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JPH1024410A - 高流動コンクリートの製造方法及び製造設備 - Google Patents

高流動コンクリートの製造方法及び製造設備

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Publication number
JPH1024410A
JPH1024410A JP18234596A JP18234596A JPH1024410A JP H1024410 A JPH1024410 A JP H1024410A JP 18234596 A JP18234596 A JP 18234596A JP 18234596 A JP18234596 A JP 18234596A JP H1024410 A JPH1024410 A JP H1024410A
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JP
Japan
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admixture
correction
shaft torque
mixer
water
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JP18234596A
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English (en)
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Tetsuo Hamaguchi
鉄男 濱口
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Kato Heavy Industries Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Ishikawajima Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ishikawajima Construction Machinery Co Ltd filed Critical Ishikawajima Construction Machinery Co Ltd
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  • Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)
  • On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高流動コンクリートを製造する際に混練時間
を短縮して高流動コンクリートを能率良く製造し得るよ
うにする。 【解決手段】 セメント5、砂8、砂利11、水14、
混和剤21をミキサ1内へ投入して混練を開始し、ミキ
サ1駆動時の軸トルクが最大値から下降して略一定の安
定した所定の軸トルクになったら、所定量の補正水17
及び補正混和剤24を略同時にミキサ1へ供給し更に所
定の軸トルクになるまで混練を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高流動コンクリー
トのスランプフロー値やロートタイム値が所定の値にな
るように補正水と補正混和剤を添加する際に、該補正水
と補正混和剤を同時にミキサへ投入し得るようにした高
流動コンクリートの製造方法及び製造設備に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】建設工事等に使用される生コンクリート
は、従来からバッチャプラント等の生コンクリート製造
設備において、セメント、水、砂(細骨材)並びに砂利
(粗骨材)等の生コンクリート構成材料を混練すること
により製造されているが、この生コンクリートを製造す
る手段としては、モルタル先行練りと二段練りの2つの
手段がある。
【0003】而して、モルタル先行練りを行う場合のミ
キサの軸トルクと時間との関係は、図8に示されてい
る。
【0004】すなわち、ミキサを駆動したら、先ず、セ
メント、細骨材、一次水をミキサへ投入してモルタルの
混練を開始する。
【0005】モルタルの混練によりミキサの軸トルクT
は、上昇し、ある一定値まで上昇すると、軸トルクT
は、略安定した一定値となるが、時間の経過と共に僅か
に下降する。
【0006】安定状態の軸トルクが僅かに下降してモル
タル練り段階の所定の軸トルクT1になったら、次い
で、粗骨材、混和剤、二次水をミキサへ投入するが、こ
の際、軸トルクT1をもとに演算器で補正水量を演算
し、求めた量の補正水を粗骨材、混和剤、二次水と共に
ミキサ内のモルタル中へ投入する。
【0007】又、粗骨材、混和剤、二次水、補正水をミ
キサ内へ投入して混練を継続すると、軸トルクTは、一
次的に高くなり、ピーク状の軸トルクTが表われるが、
その後は、軸トルクTは時間の経過と共に徐々に下降す
る。
【0008】軸トルクTが徐々に下降して所定の軸トル
クT2.1になったら、軸トルクT2.1をもとに演算
器で求めた量の補正混和剤をミキサ内の生コンクリート
中に投入し、軸トルクTが所定の値の軸トルクT2.2
に下降するまで混練を行い、所定の値の軸トルクT2.
2になったらミキサを停止させる。
【0009】このようにモルタル先行練りを行うことに
より、所定のスランプフロー値、ロートタイム値の生コ
ンクリートを練り上げることができる。
【0010】二段練りを行う場合のミキサの軸トルクと
時間との関係は、図9に示されている。
【0011】すなわち、ミキサを駆動したら先ずセメン
ト、細骨材、粗骨材、一次水をミキサへ投入して一段目
の混練を開始する。
【0012】一段目の混練によりミキサの軸トルクTは
急速に上昇し、ある一定値まで上昇すると、軸トルクT
は略安定した一定値となるが時間の経過と共に僅かに下
降する。
【0013】軸トルクTが僅かに下降して一段練り段階
の所定の軸トルクT1になったら、混和剤、二次水をミ
キサへ投入するが、この際、演算器で補正水量を演算
し、求めた量の補正水を混和剤、二次水と共にミキサ内
へ投入する。
【0014】又、ミキサ内へ混和剤、二次水、補正水を
投入して二段目の混練を継続すると、軸トルクTは一旦
急速に減少し、その後は軸トルクTは略安定した状態と
なり、時間の経過と共に徐々に下降する。
【0015】軸トルクTが徐々に下降して所定の軸トル
クT2.1になったら、演算器で求めた量の補正混和剤
をミキサ内の生コンクリート内へ投入し、軸トルクTが
所定の値の軸トルクT2.2に下降するまで混練を行
い、所定の値の軸トルクT2.2になったらミキサを停
止させる。
【0016】このように二段練りを行うことにより、所
定のスランプフロー値、ロートタイム値の生コンクリー
トを練り上げることができる。
【0017】なお、モルタル先行練り及び二段練りを行
う際に補正水及び補正混和剤を加えるのは、練り上がっ
た生コンクリートのスランプフロー値とロートタイム値
を規定値に近付けるためである。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の手段では、何れの手段においても、補正水を加え
て混練を行った後に補正混和剤を加え更に混練を行って
いるため、混練時間が長くなり、生コンクリート製造能
力が低下するという問題がある。
【0019】本発明は、補正水と補正混和剤を同時に加
えることができるようにして、混練時間の短縮延いては
生コンクリートのうちの高流動コンクリートの製造能力
の向上を図ることを目的としてなしたものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本方法発明は、夫々計量
されたセメント、細骨材、粗骨材、水、混和剤をミキサ
へ投入して混練を開始し、ミキサを駆動する際の軸トル
クが最大値から下降して略一定の安定した所要の軸トル
クになったら、所定量の補正水及び補正混和剤を略同時
にミキサへ投入し、更に所定の軸トルクになるまで混練
を行うものである。
【0021】又、本装置発明は、計量されて投入された
セメント、細骨材、粗骨材、水、混和剤を混合するミキ
サと、第1の流量制御弁を介して供給された補正水を計
量してミキサへ投入するようにした補正水計量ホッパ
と、第2の流量制御弁を介して供給された補正混和剤を
計量してミキサへ投入するようにした補正混和剤計量ホ
ッパと、ミキサを駆動する際の軸トルクを演算する軸ト
ルク演算器と、軸トルク演算器で求めた軸トルク信号を
もとに軸トルクの安定状態が継続しているか否かを判別
する軸トルク安定状態判定器と、軸トルクが安定した所
要の値になったらデータ記憶器からのデータ信号をもと
にミキサへ投入する補正水及び補正混和剤の量を演算す
る演算器と、該演算器で求めた補正水量信号をもとに前
記第1の流量制御弁へ弁開閉指令信号を出力する補正水
計量制御器と、前記演算器で求めた補正混和剤量信号を
もとに前記第2の流量制御弁へ弁開閉指令信号を出力す
る補正混和剤計量制御器とを備え、補正水計量ホッパ及
び補正混和剤計量ホッパから略同時に補正水及び補正混
和剤をミキサへ投入し得るようにしたものである。
【0022】本発明によれば、方法発明及び装置発明の
何れにおいても、補正水と補正混和剤を略同時にミキサ
へ投入することができるため、1バッチあたりの混練時
間が短縮されて高流動コンクリートの生産能率が向上す
る。
【0023】
【補正水量と補正混和剤量の算出手順】本発明におい
て、補正水と補正混和剤を同時にミキサへ投入する場合
の補正水量と補正混和剤量の算出の手順を図2〜図7に
より説明する。
【0024】先ず、本発明において高流動コンクリート
を製造する場合のミキサの軸トルクの変化について説明
すると、軸トルクの変化は、図8に示すモルタル先行練
りや図9に示す二段練りとは異なり、図2に示すように
なる。
【0025】すなわち、ミキサが駆動されたら、セメン
ト、細骨材、粗骨材、水、混和剤を略同時にミキサ内へ
投入し、混練を開始する。
【0026】混練の開始によりミキサの軸トルクTは上
昇し、所定時間経過すると軸トルクTは、ピーク状態と
なり、その後、軸トルクTは所定の値になるまでは急速
に下降し、以後は略安定した状態となると共に時間の経
過と共に僅かに下降する。
【0027】而して、軸トルクTが所定の軸トルクT
2.1より高いトルクであれば、演算器で予め算出した
所定量の補正水、補正混和剤を同時にミキサ内へ投入
し、コンクリートの混練を行い、軸トルクTが所定の軸
トルクT2.2になったら混練を停止する。
【0028】このように混練することにより、短時間で
高流動コンクリートの製造が行われる。
【0029】而して、補正水や補正混和剤を添加する補
正添加開始時の軸トルクT2.1とスランプフロー値S
F(cm)、ロートタイム値RT(sec.)との関係
は図3のSFトルクカーブ、RTトルクカーブのように
なる。これらの関係は、複数バッチの混練データから求
めることができる。
【0030】次に、図3のグラフにおいて練り上がった
高流動コンクリートのスランプフローの目標値の範囲
(SF目標範囲)2aとロートタイムの目標値の範囲
(RT目標範囲)2bを定めると共にSF目標範囲の中
間幅a、RT目標範囲の中間幅bを定める。
【0031】而して、SF目標範囲2aの中間点とRT
目標範囲2bの中間点の幅2cを定めると共にSF目標
範囲中間点とRT目標範囲中間点の中間幅cを定め、幅
2cの中間点位置のトルクを求めれば、SF目標範囲中
間点とRT目標範囲中間点における、補正添加開始時の
軸トルクの平均値T2.1AVが求まる。
【0032】混練終了時の軸トルクT2.2とスランプ
フロー値SF(cm)、ロートタイム値RT(se
c.)との関係は、図4のSFトルクカーブ、RTトル
クカーブのようになる。これらの関係も複数バッチの混
練データから求められる。
【0033】又、図4も図3と同様に処理することによ
り、SF目標範囲中間点とRT目標範囲中間点におけ
る、混練終了時の軸トルクの平均値T2.2AVが求ま
る。
【0034】又、補正添加開始時の軸トルクの平均値T
2.1AVと混練終了時の軸トルクの平均値T2.2A
Vの差をとれば、補正水や補正混和剤の添加を行わない
場合の一定時間の混練によるトルク降下量TMIXが求
まる。
【0035】
【数1】 TMIX=T2.1AV−T2.2AV…(i)
【0036】次に、スランプフロー値SF、ロートタイ
ム値RTが混練完了時点で目標値となるための目標軸ト
ルクT2.2aを算出する。
【0037】目標軸トルクT2.2aは、混練終了時の
軸トルク平均値T2.2AVの算出に用いた混練終了時
の軸トルクT2.2とスランプフロー値SF、ロートタ
イム値RTの関係から求める。
【0038】すなわち、図5で示すように、SF目標範
囲とRT目標範囲をもとにして定まるSF目標範囲トル
クとRT目標範囲トルクの重なったトルク範囲2dの中
間点を混練終了時の目標軸トルクT2.2aとする。
【0039】次に、実際に混練しているバッチにおい
て、混練終了時の軸トルクを目標軸トルクT2.2aに
するために実際の軸トルクから降下させるべき軸トルク
降下量ΔT2を求める。この場合、実際に混練している
バッチで実測した軸トルクをT2.1rとすると、
【数2】 ΔT2=T2.1r−T2.2a−TMIX…(ii) となる。つまり、軸トルク降下量ΔT2は、軸トルクが
T2.1の時点(図2参照)から見て混練完了時に目標
軸トルクT2.2aを得るための調整量である。
【0040】軸トルク降下量ΔT2から、補正水添加量
や補正混和剤量を決定するため、補正水だけの添加によ
る軸トルク降下量ΔTを図6に、又補正混和剤だけの添
加による軸トルク降下量ΔTを図7に、夫々示す。この
図6、7に示す関係は複数バッチの混練により予め求め
ておく。
【0041】添加を行ったときの軸トルク降下量ΔT
は、
【数3】 ΔT=T2.1−T2.2−TMIX…(iii) で表わされる。このため(iii)式の関係から、補正
水の補正データを求める。そうすると、そのトルクカー
ブは、
【数4】ΔT=αXW…(iv) として表わされる。ここで、αは比例定数、Wは補正水
添加量である。
【0042】而して、(iv)式から、補正水の添加の
みで軸トルク降下量ΔT2を得るための補正水添加量W
ΔT2は、
【数5】WΔT2=ΔT2/α…(v) として求められる。
【0043】図7からも同様にして、補正混和剤添加量
Adと軸トルク降下量ΔTの関係を求めると、そのトル
クカーブは、
【数6】ΔT=β×Ad…(vi) として表わされる。ここでβは比例定数である。従っ
て、補正混和剤の添加のみで、軸トルク降下量ΔT2を
得るための補正混和剤添加量AdΔT2は、
【数7】AdΔT2=ΔT2/β…(vii) として求められる。
【0044】(v)式及び(vii)式から、補正水と
補正混和剤の夫々で同一量の軸トルク降下量ΔT2が得
られる添加量が求められ、この関係を補正水量と補正混
和剤量の関係の比率に直すと、
【数8】WΔT2:AdΔT2=β:α…(viii) と表すことができる。
【0045】而して、(ii)式で求めるΔT2の軸ト
ルク降下を得るために適量の補正混和剤と補正水を添加
するためには、補正水のみでΔT2の軸トルク降下量を
得る補正を行う場合の補正水添加量WΔT2中にβ:α
となるように補正混和剤も添加されるような振分けを行
う。従って、実際に添加する補正混和剤量Ad’は、
【数9】 Ad’=WΔT2×α/(β+α)…(ix) となり、更に実際に添加する補正水量W’は、
【数10】W’=WΔT2−Ad’…(x) として求められる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照しつつ説明する。
【0047】図1は本発明の実施の形態の一例で、高流
動コンクリート製造設備の一例を示している。而して、
1はミキサであり、該ミキサ1はモータ2により駆動さ
れ、高流動コンクリートの混練を行うようになってい
る。
【0048】3はセメント貯蔵ホッパ、4はセメント計
量ホッパであり、該セメント計量ホッパ4はセメント貯
蔵ホッパ3から投入されたセメント5の計量を行い、計
量したセメント5を前記のミキサ1へ供給するようにな
っている。
【0049】6は砂貯蔵ホッパ、7は砂計量ホッパであ
り、該砂計量ホッパ7は砂貯蔵ホッパ6から投入された
砂8の計量を行い、計量した砂8を前記のミキサ1へ供
給するようになっている。
【0050】9は砂利貯蔵ホッパ、10は砂利計量ホッ
パであり、該砂利計量ホッパ10は砂利貯蔵ホッパ9か
ら投入された砂利11の計量を行い、計量した砂利11
を前記のミキサ1へ供給するようになっている。
【0051】12は水計量ホッパであり、該水計量ホッ
パ12は、流量制御弁13を介して流入した水14の計
量を行い、計量した水14を前記ミキサ1へ供給するよ
うになっている。
【0052】15は補正水計量ホッパであり、該補正水
計量ホッパ15は、流量制御弁16を介して流入した補
正水17の計量を荷重検出器18により行い、計量した
補正水17を開閉弁47を介し前記ミキサ1へ供給する
ようになっている。
【0053】19は混和剤計量ホッパであり、該混和剤
計量ホッパ19は、流量制御弁20を介して流入した混
和剤21の計量を行い、計量した混和剤21を前記ミキ
サ1へ供給するようになっている。
【0054】22は補正混和剤計量ホッパであり、該補
正混和剤計量ホッパ22は、流量制御弁23を介して流
入した補正混和剤24の計量を荷重検出器25により行
い、計量した補正混和剤24を開閉弁48を介しミキサ
1へ供給するようになっている。
【0055】26はインバータ装置であり、該インバー
タ装置26は前記のモータ2へ駆動電流27を供給する
ようになっている。
【0056】28は回転数検出器であり、該回転数検出
器28はミキサ1の回転数を検出して回転数検出信号2
9を出力するようになっている。
【0057】30は電力計であり、該電力計30は前記
インバータ装置26からモータ2へ供給される電力を計
測して電力値計測信号31を出力するようになってい
る。
【0058】32は軸トルク演算器であり、該軸トルク
演算器32は、前記回転数検出信号29と電力値計測信
号31とに基づきミキサ1の軸トルクを求めて軸トルク
信号33を出力するようになっている。
【0059】34は軸トルク安定状態判定器であり、該
軸トルク安定状態判定器34は、前記軸トルク演算器3
2より出力された軸トルク信号33の値が一定時間以上
安定した状態になったか否かを判定し、軸トルク信号3
3が安定した状態となった際に演算開始指令信号35を
出力するようになっている。
【0060】36はデータ記憶器であり、該データ記憶
器36は、予め記憶されている、補正水17及び補正混
和剤24に関するデータ信号37(図2〜7のグラフ、
(i)式〜(x)式等)を出力するようになっている。
又、データ信号37には、目標軸トルクT2.2a、ト
ルク降下量TMIX、比例定数α,βもある。
【0061】38は補正水17及び補正混和剤24の量
を(前述の(x)式及び(ix)式参照)を求める演算
器であり、演算器38からは補正水量信号39、補正混
和剤量信号40を出力するようになっている。
【0062】41は補正水計量制御器であり、該補正水
計量制御器41は、前記流量制御弁16へ弁開閉指令信
号42を与えて流量制御弁16を開くようになっている
と共に荷重検出器18からの補正水計量信号43に基づ
き流量制御弁16へ弁開閉指令信号42を与えて流量制
御弁16を閉止させるようになっている。
【0063】44は補正混和剤計量制御器であり、該補
正混和剤計量制御器44は、前記流量制御弁23へ弁開
閉指令信号45を与えて流量制御弁23を開くようにな
っていると共に荷重検出器25からの補正混和剤計量信
号46に基づき流量制御弁23へ弁開閉指令信号45を
与えて流量制御弁23を閉止させるようになっている。
【0064】次に、本実施の形態例の作動について説明
する。
【0065】図1に示す高流動コンクリートの製造設備
において、高流動コンクリートの製造を行う際には、セ
メント貯蔵ホッパ3に貯蔵されているセメント5をセメ
ント計量ホッパ4により所定量計量し、砂貯蔵ホッパ6
に貯蔵されている砂8を砂計量ホッパ7により所定量計
量し、砂利貯蔵ホッパ9に貯蔵されている砂利11を砂
利計量ホッパ10により所定量計量し、流量制御弁13
からの水14を水計量ホッパ12で所定量計量し、流量
制御弁20からの混和剤21を混和剤計量ホッパ19で
所定量計量し、モータ2により駆動を開始されたミキサ
1内へ計量したセメント5、砂8、砂利11、水14、
混和剤21を投入し、ミキサ1を所定の回転数で回転さ
せて混練を開始する。なお、モータ2はインバータ装置
26からの駆動電流27により駆動される。
【0066】モータ2を作動させると、ミキサ1の回転
数が回転数検出器28により検出され該回転数検出器2
8から回転数検出信号29が出力されると共に、インバ
ータ装置26よりモータ2へ供給される電力が電力計3
0により計測され、該電力計30から電力値計測信号3
1が出力される。
【0067】軸トルク演算器32は前記回転数検出信号
29と電力値計測信号31とに基づいてミキサ1の軸ト
ルクを求め、軸トルク信号33を出力する。
【0068】ミキサ1の軸トルクTの経時変化は、図2
に示すように、混練開始後一旦増大し、高流動コンクリ
ートが練り上り状態に近付くに従い減少すると共に略練
り上りの状態になると略一定の安定した状態となる(傾
向としては軸トルクTは僅かに減少する)。
【0069】而して、軸トルクTの安定した状態が一定
時間継続すると、軸トルク安定状態判定器34から演算
開始指令信号35が演算器38に与えられ、演算器38
ではデータ記憶器36からのデータ信号37をもとに最
終的には、(ix)式及び(x)式により補正混和剤量
Ad’及び補正水量W’が求められ、補正水量W’は補
正水量信号39として補正水計量制御器41に出力さ
れ、補正混和剤量Ad’は補正混和剤量信号40として
補正混和剤計量制御器44に出力される。
【0070】補正水計量制御器41及び補正混和剤計量
制御器44からは、同時に弁開閉指令信号42,45が
出力されて流量制御弁16,23へ与えられ、両流量制
御弁16,23は開く。このため補正水17は補正水計
量ホッパ15へ流入し、補正混和剤24は補正混和剤計
量ホッパ22へ流入する。
【0071】補正水計量ホッパ15へ流入した補正水1
7の重量、補正混和剤計量ホッパ22へ流入した補正混
和剤24の重量は荷重検出器18,25により検出され
て補正水計量制御器41、補正混和剤計量制御器44へ
与えられる。
【0072】而して、補正水17の重量及び補正混和剤
24の重量が所定の重量になると補正水計量制御器41
及び補正混和剤計量制御器44から弁開閉指令信号4
2,45が流量制御弁16,23に与えられて閉止し、
開閉弁47,48が開いて、補正水計量ホッパ15内の
補正水17、補正混和剤計量ホッパ22内の補正混和剤
24はミキサ1内に供給され、混練が続行される。
【0073】補正水17及び補正混和剤24をミキサ1
内へ同時投入した後更に一定時間混練を行うと、スラン
プフロー値SF、ロートタイム値RTが目標範囲に収ま
る高流動コンクリートが製造される。
【0074】補正水17及び補正混和剤24は同時にミ
キサ1内へ投入されるため、補正水と補正混和剤のミキ
サへの投入を時間をずらして行う場合に比較して混練時
間が短縮され、高流動コンクリートの製造を能率良く行
うことができる。
【0075】なお、本発明は上述の実施の形態例に限定
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更を加え得ること等は勿論である。
【0076】
【発明の効果】本発明の高流動コンクリートの製造方法
及び製造設備によれば、高流動コンクリート製造時の補
正水、補正混和剤を同時にミキサへ投入することができ
るため、高流動コンクリートを製造するための時間が短
縮され、高流動コンクリートを能率良く製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高流動コンクリートの製造方法及び製
造設備の一例の概念図である。
【図2】本発明において高流動コンクリート製造をする
際のミキサの軸トルクの変化と時間との関係を示すグラ
フである。
【図3】本発明において高流動コンクリートを製造する
際のスランプフロー値又はロートタイム値と補正添加開
始時の軸トルクとの関係を示すグラフである。
【図4】本発明において高流動コンクリートを製造する
際のスランプフロー値又はロートタイム値と混練終了時
の軸トルクとの関係を示すグラフである。
【図5】本発明において高流動コンクリートを製造する
際のスランプフロー値又はロートタイム値と混練終了時
の軸トルクとの関係を示すグラフである。
【図6】本発明において高流動コンクリートを製造する
際の補正水添加量と軸トルク降下量との関係を示すグラ
フである。
【図7】本発明において高流動コンクリートを製造する
際の補正混和剤添加量と軸トルク降下量との関係を示す
グラフである。
【図8】従来の先行練りにより高流動コンクリートを製
造する際の時間と軸トルクとの関係を示すグラフであ
る。
【図9】従来の二段練りにより高流動コンクリートを製
造する際の時間と軸トルクとの関係を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1 ミキサ 5 セメント 8 砂(細骨材) 11 砂利(粗骨材) 14 水 15 補正水計量ホッパ 16 流量制御弁(第1の流量制御弁) 17 補正水 21 混和剤 22 補正混和剤計量ホッパ 23 流量制御弁(第2の流量制御弁) 24 補正混和剤 32 軸トルク演算器 33 軸トルク信号 34 軸トルク安定状態判定器 36 データ記憶器 37 データ信号 38 演算器 39 補正水量信号 40 補正混和剤量信号 41 補正水計量制御器 42 弁開閉指令信号 44 補正混和剤計量制御器 45 弁開閉指令信号 T 軸トルク T2.1 軸トルク T2.2 軸トルク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 夫々計量されたセメント、細骨材、粗骨
    材、水、混和剤をミキサへ投入して混練を開始し、ミキ
    サを駆動する際の軸トルクが最大値から下降して略一定
    の安定した所要の軸トルクになったら、所定量の補正水
    及び補正混和剤を略同時にミキサへ投入し、更に所定の
    軸トルクになるまで混練を行うことを特徴とする高流動
    コンクリートの製造方法。
  2. 【請求項2】 計量されて投入されたセメント、細骨
    材、粗骨材、水、混和剤を混合するミキサと、 第1の流量制御弁を介して供給された補正水を計量して
    ミキサへ投入するようにした補正水計量ホッパと、 第2の流量制御弁を介して供給された補正混和剤を計量
    してミキサへ投入するようにした補正混和剤計量ホッパ
    と、 ミキサを駆動する際の軸トルクを演算する軸トルク演算
    器と、 軸トルク演算器で求めた軸トルク信号をもとに軸トルク
    の安定状態が継続しているか否かを判別する軸トルク安
    定状態判定器と、 軸トルクが安定した所要の値になったらデータ記憶器か
    らのデータ信号をもとにミキサへ投入する補正水及び補
    正混和剤の量を演算する演算器と、 該演算器で求めた補正水量信号をもとに前記第1の流量
    制御弁へ弁開閉指令信号を出力する補正水計量制御器
    と、 前記演算器で求めた補正混和剤量信号をもとに前記第2
    の流量制御弁へ弁開閉指令信号を出力する補正混和剤計
    量制御器とを備え、 補正水計量ホッパ及び補正混和剤計量ホッパから略同時
    に補正水及び補正混和剤をミキサへ投入し得るようにし
    たことを特徴とする高流動コンクリートの製造設備。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0652575A3 (en) * 1993-11-04 1995-07-05 Nippon Electric Co Manufacturing process for a solid electrolytic capacitor.
JP2014136424A (ja) * 2013-01-18 2014-07-28 Taiheiyo Cement Corp コンクリートの製造方法
JP2020142400A (ja) * 2019-03-04 2020-09-10 阪神高速技術株式会社 移動式バッチャープラント

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