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JPH10190263A - 電子部品の放熱構造 - Google Patents

電子部品の放熱構造

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Publication number
JPH10190263A
JPH10190263A JP8358204A JP35820496A JPH10190263A JP H10190263 A JPH10190263 A JP H10190263A JP 8358204 A JP8358204 A JP 8358204A JP 35820496 A JP35820496 A JP 35820496A JP H10190263 A JPH10190263 A JP H10190263A
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JP
Japan
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electronic component
shield case
heat
contact
component according
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JP8358204A
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English (en)
Inventor
Yukihiro Onishi
幸広 大西
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱伝導効率が高く、妨害となる信号の輻射や
飛び込みが少ない放熱構造を実現する。 【解決手段】 シ−ルドケ−ス1に、前記シ−ルドケ−
ス1の内方に突出する筒状の突出部12を形成し、前記
筒状の突出部12を、前記シ−ルドケ−ス1内に収納さ
れた電子部品3に当接した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シ−ルドケ−ス内
の回路基板上に搭載された電子部品の放熱構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】高周波回路を構成する電子機器は、通
常、電子部品を搭載した回路基板をシ−ルドケ−ス内に
収納しているが、回路基板上に搭載された電子部品がI
C(集積回路)等のように発熱する場合には、シ−ルド
ケ−スの一部を発熱する電子部品の本体に接触して電子
部品からの熱をシ−ルドケ−スに伝導させて放熱してい
る。このような従来の放熱構造を図7および図8によっ
て説明する。図7は、従来の放熱構造を示すシ−ルドケ
−スの要部断面図、図8は従来の放熱構造におけるカバ
−の平面図である。
【0003】シ−ルドケ−ス1内には回路基板2が収納
され、この回路基板2上にIC(集積回路)、パワ−ト
ランジスタ、抵抗等の電子部品3が搭載されて高周波回
路が構成されている。そして、電子部品3がICや大電
力を扱う電子部品のように発熱するものである場合に
は、シ−ルドケ−ス1を構成しているカバ−5の一部を
切り曲げて形成した接触片6を電子部品3であるICに
接触させ、電子部品3からの熱を、この接触片6を介し
てシ−ルドケ−ス1全体に伝導させて放熱している。
【0004】接触片6は、カバ−5に、ほぼコ字状の切
り込みを設けることで形成され、電子部品3に接触する
ようにシ−ルドケ−ス1の内方に折り曲げられ、その先
端部7が電子部品3の本体上面と平行になって均一に接
触するようになっている。そして、先端部7と電子部品
3の本体上面との間に熱伝導の良好な糊状物質であるシ
リコ−ングリス8を塗布し放熱効率を高めている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の放
熱構造では、接触片6を電子部品3に接触させるために
シ−ルドケ−ス1の内方に折り曲げるので、カバ−5に
は接触片6と同じ大きさの孔9が形成される。そのた
め、電子機器が高周波回路を構成するものである場合に
は、シ−ルドケ−ス1内の高周波信号がこの孔9を通し
て不要輻射となって外部に漏れたり、逆に、外部の他の
電子機器からの高周波信号がこの孔9を通してシ−ルド
ケ−ス1内に飛び込んで妨害を受けるという問題がおき
る。
【0006】また、最近の高周波電子機器の中にはマイ
クロコンピュ−タを内蔵するものあり、このような電子
機器では正常なクロック動作ができなくなるという問題
が発生している。そこで、カバ−5に生じる孔9を小さ
くすることが考えられるが、そのためには接触片6を幅
狭のものとしなければならず、その結果、熱伝導の効率
の低下が問題となって接触片6を小さくすることにも限
界があった。そのため、接触片6は熱伝導を優先した大
きさとして、その結果生じる孔9を、電子機器の製造の
最終工程で導電テ−プで塞ぐようにしているが、製造工
程の増加と部品(導電テ−プ)の増加によって電子機器
の価格上昇という別の問題が発生している。そこで、本
発明は、熱伝導が高く、妨害となる信号の輻射や飛び込
みが少ない放熱構造を実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明における電子部品の放熱構造は、シ−ルドケ
−スに、前記シ−ルドケ−スの内方に突出する筒状の突
出部を形成し、前記筒状の突出部を、前記シ−ルドケ−
ス内に収納された電子部品に当接した。
【0008】また、本発明における電子部品の放熱構造
は、前記筒状の突出部内に熱伝導のある糊状物質を充填
した。
【0009】また、本発明における電子部品の放熱構造
は、前記筒状の突出部に底部を形成し、前記底部を前記
電子部品に当接した。
【0010】また、本発明における電子部品の放熱構造
は、前記底部に孔を形成した。
【0011】また、本発明における電子部品の放熱構造
は、前記底部に弾性を有する舌片を形成し、前記舌片を
前記電子部品に弾接した。
【0012】また、本発明における電子部品の放熱構造
は、前記舌片を、放射状に複数設けた。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明における電子部品の放熱構
造の実施の形態を図1乃至図6で説明する。図1は本発
明の放熱構造を示すシ−ルドケ−スの要部断面図、図2
は本発明の放熱構造におけるカバ−の平面図、図3は、
本発明の放熱構造の第一の変形例の要部断面図、図4
は、本発明の放熱構造の第二の変形例におけるカバ−の
一部の平面図、図5は、図4の要部断面図、図6は、本
発明の放熱構造の第三の変形例の要部断面図である。図
中、従来の構成と同じ構成については同じ符号を付して
説明を省略する。
【0014】図1及び図2において、シ−ルドケ−ス1
内に収納された回路基板2上の電子部品3に対応して、
カバ−11には、しぼり加工等によって円筒状の突出部
12が形成されており、この突出部12はシ−ルドケ−
ス1の内方に突出し、その底部13が電子部品3の本体
上面に当接するようになっている。そして、底部13と
電子部品3の本体上面との間にシリコ−ングリス8を塗
布している。さらに、この突出部12内にもシリコ−ン
グリス8を充填している。
【0015】このような構成にすることでカバ−11に
孔を形成することなく電子部品3からの発生熱は突出部
12を介してシ−ルドケ−ス1全体に伝導される。この
場合、シ−ルドケ−ス1全体に熱を伝導させる突出部1
2は、底部13が電子部品3の本体の上面に接触し、ま
た、突出部12が筒状であるため、熱を伝導するための
断面積が大きくなることから熱伝導効率が高くなる。さ
らに、この突出部12内にシリコ−ングリス8を充填す
ることによって、充填されたシリコ−ングリス8を介し
ても熱が伝導されるので、突出部12の、熱を伝導する
ための断面積を等価的に大きくしたのと同じ効果があ
り、熱伝導の効率を一層高めることができる。
【0016】なお、図3に、本発明の放熱構造の第一の
変形例を示すように、底部13に孔14を形成しておけ
ば、底部13と電子部品3との接触状態を外部から目視
で確認することができ、また、シリコ−ングリス8を突
出部12内に充填するだけでシリコ−ングリス8が孔1
4から流出して電子部品3の本体上面と底部13との間
の僅かな隙間に入り込むので予め電子部品3の本体上面
にシリコ−ングリス8を塗布しておく必要がなくなる。
また、孔14は小さいものでよいのでシ−ルド効果も損
なうことがない。
【0017】また、図4、図5に本発明の放熱構造の第
二の変形例を示すように、底部13に、孔14に連設し
た複数の放射状のスリット15を設けることによって複
数の舌片16を形成し、この舌片16を図5に示すよう
に、電子部品3の本体上面に弾接させることによって、
電子部品3には過度の押圧力が加わらないので電子部品
が破損することがない。さらに、舌片16を弾接するこ
とによって、舌片16は電子部品3の本体上面に対して
傾斜するので、舌片16と電子部品3の本体上面との間
には充分なシリコ−ングリス8を溜めることができ、放
熱効果が一層高くなる。この場合も、シリコ−ングリス
8は、予め電子部品3の本体上面に塗布しておく必要は
なく、電子機器の組立完了後に突出部12内に充填する
ようにしてもよい。なお、突出部12は、図1乃至図5
に示すような円筒状のものに限らず角筒状でも良い。ま
た、舌片16は、放射状に設ける必要はなく、例えば、
底部13に円周方向に設けてもよい。
【0018】また、突出部12に形成した底部13をな
くして図6に第三の変形例を示すように、底部のない単
なる円筒状、または角筒状の突出部17とし、その下端
部18を電子部品3の本体上面に当接し、この突出部1
7の中にシリコ−ングリス8を充填してもよい。この場
合もシリコ−ングリス8が突出部17内で熱伝導の機能
を有するので突出部17の断面積を大きくしたのと同じ
効果が得られる。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明における電子部品
の放熱構造は、シ−ルドケ−スに、シ−ルドケ−スの内
方に突出する筒状の突出部を形成し、筒状の突出部を、
シ−ルドケ−ス内に収納された電子部品に当接したの
で、突出部が筒状であるため、熱を伝導するための断面
積が大きくなることから熱伝導効率が高くなる。
【0020】また、本発明における電子部品の放熱構造
は、筒状の突出部内に熱伝導のある糊状物質を充填した
ので、この糊状物質によっても熱伝導が行われ、熱伝導
のための断面積を等価的に大きくしたのと同じ効果があ
り、熱伝導の効率を一層高めることができる。
【0021】また、本発明における電子部品の放熱構造
は、筒状の突出部に底部を形成し、この底部を電子部品
に当接したので、突出部と電子部品との接触面積が大き
くなって、より一層熱伝導がよくなる。
【0022】また、本発明における電子部品の放熱構造
は、突出部の底部に孔を形成したので、底部と電子部品
との接触状態を外部から目視で確認することができ、ま
た、シリコ−ングリスなどの熱伝導性のある糊状物質を
突出部内に充填するだけでこの糊状物質が孔から流出し
て電子部品の本体上面と底部との間の僅かな隙間に入り
込むので予め電子部品の本体上面に糊状物質を塗布して
おく必要がなく作業がしやすい。また、孔は小さくてす
むのでシ−ルド効果がよくなる。
【0023】また、本発明における電子部品の放熱構造
は、突出部の底部に弾性を有する舌片を形成し、この舌
片を電子部品に弾接したので、電子部品には過度の押圧
力が加わらないので電子部品が破損することがない。さ
らに、舌片を弾接するので舌片は電子部品の本体上面に
対して傾斜するので舌片と電子部品の本体上面との間に
は充分な量のシリコ−ングリス等の熱伝導性の糊状物質
を溜めることができ、放熱効果が一層高くなる。
【0024】また、本発明における電子部品の放熱構造
は、舌片を、放射状に複数設けたので、この舌片間に形
成されるスリットからシリコ−ングリス等の熱伝導性の
糊状物質が流出しやすくなり、これにともない電子部品
と底部との間が充分に糊状物質でつながり放熱効果がさ
らに高くなる。そして、糊状物質は、予め電子部品の本
体上面に塗布しておく必要はなく、電子機器の組立完了
後に突出部内に充填するだけでよいので作業がしやす
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における電子部品の放熱構造を示すシ−
ルドケ−スの要部断面図である。
【図2】本発明における電子部品の放熱構造におけるカ
バ−の平面図である。
【図3】本発明における電子部品の放熱構造の第一の変
形例の要部断面図である。
【図4】本発明における電子部品の放熱構造の第二の変
形例のカバ−の一部平面図である。
【図5】本発明における電子部品の放熱構造の第二の変
形例の要部断面図である。
【図6】本発明における電子部品の放熱構造の第三の変
形例の要部断面図である。
【図7】従来の電子部品の放熱構造を示すシ−ルドケ−
スの要部断面図である。
【図8】従来の電子部品の放熱構造におけるカバ−の平
面図である。
【符号の説明】
1 シ−ルドケ−ス 2 回路基板 3 電子部品 5.11 カバ− 6 接触片 7 先端部 8 シリコ−ングリス 9 孔 12.17 突出部 13 底部 14 孔 15 スリット 16 舌片

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シ−ルドケ−スに、前記シ−ルドケ−ス
    の内方に突出する筒状の突出部を形成し、前記筒状の突
    出部を、前記シ−ルドケ−ス内に収納された発熱性電子
    部品に当接したことを特徴とする電子部品の放熱構造。
  2. 【請求項2】 前記筒状の突出部内に熱伝導のある糊状
    物質を充填したことを特徴とする請求項1記載の電子部
    品の放熱構造。
  3. 【請求項3】 前記筒状の突出部に底部を形成し、前記
    底部を前記電子部品に当接したことを特徴とする請求項
    1または2記載の電子部品の放熱構造。
  4. 【請求項4】 前記底部に孔を形成したことを特徴とす
    る請求項3記載の電子部品の放熱構造。
  5. 【請求項5】 前記底部に弾性を有する舌片を形成し、
    前記舌片を前記電子部品に弾接したことを特徴とする請
    求項3または4記載の電子部品の放熱構造。
  6. 【請求項6】 前記舌片を、放射状に複数設けたことを
    特徴とする請求項5記載の電子部品の放熱構造。
JP8358204A 1996-12-27 1996-12-27 電子部品の放熱構造 Pending JPH10190263A (ja)

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