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JPH10141740A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

Info

Publication number
JPH10141740A
JPH10141740A JP8293984A JP29398496A JPH10141740A JP H10141740 A JPH10141740 A JP H10141740A JP 8293984 A JP8293984 A JP 8293984A JP 29398496 A JP29398496 A JP 29398496A JP H10141740 A JPH10141740 A JP H10141740A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air conditioner
compressor
temperature
air
indoor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8293984A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Mochizuki
克己 望月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP8293984A priority Critical patent/JPH10141740A/ja
Publication of JPH10141740A publication Critical patent/JPH10141740A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 「省エネルギー性」及び「快適性」の改善を
図り得るようにした空気調和装置を提案する。 【解決手段】 圧縮機11が最低運転周波数の近傍で運
転されている時に、電動弁13の開度を吐出温度に基づ
く制御開度よりも低開度側へ強制的に設定することで、
冷媒循環量が低下し、圧縮機11の吐出温度が上昇する
とともに冷媒の吐出圧と吸入圧が共に低下し、これによ
り、上記圧縮機11が最低運転周波数の近傍で運転され
ているにも拘わらず、空気調和装置Z1,Z2の能力は低
下傾向となり、上記圧縮機11の最低運転周波数に対応
する最低能力よりもさらに低下する。この空気調和装置
1,Z2の最低能力の更なる低下によって、その能力可
変幅が拡大し室内負荷の変化により一層追従し易くなる
とともに、その「発停」領域が減少し「発停」頻度が低
下することになる。この結果、空気調和装置Z1,Z2
おいて、電力消費量の低減による「省エネルギー性」
と、室内空気の吹き出しの断続回数の低減による「快適
性」とが実現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、セパレート型の
空気調和装置に関し、さらに詳しくは該空気調和装置に
備えられた電動弁及び室外ファンの制御に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】所謂、インバータ式の空気調和装置にお
いては、圧縮機の運転周波数を変化させることで該空気
調和装置の冷暖房能力を可変とし、該能力を室内負荷に
対応させるようになっている。また、一般に、室外機に
設けられる室外ファンは、外気温度と室内温度の温度差
に基づいてその吹出風量が決定される。
【0003】ところで、インバータ式の空気調和装置に
おいては、その最低能力が低いほど室内負荷の変化に対
する追従性が良好となり、空調特性の一つである「快適
性」及び「省エネルギー性」が共に向上することが知ら
れている。これを図6を参照して説明すると次の通りで
ある。
【0004】図6は、外気温度と空気調和装置の能力と
室内負荷との関係を示したものである。即ち、空気調和
装置の能力を「定格能力:L01」と「中間能力:L02
と「最低能力:L03」として表し、また室内負荷を「負
荷線:L06」で表している。そして、通常は、外気温度
「Ta4」(例えば、35℃)を基準とし、この外気温
度「Ta4」を「中間能力」にほぼ合致させるような設
定を行っている。従って、外気温度「Ta4」における
空気調和装置の能力の可変幅は、外気温度「Ta4」と
「定格能力:L01」との交点から、該外気温度「T
4」と「最低能力:L03」との交点に至る「SA」の
範囲となる。
【0005】この状態から外気温度が「Ta3」まで低
下すると、これに伴って室内負荷も「負荷線:L06」に
沿って減少し、上記「最低能力:L03」上に位置するこ
とになる。この状態は、室内負荷が空気調和装置の「最
低能力:L03」に達し、これ以下の外気温度(即ち、室
内負荷)の領域においては、空気調和装置の能力をそれ
以上に下げて室内負荷に対応させるということができな
い状態、即ち、室内負荷に追従できない状態である。従
って、上記外気温度「Ta3」以下の領域、即ち、領域
「Sa」では空気調和装置の運転を停止させることにな
る。一方、外気温度「Ta」が上昇に転じ、これが上記
外気温度「Ta3」を越えて上昇すると、再び空気調和
装置の能力が室内負荷に追従できる状態となるため、該
空気調和装置はその運転を再開することになる。
【0006】ところが、このような空気調和装置の運転
の「発停」は、大きな電力消費を伴うものであることか
ら「省エネルギー性」という点においては好ましいもの
ではなく、またこの空気調和装置の「発停」に伴って室
内空気の吹き出しが断続されることで「快適性」が損な
われることになる。
【0007】従って、空気調和装置の空調特性を「省エ
ネルギー性」と「快適性」という二つの面で改善するた
めには、上述の如き空気調和装置の「発停」頻度を減ら
すことが必要であり、またかかる「発停」頻度の低減に
は空気調和装置の「最低能力」を、図6に破線で示す
「最低能力:L04」,「最低能力:L05」のように低下
させることが有効である。
【0008】しかしながら、従来は上述のように、圧縮
機の運転周波数を変化させることで空気調和装置の能力
を可変とする構成を採用していたため、かかる構成の下
では、該能力を上記「最低能力:L03」以下に低下させ
ることは困難であり、従って、空気調和装置の「省エネ
ルギー性」と「快適性」の確保という点において改善の
余地がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで本願発明では、
上記の如き従来の空気調和装置における問題点に鑑み、
「省エネルギー性」及び「快適性」という二つの面にお
いて空調特性の改善を図り得るようにした空気調和装置
を提案せんとしてなされたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0011】本願の第1の発明では、圧縮機と室外ファ
ンとを備えた室外機と室内機とを、上記圧縮機の吐出温
度に応じて開閉制御される電動弁を備えた冷媒管により
接続してなり、且つ上記圧縮機の運転周波数が室内負荷
に応じて変化するように構成された空気調和装置におい
て、上記圧縮機が最低運転周波数の近傍で運転されてい
る時に、上記電動弁の開度を上記吐出温度に基づく制御
開度よりも低開度側へ強制的に設定することを特徴とし
ている。
【0012】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかる空気調和装置において、上記電動弁の上記制御開
度よりも低開度側への設定時に、上記室外ファンの吹出
風量を変化させるようにしたことを特徴としている。
【0013】本願の第3の発明では、上記第2の発明に
かかる空気調和装置において、冷房運転時に、上記室外
ファンの吹出風量を、外気温度と室内温度とに基づいて
設定される設定吹出風量よりも減少させることを特徴と
している。
【0014】本願の第4の発明では、上記第2の発明に
かかる空気調和装置において、暖房運転時に、上記室外
ファンの吹出風量を、外気温度と室内温度とに基づいて
設定される設定吹出風量よりも増加させることを特徴と
している。
【0015】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0016】本願の第1の発明にかかる空気調和装置
によれば、圧縮機が最低運転周波数の近傍で運転されて
いる時に、電動弁の開度を吐出温度に基づく制御開度よ
りも低開度側へ強制的に設定することで、冷媒循環量が
低下し、圧縮機の吐出側の冷媒温度、即ち、吐出温度が
上昇するとともに、冷媒の吐出圧と吸入圧が共に低下し
(図4参照)、これにより、上記圧縮機が最低運転周波
数の近傍で運転されているにも拘わらず、空気調和装置
の能力は低下傾向となり、上記圧縮機の最低運転周波数
に対応する最低能力よりもさらに低下することになる。
【0017】この空気調和装置の最低能力の更なる低下
によって、該空気調和装置の能力可変幅が拡大し室内負
荷の変化により一層追従し易くなるとともに、該空気調
和装置の「発停」領域が減少し「発停」頻度が低下する
ことになる。この結果、空気調和装置において、電力消
費量の低減による「省エネルギー性」と、室内空気の吹
き出しの断続回数の低減による「快適性」とが実現され
るものである。
【0018】本願の第2の発明にかかる空気調和装置
によれば、上記第1の発明にかかる空気調和装置におい
て、上記電動弁の上記制御開度よりも低開度側への設定
時に、上記室外ファンの吹出風量を変化させるようにし
ているので、上記圧縮機が最低運転周波数の近傍で運転
されている時における上記電動弁の制御開度よりも低開
度側への設定による最低能力の低下作用に加えて、上記
室外ファンの吹出風量の変化に基づく能力低下作用が働
くこととなり、上記最低能力の低下幅がさらに拡大し、
上記空気調和装置の「発停」領域の更なる減少により
「発停」頻度がより一層低下し、結果的に、空気調和装
置の「省エネルギー性」と「快適性」とがさらに向上す
ることになる。
【0019】本願の第3の発明にかかる空気調和装置
によれば、上記第2の発明にかかる空気調和装置におい
て、冷房運転時に、上記室外ファンの吹出風量を、外気
温度と室内温度とに基づいて設定される設定吹出風量よ
りも減少させるようにしているので、冷房運転時におい
てより一層高い「省エネルギー性」と「快適性」を実現
することができる。
【0020】即ち、冷房運転時に上記電動弁の開度を低
開度側に設定して冷媒循環量を強制的に低下させると、
上記圧縮機の吐出側の冷媒温度、即ち、吐出温度が上昇
し、それに伴って冷媒の吐出圧と吸入圧が共に低下傾向
となる(図4参照)。この時、室外ファンの吹出風量を
設定吹出風量よりもさらに低減させると、この吹出風量
の低減によって吐出圧は上昇傾向となるものの、元々電
動弁を低開度に設定して吐出圧を下げているため、上記
室外ファンの吹出風量の低減によって直ちに吐出圧が過
度に上昇して保護装置が作動するというようなことはな
く、吐出圧の上昇を招くことなく冷房運転の継続が可能
となり、且つ蒸発器として機能する室外熱交換器の出口
でのエンタルピを落とすことができる。この結果、空気
調和装置の最低能力をさらに低下させることができ、冷
房運転時においてより一層高い「省エネルギー性」と
「快適性」を実現することが可能となるものである。
【0021】本願の第4の発明にかかる空気調和装置
によれば、上記第2の発明にかかる空気調和装置におい
て、暖房運転時に、上記室外ファンの吹出風量を、外気
温度と室内温度とに基づいて設定される設定吹出風量よ
りも増加させるようにしているので、暖房運転時におい
て着霜を抑制しつつ高い「省エネルギー性」と「快適
性」を実現することができる。
【0022】即ち、暖房運転時においては、上記電動弁
の開度を低開度側に設定して冷媒循環量を強制的に低下
させると、上記圧縮機の吐出温度が上昇し、それに伴っ
て冷媒の吐出圧と吸入圧が共に低下傾向となる。この場
合、室外熱交換器においては、吸入圧の低下により冷媒
の蒸発温度の低下が起こることから、通常の制御時には
問題とならなかった室外熱交換器の着霜が、電動弁を低
開度側に設定することによって新たに発生するおそれが
生じる。
【0023】ところが、この発明のように、電動弁の低
開度側への設定時に、これと同時に室外ファンをその吹
出風量が増大する方向に制御すると、室外熱交換器の出
口における冷媒のエンタルピーが若干スーパーヒート状
態となるものの空気調和装置の能力の上昇にはさほど影
響がない。その一方、過熱状態のガス冷媒がそのまま圧
縮機に入ることで吐出温度が上昇し、凝縮機として機能
する室外熱交換器における冷媒の飽和温度が高くなり着
霜が抑制される。
【0024】従って、この発明の空気調和装置によれ
ば、暖房運転時において室外熱交換器への着霜を抑制し
つつ空気調和装置の最低能力をさらに下げて能力可変幅
を拡大し、より一層高い「省エネルギー性」と「快適
性」を実現することが可能となるものである。
【0025】
【発明の実施の形態】第1の実施形態 図1には、本願発明の第1の実施形態にかかるセパレー
ト型の空気調和装置Z 1の全体システムを示しており、
同図において符号1は室外機、2は室内機である。上記
室外機1は、圧縮機11と四路弁12と電動弁13と室
外熱交換器14とファンモータ16により回転駆動され
る室外ファン15とを備えている。一方、上記室内機2
は、室内熱交換器21とファンモータ23により回転駆
動される室内ファン22とを備えている。そして、これ
ら室外機1と室内機2とは、吐出管41と戻り管42及
び各冷媒管43〜45を介して相互に接続されることで
冷凍システムを構成している。
【0026】さらに、上記室外機1には、コントローラ
17が備えられている。そして、このコントローラ17
には、周波数センサ33から上記圧縮機11の運転周波
数(Hz)が、また吐出温度センサ35からは上記圧縮
機11の吐出側の冷媒温度、即ち、吐出温度「Th」
が、それぞれ入力される。そして、このコントローラ1
7は、これら各入力信号に基づき、後述するように、上
記電動弁13に所定の制御信号を出力しその開度制御を
行うものであり、この電動弁13の開度制御に本願発明
が適用されている。以下、この電動弁13の開度制御に
ついて具体的に説明する。
【0027】この実施形態における電動弁13の開度制
御は、本願の請求項1に記載の発明を実施したものであ
って、従来は空気調和装置の能力変更に関与していなか
った電動弁13の機能に着目し、該電動弁13の開度制
御によって空気調和装置Z1の最低能力をさらに低下さ
せてその能力可変幅の拡大を図り、以て、空気調和装置
1の「省エネルギー性」と「快適性」とを両立させん
とするものである。
【0028】具体的には、上記圧縮機11が最低運転周
波数の近傍で運転されている時に、本来的には吐出温度
「Th」に基づいてその開度が制御される上記電動弁1
3を、該吐出温度「Th」に基づく制御から切り離し、
該吐出温度「Th」に基づく制御開度よりも低開度側へ
強制的に設定するようにしたものである。
【0029】即ち、上記電動弁13の開度を低開度側に
変更すると、その開度の減少に伴って吐出温度「Th」
が上昇するが、この電動弁13の開度減少に伴う吐出温
度「Th」の変化と空気調和装置Z1の能力及び入力と
の関係を示すと図2の通りである。即ち、電動弁13の
開度の減少に伴う吐出温度「Th」の上昇によって、空
気調和装置Z1の総入力は若干上昇するが、能力は
「P1」から「P2」まで低下することになる。
【0030】この空気調和装置Z1の能力の低下を、図
6に当てはめてみると、電動弁13の強制的な低開度へ
の設定を行わない従来の制御の場合には最低能力が同図
の実線「L03」で、且つその能力可変幅が「SA」であ
ったものが、上記電動弁13の低開度への強制的設定に
よってその最低能力が同図に破線「L04」で示すように
上記直線「L03」よりもさらに低下し、且つその能力可
変幅は「SB」の範囲となり、従来の能力可変幅「S
A」よりも拡大されることになる。従って、空気調和装
置の「発停」基準となる外気温度が、従来の外気温度
「Ta3」から外気温度「Ta2」に変化し、「発停領
域」も「Sa」から「Sb」に減少する。このため、空
気調和装置Z1は、その能力可変幅が拡大した分だけ室
内負荷の変化に対してより一層追従し易くなるととも
に、その「発停」領域が減少することで「発停」頻度が
低下し、結果的に、電力消費量の低減による「省エネル
ギー性」と、室内空気の吹き出しの断続回数の低減によ
る「快適性」とが実現されるものである。
【0031】第2の実施形態 図3には、本願発明の第2の実施形態にかかる空気調和
装置Z2を示している。この空気調和装置Z2は、上記第
1の実施形態にかかる空気調和装置Z1においては電動
弁13の開度制御のみによって空気調和装置Z1の最低
能力を低下させるようにしていたのに対して、さらにこ
れに室外ファン15の吹出風量制御を加味することで上
記最低能力のより一層の低下、即ち、能力可変幅のさら
なる拡大を図り、「省エネルギー性」と「快適性」とを
より一層高めるようにしたものである。特に、冷房運転
時においては吐出圧の上昇を招くことなく「省エネルギ
ー性」のより一層の向上を図り、暖房運転時においては
室外熱交換器14への着霜を抑制しつつ高い「省エネル
ギー性」と「快適性」とを達成するようにしている。以
下、これを実現するための具体的制御内容等について説
明する。
【0032】先ず、図3を参照してこの空気調和装置Z
2の全体システムを説明すると、同図において符号1は
室外機、2は室内機である。上記室外機1は、圧縮機1
1と四路弁12と電動弁13と室外熱交換器14とファ
ンモータ16により回転駆動される室外ファン15とを
備えている。一方、上記室内機2は、室内熱交換器21
とファンモータ23により回転駆動される室内ファン2
2とを備えている。そして、これら室外機1と室内機2
とは、吐出管41と戻り管42及び各冷媒管43〜45
を介して相互に接続されることで冷凍システムを構成し
ている。
【0033】さらに、上記室外機1には、コントローラ
17が備えられている。そして、このコントローラ17
には、室外温度センサ31から室外温度(Ta)が、室
内温度センサ32から室内温度(Tb)が、周波数セン
サ33から上記圧縮機11の運転周波数(Hz)が、さ
らに熱交温度センサ34から熱交温度「Te」が、それ
ぞれ入力される。そして、上記コントローラ17におい
ては、これら各入力信号に基づき、後述するように、上
記電動弁13に所定の制御信号を出力してその開度調整
を行うとともに、上記ファンモータ16に所定の制御信
号を出力して上記室外ファン15の吹出風量を制御する
ようになっている。この電動弁13の開度制御と上記室
外ファン15の吹出風量の制御に本願の請求項2〜4に
記載の発明が適用されている。以下、この電動弁13の
開度制御と室外ファン15の吹出風量の制御を、「冷房
運転時」と「暖房運転時」のそれぞれについて具体的に
説明する。
【0034】「冷房運転時」冷房運転時には、圧縮機1
1が最低運転周波数の近傍で運転されている時に、電動
弁13の開度を吐出温度「Th」に基づく制御開度より
も低開度側へ強制的に設定すると同時に、上記室外ファ
ン15の吹出風量を、外気温度「Ta」と室内温度「T
b」とに基づいて設定される設定吹出風量よりも減少さ
せるように制御するものである。
【0035】即ち、冷房運転時に上記電動弁13の開度
を低開度側に設定して冷媒循環量を強制的に低下させる
と、上記圧縮機11の吐出側の冷媒温度、即ち、吐出温
度「Th」が上昇し、それに伴って冷媒の吐出圧と吸入
圧が共に低下傾向となる(図4参照)。この時、室外フ
ァン15の吹出風量を設定吹出風量よりもさらに低減さ
せると、この吹出風量の低減によって吐出圧は上昇傾向
となるものの、元々電動弁13を低開度に設定して吐出
圧を下げているため、上記室外ファン15の吹出風量の
低減によって直ちに吐出圧が過度に上昇して保護装置が
作動するというようなことはい。従って、吐出圧の上昇
を招くことなく空気調和装置Z2を継続的に冷房運転す
ることが可能となり、さらに、この場合、凝縮器として
機能する上記室外熱交換器14の出口でのエンタルピを
落とすことができ、しかも室外ファン15の消費電力も
低減されるので、これらの相乗作用として、空気調和装
置Z2の最低能力は、上記第1の実施形態の空気調和装
置Z1における最低能力(図5の曲線L1参照)よりもさ
らに低い最低能力(図5の曲線L2参照)まで下げられ
ることになる。このため、この実施形態における「最低
能力」を図6に当てはめると、同図に破線で示す最低能
力「L04」よりも更に低い最低能力「L05」となり、ま
た能力可変幅は「SC」、発停領域は「Sc」となり、
この結果、この実施形態の空気調和装置Z2においては
上記第1の実施形態における空気調和装置Z1の場合よ
りもさらに高い「省エネルギー性」と「快適性」とが実
現されることになる。
【0036】「暖房運転時」暖房運転時には、圧縮機1
1が最低運転周波数の近傍で運転されている時に、電動
弁13の開度を吐出温度「Th」に基づく制御開度より
も低開度側へ強制的に設定すると同時に、上記室外ファ
ン15の吹出風量を、外気温度「Ta」と室内温度「T
b」とに基づいて設定される設定吹出風量よりも増加さ
せるように制御することで、室外熱交換器14への着霜
を抑制しつつ、空気調和装置Z2の能力可変幅を上記第
1の実施形態の空気調和装置Z1のそれよりもさらに拡
大し、より高い「省エネルギー性」と「快適性」とを実
現するものである。
【0037】即ち、暖房運転時においては、上記電動弁
13の開度を低開度側に設定して冷媒循環量を強制的に
低下させることで、上記「冷房運転時」と同様に、上記
空気調和装置Z2の最低能力を上記第1の実施形態にお
けるそれよりもさらに低下させることができ、これによ
って高い「省エネルギー性」と「快適性」とを実現する
ことができるものである。
【0038】ところが、暖房運転時においては、上述の
ように上記電動弁13の開度を低開度側に設定して冷媒
循環量を強制的に低下させると、上記圧縮機11の吐出
温度が上昇し、それに伴って冷媒の吐出圧と吸入圧が共
に低下傾向となる(図4参照)。この場合、蒸発器とし
て機能する上記室外熱交換器14においては、吸入圧の
低下により冷媒の蒸発温度の低下が起こることから、通
常の制御時には問題とならなかった着霜が、上記電動弁
13を低開度側に設定することによって新たに発生する
おそれが生じる。
【0039】この場合、電動弁13の低開度側への設定
時に、これと同時に室外ファン15をその吹出風量が増
大する方向に制御すると、室外熱交換器14の出口にお
ける冷媒のエンタルピーが若干スーパーヒート状態とな
り、かかる過熱状態のガス冷媒がそのまま圧縮機11に
入ることで吐出温度が上昇し、上記室外熱交換器14に
おける冷媒の飽和温度が高くなり、結果的に該室外熱交
換器14への着霜が抑制されることになる。従って、暖
房運転時においては、室外熱交換器14への着霜を抑制
しつつ、「省エネルギー性」と「快適性」の更なる向上
を図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施形態にかかる空気調和装
置のシステム図である。
【図2】「吐出温度−能力・入力」特性図である。
【図3】本願発明の第2の実施形態にかかる空気調和装
置のシステム図である。
【図4】「吐出温度−圧力」特性図である。
【図5】「吐出温度−能力・入力」特性図である。
【図6】「外気温度−能力」特性図である。
【符号の説明】
1は室外機、2は室内機、11は圧縮機、12は四路
弁、13は電動弁、14は室外熱交換器、15は室外フ
ァン、16はファンモータ、17はコントローラ、21
は室内熱交換器、22は室内ファン、23はファンモー
タ、31は室外温度センサ、32は室内温度センサ、3
3は周波数センサ、34は熱交温度センサ、35は冷媒
温度センサ、41は吐出管、42は戻り管、43〜45
は冷媒管、Z1及びZ2は空気調和装置である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機と室外ファンとを備えた室外機と
    室内機とを、上記圧縮機の吐出温度に応じて開閉制御さ
    れる電動弁を備えた冷媒管により接続してなり、且つ上
    記圧縮機の運転周波数が室内負荷に応じて変化するよう
    に構成された空気調和装置であって、 上記圧縮機が最低運転周波数の近傍で運転されている時
    に、上記電動弁の開度を上記吐出温度に基づく制御開度
    よりも低開度側へ強制的に設定することを特徴とする空
    気調和装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記電動弁の上記制御開度よりも低開度側への設定時
    に、上記室外ファンの吹出風量を変化させるようにした
    ことを特徴とする空気調和装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 冷房運転時に、上記室外ファンの吹出風量を、外気温度
    と室内温度とに基づいて設定される設定吹出風量よりも
    減少させることを特徴とする空気調和装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、 暖房運転時に、上記室外ファンの吹出風量を、外気温度
    と室内温度とに基づいて設定される設定吹出風量よりも
    増加させることを特徴とする空気調和装置。
JP8293984A 1996-11-06 1996-11-06 空気調和装置 Pending JPH10141740A (ja)

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