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JPH1021986A - ブロックコネクタ - Google Patents

ブロックコネクタ

Info

Publication number
JPH1021986A
JPH1021986A JP17316796A JP17316796A JPH1021986A JP H1021986 A JPH1021986 A JP H1021986A JP 17316796 A JP17316796 A JP 17316796A JP 17316796 A JP17316796 A JP 17316796A JP H1021986 A JPH1021986 A JP H1021986A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connector housing
connector
cover body
lower connector
terminal fitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17316796A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsugi Furuya
貢 古谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP17316796A priority Critical patent/JPH1021986A/ja
Publication of JPH1021986A publication Critical patent/JPH1021986A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み立て作業を簡単に行う。 【解決手段】 上段コネクタハウジングAの左右両側面
に係止突部A8を形成する。また、下段コネクタハウジ
ングBの左右両側面にも係止突部B9を形成する。さら
に、下段コネクタハウジングBに形成された圧着作業用
の開口B4を塞ぐためのカバー体Cには、左右両端部に
立設された立上り壁C3に係止溝C1を形成する。そし
て、上下段各コネクタハウジングA,Bを重ね合わせ
て、カバー体Cを装着すると、下段コネクタハウジング
Bの係止突部B9が係止溝C1に係合するとともに、上
段コネクタハウジングAの係止突部A8が係止溝C1の
上縁部に係止される。これにより、上下段各コネクタハ
ウジングA,Bは一括して保持されることになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のコネクタハ
ウジングを重ね合わせてなるブロックコネクタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図9に、従来のブロックコネクタを示
す。このブロックコネクタ1は、コネクタハウジング
2,3,4を3段に重ね合わせて構成されるようになっ
ており、各コネクタハウジング2,3,4の上面後半分
(手前側)は図示しない端子金具を各キャビティ5に組
み込んだ状態で電線を圧接できるように開口している。
なお、この開口3a,4aは、コネクタハウジング3,
4を重ね合わせることによって塞がれ、最上段に重ね合
わされたコネクタハウジング2に対してはその開口2a
を塞ぐためにカバー6が用意されている。また、各コネ
クタハウジング2,3には、左右両側面にそれぞれ係止
片7が下方に向けて突設されており、各コネクタハウジ
ング2,3,4を重ね合わせるとその下側に位置するコ
ネクタハウジング3,4の係止突部8にそれぞれ係合可
能となっている。これによって、各コネクタハウジング
2,3,4は相互に結合状態となり、一体化されたブロ
ックコネクタ1が組み立てられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、各コネクタ
ハウジング毎に係止片が設けられている上記構成である
と、各コネクタハウジングを結合させて一体化するため
には、各コネクタハウジング毎にそれぞれ位置決めをし
つつ各係止片を下側に重ね合わされたコネクタハウジン
グの係止突部に係止させなければならないため、面倒で
あった。特に多段になればそのような作業に要する時間
は増えるため、生産性の向上を妨げる原因とされた。さ
らに、連結作業とは別にカバー6の装着作業も必要とな
る煩わしさがあった。本発明は、上記事情に鑑みてなさ
れたもので、その目的は、簡単に組み立てることができ
るブロックコネクタを提供するところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は端子金具を組み込んだ後にその端
子金具に電線を保持させることができるように保持作業
用の開口が形成されたコネクタハウジングを、多段に重
ね合わせてなるブロックコネクタであって、多段に重ね
合わされた前記コネクタハウジングのうち最上段のも
の、あるいは最下段のもののいずれか一方端側には、こ
のコネクタハウジングの前記開口を塞ぐカバー体が設け
られ、そのカバー体には連結片が延出して他方端側のコ
ネクタハウジングに係合することで各コネクタハウジン
グが一括して保持されることを特徴とするものである。
【0005】また請求項2の発明は、請求項1記載のブ
ロックコネクタにおいて、前記多段に重ね合わされた各
コネクタハウジングの両側壁に凹み部が形成され、前記
カバー体が装着されたときには前記連結片がこの凹み部
に嵌合可能となっていることを特徴とするものである。
【0006】さらに請求項3の発明は、請求項2記載の
ブロックコネクタにおいて、前記凹み部はコネクタハウ
ジング内に形成された端子収容室の側方を開放させるよ
うになっているとともに、この開放された部分には端子
金具あるいは電線を保持するための保持部が形成される
一方、前記カバー体にはこの保持部との干渉を回避する
ための逃がし部が形成されていることを特徴とするもの
である。
【0007】
【発明の作用・効果】請求項1の発明によれば、ブロッ
クコネクタを組み立てるには、コネクタハウジングを多
段に重ね合わせ、その後、その重ね合わされたコネクタ
ハウジングのうち、最上段あるいは最下段に位置する一
方端側のコネクタハウジングの開口をカバー体によって
覆うとともに、連結片によって他方端側のコネクタハウ
ジングに係合させる。これによって、多段に積み上げら
れた各ブロックコネクタは積み上げ方向の保持が一括し
てなされる。このように、カバー体の装着作業が各ブロ
ックコネクタの固定を同時に完了させるため、作業性の
向上が期待できる。
【0008】請求項2の発明によれば、各コネクタハウ
ジングの両側面に凹み部を形成してカバー体の連結片が
ここに嵌まり合うようにしたため、コネクタハウジング
の側面から連結片が突出する寸法を小さくすることがで
きる。したがって、ブロックコネクタ全体としての横幅
寸法を小さくすることができる。すなわち、ブロック化
させた場合には、このような連結片の厚み分だけ横幅寸
法が増加することが避けられず、ブロック化しない通常
の単体コネクタよりも大型化して互換性に欠けるきらい
があったが、請求項2の発明によれば、このような互換
性も確保される。
【0009】請求項3の発明によれば、各コネクタハウ
ジングの端子収容室を開放させている。端子収容室を開
放させると、端子金具が電線圧着時等に安定しない、あ
るいは電線がずり落ちる等が懸念されるが、請求項3の
発明では開放部分に保持部を設けて端子金具あるいは電
線の位置ずれを規制するようにしているため、安定して
圧着作業を行うことができ、しかも、カバー体には保持
部を逃がすための逃がし部が形成されているからカバー
体の装着作業に支障を生じることはない。
【0010】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>以下、本発明のブロックコネクタを具
体化した一実施形態について図1〜図7を参照して説明
する。本実施形態のブロックコネクタは、図1に示すよ
うに、上段コネクタハウジングAと、下段コネクタハウ
ジングBと、下段コネクタハウジングBの一部をなすと
ともに上下段各コネクタハウジングA,Bを結合させる
ためのカバー体Cとを備えて構成される。
【0011】上段コネクタハウジングAの内部には複数
のキャビティA1が横一列に並設されている。各キャビ
ティA1は、図4に示すように、角孔状に形成されてお
り、その前端側(図4中、左端側)の開口は図示しない
相手側端子金具の挿入口A3とされている。この上段コ
ネクタハウジングAの下面後半分(図4中、下面右半
分)は開口しており、各キャビティA1に端子金具Dを
組み込んだ状態でこの開口A4に図示しない圧着具を挿
入して端子金具Dに被覆電線を圧着させることができる
ようになっている。なお、キャビティA1内における挿
入口A3寄りには、撓み変形可能なランスA9が形成さ
れており、端子金具Dを組み込むと端子金具Dに形成さ
れた係止孔D1に係合し、端子金具Dが一次係止される
ようになっている。
【0012】さらに、この上段コネクタハウジングAの
上面にはロック片A5が片持ち状に形成されており、そ
のロック片A5のほぼ中央部には係止爪A6が形成さ
れ、かつ後端部にはロック解除操作部A7が形成されて
いる。即ち、図示しない相手側コネクタと嵌合するとこ
の係止爪A6が相手側コネクタハウジングに係合して両
コネクタが相互にロック状態とされ、また、ロック解除
操作部A7を操作することによってそのロック状態を解
除することができるようになっている。さらに、上段コ
ネクタハウジングAの左右両側面にはほぼ中央部に係止
突部A8が形成されており、ここに後述するカバー体C
の係止溝C1が係合するようになっている。
【0013】下段コネクタハウジングBもその内部に上
段コネクタハウジングAと同数のキャビティB1が横一
列に並設されている。これら各キャビティB1も同様に
角孔状に形成されており、前端側(図5中、左端側)の
開口は相手側端子金具Dの挿入口B3とされている。ま
た、この下段コネクタハウジングBの下面後半分は開口
しており、各キャビティB1に端子金具Dを組み込んだ
状態でこの開口B4に圧着具を挿入して端子金具Dに電
線を圧着させることができるようになっている。なお、
キャビティB1内における挿入口B3寄りには、撓み変
形可能なランスB5が形成されており、端子金具Dを組
み込むと端子金具Dに形成された係止孔D1に係合し、
端子金具Dが一次係止されるようになっている。
【0014】この下段コネクタハウジングBの上面はほ
ぼ後半分が薄肉に切り欠かれており、その切り欠かれた
上面部には所定間隔で突出壁B6が形成されている。こ
の突出壁B6は、上下段各コネクタハウジングA,Bを
重ね合わせた状態において上段コネクタハウジングAの
各キャビティA1間に形成された突出壁A2に突き当て
られて上段コネクタハウジングAにおけるキャビティA
1間を区画する壁の一部をなす。また、この各突出壁B
6間にはその前端に凸部B7が形成されており、上下段
各コネクタハウジングA,Bを重ね合わせると上段コネ
クタハウジングAに組み込まれた端子金具Dに係合して
端子金具Dを二次係止する。さらに、下段コネクタハウ
ジングBの上面前部には、位置決めリブB8が所定の間
隔で突出形成されており、上下段各コネクタハウジング
A,Bを重ね合わせると上段コネクタハウジングAの底
面前部に形成された位置決め溝(図示せず)に係合して
両コネクタハウジングA,Bの位置決めがなされるよう
になっている。
【0015】また、下段コネクタハウジングBの左右両
側面のほぼ中央部には対向する位置に係止突部B9が形
成されており、後述カバー体Cの係止溝C1に係合する
ようになっている。これにより、下段コネクタハウジン
グBはカバー体Cに対して前後方向に位置決めされる。
さらに、下段コネクタハウジングBの左右両側面におけ
る後部には上端側に位置決め突片B10が形成され、下
端側には切欠部B11が形成されている。そして、上下
段各コネクタハウジングA,Bを重ね合わせると位置決
め突片B10は上段コネクタハウジングAの左右両側面
における後部に形成された切欠部A10に整合して、両
コネクタハウジングA,Bに対する前後方向の位置決め
がなされるようになっている。
【0016】カバー体Cは、図6に示すように、下段コ
ネクタハウジングBの開口B4を塞ぐ閉鎖板C2と、そ
の閉鎖板C2の左右両端部(図6中、左右両端部)を上
方に立上り形成させた立上り壁C3(本発明の連結片に
相当する)とからなる。閉鎖板C2の上面には、所定の
間隔で突出壁C4が形成されており、カバー体Cで下段
コネクタハウジングBの開口B4を塞ぐと、下段コネク
タハウジングBのキャビティB1間を形成する突出壁B
2に突き当てられて下段コネクタハウジングBにおける
各キャビティB1を区画する壁の一部をなす。また、各
突出壁C4間にはその前端に凸部C5が形成されてお
り、カバー体Cで下段コネクタハウジングBの開口B4
を塞ぐと、各キャビティB1に組み込まれた端子金具D
に係合して端子金具Dを二次係止する。さらに、閉鎖板
C2の左右両縁部には、位置決め突片C6が立設されて
おり、カバー体Cで下段コネクタハウジングBの開口B
4を塞ぐと下段コネクタハウジングBに形成された切欠
部B11に整合して下段コネクタハウジングBに対する
カバー体Cの前後方向の位置決めがなされるよになって
いる。
【0017】閉鎖板C2の両端部から立ち上がり形成さ
れた立上り壁C3は、上下段各コネクタハウジングA,
Bを重ね合わせた後、下段コネクタハウジングBの開口
B4を閉鎖板C2によって塞ぐと、その各コネクタハウ
ジングA,Bの左右側面の外側にほぼ密接した状態で配
される。また、この立上り壁C3の高さ寸法は、上下段
各コネクタハウジングA,Bを重ね合わせかつ下段コネ
クタハウジングBの開口B4を塞いだ状態でほぼ上段コ
ネクタハウジングAの上面と面一となる寸法に設定され
ている。この立上り壁C3のほぼ中央には下端から上端
やや下側付近にかけて係止溝C1が形成されており、上
下段各コネクタハウジングA,Bを重ね合わせかつ下段
コネクタハウジングBの開口B4を塞ぐと下段コネクタ
ハウジングBの左右両側面に突出する係止突部B9を係
合しつつその上縁部に上段コネクタハウジングAの係止
突部A8が係止されるようになっている。これにより、
重ね合わされた上下段各コネクタハウジングA,Bは相
互に押し付けられてその状態に保持されることになる。
【0018】端子金具Dは、金属薄板を曲げ加工してな
り、図7に示すように、前部側(図7中、左側)には角
筒状に接続部D2が形成される。この接続部D2内には
前縁部を折り返すことによって弾性接触片D3が形成さ
れており、相手側端子金具が接続部D2内に入り込んで
ここに弾性接触するようになっている。また、この接続
部D2の下面には係止孔D1が形成されており、各キャ
ビティA1,B1内に組み込むとそれぞれランスA9,
B5が係合して一次係止されるようになっている。
【0019】端子金具Dのほぼ中央部には、前後に対向
して圧接刃D4が2枚配設されており、下方から被覆電
線を押し付けるとその被覆電線の芯線部分に圧接刃D4
が食い込むようになっている。また、端子金具Dの後部
にはインシュレーションバレル部D5が形成されてお
り、被覆電線の端末がここにかしめられるようになって
いる。
【0020】次に、ブロックコネクタの組立作業につい
て述べる。上段コネクタハウジングAの各キャビティA
1内に端子金具Dを組み込む。さらに、上段コネクタハ
ウジングAの開口A4を上向きにした状態でその開口A
4を介して各端子金具Dの圧接刃D4上に被覆電線の端
末をセットする。そして、圧着機によって上方から開口
A4を介して各被覆電線を端子金具Dに押し付けると、
各被覆電線は圧接刃D4に圧接され、かつ被覆電線の端
末がインシュレーションバレル部D5によってかしめら
れる。同様に下段コネクタハウジングBにも各キャビテ
ィB1を端子金具Dを組み込み、その後、各組み込まれ
た端子金具Dに被覆電線を圧接する。
【0021】そして、下段コネクタハウジングBの上面
に上段コネクタハウジングAの底面を重ね合わせる。す
ると、下段コネクタハウジングBの位置決めリブB8が
上段コネクタハウジングAの位置決め溝(図示せず)に
嵌り込み、かつ位置決め突片B10と切欠部A10とが
整合して、上下段各コネクタハウジングA,Bは前後左
右方向に対して位置決め状態とされる。また、下段コネ
クタハウジングBの突出壁B6と上段コネクタハウジン
グAの突出壁A2とが突き当てられて、上段コネクタハ
ウジングA間を区画する壁が形成される。さらに、下段
コネクタハウジングBの凸部B7が上段コネクタハウジ
ングAのキャビティA1内に組み込まれて既にランスA
9によって一次係止されている端子金具Dに係合して端
子金具Dが二次係止される(図2参照)。
【0022】続いて、下段コネクタハウジングBの下方
から立上り壁C3を上方に向けた姿勢で、カバー体Cを
装着する。すると、下段コネクタハウジングBの開口B
4が閉鎖板C2によって塞がれるとともに、突出壁C4
が下段コネクタハウジングBの突出壁B2に突き当てら
れてそのキャビティB1間を区画する壁を形成する。ま
た、位置決め突片C6が下段コネクタハウジングBの切
欠部B11に整合してカバー体Cは位置決めされる。さ
らに、凸部C5が下段コネクタハウジングBのキャビテ
ィB1内に組み込まれて既にランスB5によって一次係
止されている端子金具Dに係合してその端子金具Dを二
次係止する(図2参照)。
【0023】さらに、立上り壁C3の係止溝C1にまず
カバー体Cの装着とともに下段コネクタハウジングBの
係止突部B9が係合し、その後、係止溝C1の上縁部に
上段コネクタハウジングAの係止突部A8が係止され
る。これにより、上下段各コネクタハウジングA,Bは
カバー体Cによって積み上げ方向に相互に押し付けられ
てその状態に保持されることになる(図3参照)。これ
により、ブロックコネクタの組立作業は終了し、一体化
されたコネクタが組み立てられる。
【0024】このように本実施形態では、カバー体Cに
よって多段に重ね合わされたコネクタハウジングA,B
を結合するようにしたから、従来のようにコネクタハウ
ジング毎に係止作業を行う必要がなくなり、作業効率の
向上を図ることができる。さらに、キャビティA1,B
1内での圧着を行うための開口A4,B4を塞ぐカバー
体Cを利用して結合する構成であるから、別個にそのよ
うな結合部材を設ける必要がなくなり、構成が簡単化さ
れる。
【0025】<第2実施形態>図8に第2実施形態のブ
ロックコネクタを示す。図示するように、上下段各コネ
クタハウジングA,Bの左右両側面は開放されている。
即ち、第2実施形態のコネクタハウジングA,Bでは、
両端に位置するキャビティの後半部の側壁を取り除き、
キャビティを外方へ露出させるようにしたものである。
したがって、この部分の側壁を除いた分だけ、コネクタ
ハウジングの後半部は第1実施形態のものより横幅寸法
が短くなっている。
【0026】また、これに対応してカバー体Cの横幅寸
法も短くなるとともに、上下段各コネクタハウジング
A,Bを重ね合わせてカバー体Cを装着するとカバー体
Cの立上り壁C3が各コネクタハウジングA,Bの両側
壁を形成するようになる。
【0027】さらに、上下段各コネクタハウジングA,
Bには、開放された左右両側面に係止片部A20,B2
0が配設されている。この各係止片部A20,B20の
うち、下段コネクタハウジングBの係止片部B20は立
上り壁C3の係止溝C1に係合し、上段コネクタハウジ
ングAの係止片部A20はその係止溝C1に上縁部に係
止される。また、この各係止片部A20,B20は、各
コネクタハウジングA,Bの外側に位置するキャビティ
A1,B1(図4、図5参照)に組み込まれた端子金具
Dが位置ずれ等を起こすことを規制し、被覆電線の圧接
時に安定して圧接作業が行えるようにしている。なお、
この係止片部A20,B20が本発明の保持部に相当
し、カバー体Cの係止溝C1が本発明の逃がし部に相当
することになる。
【0028】このようにカバー体Cが各コネクタハウジ
ングA,Bの両側壁を形成するようにしておけば、ブロ
ックコネクタに組み立てられた状態での横幅寸法は従来
のコネクタハウジング(予め両側壁が一体に形成されて
いるもの)の横幅寸法と等しくすることができる。この
ことは、カバー体Cを用いてブロックコネクタを組み立
てたとしても、その横幅寸法は従来のコネクタと等しく
することができることに他ならず、従来のコネクタとの
互換性を確保でき、従来のコネクタに対する代替えが可
能となる。
【0029】また、各コネクタハウジングA,Bの開放
された両側面には係止片部A20,B20が配設されて
おり、これにより、コネクタハウジングA,B内に組み
込まれた端子金具Dを保持することができるため、各コ
ネクタハウジングA,Bの両側面を開放しても安定して
圧着作業を行うことができる。
【0030】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、例えば次のように変形して実施すること
ができ、これらの実施形態も本発明の技術的範囲に属す
る。 (1) 上記実施形態では、ブッロクコネクタはコネク
タハウジングA,Bを2段重ね合わせて構成されるもの
であったが、3個以上のコネクタハウジングを複数段に
重ね合わせてなるものであってもよい。
【0031】(2) 上記実施形態では、端子金具Dは
圧接刃D4を備えており、キャビティA1,B1内に組
み付けられた後、被覆電線を圧接させることができる構
成のものであったが、圧接刃を備えていないもの、たと
えばワイヤバレルにより被覆端末から剥き出された芯線
をかしめ接続するものでも、キャビティ内に組み込んだ
状態でかしめ接続することができるものであればよい。
【0032】(3) 上記第1実施形態では、下段コネ
クタハウジングBの左右両側面に係止突部B9が形成さ
れていたが、係止突部が設けられていない構成のもので
あってもよい。
【0033】(4) 上記第1実施形態では、上段コネ
クタハウジングAに係止突部A8を形成しておき、そこ
にカバー体Cに形成した係止溝C1の上縁部を係止させ
る構成であったが、上段コネクタハウジングA側には係
止凹部を形成しておき、そこにカバー体C側に形成した
係止突部を係止させる構成であってもよい。
【0034】(5) カバー体C及び下段コネクタハウ
ジングBの上面に、各キャビティA1,B1内に組み込
んだ各端子金具Dの圧接刃D4に対応して押圧突片を設
けておき、各コネクタハウジングA,B及びカバー体C
を組み付けるとその押圧突片が被覆電線を押圧して被覆
電線が端子金具Dに圧接されるようにしてもよい。 (6) 上記第2実施形態では、各コネクタハウジング
A,Bの左右両側面の一部を開放し、そこにカバー体C
の立上り壁C3が嵌り合うように構成されていたが、開
放せずとも各コネクタハウジングA,Bの左右両側面の
一部に凹み部を形成し、その凹み部にカバー体の立上り
壁が嵌り合うようにしてもよい。その他、本発明は要旨
を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の全体を示す分解斜視図である。
【図2】同実施形態における組み立て状態を示す断面図
である。
【図3】同実施形態における組み立て状態を示す斜視図
である。
【図4】同実施形態における上段コネクタハウジングの
側断面図である。
【図5】同実施形態における下段コネクタハウジングの
側断面図である。
【図6】同実施形態におけるカバー体の正面図である。
【図7】同実施形態における端子金具を示す斜視図であ
る。
【図8】第2実施形態を示す分解斜視図である。
【図9】従来例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
A…上段コネクタハウジング A4,B4…開口(圧着作業用の開口) B…下段コネクタハウジング C…カバー体 C3…立上り壁(連結片) D…端子金具 A1,B1…キャビティ(端子収容室) A20,B20…係止片部(保持部) C1…係止溝(逃がし部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子金具を組み込んだ後にその端子金具
    に電線を保持させることができるように保持作業用の開
    口が形成されたコネクタハウジングを、多段に重ね合わ
    せてなるブロックコネクタであって、 多段に重ね合わされた前記コネクタハウジングのうち最
    上段のもの、あるいは最下段のもののいずれか一方端側
    には、このコネクタハウジングの前記開口を塞ぐカバー
    体が設けられ、そのカバー体には連結片が延出して他方
    端側のコネクタハウジングに係合することで各コネクタ
    ハウジングが一括して保持されることを特徴とするブロ
    ックコネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のブロックコネクタにおい
    て、前記多段に重ね合わされた各コネクタハウジングの
    両側壁に凹み部が形成され、前記カバー体が装着された
    ときには前記連結片がこの凹み部に嵌合可能となってい
    ることを特徴とするブロックコネクタ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のブロックコネクタにおい
    て、前記凹み部はコネクタハウジング内に形成された端
    子収容室の側方を開放させるようになっているととも
    に、この開放された部分には端子金具あるいは電線を保
    持するための保持部が形成される一方、前記カバー体に
    はこの保持部との干渉を回避するための逃がし部が形成
    されていることを特徴とするブロックコネクタ。
JP17316796A 1996-07-03 1996-07-03 ブロックコネクタ Pending JPH1021986A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17316796A JPH1021986A (ja) 1996-07-03 1996-07-03 ブロックコネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17316796A JPH1021986A (ja) 1996-07-03 1996-07-03 ブロックコネクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1021986A true JPH1021986A (ja) 1998-01-23

Family

ID=15955350

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