JPH10170097A - 積層型蒸発器 - Google Patents
積層型蒸発器Info
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- JPH10170097A JPH10170097A JP32643796A JP32643796A JPH10170097A JP H10170097 A JPH10170097 A JP H10170097A JP 32643796 A JP32643796 A JP 32643796A JP 32643796 A JP32643796 A JP 32643796A JP H10170097 A JPH10170097 A JP H10170097A
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- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 claims description 6
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- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 20
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28D—HEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
- F28D1/00—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators
- F28D1/02—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid
- F28D1/03—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with plate-like or laminated conduits
- F28D1/0308—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with plate-like or laminated conduits the conduits being formed by paired plates touching each other
- F28D1/0325—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with plate-like or laminated conduits the conduits being formed by paired plates touching each other the plates having lateral openings therein for circulation of the heat-exchange medium from one conduit to another
- F28D1/0333—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with plate-like or laminated conduits the conduits being formed by paired plates touching each other the plates having lateral openings therein for circulation of the heat-exchange medium from one conduit to another the plates having integrated connecting members
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28D—HEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
- F28D21/00—Heat-exchange apparatus not covered by any of the groups F28D1/00 - F28D20/00
- F28D2021/0019—Other heat exchangers for particular applications; Heat exchange systems not otherwise provided for
- F28D2021/008—Other heat exchangers for particular applications; Heat exchange systems not otherwise provided for for vehicles
- F28D2021/0085—Evaporators
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 蒸発器を通過した空気の左右アンバランスを
なくして室内の冷却温度を均一化する。 【解決手段】 中央にある第1プレート集合体2 によ
り、上半部流路群13A,13B、下半部流路群19A,19B 、上
部前後ヘッダ12A,12B,12C,12D および下部前後ヘッダ18
A,18B,20A,20B が形成されている。左側にある第2プレ
ート集合体3 により、ターン側流路群16およびターン側
上下ヘッダ15,17 が形成されている。右側にある第3プ
レート集合体4 により、出入口側流路群22、出入口側上
下ヘッダ21,23 およびインナーパイプ部11が形成されて
いる。インナーパイプ部11に導入された冷媒は、上半部
流路群13A,13B 、ターン側流路群16、下半部流路群19A,
19B および出入口側流路群22を流れてから排出される。
なくして室内の冷却温度を均一化する。 【解決手段】 中央にある第1プレート集合体2 によ
り、上半部流路群13A,13B、下半部流路群19A,19B 、上
部前後ヘッダ12A,12B,12C,12D および下部前後ヘッダ18
A,18B,20A,20B が形成されている。左側にある第2プレ
ート集合体3 により、ターン側流路群16およびターン側
上下ヘッダ15,17 が形成されている。右側にある第3プ
レート集合体4 により、出入口側流路群22、出入口側上
下ヘッダ21,23 およびインナーパイプ部11が形成されて
いる。インナーパイプ部11に導入された冷媒は、上半部
流路群13A,13B 、ターン側流路群16、下半部流路群19A,
19B および出入口側流路群22を流れてから排出される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カー・エアコン
等に用いられる積層型蒸発器に関する。
等に用いられる積層型蒸発器に関する。
【0002】なお、この明細書において、左右は、後方
に向かっていうものとし、かつ、出入口が設けられてい
る側を右、この反対側を左というものとする。
に向かっていうものとし、かつ、出入口が設けられてい
る側を右、この反対側を左というものとする。
【0003】
【従来の技術】従来、積層型蒸発器としては、流路形成
用U字状凹部とこれの両端に連なりかつ底壁に冷媒通過
孔があけられている前後ヘッダ形成用凹部とを有する多
数のプレートが、交互に凹部の向きを変えて重ね合わせ
られることにより、並列状のU字状流路および前後ヘッ
ダが形成されており、前ヘッダ部の右端側から同ヘッダ
内の左端近くまで冷媒導入パイプが挿入されるととも
に、前ヘッダ部の左端部からU字状流路を経て後ヘッダ
部の左端部へ、以後後ヘッダ部の右端の冷媒排出口まで
後ヘッダ部と前ヘッダ部とをU字状流路を経て順次交互
に流れる蛇行状冷媒流路が形成されるように、前後ヘッ
ダが仕切られているものが知られている。
用U字状凹部とこれの両端に連なりかつ底壁に冷媒通過
孔があけられている前後ヘッダ形成用凹部とを有する多
数のプレートが、交互に凹部の向きを変えて重ね合わせ
られることにより、並列状のU字状流路および前後ヘッ
ダが形成されており、前ヘッダ部の右端側から同ヘッダ
内の左端近くまで冷媒導入パイプが挿入されるととも
に、前ヘッダ部の左端部からU字状流路を経て後ヘッダ
部の左端部へ、以後後ヘッダ部の右端の冷媒排出口まで
後ヘッダ部と前ヘッダ部とをU字状流路を経て順次交互
に流れる蛇行状冷媒流路が形成されるように、前後ヘッ
ダが仕切られているものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の積層型蒸発
器では、冷媒が導入される左端部に近いほうの冷媒の温
度が相対的に低く、冷媒が排出される右端部に近いほう
の冷媒の温度が相対的に高くなっている。したがって、
これをカー・エアコンとして用いる場合に、例えば助手
席側が冷えすぎて、運転席側が十分に冷えないというよ
うな左右アンバランスが生じるという問題があった。
器では、冷媒が導入される左端部に近いほうの冷媒の温
度が相対的に低く、冷媒が排出される右端部に近いほう
の冷媒の温度が相対的に高くなっている。したがって、
これをカー・エアコンとして用いる場合に、例えば助手
席側が冷えすぎて、運転席側が十分に冷えないというよ
うな左右アンバランスが生じるという問題があった。
【0005】この発明の目的は、蒸発器内の冷媒温度の
左右アンバランスをなくすことにより、蒸発器を通過し
た空気の左右アンバランスをなくして室内の冷却温度を
均一化する積層型蒸発器を提供することにある。
左右アンバランスをなくすことにより、蒸発器を通過し
た空気の左右アンバランスをなくして室内の冷却温度を
均一化する積層型蒸発器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】請求項
1の発明による積層型蒸発器は、流路形成用U字状凹部
およびこれの両端に連なりかつ冷媒通過孔付き底壁を有
する上部前後ヘッダ形成用凹部が上半部に設けられ、流
路形成用逆U字状凹部およびこれの両端に連なりかつ冷
媒通過孔付き底壁を有する下部前後ヘッダ形成用凹部が
下半部に設けられている複数の第1プレートが、交互に
凹部の向きを変えて重ね合わせられて接合されることに
より、U字状上半部流路群、逆U字状下半部流路群、U
字状上半部流路群の両端に連なる上部前後ヘッダおよび
逆U字状下半部流路群の両端に連なる下部前後ヘッダを
形成している第1プレート集合体と、流路形成用I字状
凹部およびこれの上下端に連なりかつ冷媒通過孔付き底
壁を有する上下ヘッダ形成用凹部が設けられている複数
の第2プレートが、交互に凹部の向きを変えて重ね合わ
せられて接合されることにより、I字状流路群およびこ
れの上下端に連なる上下ヘッダを形成している第2プレ
ート集合体とを備えており、第1プレート集合体の上部
前後ヘッダのうちのいずれか一方の右端開口が上半部流
路群への冷媒入口とされ、上部前後ヘッダのうちのいず
れか一方の左端開口が上半部流路群からの冷媒出口とさ
れ、下部前後ヘッダのうちのいずれか一方の左端開口が
下半部流路群への冷媒入口とされ、下部前後ヘッダのう
ちのいずれか一方の右端開口が下半部流路群からの冷媒
出口とされるとともに、第2プレートの上ヘッダ形成用
凹部の冷媒通過孔は、第2プレート集合体の上ヘッダの
右端開口が上半部流路群からの冷媒出口に一致するよう
に設けられており、第2プレートの下ヘッダ形成用凹部
の冷媒通過孔は、下ヘッダの右端開口が下半部流路群へ
の冷媒入口に一致するように設けられているものであ
る。
1の発明による積層型蒸発器は、流路形成用U字状凹部
およびこれの両端に連なりかつ冷媒通過孔付き底壁を有
する上部前後ヘッダ形成用凹部が上半部に設けられ、流
路形成用逆U字状凹部およびこれの両端に連なりかつ冷
媒通過孔付き底壁を有する下部前後ヘッダ形成用凹部が
下半部に設けられている複数の第1プレートが、交互に
凹部の向きを変えて重ね合わせられて接合されることに
より、U字状上半部流路群、逆U字状下半部流路群、U
字状上半部流路群の両端に連なる上部前後ヘッダおよび
逆U字状下半部流路群の両端に連なる下部前後ヘッダを
形成している第1プレート集合体と、流路形成用I字状
凹部およびこれの上下端に連なりかつ冷媒通過孔付き底
壁を有する上下ヘッダ形成用凹部が設けられている複数
の第2プレートが、交互に凹部の向きを変えて重ね合わ
せられて接合されることにより、I字状流路群およびこ
れの上下端に連なる上下ヘッダを形成している第2プレ
ート集合体とを備えており、第1プレート集合体の上部
前後ヘッダのうちのいずれか一方の右端開口が上半部流
路群への冷媒入口とされ、上部前後ヘッダのうちのいず
れか一方の左端開口が上半部流路群からの冷媒出口とさ
れ、下部前後ヘッダのうちのいずれか一方の左端開口が
下半部流路群への冷媒入口とされ、下部前後ヘッダのう
ちのいずれか一方の右端開口が下半部流路群からの冷媒
出口とされるとともに、第2プレートの上ヘッダ形成用
凹部の冷媒通過孔は、第2プレート集合体の上ヘッダの
右端開口が上半部流路群からの冷媒出口に一致するよう
に設けられており、第2プレートの下ヘッダ形成用凹部
の冷媒通過孔は、下ヘッダの右端開口が下半部流路群へ
の冷媒入口に一致するように設けられているものであ
る。
【0007】上部前後ヘッダおよび下部前後ヘッダに
は、必要に応じて1または複数の仕切りが設けられる。
この仕切りは、複数の第1プレートのうち仕切り用第1
プレートとするものについて、そのヘッダ形成用凹部の
底壁に冷媒通過孔をあけないことにより、容易に得られ
る。上半部流路群への冷媒入口、上半部流路群からの冷
媒出口、下半部流路群への冷媒入口および下半部流路群
からの冷媒出口は、仕切りの有無および仕切りの数に応
じて、前後いずれのヘッダに設けられるかが決まってく
る。
は、必要に応じて1または複数の仕切りが設けられる。
この仕切りは、複数の第1プレートのうち仕切り用第1
プレートとするものについて、そのヘッダ形成用凹部の
底壁に冷媒通過孔をあけないことにより、容易に得られ
る。上半部流路群への冷媒入口、上半部流路群からの冷
媒出口、下半部流路群への冷媒入口および下半部流路群
からの冷媒出口は、仕切りの有無および仕切りの数に応
じて、前後いずれのヘッダに設けられるかが決まってく
る。
【0008】請求項1の発明の積層型蒸発器によると、
上半部流路群への冷媒入口より導入された冷媒は、第1
プレート集合体の上半部流路群を左方に流れ、第2プレ
ート集合体内でターンしてから、第1プレート集合体の
下半部流路群を右方に流れ、下半部流路群からの冷媒出
口に至る。
上半部流路群への冷媒入口より導入された冷媒は、第1
プレート集合体の上半部流路群を左方に流れ、第2プレ
ート集合体内でターンしてから、第1プレート集合体の
下半部流路群を右方に流れ、下半部流路群からの冷媒出
口に至る。
【0009】冷媒は、上記のように流れて、その間に室
内に導入される空気を冷却し、自身は高温となる。その
ため、冷媒の温度は、第1プレート集合体の上半部流路
群の右半部、同左半部、第2プレート集合体のI字状流
路群、第1プレート集合体の下半部流路群の左半部、同
右半部の順に高くなっている。したがって、蒸発器の右
半部と左半部とで考えると、右半部には、導入された直
後で非常に低温の流体と排出される直前で非常に高温の
流体とが混在し、左半部には、上部流路群を流れてやや
高温になった流体と下部流路群を流れてさらに高温にな
ったものの排出される直前よりは低温の流体とが混在す
ることになり、蒸発器の左半部の冷媒平均温度と蒸発器
の右半部の冷媒平均温度とが、ほぼ等しくなる。したが
って、これをカーエアコンとして使用するとともに、例
えば、蒸発器の左半部を通過した空気を運転席側、同右
半部を通過した空気を助手席側に送風するようにして
も、送風される空気温度が左右でほぼ等しいので、助手
席側が冷えすぎて、運転席側が十分に冷えないというよ
うな左右アンバランスが生じることがない。
内に導入される空気を冷却し、自身は高温となる。その
ため、冷媒の温度は、第1プレート集合体の上半部流路
群の右半部、同左半部、第2プレート集合体のI字状流
路群、第1プレート集合体の下半部流路群の左半部、同
右半部の順に高くなっている。したがって、蒸発器の右
半部と左半部とで考えると、右半部には、導入された直
後で非常に低温の流体と排出される直前で非常に高温の
流体とが混在し、左半部には、上部流路群を流れてやや
高温になった流体と下部流路群を流れてさらに高温にな
ったものの排出される直前よりは低温の流体とが混在す
ることになり、蒸発器の左半部の冷媒平均温度と蒸発器
の右半部の冷媒平均温度とが、ほぼ等しくなる。したが
って、これをカーエアコンとして使用するとともに、例
えば、蒸発器の左半部を通過した空気を運転席側、同右
半部を通過した空気を助手席側に送風するようにして
も、送風される空気温度が左右でほぼ等しいので、助手
席側が冷えすぎて、運転席側が十分に冷えないというよ
うな左右アンバランスが生じることがない。
【0010】請求項2の発明による積層型蒸発器は、請
求項1の発明による積層型蒸発器において、出入口側流
路形成用I字状凹部およびこれの上下端に連なりかつ冷
媒通過孔付き底壁を有する出入口側上下ヘッダ形成用凹
部が設けられている複数の第3プレートが、交互に凹部
の向きを変えて重ね合わせられて接合されることによ
り、出入口側I字状流路群およびこれの上下端に連なる
出入口側上下ヘッダを形成している第3プレート集合体
をさらに備えており、第3プレートに、I字状凹部の上
方に位置し、上下ヘッダ形成用凹部と同じ深さでかつ冷
媒通過孔付き底壁を有するインナーパイプ部形成用凹部
がさらに設けられることにより、第3プレート集合体
に、左右にのびるインナーパイプ部が形成されており、
インナーパイプ部形成用凹部の冷媒通過孔は、インナー
パイプ部の左端開口が上半部流路群への冷媒入口に一致
するように設けられ、出入口側下ヘッダ形成用凹部の冷
媒通過孔は、出入口側下ヘッダの左端開口が下半部流路
群からの冷媒出口に一致するように設けられていること
を特徴とするものである。
求項1の発明による積層型蒸発器において、出入口側流
路形成用I字状凹部およびこれの上下端に連なりかつ冷
媒通過孔付き底壁を有する出入口側上下ヘッダ形成用凹
部が設けられている複数の第3プレートが、交互に凹部
の向きを変えて重ね合わせられて接合されることによ
り、出入口側I字状流路群およびこれの上下端に連なる
出入口側上下ヘッダを形成している第3プレート集合体
をさらに備えており、第3プレートに、I字状凹部の上
方に位置し、上下ヘッダ形成用凹部と同じ深さでかつ冷
媒通過孔付き底壁を有するインナーパイプ部形成用凹部
がさらに設けられることにより、第3プレート集合体
に、左右にのびるインナーパイプ部が形成されており、
インナーパイプ部形成用凹部の冷媒通過孔は、インナー
パイプ部の左端開口が上半部流路群への冷媒入口に一致
するように設けられ、出入口側下ヘッダ形成用凹部の冷
媒通過孔は、出入口側下ヘッダの左端開口が下半部流路
群からの冷媒出口に一致するように設けられていること
を特徴とするものである。
【0011】請求項2の発明の積層型蒸発器によると、
第1プレート集合体を構成するプレートの枚数と第3プ
レート集合体を構成するプレートの枚数との比を変更す
ることにより、温度分布を変更することができ、請求項
1の発明のものに比べて、蒸発器の設計の自由度が増す
という効果を有している。また、インナーパイプ部は、
第3プレートにインナーパイプ部形成用凹部を設けるこ
とにより得られているので、別途インナーパイプを挿入
しなくて済み、インナーパイプを挿入することによって
生じる問題(冷媒の圧力損失が高くなる、重量が挿入パ
イプ分重くなる、インナーパイプの挿入が面倒である、
インナーパイプ先端外周面と仕切りとのシールが必要で
位置合わせ作業がしにくい等)が生じない。
第1プレート集合体を構成するプレートの枚数と第3プ
レート集合体を構成するプレートの枚数との比を変更す
ることにより、温度分布を変更することができ、請求項
1の発明のものに比べて、蒸発器の設計の自由度が増す
という効果を有している。また、インナーパイプ部は、
第3プレートにインナーパイプ部形成用凹部を設けるこ
とにより得られているので、別途インナーパイプを挿入
しなくて済み、インナーパイプを挿入することによって
生じる問題(冷媒の圧力損失が高くなる、重量が挿入パ
イプ分重くなる、インナーパイプの挿入が面倒である、
インナーパイプ先端外周面と仕切りとのシールが必要で
位置合わせ作業がしにくい等)が生じない。
【0012】請求項1の発明による積層型蒸発器は、請
求項1または2の発明による積層型蒸発器において、第
1プレート集合体の中程に位置する1対の第1プレート
に、上半部流路群と下半部流路群とを連通させる上下連
通路形成用凹部がさらに設けられていることを特徴とす
るものである。
求項1または2の発明による積層型蒸発器において、第
1プレート集合体の中程に位置する1対の第1プレート
に、上半部流路群と下半部流路群とを連通させる上下連
通路形成用凹部がさらに設けられていることを特徴とす
るものである。
【0013】請求項3の発明の積層型蒸発器によると、
上半部流路群を流れている冷媒の一部がショートカット
して下半部流路群へ流れることにより、温度の異なる冷
媒が混合され、温度分布の均一化がやりやすくなり、し
かも、熱交換効率も向上する。なお、上下連通路形成用
凹部を設ける第1プレートを仕切り用第1プレートと兼
ねさせることにより、プレート種類の増加を防ぐことが
できる。
上半部流路群を流れている冷媒の一部がショートカット
して下半部流路群へ流れることにより、温度の異なる冷
媒が混合され、温度分布の均一化がやりやすくなり、し
かも、熱交換効率も向上する。なお、上下連通路形成用
凹部を設ける第1プレートを仕切り用第1プレートと兼
ねさせることにより、プレート種類の増加を防ぐことが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を、以下図
面を参照して説明する。
面を参照して説明する。
【0015】図1から図6までは、この発明の積層型蒸
発器の第1実施形態を示している。この積層型蒸発器
(1) は、アルミニウム(アルミニウム合金を含む)製で
あって、カー・エアコン用として使用されるものであ
る。
発器の第1実施形態を示している。この積層型蒸発器
(1) は、アルミニウム(アルミニウム合金を含む)製で
あって、カー・エアコン用として使用されるものであ
る。
【0016】蒸発器(1) は、図1に示すように、複数の
第1プレート(5)(5A) よりなり主回路部を構成している
第1プレート集合体(2) と、複数の第2プレート(6) よ
りなり第1プレート集合体(2) の左側に配置されてター
ン側回路部を構成している第2プレート集合体(3) と、
複数の第3プレート(7) よりなり第1プレート集合体
(2) の右側に配置されて出入口側回路部を構成している
第3プレート集合体(4)とを備えており、第3プレート
集合体(4) の右側面の上部の前側に、流体導入パイプ
(9) が接続され、同後側に流体排出パイプ(10)が接続さ
れている。
第1プレート(5)(5A) よりなり主回路部を構成している
第1プレート集合体(2) と、複数の第2プレート(6) よ
りなり第1プレート集合体(2) の左側に配置されてター
ン側回路部を構成している第2プレート集合体(3) と、
複数の第3プレート(7) よりなり第1プレート集合体
(2) の右側に配置されて出入口側回路部を構成している
第3プレート集合体(4)とを備えており、第3プレート
集合体(4) の右側面の上部の前側に、流体導入パイプ
(9) が接続され、同後側に流体排出パイプ(10)が接続さ
れている。
【0017】図2に矢印で示すように、流体導入パイプ
(9) により第3プレート集合体(4)に導入された冷媒
は、第1プレート集合体(2) の上半部を左方に流れ、第
2プレート集合体(3) 内でターンしてから、第1プレー
ト集合体(2) の下半部を右方に流れ、さらに第3プレー
ト集合体(4) を上方に流れて、流体排出パイプ(10)から
排出されるようになされている。
(9) により第3プレート集合体(4)に導入された冷媒
は、第1プレート集合体(2) の上半部を左方に流れ、第
2プレート集合体(3) 内でターンしてから、第1プレー
ト集合体(2) の下半部を右方に流れ、さらに第3プレー
ト集合体(4) を上方に流れて、流体排出パイプ(10)から
排出されるようになされている。
【0018】図3から図6までは、各プレート集合体
(2)(3)(4) を構成するプレート(5)(5A)(6)(7) を示して
いる。
(2)(3)(4) を構成するプレート(5)(5A)(6)(7) を示して
いる。
【0019】図3に示すプレートは、第1プレート集合
体(2) を構成する第1プレート(5)のうちの標準のもの
である。同図に示すように、標準の第1プレート(5) に
は、流路形成用U字状凹部(41)とこれの両端に連なる上
部前後ヘッダ形成用凹部(42)(43)とが上半部に設けら
れ、流路形成用逆U字状凹部(45)とこれの両端に連なる
下部前後ヘッダ形成用凹部(46)(47)とが下半部に設けら
れている。上部前後ヘッダ形成用凹部(42)(43)は、流路
形成用U字状凹部(41)より深く、各凹部(42)(43)の底壁
(42a)(43a)には、前後に長い略長円形の冷媒通過孔(44)
があけられている。同様に、下部前後ヘッダ形成用凹部
(46)(47)は、流路形成用逆U字状凹部(45)より深く、各
凹部(46)(47)の底壁(46a)(47a)には、前後に長い略長円
形の冷媒通過孔(48)があけられている。
体(2) を構成する第1プレート(5)のうちの標準のもの
である。同図に示すように、標準の第1プレート(5) に
は、流路形成用U字状凹部(41)とこれの両端に連なる上
部前後ヘッダ形成用凹部(42)(43)とが上半部に設けら
れ、流路形成用逆U字状凹部(45)とこれの両端に連なる
下部前後ヘッダ形成用凹部(46)(47)とが下半部に設けら
れている。上部前後ヘッダ形成用凹部(42)(43)は、流路
形成用U字状凹部(41)より深く、各凹部(42)(43)の底壁
(42a)(43a)には、前後に長い略長円形の冷媒通過孔(44)
があけられている。同様に、下部前後ヘッダ形成用凹部
(46)(47)は、流路形成用逆U字状凹部(45)より深く、各
凹部(46)(47)の底壁(46a)(47a)には、前後に長い略長円
形の冷媒通過孔(48)があけられている。
【0020】この第1プレート(5) 2枚を凹部(41)(42)
(43)(45)(46)(47)を対向させた状態で重ね合わせて接合
すると、U字状凹部(41)同士によってU字状流路が形成
され、逆U字状凹部(45)同士によって逆U字状流路が形
成されるとともに、ヘッダ形成用凹部(42)(43)(46)(47)
の底壁(42a)(43a)(46a)(47a)が、U字状凹部(41)および
逆U字状凹部(45)の底壁よりも張り出すことになる。
(43)(45)(46)(47)を対向させた状態で重ね合わせて接合
すると、U字状凹部(41)同士によってU字状流路が形成
され、逆U字状凹部(45)同士によって逆U字状流路が形
成されるとともに、ヘッダ形成用凹部(42)(43)(46)(47)
の底壁(42a)(43a)(46a)(47a)が、U字状凹部(41)および
逆U字状凹部(45)の底壁よりも張り出すことになる。
【0021】なお、第1プレート(5) のU字状凹部(41)
および逆U字状凹部(45)には、対向する凹部(41)(45)に
接合されて各流路をU字状の小流路に区画するための複
数のJ字状凸条(49)が設けられている。
および逆U字状凹部(45)には、対向する凹部(41)(45)に
接合されて各流路をU字状の小流路に区画するための複
数のJ字状凸条(49)が設けられている。
【0022】図4に示すプレートは、第1プレート集合
体(2) の中央に配置されている仕切り用第1プレート(5
A)である。同図に示すように、仕切り用第1プレート(5
A)は、図3に示す標準の第1プレート(5) と略同じ形状
とされており、同じ構成には同じ符号を付して説明を省
略する。仕切り用第1プレート(5A)と標準の第1プレー
ト(5) との違いは、仕切り用第1プレート(5A)には、上
半部の流路形成用U字状凹部(41)と下半部の流路形成用
逆U字状凹部(45)との間に、これらの凹部(41)(45)と同
じ深さの上下連通路形成用凹部(50)が設けられている点
と、仕切り用第1プレート(5A)の上部前ヘッダ形成用凹
部(42)の底壁(42a) および下部後ヘッダ形成用凹部(47)
の底壁(47a) には、冷媒通過孔(48)があけられていない
点とにある。
体(2) の中央に配置されている仕切り用第1プレート(5
A)である。同図に示すように、仕切り用第1プレート(5
A)は、図3に示す標準の第1プレート(5) と略同じ形状
とされており、同じ構成には同じ符号を付して説明を省
略する。仕切り用第1プレート(5A)と標準の第1プレー
ト(5) との違いは、仕切り用第1プレート(5A)には、上
半部の流路形成用U字状凹部(41)と下半部の流路形成用
逆U字状凹部(45)との間に、これらの凹部(41)(45)と同
じ深さの上下連通路形成用凹部(50)が設けられている点
と、仕切り用第1プレート(5A)の上部前ヘッダ形成用凹
部(42)の底壁(42a) および下部後ヘッダ形成用凹部(47)
の底壁(47a) には、冷媒通過孔(48)があけられていない
点とにある。
【0023】この仕切り用第1プレート(5A)2枚を凹部
(41)(42)(43)(45)(46)(47)を対向させた状態で重ね合わ
せて接合すると、2枚の仕切り用第1プレート(5A)間に
は、U字状凹部(41)同士によってU字状流路が形成さ
れ、逆U字状凹部(45)同士によって逆U字状流路が形成
されるとともに、U字状流路と逆U字状流路とを連通す
る上下連通路(34)(図2参照)が形成される。
(41)(42)(43)(45)(46)(47)を対向させた状態で重ね合わ
せて接合すると、2枚の仕切り用第1プレート(5A)間に
は、U字状凹部(41)同士によってU字状流路が形成さ
れ、逆U字状凹部(45)同士によって逆U字状流路が形成
されるとともに、U字状流路と逆U字状流路とを連通す
る上下連通路(34)(図2参照)が形成される。
【0024】第1プレート集合体(2) は、2枚の仕切り
用第1プレート(5A)とその両側に10枚ずつ配された標
準の第1プレート(5) とよりなり、これらの第1プレー
ト(5) をヘッダ形成用凹部(42)(43)(46)(47)の底壁(42
a)(43a)(46a)(47a)同士が接するように交互に凹部(41)
(42)(43)(45)(46)(47)の向きを変えて重ね合わせるとと
もに、U字状凹部(41)および逆U字状凹部(45)の底壁同
士の間に生じる隙間にコルゲートフィン(8) を介在させ
て接合することにより、U字状上半部流路群(13A)(13
B)、これの両端に連なる上部前後ヘッダ(12A)(12B)(14
A)(14B)、逆U字状下半部流路群(19A)(19B)、これの両
端に連なる下部前後ヘッダ(18A)(18B)(20A)(20B)および
U字状上半部流路群(13A)(13B)から逆U字状下半部流路
群(19A)(19B)へ冷媒をショートカットさせる上下連通路
(34)を有しているコルゲートフィン(8)付きの第1プレ
ート集合体(2) が形成されている。
用第1プレート(5A)とその両側に10枚ずつ配された標
準の第1プレート(5) とよりなり、これらの第1プレー
ト(5) をヘッダ形成用凹部(42)(43)(46)(47)の底壁(42
a)(43a)(46a)(47a)同士が接するように交互に凹部(41)
(42)(43)(45)(46)(47)の向きを変えて重ね合わせるとと
もに、U字状凹部(41)および逆U字状凹部(45)の底壁同
士の間に生じる隙間にコルゲートフィン(8) を介在させ
て接合することにより、U字状上半部流路群(13A)(13
B)、これの両端に連なる上部前後ヘッダ(12A)(12B)(14
A)(14B)、逆U字状下半部流路群(19A)(19B)、これの両
端に連なる下部前後ヘッダ(18A)(18B)(20A)(20B)および
U字状上半部流路群(13A)(13B)から逆U字状下半部流路
群(19A)(19B)へ冷媒をショートカットさせる上下連通路
(34)を有しているコルゲートフィン(8)付きの第1プレ
ート集合体(2) が形成されている。
【0025】第1プレート集合体(2) において、仕切り
用第1プレート(5A)の上部前ヘッダ形成用凹部(42)の底
壁(42a) および下部後ヘッダ形成用凹部(47)の底壁(47
a) には、冷媒通過孔(48)があけられていないので、上
部前ヘッダは、右半部(12A) と左半部(12B) とに仕切ら
れ、下部後ヘッダも、右半部(20A) と左半部(20B) とに
仕切られている。一方、上部後ヘッダの右半部(14A) と
上部後ヘッダの左半部(14B) とは連通しており、下部前
ヘッダの右半部(18A) と下部前ヘッダの左半部(18B) と
も連通している。また、第1プレート集合体(2) の左右
端にあるプレート(5) には、上部後ヘッダ形成用凹部(4
3)の底壁(43a) および下部前ヘッダ形成用凹部(46)の底
壁(46a) に冷媒通過孔(48)があけられていない。
用第1プレート(5A)の上部前ヘッダ形成用凹部(42)の底
壁(42a) および下部後ヘッダ形成用凹部(47)の底壁(47
a) には、冷媒通過孔(48)があけられていないので、上
部前ヘッダは、右半部(12A) と左半部(12B) とに仕切ら
れ、下部後ヘッダも、右半部(20A) と左半部(20B) とに
仕切られている。一方、上部後ヘッダの右半部(14A) と
上部後ヘッダの左半部(14B) とは連通しており、下部前
ヘッダの右半部(18A) と下部前ヘッダの左半部(18B) と
も連通している。また、第1プレート集合体(2) の左右
端にあるプレート(5) には、上部後ヘッダ形成用凹部(4
3)の底壁(43a) および下部前ヘッダ形成用凹部(46)の底
壁(46a) に冷媒通過孔(48)があけられていない。
【0026】こうして、第1プレート集合体(2) の上半
部には、図2に示すように、上部前ヘッダ右端開口を冷
媒入口(26)として、上部前ヘッダの右半部(12A) 、仕切
り用第1プレート(5A)より右のU字状上半部流路群(13
A) 、上部後ヘッダの右半部(14A) 、上部後ヘッダの左
半部(14B) 、仕切り用第1プレート(5A)より左のU字状
上半部流路群(13B) および上部前ヘッダの左半部(14B)
を順次流れて、上部前ヘッダ左端開口を冷媒出口(27)と
する上半部の冷媒回路が形成され、第1プレート集合体
(2) の下半部には、下部後ヘッダ左端開口を冷媒入口(3
0)とし、下部後ヘッダの左半部(20B) 、仕切り用第1プ
レート(5A)より左の逆U字状下半部流路群(19B) 、下部
前ヘッダの左半部(18B) 、下部前ヘッダの右半部(18A)
、仕切り用第1プレート(5A)より右の逆U字状下半部
流路群(19A) 、下部後ヘッダの右半部(20A) を順次流れ
て、下部後ヘッダを右端開口を冷媒出口(31)とする下半
部の冷媒回路が形成されている。上下連通路(34)は、左
のU字状上半部流路群(13B) の右端の流路から右の逆U
字状下半部流路群(19A) の左端の流路へ冷媒をショート
カットさせる。
部には、図2に示すように、上部前ヘッダ右端開口を冷
媒入口(26)として、上部前ヘッダの右半部(12A) 、仕切
り用第1プレート(5A)より右のU字状上半部流路群(13
A) 、上部後ヘッダの右半部(14A) 、上部後ヘッダの左
半部(14B) 、仕切り用第1プレート(5A)より左のU字状
上半部流路群(13B) および上部前ヘッダの左半部(14B)
を順次流れて、上部前ヘッダ左端開口を冷媒出口(27)と
する上半部の冷媒回路が形成され、第1プレート集合体
(2) の下半部には、下部後ヘッダ左端開口を冷媒入口(3
0)とし、下部後ヘッダの左半部(20B) 、仕切り用第1プ
レート(5A)より左の逆U字状下半部流路群(19B) 、下部
前ヘッダの左半部(18B) 、下部前ヘッダの右半部(18A)
、仕切り用第1プレート(5A)より右の逆U字状下半部
流路群(19A) 、下部後ヘッダの右半部(20A) を順次流れ
て、下部後ヘッダを右端開口を冷媒出口(31)とする下半
部の冷媒回路が形成されている。上下連通路(34)は、左
のU字状上半部流路群(13B) の右端の流路から右の逆U
字状下半部流路群(19A) の左端の流路へ冷媒をショート
カットさせる。
【0027】図5に示すプレートは、第2プレート集合
体(3) を構成する第2プレート(6)であって、同図に示
すように、第2プレート(6) は、流路形成用I字状凹部
(61)と、流路形成用凹部(61)より深くかつこれの前半部
の上端に連なる上ヘッダ形成用凹部(62)と、上ヘッダ形
成用凹部(62)と同じ深さでかつ流路形成用凹部(61)の後
半部の下端に連なる下ヘッダ形成用凹部(63)とを有して
いる。上下ヘッダ形成用凹部(62)(63)の底壁(62a)(63a)
には、それぞれ前後に長い略長円形の冷媒通過孔(64)が
あけられている。
体(3) を構成する第2プレート(6)であって、同図に示
すように、第2プレート(6) は、流路形成用I字状凹部
(61)と、流路形成用凹部(61)より深くかつこれの前半部
の上端に連なる上ヘッダ形成用凹部(62)と、上ヘッダ形
成用凹部(62)と同じ深さでかつ流路形成用凹部(61)の後
半部の下端に連なる下ヘッダ形成用凹部(63)とを有して
いる。上下ヘッダ形成用凹部(62)(63)の底壁(62a)(63a)
には、それぞれ前後に長い略長円形の冷媒通過孔(64)が
あけられている。
【0028】この第2プレート(6) 2枚を凹部(61)(62)
(63)を対向させた状態で重ね合わせて接合すると、I字
状凹部(61)同士によって上下方向にのびるI字状流路が
形成されるとともに、上下ヘッダ形成用凹部(62)(63)の
底壁(62a)(63a)が、I字状凹部(61)の底壁よりも張り出
すことになる。
(63)を対向させた状態で重ね合わせて接合すると、I字
状凹部(61)同士によって上下方向にのびるI字状流路が
形成されるとともに、上下ヘッダ形成用凹部(62)(63)の
底壁(62a)(63a)が、I字状凹部(61)の底壁よりも張り出
すことになる。
【0029】なお、第2プレート(6) の流路形成用凹部
(61)には、対向する凹部(61)に接合されてI字状流路群
(16)の各I字状流路を複数の小流路に区画するための複
数のI字状およびJ字状凸条(65)が設けられている。
(61)には、対向する凹部(61)に接合されてI字状流路群
(16)の各I字状流路を複数の小流路に区画するための複
数のI字状およびJ字状凸条(65)が設けられている。
【0030】第2プレート集合体(3) は、8枚の第2プ
レート(6) よりなり、これらの第2プレート(6) を上下
ヘッダ形成用凹部(62)(63)の底壁(62a)(63a)同士が接す
るように交互に凹部(61)(62)(63)の向きを変えて重ね合
わせるとともに、I字状凹部(61)の底壁同士の間に生じ
る隙間にコルゲートフィン(8) を介在させて接合するこ
とにより、I字状流路群(16)およびこれの上下端に連な
る上下ヘッダ(15)(17)を有しているコルゲートフィン
(8) 付きの第2プレート集合体(3) が形成されている。
レート(6) よりなり、これらの第2プレート(6) を上下
ヘッダ形成用凹部(62)(63)の底壁(62a)(63a)同士が接す
るように交互に凹部(61)(62)(63)の向きを変えて重ね合
わせるとともに、I字状凹部(61)の底壁同士の間に生じ
る隙間にコルゲートフィン(8) を介在させて接合するこ
とにより、I字状流路群(16)およびこれの上下端に連な
る上下ヘッダ(15)(17)を有しているコルゲートフィン
(8) 付きの第2プレート集合体(3) が形成されている。
【0031】第2プレート(6) の上ヘッダ形成用凹部(6
2)は、第1プレート(5) の上部前ヘッダ形成用凹部(42)
と同位置となるように設けられており、両凹部(62)(42)
の底壁(62a)(42a)の冷媒通過孔(64)(44)も同じ大きさで
同じ位置に設けられている。また、第2プレート(6) の
下ヘッダ形成用凹部(63)は、第1プレート(5) の下部後
ヘッダ形成用凹部(47)と同位置となるように設けられて
おり、凹部(63)(47)の底壁(63a)(47a)の冷媒通過孔(64)
(48)も同じ大きさで同じ位置に設けられている。また、
第2プレート集合体(3) の左端にある第2プレート(6)
では、上下ヘッダ形成用凹部に(62)(63)の底壁(62a)(63
a)に冷媒通過孔(64)はあけられていない。
2)は、第1プレート(5) の上部前ヘッダ形成用凹部(42)
と同位置となるように設けられており、両凹部(62)(42)
の底壁(62a)(42a)の冷媒通過孔(64)(44)も同じ大きさで
同じ位置に設けられている。また、第2プレート(6) の
下ヘッダ形成用凹部(63)は、第1プレート(5) の下部後
ヘッダ形成用凹部(47)と同位置となるように設けられて
おり、凹部(63)(47)の底壁(63a)(47a)の冷媒通過孔(64)
(48)も同じ大きさで同じ位置に設けられている。また、
第2プレート集合体(3) の左端にある第2プレート(6)
では、上下ヘッダ形成用凹部に(62)(63)の底壁(62a)(63
a)に冷媒通過孔(64)はあけられていない。
【0032】こうして、第2プレート集合体(3) には、
図2に示すように、右端開口(28)が上半部流路群(13A)
(13B)からの冷媒出口(27)に一致する上ヘッダ(15)、上
から下に流れるI字状流路群(16)および右端開口(29)が
下半部流路群(19A)(19B)への冷媒入口(30)に一致する下
ヘッダ(17)よりなり、第1プレート集合体(2) の上半部
の冷媒回路を流れてきた冷媒をターンさせて第1プレー
ト集合体(2) の下半部の冷媒回路に送るターン側回路部
が形成されている。
図2に示すように、右端開口(28)が上半部流路群(13A)
(13B)からの冷媒出口(27)に一致する上ヘッダ(15)、上
から下に流れるI字状流路群(16)および右端開口(29)が
下半部流路群(19A)(19B)への冷媒入口(30)に一致する下
ヘッダ(17)よりなり、第1プレート集合体(2) の上半部
の冷媒回路を流れてきた冷媒をターンさせて第1プレー
ト集合体(2) の下半部の冷媒回路に送るターン側回路部
が形成されている。
【0033】図6に示すプレートは、第3プレート集合
体(4) を構成する第3プレート(7)であって、同図に示
すように、第3プレート(7) は、出入口側流路形成用I
字状凹部(71)と、流路形成用凹部(71)より深くかつこれ
の後半部の上端に連なる出入口側上ヘッダ形成用凹部(7
2)と、出入口側上ヘッダ形成用凹部(72)と同じ深さでか
つ出入口側流路形成用凹部(71)の後半部の下端に連なる
出入口側下ヘッダ形成用凹部(73)と,出入口側上下ヘッ
ダ形成用凹部(72)(73)と同じ深さでかつ流路形成用I字
状凹部(71)の前半部の上方にあって流路形成用I字状凹
部(71)には連なっていないインナーパイプ形成用凹部(7
5)とを有している。上下ヘッダ形成用凹部(72)(73)の底
壁(72a)(73a)およびインナーパイプ形成用凹部(75)の底
壁(75a)には、それぞれ前後に長い略長円形の冷媒通過
孔(74)(76)があけられている。流路形成用I字状凹部(7
1)の前半部の上下長さは後半部の上下長さよりも短く、
これによって、流路形成用I字状凹部(71)の上端部とイ
ンナーパイプ形成用凹部(75)とがつながらないようにな
されている。
体(4) を構成する第3プレート(7)であって、同図に示
すように、第3プレート(7) は、出入口側流路形成用I
字状凹部(71)と、流路形成用凹部(71)より深くかつこれ
の後半部の上端に連なる出入口側上ヘッダ形成用凹部(7
2)と、出入口側上ヘッダ形成用凹部(72)と同じ深さでか
つ出入口側流路形成用凹部(71)の後半部の下端に連なる
出入口側下ヘッダ形成用凹部(73)と,出入口側上下ヘッ
ダ形成用凹部(72)(73)と同じ深さでかつ流路形成用I字
状凹部(71)の前半部の上方にあって流路形成用I字状凹
部(71)には連なっていないインナーパイプ形成用凹部(7
5)とを有している。上下ヘッダ形成用凹部(72)(73)の底
壁(72a)(73a)およびインナーパイプ形成用凹部(75)の底
壁(75a)には、それぞれ前後に長い略長円形の冷媒通過
孔(74)(76)があけられている。流路形成用I字状凹部(7
1)の前半部の上下長さは後半部の上下長さよりも短く、
これによって、流路形成用I字状凹部(71)の上端部とイ
ンナーパイプ形成用凹部(75)とがつながらないようにな
されている。
【0034】この第3プレート(7) 2枚を凹部(71)(72)
(73)を対向させた状態で重ね合わせて接合すると、流路
形成用I字状凹部(71)同士によって上下方向にのびる出
入口側I字状流路が形成されるとともに、上下ヘッダ形
成用凹部(72)(73)の底壁(72a)(73a)およびインナーパイ
プ形成用凹部(75)の底壁(75a) が、流路形成用I字状凹
部(71)の底壁よりも張り出すことになる。
(73)を対向させた状態で重ね合わせて接合すると、流路
形成用I字状凹部(71)同士によって上下方向にのびる出
入口側I字状流路が形成されるとともに、上下ヘッダ形
成用凹部(72)(73)の底壁(72a)(73a)およびインナーパイ
プ形成用凹部(75)の底壁(75a) が、流路形成用I字状凹
部(71)の底壁よりも張り出すことになる。
【0035】なお、第3プレート(7) の出入口側流路形
成用凹部(71)には、対向する凹部(71)に接合されてI字
状流路群(22)の各I字状流路を複数の小流路に区画する
ための複数のI字状およびJ字状凸条(77)が設けられて
いる。
成用凹部(71)には、対向する凹部(71)に接合されてI字
状流路群(22)の各I字状流路を複数の小流路に区画する
ための複数のI字状およびJ字状凸条(77)が設けられて
いる。
【0036】第3プレート集合体(4) は、8枚の第3プ
レート(7) よりなり、これらの第3プレート(7) を上下
ヘッダ形成用凹部(72)(73)およびインナーパイプ形成用
凹部(75)の底壁(72a)(73a)(75a同士が接するように交互
に凹部(71)(72)(73)(75)の向きを変えて重ね合わせると
ともに、流路形成用I字状凹部(71)の底壁同士の間に生
じる隙間にコルゲートフィン(8) を介在させて接合する
ことにより、出入口側I字状流路群(22)、これの上下端
に連なる出入口側上下ヘッダ(21)(23)および左右にのび
るインナーパイプ部(11)を有しているコルゲートフィン
(8) 付きの第3プレート集合体(4) が形成されている。
レート(7) よりなり、これらの第3プレート(7) を上下
ヘッダ形成用凹部(72)(73)およびインナーパイプ形成用
凹部(75)の底壁(72a)(73a)(75a同士が接するように交互
に凹部(71)(72)(73)(75)の向きを変えて重ね合わせると
ともに、流路形成用I字状凹部(71)の底壁同士の間に生
じる隙間にコルゲートフィン(8) を介在させて接合する
ことにより、出入口側I字状流路群(22)、これの上下端
に連なる出入口側上下ヘッダ(21)(23)および左右にのび
るインナーパイプ部(11)を有しているコルゲートフィン
(8) 付きの第3プレート集合体(4) が形成されている。
【0037】第3プレート(7) の出入口側上ヘッダ形成
用凹部(72)は、第1プレート(5) の上部後ヘッダ形成用
凹部(43)と同位置となるように設けられており、両凹部
(72)(43)の底壁(72a)(43a)の冷媒通過孔(74)(44)も同じ
同じ大きさで同じ位置に設けられている。第3プレート
(7) の出入口側下ヘッダ形成用凹部(73)は、第1プレー
ト(5) の下部後ヘッダ形成用凹部(47)と同位置となるよ
うに設けられており、両凹部(73)(47)の底壁(73a)(47a)
の冷媒通過孔(74)(48)も同じ同じ大きさで同じ位置に設
けられている。第3プレート(7) のインナーパイプ部形
成用凹部(75)は、第1プレート(5) の上部前ヘッダ形成
用凹部(42)と同位置となるように設けられており、両凹
部(75)(42)の底壁(75a)(42a)の冷媒通過孔(76)(44)も同
じ同じ大きさで同じ位置に設けられている。また、第3
プレート集合体(4) の右端にあるプレート(7) には、下
ヘッダ形成用凹部(72)の底壁(72a) に冷媒通過孔(74)が
あけられていない。
用凹部(72)は、第1プレート(5) の上部後ヘッダ形成用
凹部(43)と同位置となるように設けられており、両凹部
(72)(43)の底壁(72a)(43a)の冷媒通過孔(74)(44)も同じ
同じ大きさで同じ位置に設けられている。第3プレート
(7) の出入口側下ヘッダ形成用凹部(73)は、第1プレー
ト(5) の下部後ヘッダ形成用凹部(47)と同位置となるよ
うに設けられており、両凹部(73)(47)の底壁(73a)(47a)
の冷媒通過孔(74)(48)も同じ同じ大きさで同じ位置に設
けられている。第3プレート(7) のインナーパイプ部形
成用凹部(75)は、第1プレート(5) の上部前ヘッダ形成
用凹部(42)と同位置となるように設けられており、両凹
部(75)(42)の底壁(75a)(42a)の冷媒通過孔(76)(44)も同
じ同じ大きさで同じ位置に設けられている。また、第3
プレート集合体(4) の右端にあるプレート(7) には、下
ヘッダ形成用凹部(72)の底壁(72a) に冷媒通過孔(74)が
あけられていない。
【0038】こうして、第3プレート集合体(4) には、
図2に示すように、左端開口(25)が上半部流路群(13A)
(13B)への冷媒入口(26)に一致するインナーパイプ部(1
1)と、左端開口(32)が下半部流路群(19A)(19B)からの冷
媒出口(31)に一致する出入口側下ヘッダ(23)、下から上
に流れる出入口側I字状流路群(22)およびこれの上端に
連なる出入口側上ヘッダ(21)よりなる出入り口側回路部
とが形成されている。そして、インナーパイプ部(11)の
右端部に流体導入パイプ(9) が接続され、出入口側上ヘ
ッダ(21)の右端部に流体排出パイプ(10)が接続されてい
る。
図2に示すように、左端開口(25)が上半部流路群(13A)
(13B)への冷媒入口(26)に一致するインナーパイプ部(1
1)と、左端開口(32)が下半部流路群(19A)(19B)からの冷
媒出口(31)に一致する出入口側下ヘッダ(23)、下から上
に流れる出入口側I字状流路群(22)およびこれの上端に
連なる出入口側上ヘッダ(21)よりなる出入り口側回路部
とが形成されている。そして、インナーパイプ部(11)の
右端部に流体導入パイプ(9) が接続され、出入口側上ヘ
ッダ(21)の右端部に流体排出パイプ(10)が接続されてい
る。
【0039】上記のように構成されたカー・エアコン用
蒸発器(1) によると、車室外から導入された空気が、コ
ルゲートフィン(8) の存在する間隙を通過する間に、各
プレート集合体(2)(3)(4) 内を流れる冷媒に冷却され
て、車室内の運転席および助手席の冷房用として供給さ
れる。
蒸発器(1) によると、車室外から導入された空気が、コ
ルゲートフィン(8) の存在する間隙を通過する間に、各
プレート集合体(2)(3)(4) 内を流れる冷媒に冷却され
て、車室内の運転席および助手席の冷房用として供給さ
れる。
【0040】冷媒は、次のように流れる。
【0041】冷媒導入パイプ(9) により導入された冷媒
は、右端開口(24)から第3プレート集合体(4) のインナ
ーパイプ部(11)に入り、この中を右から左に流れる。イ
ンナーパイプ部(11)の左端開口(25)は第1プレート集合
体(2) の上部前ヘッダ(12A)右端の冷媒入口(26)に一致
しているので、冷媒はこの冷媒入口(26)から第1プレー
ト集合体(2) 内に入り、上部前ヘッダの右半部(12A) 、
上半部流路群の右半部(13A) 、上部後ヘッダ(14A)(14
B)、上半部流路群の左半部(13B) および上部前ヘッダの
左半部(12B) を経て、上部前ヘッダの左半部(12B) の左
端開口(上半部流路群(13A) (13B) の冷媒出口(27))に
至る。この冷媒出口(27)は第2プレート集合体(3) の上
ヘッダ(15)の右端開口(28)に一致しているので、冷媒
は、第2プレート集合体(3) の上ヘッダ(15)およびI字
状流路群(16)を経て下ヘッダ(17)に至る。そして、下ヘ
ッダ(17)の右端開口(29)が第1プレート集合体(2) の下
部後ヘッダ左端開口(下半部流路群(19A)(19B)への冷媒
入口(30))に一致しているので、ここから第1プレート
集合体(2) の下半部に導入される。第1プレート集合体
(2) に導入された冷媒は、下部後ヘッダの左半部(20B)
、下半部流路群の左半部(19B) 、下部前ヘッダの左半
部(18B) 、下部前ヘッダの右半部(18A) 、下半部流路群
の右半部(19A) および下部後ヘッダの右半部(20A) を流
れて、下部後ヘッダの右半部(20A) の右端に設けられた
下半部流路群(19A)(19B)からの冷媒出口(31)に至る。第
3プレート集合体(4) の出入口側下ヘッダ(23)の左端開
口(32)が下半部流路群(19A)(19B)からの冷媒出口(31)に
一致しているので、冷媒は、第3プレート集合体(3) の
出入口側下ヘッダ(23)に入り、出入口側I字状流路群(2
2)および出入口側上ヘッダ(21)を流れて、出入口側上ヘ
ッダ(21)右端の冷媒出口(33)に至り、冷媒排出パイプ(1
0)により蒸発器(1) から排出される。
は、右端開口(24)から第3プレート集合体(4) のインナ
ーパイプ部(11)に入り、この中を右から左に流れる。イ
ンナーパイプ部(11)の左端開口(25)は第1プレート集合
体(2) の上部前ヘッダ(12A)右端の冷媒入口(26)に一致
しているので、冷媒はこの冷媒入口(26)から第1プレー
ト集合体(2) 内に入り、上部前ヘッダの右半部(12A) 、
上半部流路群の右半部(13A) 、上部後ヘッダ(14A)(14
B)、上半部流路群の左半部(13B) および上部前ヘッダの
左半部(12B) を経て、上部前ヘッダの左半部(12B) の左
端開口(上半部流路群(13A) (13B) の冷媒出口(27))に
至る。この冷媒出口(27)は第2プレート集合体(3) の上
ヘッダ(15)の右端開口(28)に一致しているので、冷媒
は、第2プレート集合体(3) の上ヘッダ(15)およびI字
状流路群(16)を経て下ヘッダ(17)に至る。そして、下ヘ
ッダ(17)の右端開口(29)が第1プレート集合体(2) の下
部後ヘッダ左端開口(下半部流路群(19A)(19B)への冷媒
入口(30))に一致しているので、ここから第1プレート
集合体(2) の下半部に導入される。第1プレート集合体
(2) に導入された冷媒は、下部後ヘッダの左半部(20B)
、下半部流路群の左半部(19B) 、下部前ヘッダの左半
部(18B) 、下部前ヘッダの右半部(18A) 、下半部流路群
の右半部(19A) および下部後ヘッダの右半部(20A) を流
れて、下部後ヘッダの右半部(20A) の右端に設けられた
下半部流路群(19A)(19B)からの冷媒出口(31)に至る。第
3プレート集合体(4) の出入口側下ヘッダ(23)の左端開
口(32)が下半部流路群(19A)(19B)からの冷媒出口(31)に
一致しているので、冷媒は、第3プレート集合体(3) の
出入口側下ヘッダ(23)に入り、出入口側I字状流路群(2
2)および出入口側上ヘッダ(21)を流れて、出入口側上ヘ
ッダ(21)右端の冷媒出口(33)に至り、冷媒排出パイプ(1
0)により蒸発器(1) から排出される。
【0042】上記第1実施形態の蒸発器(1) によると、
冷媒は、蒸発器(1) 内を流れる間に室内に導入される空
気を冷却して、冷媒自身は高温となる。そのため、冷媒
の温度は、第1プレート集合体(2) の上半部流路群の右
半部(13A) 、同左半部(13B)、第2プレート集合体(3)
のI字状流路群(16)、第1プレート集合体(2) の下半部
流路群の左半部(19B) 、同右半部(19A) 、第3プレート
集合体(4) のI字状流路群(22)の順に高くなっている。
したがって、蒸発器(1) の右半部と左半部とで考える
と、右半部には、導入された直後で非常に低温の流体と
排出される直前で非常に高温の流体とが混在し、左半部
には、上半部流路群の右半部(13A) を流れてやや高温に
なった流体と下部流路群の左半部(19B) を流れてさらに
高温になったものの排出される直前よりは低温の流体と
が混在することになり、蒸発器(1)の左半部の冷媒平均
温度と蒸発器(1) の右半部の冷媒平均温度とが、ほぼ等
しくなる。したがって、これをカーエアコンとして使用
するとともに、例えば、蒸発器(1) の左半部を通過した
空気を運転席側、同右半部を通過した空気を助手席側に
送風するようにしても、送風される空気温度が左右でほ
ぼ等しいので、助手席側が冷えすぎて、運転席側が十分
に冷えないというような左右アンバランスが生じること
がない。
冷媒は、蒸発器(1) 内を流れる間に室内に導入される空
気を冷却して、冷媒自身は高温となる。そのため、冷媒
の温度は、第1プレート集合体(2) の上半部流路群の右
半部(13A) 、同左半部(13B)、第2プレート集合体(3)
のI字状流路群(16)、第1プレート集合体(2) の下半部
流路群の左半部(19B) 、同右半部(19A) 、第3プレート
集合体(4) のI字状流路群(22)の順に高くなっている。
したがって、蒸発器(1) の右半部と左半部とで考える
と、右半部には、導入された直後で非常に低温の流体と
排出される直前で非常に高温の流体とが混在し、左半部
には、上半部流路群の右半部(13A) を流れてやや高温に
なった流体と下部流路群の左半部(19B) を流れてさらに
高温になったものの排出される直前よりは低温の流体と
が混在することになり、蒸発器(1)の左半部の冷媒平均
温度と蒸発器(1) の右半部の冷媒平均温度とが、ほぼ等
しくなる。したがって、これをカーエアコンとして使用
するとともに、例えば、蒸発器(1) の左半部を通過した
空気を運転席側、同右半部を通過した空気を助手席側に
送風するようにしても、送風される空気温度が左右でほ
ぼ等しいので、助手席側が冷えすぎて、運転席側が十分
に冷えないというような左右アンバランスが生じること
がない。
【0043】図7および図8は、この発明による積層型
蒸発器の第2の実施形態を示すもので、図7に示すプレ
ートは、第3プレート集合体を構成する第3プレートの
他の実施形態であり、図8は、この第3プレート集合体
を上記の第1および第2プレート集合体と組み合わせた
さいの流路を示している。
蒸発器の第2の実施形態を示すもので、図7に示すプレ
ートは、第3プレート集合体を構成する第3プレートの
他の実施形態であり、図8は、この第3プレート集合体
を上記の第1および第2プレート集合体と組み合わせた
さいの流路を示している。
【0044】図7に示すように、この第3プレート(80)
の上半部には、略方形の上半部流路形成用凹部(81)とこ
れの上下に連なる上半部上側ヘッダ形成用凹部(82)およ
び上半部下側ヘッダ形成用凹部(83)とが設けられ、同下
半部には、略方形の下半部流路形成用凹部(85)とこれの
上下に連なる下半部上側ヘッダ形成用凹部(86)および下
半部下側ヘッダ形成用凹部(87)とが設けられている。上
半部上側および上半部下側ヘッダ形成用凹部(82)(83)
は、上半部流路形成用凹部(81)より深く、各凹部(82)(8
3)の底壁(82a)(83a)には、前後に長い略長円形の冷媒通
過孔(84)があけられている。同様に、下半部上側および
下半部下側ヘッダ形成用凹部(86)(87)は、下半部流路形
成用凹部(85)より深く、各凹部(86)(87)の底壁(86a)(87
a)には、前後に長い略長円形の冷媒通過孔(88)があけら
れている。
の上半部には、略方形の上半部流路形成用凹部(81)とこ
れの上下に連なる上半部上側ヘッダ形成用凹部(82)およ
び上半部下側ヘッダ形成用凹部(83)とが設けられ、同下
半部には、略方形の下半部流路形成用凹部(85)とこれの
上下に連なる下半部上側ヘッダ形成用凹部(86)および下
半部下側ヘッダ形成用凹部(87)とが設けられている。上
半部上側および上半部下側ヘッダ形成用凹部(82)(83)
は、上半部流路形成用凹部(81)より深く、各凹部(82)(8
3)の底壁(82a)(83a)には、前後に長い略長円形の冷媒通
過孔(84)があけられている。同様に、下半部上側および
下半部下側ヘッダ形成用凹部(86)(87)は、下半部流路形
成用凹部(85)より深く、各凹部(86)(87)の底壁(86a)(87
a)には、前後に長い略長円形の冷媒通過孔(88)があけら
れている。
【0045】この第3プレート(80)2枚を凹部(81)(82)
(83)(85)(86)(87)を対向させた状態で重ね合わせて接合
すると、上半部流路形成用凹部(81)同士によって略方形
の上半部流路が形成され、下半部流路形成用凹部(85)同
士によって略方形の下半部流路が形成されるとともに、
ヘッダ形成用凹部(82)(83)(86)(87)の底壁(82a)(83a)(8
6a)(87a)が、上半部流路形成用凹部(81)および下半部流
路形成用凹部(85)の底壁よりも張り出すことになる。
(83)(85)(86)(87)を対向させた状態で重ね合わせて接合
すると、上半部流路形成用凹部(81)同士によって略方形
の上半部流路が形成され、下半部流路形成用凹部(85)同
士によって略方形の下半部流路が形成されるとともに、
ヘッダ形成用凹部(82)(83)(86)(87)の底壁(82a)(83a)(8
6a)(87a)が、上半部流路形成用凹部(81)および下半部流
路形成用凹部(85)の底壁よりも張り出すことになる。
【0046】なお、第3プレート(80)の上半部流路形成
用凹部(81)および下半部流路形成用凹部(85)には、対向
する凹部(81)(85)に接合されて上半部流路下半部流路を
それぞれ複数の小流路に区画するための複数のI字状お
よびJ字状凸条(89)が設けられている。
用凹部(81)および下半部流路形成用凹部(85)には、対向
する凹部(81)(85)に接合されて上半部流路下半部流路を
それぞれ複数の小流路に区画するための複数のI字状お
よびJ字状凸条(89)が設けられている。
【0047】この第3プレート集合体(40)は、8枚の第
3プレート(80)よりなり、これらの第3プレート(80)を
ヘッダ形成用凹部(82)(83)(86)(87)の底壁(82a)(83a)(8
6a)(87a)同士が接するように交互に凹部(81)(82)(83)(8
5)(86)(87)の向きを変えて重ね合わせるとともに、上半
部流路形成用凹部(81)および下半部流路形成用凹部(85)
の底壁同士の間に生じる隙間にコルゲートフィン(8) を
介在させて接合することにより、出入口側上半部流路群
(91)、これの上下に連なる上半部上側および上半部下側
ヘッダ(92)(90)、出入口側上半部流路群(91)並びにこれ
の出入口側下半部流路群(94)の上下に連なる下半部上側
および下半部下側ヘッダ(95)(93)を有しているコルゲー
トフィン(8) 付きの第3プレート集合体(40)が形成され
る。
3プレート(80)よりなり、これらの第3プレート(80)を
ヘッダ形成用凹部(82)(83)(86)(87)の底壁(82a)(83a)(8
6a)(87a)同士が接するように交互に凹部(81)(82)(83)(8
5)(86)(87)の向きを変えて重ね合わせるとともに、上半
部流路形成用凹部(81)および下半部流路形成用凹部(85)
の底壁同士の間に生じる隙間にコルゲートフィン(8) を
介在させて接合することにより、出入口側上半部流路群
(91)、これの上下に連なる上半部上側および上半部下側
ヘッダ(92)(90)、出入口側上半部流路群(91)並びにこれ
の出入口側下半部流路群(94)の上下に連なる下半部上側
および下半部下側ヘッダ(95)(93)を有しているコルゲー
トフィン(8) 付きの第3プレート集合体(40)が形成され
る。
【0048】第3プレート(80)の上半部上側ヘッダ形成
用凹部(82)は、第1プレート(5) の上部前ヘッダ形成用
凹部(42)と同じ位置とになるように設けられており、両
凹部(82)(42)の底壁(82a)(42a)の冷媒通過孔(84)(44)も
同じ大きさで同じ位置に設けられている。また、第3プ
レート(80)の下半部下側ヘッダ形成用凹部(87)は、第1
プレート(5) の下部後ヘッダ形成用凹部(47)と同じ位置
となるように設けられており、両凹部(87)(47)の底壁(8
7a)(47a)の冷媒通過孔(88)(48)も同じ大きさで同じ位置
に設けられている。また、第3プレート集合体(40)の右
端にある第3プレート(80)では、上半部上側ヘッダ形成
用凹部(82)の底壁(82a) および下半部下側ヘッダ形成用
凹部(87)の底壁(87a) には、冷媒通過孔(84)はあけられ
ておらず、第3プレート集合体(40)の左端にあるプレー
ト(80)では、上半部下側ヘッダ形成用凹部(83)の底壁(8
3a) および下半部上側ヘッダ形成用凹部(86)の底壁(86
a)には、冷媒通過孔(84)はあけられていない。
用凹部(82)は、第1プレート(5) の上部前ヘッダ形成用
凹部(42)と同じ位置とになるように設けられており、両
凹部(82)(42)の底壁(82a)(42a)の冷媒通過孔(84)(44)も
同じ大きさで同じ位置に設けられている。また、第3プ
レート(80)の下半部下側ヘッダ形成用凹部(87)は、第1
プレート(5) の下部後ヘッダ形成用凹部(47)と同じ位置
となるように設けられており、両凹部(87)(47)の底壁(8
7a)(47a)の冷媒通過孔(88)(48)も同じ大きさで同じ位置
に設けられている。また、第3プレート集合体(40)の右
端にある第3プレート(80)では、上半部上側ヘッダ形成
用凹部(82)の底壁(82a) および下半部下側ヘッダ形成用
凹部(87)の底壁(87a) には、冷媒通過孔(84)はあけられ
ておらず、第3プレート集合体(40)の左端にあるプレー
ト(80)では、上半部下側ヘッダ形成用凹部(83)の底壁(8
3a) および下半部上側ヘッダ形成用凹部(86)の底壁(86
a)には、冷媒通過孔(84)はあけられていない。
【0049】こうして、第3プレート集合体(40)には、
図8に示すように、上半部下側ヘッダ(90)、上半部を下
から上に流れる出入口側上半部流路群(91)および左端開
口(97)が第1プレート集合体(2) の上半部流路群(13A)
(13B)への冷媒入口(26)と一致する上半部上側ヘッダ(9
2)よりなる上半部の回路と、左端開口(98)が第1プレー
ト集合体(2) の下半部流路群(19A)(19B)からの冷媒出口
(31)と一致する下半部下側ヘッダ(93)、下半部を下から
上に流れる出入口側下半部流路群(94)および下半部上側
ヘッダ(95)よりなる下半部の回路とが形成されている。
そして、上半部下側ヘッダ(90)の右端開口(96)に流体導
入パイプ(9) が接続され、下半部上側ヘッダ(95)の右端
開口(99)に流体排出パイプ(10)が接続されている。
図8に示すように、上半部下側ヘッダ(90)、上半部を下
から上に流れる出入口側上半部流路群(91)および左端開
口(97)が第1プレート集合体(2) の上半部流路群(13A)
(13B)への冷媒入口(26)と一致する上半部上側ヘッダ(9
2)よりなる上半部の回路と、左端開口(98)が第1プレー
ト集合体(2) の下半部流路群(19A)(19B)からの冷媒出口
(31)と一致する下半部下側ヘッダ(93)、下半部を下から
上に流れる出入口側下半部流路群(94)および下半部上側
ヘッダ(95)よりなる下半部の回路とが形成されている。
そして、上半部下側ヘッダ(90)の右端開口(96)に流体導
入パイプ(9) が接続され、下半部上側ヘッダ(95)の右端
開口(99)に流体排出パイプ(10)が接続されている。
【0050】このように構成されたカー・エアコン用蒸
発器(1')によると、冷媒は、図8に示すように、次のよ
うに流れる。
発器(1')によると、冷媒は、図8に示すように、次のよ
うに流れる。
【0051】流体導入パイプ(9) により導入された冷媒
は、右端開口(90)から上半部下側ヘッダ(90)に入り、上
半部下側ヘッダ(90)、出入口側上半部流路群(91)および
上半部上側ヘッダ(92)を流れて、上半部上側ヘッダ(92)
の左端に至る。上半部上側ヘッダ(92)の左端開口(97)
が、第1プレート集合体(2) の上半部流路群(13A)(13B)
への冷媒入口(26)と一致しているので、冷媒は第1プレ
ート集合体(2) の上半部流路群(13A)(13B)に導入され
る。以後は、第1実施形態のものと同じように流れて、
第1プレート集合体(2) の下半部流路群(19A)(19B)から
の冷媒出口(31)に至る。第3プレート集合体(40)の下半
部下側ヘッダ(93)の左端開口(98)が、第1プレート集合
体(2) の下半部流路群(19A)(19B)からの冷媒出口(31)と
一致しているので、冷媒は、第3プレート集合体(40)の
下半部下側ヘッダ(93)に入り、出入口側下半部流路群(9
4)および下半部上側ヘッダ(95)を経て、下半部上側ヘッ
ダ(95)の右端開口(99)に至り、流体排出パイプ(10)から
排出される。
は、右端開口(90)から上半部下側ヘッダ(90)に入り、上
半部下側ヘッダ(90)、出入口側上半部流路群(91)および
上半部上側ヘッダ(92)を流れて、上半部上側ヘッダ(92)
の左端に至る。上半部上側ヘッダ(92)の左端開口(97)
が、第1プレート集合体(2) の上半部流路群(13A)(13B)
への冷媒入口(26)と一致しているので、冷媒は第1プレ
ート集合体(2) の上半部流路群(13A)(13B)に導入され
る。以後は、第1実施形態のものと同じように流れて、
第1プレート集合体(2) の下半部流路群(19A)(19B)から
の冷媒出口(31)に至る。第3プレート集合体(40)の下半
部下側ヘッダ(93)の左端開口(98)が、第1プレート集合
体(2) の下半部流路群(19A)(19B)からの冷媒出口(31)と
一致しているので、冷媒は、第3プレート集合体(40)の
下半部下側ヘッダ(93)に入り、出入口側下半部流路群(9
4)および下半部上側ヘッダ(95)を経て、下半部上側ヘッ
ダ(95)の右端開口(99)に至り、流体排出パイプ(10)から
排出される。
【0052】上記第2実施形態の蒸発器(1')によると、
冷媒は、蒸発器(1') 内を流れる間に室内に導入される
空気を冷却して、冷媒自身は高温となる。そのため、冷
媒の温度は、第3プレート集合体(40)の出入口側上半部
流路群(91)、第1プレート集合体(2) の上半部流路群の
右半部(13A) 、同左半部(13B) 、第2プレート集合体
(3) のI字状流路群(16)、第1プレート集合体(2) の下
半部流路群の左半部(19B) 、同右半部(19A) 、第3プレ
ート集合体(40)の下半部流路群(94)の順に高くなってい
る。したがって、蒸発器(1) の右半部と左半部とで考え
ると、右半部には、導入された直後で非常に低温の流体
と排出される直前で非常に高温の流体とが混在し、左半
部には、上半部流路群の右半部(13A) を流れてやや高温
になった流体と下部流路群の左半部(19B) を流れてさら
に高温になったものの排出される直前よりは低温の流体
とが混在することになり、蒸発器(1')の左半部の冷媒平
均温度と蒸発器(1')の右半部の冷媒平均温度とが、ほぼ
等しくなる。したがって、これをカーエアコンとして使
用するとともに、例えば、蒸発器(1')の左半部を通過し
た空気を運転席側、同右半部を通過した空気を助手席側
に送風するようにしても、送風される空気温度が左右で
ほぼ等しいので、助手席側が冷えすぎて、運転席側が十
分に冷えないというような左右アンバランスが生じるこ
とがない。
冷媒は、蒸発器(1') 内を流れる間に室内に導入される
空気を冷却して、冷媒自身は高温となる。そのため、冷
媒の温度は、第3プレート集合体(40)の出入口側上半部
流路群(91)、第1プレート集合体(2) の上半部流路群の
右半部(13A) 、同左半部(13B) 、第2プレート集合体
(3) のI字状流路群(16)、第1プレート集合体(2) の下
半部流路群の左半部(19B) 、同右半部(19A) 、第3プレ
ート集合体(40)の下半部流路群(94)の順に高くなってい
る。したがって、蒸発器(1) の右半部と左半部とで考え
ると、右半部には、導入された直後で非常に低温の流体
と排出される直前で非常に高温の流体とが混在し、左半
部には、上半部流路群の右半部(13A) を流れてやや高温
になった流体と下部流路群の左半部(19B) を流れてさら
に高温になったものの排出される直前よりは低温の流体
とが混在することになり、蒸発器(1')の左半部の冷媒平
均温度と蒸発器(1')の右半部の冷媒平均温度とが、ほぼ
等しくなる。したがって、これをカーエアコンとして使
用するとともに、例えば、蒸発器(1')の左半部を通過し
た空気を運転席側、同右半部を通過した空気を助手席側
に送風するようにしても、送風される空気温度が左右で
ほぼ等しいので、助手席側が冷えすぎて、運転席側が十
分に冷えないというような左右アンバランスが生じるこ
とがない。
【0053】なお、上記の第1および第2実施形態にお
いて、第1プレート集合体(2) の仕切り用第1プレート
(5A)は標準の第1プレート(5) としてもよい。また、仕
切り用第1プレート(5A)に設けられた上下連通路形成用
凹部(50)は省略してもよい。仕切り用第1プレート(5A)
を設けることにより、第1プレート集合体(2) の上半部
および下半部に、それぞれいわゆる多パス回路が形成さ
れ、仕切り用第1プレート(5A)が設けられているところ
で冷媒が混合されて、熱交換効率を上げることができ
る。また、仕切り用第1プレート(5A)に上下連通路形成
用凹部(50)を設けると、上半部流路群(13A)(13B)を流れ
ている冷媒の一部がショートカットして下半部流路群(1
9A)(19B)へ流れることにより、温度の異なる冷媒が混合
され、温度分布の均一化がやりやすくなり、しかも、熱
交換効率も向上するという効果が得られる。なお、仕切
り用第1プレート(5A)に上下連通路形成用凹部(50)を設
ける代わりに、他の第1プレートに上下連通路形成用凹
部を設けてもよいし、仕切り用第1プレート(5A)は中央
部に1か所でなく、第1プレート集合体(2) を略3等分
する2か所に設けてもよく、また、上半部流路群と下半
部流路群とで仕切りの数を変えるようにしてもよい。ま
た、各プレート集合体(2)(3)(4) を形成するプレートの
数は、適宜変更してもよい。すなわち、第1プレート、
第2プレートおよび第3プレートの枚数の比は、略2:
1:1とされるが、相対的に第1プレートの数を多くし
て、第2プレートおよび第3プレートの数を少なくする
方が熱交換効率の点から好ましい。
いて、第1プレート集合体(2) の仕切り用第1プレート
(5A)は標準の第1プレート(5) としてもよい。また、仕
切り用第1プレート(5A)に設けられた上下連通路形成用
凹部(50)は省略してもよい。仕切り用第1プレート(5A)
を設けることにより、第1プレート集合体(2) の上半部
および下半部に、それぞれいわゆる多パス回路が形成さ
れ、仕切り用第1プレート(5A)が設けられているところ
で冷媒が混合されて、熱交換効率を上げることができ
る。また、仕切り用第1プレート(5A)に上下連通路形成
用凹部(50)を設けると、上半部流路群(13A)(13B)を流れ
ている冷媒の一部がショートカットして下半部流路群(1
9A)(19B)へ流れることにより、温度の異なる冷媒が混合
され、温度分布の均一化がやりやすくなり、しかも、熱
交換効率も向上するという効果が得られる。なお、仕切
り用第1プレート(5A)に上下連通路形成用凹部(50)を設
ける代わりに、他の第1プレートに上下連通路形成用凹
部を設けてもよいし、仕切り用第1プレート(5A)は中央
部に1か所でなく、第1プレート集合体(2) を略3等分
する2か所に設けてもよく、また、上半部流路群と下半
部流路群とで仕切りの数を変えるようにしてもよい。ま
た、各プレート集合体(2)(3)(4) を形成するプレートの
数は、適宜変更してもよい。すなわち、第1プレート、
第2プレートおよび第3プレートの枚数の比は、略2:
1:1とされるが、相対的に第1プレートの数を多くし
て、第2プレートおよび第3プレートの数を少なくする
方が熱交換効率の点から好ましい。
【0054】なお、上記第1および第2実施形態から第
3プレート集合体(4)(40) を削除し、第1プレート集合
体(2) と第2プレート集合体(3) とからなるものを蒸発
器として用いても同じ効果が得られる。この場合、第1
プレート集合体(2) の上部前ヘッダ(12A)(12B)の右端開
口(26)に冷媒導入パイプを接続し、これを蒸発器の冷媒
入口とし、下部後ヘッダ(20A)(20B)の右端開口(31)に冷
媒排出パイプを接続し、これを蒸発器の冷媒出口とすれ
ばよい。
3プレート集合体(4)(40) を削除し、第1プレート集合
体(2) と第2プレート集合体(3) とからなるものを蒸発
器として用いても同じ効果が得られる。この場合、第1
プレート集合体(2) の上部前ヘッダ(12A)(12B)の右端開
口(26)に冷媒導入パイプを接続し、これを蒸発器の冷媒
入口とし、下部後ヘッダ(20A)(20B)の右端開口(31)に冷
媒排出パイプを接続し、これを蒸発器の冷媒出口とすれ
ばよい。
【図1】この発明による積層型蒸発器を示す斜視図であ
る。
る。
【図2】この発明による積層型蒸発器の流路の1実施形
態を示す斜視図である。
態を示す斜視図である。
【図3】この発明による積層型蒸発器の主回路部を構成
する第1プレートを示す斜視図である。
する第1プレートを示す斜視図である。
【図4】この発明による積層型蒸発器の主回路部を構成
する第1プレートのうちの仕切り用第1プレートを示す
斜視図である。
する第1プレートのうちの仕切り用第1プレートを示す
斜視図である。
【図5】この発明による積層型蒸発器のターン回路部を
構成する第2プレートを示す斜視図である。
構成する第2プレートを示す斜視図である。
【図6】この発明による積層型蒸発器の出入口側回路部
を構成する第3プレートを示す斜視図である。
を構成する第3プレートを示す斜視図である。
【図7】この発明による積層型蒸発器の出入口側回路部
を構成する第3プレートの変形例を示す斜視図である。
を構成する第3プレートの変形例を示す斜視図である。
【図8】変形例の第3プレートを用いたさいの積層型蒸
発器の流路を示す斜視図である。
発器の流路を示す斜視図である。
(1)(1') 積層型蒸発器 (2) 第1プレート集合体 (3) 第2プレート集合体 (4) 第3プレート集合体 (5) 第1プレート (5A) 仕切り用第1プレート (6) 第2プレート (7) 第3プレート (11) インナーパイプ部 (12A)(12B) 上部前ヘッダ部 (13A)(13B) 上半部流路群 (14A)(14B) 上部後ヘッダ部 (15) 上ヘッダ (16) I字状流路群 (17) 下ヘッダ (18A)(18B) 下部前ヘッダ (19A)(19B) 下半部流路群 (20A)(20B) 下部後ヘッダ (21) 下ヘッダ部 (22) I字状流路群 (23) 上ヘッダ部 (24) 冷媒入口 (25) インナーパイプ部左端開口 (26) 冷媒入口 (27) 冷媒出口 (28) 上ヘッダ右端開口 (29) 下ヘッダ右端開口 (30) 冷媒入口 (31) 冷媒出口 (32) 出入口側下ヘッダ左端開口 (33) 冷媒出口 (41) 流路形成用U字状凹部 (42)(43) 上部前後ヘッダ形成用凹部 (42a)(43a) 底壁 (44) 冷媒通過孔 (45) 流路形成用逆U字状凹部 (46)(47) 下部前後ヘッダ形成用凹部 (46a)(47a) 底壁 (48) 冷媒通過孔 (50) 上下連通路形成用凹部 (61) 流路形成用I字状凹部 (62)(63) 上下ヘッダ形成用凹部 (62a)(63a) 底壁 (64) 冷媒通過孔 (71) 出入口側流路形成用I字状凹部 (72)(73) 上下ヘッダ形成用凹部 (72a)(73a) 底壁 (74) 冷媒通過孔 (75) インナーパイプ部形成用凹部 (76) 冷媒通過孔
Claims (3)
- 【請求項1】 流路形成用U字状凹部(41)およびこれの
両端に連なりかつ冷媒通過孔(44)付き底壁(42a)(43a)を
有する上部前後ヘッダ形成用凹部(42)(43)が上半部に設
けられ、流路形成用逆U字状凹部(45)およびこれの両端
に連なりかつ冷媒通過孔(48)付き底壁(46a)(47a)を有す
る下部前後ヘッダ形成用凹部(46)(47)が下半部に設けら
れている複数の第1プレート(5)(5A) が、交互に凹部(4
1)(42)(43)(45)(46)(47)の向きを変えて重ね合わせられ
て接合されることにより、U字状上半部流路群(13A)(13
B)、逆U字状下半部流路群(19A)(19B)、U字状上半部流
路群(13A)(13B)の両端に連なる上部前後ヘッダ(12A)(12
B)(14A)(14B)および逆U字状下半部流路群(19A)(19B)の
両端に連なる下部前後ヘッダ(18A)(18B)(20A)(20B)を形
成している第1プレート集合体(2) と、流路形成用I字
状凹部(61)およびこれの上下端に連なりかつ冷媒通過孔
(64)付き底壁(62a)(63a)を有する上下ヘッダ形成用凹部
(62)(63)が設けられている複数の第2プレート(6) が、
交互に凹部(61)(62)(63)の向きを変えて重ね合わせられ
て接合されることにより、I字状流路群(16)およびこれ
の上下端に連なる上下ヘッダ(15)(17)を形成している第
2プレート集合体(3) とを備えており、 第1プレート集合体(2) の上部前後ヘッダ(12A)(12B)(1
4A)(14B)のうちのいずれか一方の右端開口が上半部流路
群(13A)(13B)への冷媒入口(26)とされ、上部前後ヘッダ
(12A)(12B)(14A)(14B)のうちのいずれか一方の左端開口
が上半部流路群(13A)(13B)からの冷媒出口(27)とされ、
下部前後ヘッダ(18A)(18B)(20A)(20B)のうちのいずれか
一方の左端開口が下半部流路群(19A)(19B)への冷媒入口
(30)とされ、下部前後ヘッダ(18A)(18B)(20A)(20B)のう
ちのいずれか一方の右端開口が下半部流路群(19A)(19B)
からの冷媒出口(31)とされるとともに、第2プレート
(6)の上ヘッダ形成用凹部(62)の冷媒通過孔(64)は、第
2プレート集合体(3) の上ヘッダ(15)の右端開口(28)が
上半部流路群(13A)(13B)からの冷媒出口(27)に一致する
ように設けられており、第2プレート(6)(6A) の下ヘッ
ダ形成用凹部(63)の冷媒通過孔(64)は、下ヘッダ(17)の
右端開口(29)が下半部流路群(19A)(19B)への冷媒入口(3
0)に一致するように設けられている積層型蒸発器。 - 【請求項2】 出入口側流路形成用I字状凹部(71)およ
びこれの上下端に連なりかつ冷媒通過孔(74)付き底壁(7
2a)(73a)を有する出入口側上下ヘッダ形成用凹部(72)(7
3)が設けられている複数の第3プレート(7) が、交互に
凹部(71)(72)(73)の向きを変えて重ね合わせられて接合
されることにより、出入口側I字状流路群(22)およびこ
れの上下端に連なる出入口側上下ヘッダ(21)(23)を形成
している第3プレート集合体(4) をさらに備えており、 第3プレート(7) に、I字状凹部(71)の上方に位置し、
上下ヘッダ形成用凹部(72)(73)と同じ深さでかつ冷媒通
過孔(76)付き底壁(72a)(73a)を有するインナーパイプ部
形成用凹部(75)がさらに設けられることにより、第3プ
レート集合体(3) に、左右にのびるインナーパイプ部(1
1)が形成されており、インナーパイプ部形成用凹部(75)
の冷媒通過孔(76)は、インナーパイプ部(11)の左端開口
(25)が上半部流路群(13A)(13B)への冷媒入口(26)に一致
するように設けられ、出入口側下ヘッダ形成用凹部(73)
の冷媒通過孔(74)は、出入口側下ヘッダ(23)の左端開口
(32)が下半部流路群(19A)(19B)からの冷媒出口(31)に一
致するように設けられている請求項1の積層型蒸発器。 - 【請求項3】 第1プレート集合体(2) の中程に位置す
る1対の第1プレート(5A)に、上半部流路群(13A)(13B)
と下半部流路群(19A)(19B)とを連通させる上下連通路形
成用凹部(50)がさらに設けられている請求項1または2
の積層型蒸発器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32643796A JP3864288B2 (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | 積層型蒸発器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32643796A JP3864288B2 (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | 積層型蒸発器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10170097A true JPH10170097A (ja) | 1998-06-26 |
JP3864288B2 JP3864288B2 (ja) | 2006-12-27 |
Family
ID=18187805
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32643796A Expired - Fee Related JP3864288B2 (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | 積層型蒸発器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3864288B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1163881A (ja) * | 1997-08-11 | 1999-03-05 | Showa Alum Corp | 積層型熱交換器 |
JP2019515234A (ja) * | 2016-04-25 | 2019-06-06 | ノバレス フランス | プラスチック材料製熱交換器およびこの熱交換器を備えた車両 |
CN113424009A (zh) * | 2019-10-17 | 2021-09-21 | 松下知识产权经营株式会社 | 热交换器 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100924067B1 (ko) | 2003-03-28 | 2009-10-27 | 한라공조주식회사 | 자동차용 증발기 |
-
1996
- 1996-12-06 JP JP32643796A patent/JP3864288B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1163881A (ja) * | 1997-08-11 | 1999-03-05 | Showa Alum Corp | 積層型熱交換器 |
JP2019515234A (ja) * | 2016-04-25 | 2019-06-06 | ノバレス フランス | プラスチック材料製熱交換器およびこの熱交換器を備えた車両 |
US11441854B2 (en) | 2016-04-25 | 2022-09-13 | Novares France | Heat exchanger made of plastic material and vehicle including this heat exchanger |
CN113424009A (zh) * | 2019-10-17 | 2021-09-21 | 松下知识产权经营株式会社 | 热交换器 |
CN113424009B (zh) * | 2019-10-17 | 2022-12-20 | 松下知识产权经营株式会社 | 热交换器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3864288B2 (ja) | 2006-12-27 |
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