JPH10179209A - スポーツ・シューズ用の布テープ - Google Patents
スポーツ・シューズ用の布テープInfo
- Publication number
- JPH10179209A JPH10179209A JP35630596A JP35630596A JPH10179209A JP H10179209 A JPH10179209 A JP H10179209A JP 35630596 A JP35630596 A JP 35630596A JP 35630596 A JP35630596 A JP 35630596A JP H10179209 A JPH10179209 A JP H10179209A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cloth tape
- fabric tape
- sports shoes
- tape
- fastener
- Prior art date
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- Pending
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A43—FOOTWEAR
- A43C—FASTENINGS OR ATTACHMENTS OF FOOTWEAR; LACES IN GENERAL
- A43C1/00—Shoe lacing fastenings
Landscapes
- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】破断に至るまでの寿命を一層長くすることがで
きるスポーツ・シューズ用の布テープを提供すること。 【解決手段】スポーツ・シューズを履く時に締める紐を
スポーツ・シューズに留めるための布テープであって、
該布テープに耐摩耗性向上樹脂を塗布したことを特徴と
する。
きるスポーツ・シューズ用の布テープを提供すること。 【解決手段】スポーツ・シューズを履く時に締める紐を
スポーツ・シューズに留めるための布テープであって、
該布テープに耐摩耗性向上樹脂を塗布したことを特徴と
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スポーツ・シュー
ズを履く時に締める紐をスポーツ・シューズに留めるた
めの布テープに関するものである。
ズを履く時に締める紐をスポーツ・シューズに留めるた
めの布テープに関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、スポーツ・シューズの一層の軽量
化を図るため、布テープが用いられるようになった。こ
の布テープは、スポーツ・シューズを履く時に締める紐
をスポーツ・シューズに留めるための留め具として、図
1の11に示す如く用いられる。この留め具は、布テー
プを所定の位置で折り返すと共に、その両端部を離して
それぞれスポーツ・シューズの表面に縫着することによ
り、ほぼ逆V字状に形成されたものである。このような
留め具は、スポーツ・シューズの上面中央部に数カ所ず
つ2列に、しかも左右対称となるように形成され、この
2列の留め具の各々に左右交互に紐を通すことによっ
て、紐がジグザグ状にスポーツ・シューズに留められ
る。
化を図るため、布テープが用いられるようになった。こ
の布テープは、スポーツ・シューズを履く時に締める紐
をスポーツ・シューズに留めるための留め具として、図
1の11に示す如く用いられる。この留め具は、布テー
プを所定の位置で折り返すと共に、その両端部を離して
それぞれスポーツ・シューズの表面に縫着することによ
り、ほぼ逆V字状に形成されたものである。このような
留め具は、スポーツ・シューズの上面中央部に数カ所ず
つ2列に、しかも左右対称となるように形成され、この
2列の留め具の各々に左右交互に紐を通すことによっ
て、紐がジグザグ状にスポーツ・シューズに留められ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記布テープは、一般
に、交換可能な上記紐と異なり、シューズに固定されて
いるので、スポーツ・シューズの使用につれて紐と摩擦
接触する部分に次第に毛羽立ちが生じ、遂には、ダッシ
ュした時など急激な力が加わった時に、その部分で破断
してしまう。そのため、最近では、この破断に至るまで
の寿命をできるだけ長くすることが一つの課題になって
いる。
に、交換可能な上記紐と異なり、シューズに固定されて
いるので、スポーツ・シューズの使用につれて紐と摩擦
接触する部分に次第に毛羽立ちが生じ、遂には、ダッシ
ュした時など急激な力が加わった時に、その部分で破断
してしまう。そのため、最近では、この破断に至るまで
の寿命をできるだけ長くすることが一つの課題になって
いる。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、破断に至るまでの寿命を一層長く
することができるスポーツ・シューズ用の布テープを提
供することにある。
もので、その目的は、破断に至るまでの寿命を一層長く
することができるスポーツ・シューズ用の布テープを提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のうち請求項1記載の発明は、スポーツ・シ
ューズを履く時に締める紐をスポーツ・シューズに留め
るための布テープであって、該布テープに耐摩耗性向上
樹脂を塗布したことを特徴とする。ここで言う布テープ
とは、織布のほか、組紐法や経編、緯編などによる紐も
含めた繊維製布テープを指す。上記耐摩耗性向上樹脂
は、請求項2記載のようにシリコン系の合成樹脂とする
ことが可能である。このようにすることにより、布テー
プは、上記紐に対する摩擦が減少して、毛羽立ちが防止
され、破断しにくくなる。
め、本発明のうち請求項1記載の発明は、スポーツ・シ
ューズを履く時に締める紐をスポーツ・シューズに留め
るための布テープであって、該布テープに耐摩耗性向上
樹脂を塗布したことを特徴とする。ここで言う布テープ
とは、織布のほか、組紐法や経編、緯編などによる紐も
含めた繊維製布テープを指す。上記耐摩耗性向上樹脂
は、請求項2記載のようにシリコン系の合成樹脂とする
ことが可能である。このようにすることにより、布テー
プは、上記紐に対する摩擦が減少して、毛羽立ちが防止
され、破断しにくくなる。
【0006】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは2に記載の発明に加えて、上記布テープはナイロン
糸で織り組織にしてあることを特徴とする。この織り組
織は、請求項4記載のように平織りであるのが好まし
い。このように構成することにより、布テープの耐摩耗
性が一層向上する。この理由は、ナイロン繊維が汎用繊
維として特に耐摩耗性が高く、加えて織り組織であるこ
とが、他の編み組織、組み組織などに比較し、組織内の
繊維同士のずれが少なく、摩擦しにくいことに依る。
たは2に記載の発明に加えて、上記布テープはナイロン
糸で織り組織にしてあることを特徴とする。この織り組
織は、請求項4記載のように平織りであるのが好まし
い。このように構成することにより、布テープの耐摩耗
性が一層向上する。この理由は、ナイロン繊維が汎用繊
維として特に耐摩耗性が高く、加えて織り組織であるこ
とが、他の編み組織、組み組織などに比較し、組織内の
繊維同士のずれが少なく、摩擦しにくいことに依る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の布テ
ープの一実施例を、該布テープを縫着したスポーツ・シ
ューズと共に示す斜視図である。
を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の布テ
ープの一実施例を、該布テープを縫着したスポーツ・シ
ューズと共に示す斜視図である。
【0008】本実施例の布テープ1は、スポーツ・シュ
ーズ2を履く時に締める紐3をスポーツ・シューズ2に
留めるための留め具11として用いられる。この場合、
スポーツ・シューズ2としては、ジョギング用のシュー
ズや短距離走用のシューズ、あるいはバスケットボール
用のシューズなど、シューズを履いて行うどんなスポー
ツに使用するスポーツ・シューズでも良い。
ーズ2を履く時に締める紐3をスポーツ・シューズ2に
留めるための留め具11として用いられる。この場合、
スポーツ・シューズ2としては、ジョギング用のシュー
ズや短距離走用のシューズ、あるいはバスケットボール
用のシューズなど、シューズを履いて行うどんなスポー
ツに使用するスポーツ・シューズでも良い。
【0009】上記布テープ1は、通常、ナイロン糸やポ
リエステル糸で平織りにした、巾約7mm、厚さ約0.
7mmのものであるが、本発明においては、この糸の材
質や編織法など、あるいは布テープの寸法については、
特に制限されるものではない。例えば、編織法について
は、上記平織りのほか綾織りや朱子織りあるいは二重接
結織り(袋とじ織り)などでも良く、また、組物や丸
編、経編による紐などでも良い。ただ、前述したよう
に、ナイロン糸は耐摩耗性の点でポリエステル糸よりも
優れているので好ましい。尚、このナイロン糸として
は、紡績糸のほか長繊維マルチ糸でも良い。
リエステル糸で平織りにした、巾約7mm、厚さ約0.
7mmのものであるが、本発明においては、この糸の材
質や編織法など、あるいは布テープの寸法については、
特に制限されるものではない。例えば、編織法について
は、上記平織りのほか綾織りや朱子織りあるいは二重接
結織り(袋とじ織り)などでも良く、また、組物や丸
編、経編による紐などでも良い。ただ、前述したよう
に、ナイロン糸は耐摩耗性の点でポリエステル糸よりも
優れているので好ましい。尚、このナイロン糸として
は、紡績糸のほか長繊維マルチ糸でも良い。
【0010】因みに、上記紐3としては、例えば、ウー
リーエステル糸で綾織りにした巾約7mm、厚さ約1.
5mmのものなどが使用される。ここで、ウーリーエス
テル糸とは、ポリエステル糸に仮撚加工などにより捲縮
性を与えた糸を意味する。但し、本発明の実施に当たっ
ては、図1の紐3は、材質や編織法あるいは寸法などは
特に制限されない。
リーエステル糸で綾織りにした巾約7mm、厚さ約1.
5mmのものなどが使用される。ここで、ウーリーエス
テル糸とは、ポリエステル糸に仮撚加工などにより捲縮
性を与えた糸を意味する。但し、本発明の実施に当たっ
ては、図1の紐3は、材質や編織法あるいは寸法などは
特に制限されない。
【0011】上記留め具11は、布テープ1を所定の位
置で裏返して折り返すと共に、折り返された方の布テー
プの端部が元の布テープの端部と重ならないようにやや
斜めに方向を変えた上で、その布テープ1の両端部をそ
れぞれスポーツ・シューズ2の表面に縫着することによ
り、ほぼ逆V字状に形成される。留め具11をこのよう
に形成することにより、布テープ1は無理のない状態で
スポーツ・シューズ2に縫着されると共に、紐3をこの
留め具11に通した時、該布テープ1と紐3との接触が
円滑になる。
置で裏返して折り返すと共に、折り返された方の布テー
プの端部が元の布テープの端部と重ならないようにやや
斜めに方向を変えた上で、その布テープ1の両端部をそ
れぞれスポーツ・シューズ2の表面に縫着することによ
り、ほぼ逆V字状に形成される。留め具11をこのよう
に形成することにより、布テープ1は無理のない状態で
スポーツ・シューズ2に縫着されると共に、紐3をこの
留め具11に通した時、該布テープ1と紐3との接触が
円滑になる。
【0012】留め具11は、スポーツ・シューズ2の上
面中央部に数カ所ずつ2列に、しかも左右対称となるよ
うに形成され、この2列の留め具11の各々に左右交互
に紐3を通すことによって、紐3がジグザグ状にスポー
ツ・シューズ2に留められる。尚、複数の留め具11を
1列に形成するには、布テープ1を各留め具11ごとに
1本ずつ使用しても良いが、本実施例においては、1本
の布テープ1を、留め具11を形成する場所でそれぞれ
ほぼ逆V字状となるようにジグザグに折り返し、そのう
ちのV字状部近辺をそれぞれスポーツ・シューズ2に縫
着することによって各留め具11が形成してある。尚、
上記V字状部は逆台形状となっていても構わない。
面中央部に数カ所ずつ2列に、しかも左右対称となるよ
うに形成され、この2列の留め具11の各々に左右交互
に紐3を通すことによって、紐3がジグザグ状にスポー
ツ・シューズ2に留められる。尚、複数の留め具11を
1列に形成するには、布テープ1を各留め具11ごとに
1本ずつ使用しても良いが、本実施例においては、1本
の布テープ1を、留め具11を形成する場所でそれぞれ
ほぼ逆V字状となるようにジグザグに折り返し、そのう
ちのV字状部近辺をそれぞれスポーツ・シューズ2に縫
着することによって各留め具11が形成してある。尚、
上記V字状部は逆台形状となっていても構わない。
【0013】上記のように使用される本実施例の布テー
プ1には、あらかじめ耐摩耗性向上樹脂を塗布してあ
る。この耐摩耗性向上樹脂としてはシリコン系の合成樹
脂を使用することができる。このシリコン系の合成樹脂
には、例えばニッカシリコンAM−500〔日華化学
(株)の商品名〕がある。耐摩耗性向上樹脂を布テープ
1に塗布することにより、該布テープ1と紐3との間の
摩擦が減少して布テープ1の摩耗が防止される。尚、こ
の耐摩耗性向上樹脂は、シリコン系の合成樹脂以外のも
の、例えばフッ素樹脂などとすることも可能である。要
するに耐久性のある耐摩耗性向上樹脂であれば何でも良
い。
プ1には、あらかじめ耐摩耗性向上樹脂を塗布してあ
る。この耐摩耗性向上樹脂としてはシリコン系の合成樹
脂を使用することができる。このシリコン系の合成樹脂
には、例えばニッカシリコンAM−500〔日華化学
(株)の商品名〕がある。耐摩耗性向上樹脂を布テープ
1に塗布することにより、該布テープ1と紐3との間の
摩擦が減少して布テープ1の摩耗が防止される。尚、こ
の耐摩耗性向上樹脂は、シリコン系の合成樹脂以外のも
の、例えばフッ素樹脂などとすることも可能である。要
するに耐久性のある耐摩耗性向上樹脂であれば何でも良
い。
【0014】以下、耐摩耗性向上のための合成樹脂の塗
布の方法をニッカシリコンAM−500の例で説明す
る。上記ニッカシリコンAM−500の本発明の布テー
プへの付着は水溶液で使用される。この方法であると均
一な付着が達成できるからである。この水溶液の濃度は
20%以上とするのが好ましく、最も好ましいのは20
%である。濃度が20%未満では耐摩耗性を向上させる
効果が急激に減少し、20%を大きく越えてもこの効果
はあまり変わらず、そのためコストが高くなる。
布の方法をニッカシリコンAM−500の例で説明す
る。上記ニッカシリコンAM−500の本発明の布テー
プへの付着は水溶液で使用される。この方法であると均
一な付着が達成できるからである。この水溶液の濃度は
20%以上とするのが好ましく、最も好ましいのは20
%である。濃度が20%未満では耐摩耗性を向上させる
効果が急激に減少し、20%を大きく越えてもこの効果
はあまり変わらず、そのためコストが高くなる。
【0015】尚、実際には、このニッカシリコンAM−
500は、メラミン樹脂であるメラミンM−3〔住友化
学(株)の商品名〕や触媒としてのスミテックス〔住友
化学(株)の商品名〕を添加して使用する。そして、こ
れを布テープへの付着量で示せば、シリコン化合物成分
として7〜9%owf(対繊維付着量)程度である。
尚、耐摩耗性向上樹脂の付着法は、コーティング法、ス
プレー法など、適宜な方法でも良いことは言うまでもな
い。
500は、メラミン樹脂であるメラミンM−3〔住友化
学(株)の商品名〕や触媒としてのスミテックス〔住友
化学(株)の商品名〕を添加して使用する。そして、こ
れを布テープへの付着量で示せば、シリコン化合物成分
として7〜9%owf(対繊維付着量)程度である。
尚、耐摩耗性向上樹脂の付着法は、コーティング法、ス
プレー法など、適宜な方法でも良いことは言うまでもな
い。
【0016】図2は、耐摩耗性向上樹脂を布テープ1に
塗布する工程の一例を示す縦断面図で、布テープ1は、
あらかじめ右端の容器41の中に用意される。この容器
41内の布テープ1は、上方に設けたテンションバー4
2で一定に延ばされた後、ディップ槽43に導入され
る。このディップ槽43の中には耐摩耗性向上樹脂が約
40℃に加温された状態で収容されており、布テープ1
は、このディップ槽43の中に沈めたローラ43aを迂
回することにより上記耐摩耗性向上樹脂が塗布される。
塗布する工程の一例を示す縦断面図で、布テープ1は、
あらかじめ右端の容器41の中に用意される。この容器
41内の布テープ1は、上方に設けたテンションバー4
2で一定に延ばされた後、ディップ槽43に導入され
る。このディップ槽43の中には耐摩耗性向上樹脂が約
40℃に加温された状態で収容されており、布テープ1
は、このディップ槽43の中に沈めたローラ43aを迂
回することにより上記耐摩耗性向上樹脂が塗布される。
【0017】上記ディップ槽43を出た布テープ1は隣
のマングル44に導かれ、2本のローラ44aの間で圧
搾されて余分に付着した耐摩耗性向上樹脂が除去され
る。その後、布テープ1は乾燥機45に導入される。こ
の乾燥機45の内部には、上下にそれぞれ多数の案内ロ
ーラ45aが配置されると共に、ガスバーナ(図示省
略)によって140〜150℃に加熱された熱風が循環
しており、布テープ1は、上記上下のローラに交互に掛
けられ、熱風によって乾燥される。この乾燥機45を出
た布テープ1は、図2の左端の製品容器46の中に収容
される。
のマングル44に導かれ、2本のローラ44aの間で圧
搾されて余分に付着した耐摩耗性向上樹脂が除去され
る。その後、布テープ1は乾燥機45に導入される。こ
の乾燥機45の内部には、上下にそれぞれ多数の案内ロ
ーラ45aが配置されると共に、ガスバーナ(図示省
略)によって140〜150℃に加熱された熱風が循環
しており、布テープ1は、上記上下のローラに交互に掛
けられ、熱風によって乾燥される。この乾燥機45を出
た布テープ1は、図2の左端の製品容器46の中に収容
される。
【0018】以上のように構成された本実施例の布テー
プ1について耐摩耗試験を行った。尚、比較のため、従
来の布テープについても耐摩耗試験を行った。これらの
耐摩耗試験の条件は次の通りである。
プ1について耐摩耗試験を行った。尚、比較のため、従
来の布テープについても耐摩耗試験を行った。これらの
耐摩耗試験の条件は次の通りである。
【0019】<耐摩耗試験の条件> (1) 実施例の布テープについて。 ナイロン糸で平織りにした巾7mm、厚さ0.7mmの
布テープ1を使用し、図2に示す工程で、この布テープ
1を、ニッカシリコンAM−500(前記商品名)20
%、メラミンM−3(前記商品名)0.7%、およびス
ミテックス(前記商品名)0.3%からなるディップ槽
43中の水溶液に浸漬した後、マングル44で余分に付
着した液を絞り取り、その後、乾燥機45に入れて14
0℃の熱風で乾燥させた。この布テープ1のシリコン分
の付着量は、約7〜9%owfであった。
布テープ1を使用し、図2に示す工程で、この布テープ
1を、ニッカシリコンAM−500(前記商品名)20
%、メラミンM−3(前記商品名)0.7%、およびス
ミテックス(前記商品名)0.3%からなるディップ槽
43中の水溶液に浸漬した後、マングル44で余分に付
着した液を絞り取り、その後、乾燥機45に入れて14
0℃の熱風で乾燥させた。この布テープ1のシリコン分
の付着量は、約7〜9%owfであった。
【0020】(2) 比較例の布テープについて。 ナイロン糸で平織りにした巾7mm、厚さ0.7mmの
布テープ2本を使用した。
布テープ2本を使用した。
【0021】(3) 試験方法 対六角棒摩耗試験方法(JIS D4604)によっ
た。即ち、図3に示す如く、布テープ1を二面幅6.3
5mmの六角棒51に85°の角度で掛け、この布テー
プ1の水平方向の端を直径400mmの振動ドラム52
の外周に結合し、垂直方向の端を2.3kgのおもり5
3に結合する。他方、上記振動ドラム52をクランクア
ーム54でクランク55に連結し、このクランク55を
回転することにより振動ドラム52を左右に回動させ
る。この回動に伴い、布テープ1は六角棒51の外周と
摩擦接触し、これが繰り返される。
た。即ち、図3に示す如く、布テープ1を二面幅6.3
5mmの六角棒51に85°の角度で掛け、この布テー
プ1の水平方向の端を直径400mmの振動ドラム52
の外周に結合し、垂直方向の端を2.3kgのおもり5
3に結合する。他方、上記振動ドラム52をクランクア
ーム54でクランク55に連結し、このクランク55を
回転することにより振動ドラム52を左右に回動させ
る。この回動に伴い、布テープ1は六角棒51の外周と
摩擦接触し、これが繰り返される。
【0022】この耐摩耗試験の結果を下記の表1に示
す。表1から明らかなように、実施例の布テープ1は1
0000回まで摩擦接触させても破断せず、摩擦面に若
干の毛羽立ちが見られた程度で、ほとんど変化は認めら
れなかった。これに対して比較例の2本の布テープは、
300回くらいで若干の摩耗が現れ、500回くらいで
摩擦面が全て摩耗して毛羽立ちが多く発生し、結局、1
本は1730回、他の1本は1200回で破断に至っ
た。このように実施例の布テープ1は、比較例の布テー
プに比べて優れた耐摩耗性を有することが証明された。
す。表1から明らかなように、実施例の布テープ1は1
0000回まで摩擦接触させても破断せず、摩擦面に若
干の毛羽立ちが見られた程度で、ほとんど変化は認めら
れなかった。これに対して比較例の2本の布テープは、
300回くらいで若干の摩耗が現れ、500回くらいで
摩擦面が全て摩耗して毛羽立ちが多く発生し、結局、1
本は1730回、他の1本は1200回で破断に至っ
た。このように実施例の布テープ1は、比較例の布テー
プに比べて優れた耐摩耗性を有することが証明された。
【0023】従って、本実施例の布テープ1は、スポー
ツ・シューズ2の留め具11として使用した場合、優れ
た耐摩耗性を示し、従来の布テープを使用した場合に比
して、その破断に至るまでの寿命を一層長くできること
は明らかである。
ツ・シューズ2の留め具11として使用した場合、優れ
た耐摩耗性を示し、従来の布テープを使用した場合に比
して、その破断に至るまでの寿命を一層長くできること
は明らかである。
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のうち請求
項1記載の発明によれば、スポーツ・シューズを履く時
に締める紐をスポーツ・シューズに留めるための布テー
プであって、該布テープに耐摩耗性向上樹脂を塗布した
ため、上記紐に対する布テープの摩擦が減少して、毛羽
立ちが防止され、該布テープの破断に至るまでの寿命を
一層長くすることができる。
項1記載の発明によれば、スポーツ・シューズを履く時
に締める紐をスポーツ・シューズに留めるための布テー
プであって、該布テープに耐摩耗性向上樹脂を塗布した
ため、上記紐に対する布テープの摩擦が減少して、毛羽
立ちが防止され、該布テープの破断に至るまでの寿命を
一層長くすることができる。
【0026】また、請求項2記載の発明によれば、上記
耐摩耗性向上樹脂がシリコン系の合成樹脂であるため、
上記紐に対する該布テープの摩擦が著しく減少して、毛
羽立ちも防止され、該布テープの破断に至るまでの寿命
が大幅に長くなる。
耐摩耗性向上樹脂がシリコン系の合成樹脂であるため、
上記紐に対する該布テープの摩擦が著しく減少して、毛
羽立ちも防止され、該布テープの破断に至るまでの寿命
が大幅に長くなる。
【0027】また、請求項3記載の発明によれば、上記
布テープがナイロン糸で織り組織にしてあるため、ナイ
ロン繊維そのものの高い耐摩耗性と、織り組織における
繊維同士の摩擦の少なさ等により、上記布テープは確実
に耐摩耗性に優れ、その結果、該布テープの破断に至る
までの寿命が長くなる。
布テープがナイロン糸で織り組織にしてあるため、ナイ
ロン繊維そのものの高い耐摩耗性と、織り組織における
繊維同士の摩擦の少なさ等により、上記布テープは確実
に耐摩耗性に優れ、その結果、該布テープの破断に至る
までの寿命が長くなる。
【0028】また、請求項4記載の発明によれば、上記
織り組織が平織りであるため、上記布テープは繊維同士
の摩擦が確実に少なく、このため耐摩耗性に優れ、その
結果、該布テープの破断に至るまでの寿命が長くなる。
織り組織が平織りであるため、上記布テープは繊維同士
の摩擦が確実に少なく、このため耐摩耗性に優れ、その
結果、該布テープの破断に至るまでの寿命が長くなる。
【図1】本発明の布テープの一実施例を、該布テープを
縫着したスポーツ・シューズと共に示す斜視図である。
縫着したスポーツ・シューズと共に示す斜視図である。
【図2】耐摩耗性向上樹脂を布テープに塗布する工程の
一例を示す縦断面図である。
一例を示す縦断面図である。
【図3】対六角棒摩耗試験方法(JIS D4604)
の概要を示す正面図である。
の概要を示す正面図である。
1・・・・・布テープ 11・・・・留め具 2・・・・・スポーツ・シューズ 3・・・・・紐 41・・・・容器 42・・・・テンションバー 43・・・・ディップ槽 43a・・・ローラ 44・・・・マングル 44a・・・ローラ 45・・・・乾燥機 45a・・・案内ローラ 46・・・・製品容器 51・・・・六角棒 52・・・・振動ドラム 53・・・・おもり 54・・・・クランクアーム 55・・・・クランク
Claims (4)
- 【請求項1】スポーツ・シューズを履く時に締める紐を
スポーツ・シューズに留めるための布テープであって、
該布テープに耐摩耗性向上樹脂を塗布したことを特徴と
する、スポーツ・シューズ用の布テープ。 - 【請求項2】上記耐摩耗性向上樹脂がシリコン系の合成
樹脂であることを特徴とする、請求項1記載のスポーツ
・シューズ用の布テープ。 - 【請求項3】上記布テープはナイロン糸で織り組織にし
てあることを特徴とする、請求項1または2に記載のス
ポーツ・シューズ用の布テープ。 - 【請求項4】上記織り組織が平織りであることを特徴と
する、請求項3記載のスポーツ・シューズ用の布テー
プ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35630596A JPH10179209A (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | スポーツ・シューズ用の布テープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35630596A JPH10179209A (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | スポーツ・シューズ用の布テープ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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- 1996-12-24 JP JP35630596A patent/JPH10179209A/ja active Pending
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