyr、A
la、Leu、Ile、Met、Gln、Trp、As
n又はThrのDもしくはL異性体であり、但しA
2、AA4、AA5又はAA6の1つだけがL異性体であ
ることができ;m、n及びpはそれぞれ独立して0又は
1であり、但しm、n及びpの1つだけが0であること
ができる]を有するか又は製薬学的に許容され得るその
塩である。
【0015】式(II)及び(III)の環状ペプチド
は通常の方法で描かれている。式(II)のペプチドは
ジスルフィド結合を介して環化しているが、式(II
I)のペプチドはヒスチジンのアミノ末端がAA6のカ
ルボン酸末端に結合して環化しているアミドである。
【0016】有利なことに、本発明のペプチドは逆作用
薬活性を示す。かくして独特の結合又はシグナリング性
により、本発明のペプチドが純粋な拮抗薬として作用し
ながら内在性ソマトスタチンに無関係に、固有のソマト
スタチンレセプター活性を遮断することが可能になる。
すなわち、逆作用薬はソマトスタチンの阻害効果の遮断
に加えて及びソマトスタチンの存在又は不在に無関係に
ソマトスタチンレセプターに効果を有する。
【0017】「製薬学的に許容され得る塩」という用語
は、人及び獣医学的製薬工業において通常用いられる無
毒性酸付加塩又は金属錯体を示す。酸付加塩の代表的例
は酢酸、乳酸、パモ酸、マレイン酸、クエン酸、リンゴ
酸、アスコルビン酸、コハク酸、安息香酸、パルミチン
酸、スベリン酸、サリチル酸、酒石酸、メタンスルホン
酸、トルエンスルホン酸などの有機酸;タンニン酸、カ
ルボキシメチルセルロースなどのポリマー酸;ならびに
塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸などの無機酸である。
金属錯体には亜鉛、鉄などが含まれる。
【0018】ペプチドのアミノ酸残基に関して用いられ
ている記号は当該技術分野において通常用いられる略字
であり、下記に示される対応表に挙げられるものが含ま
れるが、これらに限られるわけではない。
【0019】
【表1】
【0020】さらに、明細書及び特許請求の範囲で用い
られる略字Acはアセチル基、CH3CO−を示す。
【0021】本発明の好ましいペプチドは、式I又は式
III
【0022】
【化4】
【0023】[式中、AA2、AA3、AA4、AA5、A
6、m、n及びpは上記で記載された通りである]の
構造を有するペプチドである。
【0024】本発明のさらに好ましいペプチドは、m、
n及びpがそれぞれ1である式Iの構造を有するペプチ
ドである。
【0025】本発明の特に好ましいペプチドは、アミノ
酸AA2、AA4、AA5、AA6がそれぞれ独立してD−
異性体である式I又はIIIの構造を有するペプチドで
ある。
【0026】最も好ましいものは、AA2がPhe、T
rp又はTyrのD−異性体であり;AA3がIle又
はValのD−異性体であり;AA4がArg又はLy
sのD−異性体であり;AA5がTrp又はTyrのD
−異性体であり;AA6がPhe又はTrpのD−異性
体である式I又はIIIの構造を有するペプチドであ
る。
【0027】本発明の最も特別に好ましいペプチドは Ac−D−His−D−Phe−D−Ile−D−Ar
g−D−Trp−D−Phe−NH2 又は
【0028】
【化5】
【0029】である。
【0030】式Iの構造を有する本発明のペプチドは、
引用することによりその記載事項が本明細書の内容とな
るU.S.4,631,211に、又はNature,
354,84−86,1991においてR.A.Hou
ghton et al.により記載されているような
合成組み合わせペプチドライブラリ(syntheti
c combinatorial peptide l
ibrary)から製造することができる。例えば、組
み合わせ混合物中のペプチドのすべてをN末端において
アセチル化し、C末端においてアミド化し、Oが限定さ
れたD−アミノ酸を示し、Xが20個のD−アミノ酸の
すべての無作為な混合物を示すAc−O−O−X−X−
X−X−NH2を形成することができる。次いで混合物
をソマトスタチン活性に関して生物学的にアッセイする
ことができる。ソマトスタチン活性を示す混合物に関
し、合成、集合(combining)、混合、等量分
割(dividing equally)、脱保護、中
和及び樹脂からの切断の過程を繰り返す。これは今度は
最初の3つのD−アミノ酸が限定されている構造Ac−
O−O−O−X−X−X−NH2を有するペプチドを生
ずる。このペプチド混合物を次いでソマトスタチン活性
に関してアッセイし、上記の合成過程を続け、6個のD
−アミノ酸残基のすべてが限定されるまで繰り返す。こ
の方法はScience 266,2019−2022
(1994)においてC.T.Dooley et a
l.により記載されている方法と類似であり、該文献は
引用することによりその記載事項が本明細書の内容とな
る。
【0031】式II及び式IIIの環状構造を有する本
発明のペプチドは、引用することによりその記載事項が
本明細書の内容なとるVeber et al,Nat
ure,292,55−58(1981);McCur
dy,Peptide Research,Vol.I
I,147−152(1989);及びAtherto
n et al.,J.Chem.Soc.,Perk
in I,2057−2064(1985)に記載され
ている方法などの通常の方法に従って製造することがで
きる。
【0032】有利なことに本発明のペプチドは、哺乳類
のソマトスタチンの効果を減少させ、それにより哺乳類
における成長ホルモン、インスリン、グルカゴン及び胃
の酵素の生産を増加させ、哺乳類における免疫機能及び
成長を増進させるために用いることができる。さらに、
本発明のペプチドは逆作用薬として作用し、それにより
構成的に活性な突然変異ソマトスタチンレセプターの悪
影響を遮断することができる。
【0033】実施においては、成長ホルモン放出のソマ
トスタチン阻害を遮断し、それにより標的種の成長を有
効に促進するために本発明のペプチドを用いることがで
きる。例えば、式Iのペプチドを哺乳類に有効比率で投
与すると、哺乳類宿主における成長ホルモン、インスリ
ン、グルカゴン及び胃の酵素の量を増加させることがで
きる。有効比率は標的宿主、投与手段、宿主の健康状
態、宿主環境などに従って変化するであろう。典型的な
有効比率は1日に哺乳類の体重1kg当たり約2x10
-6mg〜10.0mgの投薬量を含む。該ペプチドは飲
料水中で又は飼料添加物の形態で、あるいはボーラス、
丸薬、錠剤、経口用ジェル、経口用ペースト、経口用ド
レンチなどとして経口的に投与することができる。非経
口的筋肉内、皮下、腹腔内又は静脈内注射によるかある
いは経皮的適用、鼻内噴霧又は体内埋植物としての投与
も意図されている。
【0034】本発明のもっと明白な理解を与えるために
以下の特定の実施例を下記に示す。これらの実施例は単
に例示であり、本発明の範囲及びその基礎となる原理を
いかようにも制限すると理解されるべきではない。実際
に、本明細書に例示され、記載されているものの他に種
々の本発明の修正が、以下の実施例及び前記の記載か
ら、当該技術分野における熟練者に明らかになるであろ
う。そのような修正も添付の特許請求の範囲内に含まれ
るものとする。
【0035】SRIFという用語はソマトスタチンを示
す。
【0036】
【実施例】実施例1 合成ペプチド混合物の調製 合成組み合わせペプチドライブラリを、引用することに
よりその記載事項が本明細書の内容となるR.A.Ho
ughten,et al.,Nature,354
86−86(1991)に記載されている通り、メチル
ベンズヒドリルアミン(MBHA)、ポリスチレン樹脂
及び標準的t−boc化学を用いて調製する。これは、
引用することによりその記載事項が本明細書の内容とな
るU.S.Patent No.4,631,211に
記載されている同時多重ペプチド合成(simulta
neous multiple peptide sy
nthesis)と組み合わせて行う。
【0037】簡単には、それぞれ等量のMBHA樹脂を
含有する20個の多孔質ポリプロピレンパケットを20
種の保護D−α−t−Bocアミノ酸(20種の天然の
L−アミノ酸のD−エナンチオマー)のそれぞれとカッ
プリングさせる。カップリング反応を完了させ、続いて
それぞれのパケットの樹脂のすべてを集合させ、混合す
る。次いでこの混合物を20個の新しいポリプロピレン
パケット中に等しく分割し、続いてD−α−t−Boc
保護基を除去し、得られるアミンTFA塩を中和する。
この合成、集合、混合、等量分割、脱保護及び中和の過
程を4回繰り返す。得られる混合物は樹脂にカップリン
グした20種のD−アミノ酸の4量体ペプチドのそれぞ
れの組み合わせ又は160,000種のペプチドを等モ
ル量含有する。混合物を5回目の合成のために再度20
個のパケット中に分割する。今回は、20個のパケット
のそれぞれ(ここにおいて最後のアミノ酸の同定は既知
である)を20個のパケット中に等しく分離し、合計4
00個のパケットを得る。最後(6回目)の合成は40
0種のペプチドの混合物を与え、そのそれぞれを脱保護
し、多重HF切断装置(Multiple Pepti
de Systems,San Diego,CA)で
低−高フッ化水素(low−high hydroge
n fluoride)を用いて樹脂から切断し、水を
用いて抽出する。ペプチドをすべてN−末端においてア
セチル化し、C−末端においてアミド化し、5mg/m
Lの濃度で水に溶解する。400種の混合物のそれぞれ
はAc−O−O−X−X−X−X−NH2の形態の16
0,000種のペプチドを含有し、ここでOは限定され
たD−アミノ酸を示し、Xは20個のD−アミノ酸のす
べての無作為な混合物を示す。
【0038】生物学的アッセイにおいてSRIF拮抗薬
活性を示す混合物に関し、3回の合成の場合のみに樹脂
のパケットを集合させ、混合し、分割し、3回の合成の
場合はそのままに保つ以外は最初の400個の試料と本
質的に同じ方法で20個の新しい試料を調製する。かく
して得られるそれぞれのペプチドは構造Ac−O−O−
O−X−X−X−NH2を有し、それにより最初の3つ
のD−アミノ酸の位置が限定される。混合物を再度SR
IF拮抗薬活性に関して特性化し、続いてこの合成過程
をさらに3回行い、それによりD−アミノ酸ペプチド六
量体の6つの位置のすべてが完全に限定された試料が単
離されるまで追加のアミノ酸を完全に限定し、生物学的
活性に関して評価する。(引用することによりその記載
事項が本明細書の内容となるC.T.Dooley,e
t al.,Science,266,2019−20
22,1944を参照されたい。)実施例2 SRIFに応答して成長するSRIFレセプターを発現
するS.セレビシアエ(S.cerevisiae)
(酵母)細胞を用いるSRIF拮抗薬アッセイ SRIFが加えられた下で成長しているLY364細胞
を含有する寒天プレートが感受性SRIF拮抗薬アッセ
イのための基礎であり、それにより寒天プレートの表面
にSRIF拮抗薬を添加すると成長阻害の領域が生ずる
(引用することによりその記載事項が本明細書の内容と
なるL.A.Price,et al.,Molecu
lar and Cellular Biology,
15,6188−6195,1995を参照された
い)。
【0039】このアッセイにおいては、LY364細胞
を、グルコース(2%)を含み、ウラシル及びトリプト
ファンを含まない2mLの合成完全(SC)培地(アミ
ノ酸及び硫酸アンモニウムを含まない3.4g/LのY
NB、10g/Lの硫酸アンモニウム、ならびに1.4
g/LのCSM−ura−trp)中で終夜成長させ
る。これらの細胞を洗浄し、乳酸塩(3%)を含み、ウ
ラシル及びトリプトファンを含まない5mLのSC培地
中で4〜8時間培養し、最後にガラクトース(2%)を
含み、ウラシル及びトリプトファンを含まない5mLの
SC培地中で終夜成長させる。ガラクトース(2%)を
含み、ウラシル、トリプトファン及びヒスチジンを含ま
ない溶融(50℃)SC寒天培地をKOHを用いてpH
6.8に調節し、1mL当たり2x104個の細胞及び
SRIF(S−14、10nM)と混合し、正方形(2
0x20cm)のペトリ皿中に注ぐ。無菌の円形濾紙を
寒天の表面上に置き、5mg/mLの試験ペプチドを含
有する10μLの水又はDMSOで飽和させる。3日
後、プレートは加えられたSRIFに応答して成長する
LY264細胞の均一な曇った背景を示す。寒天を通っ
て放射状に拡散する試験ペプチドは、円形濾紙の回りの
成長阻害の透明な領域により、SRIF拮抗薬活性を示
す。その直径(mm)の測定によりこの領域を定量し、
それはSRIF拮抗薬の力価に従って変化する。最大の
阻害の領域を示すペプチド又はペプチドの混合物をさら
に特性化する。
【0040】表Iは酵母SRIF拮抗薬アッセイにおけ
る試験ペプチド及びペプチド混合物の活性を示す。酵母
の成長はアッセイによりいくらか変化するので、同じ実
験における試料の中で値を比較する。他の型よりペプチ
ドの混合物の複雑さが進んでいない最初の5つの試料の
型の場合、このアッセイは、どの試料が続く合成の基礎
を形成するかの選択における一次決定因子である。
【0041】プレートは3日後に読まれる。表Iにおい
てボールド体で示されている試料をさらなる合成のため
に選択する。表Iにおいて、すべてのアミノ酸はD−ア
ミノ酸であり、ダッシュは限定されないアミノ酸残基を
示す。
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】実施例3 サイクリックAMP堆積を介した試験管内におけるSR
IF拮抗薬の機能的活性の評価 哺乳類細胞へのSRIFの一次効果は、アデニリルサイ
クラーゼの阻害を介したサイクリックアデノシン3’,
5’−モノホスフェート(cAMP)量の減少である。
これはSRIF作用薬及び拮抗薬に関する通常のアッセ
イの基礎であり、この場合SRIF作用薬は人工的に刺
激されるcAMP量を減少させ、SRIF拮抗薬はSR
IFの効果を逆転させる。ラット下垂体腫瘍細胞系GH
41は主にSSTR2を発現し、SRIFに、及びアデ
ニレートサイクラーゼの刺激剤であるフォルスコリンに
応答する(引用することによりその記載事項が本明細書
の内容となるC.M.Eppler,et al.,
J.Biol.Chem.,267,15603−15
612,1992を参照されたい)。クローニングされ
たラットSSTR2をGH41細胞にさらにトランスフ
ェクションすると、SRIF作用薬及び拮抗薬に関する
高度に感受性のアッセイが生ずる(引用することにより
その記載事項が本明細書の内容となるL.A.Pric
e,et al.,Molecular and Ce
llular Biology,15,6188−61
95,1995を参照されたい)。これはSRIFへの
応答を増加させ、SRIF拮抗薬活性の測定のためのさ
らに大きな動的範囲を与える。
【0046】細胞の刺激。10%の牛血清を含むDME
M中で成長したGH41/SSTR2細胞を、0.5m
MのEDTAを含有するPBSを用いて37℃で数分間
インキュベーションすることにより組織培養皿から遊離
させる。細胞を誘導緩衝液(100μMのIBMX(c
AMP破壊の阻害剤)及び2mMのCaCl2を含有す
るPBS)中で室温において洗浄し、誘導緩衝液中に2
x106/mLにおいて再懸濁させる。96−ウェルト
レーの各ウェル中に誘導緩衝液中の2倍濃度の刺激剤の
50μLを加える。これらは(最終的濃度で)1.25
μMのフォルスコリン、100nMのSRIF又は10
nMのSSTR2−選択的作用薬MK678及び試験ペ
プチドを種々の濃度で含む。細胞の刺激を開始するため
に、50μL(100,000個)の細胞を各ウェルに
加え、プレート震盪器上で10秒間震盪させることによ
り混合し、37℃で15分間置く。刺激を停止させ、各
ウェルに15μLの0.33N HClを加えることに
より細胞をライシスし、プレートを37℃で30分間イ
ンキュベーションする。15μLの0.25N NaO
H/50mM Hepes pH7.4を加えることに
より試料を中和する。フォルスコリン又はSRIFが加
えられていない試料においてベースラインのcAMP量
を決定し、各処理を3重に行う。
【0047】cAMPアッセイ。試料中の堆積したcA
MPを測定するために、ラジオイムノアッセイを用い
る。シンチレーション近似アッセイ(scintill
ation proximity assay)(SP
A,Amersham,Arlington Heig
hts,IL)は、遊離の放射性リガンドから結合した
放射性リガンドを分離することなく、特異的抗体に結合
した125I cAMPを迅速に測定できるようにする。
96−ウェルトレーのウェル当たりに以下の試薬のそれ
ぞれ(50μl)を加える:細胞刺激からの上澄み液;
125I cAMP;サル抗−ウサギIgG抗体に共役さ
せたSPAビーズ;ならびにウサギ抗−cAMP抗体。
標準曲線のために、既知の量のcAMP(0.2〜1
2.8ピコモル)を細胞上澄み液の代わりに加える。9
6−ウェルトレーを密閉し、室温で終夜震盪させ、Mi
croBeta液体シンチレーションカウンター(Wa
llac,Gaithersburg,MD)において
結合した放射性リガンドに関して測定する。cAMP標
準に関して測定されたcpm対そのlog濃度の非線形
回帰(指数減衰)分析を行うことにより、各実験に関し
て標準曲線を決定し、Prismソフトウェア(Gra
phpad Software Inc.,San D
iego,CA)を用いることにより試験試料の値を決
定し、それを表II及び図1に示す。図1はペプチド1
の拮抗薬活性を示す。
【0048】SRIF拮抗薬の固有の活性は、SRIF
又はMK678によるSSTR2活性化のパーセント逆
転であり、ここで0%はフォルスコリン及びSRIF又
はMK678で処理された試料におけるcAMP量によ
り定義され、100%はフォルスコリンのみで処理され
た後に測定されるcAMP量である。従って試験化合物
の高い固有の活性は、該試験化合物の高い拮抗薬活性を
示す。表IIIはペプチド1の種々の類似物の固有の活
性を示す。
【0049】図2(表IV)は、10mMのペプチド1
の存在下又は不在下で、S−14又はMK678のいず
れかの用量を増加させながらフォルスコリン刺激細胞に
おいてcAMP量を測定する実験を示す。曲線が平行で
あることは、ペプチド1がSRIF作用薬と直接競合し
ていることを示す。
【0050】逆作用薬は、純粋な拮抗薬である(すなわ
ち作用薬活性がない)のみでなく、非占有レセプターの
構成的活性を遮断もする化合物である。逆作用薬活性の
1つの指標は、SRIFが加えられない下でcAMP量
を増加させるSRIF拮抗薬の能力である。ペプチド1
のこの特質を図1(表II)及び図2(表IV)に示
す。わかる通り、ペプチド1はSRIFの不在下におい
てさえフォルスコリン−刺激cAMP量を増加させる。
【0051】
【表5】
【0052】
【表6】
【0053】
【表7】
【0054】実施例4 SRIFレセプターにおける試験ペプチドの競合的結合
活性の評価 膜調製。
【0055】トランスフェクションされたSSTR2及
びSSTR5のcDNAクローンを発現する組織培養細
胞系を、125I標識S−14(Amersham,Ar
lington Heights,IL)に特異的に結
合する原形質膜の供給源として用いる。1mMのEDT
Aを含有するPBS中で4℃において5分間インキュベ
ーションすることにより細胞を培養皿から取り出し、ス
ピンダウンし(spun down)(2,000rp
m、5’)、15mLの均質化緩衝液(1mMの重炭酸
ナトリウム pH7.2、1mMのEDTA、1mMの
EGTA及び以下のプロテアーゼ阻害剤:5μg/mL
のロイペプチン及びアプロテニン、ならびに100μg
/mLのベンズアミジン及びバシトラシン)中に再懸濁
させる。氷上のDounceホモジナイザーを用いて細
胞に20ストロークを与え、2000rpmで10分間
回転させる。17,000rpmで30分間遠心するこ
とにより膜を上澄み液から単離する。膜ペレットを15
mLの均質化緩衝液中で1回及び保存緩衝液(プロテア
ーゼ阻害剤を含有する25mMのTris pH7.
4)中で1回洗浄する。各洗浄の後に17,000rp
mにおける30分間の遠心が続く。膜ペレットを保存緩
衝液中に再懸濁させ、タンパク質濃度に関して測定し
(BioRad,CA)、−80℃において保存する。
【0056】結合アッセイ。
【0057】結合アッセイのためのすべての試薬を結合
緩衝液(50mMのHepes pH7.4、2mMの
EGTA、5mMのMgCl2及びプロテアーゼ阻害
剤)中に調製する。膜を氷上で解凍し、結合緩衝液の5
0μL当たり1〜5mgのタンパク質に希釈する。125
I標識S−14(Amersham,Arlingto
n Heights,IL)を結合緩衝液中で80〜1
00,000cpm/50μLに希釈する。試験ペプチ
ド又は標準のいずれかの競合物を結合緩衝液中で最終濃
度の4倍において調製し、固体シンチラントを含有する
コムギ胚芽凝集素(WGA)−結合PVCビーズ(SP
Aビーズ、Amersham,Arlington H
eights,IL)も同様にする。各50μLの膜、
放射性標識S−14、競合物及びSPAビーズを96−
ウェルトレーの各ウェルで混合することにより結合アッ
セイを開始する。室温で10〜30分間震盪し、次いで
4℃で終夜置くことによりアッセイをインキュベーショ
ンする。Microbeta液体シンチレーションカウ
ンター(Wallac,Gaithersburg,M
D)で計数することにより、結合した放射性リガンドを
決定する。結合データをプロットし、Prismソフト
ウェア(Graphpad SoftwareIn
c.,San Diego,CA)を用いて試験化合物
に関するIC50及びKi値を算出し、表Vに示す。結合
はKi、μMとして表される。
【0058】
【表8】
【0059】実施例5 試験ペプチドの生体内活性 以下の実験は、SRIFが加えられた下における試験ペ
プチドの生体内SRIF拮抗薬活性及び試験ペプチドの
みの生体内SRIF拮抗薬活性を示す。そのようなデー
タは哺乳類における治療薬として、又は哺乳類における
成長促進剤としての試験ペプチドの利用の可能性を示
す。
【0060】麻酔されたラットにおける評価。
【0061】雄のSpraque−Dawleyラット
をSagatalを用いて麻酔し、標準及び試験化合物
を用いる有効な静脈内処置、ならびに頻繁な血液採取が
可能なように適合させる。血液試料をラジオイムノアッ
セイにより成長ホルモン(GH)量に関して調べる。血
液採取の開始から30分後、ラットに5μg、25μg
又は50μgのペプチド1を与える。GH量への用量関
連効果を観察し、最高の用量から血清GH量における有
意な増加が生ずる。続いて60分において、10μgの
長時間作用SRIF作用薬、BIM 23014C
(T.Reisine and G.I.Bell,E
ndocrine Reviews,16,427−4
42,1995、引用することによりその記載事項が本
明細書の内容となる)を与え、それは予想される血清G
H量における減少を誘導する。最後に2回目の用量のペ
プチド1(5μg、25μg又は50μgのいずれか)
を与え、最高の用量から血清GH量におけるさらに大き
い増加を誘導する。データを表VI及び図3に示す。
【0062】ペプチド1を成長ホルモン放出因子(GR
F)と組み合わせて調べ、該ペプチドがGRFの作用を
模しているのかどうかを研究する。麻酔されたラットに
単独で及びペプチド1(50μg)と組み合わせてGR
F(1μg)を与える。GRF及びペプチド1で処置さ
れたラットにおけるGH量はGRFのみで処置されたラ
ットより速く及び高く上昇し、ペプチド1がGRFと同
じ機構を介して作用しているのではないことを示してい
る。データを表VII及び図4に示す。
【0063】
【表9】
【0064】
【表10】
【0065】覚醒ラットにおける評価。
【0066】雄のSpraque−Dawleyラット
を標準及び試験化合物を用いる有効な静脈内処置ならび
に頻繁な血液採取が可能なように適合させる。血液試料
をラジオイムノアッセイにより成長ホルモン(GH)量
に関して調べる。血液試料は12時間に及んで採取す
る。6時間の時点で、覚醒した自由に動く雄のラット中
に2時間、ペプチド1を静脈内輸液する(300μg/
時)。標準動物には同じ時間かけて食塩水輸液を与え
る。図5におけるグラフは正常な雄のラットにおける自
然の成長ホルモン分泌パルス、及びペプチド1の輸液に
よるこれらのパルスの停止を示している。ペプチド1が
引き取られると、パルスは同時的(synchrono
usly)に回復し、時間と共に徐々に同時的でなくな
る(desynchronize)。成長ホルモンのパ
ルス性にはSRIFが必要であること及びSRIF拮抗
薬は該パルス性を停止させることは既知である(引用す
ることによりその記載事項が本明細書の内容となるTa
nnenbaum,G.S.and Ling,N.,
Endocrinology,115,1952−19
57,1984を参照されたい)。従ってこの実験にお
いて、ペプチド1が未処置の覚醒動物のSRIF応答経
路に明確な効果を示すことがわかり、治療的な設定にお
いて本発明のペプチドがSRIFの効果に対抗するのに
有効であり得ることを示している。
【0067】本発明の主たる特徴及び態様は以下の通り
である。
【0068】1.構造
【0069】
【化6】
【0070】[式中、AA2はPhe、Tyr、Trp
又はHisのDもしくはL異性体であり;AA3は場合
により1つ又はそれ以上のOH、SH又はNH2基で置
換されていることができる直鎖状もしくは分枝鎖状アル
キルアミノ酸のD異性体であり;AA4はArg、Ly
s、His、Asp、Asn、Gln、Tyr、Il
e、Pro又はTrpのDもしくはL異性体であり;A
5はTrp、Ile、Phe、Tyr又はCysのD
もしくはL異性体であり;AA6はPhe、Tyr、A
la、Leu、Ile、Met、Gln、Trp、As
n又はThrのDもしくはL異性体であり、但しA
2、AA4、AA5又はAA6の1つだけがL異性体であ
ることができ;m、n及びpはそれぞれ独立して0又は
1であり、但しm、n及びpの1つだけが0であること
ができる]を有するペプチド又は製薬学的に許容され得
るその塩。
【0071】2.式I又は式IIIの構造を有する上記
1項に記載のペプチド。
【0072】3.AA2、AA4、AA5及びAA6がそれ
ぞれ独立してD−異性体である上記1項に記載のペプチ
ド。
【0073】4.m、n及びpがそれぞれ1である上記
1項に記載のペプチド。
【0074】5.AA2がPhe、Trp又はTyrの
D−異性体であり;AA3がIle又はValのD−異
性体であり;AA4がArg又はLysのD−異性体で
あり;AA5がTrp又はTyrのD−異性体であり;
AA6がPhe又はTrpのD−異性体であり、m、n
及びpがそれぞれ1である上記1項に記載のペプチド。
【0075】6.式I又は式IIIの構造を有する上記
5項に記載のペプチド。
【0076】7.上記6項に記載のペプチド Ac−D−His−D−Phe−D−Ile−D−Ar
g−D−Trp−D−Phe−NH2
【0077】8.上記6項に記載のペプチド
【0078】
【化7】
【0079】9.ソマトスタチンレセプター部位を有効
量の上記1項に定義されている構造を有するペプチドと
接触させることを含む、ソマトスタチンの効果を減少さ
せるための方法。
【0080】10.AA2がPhe、Trp又はTyr
のD−異性体であり;AA3がIle又はValのD−
異性体であり;AA4がArg又はLysのD−異性体
であり;AA5がTrp又はTyrのD−異性体であ
り;AA6がPhe又はTrpのD−異性体であり、
m、n及びpがそれぞれ1である上記9項に記載の方
法。
【0081】11.式I又はIIIの構造を有する上記
10項に記載の方法。
【0082】12.ペプチドが Ac−D−His−D−Phe−D−Ile−D−Ar
g−D−Trp−D−Phe−NH2 又は
【0083】
【化8】
【0084】である上記11項に記載の方法。
【0085】13.有効量の上記1項に定義されている
構造を有するペプチドを哺乳類に投与することを含む、
哺乳類における成長ホルモンの放出を増加させるための
方法。
【0086】14.AA2がPhe、Trp又はTyr
のD−異性体であり;AA3がIle又はValのD−
異性体であり;AA4がArg又はLysのD−異性体
であり;AA5がTrp又はTyrのD−異性体であ
り;AA6がPhe又はTrpのD−異性体であり、
m、n及びpがそれぞれ1である該ペプチドを有する上
記13項に記載の方法。
【0087】15.ペプチドが Ac−D−His−D−Phe−D−Ile−D−Ar
g−D−Trp−D−Phe−NH2 又は
【0088】
【化9】
【0089】である上記14項に記載の方法。
【0090】16.有効量の上記1項に定義されている
構造を有するペプチドを哺乳類に投与することを含む、
哺乳類におけるインスリンの放出を増加させるための方
法。
【0091】17.AA2がPhe、Trp又はTyr
のD−異性体であり;AA3がIle又はValのD−
異性体であり;AA4がArg又はLysのD−異性体
であり;AA5がTrp又はTyrのD−異性体であ
り;AA6がPhe又はTrpのD−異性体であり、
m、n及びpがそれぞれ1である該ペプチドを有する上
記15項に記載の方法。
【0092】18.該ペプチドが Ac−D−His−D−Phe−D−Ile−D−Ar
g−D−Trp−D−Phe−NH2 又は
【0093】
【化10】
【0094】である上記17項に記載の方法。
【0095】19.有効量の上記1項に定義されている
ペプチドを哺乳類に投与することを含む、哺乳類におけ
るグルカゴンの放出を増加させるための方法。
【0096】20.AA2がPhe、Trp又はTyr
のD−異性体であり;AA3がIle又はValのD−
異性体であり;AA4がArg又はLysのD−異性体
であり;AA5がTrp又はTyrのD−異性体であ
り;AA6がPhe又はTrpのD−異性体であり、
m、n及びpがそれぞれ1である該ペプチドを有する上
記19項に記載の方法。
【0097】21.該ペプチドが Ac−D−His−D−Phe−D−Ile−D−Ar
g−D−Trp−D−Phe−NH2 又は
【0098】
【化11】
【0099】である上記20項に記載の方法。
【0100】22.有効量の上記1項に定義されている
構造を有するペプチドを哺乳類に投与することを含む、
哺乳類における胃の酵素の放出を増加させるための方
法。
【0101】23.AA2がPhe、Trp又はTyr
のD−異性体であり;AA3がIle又はValのD−
異性体であり;AA4がArg又はLysのD−異性体
であり;AA5がTrp又はTyrのD−異性体であ
り;AA6がPhe又はTrpのD−異性体であり、
m、n及びpがそれぞれ1である該ペプチドを有する上
記22項に記載の方法。
【0102】24.該ペプチドが Ac−D−His−D−Phe−D−Ile−D−Ar
g−D−Trp−D−Phe−NH2 又は
【0103】
【化12】
【0104】である上記23項に記載の方法。
【0105】25.有効量の上記1項に定義されている
構造を有するペプチドを哺乳類に投与することを含む、
哺乳類の成長を増進させるための方法。
【0106】26.AA2がPhe、Trp又はTyr
のD−異性体であり;AA3がIle又はValのD−
異性体であり;AA4がArg又はLysのD−異性体
であり;AA5がTrp又はTyrのD−異性体であ
り;AA6がPhe又はTrpのD−異性体であり、
m、n及びpがそれぞれ1である該ペプチドを有する上
記25項に記載の方法。
【0107】27.該ペプチドが Ac−D−His−D−Phe−D−Ile−D−Ar
g−D−Trp−D−Phe−NH2 又は
【0108】
【化13】
【0109】である上記26項に記載の方法。
【0110】28.有効量の上記1項に定義されている
構造を有するペプチドを哺乳類に投与することを含む、
哺乳類における免疫機能を増進させるための方法。
【0111】29.AA2がPhe、Trp又はTyr
のD−異性体であり;AA3がIle又はValのD−
異性体であり;AA4がArg又はLysのD−異性体
であり;AA5がTrp又はTyrのD−異性体であ
り;AA6がPhe又はTrpのD−異性体であり、
m、n及びpがそれぞれ1である該ペプチドを有する上
記28項に記載の方法。
【0112】30.該ペプチドが Ac−D−His−D−Phe−D−Ile−D−Ar
g−D−Trp−D−Phe−NH2 又は
【0113】
【化14】
【0114】である上記29項に記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】ペプチド1の拮抗薬活性を示すグラフである。
【図2】フォルスコリン刺激細胞において測定されるc
AMP量へのペプチド1の効果を示すグラフである。
【図3】生体内における血清成長ホルモン量(GH)へ
のペプチド1の用量関連効果を示すグラフである。
【図4】ペプチド1と一緒の又はなしの生体内における
成長ホルモン放出因子(GRF)の効果を示すグラフで
ある。
【図5】生体内における自然の成長ホルモン(GH)分
泌パルスへのペプチド1の効果を示すグラフである。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造 【化1】 [式中、AA2はPhe、Tyr、Trp又はHisの
    DもしくはL異性体であり;AA3は場合により1つ又
    はそれ以上のOH、SH又はNH2基で置換されている
    ことができる直鎖状もしくは分枝鎖状アルキルアミノ酸
    のD異性体であり;AA4はArg、Lys、His、
    Asp、Asn、Gln、Tyr、Ile、Pro又は
    TrpのDもしくはL異性体であり;AA5はTrp、
    Ile、Phe、Tyr又はCysのDもしくはL異性
    体であり;AA6はPhe、Tyr、Ala、Leu、
    Ile、Met、Gln、Trp、Asn又はThrの
    DもしくはL異性体であり、但しAA2、AA4、AA5
    又はAA6の1つだけがL異性体であることができ;
    m、n及びpはそれぞれ独立して0又は1であり、但し
    m、n及びpの1つだけが0であることができる]を有
    するペプチド又は製薬学的に許容され得るその塩。
  2. 【請求項2】 ソマトスタチンレセプター部位を有効量
    の請求項1に定義されている構造を有するペプチドと接
    触させることを特徴とする、ソマトスタチンの効果を減
    少させるための方法。
  3. 【請求項3】 有効量の請求項1に定義されている構造
    を有するペプチドを哺乳類に投与することを特徴とす
    る、哺乳類における成長ホルモンの放出を増加させるた
    めの方法。
  4. 【請求項4】 有効量の請求項1に定義されている構造
    を有するペプチドを哺乳類に投与することを特徴とす
    る、哺乳類におけるインスリンの放出を増加させるため
    の方法。
  5. 【請求項5】 有効量の請求項1に定義されているペプ
    チドを哺乳類に投与することを特徴とする、哺乳類にお
    いてグルカゴンの放出を増加させるための方法。
  6. 【請求項6】 有効量の請求項1に定義されている構造
    を有するペプチドを哺乳類に投与することを特徴とす
    る、哺乳類における胃の酵素の放出を増加させるための
    方法。
  7. 【請求項7】 有効量の請求項1に定義されている構造
    を有するペプチドを哺乳類に投与することを特徴とす
    る、哺乳類の成長を増進させるための方法。
  8. 【請求項8】 有効量の請求項1に定義されている構造
    を有するペプチドを哺乳類に投与することを特徴とす
    る、哺乳類における免疫機能を増進させるための方法。
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