JPH10160687A - シート材材質判別装置及び画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動中のシート材の材質をシート材の表面で
反射した反射光量とシート材を透過した透過光量に基づ
いて判別するシート材材質判別装置のコストダウンを図
る。 【解決手段】 本シート材材質判別装置１２６Ａは、ガ
イド板（不図示）上を移動しているシート材Ｓの反射光
量と透過光量を、第１のＬＥＤ１２８と第２のＬＥＤ１
２９とフォトダイオード１３０を用いて検出する。第１
のＬＥＤ１２８から発射してシート材Ｓの表面で反射し
た光はフォトダイオード１３０に受光される。これより
所定時間後に第２のＬＥＤ１２９から発射してシート材
Ｓを透過した光はフォトダイオード１３０に受光され
る。フォトダイオード１３０が受光した反射光量と透過
光量は光量検出部１３９にて検出され、シート材材質判
別部１３６に２値出力される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を用
いているプリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成
装置に備えられるシート材材質判別装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の画
像形成装置には、普通紙のほかに様々な材質のシート材
が使用されている。その代表的なものとして、ＯＨＰ紙
や光沢紙等がある。

【０００３】電子写真方式の画像形成装置にＯＨＰ紙や
光沢紙をシート材として使用する場合には、現像剤（ト
ナー）の定着性を普通紙よりも高めなくてはならない。
一般的には、定着装置における搬送速度を普通紙の時よ
りも低速にしたり、定着温度を普通紙の時よりも高温に
したりして定着性を高めている。

【０００４】電子写真方式の画像形成装置の中には、移
動中（搬送中）のシート材が普通紙なのか、ＯＨＰ紙な
のか、光沢紙なのかを判別して、定着装置における搬送
速度や定着温度を材質に応じて制御しているものがあ
る。

【０００５】このような画像形成装置には、移動中のシ
ート材が普通紙なのか、ＯＨＰ紙なのか、光沢紙なのか
を判別するためのシート材材質判別装置が備えられてい
る。

【０００６】従来の画像形成装置に備えられているシー
ト材材質判別装置には、２組の発光手段（ＬＥＤ）と受
光手段（フォトダイオード）が用いられている。１組の
発光手段と受光手段は、シート材の表面で反射する反射
光量を計測するためのものであり、もう１組の発光手段
と受光手段は、シート材を透過する透過光量を計測する
ためのものである。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例の
シート材材質判別装置のように、２つの発光手段と２つ
の受光手段を用いる構成はコスト高になる問題点があっ
た。

【０００８】そこで本発明は、上述の如き事情に鑑みて
なされたもので、２つの発光手段と１つの受光手段また
は１つの発光手段と２つの受光手段を用いることによっ
てシート材の表面で反射する反射光量の計測とシート材
を透過する透過光量の計測とを可能としたシート材材質
判別装置を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は、移動中のシー
ト材の材質をシート材の表面で反射した反射光量とシー
ト材を透過した透過光量に基づいて判別するシート材材
質判別装置に係る。

【００１０】そして、本発明は、上記目的を達成するた
め、シート材の表面で反射させるための光を発光する第
１の発光手段と、前記第１の発光手段とは発光タイミン
グをずらしてシート材を透過させるための光を発光する
第２の発光手段と、シート材の表面で反射した反射光と
シート材を透過した透過光を時間をずらして個別に受光
する１つの受光手段と、を有することを特徴とする。

【００１１】また、本発明は、上記目的を達成するた
め、１つの発光手段と、前記発光手段から発射されてシ
ート材の表面で反射した反射光を受光する第１の受光手
段と、前記発光手段から発射されてシート材を透過した
透過光を受光する第２の受光手段と、を有することを特
徴とする。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 〈第１の実施の形態〉図１は本発明のシート材材質判別
装置を備えたカラーレーザービームプリンタ（画像形成
装置）の全体的な構成を示す。また、図２は本発明のシ
ート材材質判別装置の構成を示す。また、図３は定着装
置制御系の構成を示す。

【００１３】まず、図１に示すカラーレーザービームプ
リンタの全体的な構成について説明する。

【００１４】プリンタ本体１００内の略中央部には、ト
ナー像を担持して時計回り方向に回転する感光ドラム１
０１が配置されている。

【００１５】感光ドラム１０１の一方の側には、転写材
であるシート材Ｓを保持して反時計回り方向に回転する
転写ドラム１０２が配置されている。この転写ドラム１
０２上のシート材Ｓは感光ドラム１０１の表面に接触し
ながら回転移動する。

【００１６】感光ドラム１０１の他方の側には、反時計
回り方向に回転可能な複数色（イエロー、マゼンタ、シ
アン、ブラック）の現像カートリッジ１０３〜１０６が
配置されている。各色の現像カートリッジ１０３〜１０
６は中心軸（不図示）を中心として反時計回り方向に回
転する保持筒１０７に保持されている。

【００１７】感光ドラム１０１の上部には、感光ドラム
１０１の表面を露光するための露光装置１０８が配置さ
れている。この露光装置１０８は、画像データに基づく
レーザー光Ｌを発射するレーザーダイオード１０９と、
高速モータ１１０によって高速回転して、レーザーダイ
オード１０９から発射されたレーザー光Ｌを水平方向に
反射させるポリゴンミラー１１１と、同ポリゴンミラー
１１１で反射したレーザー光を集光する集光レンズ１１
２と、同集光レンズ１１２を透過したレーザー光Ｌを感
光ドラム１０１に向けて反射させる折返しミラー１１３
と、からなる。

【００１８】感光ドラム１０１のドラム回りには、ドラ
ム表面を均一に帯電させるためのローラ帯電器１１４、
ドラム上の残留トナーを除去するためのクリーニング部
材（ブレード）１１５等が配置されている。

【００１９】転写ドラム１０２のドラム回りには、給送
されてきたシート材Ｓの先端をドラムに固定するための
グリッパ部材１１６（ドラム側に取り付けられている）
と、ドラム上に吸着されているシート材Ｓを剥すための
分離爪１１７と、ドラム上に付着したトナーを除去する
ためのクリーニング手段（ファーブラシ）１１８等が配
置されている。

【００２０】分離爪１１７の下流側には、転写ドラム１
０２から剥されたシート材Ｓを定着処理して外部の排紙
トレイ１２０上へ排紙するための定着装置１１９が配置
されている。この定着装置１１９は、反時計回り方向に
回転する加圧ローラ１２０と、時計回り方向に回転する
定着ローラ１２１とからなる。

【００２１】転写ドラム１０２の下部には、多数枚のシ
ート材Ｓを積載収納したカセット１２２と、同カセット
１２２内のシート材Ｓを最上位のシート材から繰り出し
て１枚ずつ給送するための給送分離ローラ対１２３と、
カセット１２２内から給送されたシート材Ｓをグリッパ
部材１１６へ導くための透明プラスチック製のガイド板
１２４，１２５が配置されている。

【００２２】また、給送分離ローラ対１２３とグリッパ
部材１１６の間のガイド板１２５上に、本発明のシート
材材質判別装置１２６Ａが配置されている。

【００２３】次に、本プリンタがフルカラー印字を行う
場合の動作を説明する。

【００２４】印字スタート信号が入力すると、レーザー
ダイオード１０９が画像データのうちのイエロー画像の
データに基づくレーザー光を発射する。この時、イエロ
ー色の現像カートリッジ１０３が感光ドラム１０１に対
応するポジション（図１の位置）にセットされている。
同時に、感光ドラム１０１が時計回り方向に回転を開始
し、定着装置１１９及び給送分離ローラ対１２３が駆動
を開始する。

【００２５】レーザーダイオード１０９から発射された
レーザー光Ｌは時計回り方向に回転している感光ドラム
１０１の表面に照射される。これにより、感光ドラム１
０１上には順次静電潜像が形成される。この静電潜像は
現像カートリッジ１０３から供給されるイエロー色のト
ナーによって現像され、イエロー色のトナー像に変わ
る。

【００２６】カセット１２２内から給送されたシート材
Ｓの先端が転写ドラム１０２とグリッパ部材１１６の間
に入り込むと、グリッパ部材１１６が閉じてシート材先
端を転写ドラム１０２上に固定する。この後、ドラム面
にシート材Ｓを吸着した転写ドラム１０２が反時計回り
方向に回転し、シート材Ｓを感光ドラム１０１へ搬送す
る。

【００２７】また、カセット１２２内から給送されたシ
ート材Ｓが転写ドラム１０２へ送られる途中で、本発明
のシート材材質判別装置１２６Ａにより、シート材Ｓの
材質が判別される。

【００２８】転写ドラム１０２の回転が進んで行くと、
シート材Ｓ上には時計回り方向に回転している感光ドラ
ム１０１上のイエロー色のトナー像が順次転写されて行
く。

【００２９】続いて、レーザーダイオード１０９からマ
ゼンタ、シアン、ブラック画像のデータに基づくレーザ
ー光が順次発射される。これに合わせて各色の現像カー
トリッジ１０４，１０５，１０６が順に感光ドラム１０
１に対応するポジションにセットされる。

【００３０】転写ドラム１０２が４回転すると、シート
材上には４色（フルカラー）のトナー像が重ねて転写さ
れることになる。４色目のトナー像の転写を終えたシー
ト材Ｓは分離爪１１７によって転写ドラム１０２から剥
され、定着装置１１９のニップへ送り込まれる。

【００３１】シート材Ｓが剥された後の転写ドラム１０
２は、グリッパ部材１１６が図１の位置に到達すると回
転停止する。

【００３２】定着装置１１９のニップを通過するシート
材Ｓは定着ローラ１２１により加熱され、加圧ローラ１
２０により加圧されて、トナー像の定着がなされる。こ
こにおいて、定着装置１１９における搬送速度（又は定
着温度）は、本発明のシート材材質判別装置１２６Ａに
より判別された材質に応じて設定される。

【００３３】定着装置１１９のニップを通過して定着処
理を終えたシート材Ｓは排紙トレイ１２０上へ排紙され
る。

【００３４】次に、図２を参照して、本発明のシート材
材質判別装置１２６Ａの構成について説明する。

【００３５】シート材材質判別装置１２６Ａは、ガイド
板１２５上を移動中のシート材Ｓの表面で反射させるた
めの光を発光する第１のＬＥＤ（第１の発光手段）１２
８と、同シート材Ｓを透過させるための光を発光する第
２のＬＥＤ（第２の発光手段）１２９と、同シート材Ｓ
の表面で反射した反射光と同シート材Ｓを透過した透過
光を時間をずらして個別に受光する１つのフォトダイオ
ード（受光手段）１３０と、を備えて構成されている。

【００３６】第１のＬＥＤ１２８とフォトダイオード１
３０は１つにユニット化されてガイド板１２５の上側に
設置されている。第１のＬＥＤ１２８とフォトダイオー
ド１３０は、垂線１３１を挟んだ両側に配置されてお
り、第１のＬＥＤ１２８から出射した光の光路１３２の
垂線１３１とのなす角θ１と、フォトダイオード１３０
に入射する光の光路１３３の垂線１３１とのなす角θ２
が等しい関係になっている。第１のＬＥＤ１２８から発
射してシートＳの表面で反射した光はフォトダイオード
１３０に受光される。

【００３７】第２のＬＥＤ１２９はガイド板１２５の下
側に設置されている。この第２のＬＥＤ１２９から出射
した光の光路１３４は、上記光路１３３の延長線上に置
かれている。第２のＬＥＤ１２９から発射してシートＳ
を透過した光はフォトダイオード１３０に受光される。

【００３８】次に、図３を参照して、定着装置制御系の
構成について説明する。

【００３９】本プリンタにおいては、シート材Ｓの材質
に応じて定着装置１１９における搬送速度（Ｖ）を変更
する制御を行っている。

【００４０】プリンタ全体の動作を制御するＣＰＵ（制
御手段）１３５には、反射光量、透過光量に基づいてシ
ート材Ｓの材質を判別するシート材材質判別部（シート
材材質判別手段）１３６と、同シート材材質判別部１３
６で判別された材質に基づいて定着装置１１９における
搬送速度（Ｖ）を設定する印字シーケンス制御モード設
定部（設定手段）１３７と、第１のＬＥＤ１２８と第２
のＬＥＤ１２９の駆動状態（オン／オフ）を切り替える
ＬＥＤ切替え部１３８が備えられている。

【００４１】フォトダイオード１３０が受光した反射光
量、透過光量は光量検出部１３９にて検出され、同検出
情報はシート材材質判別部１３６へ送られる。図４に光
量検出部１３９の構成例を示す。ここでは、フォトダイ
オード１３０からの入力値と検出閾値とを比較する演算
をして２値出力する比較器１４０が用いられている。

【００４２】次に、定着装置制御系の動作例について説
明する。

【００４３】ＣＰＵ１３５に印字スタート信号が入力す
ると、給送されたシート材Ｓがセンサ部（ＬＥＤ１２
８，１２９，１３０）を通過するタイミングに合わせ
て、ＬＥＤ切替え部１３８が、まず、第１のＬＥＤ１２
８を所定時間（数秒）オン（発光）にする。この情報は
シート材材質判別部１３６へ送られる。ガイド板１２５
上を移動するシート材Ｓで反射した光はフォトダイオー
ド１３０によって受光される。

【００４４】そして、ＬＥＤ切替え部１３８は第１のＬ
ＥＤ１２８をオンにして所定時間経過後に、今度は第２
のＬＥＤ１２９を所定時間（数秒）オンにする。この情
報はシート材材質判別部１３６へ送られる。ガイド板１
２５上を移動するシート材Ｓを透過した光はフォトダイ
オード１３０によって受光される。

【００４５】これにより、シート材材質判別部１３６に
は、反射光量の情報と透過光量の情報が所定時間（数
秒）を隔てて順次送られてくる。この場合、反射光量の
情報であるのか透過光量の情報であるのかは、ＬＥＤ切
替え部１３８から送られてきた情報によって判断するこ
とができる。なお、先に第２のＬＥＤ１２９をオンにし
て、次に第１のＬＥＤ１２８をオンにするようにしても
よい。

【００４６】シート材材質判別部１３６においては、表
１に示すようにして、給送されたシート材Ｓの材質を判
別する。

【００４７】

【表１】 すなわち、光量検出部１３９における反射光量出力が
０、透過光量出力が０である場合には普通紙、反射光量
出力が１、透過光量出力が０である場合には光沢紙、反
射光量出力が０又は１、通過光量出力が１である場合に
はＯＨＰ紙、と判別する。

【００４８】シート材材質判別部１３６から判別結果の
情報（材質情報）が送られると、印字シーケンス制御モ
ード設定部１３７は定着装置１１９の搬送速度（Ｖ）を
設定する。この場合、光沢紙、ＯＨＰ紙の搬送速度Ｖ
２，Ｖ３は普通紙の搬送速度Ｖ１を基準にして設定され
る。

【００４９】判別結果が光沢紙である場合には、光沢を
より滑らかに出すためにトナーを十分に溶融させる必要
がある。ここでは、定着装置１１９における搬送速度Ｖ
２を普通紙の場合よりも低速（Ｖ２＝Ｖ１／２）に設定
することにより、トナーに十分な熱量が与えられるよう
にしている。

【００５０】また、判別結果がＯＨＰ紙である場合に
は、普通紙よりも比熱が大きくトナーが定着し難いため
にトナーを十分に溶融させる必要がある。ここでは、定
着装置１１９における搬送速度Ｖ３を普通紙の場合より
も低速（Ｖ３＝Ｖ１／２）に設定することにより、トナ
ーに十分な熱量が与えられるようにしている。

【００５１】なお、ここでは、シート材Ｓの材質に応じ
て定着装置１１９の搬送速度（Ｖ）を変更する場合につ
いて述べたが、シート材Ｓの材質に応じて定着装置１１
９の定着温度を変更するようにしてもよい。 〈第２の実施の形態〉図５に、本発明のシート材材質判
別装置の別の構成例（１）を示す。

【００５２】本シート材材質判別装置１２６Ｂの場合、
第１のＬＥＤ１２８とフォトダイオード１３０をガイド
板１２５の下側に配置し、かつ、第２のＬＥＤ１２９を
ガイド板１２５の上側に配置した点が、上記シート材材
質判別装置１２６Ａとは異なる。 〈第３の実施の形態〉図６に、本発明のシート材材質判
別装置の別の構成例（２）を示す。

【００５３】本シート材材質判別装置１２６Ｃの場合、
第１のＬＥＤ１２８とフォトダイオード１３０と第２の
ＬＥＤ１２９をガイド板１２５の上側に配置し、かつ、
反射板（透過光反射手段）１５０をガイド板１２５の下
側に配置した点が、上記シート材材質判別装置１２６Ａ
とは異なる。

【００５４】第１のＬＥＤ１２８から発射してシート材
Ｓの表面で反射した光はフォトダイオード１３０に受光
される。また、第２のＬＥＤ１２９から発射してシート
材Ｓを透過した光は反射板１５０で反射し、再びシート
材Ｓを透過してフォトダイオード１３０に受光される。

【００５５】本構成例の場合、第１のＬＥＤ１２８とフ
ォトダイオード１３０と第２のＬＥＤ１２９とを１つに
ユニット化することができるので、複数に分けられてい
る場合よりも検査工程が減り、品質管理も楽になる。

【００５６】なお、本構成例とは逆に、第１のＬＥＤ１
２８とフォトダイオード１３０と第２のＬＥＤ１２９を
ガイド板１２５の下側に配置し、反射板１５０をガイド
板１２５の上側に配置する構成としてもよい。 〈第４の実施の形態〉図７に、本発明のシート材材質判
別装置の別の構成例（３）を示す。

【００５７】本シート材材質判別装置１２６Ｄは、ガイ
ド板１２５上を移動中のシート材Ｓの表面に向けて光を
発射する１つのＬＥＤ（発光手段）１５１と、同シート
材Ｓの表面で反射した光を受光する第１のフォトダイオ
ード（第１の受光手段）１５２と、同シート材Ｓを透過
した光を受光する第２のフォトダイオード（第２の受光
手段）１５３と、を備えて構成されている。

【００５８】ＬＥＤ１５１と第１のフォトダイオード１
５２は１つにユニット化されてガイド板１２５の上側に
設置されている。ＬＥＤ１５１と第１のフォトダイオー
ド１５２は、垂線１３１を挟んだ両側に配置されてお
り、ＬＥＤ１５１から出射した光の光路１３２の垂線１
３１とのなす角θ１と、第１のフォトダイオード１５２
に入射する光の光路１３３の垂線１３１とのなす角θが
等しい関係になっている。ＬＥＤ１５１から発射してシ
ート材Ｓの表面で反射した光は第１のフォトダイオード
１５２に受光される。

【００５９】第２のフォトダイオード１５３はガイド板
１２５の下側に設置されている。この第２のフォトダイ
オード１５３に入射する光の光路１５４は上記光路１３
２の延長線上に置かれている。ＬＥＤ１５１から発射し
てシート材Ｓを透過した光は第２のフォトダイオード１
５３に受光される。

【００６０】図８に、定着装置制御系の構成を示す。

【００６１】第１のフォトダイオード１５２が受光した
反射光量は反射光量検出部１５５にて検出され、同検出
情報はシート材材質判別部１３６へ送られる。また、第
２のフォトダイオード１５３が受光した透過光量は透過
光量検出部１５６にて検出され、同検出情報はシート材
材質判別部１３６へ送られる。

【００６２】反射光量検出部１５５並びに透過光量検出
部１５６は、図４に示す構成になっており、２値出力す
る。

【００６３】反射光量の情報と透過光量の情報が送られ
たシート材材質判別部１３６においては、上記表１に示
すようにして、給送されたシート材Ｓの材質を判別す
る。

【００６４】すなわち、反射光量検出部１５５における
反射光量出力が０、透過光量検出部１５６における透過
光量出力が０である場合には普通紙、反射光量出力が
１、透過光量出力が０である場合には光沢紙、反射光量
出力が０又は１、透過光量出力が１である場合にはＯＨ
Ｐ紙、と判別する。

【００６５】シート材材質判別部１３６から判別結果の
情報（材質情報）が送られると、印字シーケンス制御モ
ード設定部１３７は定着装置１１９の搬送速度（Ｖ）を
設定するのであるが、この場合の材質（普通紙、光沢
紙、ＯＨＰ紙）別の設定は、図３に示す定着装置制御系
の場合と同じ要領で行う。 〈第５の実施の形態〉図９に、本発明のシート材材質判
別装置の別の構成例（４）を示す。

【００６６】本シート材材質判別装置１２６Ｅの場合、
ＬＥＤ１５１と第１のフォトダイオード１５２をガイド
板１２５の下側に配置し、かつ、第１のフォトダイオー
ド１５３をガイド板１２５の上側に配置した点が、上記
シート材材質判別装置１２６Ｄとは異なる。 〈第６の実施の形態〉図１０に、本発明のシート材材質
判別装置の別の構成例（５）を示す。

【００６７】本シート材材質判別装置１２６Ｆの場合、
ＬＥＤ１５１と第１のフォトダイオード１５２と第２の
フォトダイオード１５３をガイド板１２５の上側に配置
し、かつ、反射板（透過光反射手段）１５７をガイド板
１２５の下側に配置した点が、上記シート材材質判別装
置１２６Ｄとは異なる。

【００６８】ＬＥＤ１５１から発射してシート材Ｓの表
面で反射した光は第１のフォトダイオード１５２に受光
される。また、ＬＥＤ１５１から発射してシート材Ｓを
透過した光は反射板１５７で反射し、再びシート材Ｓを
透過して第２のフォトダイオード１５３に受光される。

【００６９】本構成例の場合、ＬＥＤ１５１と第１のフ
ォトダイオード１５２と第２のフォトダイオード１５３
を１つにユニット化することができるので、複数に分け
られている場合よりも検査工程が減り、品質管理も楽に
なる。

【００７０】なお、本構成例とは逆に、ＬＥＤ１５１と
第１のフォトダイオード１５２と第２のフォトダイオー
ド１５３をガイド板１２５の下側に配置し、反射板１５
７をガイド板１２５の上側に配置する構成としてもよ
い。

【００７１】なお、図３（図６）に示す光量検出部１３
９並びに図８（図１０）に示す反射光量検出部１５５、
透過光量検出部１５６においては、検出情報を２値出力
しているが、アナログ量で出力してもよい。この場合、
シート材材質判別部１３６では、判別閾値とアナログデ
ータとを比較して、材質（普通紙、光沢紙、ＯＨＰ紙）
を判別する。

【００７２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のシート材
材質判別装置によれば、シート材の表面で反射した反射
光量とシート材を透過した透過光量とが、２つの発光手
段と１つの受光手段とを用いて検出できるので、受光手
段を１つ減らした分、安価に提供できる。

【００７３】また、本発明のシート材材質判別装置によ
れば、シート材の表面で反射した反射光量とシート材を
透過した透過光量とが、１つの発光手段と２つの受光手
段を用いて検出できるので、発光手段を１つ減らした
分、安価に提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のシート材材質判別装置を備えたカラー
レーザービームプリンタ（画像形成装置）の全体的な概
略構成を示す縦断側面図。

【図２】本発明のシート材材質判別装置の構成を示す縦
断側面図。

【図３】定着装置制御系の構成を示すブロック回路図。

【図４】光量検出部の構成を示す回路図。

【図５】本発明のシート材材質判別装置の別の構成例
（１）を示す縦断側面図。

【図６】本発明のシート材材質判別装置の別の構成例
（２）を示す縦断側面図。

【図７】本発明のシート材材質判別装置の別の構成例
（３）を示す縦断側面図。

【図８】定着装置制御系の構成を示すブロック回路図。

【図９】本発明のシート材材質判別装置の別の構成例
（４）を示す縦断側面図。

【図１０】本発明のシート材材質判別装置の別の構成例
（５）を示す縦断側面図。

【符号の説明】

１０１ 感光ドラム（トナー像担持手段） １０２ 転写ドラム（トナー像転写手段） １１９ 定着装置（定着手段） １２６Ａ〜１２６Ｆ シート材材質判別装置 １２８ 第１のＬＥＤ（第１の発光手段） １２９ 第２のＬＥＤ（第２の発光手段） １３０ フォトダイオード（受光手段） １３６ シート材材質判別部（シート材材質判別手
段） １３７ 印字シーケンス制御モード設定部（設定手
段） １３８ ＬＥＤ切替え部（発光手段切替え手段） １３９ 光量検出部（光量検出手段） １５０，１５７ 反射板（透過光反射手段） １５１ ＬＥＤ（発光手段） １５２ 第１のフォトダイオード（第１の受光手
段） １５３ 第２のフォトダイオード（第２の受光手
段） １５５ 反射光量検出部（反射光量検出手段） １５６ 透過光量検出部（透過光量検出手段） Ｓ シート材

Claims (15)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 移動中のシート材の材質をシート材の表
   面で反射した反射光量とシート材を透過した透過光量に
   基づいて判別するシート材材質判別装置において、 シート材の表面で反射させるための光を発光する第１の
   発光手段と、 前記第１の発光手段とは発光タイミングをずらしてシー
   ト材を透過させるための光を発光する第２の発光手段
   と、 シート材の表面で反射した反射光とシート材を透過した
   透過光を時間をずらして個別に受光する１つの受光手段
   と、 を有することを特徴とするシート材材質判別装置。
2. 【請求項２】 前記第１の発光手段と前記受光手段をシ
   ート材の一方の面側に配置すると共に、前記第２の発光
   手段をシート材の他方の面側に配置したことを特徴とす
   る請求項１に記載のシート材材質判別装置。
3. 【請求項３】 前記第１の発光手段と前記受光手段は、
   前記第１の発光手段が発した光のシート材への入射角と
   前記受光手段が受光する光のシート材からの反射角が等
   しい関係にあり、かつ、前記受光手段に入射する光の光
   路の延長線上に前記第２の発光手段から出射する光の光
   路を配置したことを特徴とする請求項２に記載のシート
   材材質判別装置。
4. 【請求項４】 前記第１の発光手段と前記第２の発光手
   段と前記受光手段をシート材の一方の面側に配置すると
   共に、前記第２の発光手段から出射してシート材を透過
   した光を前記受光手段に向けて反射させる透過光反射手
   段をシート材の他方の面側に配置したことを特徴とする
   請求項１に記載のシート材材質判別装置。
5. 【請求項５】 前記第１の発光手段の発光状態と前記第
   ２の発光手段の発光状態を切り替える発光手段切替え手
   段と、 前記受光手段が受光した反射光量及び透過光量を検出す
   る光量検出手段と、 前記光量検出手段が検出した反射光量情報と透過光量情
   報に基づいてシート材の材質を判別するシート材材質判
   別手段と、 を有することを特徴とする請求項１に記載のシート材材
   質判別装置。
6. 【請求項６】 前記発光手段切替え手段は、前記第１の
   発光手段又は前記第２の発光手段のうちのいずれか一方
   を先に所定時間駆動させ、この後に、他方を所定時間駆
   動させることを特徴とする請求項５に記載のシート材材
   質判別装置。
7. 【請求項７】 前記発光手段切替え手段は、駆動させた
   発光手段情報を前記シート材材質判別手段に送ることを
   特徴とする請求項５に記載のシート材材質判別装置。
8. 【請求項８】 前記シート材材質判別手段は、前記発光
   手段切替え手段から送られてきた情報により、前記光量
   検出手段から送られてきた情報が反射光量情報であるの
   か、透過光量情報であるのかを判断することを特徴とす
   る請求項７に記載のシート材材質判別装置。
9. 【請求項９】 移動中のシート材の材質をシート材の表
   面で反射した反射光量とシート材を透過した透過光量に
   基づいて判別するシート材材質判別装置において、 １つの発光手段と、 前記発光手段から発射されてシート材の表面で反射した
   反射光を受光する第１の受光手段と、 前記発光手段から発射されてシート材を透過した透過光
   を受光する第２の受光手段と、 を有することを特徴とするシート材材質判別装置。
10. 【請求項１０】 前記発光手段と前記第１の受光手段を
    シート材の一方の面側に配置すると共に、前記第２の受
    光手段をシート材の他方の面側に配置したことを特徴と
    する請求項９に記載のシート材材質判別装置。
11. 【請求項１１】 前記発光手段と前記第１の受光手段
    は、前記発光手段が発した光のシート材への入射角と前
    記第１の受光手段が受光する光のシート材からの反射角
    が等しい関係にあり、かつ、前記発光手段から出射する
    光の光路の延長線上に前記第２の受光手段に入射する光
    の光路を配置したことを特徴とする請求項１０に記載の
    シート材材質判別装置。
12. 【請求項１２】 前記発光手段と前記第１の受光手段と
    前記第２の受光手段をシート材の一方の面側に配置する
    と共に、前記発光手段から出射してシート材を透過した
    光を前記第２の受光手段に向けて反射させる透過光反射
    手段をシート材の他方の面側に配置したことを特徴とす
    る請求項９に記載のシート材材質判別装置。
13. 【請求項１３】 前記第１の受光手段が受光した反射光
    量を検出する反射光量検出手段と、 前記第２の受光手段が受光した透過光量を検出する透過
    光量検出手段と、 前記反射光量検出手段が検出した反射光量情報と前記透
    過光量検出手段が検出した透過光量情報に基づいてシー
    ト材の材質を判別するシート材材質判別手段と、 を有することを特徴とする請求項９に記載のシート材材
    質判別装置。
14. 【請求項１４】 トナー像を担持しているトナー像担持
    手段と、 １枚ずつ給送されたシート材に前記トナー像担持手段に
    担持されているトナー像を転写するトナー像転写手段
    と、 シート材上に転写されたトナー像を定着させる定着手段
    と、 前記トナー像転写手段の上流側に配置された請求項１な
    いし８に記載のいずれかのシート材材質判別装置と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
15. 【請求項１５】 前記シート材材質判別装置によって判
    別された材質に応じて前記定着手段におけるシート材搬
    送速度または定着温度を設定する設定手段を有すること
    を特徴とする請求項１４に記載の画像形成装置。