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JPH10225840A - 工作機械 - Google Patents

工作機械

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Publication number
JPH10225840A
JPH10225840A JP2656597A JP2656597A JPH10225840A JP H10225840 A JPH10225840 A JP H10225840A JP 2656597 A JP2656597 A JP 2656597A JP 2656597 A JP2656597 A JP 2656597A JP H10225840 A JPH10225840 A JP H10225840A
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JP
Japan
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work
processing
machine tool
carry
roller conveyor
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JP2656597A
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Masami Senda
正己 千田
Isanobu Sakai
勇伸 酒井
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Nippei Toyama Corp
Original Assignee
Nippei Toyama Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークを一対の加工装置間の所定加工位置
に、正確にセットすることができるとともに、多種類の
治具を用意することなく、大きさや形状の異なったワー
クに対処することができる工作機械を提供する。 【解決手段】 ワーク13を搬入出装置14により、加
工位置P4の前方の加工準備位置P3に搬入出する。加
工準備位置P3に搬入されたワーク13を、第1の治具
15により左右両側から挟持して、加工位置P4に対し
左右方向の所定位置に位置決めする。位置決めされたワ
ーク13を、第2の治具17により前後両側から挟持す
るとともに、クランプ装置16により上下両側からクラ
ンプして、加工準備位置P3より加工位置P4に移動さ
せ、加工位置P4に対し前後方向及び上下方向の所定位
置に位置決め配置する。この状態で、一対の加工装置1
1によりワーク13の両側面に加工を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワークの両側面
に穿孔等の加工を施すようにした工作機械に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】この種の工作機械においては、一対の加
工装置が対向して配設され、それらの加工装置間の所定
加工位置に、治具を使用してワークを位置決め固定する
ようになっている。そして、このワークの位置決め配置
状態で、両加工装置により、ワークの両側面の所定位置
に穿孔等の加工が施されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の従
来の工作機械においては、ワークの大きさや形状に適合
する各種の治具を使用して、ワークを加工装置間の所定
加工位置に位置決め配置するようになっているため、大
きさや形状の異なった多種類の治具を用意しなければな
らず、そのワークにあわせて治具の交換が必要になると
いういわゆる作業効率が悪いという問題があった。
【0004】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、ワークを一対の加工装置間の所定加工位
置に、容易に搬入出することができるとともに、多種類
の治具を用意することなく、大きさや形状の異なったワ
ークに対応することができる工作機械を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、ワークを加工位置の
前方の加工準備位置に搬入するための搬入機構と、加工
準備位置に搬入されたワークを左右両側から挟持して加
工位置に対し左右方向の所定位置に位置決めする第1の
位置決め機構及びワークを前後両側から挟持して加工位
置に対し前後方向の所定位置に位置決めする第2の位置
決め機構と、前記第1の位置決め機構及び第2の位置決
め機構により位置決めされたワークを上下から固定する
クランプ手段を備え、該クランプ手段によりワークを上
下からクランプした状態で、ワークを加工準備位置より
加工位置に移動させて、加工位置に対し前後方向及び上
下方向の所定位置に位置決め配置するクランプ装置と、
加工が終了してクランプ装置により加工位置から加工準
備位置に移動されたワークを加工準備位置から搬出する
ための搬出機構とを備えた。
【0006】従って、請求項1に記載の工作機械の運転
時には、ワークが搬入機構により、加工位置の前方の加
工準備位置に搬入される。次に、加工準備位置に搬入さ
れたワークは、第1の位置決め機構により左右両側から
挟持されて、加工位置に対し左右方向の所定位置に位置
決めされる。又、ワークは、第2の位置決め機構により
前後両側から挟持されるとともに、クランプ装置により
上下からクランプされ、加工準備位置より加工位置に移
動され、加工位置に対し前後方向及び上下方向の所定位
置に位置決め配置される。この状態で、一対の加工装置
によりワークの両側面に加工が施される。そして、加工
を終了したワークは、クランプ装置により加工位置から
加工準備位置に移動され、搬出機構により、加工準備位
置から搬出される。
【0007】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の工作機械において、前記第1の位置決め機構は、ワ
ークをその左右両側から挟持する第1及び第2の挟持部
材を左右方向に移動可能に配設するとともに、一方の挟
持部材をワークの側面に対応する位置と、その上方位置
との間で移動可能にした。
【0008】従って、請求項2に記載の発明では、一方
の挟持部材が下降された状態において、その挟持部材に
よりワークの加工準備位置への搬入が行われる。請求項
3に記載の発明では、請求項2に記載の工作機械におい
て、他方の挟持部材の左右移動範囲内に前記加工準備位
置が含まれるようにその挟持部材の左右移動範囲を設定
した。
【0009】従って、請求項3に記載の発明では、他方
の挟持部材により加工準備位置のワークを搬出すること
ができる。請求項4に記載の発明では、請求項1〜3の
いずれかに記載の工作機械において、前記クランプ装置
は、ワークを載置支持するためのベースと、ワークの上
面を押圧するための複数のクランプ体とを対向して配設
し、それらのクランプ体をワークの大きさに応じて選択
的に作動させるようにした。
【0010】従って、請求項4に記載の発明では、ワー
クの大きさに応じたクランプを行うことができる。請求
項5に記載の発明では、請求項4に記載の工作機械にお
いて、前記クランプ体をクランプ動作させるための駆動
部材に対してクランプ体を揺動可能に支持した。
【0011】従って、請求項5に記載の発明では、駆動
部材によりクランプ体がベースに向かって接近移動され
たとき、クランプ体がワークの上面の形状に応じて位置
調整され、ワークをクランプすることができる。
【0012】請求項6に記載の発明では、請求項5に記
載の工作機械において、クランプ体と駆動部材との間に
は凹凸の関係で対応する円弧面が形成され、クランプ体
はその円弧面に沿って揺動される。
【0013】従って、請求項6に記載の発明では、クラ
ンプ体の揺動が円弧面に沿って円滑に行われ、ワークに
対するクランプ体の押圧状態が適正になる。請求項7に
記載の発明では、請求項1〜6のいずれかに記載の工作
機械において、前記搬入、搬出機構は、搬入用ローラコ
ンベア、受渡し用ローラコンベア及び搬出用ローラコン
ベアよりなるコンベアユニットを備え、加工準備位置に
対応する受渡し用ローラコンベアをワーク搬送面の位置
から下降可能に構成した。
【0014】従って、請求項7に記載の発明では、加工
準備位置に対応する受渡し用ローラコンベアを下方へ待
避させることができ、クランプ装置により把持されたワ
ークの加工準備位置から加工位置への移動を円滑に行う
ことができる。
【0015】請求項8に記載の発明では、請求項1〜7
のいずれかに記載の工作機械において、前記搬入機構の
近傍にはワーク上に付設されたバーコードを読み取るた
めの読取装置を配設し、そのバーコードのデータに基づ
いて、第1,第2の位置決め機構及びクランプ装置の動
作が制御される。
【0016】従って、請求項8に記載の工作機械におい
ては、バーコードに記録されたワークの大きさや形状等
の情報に基づいて、第1,第2の位置決め機構及びクラ
ンプ装置を作動制御することができて、ワークを加工位
置に対し左右方向、前後方向及び上下方向の所定位置に
正確に位置決め配置することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の工作機械の一
実施形態を、図面に基づいて説明する。まず、この工作
機械の概略構成及びその動作を図1〜図4により説明す
ると、図1の概略斜視図に示すように、ワーク13の両
側面に対して穿孔等の加工を施すための一対の加工装置
11は、左右方向(Y軸方向)に延びるベース12の上
面においてそれぞれ同方向の往復動可能に対向配置され
ている。この明細書では図1の左右方向を示すY軸(水
平)方向と直交するX軸(水平)方向を前後方向とし、
Z軸方向を上下方向とする。
【0018】ワーク搬入出機構14は前記加工装置11
の前方(X軸方向)に位置するように、ベース12の前
方に配設されている。そして、この搬入出機構14を構
成する搬入用ローラコンベア42のローラ46に案内さ
れて未加工のワーク13が作業者によりワークを一時的
に停止するための第1搬入停止位置P1に搬入された
後、Y軸方向右方に移動されて、ワーク13に設けたバ
ーコード72を読み取る第2搬入停止位置P2へ搬入さ
れ、次に加工準備位置P3へ搬入される。
【0019】第1の位置決め機構15は前記搬入出機構
14の上方に配設され、この第1の位置決め機構15を
構成する第1挟持部材81と第2挟持部材88とにより
ワーク13が加工準備位置P3においてY軸方向の左右
両側から挟持されて、前記一対の加工装置11と対応す
る加工位置P4に対しY軸方向の所定位置に位置決めさ
れる。前記第1の位置決め機構15の第1挟持部材81
はワーク13を前記第2搬入停止位置P2から加工準備
位置P3へ搬入する動作を、第2挟持部材88は加工済
みのワーク13を加工準備位置P3から搬出位置P5へ
搬出する動作を行う機能も有している。
【0020】ワーク13をクランプするクランプ装置1
6は、常には前記一対の加工装置11の間の加工位置P
4と対応するように前記ベース12の上面にX軸方向
(前後方向)の往復動可能に装設されている。そして、
クランプ装置16は加工位置P4からX軸方向前方に移
動して加工準備位置P3に停止し、該準備位置P3にお
いて前記第1の位置決め機構15によりY軸方向に位置
規制されたワーク13を受け取ってクランプ可能であ
る。
【0021】第2の位置決め機構17は前記クランプ装
置16に設けた固定挟持体96と対向するようにワーク
搬入出機構14の前方所定位置に配置されている。そし
て、第2の位置決め機構17を構成する挟持用シリンダ
97に取り付けた可動挟持体98をX軸方向後方に突出
動作させて、加工準備位置P3にあるクランプ装置16
の前記固定挟持体96にワーク13を押圧してワーク1
3をX軸方向の所定位置に位置規制可能である。
【0022】加工準備位置P3においてクランプ装置1
6のベース95上でY軸方向及びX軸方向に位置規制さ
れたワーク13は、該ベース95と第1クランプ体10
5とによりクランプされる。この状態で、該クランプ装
置16が該加工準備位置P3からX軸方向後方に移動さ
れてワーク13が加工位置P4に停止される。
【0023】加工位置P4において一対の加工装置11
によりワーク13に穿孔等の加工作業が行われ、加工が
終了すると、クランプ装置16は再びX軸方向前方に移
動されて、加工位置P4から加工準備位置P3へ戻され
る。この加工準備位置P3においてクランプ装置16に
よる加工済みワーク13のクランプ状態が解除される。
そして、搬入出機構14の搬出部材88によりワーク1
3が加工準備位置P3からY軸方向右方に移動されて搬
出位置P5へ搬出される。
【0024】以上が工作機械の構成及び動作の概要であ
るが、前記各構成について以下に詳述する。(加工装置
11)図2,3に示すように、加工装置11における左
右一対のコラム21は左右(Y軸)方向に移動可能にベ
ース12上に所定間隔をおいて立設されている。主軸ヘ
ッド22は各コラム21に上下(Z軸)方向へ移動可能
に装着され、コラム21の内部に装着された図示しない
主軸モータによって回転自在に構成されている。主軸ヘ
ッド22の先端には各々主軸23が装着され、それらの
主軸23の先端には工具24が着脱可能に取り付けられ
ている。
【0025】Y軸移動用モータ25は前記各コラム21
の背面に装設され、このモータ25の回転により、図示
しないボールねじを介して主軸ヘッド22が左右(Y
軸)方向に移動される。上下移動用モータ26は各コラ
ム21の上面に装設され、このモータ26の回転によ
り、図示しないボールねじを介して主軸ヘッド22が上
下(Z軸)方向に移動される。
【0026】図4に示すように、工具マガジン27は前
記各コラム21の前側面上方に装設され、その外周には
種類の異なった複数の工具24が着脱可能に支持されて
いる。工具交換アーム28は工具マガジン27と主軸ヘ
ッド22との間に位置するようにコラム21の前方に配
設され、この工具交換アーム28により、工具マガジン
27に収納された複数の工具の内、選択された一つの工
具と主軸23との間で工具24の交換が行われる。
【0027】図2,3に示すようにカバー29は前記両
加工装置11を覆うようにベース12上に装設され、そ
の前面中央には加工準備位置P3から加工位置P4へワ
ーク13を出し入れするための開口部30が形成されて
いる。シャッタ31はカバー29の開口部30に開閉可
能に装着され、加工装置11によるワーク13の加工時
に、このシャッタ31により開口部30が閉じられて、
切削油や切粉がカバー29やシャッタ31の外方へ飛び
散るのが防止される。
【0028】複数のエアノズル32は前記カバー29内
において開口部30に近接して配置され、ワーク13の
加工終了後に、シャッタ31を閉じた状態で、これらの
エアノズル32からワーク13に向けて高圧エアが噴射
される。これにより、ワーク13に付着した切削油や切
粉が飛散除去されて、加工位置P4から加工準備位置P
3へのワーク13の移動時に、切削油や切粉がワーク1
3とともに持ち出されるのが抑制される。 (搬入出機構14)図2,図3に示すように、前記搬入
出機構14は加工装置11の前方に左右(Y軸)方向へ
延長して配置され、搬入用ローラコンベア42と、一対
の受渡し用ローラコンベア43と、搬出用ローラコンベ
ア44とを備えている。受渡し用ローラコンベア43は
加工準備位置P3においてY軸方向に所定距離Wを隔て
て配設されている。搬入用ローラコンベア42は受渡し
用ローラコンベア43の左側部に近接して配置され、一
対の支持枠45間に多数のローラ46を並設して構成さ
れている。搬出用ローラコンベア44は受渡し用ローラ
コンベア43の右側部に近接して配置され、一対の支持
枠47間に多数のローラ48を並設して構成されてい
る。
【0029】図9及び図10に示すように、前記各受渡
し用ローラコンベア43の一対の支持枠49は支軸50
を介してベース12に固定された図示しないフレームに
回動可能に支持され、その上端には複数のローラ51が
並設されている。受渡し用ローラコンベア43の回動用
シリンダ52の基端部は支持部材54に回動自在に支持
され、そのピストンロッドが支持枠49に連結されてい
る。そして、この回動用シリンダ52のピストンロッド
の伸縮動作により、支持枠49が支軸50を中心に回動
されて、ワーク13を支持するローラ51が図10に実
線で示す上方位置、つまりワーク搬送面の位置と鎖線で
示す下方位置との間で回動される。
【0030】規制ねじ53は前記支持枠49の下端に調
節可能に螺合されている。そして、回動用シリンダ52
のピストンロッドの突出動作により、支持枠49が図1
0の支軸50を中心に反時計方向に回動されたとき、こ
の規制ねじ53が支持部材54の一部と係合して、支持
枠49の回動が規制される。この回動規制により、受渡
し用ローラコンベア43のローラ51が、搬入用ローラ
コンベア42のローラ46及び搬出用ローラコンベア4
4のローラ48と同一の高さの上方位置、すなわちワー
ク13の搬入出高さに配置される。 (第1ストッパ機構57)図2及び図11に示すよう
に、第1ストッパ機構57は前記搬入用ローラコンベア
42の中央部付近に配設されている。この第1ストッパ
機構57の支持アーム58は中間部において支軸59に
よりベース12から図示しないフレームに支持された支
持部材54に回動可能に支持され、その一端には係合片
60が突設されるとともに、他端にはウェイト61が取
り付けられている。支持アーム58の回動を規制する規
制ネジ62はウェイト61に調節可能に螺合され、支持
部材54の一部に当接可能に対向配置されている。
【0031】この構成により、常には支持アーム58が
ウェイト61の重量にて図11の反時計方向に回動され
て、係合片60が搬入用ローラコンベア42の複数のロ
ーラ46間から上方に突出されている。そして、規制ネ
ジ62と支持部材54の一部との当接により、係合片6
0が突出状態に保持されている。このため、作業者によ
りワーク13が搬入用ローラコンベア42の左端部から
右側方に移動されると、そのワーク13は第1ストッパ
機構57の係合片60に係合して、第1搬入停止位置P
1に一時的に停止される。
【0032】次に、第1搬入停止位置P1にワーク13
が搬入停止された後に、第2搬入停止位置P2へ搬入す
る際は、作業者により第1搬入停止位置P1のワーク1
3に右方への移動力が付与される。すると、ワーク13
の前方下面が係合片60の傾斜部に当接し、ワーク13
の重量によって係合片60が押し下げられて、支持アー
ム58がウェイト61の重量による回動付勢力に抗し
て、図11の時計方向に回動される。これにより、ワー
ク13が搬入用ローラコンベア42上で、第1搬入停止
位置P1から係合片60を乗り越えて右側方の第2搬入
停止位置P2に移動される。 (第2ストッパ機構63)第2ストッパ機構63は前記
搬入用ローラコンベア42の終端部付近に配設されてい
る。この第2ストッパ機構63の支持アーム64は中間
部において支軸65によりベース12から図示しないフ
レームに支持された支持部材54に回動可能に支持さ
れ、その一端には係合片66が突設されるとともに、他
端には規制片67が支持部材54の一部と係合可能に取
り付けられている。
【0033】係合片66の出没用シリンダ68は支持部
材54に回動自在に支持され、そのピストンロッドが支
持アーム64に連結されている。そして、この出没用シ
リンダ68のピストンロッドが突出動作されたときに
は、支持アーム64が図11の反時計方向に回動され
て、係合片66が搬入用ローラコンベア42のローラ4
6間から上方に突出される。そして、規制片67と支持
部材54の一部との当接により、係合片66が突出状態
に保持される。このため、搬入用ローラコンベア42に
沿って第1搬入停止位置P1から移動されてくるワーク
13は、この第2ストッパ機構63の係合片66と係合
して、第2搬入停止位置P2に再び停止される。
【0034】又、このワーク13の停止後に、出没用シ
リンダ68が没入動作されると、支持アーム64が図1
1の時計方向に回動されて、係合片66が搬入用ローラ
コンベア42のローラ46間から下方に没入される。こ
れにより、搬入用ローラコンベア42から受渡し用ロー
ラコンベア43へワーク13の搬出動作が可能になる。 (読取装置71)図2及び図6に示すように、バーコー
ド読取装置71は前記搬入用ローラコンベア42に対応
してベース12上に配設されている。一方、バーコード
72は各ワーク13の前側部に付設され、このバーコー
ド72にはワーク13の大きさや形状等の各種情報が記
録されている。そして、ワーク13が第2ストッパ機構
63により第2搬入停止位置P2に停止されたとき、作
業者によって読取装置71によりバーコード72に記録
された情報が読み取られる。又、この読み取られた情報
に基づいて、後述する第2の挟持部材としての搬出部材
88及びクランプ装置16における固定挟持体96の規
制位置が調整される。 (第1の位置決め機構15を兼用する搬入機構76及び
搬出機構77)図3に示すように、前記搬入出機構14
の搬入機構76は搬入用ローラコンベア42の上方に対
応して配設されている。搬出機構77は搬出用ローラコ
ンベア44及び受渡し用ローラコンベア43の上方に対
応して配設されている。そして、この搬入機構76及び
搬出機構77により、前記第1の位置決め機構15が兼
用されている。
【0035】前記搬入機構76の移動体78はレール7
9に沿って搬入用ローラコンベア42の延長方向へ移動
可能に配設され、移動用モータ80により図示しないボ
ールねじを介して移動される。搬入部材81は一対のガ
イドロッド82を介して移動体78の下面に昇降可能に
支持され、前記第1の位置決め機構15の一方(第1)
の挟持部材を兼用している。
【0036】昇降用シリンダ83は移動体78上に配設
され、そのピストンロッドが搬入部材81に連結されて
いる。そして、この昇降用シリンダ83の昇降動作によ
り、搬入部材81がワーク13の側面と対応してそのワ
ーク13と当接可能な下方位置と、ワーク13に当接し
ない上方位置とに移動配置される。光電センサ84は搬
入用ローラコンベア42に近接して配置され、搬入部材
81の下方の搬入用ローラコンベア42上にワーク13
が存在するとき、それを検出して昇降用シリンダ83の
ピストンロッドの突出動作を禁止する。これにより、移
動途中のワーク13が、搬入用ローラコンベア42と搬
入部材81との間で挟着されるのが防止される。
【0037】そして、ワーク13が作業者により搬入用
ローラコンベア42に沿って移動されるときには、この
搬入機構76の移動体78が図3に実線で示す位置に移
動配置され、搬入部材81が上方位置に配置されてい
る。その後、第2搬入停止位置P2においてワーク13
が図2及び図11の鎖線で示すように第2ストッパ機構
63により第2搬入停止位置P2に停止され、その位置
でバーコード72が読み取られると、搬入部材81が下
方位置に移動されるとともに、第2ストッパ機構63の
時計方向の回動により係合片66の上面がローラ46の
上面より下方に移動し、次いで、搬入部材81が図3の
上方位置から下降されてワーク13の側面位置に移動さ
れ、移動体78が右側方に移動される。このため、搬入
部材81がワーク13の左側面に当接して、そのワーク
13が搬入部材81により第2搬入停止位置P2から加
工準備位置P3に搬入される。
【0038】前記搬出機構77の搬出部材88はレール
86に沿って搬出用ローラコンベア44及び受渡し用ロ
ーラコンベア43の延長(左右)方向へ移動可能に配設
され、移動用モータ87により図示しないボールねじを
介してY軸方向に移動される。搬出部材88は前記第1
の位置決め機構15の他方(第2)の挟持部材を兼用し
ている。
【0039】そして、前記第1挟持部材兼用の搬入部材
81により、ワーク13が加工準備位置P3に搬入され
た状態で、図9に示すように、前記バーコード読取装置
71の読み取り情報に基づくワーク13の大きさに応じ
た所定の規制位置に配置するようにワーク13が第1挟
持部材兼用の搬入部材81と第2挟持部材兼用の搬出部
材88との間で左右両側から挟持されて、両加工装置1
1間の加工位置P4の中心線L(図6参照)に対しワー
ク13の左右(Y軸)方向の中心位置が一致するように
位置決めされる。
【0040】又、ワーク13に対して加工装置11によ
り加工が施されている間に、搬出機構77の搬出部材8
8が、図6に鎖線で示すように加工準備位置P3の左側
方に移動され、前記読取装置71の読み取り情報に基づ
くワーク13の大きさ等に応じた所定の規制位置に配置
される。そして、加工を終了したワーク13が加工位置
P4から加工準備位置P3に移動されて、受渡し用ロー
ラコンベア43上に支持された後、搬出部材88が図6
に鎖線で示す位置から右側方に移動される。これによ
り、搬出部材88が加工済のワーク13の左端縁に当接
して、そのワーク13が受渡し用ローラコンベア43上
の加工準備位置P3から、搬出用ローラコンベア44上
の搬出位置P5に移動される。その後、ワーク13は作
業者により搬出位置P5から、搬出用ローラコンベア4
4に沿って右側方に搬出される。従って、搬出部材88
の左右動範囲には、加工準備位置P3が含まれる。 (クランプ装置16及び第2の位置決め機構17)図4
に示すように、前記クランプ装置16の移動テーブル9
1はベース12上にレール92を介して前後(X軸)方
向へ移動可能に支持されている。そして、移動用モータ
93により図示しないボールねじを介してクランプ装置
16全体がX軸方向後方(図4の右方)の加工位置P4
又は前方の加工準備位置P3に移動配置される。移動テ
ーブル91が加工準備位置P3に移動されたとき、図3
及び図9に示すように、一対の受渡し用ローラコンベア
43間に進入配置される。ベース95は移動テーブル9
1の上面に前後(X軸)方向へ延びるように配設されて
いる。そして、このベース95が加工準備位置P3に配
置された状態において、一対の受渡し用ローラコンベア
43のローラ51が図10に実線で示す上方位置から鎖
線で示す下方位置に移動されると、ワーク13がローラ
51上からベース95上に受け渡されて載置される。
【0041】ワーク固定挟持体96は前記加工準備位置
P3におけるワーク13のX軸方向後端縁と当接可能に
対応するように、ベース95の後端上面に突設されてい
る。図4,6に示すように挟持用シリンダ97は前記固
定挟持体96と対応するように、加工準備位置P3のX
軸方向の前方所定位置に配設され、そのピストンロッド
には可動挟持体98が取り付けられている。そして、加
工準備位置P3においてワーク13がベース95上に受
け渡された後、この挟持用シリンダ97がX軸方向の後
方へ突出動作されることにより、ワーク13が固定挟持
体96と可動挟持体98との間でX軸方向前後両側から
挟持され、ワーク13の前後方向の位置決めが行われ
る。前記可動挟持体98がX軸方向に突出動作されると
き、ワーク13は搬入部材81と搬出部材88の間でガ
イドされ、このとき、両部材81,88の挟持力はガイ
ドを許容する程度に弱められる。この実施形態では前記
固定挟持体96及び挟持用シリンダ97により前記第2
の位置決め機構17が構成されている。
【0042】図7に示すように、支持アーム101は前
記移動テーブル91の後端に立設され、ベース95に沿
ってX軸方向の前方に延びている。駆動部材としての第
1駆動軸102は支持アーム101の基端近傍に連結板
103及び一対のガイドロッド104を介して上下動可
能に支持されている。
【0043】図8は支持アーム101の断面を示し、第
1クランプ体105は前記第1駆動軸102の下端に吊
下部材106を介して揺動可能に吊下支持されている。
又、吊下部材106の中央には第1駆動軸102のピン
107に係合する長孔108が形成されるとともに、吊
下部材106の上端には第1駆動軸102の円弧状凹面
109に係合可能な円弧状凸面110が形成されてい
る。従って、円弧状凹面109と円弧状凸面110とは
凹凸の係合関係で対応している。
【0044】第1クランプ用シリンダ112は支持アー
ム101の上面に配設され、そのピストンロッドが第1
駆動軸102の上端に連結されている。そして、この第
1クランプ用シリンダ112が突出動作されたとき、第
1クランプ体105が第1駆動軸102及び吊下部材1
06を介して上方位置から下降され、ピン107と長孔
108との係合により自在揺動を許容されながら、ベー
ス95上のワーク13の上面に接合される。その後、第
1駆動軸102の円弧状凹面109が吊下部材106の
円弧状凸面110に係合して、第1クランプ体105が
ワーク13の上面に圧接される。これにより、ワーク1
3がベース95と第1クランプ体105との間で上下両
側からクランプされる。
【0045】図7及び図8に示すように、第2駆動軸1
13は前記支持アーム101の先端に上下動可能に支持
されている。第2クランプ体114は第2駆動軸113
の下端に取り付けられ、その下面中央には可動挟持体9
8の通過を許容するための凹所115が形成されてい
る。第2クランプ用シリンダ116は支持アーム101
の上面に配設され、そのピストンロッドが第2駆動軸1
13の上端に連結されている。
【0046】そして、前記読取装置71で読み取られた
ワーク13の前後方向の長さが第1クランプ体105よ
り長い所定値以上である場合には、この第2クランプ用
シリンダ116が第1クランプ用シリンダ112と同時
に突出動作されて、第2クランプ体114が第1クラン
プ体105とともに下降される。このため、ワーク13
はベース95と両クランプ体105,114との間で上
下両側からクランプされる。
【0047】この実施形態では、前記ベース95、支持
アーム101、第1,第2のクランプ体105,114
及び第1,第2のクランプ用シリンダ112,116等
によりクランプ手段を構成している。
【0048】図7に示すように、一対のワーク着座確認
用センサ117,118は前記固定挟持体96の前面及
びベース95の後端上面に配設されている。そして、ワ
ーク13が固定挟持体96と可動挟持体98との間で挟
持されるとともに、ベース95とクランプ体105,1
14との間でクランプされたとき、両ワーク着座確認用
センサ117,118からクランプ確認の検出信号が出
力される。この確認用センサ117,118はワーク1
3に向かって圧縮エアを噴出するために固定挟持体96
及びベース95に貫設されたノズル(図示しない)と、
圧縮エアの背圧を検出する検出器(図示しない)とより
なる。
【0049】又、この確認用センサ117,118から
の検出信号に基づいて、挟持用シリンダ97が後退動作
され、固定挟持体96と可動挟持体98とによるワーク
13のX軸方向の前後両側からの挟持が解放される。そ
の後、移動用モータ93により移動テーブル91が後方
に移動されて、ベース95とクランプ体105,114
との間でクランプされた状態にあるワーク13が、加工
準備位置P3から加工位置P4に移動テーブル91とと
もに移動される。
【0050】そして、この加工位置P4において、移動
テーブル91が該加工位置P4に対応するように前後
(X軸)方向に移動されるとともに、両加工装置11の
主軸ヘッド22が左右(Y軸)方向及び上下(Z軸)方
向に移動されて、主軸23上の工具24の回転により、
ワーク13の所定位置に対しその両側面にY軸方向から
穿孔加工が施される。
【0051】次に、前記のように構成された工作機械の
一連の動作を、ワーク13の移動順序に従って図12〜
図13を中心に説明する。さて、この工作機械の停止時
には、搬入出機構14の搬入機構76が図12(a)に
示すように移動配置(図6の鎖線参照)され、第1の位
置決め機構15の搬入部材81が上方位置(図4参照)
に配置されている。又、搬入出機構14の搬出機構77
が右側方の退避位置に移動配置(図6の実線参照)さ
れ、第1の位置決め機構15の搬出部材88が加工準備
位置P3の右側方に配置されている。さらに、図13
(a)に示すようにクランプ装置16は加工位置P4に
停止されている。
【0052】この状態で、作業者によりワーク13が図
12(a)に実線で示す搬入用ローラコンベア42の左
端部から右側方に移動されると、そのワーク13は第1
ストッパ機構57の係合片60との当接により、図12
(a)に鎖線で示すように第1搬入停止位置P1に一時
的に停止される。その後、作業者により第1搬入停止位
置P1のワーク13に右方への移動力が付与されると、
ワーク13は係合片60を押し下げて右側方に移動さ
れ、図12(b)に示すように第2ストッパ機構63の
係合片66との間に入り、第2搬入停止位置P2に停止
される。
【0053】このワーク13の停止状態で、作業者によ
ってワーク13の側面に付設されたバーコード72上に
記録されているワーク13の大きさや形状等の各種情報
が、読取装置71によって読み取られる。
【0054】次いで、図示しない起動スイッチがオンさ
れると、第2ストッパ機構63の係合片66が下方に没
入されるとともに、搬出機構77の搬出部材88が退避
位置から左側方に移動され、この搬出部材88が読取装
置71の読み取り情報に基づくワーク13の大きさ等に
応じた所定の規制位置、つまり図12(b)の鎖線で示
す作動位置に配置される。この時、同時にクランプ装置
16が図13(a)に示す加工位置P4から図13
(b)に示す加工準備位置P3に前進移動される。
【0055】次いで、第2ストッパ機構63の回動によ
り係合片66が下降され、搬入機構76の搬入部材81
が図12(a)の実線で示す退避位置から図12(b)
の鎖線で示す下降位置に移動されるとともに、搬入機構
76全体が右側方に移動されて、搬入部材81によりワ
ーク13が第2搬入停止位置P2から図12(c)に示
すように加工準備位置P3に搬入され、搬入用ローラコ
ンベア42上から受渡し用ローラコンベア43上へのワ
ーク13の搬入が行われる。これにより、ワーク13は
加工準備位置P3において、搬入部材81と搬出部材8
8との間で左右両側から挟持され、加工位置P4に対し
て左右方向の所定位置に位置決めされて、ワーク13の
左右方向中心と、加工位置P4の中心線Lとが一致す
る。
【0056】次いで、受渡し用ローラコンベア43が図
12(c)に示す上方位置から図12(d)に示す下方
位置に下降されて、ワーク13がローラ51上からベー
ス95上に受け渡される。そして、搬入部材81と搬出
部材88の駆動用シリンダの圧力を緩め、搬入部材81
と搬出部材88がワークガイドとなって挟持用シリンダ
97により可動挟持体98が図13(c)に示すように
後(右)方に移動され、ワーク13が固定挟持体96と
可動挟持体98との間で前後両側から挟持されて、前後
方向の所定位置に位置決めされる。
【0057】その後、図13(d)に示すように第1ク
ランプ用シリンダ112により第1クランプ体105が
下降され、ワーク13がベース95と第1クランプ体1
05との間で上下両側からクランプされる。このとき、
読取装置71で読み取られたワーク13の前後方向の長
さが第1クランプ体105よりも長い所定値以上である
場合には、第2クランプ用シリンダ116により第2ク
ランプ体114も同時に下降されて、ワーク13はベー
ス95と両クランプ体105,114との間でクランプ
される。その後、図13(e)に示すように可動挟持体
98が前(左)方の元の位置に戻り、クランプ装置16
が加工準備位置P3から加工位置P4に移動される。
【0058】そして、カバー29の開口部30のシャッ
タ31が閉鎖される。この状態で加工位置P4におい
て、ワーク13の加工プログラムに従ってクランプ装置
16が前後方向に移動されるとともに、両加工装置11
の主軸ヘッド22が左右方向及び上下方向に移動され
て、主軸23上の工具24の回転により、ワーク13の
両側面に対し所定の穿孔加工が施される。
【0059】一方、このワーク13の加工中に、搬出機
構77の搬出部材88が図12(e)に示す加工準備位
置P3の左側(図6の鎖線参照)まで移動される。そし
て、ワーク13の加工が終了すると、エアノズル32か
らのエアによりブローが行われた後に、シャッタ31が
開放される。次いで、クランプ装置16が加工位置P4
から図13(f)に示すように加工準備位置P3に移動
された後、クランプ体105,114によるワーク13
のクランプが解放される。この状態で、図12(e)に
示すように受渡し用ローラコンベア43の上方位置への
上昇により、ワーク13がベース95上から受渡し用ロ
ーラコンベア43上に受け渡される。
【0060】その後、搬出機構77の搬出部材88が図
12(e)に鎖線で示すように右側方に移動されて、ワ
ーク13が受渡し用ローラコンベア43上の加工準備位
置P3から、搬出用ローラコンベア44上の搬出位置P
5に移動される。その後、ワーク13は作業者により搬
出位置P5から、搬出用ローラコンベア44に沿って右
側方に搬出される。
【0061】前記の実施形態によって期待できる効果に
ついて、以下に記載する。 ○ この実施形態の工作機械においては、ワーク13が
搬入機構76により、加工位置P4の前方の加工準備位
置P3に搬入される。次に、加工準備位置P3に搬入さ
れたワークは、第1の位置決め機構15により左右両側
から挟持されて、加工位置P4に対し左右方向の所定位
置に位置決めされるとともに、第2の位置決め機構17
により前後両側から挟持される。そして、ワークととも
に、クランプ装置16により上下両側からクランプされ
て、加工準備位置P3より加工位置P4に移動され、加
工位置P4に対し前後方向及び上下方向の所定位置に位
置決め配置される。この状態で、一対の加工装置11に
よりワーク13の両側面に加工が施される。そして、加
工を終了したワーク13は、搬出機構77により、加工
準備位置P3から搬出される。
【0062】このように、ワークの位置決め、搬入及び
搬出が一連の動作で効率的に行われる。しかも、第1及
び第2の位置決め機構15,17は、それらの搬入部材
81,搬出部材88,挟持用シリンダ97を動作させる
ことにより、ワーク13の大きさに自在に対処できる。
このため、多種類の治具を容易したり、段取り替えした
りする必要がない。 ○ 前記第1の位置決め機構15は、ワーク13をその
左右両側から挟持する搬入部材81,搬出部材88を左
右方向に移動可能に配設するとともに、搬入部材81を
ワーク13の側面と対応する位置と、その上方位置との
間で移動可能にした。
【0063】そして、搬入部材81が下降された状態に
おいて、その搬入部材81によりワーク13の搬送が行
われる。言い換えれば、第1の位置決め機構15の一部
がワーク13の搬入機能を有するため、専用の搬入機構
が不要になり、構成が簡単になる。
【0064】○ 搬出部材88の左右移動範囲内に加工
準備位置P3が含まれるようにその搬出部材の左右移動
範囲を設定した。従って、搬出部材88により加工準備
位置P3のワーク13を搬出することができ、前記と同
様に専用の搬出機構が不要になり、構成が簡単になる。
【0065】○ クランプ装置16には、ワーク13の
上面を押圧するための複数のクランプ体105,114
を配設し、それらのクランプ体105,114をワーク
13の大きさに応じて選択的に作動させるようにした。
従って、ワーク13の大きさに応じたクランプを行うこ
とができる。ワーク13の大きさが様々であっても、確
実にクランプして高精度加工に寄与できる。
【0066】○ クランプ体105をクランプ動作させ
るための第1駆動軸102に対してクランプ体105を
揺動可能に支持した。従って、クランプ体105がワー
ク13の上面の形状に応じて位置調整され、クランプ体
105とワーク13との接触面積を確保して強固なクラ
ンプ状態を得ることができ、高精度加工に寄与できる。
【0067】○ クランプ体105と第1駆動軸102
との間には凹凸の関係で対応する円弧面109,110
が形成され、クランプ体105がその円弧面109,1
10に沿って揺動される。従って、クランプ体105の
揺動が円弧面109,110に沿って円滑に行われ、ク
ランプ体105とワーク13との接触面積の確保を一層
確実に行うことができ、強固なクランプ状態を得ること
ができる。
【0068】○ 加工準備位置P3と対応する部分の受
渡し用ローラコンベア43をワーク搬送面の位置から下
降可能に構成したため、その受渡し用ローラコンベア4
3を下方へ待避させることができる。従って、受渡し用
ローラコンベア43からクランプ装置16にワーク13
を受渡す際、クランプ体105、114の押圧力により
受渡し用ローラコンベア43がワーク13と圧接され
て、そのワーク13や受渡し用ローラコンベア43が損
傷することを阻止できる。又、クランプ装置16に把持
されたワーク13の加工準備位置P3から加工位置P4
への移動又はその反対方向への移動を円滑に行うことが
できる。
【0069】○ バーコードのデータのワーク13の大
きさや形状に基づいて、第1,第2の位置決め機構1
5,17及びクランプ装置16の動作が制御されるた
め、ワーク13を加工位置P4に対し左右方向、前後方
向及び上下方向の所定位置に正確に位置決め配置するこ
とができる。従って、ワーク13に対して正確な加工を
施すことができる。
【0070】なお、この発明は、次のように変更して具
体化することも可能である。 ・ 搬入出機構14のコンベアユニット41を、ベルト
コンベア等の駆動機構を備えたコンベアに変更するこ
と。
【0071】・ 第1の位置決め機構15の挟持部材
を、搬入出機構14の搬入部材81及び搬出部材88と
兼用することなく、別に装設すること。・ クランプ装
置16のクランプ体105,114を、3個以上の複数
個並設すること。
【0072】・ 第1,第2の位置決め機構15,17
及びクランプ装置16の動作を、プログラム制御により
行うこと。
【0073】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1の発明によ
れば、ワークの位置決め、搬入及び搬出が一連の動作で
効率的に行うことができるとともに、多種類の治具を用
意したり、段取り替えしたりする必要がない。
【0074】請求項2の発明によれば、第1の位置決め
機構の一部がワークの搬入機能を有するため、専用の搬
入機構が不要になり、構成が簡単になる。請求項3の発
明によれば、第1の位置決め機構の一部によりにより加
工準備位置のワークを搬出することができ、前記と同様
に専用の搬出機構が不要になり、構成が簡単になる。
【0075】請求項4の発明によれば、ワークの大きさ
が様々であっても、確実にクランプして高精度加工に寄
与できる。請求項5の発明によれば、クランプ体とワー
クとの接触面積を確保して強固なクランプ状態を得るこ
とができ、高精度加工に寄与できる。
【0076】請求項6の発明によれば、クランプ体とワ
ークとの接触面積の一層確実に行うことができ、強固な
クランプ状態を得ることができる。請求項7の発明によ
れば、ワークをクランプ装置に受渡す際、ワークやコン
ベアユニットが損傷することを阻止できる。
【0077】請求項8の発明によれば、バーコードのデ
ータに基づいて、ワークを加工位置に対して正確に位置
決め配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の工作機械の一実施形態を示す要部
斜視図。
【図2】 この発明の工作機械の一実施形態を示す平面
図。
【図3】 その工作機械の正面図。
【図4】 同じく工作機械の側面図
【図5】 同じく工作機械の側面図
【図6】 搬入出機構及び第1の位置決め機構を拡大し
て示す要部平面図。
【図7】 クランプ装置を拡大して示す要部側面図。
【図8】 クランプ装置のクランプ体の支持構成を拡大
して示す部分断面図。
【図9】 搬入出機構のコンベアユニットを拡大して示
す部分正面図。
【図10】 コンベアユニットの昇降機構を示す要部拡
大正面図。
【図11】 搬入出機構におけるワークのストップ機構
を示す要部正面図。
【図12】 (a)〜(e)は搬入出動作を説明する正
面図。
【図13】 (a)〜(f)は搬入出動作を説明する側
面図。
【符号の説明】
11…加工装置、12…ベース、13…ワーク、14…
搬入出機構、15…第1の位置決め機構、16…クラン
プ装置、17…第2の位置決め機構、24…工具、41
…コンベアユニット、42…搬入用ローラコンベア、4
3…受渡し用ローラコンベア、44…搬出用ローラコン
ベア、52…回動用シリンダ、71…読取装置、72…
バーコード、76…搬入機構、77…搬出機構、81…
搬入部材、88…搬出部材、95…ベース、96…固定
挟持体、97…挟持用シリンダ、98…可動挟持体、1
02…駆動部材としての第1駆動軸、105…第1クラ
ンプ体、106…吊下部材、112…第1クランプ用シ
リンダ、113…第2駆動軸、114…第2クランプ
体、116…第2クランプ用シリンダ、P3…加工準備
位置、P4…加工位置。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の加工装置(11)を対向配置し、
    ワーク(13)を両加工装置(11)間の加工位置(P
    4)に配置して、その加工装置によりワークの両側面に
    対して加工を施すようにした工作機械において、 前記ワーク(13)を加工位置(P4)の前方の加工準
    備位置(P3)に搬入するための搬入機構(14,7
    6)と、 加工準備位置(P3)に搬入されたワークを左右両側か
    ら挟持して加工位置(P4)に対し左右方向の所定位置
    に位置決めする第1の位置決め機構(15)及びワーク
    を前後両側から挟持して加工位置(P4)に対し前後方
    向の所定位置に位置決めする第2の位置決め機構(1
    7)と、 前記第1の位置決め機構(15)及び第2の位置決め機
    構(17)により位置決めされたワークを上下に固定す
    るクランプ手段(95,105,112)を備え、該ク
    ランプ手段(95,105,112)によりワークを上
    下からクランプした状態で、ワークを加工準備位置(P
    3)より加工位置(P4)に移動させて、加工位置(P
    4)に対し前後方向及び上下方向の所定位置に位置決め
    配置するクランプ装置(16)と、 加工が終了してクランプ装置(16)により加工位置
    (P4)から加工準備位置(P3)に移動されたワーク
    を加工準備位置(P3)から搬出するための搬出機構
    (14,77)とを備えた工作機械。
  2. 【請求項2】 前記第1の位置決め機構(15)は、ワ
    ークをその左右両側から挟持する第1及び第2の挟持部
    材(81,88)を左右方向に移動可能に配設するとと
    もに、一方の挟持部材(81)をワークの側面に対応す
    る位置と、その上方位置との間で移動可能にした請求項
    1に記載の工作機械。
  3. 【請求項3】 他方の挟持部材(88)の左右移動範囲
    内に前記加工準備位置(P3)が含まれるようにその挟
    持部材(88)の左右移動範囲を設定する手段(71,
    72,86,87)を設けた請求項2に記載の工作機
    械。
  4. 【請求項4】 前記クランプ装置(16)は、ワークを
    載置支持するためのベース(95)と、ワークの上面を
    押圧するための複数のクランプ体(105,114)と
    を対向して配設し、それらのクランプ体(105,11
    4)をワークの大きさに応じて選択的に作動させるよう
    にした請求項1〜3のいずれかに記載の工作機械。
  5. 【請求項5】 前記クランプ体(105)をクランプ動
    作させるための駆動部材(102,106,112)に
    対してクランプ体(105)を揺動可能に支持した請求
    項4に記載の工作機械。
  6. 【請求項6】 クランプ体(105)と駆動部材(10
    2,106,112)との間には凹凸の関係で対応する
    円弧面(109,110)が形成され、クランプ体はそ
    の円弧面に沿って揺動される請求項5に記載の工作機
    械。
  7. 【請求項7】 前記搬入、搬出機構(14,76,7
    7)は、搬入用ローラコンベア(42)、受渡し用ロー
    ラコンベア(43)及び搬出用ローラコンベア(44)
    よりなるコンベアユニット(41)を備え、加工準備位
    置(P3)に対応する受渡し用ローラコンベア(43)
    を、ワーク搬送面の位置から下降可能に構成した請求項
    1〜6のいずれかに記載の工作機械。
  8. 【請求項8】 前記搬入機構(76)の近傍にはワーク
    上に付設されたバーコード(72)を読み取るための読
    取装置(71)を配設し、そのバーコードのデータに基
    づいて、第1,第2の位置決め機構(15,17)及び
    クランプ装置(16)の動作が制御される請求項1〜7
    のいずれかに記載の工作機械。
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