JPH10172186A - 光学記録媒体の製造方法 - Google Patents
光学記録媒体の製造方法Info
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- JPH10172186A JPH10172186A JP8331135A JP33113596A JPH10172186A JP H10172186 A JPH10172186 A JP H10172186A JP 8331135 A JP8331135 A JP 8331135A JP 33113596 A JP33113596 A JP 33113596A JP H10172186 A JPH10172186 A JP H10172186A
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- optical recording
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- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
- Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 光透過層の厚さを均一に、基板に撓みが生じ
ることなく形成し、高記録密度の光学記録媒体を作製す
る。 【解決手段】 光学記録媒体を構成する基板1の輪郭よ
りも大なる輪郭を有するスタンパー上に、均一に液体光
硬化性樹脂を塗布、硬化させ、液体光硬化性樹脂層を形
成し、光学記録媒体を構成する基板1の情報記録層5形
成面と、液体光硬化性樹脂層とを貼り合わせて、その
後、スタンパーから剥離する。
ることなく形成し、高記録密度の光学記録媒体を作製す
る。 【解決手段】 光学記録媒体を構成する基板1の輪郭よ
りも大なる輪郭を有するスタンパー上に、均一に液体光
硬化性樹脂を塗布、硬化させ、液体光硬化性樹脂層を形
成し、光学記録媒体を構成する基板1の情報記録層5形
成面と、液体光硬化性樹脂層とを貼り合わせて、その
後、スタンパーから剥離する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学記録媒体の製
造方法に係わる。
造方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】オーディオ用、ビデオ用その他の各種情
報を記録する光学記録媒体として、その記録もしくは再
生を光照射によって行う光ディスク、光カード、光磁気
ディスク、相変化光学記録媒体等のROM(Read
Only Memory)型、追記型、書換え型等の光
学記録媒体があるが、例えばコンパクトディスクにおけ
るようなROM型においてその情報記録層にデータ情
報、トラッキングサーボ信号等の記録がなされる位相ピ
ット、プリグルーブ等の微細凹凸の形成がなされ、ま
た、追記型、書換え型等の光磁気あるいは相変化等によ
る光磁気媒体においてもプリグルーブ等の微細凹凸の形
成がなされる。
報を記録する光学記録媒体として、その記録もしくは再
生を光照射によって行う光ディスク、光カード、光磁気
ディスク、相変化光学記録媒体等のROM(Read
Only Memory)型、追記型、書換え型等の光
学記録媒体があるが、例えばコンパクトディスクにおけ
るようなROM型においてその情報記録層にデータ情
報、トラッキングサーボ信号等の記録がなされる位相ピ
ット、プリグルーブ等の微細凹凸の形成がなされ、ま
た、追記型、書換え型等の光磁気あるいは相変化等によ
る光磁気媒体においてもプリグルーブ等の微細凹凸の形
成がなされる。
【0003】図14は、従来のCD等の単層の光学記録
媒体の概略断面図を示す。この光学記録媒体は、例えば
ポリカーボネート等の透明な1.2mm厚の基板1の射
出成形と同時に微細凹凸2を形成し、この微細凹凸2に
Al蒸着膜等による反射膜4を厚さ数十nmに形成し、
情報記録層5とし、この情報記録層5に例えば紫外線硬
化性樹脂の保護膜6を数μm積層した構成としたもので
ある。
媒体の概略断面図を示す。この光学記録媒体は、例えば
ポリカーボネート等の透明な1.2mm厚の基板1の射
出成形と同時に微細凹凸2を形成し、この微細凹凸2に
Al蒸着膜等による反射膜4を厚さ数十nmに形成し、
情報記録層5とし、この情報記録層5に例えば紫外線硬
化性樹脂の保護膜6を数μm積層した構成としたもので
ある。
【0004】この光学記録媒体に対する情報記録層5か
らの情報の読み出しは、図14中、例えば基板1側から
の読み出し光Lの光照射によって行う。
らの情報の読み出しは、図14中、例えば基板1側から
の読み出し光Lの光照射によって行う。
【0005】一方、記録情報量の大容量化に伴い、高記
録密度化を図る必要があり、これによって光ピックアッ
プの対物レンズの開口数N.Aをできるだけ大きくする
必要が生じた。このように対物レンズの開口数N.Aを
大きくする場合、対物レンズと情報記録層5との間隔は
小さく選定される必要があり、また、この場合、光学記
録媒体の傾き許容度が減少することから、情報記録層と
光入射面との距離、すなわち光透過層の厚さは充分小
に、例えば0.5mm以下とする必要が生じている。
録密度化を図る必要があり、これによって光ピックアッ
プの対物レンズの開口数N.Aをできるだけ大きくする
必要が生じた。このように対物レンズの開口数N.Aを
大きくする場合、対物レンズと情報記録層5との間隔は
小さく選定される必要があり、また、この場合、光学記
録媒体の傾き許容度が減少することから、情報記録層と
光入射面との距離、すなわち光透過層の厚さは充分小
に、例えば0.5mm以下とする必要が生じている。
【0006】上述したように、記録情報量の大容量化に
伴い、高記録密度化を図るため、図1に示すように、光
透過層10を情報記録層5上に薄く、均一な厚さに形成
することが提案されている。
伴い、高記録密度化を図るため、図1に示すように、光
透過層10を情報記録層5上に薄く、均一な厚さに形成
することが提案されている。
【0007】この図1に示す光学記録媒体は、基板1を
微細凹凸2の転写と同時に射出成形により厚さ1mm程
度に形成し、その後、微細凹凸2にAl蒸着膜による反
射膜4を成膜し、情報記録層5を形成し、その情報記録
層5上に、0.5mm以下の光透過層10を形成するも
のである。
微細凹凸2の転写と同時に射出成形により厚さ1mm程
度に形成し、その後、微細凹凸2にAl蒸着膜による反
射膜4を成膜し、情報記録層5を形成し、その情報記録
層5上に、0.5mm以下の光透過層10を形成するも
のである。
【0008】このような光学記録媒体における光透過層
10は、上記情報記録層5上に、所定の厚さを有する透
明シートを貼り付けたり、あるいは、情報記録層5上
に、液体光硬化性樹脂を塗布してこれを硬化させたりし
て形成することができる。
10は、上記情報記録層5上に、所定の厚さを有する透
明シートを貼り付けたり、あるいは、情報記録層5上
に、液体光硬化性樹脂を塗布してこれを硬化させたりし
て形成することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記透
明シートで光透過層10を形成した場合には、透明シー
トの光学的特性、例えば複屈折に問題があり、また、透
明シートの静電気により、微細なゴミが付着する等のプ
ロセス上の問題もある。
明シートで光透過層10を形成した場合には、透明シー
トの光学的特性、例えば複屈折に問題があり、また、透
明シートの静電気により、微細なゴミが付着する等のプ
ロセス上の問題もある。
【0010】また、液体光硬化性樹脂を基板1上に塗布
し、その後、基板1上で硬化させる方法により、光透過
層10を形成すると、液体光硬化性樹脂を基板1上に塗
布させたときに、表面張力により最外周部が内周部より
も厚くなり、これを硬化させると、光透過層の厚さに不
均一が生じる。また、液状光硬化性樹脂を基板1上で硬
化させると、その硬化収縮により基板1に撓みが生じる
などの問題が生じる。
し、その後、基板1上で硬化させる方法により、光透過
層10を形成すると、液体光硬化性樹脂を基板1上に塗
布させたときに、表面張力により最外周部が内周部より
も厚くなり、これを硬化させると、光透過層の厚さに不
均一が生じる。また、液状光硬化性樹脂を基板1上で硬
化させると、その硬化収縮により基板1に撓みが生じる
などの問題が生じる。
【0011】そこで、本発明者等は、鋭意研究を重ねた
結果、情報記録層5上に情報の読み出しあるいは書換え
を行うための光透過層10の厚さを均一に、基板1に撓
みが生じることなく形成する方法を提案するに至った。
結果、情報記録層5上に情報の読み出しあるいは書換え
を行うための光透過層10の厚さを均一に、基板1に撓
みが生じることなく形成する方法を提案するに至った。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の光学記録媒体の
製造方法は、光学記録媒体を構成する基板の輪郭よりも
大なる輪郭を有するスタンパーの一主面上に、均一に液
体光硬化性樹脂を塗布し、液体光硬化性樹脂を硬化させ
て光硬化性樹脂層を形成し、光学記録媒体を構成する基
板の情報記録層形成面と、光硬化性樹脂層とを貼り合わ
せて積層体とし、その後、スタンパーから積層体を剥離
して、基板上に光透過層を形成するものである。
製造方法は、光学記録媒体を構成する基板の輪郭よりも
大なる輪郭を有するスタンパーの一主面上に、均一に液
体光硬化性樹脂を塗布し、液体光硬化性樹脂を硬化させ
て光硬化性樹脂層を形成し、光学記録媒体を構成する基
板の情報記録層形成面と、光硬化性樹脂層とを貼り合わ
せて積層体とし、その後、スタンパーから積層体を剥離
して、基板上に光透過層を形成するものである。
【0013】本発明によれば、スタンパーの一主面上に
予め均一な厚さの光硬化性樹脂層を形成させ、これと基
板とを貼り合わせることにより、光学記録媒体の情報記
録層から記録情報を読み出す光透過層を形成するため、
この光透過層を薄く、かつ均一な厚さに形成することが
でき、光学記録媒体の高記録密度化を図ることができ
た。
予め均一な厚さの光硬化性樹脂層を形成させ、これと基
板とを貼り合わせることにより、光学記録媒体の情報記
録層から記録情報を読み出す光透過層を形成するため、
この光透過層を薄く、かつ均一な厚さに形成することが
でき、光学記録媒体の高記録密度化を図ることができ
た。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の具体的な実施例について
説明する。以下において、ディスク状、いわゆる円板状
の光ディスクに適用する場合について説明するが、本発
明は、このような光ディスクや、形状に限られるもので
はなく、光磁気ディスク、相変化ディスク、その他カー
ド状、シート状等の微細凹凸を情報記録層に有し、この
情報記録層に光をフォーカシングさせることにより情報
の再生、あるいは記録を行うものであれば、いかなるも
のについても適用することができる。
説明する。以下において、ディスク状、いわゆる円板状
の光ディスクに適用する場合について説明するが、本発
明は、このような光ディスクや、形状に限られるもので
はなく、光磁気ディスク、相変化ディスク、その他カー
ド状、シート状等の微細凹凸を情報記録層に有し、この
情報記録層に光をフォーカシングさせることにより情報
の再生、あるいは記録を行うものであれば、いかなるも
のについても適用することができる。
【0015】本発明においては、例えば図1に示す構成
の光学記録媒体を得るものである。すなわち、基板1を
微細凹凸2の転写と同時に射出成形により形成し、その
後、この微細凹凸2上に反射膜4を成膜して情報記録層
5を形成し、この情報記録層5上に光透過層10を形成
した構成を有するものである。
の光学記録媒体を得るものである。すなわち、基板1を
微細凹凸2の転写と同時に射出成形により形成し、その
後、この微細凹凸2上に反射膜4を成膜して情報記録層
5を形成し、この情報記録層5上に光透過層10を形成
した構成を有するものである。
【0016】〔実施例1〕図3に示すように、最終的に
光学記録媒体を構成する基板の輪郭よりも大なる輪郭を
有し、その一主面が平滑であるスタンパー11、いわゆ
るミラースタンパーを用意する。このスタンパー11
は、表面に例えばNiメッキ等が施され、厚さが例えば
0.3mmで、直径10mmの中心孔を有し、外径19
0mmの円板体によって構成される。
光学記録媒体を構成する基板の輪郭よりも大なる輪郭を
有し、その一主面が平滑であるスタンパー11、いわゆ
るミラースタンパーを用意する。このスタンパー11
は、表面に例えばNiメッキ等が施され、厚さが例えば
0.3mmで、直径10mmの中心孔を有し、外径19
0mmの円板体によって構成される。
【0017】このスタンパー11を回転基台(図示せ
ず)に載置し、スタンパー11上に、液体光硬化性樹脂
13を塗布した後、スタンパー11を高速回転させ、こ
れを、充分延伸させる。
ず)に載置し、スタンパー11上に、液体光硬化性樹脂
13を塗布した後、スタンパー11を高速回転させ、こ
れを、充分延伸させる。
【0018】次に、図4に示すように、液体光硬化性樹
脂13に例えば、紫外線を照射することによりこれを硬
化させて、例えば100μmの厚さの光硬化性樹脂層2
3を形成する。
脂13に例えば、紫外線を照射することによりこれを硬
化させて、例えば100μmの厚さの光硬化性樹脂層2
3を形成する。
【0019】一方、従来行われている方法により、基板
1を微細凹凸2の転写と同時に射出成形により厚さ0.
6〜1.2mmに形成し、その後、微細凹凸2にAl蒸
着膜による反射膜4を成膜し、情報記録層5を形成す
る。
1を微細凹凸2の転写と同時に射出成形により厚さ0.
6〜1.2mmに形成し、その後、微細凹凸2にAl蒸
着膜による反射膜4を成膜し、情報記録層5を形成す
る。
【0020】次に、図5に示すように、上述のようにし
て得られた基板1の、情報記録層5の形成面と、光硬化
性樹脂層23とを接着用光硬化性樹脂3を介して貼り合
わせて、ローラー31を基板1上で転動させて圧着し、
例えば紫外線を照射することにより光硬化性樹脂3を硬
化させる。ここで、図5において示す基板1、情報記録
層5、および光硬化性樹脂層23が積層してなる層を積
層体30と呼称する。
て得られた基板1の、情報記録層5の形成面と、光硬化
性樹脂層23とを接着用光硬化性樹脂3を介して貼り合
わせて、ローラー31を基板1上で転動させて圧着し、
例えば紫外線を照射することにより光硬化性樹脂3を硬
化させる。ここで、図5において示す基板1、情報記録
層5、および光硬化性樹脂層23が積層してなる層を積
層体30と呼称する。
【0021】次に、図6に示すように、上述により得ら
れた積層体30をスタンパー11から剥離する。このと
き、光硬化性樹脂層23は基板1の外径に合わせて、例
えば型取りして基板1と合致させてスタンパー11から
剥離する。このようにすると、図1に示したように、基
板1上に、光硬化性樹脂層23を積層させることがで
き、最終的に目的とする情報記録層5上に情報の読み出
し、あるいは書換えを行うための光透過層10とするこ
とができる。
れた積層体30をスタンパー11から剥離する。このと
き、光硬化性樹脂層23は基板1の外径に合わせて、例
えば型取りして基板1と合致させてスタンパー11から
剥離する。このようにすると、図1に示したように、基
板1上に、光硬化性樹脂層23を積層させることがで
き、最終的に目的とする情報記録層5上に情報の読み出
し、あるいは書換えを行うための光透過層10とするこ
とができる。
【0022】上述にように、本発明によれば、光学記録
媒体の情報記録層5から記録情報を読み出す光透過層1
0を薄く、かつ均一な厚さに形成することができ、光学
記録媒体の高記録密度化を図ることができる。
媒体の情報記録層5から記録情報を読み出す光透過層1
0を薄く、かつ均一な厚さに形成することができ、光学
記録媒体の高記録密度化を図ることができる。
【0023】また、最終的に光透過層10となる光硬化
性樹脂層23は、液体光硬化性樹脂13を高速回転する
ことにより、延伸させてその厚さを調節することができ
るため、例えば10〜300μmの任意の厚さの光透過
層10を形成することができる。
性樹脂層23は、液体光硬化性樹脂13を高速回転する
ことにより、延伸させてその厚さを調節することができ
るため、例えば10〜300μmの任意の厚さの光透過
層10を形成することができる。
【0024】なお、上述のようにして積層体30を形成
する方法は、基板1上に形成された情報記録層5の埋め
込みを、基板1上からのローラーによる圧着によって行
う場合で、この場合は、比較的高粘度の液体光硬化性樹
脂13を用いるが、この例に限定されることなく、図7
に示すように、比較的低粘度の液体光硬化性樹脂43
を、光硬化性樹脂層23と基板1との間に挿入し、高速
回転させることにより、情報記録層5の埋め込みを行っ
て、上記積層体30を形成することもできる。
する方法は、基板1上に形成された情報記録層5の埋め
込みを、基板1上からのローラーによる圧着によって行
う場合で、この場合は、比較的高粘度の液体光硬化性樹
脂13を用いるが、この例に限定されることなく、図7
に示すように、比較的低粘度の液体光硬化性樹脂43
を、光硬化性樹脂層23と基板1との間に挿入し、高速
回転させることにより、情報記録層5の埋め込みを行っ
て、上記積層体30を形成することもできる。
【0025】〔実施例2〕次に、情報記録層を2層有す
る光学記録媒体を作製する場合について説明する。この
例においては、図2に示すように、基板1の成形と同時
に基板1の射出成形と同時に微細凹凸2を形成し、この
上に反射膜4を成膜して情報記録層5を形成し、この情
報記録層5上にさらに光透過性樹脂層33および半反射
膜34より第2の情報記録層35を積層形成し、この第
2の情報記録層35上に、情報の読み出しあるいは書き
込みを行う光透過層70を形成した構成の光学記録媒体
を得るものである。
る光学記録媒体を作製する場合について説明する。この
例においては、図2に示すように、基板1の成形と同時
に基板1の射出成形と同時に微細凹凸2を形成し、この
上に反射膜4を成膜して情報記録層5を形成し、この情
報記録層5上にさらに光透過性樹脂層33および半反射
膜34より第2の情報記録層35を積層形成し、この第
2の情報記録層35上に、情報の読み出しあるいは書き
込みを行う光透過層70を形成した構成の光学記録媒体
を得るものである。
【0026】先ず、図8に示すように、上述した実施例
1において用いた最終的に光学記録媒体を構成する基板
よりも大なる径を有し、その一主面が平滑であるスタン
パー11に換えて、情報記録層を形成する微細凹凸21
aの形成されているスタンパー21を用意する。
1において用いた最終的に光学記録媒体を構成する基板
よりも大なる径を有し、その一主面が平滑であるスタン
パー11に換えて、情報記録層を形成する微細凹凸21
aの形成されているスタンパー21を用意する。
【0027】以下においては、実施例1において説明し
たものと同様に、スタンパー21を回転基台(図示せ
ず)に載置し、スタンパー21上に、液体光硬化性樹脂
13を塗布した後、スタンパー21を高速回転させ、液
体光硬化性樹脂13を、充分延伸させた後、図9に示す
ように、液体光硬化性樹脂13に例えば、紫外線を照射
することによりこれを硬化させ、例えば100μmの厚
さの光硬化性樹脂層33を形成する。
たものと同様に、スタンパー21を回転基台(図示せ
ず)に載置し、スタンパー21上に、液体光硬化性樹脂
13を塗布した後、スタンパー21を高速回転させ、液
体光硬化性樹脂13を、充分延伸させた後、図9に示す
ように、液体光硬化性樹脂13に例えば、紫外線を照射
することによりこれを硬化させ、例えば100μmの厚
さの光硬化性樹脂層33を形成する。
【0028】このとき、光硬化性樹脂層33には、スタ
ンパー21に形成された微細凹凸21aの転写がなされ
る。
ンパー21に形成された微細凹凸21aの転写がなされ
る。
【0029】一方、従来行われている方法により、基板
1を微細凹凸2の転写と同時に射出成形により厚さ0.
6〜1.2mmに形成し、その後、微細凹凸2にAl蒸
着膜による反射膜4を成膜し、情報記録層5を形成す
る。
1を微細凹凸2の転写と同時に射出成形により厚さ0.
6〜1.2mmに形成し、その後、微細凹凸2にAl蒸
着膜による反射膜4を成膜し、情報記録層5を形成す
る。
【0030】次に、図10に示すように、上述のように
して得られた基板1の、情報記録層5形成面と、光硬化
性樹脂層33とを接着用光硬化性樹脂3を介して貼り合
わせて、ローラー31を基板1上で転動させて圧着し、
例えば紫外線を照射することにより光硬化性樹脂3を硬
化させる。ここで、基板1、情報記録層5、および光硬
化性樹脂層33からなる層を積層体60と呼称する。
して得られた基板1の、情報記録層5形成面と、光硬化
性樹脂層33とを接着用光硬化性樹脂3を介して貼り合
わせて、ローラー31を基板1上で転動させて圧着し、
例えば紫外線を照射することにより光硬化性樹脂3を硬
化させる。ここで、基板1、情報記録層5、および光硬
化性樹脂層33からなる層を積層体60と呼称する。
【0031】次に、図11に示すように、上述により得
られた積層体60をスタンパー21から剥離する。この
とき、光硬化性樹脂層33は基板1の外径に合わせて、
例えば型取りして基板1と合致させてスタンパー21か
ら剥離する。このようにすると、光硬化性樹脂層33に
スタンパー21の微細凹凸21aが転写されて、光硬化
性樹脂層33に微細凹凸33aが形成される。
られた積層体60をスタンパー21から剥離する。この
とき、光硬化性樹脂層33は基板1の外径に合わせて、
例えば型取りして基板1と合致させてスタンパー21か
ら剥離する。このようにすると、光硬化性樹脂層33に
スタンパー21の微細凹凸21aが転写されて、光硬化
性樹脂層33に微細凹凸33aが形成される。
【0032】次に、スタンパー21により、その微細凹
凸の21aの転写がなされた光硬化性樹脂層33の微細
凹凸33aに、図2に示すように、例えばSiNよりな
る半反射膜34を形成し、第2の情報記録層35を形成
する。
凸の21aの転写がなされた光硬化性樹脂層33の微細
凹凸33aに、図2に示すように、例えばSiNよりな
る半反射膜34を形成し、第2の情報記録層35を形成
する。
【0033】その後、上述の実施例1と同様の方法によ
り、最終的に情報の読み出し、あるいは書換えを行うた
めの光透過層70を形成し、2層構造の光学記録媒体を
作製することができる。
り、最終的に情報の読み出し、あるいは書換えを行うた
めの光透過層70を形成し、2層構造の光学記録媒体を
作製することができる。
【0034】このようにして作製された2層構造の光学
記録媒体は、図2に示すように、情報記録層5に対して
は、光学ヘッドからの照射光Lを、図2の破線で示すよ
うに、フォーカシングさせて、その記録または再生を行
い、第2の情報記録層35に対しては、光学ヘッドから
の照射光Lを、図2の実線で示すようにフォーカシング
させて、その記録または再生を行う。
記録媒体は、図2に示すように、情報記録層5に対して
は、光学ヘッドからの照射光Lを、図2の破線で示すよ
うに、フォーカシングさせて、その記録または再生を行
い、第2の情報記録層35に対しては、光学ヘッドから
の照射光Lを、図2の実線で示すようにフォーカシング
させて、その記録または再生を行う。
【0035】上述の実施例1においては、スタンパー1
1は、例えば、Niスタンパーであって、表面が平滑
な、いわゆるミラースタンパーを使用したが、本発明
は、この例に限定されるものではなく、このミラースタ
ンパーに換えて、後に行う光硬化に用いる光、例えば紫
外線に対し、高い透過率を有する透明ガラス板を使用す
ることができる。
1は、例えば、Niスタンパーであって、表面が平滑
な、いわゆるミラースタンパーを使用したが、本発明
は、この例に限定されるものではなく、このミラースタ
ンパーに換えて、後に行う光硬化に用いる光、例えば紫
外線に対し、高い透過率を有する透明ガラス板を使用す
ることができる。
【0036】すまわち、図12に示すように、回転基台
80上に、基板1を中心孔1hに、回転基台80のセン
ターピン80aを挿入して載置し、基板1の情報記録層
5と、透明ガラス板51とを、接着用の液状光硬化性樹
脂等を挿入した後、光硬化性樹脂層23を介して合致さ
せ、その後、図13に示すように、回転基台80を回転
させ、光硬化性樹脂を延伸する。
80上に、基板1を中心孔1hに、回転基台80のセン
ターピン80aを挿入して載置し、基板1の情報記録層
5と、透明ガラス板51とを、接着用の液状光硬化性樹
脂等を挿入した後、光硬化性樹脂層23を介して合致さ
せ、その後、図13に示すように、回転基台80を回転
させ、光硬化性樹脂を延伸する。
【0037】このように、このミラースタンパーに換え
て、透明ガラス板51を使用すると、基板1と、光硬化
性樹脂層23とを液状光硬化性樹脂を介して、合致させ
る工程において、この液状光硬化性樹脂を、例えば紫外
線を照射することにより硬化させる場合に、基板1と反
対側、すなわち透明ガラス板51側から照射することが
できる。基板1の情報記録層5を構成する反射膜4とし
てAl蒸着膜を適用した場合には、Al蒸着膜は、紫外
線の透過率が低いため、上述のように透明ガラス板51
側から紫外線を照射させることができれば、液状光硬化
性樹脂の光硬化に極めて有効である。
て、透明ガラス板51を使用すると、基板1と、光硬化
性樹脂層23とを液状光硬化性樹脂を介して、合致させ
る工程において、この液状光硬化性樹脂を、例えば紫外
線を照射することにより硬化させる場合に、基板1と反
対側、すなわち透明ガラス板51側から照射することが
できる。基板1の情報記録層5を構成する反射膜4とし
てAl蒸着膜を適用した場合には、Al蒸着膜は、紫外
線の透過率が低いため、上述のように透明ガラス板51
側から紫外線を照射させることができれば、液状光硬化
性樹脂の光硬化に極めて有効である。
【0038】また、上述の実施例2においては、スタン
パー21は、表面に微細凹凸21aの形成された、例え
ばNiスタンパーを使用したが、本発明は、この例に限
定されるものではなく、このスタンパー21に換えて、
上述したと同様に、光硬化に用いる光、例えば紫外線に
対して高い透過率を示す透明ガラス板に、例えばフォト
レジストにより微細凹凸を形成したガラススタンパーを
使用することができる。
パー21は、表面に微細凹凸21aの形成された、例え
ばNiスタンパーを使用したが、本発明は、この例に限
定されるものではなく、このスタンパー21に換えて、
上述したと同様に、光硬化に用いる光、例えば紫外線に
対して高い透過率を示す透明ガラス板に、例えばフォト
レジストにより微細凹凸を形成したガラススタンパーを
使用することができる。
【0039】上述した実施例においては、反射膜をAl
蒸着膜により形成したが本発明はこの例に限定されるも
のではなく、Alよりもより多くの紫外線を透過するこ
とのできるAu等も適用することができる。
蒸着膜により形成したが本発明はこの例に限定されるも
のではなく、Alよりもより多くの紫外線を透過するこ
とのできるAu等も適用することができる。
【0040】また、上述の実施例においては、単層、あ
るいは2層構造の光学記録媒体を作製する場合について
説明したが、本発明はこの例の限定されることなく、3
層以上の多層構造の光学記録媒体を作製する場合におい
ても同様に適用することができる。
るいは2層構造の光学記録媒体を作製する場合について
説明したが、本発明はこの例の限定されることなく、3
層以上の多層構造の光学記録媒体を作製する場合におい
ても同様に適用することができる。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、光学記録媒体の情報記
録層から記録情報を読み出す光透過層を薄く形成するこ
とができるため、光学記録媒体の高記録密度化を図るこ
とができた。
録層から記録情報を読み出す光透過層を薄く形成するこ
とができるため、光学記録媒体の高記録密度化を図るこ
とができた。
【0042】また、本発明によれば、従来の透明シート
で光透過層10を形成した場合の、透明シートの光学的
特性、例えば複屈折等を考慮することが必要なくなり、
また、透明シートの静電気により、微細なゴミが付着す
る等のプロセス上の問題点の解決も図ることができた。
で光透過層10を形成した場合の、透明シートの光学的
特性、例えば複屈折等を考慮することが必要なくなり、
また、透明シートの静電気により、微細なゴミが付着す
る等のプロセス上の問題点の解決も図ることができた。
【0043】また、従来の液体光硬化性樹脂を基板上に
塗布し、その後、基板上で硬化させる方法により光透過
層を形成させる場合の液体光硬化性樹脂を基板上に塗布
させたときの表面張力により最外周部が内周部よりも厚
くなり、光透過層の厚さに不均一が生じるという問題点
の解決を図ることができた。
塗布し、その後、基板上で硬化させる方法により光透過
層を形成させる場合の液体光硬化性樹脂を基板上に塗布
させたときの表面張力により最外周部が内周部よりも厚
くなり、光透過層の厚さに不均一が生じるという問題点
の解決を図ることができた。
【0044】また、本発明によれば、スタンパーの一主
面上に予め均一な厚さの光硬化性樹脂層を形成させ、こ
れと基板とを貼り合わせることにより、光学記録媒体の
情報記録層から記録情報を読み出す光透過層を形成する
ため、光硬化性樹脂の硬化に際して生じる基板の撓みを
効果的に回避することができた。
面上に予め均一な厚さの光硬化性樹脂層を形成させ、こ
れと基板とを貼り合わせることにより、光学記録媒体の
情報記録層から記録情報を読み出す光透過層を形成する
ため、光硬化性樹脂の硬化に際して生じる基板の撓みを
効果的に回避することができた。
【図1】情報記録層上に光透過層を形成した光学記録媒
体の概略断面図を示す。
体の概略断面図を示す。
【図2】2層構造の光学記録媒体の概略断面図を示す。
【図3】本発明の光学記録媒体の作製工程図を示す。
【図4】本発明の光学記録媒体の作製工程図を示す。
【図5】本発明の光学記録媒体の作製工程における、積
層体の概略図を示す。
層体の概略図を示す。
【図6】本発明の光学記録媒体の作製工程における、基
板とスタンパーとの剥離工程図を示す。
板とスタンパーとの剥離工程図を示す。
【図7】本発明の光学記録媒体の作製工程における、積
層体の作製工程図を示す。
層体の作製工程図を示す。
【図8】本発明の2層構造の光学記録媒体の作製工程図
を示す。
を示す。
【図9】本発明の2層構造の光学記録媒体の作製工程図
を示す。
を示す。
【図10】本発明の2層構造の光学記録媒体の作製工程
における、積層体の概略図を示す。
における、積層体の概略図を示す。
【図11】本発明の2層構造の光学記録媒体の作製工程
における、基板とスタンパーとの剥離工程図を示す。
における、基板とスタンパーとの剥離工程図を示す。
【図12】ガラススタンパーを用いた場合の光学記録媒
体の概略断面図を示す。
体の概略断面図を示す。
【図13】ガラススタンパーを用いた場合の光学記録媒
体の概略断面図を示す。
体の概略断面図を示す。
【図14】従来の光学記録媒体の概略断面図を示す。
1 基板、2,21a,33a 微細凹凸、4 反射
膜、5 情報記録層、6保護膜、10,70 光透過
層、11,21 スタンパー、13 液体光硬化性樹
脂、23,33 光硬化性樹脂層、30,60 積層
体、31 ローラー、34 半反射膜、35 第2の情
報記録層、43 低粘度液体光硬化性樹脂、80a セ
ンターピン
膜、5 情報記録層、6保護膜、10,70 光透過
層、11,21 スタンパー、13 液体光硬化性樹
脂、23,33 光硬化性樹脂層、30,60 積層
体、31 ローラー、34 半反射膜、35 第2の情
報記録層、43 低粘度液体光硬化性樹脂、80a セ
ンターピン
Claims (3)
- 【請求項1】 光学記録媒体を構成する基板の輪郭より
も大なる輪郭を有するスタンパーの一主面上に、均一に
液体光硬化性樹脂を塗布する工程と、 該液体光硬化性樹脂を硬化させて光硬化性樹脂層を形成
する工程と、 上記光学記録媒体を構成する基板の情報記録層形成面
と、上記光硬化性樹脂層とを貼り合わせて、積層体を形
成する工程と、 該積層体を、上記スタンパーから剥離する工程とを有
し、これらの工程を順次行うことを特徴とする光学記録
媒体の製造方法。 - 【請求項2】 上記スタンパーの上記一主面が、平滑で
あることを特徴とする請求項1に記載の光学記録媒体の
製造方法。 - 【請求項3】 上記スタンパーの上記一主面が、最終的
に光学記録媒体の情報記録層を形成する微細凹凸を転写
するための微細凹凸を有することを特徴とする請求項1
に記載の光学記録媒体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8331135A JPH10172186A (ja) | 1996-12-11 | 1996-12-11 | 光学記録媒体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8331135A JPH10172186A (ja) | 1996-12-11 | 1996-12-11 | 光学記録媒体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10172186A true JPH10172186A (ja) | 1998-06-26 |
Family
ID=18240268
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8331135A Pending JPH10172186A (ja) | 1996-12-11 | 1996-12-11 | 光学記録媒体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10172186A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7497916B2 (en) | 2002-03-27 | 2009-03-03 | Panasonic Corporation | Method of manufacturing multilayer optical information recording medium |
-
1996
- 1996-12-11 JP JP8331135A patent/JPH10172186A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7497916B2 (en) | 2002-03-27 | 2009-03-03 | Panasonic Corporation | Method of manufacturing multilayer optical information recording medium |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040813 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040824 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050510 |