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JPH10173864A - 画像読取装置、画像形成装置、及び画像読取方法 - Google Patents

画像読取装置、画像形成装置、及び画像読取方法

Info

Publication number
JPH10173864A
JPH10173864A JP32861896A JP32861896A JPH10173864A JP H10173864 A JPH10173864 A JP H10173864A JP 32861896 A JP32861896 A JP 32861896A JP 32861896 A JP32861896 A JP 32861896A JP H10173864 A JPH10173864 A JP H10173864A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
document
moving
scanning
driving
driving force
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32861896A
Other languages
English (en)
Inventor
Michiaki Konno
道明 昆野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP32861896A priority Critical patent/JPH10173864A/ja
Publication of JPH10173864A publication Critical patent/JPH10173864A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、スキャナモータ37がトルク不足
のためにスキャン動作中に途中で停止した場合でも、ス
キャナモータ37の設定電流を上げることにより、次の
スキャン動作からはスキャナモータ37のトルクを上げ
ることができ、スキャン動作を問題なく動作させること
ができる。同時にリモートメンテナンス回路106等を
利用することにより即座にサービスマンに連絡を行うこ
とで、ユーザに対して信頼性の高いものとなる。 【解決手段】この発明は、スキャナモータ37がトルク
不足が発生した際に、スキャナモータ37の設定電流を
上げ、スキャナモータ37のトルクを復帰させるように
したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子複写機等で
用いられるスキャナなどの画像読取装置と、この画像読
取装置を用いた画像形成装置、及び画像読取方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子複写機等で用いられるスキャ
ナなどの画像読取装置において、スキャナモータの制御
として、例えば、ステッピングモータの場合は、制御部
としてのCPUからの駆動パルスによってモータの制御
を行っている。また、DCモータの場合は、CPUから
の制御周波数とモータに備え付けられているエンコーダ
からの出力周波数との比較によって制御を行っている。
【0003】このような画像読取装置では、スキャナモ
ータは原稿を露光して読取るためのキャリッジ(ミラー
やランプを搭載)を駆動している。例えば、ステッピン
グモータの場合、モータのトルクが不足しているとき、
キャリッジは途中で停止してしまう。しかし、モータの
制御を行っているCPUは、この時の状況がつかめてい
ない。このため、スキャン動作中に停止してしまったキ
ャリッジは、バックスキャン時にスキャン動作開始位置
を越えて筐体に衝突してしまう。
【0004】このことが原因となり、キャリッジの左右
のバランス調整がずれたり、キャリッジのミラーやラン
プの破損の原因となっている。また、DCモータの場合
は、モータのトルクが不足するとキャリッジが停止して
しまい、再起動するためには電源を一旦切るなどしなけ
ればならない。したがって、スキャナモータのトルク不
足が発生した際に、正常なスキャン動作を行うことがで
きなくなってしまうという欠点がある。
【0005】
【発明の解決しようとする課題】この発明は、上記のよ
うに、スキャナモータのトルク不足が発生した際に、正
常なスキャン動作を行うことができなくなってしまうと
いう欠点を除去するもので、スキャナモータのトルク不
足が発生した際に、正常なスキャン動作を行うことがで
きる画像読取装置、画像形成装置、及び画像読取方法を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の画像読取装置
は、原稿が載置される原稿台、この原稿台に載置された
原稿を読取走査する走査手段、この走査手段を上記原稿
台に対して相対的に移動させる移動手段、この移動手段
を、第1の駆動力で、上記走査手段が原稿サイズ相当量
移動させるよう駆動する駆動手段、この駆動手段が上記
移動手段に対し、上記走査手段が上記原稿サイズ相当量
移動するだけ第1の駆動力を供給した際に、上記走査手
段が上記原稿サイズ相当分と異なる移動量であることを
検知する検知手段、この検知手段の検知に基づき、続く
走査動作の際、上記駆動手段が上記移動手段に供給する
駆動力を適正化するべく、第2の駆動力で駆動するよ
う、駆動力を変更する変更手段から構成される。
【0007】この発明の画像読取装置は、原稿が載置さ
れる原稿台、この原稿台に載置された原稿を読取走査す
る走査手段、この走査手段を上記原稿台に対して相対的
に移動させる移動手段、この移動手段を、所定の駆動力
で、上記走査手段が原稿サイズ相当量移動させるよう駆
動する駆動手段、この駆動手段が上記移動手段に対し、
上記走査手段が上記原稿サイズ相当量移動するだけ所定
の駆動力を供給した際に、上記走査手段が上記原稿サイ
ズ相当分と異なる移動量であることを検知する検知手
段、この検知手段の検知に基づき、異常状態であること
を報知する報知手段から構成されている。
【0008】この発明の画像読取装置は、原稿が載置さ
れる原稿台、この原稿台に載置された原稿を読取走査す
る走査手段、この走査手段を上記原稿台に対して相対的
に移動させる移動手段、上記原稿台上に載置される原稿
のサイズを検知する第1の検知手段、この第1の検知手
段による検知結果に従って、上記移動手段を第1の駆動
力で、上記走査手段が原稿サイズ相当量移動させるよう
駆動する駆動手段、この駆動手段が上記移動手段に対
し、上記走査手段が上記原稿サイズ相当量移動するだけ
第1の駆動力を供給した際に、上記走査手段が上記原稿
サイズ相当分移動していないことを検知する第2の検知
手段、この第2の検知手段の検知に基づき、続く走査動
作の際、上記駆動手段が上記移動手段に供給する駆動力
を所定量増加させて第2の駆動力で駆動するよう、駆動
力を変更する変更手段、この変更手段により駆動手段が
供給する駆動力が増加された場合、上記走査手段による
連続走査回数を制限する制御手段から構成されている。
【0009】この発明の画像読取装置は、原稿が載置さ
れる原稿台、この原稿台上に載置された原稿から画像を
読取る読取手段、この読取手段を上記原稿台に沿って移
動する移動手段、上記読取手段に設けられ、上記原稿台
上に載置された原稿の有無を検知する複数の検知手段、
これらの検知手段を上記移動手段により移動することに
より、上記検知手段からの検知信号に基づいて上記原稿
台上に載置された原稿のサイズを判断する第1の判断手
段、この第1の判断手段による判断結果に応じて原稿サ
イズ分、上記移動手段を移動制御する制御手段、この制
御手段により上記移動手段が移動制御されている際に、
上記読取手段からの読取出力を読取結果として出力する
出力手段、上記制御手段により上記移動手段が上記原稿
サイズ分移動制御された際に、上記検知手段により原稿
の有りが検知された場合に、上記移動手段の異常を判断
する第2の判断手段、この第2の判断手段により上記移
動手段の異常が判断された際に、上記移動手段の駆動力
を段階的に変更する変更手段から構成されている。
【0010】この発明の画像読取装置は、原稿が載置さ
れる原稿台、この原稿台上に載置された原稿から画像を
読取る読取手段、この読取手段を上記原稿台に沿って移
動する移動手段、上記読取手段に設けられ、上記原稿台
上に載置された原稿の有無を検知する複数の検知手段、
これらの検知手段を上記移動手段により移動することに
より、上記検知手段からの検知信号に基づいて上記原稿
台上に載置された原稿のサイズを判断する第1の判断手
段、この第1の判断手段による判断結果に応じて原稿サ
イズ分、上記移動手段を移動制御する制御手段、この制
御手段により上記移動手段が移動制御されている際に、
上記読取手段からの読取出力を読取結果として出力する
出力手段、上記制御手段により上記移動手段が上記原稿
サイズ分移動制御された際に、上記検知手段により原稿
の有りが検知された場合に、上記移動手段の異常を判断
する第2の判断手段、この第2の判断手段により上記移
動手段の異常が判断された際に、上記移動手段の駆動力
を段階的に変更する変更手段、この変更手段により変更
される上記移動手段の駆動力が限界値に達した際に、上
記変更手段による変更の限界を報知する報知手段から構
成されている。
【0011】この発明の画像読取装置は、原稿が載置さ
れる原稿台、この原稿台上に載置された原稿から画像を
読取る読取手段、この読取手段を上記原稿台に沿って移
動する移動手段、上記読取手段に設けられ、上記原稿台
上に載置された原稿の有無を検知する複数の検知手段、
これらの検知手段を上記移動手段により移動することに
より、上記検知手段からの検知信号に基づいて上記原稿
台上に載置された原稿のサイズを判断する第1の判断手
段、この第1の判断手段による判断結果に応じて原稿サ
イズ分、上記移動手段を移動制御する制御手段、この制
御手段により上記移動手段が移動制御されている際に、
上記読取手段からの読取出力を読取結果として出力する
出力手段、上記制御手段により上記移動手段が上記原稿
サイズ分移動制御された際に、上記検知手段により原稿
の有りが検知された場合に、上記移動手段の異常を判断
する第2の判断手段、この第2の判断手段により上記移
動手段の異常が判断された際に、上記移動手段の異常を
外部装置に報知する報知手段から構成されている。
【0012】この発明の画像形成装置は、原稿が載置さ
れる原稿台、この原稿台に載置された原稿を読取走査す
る走査手段、この走査手段を上記原稿台に対して相対的
に移動させる移動手段、この移動手段を、第1の駆動力
で、上記走査手段が原稿サイズ相当量移動させるよう駆
動する駆動手段、この駆動手段が上記移動手段に対し、
上記走査手段が上記原稿サイズ相当量移動するだけ第1
の駆動力を供給した際に、上記走査手段が上記原稿サイ
ズ相当分と異なる移動量であることを検知する検知手
段、この検知手段の検知に基づき、続く走査動作の際、
上記駆動手段が上記移動手段に供給する駆動力を適正化
するべく、第2の駆動力で駆動するよう、駆動力を変更
する変更手段、上記駆動手段により駆動される上記移動
手段が上記走査手段を移動させることにより得られる原
稿画像を被画像形成媒体に画像形成する画像形成手段か
ら構成されている。
【0013】この発明の画像形成装置は、原稿が載置さ
れる原稿台、この原稿台に載置された原稿を読取走査す
る走査手段、この走査手段を上記原稿台に対して相対的
に移動させる移動手段、この移動手段を、第1の駆動力
で、上記走査手段が原稿サイズ相当量移動させるよう駆
動する駆動手段、この駆動手段が上記移動手段に対し、
上記走査手段が上記原稿サイズ相当量移動するだけ第1
の駆動力を供給した際に、上記走査手段が上記原稿サイ
ズ相当分と異なる移動量であることを検知する検知手
段、この検知手段の検知に基づき、異常状態であること
を報知する報知手段、上記駆動手段により駆動される上
記移動手段が上記走査手段を移動させることにより得ら
れる原稿画像を被画像形成媒体に画像形成する画像形成
手段から構成されている。
【0014】この発明の画像読取方法は、原稿が載置さ
れる原稿台、この原稿台に載置された原稿を読取走査す
る走査手段、この走査手段を上記原稿台に対して相対的
に移動させる移動手段、この移動手段を、第1の駆動力
で、上記走査手段が原稿サイズ相当量移動させるよう駆
動する駆動手段とからなるものにおいて、上記駆動手段
が上記移動手段に対し、上記走査手段が上記原稿サイズ
相当量移動するだけ第1の駆動力を供給した際に、上記
走査手段が上記原稿サイズ相当分と異なる移動量である
ことを検知し、この検知に基づき、続く走査動作の際、
上記駆動手段が上記移動手段に供給する駆動力を適正化
するべく、第2の駆動力で駆動するよう、駆動力を変更
することを特徴とする。
【0015】この発明の画像読取方法は、原稿が載置さ
れる原稿台、この原稿台に載置された原稿から画像を読
取走査する走査手段、この走査手段を上記原稿台に対し
て相対的に移動させる移動手段、この移動手段を、第1
の駆動力で、上記走査手段が原稿サイズ相当量移動させ
るよう駆動する駆動手段とからなるものにおいて、上記
駆動手段が上記移動手段に対し、上記走査手段が上記原
稿サイズ相当量移動するだけ第1の駆動力を供給した際
に、上記走査手段が上記原稿サイズ相当分と異なる移動
量であることを検知し、この検知に基づき、異常状態で
あることを報知することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図1はこの発明の画像読
取装置としてのスキャナ部を有する画像形成装置の一例
としてディジタル複写機の概略構成を示す断面図であ
る。
【0017】図1に示すように、ディジタル複写機は装
置本体10を備え、この装置本体10内には、画像読取
手段としてのスキャナ部4、および画像形成手段として
機能するプリンタ部6が設けられている。
【0018】装置本体10の上面には、読取対象物、つ
まり原稿Dが載置される透明なガラスからなる原稿載置
台(原稿台)12が設けられている。また、装置本体1
0の上面には、原稿載置台12上に原稿Dを自動的に送
る自動原稿送り装置7(以下、ADFと称する)が配設
されている。このADF7は、原稿載置台12に対して
開閉可能に配設され、原稿載置台12に載置された原稿
Dを原稿載置台12に密着させる原稿押さえとしても機
能する。
【0019】ADF7は、原稿Dがセットされる原稿ト
レイ8、原稿Dの有無を検出するエンプティセンサ9、
原稿トレイ8から原稿Dを一枚づつ取り出すピックアッ
プローラ14、取り出された原稿Dを搬送する給紙ロー
ラ15、原稿Dの先端を整位するアライニングローラ対
16、原稿載置台12のほぼ全体を覆うように配設され
た搬送ベルト18を備えている。この搬送ベルト18
は、全面が黄色に着色されているが、後述する反射型イ
ンタラプタ35、36の検知領域に対向する部分のみ黄
色のテープが付与されているようになっている。そし
て、原稿トレイ8に上向きにセットされた複数枚の原稿
は、その最下の頁、つまり、最終頁から順に取り出さ
れ、アライニングローラ対16により整位された後、搬
送ベルト18によって原稿載置台12の所定位置へ搬送
される。
【0020】ADF7において、搬送ベルト18を挟ん
でアライニングローラ対16と反対側の端部には、反転
ローラ20、非反転センサ21、フラッパ22、排紙ロ
ーラ23が配設されている。後述するスキャナ部4によ
り画像情報の読み取られた原稿Dは、搬送ベルト18に
より原稿載置台12上から送り出され、反転ローラ2
0、非反転センサ21、フラッパ22、および排紙ロー
ラ23を介してADF7上面の原稿排紙部24上に排出
される。原稿Dの裏面を読み取る場合、フラッパ22を
切り換えることにより、搬送ベルト18によって搬送さ
れてきた原稿Dは、反転ローラ20によって反転された
後、再度搬送ベルト18により原稿載置台12上の所定
位置に送られる。
【0021】装置本体10内に配設されたスキャナ部4
は、図1、図2、図3に示すように、原稿載置台12に
載置された原稿Dを照明する光源としての露光ランプ2
5、および原稿Dからの反射光を所定の方向に偏向する
第1のミラー26を有し、これらの露光ランプ25、第
1のミラー26は、原稿載置台12の下方に配設された
第1のキャリッジ27に取り付けられている。
【0022】この第1のキャリッジ27上には原稿載置
台12上に載置される原稿Dのサイズおよび原稿Dの有
無を検知する検知手段としての2つの反射型フォトイン
タラプラ35、36が設けされている。反射型フォトイ
ンタラプタ35は、第1のキャリッジ27のリア側に設
けられ、反射型フォトインタラプタ36は、第1のキャ
リッジ27のフロント側に設けられている。これらの反
射型フォトインタラプタ35、36は、それぞれ発光素
子としての赤外線発光ダイオードLEDと受光素子とし
てのフォトインタラプタPDとにより構成されている。
【0023】これにより、原稿Dをセット後、後述する
コピーキー82を押す事でスキャナ部4の第1のキャリ
ッジ27が原稿Dを露光ランプ25を点灯せずに予備走
査する事で原稿Dのサイズを反射型フォトインタラプタ
35、36にて検知することが可能である。
【0024】第1のキャリッジ27は、原稿載置台12
と平行に移動可能に配置され、図示しない歯付きベルト
等を介してスキャナモータ(駆動モータ)37により、
原稿載置台12の下方を往復移動される。スキャナモー
タ37は、ステッピングモータにより構成されている。
【0025】スキャナモータ37のトルク(駆動力)
は、後述するメインCPU91の制御により、スキャナ
モータ37の設定電流(モータ相電流)を1.0A、
1.5A、2.0Aと3段階に変更できるようになって
いる。
【0026】ただし、図4に示すように、スキャナモー
タ37の設定電流が1.0Aの場合は、連続コピー枚数
が何枚であっても、スキャンモータドライバ104の温
度上昇が安全範囲であるが、スキャナモータ37の設定
電流が1.5Aの場合は、連続コピー枚数が20枚を越
えると、スキャナモータドライバ104の温度上昇が安
全範囲外の温度上昇マージン範囲を越えて温度上昇限界
値に達する可能性があり、スキャナモータ37の設定電
流が2.0Aの場合は、連続コピー枚数が10枚を越え
ると、スキャナモータドライバ104の温度上昇が安全
範囲外の温度上昇マージン範囲を越えて温度上昇限界値
に達する可能性がある。このため、スキャナモータ37
の設定電流が1.5Aの場合は、連続コピー枚数を20
枚までに限定し、スキャナモータ37の設定電流が2.
0Aの場合は、連続コピー枚数を10枚までに限定して
いる。上記温度上昇マージンは、機器のばらつきを考慮
して設けられている。
【0027】また、原稿載置台12の下方には、原稿載
置台12と平行に移動可能な第2のキャリッジ28が配
設されている。第2のキャリッジ28には、第1のミラ
ー26により偏向された原稿Dからの反射光を順に偏向
する第2および第3のミラー30、31が互いに直角に
取り付けられている。第2のキャリッジ28は、第1の
キャリッジ27を駆動する歯付きベルト等により、スキ
ャナモータ37からの回転力が伝達され、第1のキャリ
ッジ27に対して従動されるとともに、第1のキャリッ
ジに対して、1/2の速度で原稿載置台12に沿って平
行に移動される。
【0028】また、原稿載置台12の下方には、第2の
キャリッジ28上の第3のミラー31からの反射光を集
束する結像レンズ32と、結像レンズ32により集束さ
れた反射光を受光して光電変換するCCDセンサ34と
が配設されている。結像レンズ32は、第3のミラー3
1により偏向された光の光軸を含む面内に、駆動機構を
介して移動可能に配設され、自身が移動することで反射
光を所望の倍率で結像する。そして、CCDセンサ34
は、入射した反射光を光電変換し、読み取った原稿Dに
対応する電気信号を出力する。
【0029】一方、プリンタ部6は、潜像形成手段とし
て作用するレーザ露光装置40を備えている。レーザ露
光装置40は、光源としての半導体レーザ41と、半導
体レーザ41から出射されたレーザ光を連続的に偏向す
る走査部材としてのポリゴンミラー38と、ポリゴンミ
ラー38を後述する所定の回転数で回転駆動する走査モ
ータとしてのポリゴンモータ39と、ポリゴンミラー3
8からのレーザ光を偏向して後述する感光体ドラム44
へ導く光学系42とを備えている。このような構成のレ
ーザ露光装置40は、装置本体10の図示しない支持フ
レームに固定支持されている。
【0030】半導体レーザ41は、スキャナ部4により
読み取られた原稿Dの画像情報等に応じてオン・オフ制
御され、このレーザ光はポリゴンミラー38および光学
系42を介して感光体ドラム44へ向けられ、感光体ド
ラム44周面を走査することにより感光体ドラム44周
面上に静電潜像を形成する。
【0031】また、プリンタ部6は、装置本体10のほ
ぼ中央に配設された像担持体としての回転自在な感光体
ドラム44を有し、感光体ドラム44周面は、レーザ露
光装置40からのレーザ光により露光され、所望の静電
潜像が形成される。感光体ドラム44の周面には、ドラ
ム周面を所定の電荷に帯電させる帯電チャージャ45、
感光体ドラム44周面上に形成された静電潜像に現像剤
としてのトナーを供給して所望の画像濃度で現像する現
像器46、後述する用紙カセットから給紙された被転写
材、つまり、コピー用紙Pを感光体ドラム44から分離
させるための剥離チャージャ47を一体に有し、感光体
ドラム44に形成されたトナー像を用紙Pに転写させる
転写チャージャ48、感光体ドラム44周面からコピー
用紙Pを剥離する剥離爪49、感光体ドラム44周面に
残留したトナーを清掃する清掃装置50、および、感光
体ドラム44周面の除電する除電器51が順に配置され
ている。
【0032】装置本体10内の下部には、それぞれ装置
本体から引き出し可能な上段カセット52、中段カセッ
ト53、下段カセット54が互いに積層状態に配設さ
れ、各カセット内にはサイズの異なるコピー用紙が装填
されている。これらのカセットの側方には大容量フィー
ダ55側方には、大容量フィーダ55が設けられ、この
大容量フィーダ55には、使用頻度の高いサイズのコピ
ー用紙P、例えば、A4サイズのコピー用紙Pが約30
00枚収納されている。また、大容量フィーダ55の上
方には、手差しトレイ56を兼ねた給紙カセット57が
着脱自在に装着されている。
【0033】装置本体10内には、各カセットおよび大
容量フィーダ55から感光体ドラム44と転写チャージ
ャ48との間に位置した転写部を通って延びる搬送路5
8が形成され、搬送路58の終端には定着ランプ60a
を有する定着装置60が設けられている。定着装置60
に対向した装置本体10の側壁には排出口61が形成さ
れ、排出口61にはフィニッシャ150が装着されてい
る。
【0034】上段カセット52、中段カセット53、下
段カセット54、給紙カセット57の近傍および大容量
フィーダ55の近傍には、カセットあるいは大容量フィ
ーダから用紙Pを一枚づつ取り出すピックアップローラ
63がそれぞれ設けられている。また、搬送路58に
は、ピックアップローラ63により取り出されたコピー
用紙Pを搬送路58を通して搬送する多数の給紙ローラ
対64が設けられている。
【0035】搬送路58において感光体ドラム44の上
流側にはレジストローラ対65が設けられている。レジ
ストローラ対65は、取り出されたコピー用紙Pの傾き
を補正するとともに、感光体ドラム44上のトナー像の
先端とコピー用紙Pの先端とを整合させ、感光体ドラム
44周面の移動速度と同じ速度でコピー用紙Pを転写部
へ給紙する。レジストローラ対65の手前、つまり、給
紙ローラ64側には、コピー用紙Pの到達を検出するア
ライニング前センサ66が設けられている。
【0036】ピックアップローラ63により各カセット
あるいは大容量フィーダ55から1枚づつ取り出された
コピー用紙Pは、給紙ローラ対64によりレジストロー
ラ対65へ送られる。そして、コピー用紙Pは、レジス
トローラ対65により先端が整位された後、転写部に送
られる。
【0037】転写部において、感光体ドラム44上に形
成された現像剤像、つまり、トナー像が、転写チャージ
ャ48により用紙P上に転写される。トナー像の転写さ
れたコピー用紙Pは、剥離チャージャ47および剥離爪
49の作用により感光体ドラム44周面から剥離され、
搬送路52の一部を構成する搬送ベルト67を介して定
着装置60に搬送される。そして、定着装置60によっ
て現像剤像がコピー用紙Pに溶融定着された後、コピー
用紙Pは、給紙ローラ対68および排紙ローラ対69に
より排出口61を通してフィニッシャ150上へ排出さ
れる。
【0038】搬送路58の下方には、定着装置60を通
過したコピー用紙Pを反転して再びレジストローラ対6
5へ送る自動両面装置70が設けられている。自動両面
装置70は、コピー用紙Pを一時的に集積する一時集積
部71と、搬送路58から分岐し、定着装置60を通過
したコピー用紙Pを反転して一時集積部71に導く反転
路72と、一時集積部に集積されたコピー用紙Pを一枚
づつ取り出すピックアップローラ73と、取り出された
用紙を搬送路74を通してレジストローラ対65へ給紙
する給紙ローラ75とを備えている。また、搬送路58
と反転路72との分岐部には、コピー用紙Pを排出口6
1あるいは反転路72に選択的に振り分ける振り分けゲ
ート76が設けられている。
【0039】両面コピーを行う場合、定着装置60を通
過したコピー用紙Pは、振り分けゲート76により反転
路72に導かれ、反転された状態で一時集積部71に一
時的に集積された後、ピックアップローラ73および給
紙ローラ対75により、搬送路74を通してレジストロ
ーラ対65へ送られる。そして、コピー用紙Pはレジス
トローラ対65により整位された後、再び転写部に送ら
れ、コピー用紙Pの裏面にトナー像が転写される。その
後、コピー用紙Pは、搬送路58、定着装置60および
排紙ローラ69を介してフィニッシャ150に排紙され
る。
【0040】フィニッシャ150は排紙された一部構成
の文書を一部単位でステープル止めし貯めていくもので
ある。ステープルするコピー用紙Pが一枚排出口61か
ら排出される度にガイドバー151にてステープルされ
る側に寄せて整合する。全てが排出され終わると紙押え
アーム152が排出された一部単位のコピー用紙Pを抑
えステープラユニット(図示しない)がステープル止め
を行う。その後、ガイドバー151が下がり、ステープ
ル止めが終わったコピー用紙Pはその一部単位でフィニ
ッシャ排出ローラ155にてそのフィニッシャ排出トレ
イ154に排出される。フィニッシャ排出トレイ154
の下がる量は排出されるコピー用紙Pの枚数によりある
程度決められ、一部単位に排出される度にステップ的に
下がる。また排出されるコピー用紙Pを整合するガイド
バー151はフィニッシャ排出トレイ154上に載った
既にステープル止めされたコピー用紙Pに当たらないよ
うな高さの位置にある。
【0041】また、フィニッシャ排出トレイ154は、
ソートモード時、一部ごとにシフト(たとえば、前後左
右の4つの方向へ)するシフト機構(図示しない)に接
続されている。
【0042】また、装置本体10の前面上部には、様々
な複写条件並びに複写動作を開始させる複写開始信号な
どを入力する操作パネル80が設けられている。操作パ
ネル80は、図5に示すように、テンキー81、コピー
キー82、状態表示部83、液晶表示部84、原稿サイ
ズ設定キー85、用紙サイズ設定キー86、濃度表示部
87、濃度設定キー88、および倍率設定キー89によ
って構成されている。
【0043】テンキー81は、原稿枚数やコピー枚数を
設定するものである。コピーキー82は、コピー開始を
指示するものである。状態表示部83は、給紙カセット
の選択状態や、原稿や、用紙のジャムなどを案内表示す
るものである。
【0044】液晶表示部84は、原稿枚数やコピー枚数
を表示するとともに、エラーメッセージの表示や種々の
操作案内を行うものである。この液晶表示部84には、
タッチパネルが設けられており、上記選択キーの入力な
どの種々の動作指示が入力できるようになっている。
【0045】原稿サイズ設定キー85は、原稿Dのサイ
ズを設定するものである。用紙サイズ設定キー86は、
用紙Pのサイズを設定するものである。濃度表示部87
は、濃度設定キー88により設定されるコピー濃度が表
示されるものである。
【0046】倍率設定キー89は、コピー倍率を設定す
るものである。また、上記操作パネル80は、パネルC
PU80aにより全体が制御されている。
【0047】図6には、図1におけるディジタル複写機
の電気的接続および制御のための信号の流れを概略的に
表すブロック図が示されている。図6によれば、ディジ
タル複写機において、主制御部90内のメインCPU9
1とスキャナ部4のスキャナCPU100とのプリンタ
部6のプリンタCPU110の3つのCPUで構成され
る。メインCPU91は、プリンタCPU110と共有
RAM95を介して双方向通信を行うものであり、メイ
ンCPU91は操作指示をだし、プリンタCPU100
は状態ステータスを返すようになっている。プリンタC
PU110とスキャナCPU100はシリアル通信を行
い、プリンタCPU110は動作指示をだし、スキャナ
CPU100は状態ステータスを返すようになってい
る。
【0048】操作パネル80は、メインCPU91に接
続されている。主制御部90は、メインCPU91、R
OM92、RAM93、NVM94、共有RAM95、
画像処理部96、ページメモリ制御部97、およびペー
ジメモリ98によって構成されている。
【0049】メインCPU91は、主制御部90の全体
を制御するものである。ROM92は、制御プログラム
および各原稿サイズごとの読取り走査時のスキャナモー
タ37に対する駆動ステップ数が記憶されている。RA
M93は、一時的にデータを記憶するものである。
【0050】NVM(持久ランダムアクセスメモリ:n
onvolatile RAM)94は、バッテリ(図
示しない)にバックアップされた不揮発性のメモリであ
り、電源を切った時NVM94上のデータを保持するよ
うになっている。
【0051】共有RAM95は、メインCPU91とプ
リンタCPU110との間で、双方向通信を行うために
用いるものである。画像処理部96は、トリミング、マ
スキング、画像の拡大、縮小等を行うものである。
【0052】ページメモリ制御部97は、ページメモリ
98に画像データを記憶したり、読出したりするもので
ある。ページメモリ98は、複数ページ分の画像データ
を記憶できる領域を有し、スキャナ部4からの画像デー
タを圧縮したデータを1ページ分ごとに記憶可能に形成
されている。
【0053】スキャナ部4は、スキャナ部4の全体を制
御するスキャナCPU100、制御プログラム等が記憶
されているROM101、データ記憶用のRAM10
2、CCDセンサ34を駆動するCCDドライバ10
3、露光ランプ25およびミラー26、30、31の第
1、第2のキャリッジ27、28等を移動するスキャナ
モータ37の回転を制御するスキャナモータドライバ1
04、CCDセンサ34からのアナログ信号をディジタ
ル信号に変換するA/D変換回路とCCDセンサ34の
ばらつきあるいは周囲の温度変化などに起因するCCD
センサ34からの出力信号に対するスレッショルドレベ
ルの変動を補正するためのシェーディング補正回路とシ
ェーディング補正回路からのシェーディング補正された
ディジタル信号を一旦記憶するラインメモリからなる画
像補正部105、異常が発生した際に電話あるいはファ
クシミリにより電話回線を介して異常の内容(日時を付
与)を送信するリモートメンテナンス回路106、露光
ランプ25を点灯する露光ランプドライバ107、およ
び上記反射型フォトインタラプタ35、36によって構
成されている。リモートメンテナンス回路106は、た
とえばあらかじめ決められたダイヤル番号に異常の内容
を送信するファクシミリ機能を有している。
【0054】プリンタ部6は、プリンタ部6の全体を制
御するプリンタCPU110、制御プログラム等が記憶
されているROM111、データ記憶用のRAM11
2、半導体レーザ41による発光をオン/オフするレー
ザドライバ113、レーザユニット40のポリゴンモー
タ39の回転を制御するポリゴンモータドライバ11
4、搬送路58による用紙Pの搬送を制御する紙搬送部
115、帯電装置45、現像器46、転写チャージャ4
8を用いて帯電、現像、転写を行う現像プロセス部11
6、定着器60を制御する定着制御部117、およびオ
プション部118によって構成されている。
【0055】また、画像処理部96、ページメモリ9
8、画像補正部105、レーザドライバ113は、画像
データバス120によって接続されている。メインCP
U91からスキャナCPU100を介してスキャナモー
タドライバ104に、設定電流値としてのモータ相電流
設定信号、駆動パルス信号、駆動パルス信号の最終パル
ス信号発信後に発信されるフォーワードスキャンからバ
ックスキャンへの切換え信号が供給されるようになって
いる。
【0056】すなわち、反射型フォトインタラプタ3
5、36のフォトインタラプタPDのオン、オフの状態
により、図3に示すように、原稿サイズとして、A3、
A4、A5、B4、B5、B6、A4−R、A5−R、
B5−R、B6−Rが検知されるようになっている。
【0057】また、メインCPU91は、原稿Dの読取
り走査時(往動時)、上記判断した原稿サイズに応じた
ステップ数分、スキャナモータ37を駆動することによ
り、第1のキャリッジ27の移動制御を行うようになっ
ている。
【0058】次に、上記のような構成において、画像読
取処理について、図7に示すフローチャートを参照しつ
つ説明する。この際、スキャナモータドライバ104に
よるスキャナモータ37に対する電流値(トルクに対
応)は、初期設定時の1.0A(アンペア)となってい
る。
【0059】このような状態において、原稿Dが原稿載
置台12に載置され、枚数設定等が行われた後、コピー
キー82が投入される(ST1)。すると、メインCP
U91はスキャナ部4内の露光ランプ25を消灯したま
ま、スキャナモータドライバ104を制御して第1のキ
ャリッジ27を移動することにより、プリスキャンが行
われる(ST2)。この結果、メインCPU91は反射
型フォトインタラプタ35、36のフォトインタラプタ
PDのオン、オフの状態により、原稿サイズを判断する
(ST2)。その後、メインCPU91はスキャナモー
タドライバ104を制御し第1のキャリッジ27を初期
位置までリターンする。
【0060】ついで、メインCPU91は上記判断した
原稿サイズに応じた駆動ステップ数分、スキャナモータ
ドライバ104を駆動することにより、スキャナモータ
37を回転し、第1のキャリッジ27の移動を開始する
とともに、露光ランプ25を点灯する(ST3)。
【0061】そして、第1のキャリッジ27の移動に伴
って、原稿載置台12上に載置されている原稿Dに対し
て露光ランプ25からの光が照射されることにより、こ
の反射光が第1、第2、第3のミラー26、30、3
1、結像レンズ32を介してCCDセンサ34に導かれ
る。これにより、CCDセンサ34からの出力信号とし
ての読取信号は、画像補正部105でA/D変換され、
シェーディング補正された後、画像バス120を介して
出力される。この出力された画像信号は、プリンタ部6
によりプリントされたり、あるいはページメモリ98に
記憶された後、プリンタ部6によりプリントされる。
【0062】そして、第1のキャリッジ27が上記駆動
ステップ数分、移動した際に、メインCPU91は反射
型フォトインタラプタ35のフォトトランジスタPDが
オンしているか否かで、原稿Dの有無を判断し、原稿D
の無しが判断された際、読取走査が正常に終了したと判
断する(ST4)。
【0063】このように、読取走査の正常終了を判断し
た際、メインCPU91はスキャナモータドライバ10
4を制御し第1キャリッジ27を初期位置までリターン
するバックスキャン動作を開始する(ST5)。
【0064】そして、メインCPU91は設定枚数のコ
ピーが終了しているか否かを調べ(ST6)、終了して
いない場合、上記ステップ3に戻り、終了している場
合、処理を終了する。
【0065】また、上記ステップ4において、原稿Dの
有りが判断され、スキャンモータ37のトルク不足等に
より、読取走査の異常を判断した際、メインCPU91
はリモートメンテナンス回路106に読取走査の1回目
の異常を出力する(ST7)。これにより、リモートメ
ンテナンス回路106は、読取走査の1回目の異常を案
内する文を作成し、この作成した内容をファクシミリ機
能を用いてあらかじめ決められたダイヤル番号に異常の
内容を電話回線を介してファクシミリ送信する。
【0066】また、メインCPU91は読取走査の1回
目の異常と判断し(ST8)、スキャンモータドライバ
104によるスキャナモータ37に対する電流値(トル
クに対応)を0.5A上げて1.5Aに設定し(ST
9)、連続コピー枚数を20枚に設定する(ST1
0)。
【0067】これにより、この後、コピー開始時に設定
される連続コピー枚数が20枚に制限される。この連続
コピー枚数を制限することにより、図4に示すように、
スキャナモータドライバ104の温度が、安全範囲より
多少温度上昇するが、温度上昇マージンを持っているの
で温度上昇限界値を越えることはない。
【0068】また、スキャナモータドライバ104によ
るスキャンモータ37に対する電流値が1.5Aに設定
されている状態で、上記ステップ4において、原稿Dの
有りが判断され、スキャナモータ37がトルク不足等に
より異常動作し、読取走査の異常を判断した際、メイン
CPU91はリモートメンテナンス回路106に読取走
査の2回目の異常を出力する(ST7)。これにより、
リモートメンテナンス回路106は、読取走査の2回目
の異常を案内する文を作成し、この作成した内容をファ
クシミリ機能を用いてあらかじめ決められたダイヤル番
号に異常の内容を電話回線を介してファクシミリ送信す
る。
【0069】また、メインCPU91は読取走査の2回
目の異常を判断し(ST11)、スキャナモータドライ
バ104によるスキャナモータ37に対する電流値(ト
ルクに対応)0.5A上げて2.0Aに設定し(ST1
2)、連続コピー枚数を10枚に設定する(ST1
3)。
【0070】これにより、この後、コピー開始時に設定
される連続コピー枚数が10枚に制限される。この連続
コピー枚数を制限することにより、図4に示すように、
スキャンモータドライバ104の温度が、安全範囲より
多少温度上昇するが、温度上昇マージンを持っているの
で温度上昇限界値を越えることはない。
【0071】さらに、スキャナモータドライバ104に
よるスキャナモータ37に対する電流値が2.0Aに設
定されている状態で、上記ステップ4において、原稿D
の有りが判断され、スキャナモータ37がトルク不足等
により異常動作し、読取走査の異常を判断した際、メイ
ンCPU91はリモートメンテナンス回路106に読取
走査の3回目の異常を出力する(ST7)。これによ
り、リモートメンテナンス回路106は、読取走査の3
回目の異常を案内する文を作成し、この作成した内容を
ファクシミリ送信する。
【0072】また、メインCPU91は読取走査の3回
目の異常を判断し(ST11)、スキャナモータドライ
バ104によるスキャナモータ37に対する電流値(ト
ルクに対応)の変更が限界値であり変更できない旨(サ
ービスマンコール)を液晶表示部84により案内表示し
(ST14)、コピー動作を中断し、以降のコピー動作
が禁止される。
【0073】上記実施例では、スキャナモータドライバ
104によるスキャンモータ37に対する電流値に対応
して、連続コピーの設定枚数を制限する場合について説
明したが、これに限らず、連続コピーの制限枚数(20
枚あるいは10枚)に達するごとに、コピー処理を中断
し(上記フローチャートのステップ5と6の間で)、ス
キャナモータ37の温度が安全範囲に抑えるようにして
も良い。この場合、その中断中その中断の旨を液晶表示
部84により案内表示する。
【0074】上記したように、スキャナモータがトルク
不足のためにスキャン動作中に途中で停止した場合で
も、スキャナモータの設定電流を上げることにより、次
のスキャン動作からはスキャナモータのトルクを上げる
ことができ、スキャン動作を問題なく動作させることが
できる。同時にリモートメンテナンス回路等を利用する
ことにより即座にサービスマンに連絡を行うことで、ユ
ーザに対して信頼性の高いものとなる。
【0075】なお、上記実施例では、スキャナモータと
してステッピングモータを用いたが、DCモータでも良
い。このDCモータを用いた場合は、駆動ステップ数に
よる移動制御にかわり、制御周波数により移動制御が行
われる。
【0076】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、スキャナモータのトルク不足が発生した際に、正常
なスキャン動作を行うことができる画像読取装置、画像
形成装置、及び画像読取方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を説明するためのデジタ
ル複写機の概略構成を示す断面図。
【図2】スキャナ部の要部の構成を示す断面図。
【図3】原稿載置台上の種々のサイズの原稿の載置位置
と2つの反射型フォトインタラプタによるプリスキャン
の検知位置の関係を説明するための上面図。
【図4】スキャナモータの各設定電流における連続コピ
ー枚数に対するスキャナモータドライバの温度上昇状態
を説明するための図。
【図5】操作パネルの構成を示す上面図。
【図6】ディジタル複写機の制御回路の概略構成を示す
ブロック図。
【図7】画像読取処理を説明するためのフローチャー
ト。
【符号の説明】
4…スキャナ部 6…プリンタ部 12…原稿載置台 25…露光ランプ 27…第1のキャリッジ 34…CCDセンサ 35、36…反射型インタラプタ 37…スキャナモータ 80…操作パネル 84…液晶表示部 90…主制御部 91…メインCPU 100…スキャナCPU 104…スキャナモータドライバ 106…リモートメンテナンス回路 110…プリンタCPU

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿が載置される原稿台と、 この原稿台に載置された原稿を読取走査する走査手段
    と、 この走査手段を上記原稿台に対して相対的に移動させる
    移動手段と、 この移動手段を、第1の駆動力で、上記走査手段が原稿
    サイズ相当量移動させるよう駆動する駆動手段と、 この駆動手段が上記移動手段に対し、上記走査手段が上
    記原稿サイズ相当量移動するだけ第1の駆動力を供給し
    た際に、上記走査手段が上記原稿サイズ相当分と異なる
    移動量であることを検知する検知手段と、 この検知手段の検知に基づき、続く走査動作の際、上記
    駆動手段が上記移動手段に供給する駆動力を適正化する
    べく、第2の駆動力で駆動するよう、駆動力を変更する
    変更手段と、 を具備したことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 原稿が載置される原稿台と、 この原稿台に載置された原稿を読取走査する走査手段
    と、 この走査手段を上記原稿台に対して相対的に移動させる
    移動手段と、 この移動手段を、所定の駆動力で、上記走査手段が原稿
    サイズ相当量移動させるよう駆動する駆動手段と、 この駆動手段が上記移動手段に対し、上記走査手段が上
    記原稿サイズ相当量移動するだけ所定の駆動力を供給し
    た際に、上記走査手段が上記原稿サイズ相当分と異なる
    移動量であることを検知する検知手段と、 この検知手段の検知に基づき、異常状態であることを報
    知する報知手段と、 を具備したことを特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】 原稿が載置される原稿台と、 この原稿台に載置された原稿を読取走査する走査手段
    と、 この走査手段を上記原稿台に対して相対的に移動させる
    移動手段と、 上記原稿台上に載置される原稿のサイズを検知する第1
    の検知手段と、 この第1の検知手段による検知結果に従って、上記移動
    手段を第1の駆動力で、上記走査手段が原稿サイズ相当
    量移動させるよう駆動する駆動手段と、 この駆動手段が上記移動手段に対し、上記走査手段が上
    記原稿サイズ相当量移動するだけ第1の駆動力を供給し
    た際に、上記走査手段が上記原稿サイズ相当分移動して
    いないことを検知する第2の検知手段と、 この第2の検知手段の検知に基づき、続く走査動作の
    際、上記駆動手段が上記移動手段に供給する駆動力を所
    定量増加させて第2の駆動力で駆動するよう、駆動力を
    変更する変更手段と、 を具備したことを特徴とする画像読取装置。
  4. 【請求項4】 原稿が載置される原稿台と、 この原稿台に載置された原稿を読取走査する走査手段
    と、 この走査手段を上記原稿台に対して相対的に移動させる
    移動手段と、 上記原稿台上に載置される原稿のサイズを検知する第1
    の検知手段と、 この第1の検知手段による検知結果に従って、上記移動
    手段を第1の駆動力で、上記走査手段が原稿サイズ相当
    量移動させるよう駆動する駆動手段と、 この駆動手段が上記移動手段に対し、上記走査手段が上
    記原稿サイズ相当量移動するだけ第1の駆動力を供給し
    た際に、上記走査手段が上記原稿サイズ相当分移動して
    いないことを検知する第2の検知手段と、 この第2の検知手段の検知に基づき、続く走査動作の
    際、上記駆動手段が上記移動手段に供給する駆動力を所
    定量増加させて第2の駆動力で駆動するよう、駆動力を
    変更する変更手段と、 この変更手段により駆動手段が供給する駆動力が増加さ
    れた場合、上記走査手段による連続走査回数を制限する
    制御手段と、 を具備したことを特徴とする画像読取装置。
  5. 【請求項5】 原稿が載置される原稿台と、 この原稿台に載置された原稿を読取走査する走査手段
    と、 この走査手段を上記原稿台に対して相対的に移動させる
    移動手段と、 上記原稿台上に載置される原稿のサイズを検知する第1
    の検知手段と、 この第1の検知手段による検知結果に従って、上記移動
    手段を第1の駆動力で、上記走査手段が原稿サイズ相当
    量移動させるよう駆動する駆動手段と、 この駆動手段が上記移動手段に対し、上記走査手段が上
    記原稿サイズ相当量移動するだけ第1の駆動力を供給し
    た際に、上記走査手段が上記原稿サイズ相当分移動して
    いないことを検知する第2の検知手段と、 この第2の検知手段の検知に基づき、異常状態であるこ
    とを報知する報知手段と、 を具備したことを特徴とする画像読取装置。
  6. 【請求項6】 原稿が載置される原稿台と、 この原稿台上に載置された原稿から画像を読取る読取手
    段と、 この読取手段を上記原稿台に沿って移動する移動手段
    と、 上記読取手段に設けられ、上記原稿台上に載置された原
    稿の有無を検知する複数の検知手段と、 これらの検知手段を上記移動手段により移動することに
    より、上記検知手段からの検知信号に基づいて上記原稿
    台上に載置された原稿のサイズを判断する第1の判断手
    段と、 この第1の判断手段による判断結果に応じて原稿サイズ
    分、上記移動手段を移動制御する制御手段と、 この制御手段により上記移動手段が移動制御されている
    際に、上記読取手段からの読取出力を読取結果として出
    力する出力手段と、 上記制御手段により上記移動手段が上記原稿サイズ分移
    動制御された際に、上記検知手段により原稿の有りが検
    知された場合に、上記移動手段の異常を判断する第2の
    判断手段と、 この第2の判断手段により上記移動手段の異常が判断さ
    れた際に、上記移動手段の駆動力を段階的に変更する変
    更手段と、 を具備したことを特徴とする画像読取装置。
  7. 【請求項7】 原稿が載置される原稿台と、 この原稿台上に載置された原稿から画像を読取る読取手
    段と、 この読取手段を上記原稿台に沿って移動する移動手段
    と、 上記読取手段に設けられ、上記原稿台上に載置された原
    稿の有無を検知する複数の検知手段と、 これらの検知手段を上記移動手段により移動することに
    より、上記検知手段からの検知信号に基づいて上記原稿
    台上に載置された原稿のサイズを判断する第1の判断手
    段と、 この第1の判断手段による判断結果に応じて原稿サイズ
    分、上記移動手段を移動制御する制御手段と、 この制御手段により上記移動手段が移動制御されている
    際に、上記読取手段からの読取出力を読取結果として出
    力する出力手段と、 上記制御手段により上記移動手段が上記原稿サイズ分移
    動制御された際に、上記検知手段により原稿の有りが検
    知された場合に、上記移動手段の異常を判断する第2の
    判断手段と、 この第2の判断手段により上記移動手段の異常が判断さ
    れた際に、上記移動手段の駆動力を段階的に変更する変
    更手段と、 この変更手段により変更される上記移動手段の駆動力が
    限界値に達した際に、上記変更手段による変更の限界を
    報知する報知手段と、 を具備したことを特徴とする画像読取装置。
  8. 【請求項8】 原稿が載置される原稿台と、 この原稿台上に載置された原稿から画像を読取る読取手
    段と、 この読取手段を上記原稿台に沿って移動する移動手段
    と、 上記読取手段に設けられ、上記原稿台上に載置された原
    稿の有無を検知する複数の検知手段と、 これらの検知手段を上記移動手段により移動することに
    より、上記検知手段からの検知信号に基づいて上記原稿
    台上に載置された原稿のサイズを判断する第1の判断手
    段と、 この第1の判断手段による判断結果に応じて原稿サイズ
    分、上記移動手段を移動制御する制御手段と、 この制御手段により上記移動手段が移動制御されている
    際に、上記読取手段からの読取出力を読取結果として出
    力する出力手段と、 上記制御手段により上記移動手段が上記原稿サイズ分移
    動制御された際に、上記検知手段により原稿の有りが検
    知された場合に、上記移動手段の異常を判断する第2の
    判断手段と、 この第2の判断手段により上記移動手段の異常が判断さ
    れた際に、上記移動手段の異常を外部装置に報知する報
    知手段と、 を具備したことを特徴とする画像読取装置。
  9. 【請求項9】 原稿が載置される原稿台と、 この原稿台に載置された原稿を読取走査する走査手段
    と、 この走査手段を上記原稿台に対して相対的に移動させる
    移動手段と、 この移動手段を、第1の駆動力で、上記走査手段が原稿
    サイズ相当量移動させるよう駆動する駆動手段と、 この駆動手段が上記移動手段に対し、上記走査手段が上
    記原稿サイズ相当量移動するだけ第1の駆動力を供給し
    た際に、上記走査手段が上記原稿サイズ相当分と異なる
    移動量であることを検知する検知手段と、 この検知手段の検知に基づき、続く走査動作の際、上記
    駆動手段が上記移動手段に供給する駆動力を適正化する
    べく、第2の駆動力で駆動するよう、駆動力を変更する
    変更手段と、 上記駆動手段により駆動される上記移動手段が上記走査
    手段を移動させることにより得られる原稿画像を被画像
    形成媒体に画像形成する画像形成手段と、 を具備したことを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 原稿が載置される原稿台と、 この原稿台に載置された原稿を読取走査する走査手段
    と、 この走査手段を上記原稿台に対して相対的に移動させる
    移動手段と、 この移動手段を、第1の駆動力で、上記走査手段が原稿
    サイズ相当量移動させるよう駆動する駆動手段と、 この駆動手段が上記移動手段に対し、上記走査手段が上
    記原稿サイズ相当量移動するだけ第1の駆動力を供給し
    た際に、上記走査手段が上記原稿サイズ相当分と異なる
    移動量であることを検知する検知手段と、 この検知手段の検知に基づき、異常状態であることを報
    知する報知手段と、 上記駆動手段により駆動される上記移動手段が上記走査
    手段を移動させることにより得られる原稿画像を被画像
    形成媒体に画像形成する画像形成手段と、 を具備したことを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】 原稿が載置される原稿台と、 この原稿台に載置された原稿を読取走査する走査手段
    と、 この走査手段を上記原稿台に対して相対的に移動させる
    移動手段と、 この移動手段を、第1の駆動力で、上記走査手段が原稿
    サイズ相当量移動させるよう駆動する駆動手段とからな
    るものにおいて、 上記駆動手段が上記移動手段に対し、上記走査手段が上
    記原稿サイズ相当量移動するだけ第1の駆動力を供給し
    た際に、上記走査手段が上記原稿サイズ相当分と異なる
    移動量であることを検知し、 この検知に基づき、続く走査動作の際、上記駆動手段が
    上記移動手段に供給する駆動力を適正化するべく、第2
    の駆動力で駆動するよう、駆動力を変更する、 ことを特徴とする画像読取方法。
  12. 【請求項12】 原稿が載置される原稿台と、 この原稿台に載置された原稿から画像を読取走査する走
    査手段と、 この走査手段を上記原稿台に対して相対的に移動させる
    移動手段と、 この移動手段を、第1の駆動力で、上記走査手段が原稿
    サイズ相当量移動させるよう駆動する駆動手段とからな
    るものにおいて、 上記駆動手段が上記移動手段に対し、上記走査手段が上
    記原稿サイズ相当量移動するだけ第1の駆動力を供給し
    た際に、上記走査手段が上記原稿サイズ相当分と異なる
    移動量であることを検知し、 この検知に基づき、異常状態であることを報知する、 ことを特徴とする画像読取方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011035847A (ja) * 2009-08-05 2011-02-17 Canon Inc 画像読取装置及び画像読取装置の初期化方法
US8115975B2 (en) 2008-08-05 2012-02-14 Ricoh Company, Ltd. Image scanning device and copier
JP2016192720A (ja) * 2015-03-31 2016-11-10 ブラザー工業株式会社 画像読取装置及び読取装置制御プログラム

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