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JPH10164031A - 無線パケット通信装置 - Google Patents

無線パケット通信装置

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Publication number
JPH10164031A
JPH10164031A JP31640196A JP31640196A JPH10164031A JP H10164031 A JPH10164031 A JP H10164031A JP 31640196 A JP31640196 A JP 31640196A JP 31640196 A JP31640196 A JP 31640196A JP H10164031 A JPH10164031 A JP H10164031A
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JP
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packet
error
unit
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block
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JP31640196A
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Kazuya Tsubaki
和也 椿
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Publication date
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  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信側でデータの伝送品質の評価を行なう。 【解決手段】 基地局10aから各ブロック単位でパケ
ットを受信する端末局30aにおいて、誤り検出部37
は、受信したブロック内のパケットの誤りの有無を検出
し、訂正判定部38は、誤りパケットが検出された場合
にその誤りパケットの訂正の可否を判定し、情報作成部
39は、パケットの誤りの有無及びパケットの訂正の可
否を示す誤り訂正結果情報を作成して基地局10aに返
送する。基地局10a内の伝送品質評価部19は、誤り
訂正結果情報に基づき端末局30aで行なわれたパケッ
トの誤り検出及び誤りパケットの訂正によるデータ伝送
品質の評価を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基地局等の送信装
置において送信データを固定長のブロックに分割し分割
された各ブロックを固定長のパケットに分割して各ブロ
ック単位でパケットを端末局等の受信装置に送信する無
線パケット通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の無線パケット通信装置としては、
例えば、特開平2−186733に記載された無線パケ
ット伝送方式が知られている。この無線パケット伝送方
式における通信手順を図9に示す。
【0003】図9において、端末はシステム側から第m
ブロックを正常に受信した場合には、システム側にブロ
ックACKを送信する。次に、端末はシステム側から第
(m+1)ブロックを受信するが、そのブロック内のi
番目のパケットに誤りがあった場合には、端末はパケッ
ト番号iが付加されたブロックNAK(i)をシステム
側に返送する。
【0004】システム側はパケット番号iが付加された
ブロックNAK(i)に基づき第(m+1)ブロックの
i番目のパケットのみを端末に再送する。
【0005】このように従来の無線パケット伝送方式に
おいては、端末からシステム側に返送されたパケット
(ACK,NACK)によってデータ転送の品質を確保
していた。
【0006】また、端末では、受信データに誤りがあっ
た場合でも、その誤りのあるデータを訂正できる場合も
ある。このような場合には端末では、その誤りを訂正し
て正常なデータとして受信し、端末はシステム側にAC
K信号を返送する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
端末においては、受信データに誤りがなかったときに返
送されるACK信号と、受信データの誤りを訂正して正
常なデータとして受信したときに返送されるACK信号
とを特別に区別せずに、そのACK信号をシステム側に
返送していた。
【0008】このため、受信側である端末において行な
われる受信データの誤り検出及び誤り訂正による伝送品
質の改善度合いをシステム側では、把握できないという
問題があった。
【0009】本発明は、送信側で伝送品質の評価を行な
うことのできる無線パケット通信装置を提供することを
課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の手段を採用した。請求項1の発明
は、送信データを固定長のブロックに分割し分割された
各ブロックを固定長のパケットに分割して各ブロック単
位でパケットを送信する送信装置と、この送信装置から
各ブロック単位でパケットを受信する受信装置とを備
え、前記受信装置は、受信したブロック内のパケットの
誤りの有無を検出する誤り検出部と、この誤り検出部に
より誤りパケットが検出された場合にその誤りパケット
の訂正の可否を判定する訂正判定部と、前記パケットの
誤りの有無及び前記パケットの訂正の可否を示す誤り訂
正結果情報を作成して前記送信装置に返送する情報作成
部とを有し、前記送信装置は、前記情報作成部からの誤
り訂正結果情報に基づき前記受信装置で行なわれたパケ
ットの誤り検出及び誤りパケットの訂正によるデータ伝
送品質の評価を行なう伝送品質評価部を有することを要
旨とする。
【0011】この発明によれば、誤り検出部は、受信し
たブロック内のパケットの誤りの有無を検出し、訂正判
定部は、誤りパケットが検出された場合にその誤りパケ
ットの訂正の可否を判定し、情報作成部は、パケットの
誤りの有無及びパケットの訂正の可否を示す誤り訂正結
果情報を作成して前記送信装置に返送し、伝送品質評価
部は、情報作成部からの誤り訂正結果情報に基づき前記
受信装置で行なわれたパケットの誤り検出及び誤りパケ
ットの訂正によるデータ伝送品質の評価を行なう。
【0012】すなわち、受信装置において、パケットの
誤りの有無及びパケットの訂正の可否を示す誤り訂正結
果情報により、受信パケットに誤りが無かったときに返
送される受信成功信号と、受信した誤りパケットを訂正
して正常なパケットとして受信したときに返送される受
信成功信号とを区別できるので、送信装置は前記誤り訂
正結果情報により、受信装置で行なわれたパケットの誤
り検出及び誤り訂正によるデータ伝送品質の改善の度合
いを把握することができる。
【0013】請求項2の発明において、前記情報作成部
は、各パケット毎に前記誤り訂正結果情報を作成し各パ
ケットに対応する誤り訂正結果情報をブロック単位で並
べた返送用ブロックを前記送信装置に返送することを要
旨とする。
【0014】請求項3の発明において、前記誤り訂正結
果情報は、パケットに誤りが無くパケット受信成功を示
す第1の情報と、パケットに誤りが有りそのパケットが
訂正可能でパケット受信成功を示す第2の情報と、パケ
ットに誤りが有りそのパケットが訂正不可能でパケット
受信失敗を示す第3の情報とのいずれか1つの情報であ
ることを要旨とする。
【0015】請求項4の発明において、前記伝送品質評
価部は、前記情報作成部からの誤り訂正結果情報のう
ち、前記パケットに誤りが有りそのパケットが訂正可能
でパケット受信成功を示す情報に基づき、前記受信装置
におけるデータ伝送品質の評価を行なうことを要旨とす
る。
【0016】この発明によれば、伝送品質評価部によっ
て、情報作成部からの誤り訂正結果情報のうち、パケッ
トに誤りが有りそのパケットが訂正可能でパケット受信
成功を示す情報に基づき、受信装置におけるデータ伝送
品質の評価を行なうことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の無線パケット通信
装置の実施の形態を図面を参照することにより説明す
る。
【0018】<実施の形態1>図1に本発明の無線パケ
ット通信装置の実施の形態1の回路構成を示す。図1に
示す無線パケット通信装置は、送信データを固定長のブ
ロックに分割し分割された各ブロックを固定長のパケッ
トに分割して各ブロック単位でパケットを送信する送信
装置としての基地局10aと、この基地局10aから各
ブロック単位でパケットを受信する受信装置としての端
末局30aとを備える。基地局10aは、例えば、事務
所であり、端末局30aは、例えば、タクシーなどであ
る。
【0019】基地局10aは、無線部11、データバッ
ファ13、制御部15a、外部接続部21とを備える。
制御部15aは、中央処理装置(CPU)などから構成
され、ブロック作成部17及び伝送品質評価部19を備
える。
【0020】データバッファ13は、端末局30aに送
信すべき全ての送信データを記憶する。ブロック作成部
17は、データバッファ13に記憶された送信データを
固定長のブロックに分割すると共に分割された各ブロッ
クを固定長のパケットに分割して無線部11に出力す
る。
【0021】図2にブロック作成部17により作成され
た複数のパケットを含む各ブロックを示す。各々のブロ
ックB1−Bnは、m個のパケット(データ、あるいは
パケットデータともいう。)P1−Pmから構成され
る。
【0022】図3にデータフォーマットを示す。図3
(a)は各々のパケット構成のフォーマットを示す。各
々のパケットは、そのパケットが属するブロックNo.
(番号)情報、そのパケットNo. (番号)情報、デー
タ、誤り訂正符号を含んで構成される。
【0023】図3(b)はm個のパケットから構成され
る送信すべき1つのブロックを示す。図3(c)は端末
局30aが返送すべき返送用ブロックを示すが、これに
ついては、後述する。
【0024】制御部15aは、無線部11、データバッ
ファ13、外部接続部21を制御する。無線部11はブ
ロック作成部17で作成されたパケットをブロック単位
で端末局30aに送信する。伝送品質評価部19につい
ては、端末局30aからの信号に基づいて処理を行うの
で、後述する。
【0025】次に、端末局30aの構成について説明す
る。端末局30aは、無線部31、データバッファ3
3、制御部35a、外部接続部41とを備える。制御部
35aは、誤り検出部37、訂正判定部38、返送用ブ
ロック作成部39を備える。
【0026】無線部31は基地局10aからのブロック
単位のパケットを受信し制御部35aに送る。制御部3
5aはCPUなどからなり、無線部31、データバッフ
ァ33、外部接続部41とを制御する。
【0027】誤り検出部37は、基地局10aからのブ
ロック単位のパケットに誤りがある場合にそのパケット
の誤りを検出して誤り有り信号を訂正判定部38に出力
する。誤り検出部37は、パケットに誤りがない場合に
誤り無し信号(受信成功信号)を返送用ブロック作成部
39に出力する。
【0028】誤り検出部37は、パケットに誤り訂正符
号を付加して、自己訂正するCRC(cyclic redundacy
check code )方式を採用し、数ビット乃至数十ビット
の誤り検出が可能である。
【0029】訂正判定部38は、誤り検出部37からの
誤り有り信号により、その誤りパケットが訂正可能かど
うかを判定する。訂正判定部38は、その誤りパケット
が訂正可能である場合にはその誤りパケットを訂正して
訂正受信成功信号を返送用ブロック作成部39に出力す
る。
【0030】訂正判定部38は、その誤りパケットが訂
正不可能である場合には受信失敗信号を返送用ブロック
作成部39に出力する。
【0031】返送用ブロック作成部39は、各パケット
毎に、誤り検出部37からの受信成功信号,訂正判定部
38からの訂正受信成功信号,受信失敗信号を入力し、
これらの信号に基づきパケットの誤りの有無及びパケッ
トの訂正の可否を示す誤り訂正結果情報をパケット毎に
作成し、各パケットに対応する誤り訂正結果情報をブロ
ック単位で並べた返送用ブロックを作成して、返送用ブ
ロックを基地局10aに返送する。
【0032】返送用ブロック作成部39は、誤り訂正結
果情報部を構成する。データバッファ33は、制御部3
5aを通して基地局10aからのブロック単位の各パケ
ットを記憶する。
【0033】図3(c)には前述したように返送用ブロ
ック作成部で作成された返送用ブロックを示す。図3
(c)に示す返送用ブロックには、各パケット毎に2ビ
ットからなる誤り訂正結果情報が1ブロック分だけ並べ
られており、最後の誤り訂正結果情報の後に誤り訂正符
号が付加されている。
【0034】返送用ブロックにおいて、受信したパケッ
トが誤り無しで、パケットが受信成功である場合、すな
わち、受信成功信号(ACK−1信号)である場合には
そのパケットに対して誤り訂正結果情報として2ビッ
ト”00”を立てる。
【0035】パケットが誤り有りでパケットが訂正可能
であり、パケットが受信成功である場合、すなわち、訂
正受信成功信号(ACK−2信号)である場合にはその
パケットに対して誤り訂正結果情報として2ビット”0
1”を立てる。
【0036】パケットが誤り有りでパケットが訂正不可
能である場合、すなわち、パケットが受信失敗信号(N
AK信号)である場合にはそのパケットに対して誤り訂
正結果情報として2ビット”11”を立てる。
【0037】基地局10aに設けられた伝送品質評価部
19は、返送用ブロック作成部39で作成された返送用
ブロック内の各パケット毎の誤り訂正結果情報を解読
し、誤り訂正結果情報”01”による訂正受信成功信号
(ACK−2信号)に基づき、端末局30aで行なわれ
たデータの誤り検出及び誤り訂正によるデータ伝送品質
の改善度合いの評価を行なう。
【0038】次に、このように構成された無線パケット
通信装置の各ブロックの伝送について図6に示すフロー
チャート及び図7に示される通信手順を用いて説明す
る。
【0039】まず、基地局10aにおいて、ブロック作
成部17はデータバッファ13からのデータに基づきブ
ロックB1(パケット11−パケット1m)を作成する
(ステップS11)。
【0040】そして、無線部11は、ブロック作成部1
7で作成されたブロックB1(パケット11−パケット
1m)を端末局30aに送信する(ステップS13)。
【0041】一方、端末局30aにおいて、ブロックB
1(パケット11−パケット1m)は、無線部31を介
して制御部35aに受信される(ステップS15)。制
御部35aでは、誤り検出部37が各パケット毎に誤り
があるかどうかを判定する(ステップS17)。
【0042】誤り検出部37は、受信データを以下の
(1)に示す生成多項式で除算して、その剰余が0にな
れば、ビット誤りなしとし、剰余が0でなければ、デー
タの誤りの訂正を行なう。
【0043】
【数1】 X12+X10+X8 +X5 +X4 +X3 +1=”1010100111001 ”・・(1) 誤り検出部37は、パケットに誤りがない場合に誤り無
し信号(受信成功信号)を返送用ブロック作成部39に
出力する。
【0044】返送用ブロック作成部39は、誤り検出部
37からの受信成功信号に基づきこの受信成功信号に対
応する誤り訂正結果情報”00”を作成する(ステップ
S19)。例えば、図3(b)に示すパケット11で
は、図3(c)に示すように、誤り訂正結果情報”0
0”を作成する。
【0045】次に、誤り検出部37は、パケットに誤り
がある場合にそのパケットの誤りを検出して誤り有り信
号を訂正判定部38に出力する。すると、訂正判定部3
8は、誤り検出部37からの誤り有り信号により、その
誤りパケットが訂正可能かどうかを判定する(ステップ
S21)。
【0046】訂正判定部38は、その誤りパケットが訂
正可能である場合にはその誤りパケットを訂正して訂正
受信成功信号を返送用ブロック作成部39に出力する。
【0047】ここで、訂正判定部38の誤りパケットの
訂正のやり方の一例を詳細に説明する。誤りパケットの
訂正は、以下のようにして行なわれる。(1)に示す生
成多項式は(2),(3)式に分けられる。
【0048】
【数2】 G1 (X)=(X6 +X1 +1) ・・・(2) G3 (X)=(X6 +X4 +X2 +X1 +1)・・・(3) 受信データをG1 (X)で除算して、その剰余をR
1 (X)とする。受信データをG3 (X)で除算して、
その剰余をR3 (X)とすると、R1 (X),R
3(X)が共に0である場合には、データに誤りはな
い。
【0049】R1 (X)が0でなく、R3 (X)がR1
(X)に等しい場合には、データの誤りは1ビットで
ある。R1 (X)が0でなく、R3 (X)がR
1 (X)に等しくない場合には、データの誤りは2ビ
ット以上である。
【0050】まず、R1 (X)とR3 (X)とから、1
ビット誤りと判定された場合、図4に示す乗算回路を用
いて誤りの検出を行なう。この乗算回路は、乗算器38
a〜38e,38gと、排他的論理和(XOR)38f
とで構成される。
【0051】まず、G1 (X)に対するX-1乗算回路を
考える。この回路にR1 (X)をロードし、X0 のみ1
となるまで乗算を繰り返す。乗算を行なった回数により
誤り位置がわかる。R1 (X)と誤り位置との関係を図
5に示す。
【0052】次に、2ビット誤りを訂正する場合には、
図5に示すように、1と0とで表されたR1 (X)を次
式に置き換えて考える。
【0053】
【数3】 S1 =α5 5 +α4 4 +α3 3 +α2 2 +αE1 +E0 ・・(4) E5 からE0 には図5のR1 (X)に対応した1または
0が入る。例えば、図5のR1 (X)=000100に対応し
たものはE2 のみ1で、S1 =α2 となる。
【0054】また、以下の関係がある。
【0055】
【数4】α6 =α+1,α7 =α2 +α1 ,α8 =α3
+α2 ,α8 =α3 +α2 ,α9 =α4 +α3 ,α10
α5 +α4 ,α11=α6 +α5 =α5 +α+1,α12
α6 +α2 +α=α2 +1,α13=α3 +α,α14=α
4 +α2 ,α15=α5 +α3 これにより、S1 2 を求める。
【0056】
【数5】 (α5 2 =α10=α5 +α4 ,(α4 2 =α8 =α3 +α2 , (α3 2 =α6 =α+1, ・・・(5) S1 2 をβ5 からβ0 で表すことにして、(5)式から
次式が得られる。
【0057】
【数6】β5 =α5 ,β4 =α5 XOR α2 ,β3
α4 ,β2 =α4 XOR 1,β=α3 ,β0 =α3 XOR 1
・・・(6)次に、R3
(X)からS3 を求める。S3 の場合の(5),(6)
式に相当する式は(7),(8)式のようになる。
【0058】
【数7】 γ15=γ5 +γ3 ,γ12=γ2 +1,γ9 =γ4 +γ3 , γ6 =γ+1 ・・・(7) S3 をδ5 からδ0 で表すことにして、(7)式から次
式が得られる。
【0059】
【数8】 δ5 =γ5 ,δ4 =γ3 ,δ3 =γ5 XOR γ3 XOR γ,δ2 =γ4 , δ=γ2 ,δ0 =γ4 XOR γ2 XOR 1 ・・・(8) 次に、S3 /S1 を求める。S1 のα-1乗算をS1 =1
(000001)となるまで繰り返す。その繰り返し回数だけ
3 のδ-1乗算を行なうことにより、S3 /S1 が得ら
れる。S3 /S1 をε5 からε0 で表すことにする。
【0060】σ2 =S1 2 +S3 /S1 を求める。σ2
をζ5 からζ0 で表すと、次式のようになる。
【0061】
【数9】 ζ5 =β5 XOR ε5 ,ζ4 =β4 XOR ε4 ,ζ3 =β3 XOR ε3 , ζ2 =β2 XOR ε2 ,ζ1 =β1 XOR ε1 ,ζ0 =β0 XOR ε0 ・・(9) σ2 にζ2 を乗算して、ζ2 σ2 を求め、次式を求め
る。
【0062】
【数10】 ζ5 ・ζ2 =ζ(ζ+1)=ζ2 +ζ,ζ4 ・ζ2 =ζ+1, ζ3 ・ζ2 =ζ5 ,ζ2 ・ζ2 =ζ4 ,ζ1 ・ζ2 =ζ3 , ζ0 ・ζ2 =ζ2 ・・(10) ζ2 ・σ2 をη5 からη0 で表し、(10)式から次式
が得られる。
【0063】
【数11】 η5 =ζ3 ,η4 =ζ2 ,η3 =ζ,η2 =ζ5 XOR 1,η=ζ5 XOR ζ4 η0 =ζ4 ・・(11) ここで、S1 をσ1 と置き、αを乗算し、α・σ1 をθ
5 からθ0 で表し、次式が得られる。
【0064】
【数12】 θ5 =α4 ,θ4 =α3 ,θ3 =α2 ,θ2 =α, θ=α5 XOR 1,θ0 =α5 ・・(12) 次に、ζ2 ・σ2 +α・σ1 を求める。ζ2 ・σ2 +α
・σ1 をΣ5 からΣ0で表すことにすると、次式のよう
になる。
【0065】
【数13】 Σ5 =η5 XOR θ5 ,Σ4 =η4 XOR θ4 ,Σ3 =η3 XOR θ3 , Σ2 =η2 XOR θ2 ,Σ=ηXOR θ,Σ0 =η0 XOR θ0 ,・・(13) ζ2 ・σ2 +α・σ1 =1(Σ5 =Σ4 =Σ3 =Σ2
Σ=0,Σ0 =1)であれば、1ビット目が誤りとな
る。同様に、ζ4 ・σ2 +α2 ・σ1 =1ならば、2ビ
ット目が誤りであり、ζ6 ・σ2 +α3 ・σ1 =1なら
ば、3ビット目が誤りである。同様にして、ζ126 ・σ
2 +α63・σ1 =1ならば、63ビット目が誤りであ
る。
【0066】また、データに誤りがなければ、ζ2i・σ
2 +αi ・σ1 =1(i=1 〜63)となるものがなく、誤
りが1ビットだけある場合には、1回だけζ2i・σ2
αi・σ1 =1となり、誤りが2ビットある場合には、
2回ζ2i・σ2 +αi ・σ1=1となる。
【0067】そして、訂正判定部38で得られた誤り訂
正判定結果データを誤り検出部37に入力して、そのデ
ータを(1)に示す生成多項式で除算して、その剰余が
0になれば、データの誤り訂正が行なえたことになり、
その剰余が0でなければ、データの誤り訂正が不可とな
る。
【0068】次に、返送用ブロック作成部39は、訂正
判定部38からの訂正受信成功信号に基づきこの訂正受
信成功信号に対応する誤り訂正結果情報”01”を作成
する(ステップS23)。例えば、図3(b)に示すパ
ケット12では、図3(c)に示すように、誤り訂正結
果情報”01”を作成する。
【0069】さらに、訂正判定部38は、その誤りパケ
ットが訂正不可能である場合には受信失敗信号を返送用
ブロック作成部39に出力する。
【0070】返送用ブロック作成部39は、訂正判定部
38からの受信失敗信号に基づきこの受信失敗信号に対
応する誤り訂正結果情報”11”を作成する(ステップ
S25)。例えば、図3(b)に示すパケット1mで
は、図3(c)に示すように、誤り訂正結果情報”1
1”を作成する。
【0071】そして、1ブロック内の全てのパケットの
誤り検出及びパケットの訂正が終了したかどうかが判定
される(ステップS27)。1ブロック内の全てのパケ
ットの誤り検出及びパケットの訂正が終了していない場
合には、ステップS17からステップS27の処理を繰
り返し行なう。
【0072】そして、1ブロック内の全てのパケットの
誤り検出及びパケットの訂正が終了した場合には、返送
用ブロック作成部39は、図3(c)に示すように、各
パケットに対応する誤り訂正結果情報をブロック単位で
並べた返送用ブロックを作成する(ステップS29)。
【0073】無線部31は、返送用ブロック作成部39
で作成された返送用ブロックを基地局10aに返送する
と(ステップS31)、基地局10a内の無線部11が
返送用ブロック部39からの返送用ブロックを受信する
(ステップS33)。
【0074】さらに、伝送品質評価部19は、無線部1
1で受信した返送用ブロック内の各パケット毎の誤り訂
正結果情報を解読する。
【0075】ここで、伝送品質評価部19が、図3
(c)に示す返送用ブロック内の第1番目の誤り訂正結
果情報”00”を解読すると、受信したパケット11が
誤り無しで、パケット11が受信成功である場合、すな
わち、受信成功信号(ACK−1信号)であることが分
かる。
【0076】次に、返送用ブロック内の第2番目の誤り
訂正結果情報”01”を解読すると、受信したパケット
12が誤り有りでパケット12が訂正可能であり、パケ
ット12が受信成功である場合、すなわち、訂正受信成
功信号(ACK−2信号)であることが分かる。
【0077】さらに、返送用ブロック内の第m番目の誤
り訂正結果情報”11”を解読すると、パケット1mが
誤り有りでパケット1mが訂正不可能である場合、すな
わち、パケット1mが受信失敗信号(NAK信号)であ
ることが分かる。
【0078】そして、伝送品質評価部19は、誤り訂正
結果情報”01”によるパケット12の訂正受信成功信
号(ACK−2信号)に基づき、端末局30aで行なわ
れたデータの誤り検出及び誤り訂正によるデータ伝送品
質の改善度合いの評価を行なう(ステップS35)。
【0079】すなわち、端末局30aにおいて、誤り訂
正結果情報”00”と誤り訂正結果情報”01”とによ
り、受信成功信号(ACK−1信号)と、訂正受信成功
信号(ACK−2信号)とを区別したので、基地局10
aは誤り訂正結果情報”01”に基づく訂正受信成功信
号(ACK−2信号)により、端末局30aで行なわれ
たパケットの誤り検出及び誤り訂正によるデータ伝送品
質の改善の度合いを把握することができる。
【0080】例えば、1ブロック中の複数のパケットに
対する誤り訂正結果情報が”01”が比較的多い場合に
は、端末局30aにおいて、パケットの誤り訂正がかな
り行なわれていることであるから、端末局30aの伝送
品質の改善度合いが高いことが分かる。これによって、
伝送経路の評価を行なうことができる。
【0081】また、同様にして、基地局10aがブロッ
クBk(パケットk1−パケットkm)を端末局30a
に送信すると、端末局30aは、返送用ブロックSGB
Kを基地局10aに返送する。
【0082】このような一連の手順を送信データがなく
なるまで、すなわち、最終ブロック送信まで繰り返し行
い、送信を完了する。
【0083】<実施の形態2>図8に本発明の無線パケ
ット通信装置の実施の形態2の回路構成を示す。図8に
示す無線パケット通信装置では、端末局30bがブロッ
クを送信し、基地局10bが前記ブロックを受信するよ
うに構成したものである。
【0084】基地局10bは、無線部11、制御部15
b、外部接続部21、データバッファ13を備える。制
御部15bは、誤り検出部37、訂正判定部38、返送
用ブロック作成部39を備える。
【0085】端末局30bは、無線部31、制御部35
b、外部接続部41、データバッファ33を備える。制
御部35bは、ブロック作成部17、伝送品質評価部1
9を備える。
【0086】実施の形態2では、端末局30bにおい
て、ブロック作成部17がブロックを作成し、無線部1
1を通して基地局10bに送出する。
【0087】そして、基地局10bにおいて、受信した
パケットの誤り検出,誤り訂正の判定を行ない、パケッ
ト毎に作成した誤り訂正結果情報を1ブロック分並べた
返送用ブロックを端末局30bに返送する。
【0088】さらに、端末局30bの伝送品質評価部1
9は、返送用ブロックのうちの誤り訂正結果情報”0
1”に基づく訂正受信成功信号(ACK−2信号)によ
り、基地局10bで行なわれたパケットの誤り検出及び
誤り訂正によるデータ伝送品質の改善の度合いを把握す
ることができる。
【0089】なお、本発明は、実施の形態1及び実施の
形態2に限定されるものではない。例えば、本発明は、
図1に示す実施の形態1の回路構成と、図8に示す実施
の形態2の回路構成とを組み合わせても良い。
【0090】すなわち、基地局10aと端末局30aと
のそれぞれが、ブロック作成部17,伝送品質評価部1
9,誤り検出部37,訂正判定部38,返送用ブロック
作成部39を備えて、基地局10a及び端末局30aが
パケットデータを送信して相手局のデータ伝送品質を把
握できると共に、自局が、相手局から受信したデータの
誤り検出及び誤り訂正を行なってその結果情報を返送用
ブロックとして相手局に返送するようにしてもよい。
【0091】また、本発明は、伝送品質評価部19に誤
り検出部37,訂正判定部38を備えるようにしてもよ
い。前述したように、例えば、実施の形態1では、端末
局30aから基地局10aに返送用ブロックを返送する
が、この伝送経路中に返送用ブロック内の誤り訂正結果
情報にビット誤りが発生することもある。
【0092】そこで、伝送品質評価部19において、誤
り検出部37が、図3(c)に示す返送用ブロック内の
誤り訂正符号を用いて、返送用ブロック内の誤り訂正結
果情報の誤りの有無を検出する。この誤り訂正結果情報
のビット誤りの検出については、(1)式の生成多項式
を用いて行なう。
【0093】また、訂正判定部38は、前述した(2)
式〜(13)式を用いて、誤り訂正結果情報にビット誤
りがある場合に、そのビット誤りが訂正が可能かどうか
を判定する。
【0094】このように、伝送品質評価部19におい
て、相手局の誤り訂正結果情報を受信して、その情報の
誤り検出及び訂正を行なうことで、伝送路及び相手局の
誤り訂正の度合いを正確に把握することができる。
【0095】さらに、実施の形態1においては、訂正判
定部38のビット誤り訂正方法の一例を示したが、本発
明は、このビット誤り訂正方法の一例に限定されるもの
ではなく、その他のビット誤り訂正方法にも適用でき
る。
【0096】
【発明の効果】本発明によれば、情報作成部は、パケッ
トの誤りの有無及びパケットの訂正の可否を示す誤り訂
正結果情報を作成して送信装置に返送し、伝送品質評価
部は、情報作成部からの誤り訂正結果情報に基づき前記
受信装置で行なわれたパケットの誤り検出及び誤りパケ
ットの訂正によるデータ伝送品質の評価を行なう。
【0097】すなわち、受信装置は、誤り訂正結果情報
により、受信パケットに誤りが無かったときに返送され
る受信成功信号と、受信した誤りパケットを訂正して正
常なパケットとして受信したときに返送される受信成功
信号とを区別できるので、送信装置は誤り訂正結果情報
により、受信装置で行なわれたパケットの誤り検出及び
誤り訂正によるデータ伝送品質の改善の度合いを把握す
ることができる。
【0098】また、伝送品質評価部によって、情報作成
部からの誤り訂正結果情報のうち、パケットに誤りが有
りそのパケットが訂正可能でパケット受信成功を示す情
報に基づき、受信装置におけるデータ伝送品質の評価を
行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無線パケット通信装置の実施の形態1
の構成図である。
【図2】送信データが分割された各ブロックを示す図で
ある。
【図3】データフォーマットを示す図である。
【図4】誤りビット数の判定を行なう乗算回路の構成図
である。
【図5】剰余と誤りビット位置との関係を示す図であ
る。
【図6】実施の形態1の無線パケット通信装置における
パケットの送受信を示すフローチャートである。
【図7】無線パケット通信装置の通信手順を示す図であ
る。
【図8】本発明の無線パケット通信装置の実施の形態2
の構成図である。
【図9】従来の無線パケット伝送方式の通信手順を示す
図である。
【符号の説明】
10a,10b ・基地局 11,31 無線部 13,33 データバッファ 15a,15b,35a,35b 制御部 17 ブロック作成部 19 伝送品質評価部 37 誤り検出部 38 訂正判定部 39 返送用ブロック作成部 21,41 外部接続部 30a,30b 端末局

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信データを固定長のブロックに分割し
    分割された各ブロックを固定長のパケットに分割して各
    ブロック単位でパケットを送信する送信装置と、 この送信装置から各ブロック単位でパケットを受信する
    受信装置とを備え、 前記受信装置は、受信したブロック内のパケットの誤り
    の有無を検出する誤り検出部と、この誤り検出部により
    誤りパケットが検出された場合にその誤りパケットの訂
    正の可否を判定する訂正判定部と、前記パケットの誤り
    の有無及び前記パケットの訂正の可否を示す誤り訂正結
    果情報を作成して前記送信装置に返送する情報作成部と
    を有し、 前記送信装置は、前記情報作成部からの誤り訂正結果情
    報に基づき前記受信装置で行なわれたパケットの誤り検
    出及び誤りパケットの訂正によるデータ伝送品質の評価
    を行なう伝送品質評価部を有することを特徴とする無線
    パケット通信装置。
  2. 【請求項2】 前記情報作成部は、各パケット毎に前記
    誤り訂正結果情報を作成し各パケットに対応する誤り訂
    正結果情報をブロック単位で並べた返送用ブロックを前
    記送信装置に返送することを特徴とする請求項1記載の
    無線パケット通信装置。
  3. 【請求項3】 前記誤り訂正結果情報は、パケットに誤
    りが無くパケット受信成功を示す第1の情報と、パケッ
    トに誤りが有りそのパケットが訂正可能でパケット受信
    成功を示す第2の情報と、パケットに誤りが有りそのパ
    ケットが訂正不可能でパケット受信失敗を示す第3の情
    報とのいずれか1つの情報であることを特徴とする請求
    項1または請求項2記載の無線パケット通信装置。
  4. 【請求項4】 前記伝送品質評価部は、前記情報作成部
    からの誤り訂正結果情報のうち、前記パケットに誤りが
    有りそのパケットが訂正可能でパケット受信成功を示す
    情報に基づき、前記受信装置におけるデータ伝送品質の
    評価を行なうことを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    いずれか1項記載の無線パケット通信装置。
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