JPH10174827A - フィルタ回転型レンジフード - Google Patents
フィルタ回転型レンジフードInfo
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- JPH10174827A JPH10174827A JP8336663A JP33666396A JPH10174827A JP H10174827 A JPH10174827 A JP H10174827A JP 8336663 A JP8336663 A JP 8336663A JP 33666396 A JP33666396 A JP 33666396A JP H10174827 A JPH10174827 A JP H10174827A
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Landscapes
- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
- Ventilation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 油煙を効率良く吸引して光触媒作用で油分解
し、メンテナンスフリーのレンジフードを得る。 【解決手段】 このレンジフードは、フードケースの一
面のほぼ半分の面積をもつ入側開口部2を区画するフー
ドケース中央側の縁部に回転軸3を設け、回転軸3に円
盤状フィルタ4の中心部を回転可能に固定している。円
盤状フィルタ4は、光触媒を担持したガラス繊維製又は
光触媒をコーティングした金属製であり、周縁部が前記
入側開口部を区画するフードケース周辺側の縁部に当接
しながら回転する。入側開口部2が形成されていないフ
ードケース1の内部に、円盤状フィルタ4に紫外線を照
射する紫外線光源6が配置されている。 【効果】 調理時等にフィルタ4を回転させると共に紫
外線光源6を点灯することにより、油煙に浮遊している
油滴をフィルタ4で濾過すると同時に、付着した油を紫
外線照射で活性した光触媒によって酸化分解する。
し、メンテナンスフリーのレンジフードを得る。 【解決手段】 このレンジフードは、フードケースの一
面のほぼ半分の面積をもつ入側開口部2を区画するフー
ドケース中央側の縁部に回転軸3を設け、回転軸3に円
盤状フィルタ4の中心部を回転可能に固定している。円
盤状フィルタ4は、光触媒を担持したガラス繊維製又は
光触媒をコーティングした金属製であり、周縁部が前記
入側開口部を区画するフードケース周辺側の縁部に当接
しながら回転する。入側開口部2が形成されていないフ
ードケース1の内部に、円盤状フィルタ4に紫外線を照
射する紫外線光源6が配置されている。 【効果】 調理時等にフィルタ4を回転させると共に紫
外線光源6を点灯することにより、油煙に浮遊している
油滴をフィルタ4で濾過すると同時に、付着した油を紫
外線照射で活性した光触媒によって酸化分解する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光触媒による油分解機
能を利用してセルフクリーニング作用を持たせたレンジ
フードに関する。
能を利用してセルフクリーニング作用を持たせたレンジ
フードに関する。
【0002】
【従来の技術】厨房等には、快適な居住空間を維持する
ため、調理等の際に発生した煙を外部に排気するレンジ
フードが設けられている。しかし、従来のレンジフード
は、油が付着しやすく、美観を損ねる欠点がある。そこ
で、フィルタ部に使い捨ての不織布フィルタを取り付
け、汚染状況に応じてフィルタを取り替えている。ま
た、油汚れを拭き取りやすくするため、フッ素樹脂コー
ティングをレンジフードの内面に施すことも知られてい
る。更に最近では、セルフクリーニング機能を持たせた
レンジフードも提案されている。このタイプのレンジフ
ードとして、紫外線により酸化分解作用を呈する触媒及
び熱により酸化分解作用を呈する触媒の混合触媒をフー
ド内部や吸気側に塗布したものが特開平5−15730
5号公報,特開平4−306440号公報等で提案され
ている。また、特開平7−229640号公報には、光
触媒を金属製フィルタにコーティングし、前面パネルの
内側に取り付けた近紫外線ランプからの照射で励起する
光触媒の作用によって油分解させる方式が紹介されてい
る。本発明者等も、掃除の手間がかからないメンテナン
スフリーのレンジフードとして、油捕集効率の向上及び
光触媒による油分解の促進を狙ってガラス繊維質の不織
布にTiO2 を担持させたフィルタを使用することを特
願平7−176858号,特願平8−19379号,特
願平8−163794号等で提案した。
ため、調理等の際に発生した煙を外部に排気するレンジ
フードが設けられている。しかし、従来のレンジフード
は、油が付着しやすく、美観を損ねる欠点がある。そこ
で、フィルタ部に使い捨ての不織布フィルタを取り付
け、汚染状況に応じてフィルタを取り替えている。ま
た、油汚れを拭き取りやすくするため、フッ素樹脂コー
ティングをレンジフードの内面に施すことも知られてい
る。更に最近では、セルフクリーニング機能を持たせた
レンジフードも提案されている。このタイプのレンジフ
ードとして、紫外線により酸化分解作用を呈する触媒及
び熱により酸化分解作用を呈する触媒の混合触媒をフー
ド内部や吸気側に塗布したものが特開平5−15730
5号公報,特開平4−306440号公報等で提案され
ている。また、特開平7−229640号公報には、光
触媒を金属製フィルタにコーティングし、前面パネルの
内側に取り付けた近紫外線ランプからの照射で励起する
光触媒の作用によって油分解させる方式が紹介されてい
る。本発明者等も、掃除の手間がかからないメンテナン
スフリーのレンジフードとして、油捕集効率の向上及び
光触媒による油分解の促進を狙ってガラス繊維質の不織
布にTiO2 を担持させたフィルタを使用することを特
願平7−176858号,特願平8−19379号,特
願平8−163794号等で提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】フィルタ部に取り付け
た使い捨ての不織布フィルタを汚染状況に応じて交換す
る方式では、フィルタの交換に手数が掛り、コスト高に
なる。フードケース内面にフッ素樹脂コーティングした
レンジフードでは、面倒な付着油の拭取り作業が依然と
して解消されていない。レンジフード内部には清掃作業
の障害となる折曲げ加工部,リベット,ビス等の突起が
あり、更にファンが取り付けられているため、清掃作業
自体が困難である。また、高所にレンジフードが設置さ
れていることから、危険を伴う作業ともなる。セルフク
リーニング作用をもつレンジフードのうち、フィルタに
加熱触媒をコーティングしたものでは、フィルタを30
0℃以上の高温に加熱することが必要になる。そのた
め、火災や火傷等,安全面での問題がある。しかも、フ
ードケース,ファン,スイッチ類に耐熱性が要求される
ことから、高価な材料でレンジフードを作製することが
要求され、製品コストが上昇する。
た使い捨ての不織布フィルタを汚染状況に応じて交換す
る方式では、フィルタの交換に手数が掛り、コスト高に
なる。フードケース内面にフッ素樹脂コーティングした
レンジフードでは、面倒な付着油の拭取り作業が依然と
して解消されていない。レンジフード内部には清掃作業
の障害となる折曲げ加工部,リベット,ビス等の突起が
あり、更にファンが取り付けられているため、清掃作業
自体が困難である。また、高所にレンジフードが設置さ
れていることから、危険を伴う作業ともなる。セルフク
リーニング作用をもつレンジフードのうち、フィルタに
加熱触媒をコーティングしたものでは、フィルタを30
0℃以上の高温に加熱することが必要になる。そのた
め、火災や火傷等,安全面での問題がある。しかも、フ
ードケース,ファン,スイッチ類に耐熱性が要求される
ことから、高価な材料でレンジフードを作製することが
要求され、製品コストが上昇する。
【0004】他方、光触媒をコーティングした金属フィ
ルタを使用し、紫外線照射によって油汚れを分解除去す
る方法では、フィルタより風上に紫外線光源を配置して
いるので、紫外線光源に油が付着し易く、紫外線強度が
低下し易い。紫外線強度の低下をもたらす油付着は、紫
外線光源をTiO2 でコーティングし、或いはTiO 2
コーティングした紫外線透過板をランプカバーとして使
用すること等により抑制することができるものの、その
分だけ特殊な器具が必要とされる。また、フードケース
の前部に紫外線光源を配置しているので、漏洩する紫外
線が避けられず、たとえ300nm以上の波長をもつ紫
外線が人体に及ぼす悪影響が少ないといっても、全く悪
影響を与えないとは言い切れない。本発明は、このよう
な問題を解消すべく案出されたものであり、レンジフー
ド内部の油が付着しにくい箇所に配置した紫外線光源で
回転中のフィルタを紫外線照射することにより、光触媒
作用で効率よく油分解しながら、油付着により紫外線光
源が汚染されることを防止し、長期間にわたって良好な
油分解能を維持するレンジフードを提供することを目的
とする。
ルタを使用し、紫外線照射によって油汚れを分解除去す
る方法では、フィルタより風上に紫外線光源を配置して
いるので、紫外線光源に油が付着し易く、紫外線強度が
低下し易い。紫外線強度の低下をもたらす油付着は、紫
外線光源をTiO2 でコーティングし、或いはTiO 2
コーティングした紫外線透過板をランプカバーとして使
用すること等により抑制することができるものの、その
分だけ特殊な器具が必要とされる。また、フードケース
の前部に紫外線光源を配置しているので、漏洩する紫外
線が避けられず、たとえ300nm以上の波長をもつ紫
外線が人体に及ぼす悪影響が少ないといっても、全く悪
影響を与えないとは言い切れない。本発明は、このよう
な問題を解消すべく案出されたものであり、レンジフー
ド内部の油が付着しにくい箇所に配置した紫外線光源で
回転中のフィルタを紫外線照射することにより、光触媒
作用で効率よく油分解しながら、油付着により紫外線光
源が汚染されることを防止し、長期間にわたって良好な
油分解能を維持するレンジフードを提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のレンジフード
は、その目的を達成するため、フードケースの一面に設
けられた入側開口部と、該入側開口部を区画するフード
ケース内に設けられた回転軸と、該回転軸に回転可能に
固定され、周縁部が前記入側開口部を区画するフードケ
ース周辺側の縁部に当接する、触媒を担持した円盤状フ
ィルタと、前記入側開口部が形成されていない前記一面
に設けられ、前記触媒を励起・活性化させる励起手段と
を備えたことを特徴とする。触媒担持フィルタとして
は、光触媒を担持したガラス繊維製又は光触媒をコーテ
ィングした金属製の円盤状フィルタが好ましいが、Si
O2 ,B2 O3 ,Na 2 O,Al2 O3 等の金属酸化物
を初めとする加熱触媒も使用可能である。光触媒を使用
する場合、入側開口部が形成されていない前記一面に励
起手段として紫外線光源を設け、円盤状フィルタに紫外
線を照射する。また、加熱触媒を使用する場合には遠赤
外線熱源を設け、遠赤外線を照射する。調理時等には、
フィルタを回転させると共に、紫外線光源を点灯する。
これにより、油煙が入側開口部から円盤状フィルタを通
過すると同時に、フィルタに付着した油は紫外線照射で
活性化した光触媒により分解される。紫外線光源の背面
に反射板を設けるとき、紫外線の照射効率が向上する。
は、その目的を達成するため、フードケースの一面に設
けられた入側開口部と、該入側開口部を区画するフード
ケース内に設けられた回転軸と、該回転軸に回転可能に
固定され、周縁部が前記入側開口部を区画するフードケ
ース周辺側の縁部に当接する、触媒を担持した円盤状フ
ィルタと、前記入側開口部が形成されていない前記一面
に設けられ、前記触媒を励起・活性化させる励起手段と
を備えたことを特徴とする。触媒担持フィルタとして
は、光触媒を担持したガラス繊維製又は光触媒をコーテ
ィングした金属製の円盤状フィルタが好ましいが、Si
O2 ,B2 O3 ,Na 2 O,Al2 O3 等の金属酸化物
を初めとする加熱触媒も使用可能である。光触媒を使用
する場合、入側開口部が形成されていない前記一面に励
起手段として紫外線光源を設け、円盤状フィルタに紫外
線を照射する。また、加熱触媒を使用する場合には遠赤
外線熱源を設け、遠赤外線を照射する。調理時等には、
フィルタを回転させると共に、紫外線光源を点灯する。
これにより、油煙が入側開口部から円盤状フィルタを通
過すると同時に、フィルタに付着した油は紫外線照射で
活性化した光触媒により分解される。紫外線光源の背面
に反射板を設けるとき、紫外線の照射効率が向上する。
【0006】
【実施の形態】本発明に従ったレンジフードは、たとえ
ば図1に示すように、フードケース1の一面に開口部2
が設けられている。開口部2はフードケース1の一面の
ほぼ半分の大きさで半円状(図2参照)に形成されてお
り、開口部2を区画するフードケース1中央側の縁部に
回転軸3が取り付けられている。開口部2には、必要に
応じてバッフル板(図示せず)を取り付けることもでき
る。バッフル板を配置すると、フィルタ方向の吸込み風
速が高くなり、レンジフード1の外側に逃げる油煙が少
なくなる。
ば図1に示すように、フードケース1の一面に開口部2
が設けられている。開口部2はフードケース1の一面の
ほぼ半分の大きさで半円状(図2参照)に形成されてお
り、開口部2を区画するフードケース1中央側の縁部に
回転軸3が取り付けられている。開口部2には、必要に
応じてバッフル板(図示せず)を取り付けることもでき
る。バッフル板を配置すると、フィルタ方向の吸込み風
速が高くなり、レンジフード1の外側に逃げる油煙が少
なくなる。
【0007】回転軸3には、円盤状フィルタ4の中央部
が固定されている。円盤状フィルタ4としては、光触媒
を担持したガラス繊維製フィルタ又は光触媒をコーティ
ングした金属製フィルタが使用される。光触媒には、紫
外線照射によって励起され、油を酸化分解特性を呈する
TiO2 を初めとする種々の金属酸化物がある。TiO
2 を光触媒として使用する場合、アナターゼ型のTiO
2 が好ましい。ガラス繊維質フィルタは、ガラス繊維を
シリカ系無機質バインダで結合したものであり、これを
基材としてTiO2 等の光触媒を担持させる。金属製フ
ィルタの場合、パンチング又はルーバ加工されたアルミ
ニウム,鋼板等に光触媒をスプレー塗装でコーティング
したものが使用される。円盤状フィルタ4の周縁部は、
フードケース1に設けられているシュー5に摺動する。
が固定されている。円盤状フィルタ4としては、光触媒
を担持したガラス繊維製フィルタ又は光触媒をコーティ
ングした金属製フィルタが使用される。光触媒には、紫
外線照射によって励起され、油を酸化分解特性を呈する
TiO2 を初めとする種々の金属酸化物がある。TiO
2 を光触媒として使用する場合、アナターゼ型のTiO
2 が好ましい。ガラス繊維質フィルタは、ガラス繊維を
シリカ系無機質バインダで結合したものであり、これを
基材としてTiO2 等の光触媒を担持させる。金属製フ
ィルタの場合、パンチング又はルーバ加工されたアルミ
ニウム,鋼板等に光触媒をスプレー塗装でコーティング
したものが使用される。円盤状フィルタ4の周縁部は、
フードケース1に設けられているシュー5に摺動する。
【0008】開口部2のないフードケース1の一面内側
に、紫外線光源6が設けられている。この位置に紫外線
光源6を配置するとき、紫外線がフードケースの外部に
漏れることがなく、また油煙が紫外線光源6に付着する
こともなくなる。紫外線光源6としては、波長400n
m以下の紫外線を放射するランプであれば良く、健康ラ
ンプ,ケミカルランプ,ブラックライト,殺菌灯,高圧
水銀灯等が使用可能である。図1,図2では、3本の直
管状ランプを配列した例を示しているが、本発明はこれ
に拘束されるものではなく、円盤状フィルタ4のサイズ
や種類に応じてランプの本数を適宜替えることができ
る。また、リング状のランプを紫外線光源6に使用する
ことも可能である。なお、図1の例では、フードケース
1の側板と円盤状フィルタ4との間に紫外線光源6を設
けているが、反対側(図1では円盤状フィルタ4の上
部)に又は円盤状フィルタ4の両側に設けることも可能
である。
に、紫外線光源6が設けられている。この位置に紫外線
光源6を配置するとき、紫外線がフードケースの外部に
漏れることがなく、また油煙が紫外線光源6に付着する
こともなくなる。紫外線光源6としては、波長400n
m以下の紫外線を放射するランプであれば良く、健康ラ
ンプ,ケミカルランプ,ブラックライト,殺菌灯,高圧
水銀灯等が使用可能である。図1,図2では、3本の直
管状ランプを配列した例を示しているが、本発明はこれ
に拘束されるものではなく、円盤状フィルタ4のサイズ
や種類に応じてランプの本数を適宜替えることができ
る。また、リング状のランプを紫外線光源6に使用する
ことも可能である。なお、図1の例では、フードケース
1の側板と円盤状フィルタ4との間に紫外線光源6を設
けているが、反対側(図1では円盤状フィルタ4の上
部)に又は円盤状フィルタ4の両側に設けることも可能
である。
【0009】紫外線光源6の背面には、反射板7を配置
することが好ましい。反射板7としては、表面光沢の高
い亜鉛めっき鋼板,アルミめっき鋼板等が使用され、円
盤状フィルタ4に対する紫外線照射効率を向上させる。
調理時等には、ファン8を駆動させ、円盤状フィルタ4
を回転させると共に、紫外線光源6を点灯する。調理器
等で発生した油煙は、ファン8によってフードケース1
の内部に吸引され、円盤状フィルタ4を通過する際に浮
遊油が除去される。油除去されたガスは、ダクト9を経
て外気に放出される。
することが好ましい。反射板7としては、表面光沢の高
い亜鉛めっき鋼板,アルミめっき鋼板等が使用され、円
盤状フィルタ4に対する紫外線照射効率を向上させる。
調理時等には、ファン8を駆動させ、円盤状フィルタ4
を回転させると共に、紫外線光源6を点灯する。調理器
等で発生した油煙は、ファン8によってフードケース1
の内部に吸引され、円盤状フィルタ4を通過する際に浮
遊油が除去される。油除去されたガスは、ダクト9を経
て外気に放出される。
【0010】油が付着した円盤状フィルタ4は、回転し
て、紫外線光源6からの紫外線照射領域に至る。そし
て、紫外線照射で活性化した光触媒の作用により、付着
油が酸化分解される。このとき、円盤状フィルタ4は油
煙から熱が伝達された直後の高温状態にあるため、光触
媒の油分解作用が促進される。また、付着油を酸化分解
し円盤状フィルタ4を清浄な状態に維持するため、調理
後にファン8を停止した後でも、円盤状フィルタ4の回
転及び紫外線光源6の点灯を所定時間継続させることが
好ましい。このように付着油を分解しながら円盤状フィ
ルタ4に油煙を通過させるとき、油捕集効率及び油分解
効率を高位に安定維持してレンジフードを作動させるこ
とが可能となる。
て、紫外線光源6からの紫外線照射領域に至る。そし
て、紫外線照射で活性化した光触媒の作用により、付着
油が酸化分解される。このとき、円盤状フィルタ4は油
煙から熱が伝達された直後の高温状態にあるため、光触
媒の油分解作用が促進される。また、付着油を酸化分解
し円盤状フィルタ4を清浄な状態に維持するため、調理
後にファン8を停止した後でも、円盤状フィルタ4の回
転及び紫外線光源6の点灯を所定時間継続させることが
好ましい。このように付着油を分解しながら円盤状フィ
ルタ4に油煙を通過させるとき、油捕集効率及び油分解
効率を高位に安定維持してレンジフードを作動させるこ
とが可能となる。
【0011】
【実施例】密度50g/m2 のガラス繊維製不織布に担
持量70g/m2 でTiO2 を担持させたものを無機質
バインダで固め、半径300mmの円盤状フィルタ4と
した。レンジフードの開口部2を覆うように円盤状フィ
ルタ4を回転可能に組み込み、開口部2のないフードケ
ース1の一側面に紫外線光源6として20Wのブラック
ライト3本を取り付けた。また、紫外線光源6の背面
に、Alめっき鋼板製の反射板7を取り付けた。調理
中、ファン8を駆動させ油煙をフードケース1の内部に
吸引すると共に、円盤状フィルタ4を3rpmで回転さ
せ、紫外線光源6を点灯した。調理後、ファン8を止め
るが、円盤状フィルタ4の回転及び紫外線光源6の点灯
を1時間継続した。この条件下でレンジフードを3か月
間継続使用し、円盤状フィルタ4に対する油付着量の経
時変化を測定したところ、3か月経過した時点でもフィ
ルタ4の重量増加が一定量で飽和しており、フィルタ4
に付着した油が光触媒作用によって分解されていること
が判る。
持量70g/m2 でTiO2 を担持させたものを無機質
バインダで固め、半径300mmの円盤状フィルタ4と
した。レンジフードの開口部2を覆うように円盤状フィ
ルタ4を回転可能に組み込み、開口部2のないフードケ
ース1の一側面に紫外線光源6として20Wのブラック
ライト3本を取り付けた。また、紫外線光源6の背面
に、Alめっき鋼板製の反射板7を取り付けた。調理
中、ファン8を駆動させ油煙をフードケース1の内部に
吸引すると共に、円盤状フィルタ4を3rpmで回転さ
せ、紫外線光源6を点灯した。調理後、ファン8を止め
るが、円盤状フィルタ4の回転及び紫外線光源6の点灯
を1時間継続した。この条件下でレンジフードを3か月
間継続使用し、円盤状フィルタ4に対する油付着量の経
時変化を測定したところ、3か月経過した時点でもフィ
ルタ4の重量増加が一定量で飽和しており、フィルタ4
に付着した油が光触媒作用によって分解されていること
が判る。
【0012】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のレンジ
フードは、開口部を臨むように円盤状フィルタを回転可
能に配置し、調理時等に発生した油煙を捕集すると共
に、円盤状フィルタに付着した油を光触媒作用で酸化分
解している。そのため、フィルタが常に清浄に維持さ
れ、油捕集効率及び付着油分解効率が高位に安定した状
態でレンジフードを使用することが可能となる。また、
紫外線光源が開口部に臨まない位置に配置されているの
で、浮遊する油滴が紫外線光源に直接飛来・付着するこ
とがなく、紫外線強度の低下も防止される。更には、紫
外線が外部に漏洩することもないので、使用者に対する
安全面にも優れたレンジフードとなる。
フードは、開口部を臨むように円盤状フィルタを回転可
能に配置し、調理時等に発生した油煙を捕集すると共
に、円盤状フィルタに付着した油を光触媒作用で酸化分
解している。そのため、フィルタが常に清浄に維持さ
れ、油捕集効率及び付着油分解効率が高位に安定した状
態でレンジフードを使用することが可能となる。また、
紫外線光源が開口部に臨まない位置に配置されているの
で、浮遊する油滴が紫外線光源に直接飛来・付着するこ
とがなく、紫外線強度の低下も防止される。更には、紫
外線が外部に漏洩することもないので、使用者に対する
安全面にも優れたレンジフードとなる。
【図1】 円盤状フィルタを回転可能に配置したレンジ
フードの側断面図
フードの側断面図
【図2】 同レンジフードの円盤状フィルタ部分を上か
ら見た図
ら見た図
1:フードケース 2:開口部 3:回転軸
4:円盤状フィルタ 5:シュー 6:紫外線光源 7:反射板 8:
ファン 9:ダクト
4:円盤状フィルタ 5:シュー 6:紫外線光源 7:反射板 8:
ファン 9:ダクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 成寿 千葉県市川市高谷新町7番1号 日新製鋼 株式会社技術研究所内 (72)発明者 福本 博光 千葉県市川市高谷新町7番1号 日新製鋼 株式会社技術研究所内 (72)発明者 櫻井 浩一郎 茨城県つくば市和台32番地 積水化学工業 株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 フードケースの一面に設けられた入側開
口部と、該入側開口部を区画するフードケース内に設け
られた回転軸と、該回転軸に回転可能に固定され、周縁
部が前記入側開口部を区画するフードケース周辺側の縁
部に当接する、触媒を担持した円盤状フィルタと、前記
入側開口部が形成されていない前記一面に設けられ、前
記触媒を励起・活性化させる励起手段とを備えたことを
特徴とするフィルタ回転型レンジフード。 - 【請求項2】 フードケースの一面に設けられ、前記一
面のほぼ半分の面積をもつ入側開口部と、該入側開口部
を区画するフードケース中央側の縁部に設けられた回転
軸と、該回転軸に中心部が回転可能に固定され、周縁部
が前記入側開口部を区画するフードケース周辺側の縁部
に当接する、光触媒を担持したガラス繊維製又は光触媒
をコーティングした金属製の円盤状フィルタと、前記入
側開口部が形成されていない前記一面に設けられ、前記
円盤状フィルタに紫外線を照射する紫外線光源とを備
え、油煙を前記入側開口部から前記円盤状フィルタを通
過させながら、前記紫外線光源からの紫外線で光触媒を
活性化させ油分解するフィルタ回転型レンジフード。 - 【請求項3】 請求項1記載の励起手段又は請求項2記
載の紫外線光源の背面に反射板が設けられているフィル
タ回転型レンジフード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8336663A JPH10174827A (ja) | 1996-12-17 | 1996-12-17 | フィルタ回転型レンジフード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8336663A JPH10174827A (ja) | 1996-12-17 | 1996-12-17 | フィルタ回転型レンジフード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10174827A true JPH10174827A (ja) | 1998-06-30 |
Family
ID=18301515
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8336663A Withdrawn JPH10174827A (ja) | 1996-12-17 | 1996-12-17 | フィルタ回転型レンジフード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10174827A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001027539A1 (de) * | 1999-10-14 | 2001-04-19 | BSH Bosch und Siemens Hausgeräte GmbH | Dunstabzugseinrichtung für küchendunst |
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-
1996
- 1996-12-17 JP JP8336663A patent/JPH10174827A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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