JPH10148557A - 流量センサ回路およびそのセンサ出力の調整方法 - Google Patents
流量センサ回路およびそのセンサ出力の調整方法Info
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- JPH10148557A JPH10148557A JP8320830A JP32083096A JPH10148557A JP H10148557 A JPH10148557 A JP H10148557A JP 8320830 A JP8320830 A JP 8320830A JP 32083096 A JP32083096 A JP 32083096A JP H10148557 A JPH10148557 A JP H10148557A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 センサ出力ばらつきが小さい流量センサ回路
を提供する。 【解決手段】 ブリッジ回路1とフィードバック回路2
に加えて演算増幅回路3と基準電圧回路4を設ける。セ
ンサ出力を調整するときには、まず、抵抗体R3を短絡
し、フィードバック回路2の動作を停止させ発熱用感温
抵抗素子RHが発熱していない状態で、ブリッジ回路1
の電圧VnとVpが等しくなるように可変抵抗体R21
の抵抗値を調整する。その調整後、発熱用感温抵抗素子
RHが設定発熱温度で発熱している状態で、演算増幅回
路3の出力が設定電圧になるように可変抵抗体R7の抵
抗値を調整する。可変抵抗体R21の抵抗値の調整によ
り感度ばらつきを補正し、この補正に起因したオペアン
プOP1のオフセット電圧ばらつきは演算増幅回路3と
基準電圧回路4が補正する。感度ばらつきとオフセット
電圧ばらつきが共に補正されてセンサ出力ばらつきが小
さくなる。
を提供する。 【解決手段】 ブリッジ回路1とフィードバック回路2
に加えて演算増幅回路3と基準電圧回路4を設ける。セ
ンサ出力を調整するときには、まず、抵抗体R3を短絡
し、フィードバック回路2の動作を停止させ発熱用感温
抵抗素子RHが発熱していない状態で、ブリッジ回路1
の電圧VnとVpが等しくなるように可変抵抗体R21
の抵抗値を調整する。その調整後、発熱用感温抵抗素子
RHが設定発熱温度で発熱している状態で、演算増幅回
路3の出力が設定電圧になるように可変抵抗体R7の抵
抗値を調整する。可変抵抗体R21の抵抗値の調整によ
り感度ばらつきを補正し、この補正に起因したオペアン
プOP1のオフセット電圧ばらつきは演算増幅回路3と
基準電圧回路4が補正する。感度ばらつきとオフセット
電圧ばらつきが共に補正されてセンサ出力ばらつきが小
さくなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は風等の流体の流量を
検知する流量センサ回路およびそのセンサ出力の調整方
法に関するものである。
検知する流量センサ回路およびそのセンサ出力の調整方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4には流量センサ回路の回路例が示さ
れている。この流量センサ回路はブリッジ回路1とフィ
ードバック回路2を有して構成されている。同図に示す
ように、ブリッジ回路1は抵抗体R1と可変抵抗体R2
と抵抗体R3と発熱用感温抵抗素子RHと温度補償用感
温抵抗素子RKを有して構成されており、抵抗体R1の
一端側に可変抵抗体R2の一端側が接続され、可変抵抗
体R2の他端側に抵抗体R3の一端側が接続されてい
る。
れている。この流量センサ回路はブリッジ回路1とフィ
ードバック回路2を有して構成されている。同図に示す
ように、ブリッジ回路1は抵抗体R1と可変抵抗体R2
と抵抗体R3と発熱用感温抵抗素子RHと温度補償用感
温抵抗素子RKを有して構成されており、抵抗体R1の
一端側に可変抵抗体R2の一端側が接続され、可変抵抗
体R2の他端側に抵抗体R3の一端側が接続されてい
る。
【0003】上記抵抗体R3の他端側に温度補償用感温
抵抗素子RKの一端側が接続され、温度補償用感温抵抗
素子RKの他端側に発熱用感温抵抗素子RHの一端側が
接続され、発熱用感温抵抗素子RHの他端側に前記抵抗
体R1の他端側が接続されている。
抵抗素子RKの一端側が接続され、温度補償用感温抵抗
素子RKの他端側に発熱用感温抵抗素子RHの一端側が
接続され、発熱用感温抵抗素子RHの他端側に前記抵抗
体R1の他端側が接続されている。
【0004】上記抵抗体R1によりブリッジ回路1の第
1辺が構成され、可変抵抗体R2によりブリッジ回路1
の第2辺が構成され、抵抗体R3と温度補償用感温抵抗
素子RKによりブリッジ回路1の第3辺が構成され、発
熱用感温抵抗素子RHによりブリッジ回路1の第4辺が
構成されている。
1辺が構成され、可変抵抗体R2によりブリッジ回路1
の第2辺が構成され、抵抗体R3と温度補償用感温抵抗
素子RKによりブリッジ回路1の第3辺が構成され、発
熱用感温抵抗素子RHによりブリッジ回路1の第4辺が
構成されている。
【0005】また、上記抵抗体R1と可変抵抗体R2の
接続部Xinはブリッジ回路1の電力入力部と成し、可変
抵抗体R2と抵抗体R3の接続部X1は第1の電圧検出
部と成し、温度補償用感温抵抗素子RKと発熱用感温抵
抗素子RHの接続部Xgdは接地部と成し、発熱用感温抵
抗素子RHと抵抗体R1の接続部X2は第2の電圧検出
部と成している。
接続部Xinはブリッジ回路1の電力入力部と成し、可変
抵抗体R2と抵抗体R3の接続部X1は第1の電圧検出
部と成し、温度補償用感温抵抗素子RKと発熱用感温抵
抗素子RHの接続部Xgdは接地部と成し、発熱用感温抵
抗素子RHと抵抗体R1の接続部X2は第2の電圧検出
部と成している。
【0006】上記発熱用感温抵抗素子RHと温度補償用
感温抵抗素子RKは素子の温度に応じて素子の抵抗値が
可変するものであり、温度補償用感温抵抗素子RKは発
熱用感温抵抗素子RHと抵抗温度係数が等しいもので形
成されている。
感温抵抗素子RKは素子の温度に応じて素子の抵抗値が
可変するものであり、温度補償用感温抵抗素子RKは発
熱用感温抵抗素子RHと抵抗温度係数が等しいもので形
成されている。
【0007】前記フィードバック回路2はオペアンプO
P1とスイッチ素子(トランジスタ素子)Q1により構
成されている。オペアンプOP1の非反転入力端部には
前記ブリッジ回路1の第1の電圧検出部X1が接続さ
れ、オペアンプOP1の反転入力端部にはブリッジ回路
1の第2の電圧検出部X2が接続されている。このオペ
アンプOP1の出力端部はスイッチ素子Q1のベース側
に接続されている。
P1とスイッチ素子(トランジスタ素子)Q1により構
成されている。オペアンプOP1の非反転入力端部には
前記ブリッジ回路1の第1の電圧検出部X1が接続さ
れ、オペアンプOP1の反転入力端部にはブリッジ回路
1の第2の電圧検出部X2が接続されている。このオペ
アンプOP1の出力端部はスイッチ素子Q1のベース側
に接続されている。
【0008】スイッチ素子Q1のコレクタ側は定電圧電
源Vccに接続され、スイッチ素子Q1のエミッタ側には
前記ブリッジ回路1の電力入力部Xinが接続されてい
る。このスイッチ素子Q1とブリッジ回路1の電力入力
部Xinとの接続部Xoutが流量センサ回路のセンサ出力
部と成している。
源Vccに接続され、スイッチ素子Q1のエミッタ側には
前記ブリッジ回路1の電力入力部Xinが接続されてい
る。このスイッチ素子Q1とブリッジ回路1の電力入力
部Xinとの接続部Xoutが流量センサ回路のセンサ出力
部と成している。
【0009】上記オペアンプOP1は前記第1の電圧検
出部X1から検出される電圧Vpと、第2の電圧検出部
X2から検出される電圧Vnとの差分電圧に対応する電
圧をベース電圧としてスイッチ素子Q1のベース側に加
える。スイッチ素子Q1は上記ベース電圧が加えられる
と、そのベース電圧の大きさに応じた電流を定電圧電源
Vccからスイッチ素子Q1のコレクタ−エミッタ間に通
電させる。
出部X1から検出される電圧Vpと、第2の電圧検出部
X2から検出される電圧Vnとの差分電圧に対応する電
圧をベース電圧としてスイッチ素子Q1のベース側に加
える。スイッチ素子Q1は上記ベース電圧が加えられる
と、そのベース電圧の大きさに応じた電流を定電圧電源
Vccからスイッチ素子Q1のコレクタ−エミッタ間に通
電させる。
【0010】図4の流量センサ回路は上記のように構成
されており、この流量センサ回路において、発熱用感温
抵抗素子RHが流体の流れに晒されると、その流体の流
量に応じて発熱用感温抵抗素子RHの放熱量が変化して
発熱用感温抵抗素子RHの発熱温度が変化し、抵抗値が
変化する。この発熱用感温抵抗素子RHの抵抗値の変化
により、第2の電圧検出部X2の電圧Vnが変化する。
一方、温度補償用感温抵抗素子RKは流体の温度を検知
する機能を有し、温度補償用感温抵抗素子RKが流体の
温度を検知して第1の電圧検出部X1の電圧Vpは流体
の温度に対応する電圧となる。
されており、この流量センサ回路において、発熱用感温
抵抗素子RHが流体の流れに晒されると、その流体の流
量に応じて発熱用感温抵抗素子RHの放熱量が変化して
発熱用感温抵抗素子RHの発熱温度が変化し、抵抗値が
変化する。この発熱用感温抵抗素子RHの抵抗値の変化
により、第2の電圧検出部X2の電圧Vnが変化する。
一方、温度補償用感温抵抗素子RKは流体の温度を検知
する機能を有し、温度補償用感温抵抗素子RKが流体の
温度を検知して第1の電圧検出部X1の電圧Vpは流体
の温度に対応する電圧となる。
【0011】上記電圧Vpと電圧Vnの差分をオペアンプ
OP1が求めることにより、流体の温度変化の影響が取
り除かれる。この温度補償されたオペアンプOP1の出
力電圧がベース電圧としてスイッチ素子Q1のベース側
に加えられるので、流体の温度変化の影響を受けずに、
スイッチ素子Q1のコレクタ−エミッタ間の通電量が上
記発熱用感温抵抗素子RHの発熱温度変化分を補償する
分だけ変化することになる。つまり、ブリッジ回路1に
供給される電力は流体の流量に対応させることができ、
このブリッジ回路1に供給される電力に対応する電圧V
bがセンサ出力Voutとして出力される。
OP1が求めることにより、流体の温度変化の影響が取
り除かれる。この温度補償されたオペアンプOP1の出
力電圧がベース電圧としてスイッチ素子Q1のベース側
に加えられるので、流体の温度変化の影響を受けずに、
スイッチ素子Q1のコレクタ−エミッタ間の通電量が上
記発熱用感温抵抗素子RHの発熱温度変化分を補償する
分だけ変化することになる。つまり、ブリッジ回路1に
供給される電力は流体の流量に対応させることができ、
このブリッジ回路1に供給される電力に対応する電圧V
bがセンサ出力Voutとして出力される。
【0012】上記センサ出力Voutと流体の速度vの関
係は、次式(1)に示すことができる。
係は、次式(1)に示すことができる。
【0013】 Vout=((α+β・(v)1/2)・(Th−Ta))1/2・・・・(1)
【0014】ただし、上記式(1)に示すαとβは予め
定まる定数であり、Thは発熱用感温抵抗素子RHの発
熱温度を表し、Taは流体の温度を表す。
定まる定数であり、Thは発熱用感温抵抗素子RHの発
熱温度を表し、Taは流体の温度を表す。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記発熱用
感温抵抗素子RHには、通電量に対する発熱温度が発熱
用感温抵抗素子RH毎に異なるという発熱温度ばらつき
がある。この発熱温度ばらつきに起因して流量センサ回
路毎に感度がばらつき、この流量センサ回路の感度ばら
つきにより、流量に対するセンサ出力の値が流量センサ
回路毎にばらついてしまうという問題がある。
感温抵抗素子RHには、通電量に対する発熱温度が発熱
用感温抵抗素子RH毎に異なるという発熱温度ばらつき
がある。この発熱温度ばらつきに起因して流量センサ回
路毎に感度がばらつき、この流量センサ回路の感度ばら
つきにより、流量に対するセンサ出力の値が流量センサ
回路毎にばらついてしまうという問題がある。
【0016】そこで、上記可変抵抗体R2の抵抗値を次
のように可変調整して流量センサ回路の感度ばらつきを
補正することがある。その調整とは、例えば、発熱用感
温抵抗素子RHが発熱している状態で、発熱用感温抵抗
素子RHの発熱温度をモニタしながら、発熱用感温抵抗
素子RHの発熱温度が予め定めた発熱温度になるように
可変抵抗体R2の抵抗値を可変調整して流量センサ回路
の感度ばらつきを補正調整する。
のように可変調整して流量センサ回路の感度ばらつきを
補正することがある。その調整とは、例えば、発熱用感
温抵抗素子RHが発熱している状態で、発熱用感温抵抗
素子RHの発熱温度をモニタしながら、発熱用感温抵抗
素子RHの発熱温度が予め定めた発熱温度になるように
可変抵抗体R2の抵抗値を可変調整して流量センサ回路
の感度ばらつきを補正調整する。
【0017】このように、可変抵抗体R2の抵抗値を可
変調整することにより、流量センサ回路の感度ばらつき
を補正することができる。しかしながら、上記のように
可変抵抗体R2の抵抗値の調整を行うと、オペアンプO
P1のオフセット電圧が流量センサ回路毎に異なるとい
うオフセット電圧ばらつきが大きくなり、流体の流量に
対するブリッジ回路1への電力供給量が流量センサ回路
毎に大きく異なってくる。つまり、オフセット電圧ばら
つきが大きく関与して流量センサ回路のセンサ出力ばら
つきが大きくなるという問題が生じる。
変調整することにより、流量センサ回路の感度ばらつき
を補正することができる。しかしながら、上記のように
可変抵抗体R2の抵抗値の調整を行うと、オペアンプO
P1のオフセット電圧が流量センサ回路毎に異なるとい
うオフセット電圧ばらつきが大きくなり、流体の流量に
対するブリッジ回路1への電力供給量が流量センサ回路
毎に大きく異なってくる。つまり、オフセット電圧ばら
つきが大きく関与して流量センサ回路のセンサ出力ばら
つきが大きくなるという問題が生じる。
【0018】上記とは反対に、上記オフセット電圧ばら
つきを小さくする方向に可変抵抗体R2の抵抗値の可変
調整を行うと、オフセット電圧ばらつきを小さくするこ
とはできるが、前記感度ばらつきが大きくなり、流量セ
ンサ回路のセンサ出力ばらつきを小さくすることはでき
ない。
つきを小さくする方向に可変抵抗体R2の抵抗値の可変
調整を行うと、オフセット電圧ばらつきを小さくするこ
とはできるが、前記感度ばらつきが大きくなり、流量セ
ンサ回路のセンサ出力ばらつきを小さくすることはでき
ない。
【0019】上記のように、感度ばらつきとオフセット
電圧ばらつきによりセンサ出力ばらつきが生じ、図4の
流量センサ回路では、感度ばらつきとオフセット電圧ば
らつきを共に補正することができないために、センサ出
力ばらつきが大きくなってしまうという問題がある。
電圧ばらつきによりセンサ出力ばらつきが生じ、図4の
流量センサ回路では、感度ばらつきとオフセット電圧ば
らつきを共に補正することができないために、センサ出
力ばらつきが大きくなってしまうという問題がある。
【0020】また、可変抵抗体R2の抵抗値の可変調整
を行うときに、前記の如く、発熱用感温抵抗素子RHを
発熱させて行うと、可変抵抗体R2の抵抗値を可変する
度に、発熱用感温抵抗素子RHの発熱状態が変化し、そ
の熱応答速度は可変抵抗体R2の抵抗値の可変速度より
も遅いために、可変抵抗体R2の抵抗値を可変する度
に、発熱用感温抵抗素子RHの発熱状態が安定するまで
待たねばならず、可変抵抗体R2の可変調整に多くの時
間を要するという問題がある。
を行うときに、前記の如く、発熱用感温抵抗素子RHを
発熱させて行うと、可変抵抗体R2の抵抗値を可変する
度に、発熱用感温抵抗素子RHの発熱状態が変化し、そ
の熱応答速度は可変抵抗体R2の抵抗値の可変速度より
も遅いために、可変抵抗体R2の抵抗値を可変する度
に、発熱用感温抵抗素子RHの発熱状態が安定するまで
待たねばならず、可変抵抗体R2の可変調整に多くの時
間を要するという問題がある。
【0021】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、その目的は、感度ばらつきと、フィード
バック回路のオフセット電圧ばらつきとを共に補正でき
るようにし、センサ出力ばらつきを小さくでき、しか
も、センサ出力の調整を短時間で行うことができる流量
センサ回路およびそのセンサ出力の調整方法を提供する
ことにある。
たものであり、その目的は、感度ばらつきと、フィード
バック回路のオフセット電圧ばらつきとを共に補正でき
るようにし、センサ出力ばらつきを小さくでき、しか
も、センサ出力の調整を短時間で行うことができる流量
センサ回路およびそのセンサ出力の調整方法を提供する
ことにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は次のような構成をもって前記課題を解決
する手段としている。すなわち、流量センサ回路の発明
は、ブリッジ回路とフィードバック回路を有し、上記ブ
リッジ回路の第1辺には抵抗体が、その隣の第2辺には
可変抵抗体が、その隣の第3辺には流体の温度を検出す
るための温度補償用感温抵抗素子と、抵抗体とが、その
隣の第4辺には流体の流量を検出するための発熱用感温
抵抗素子がそれぞれ設けられ、上記第1辺と第2辺の接
続部は電力入力部と成し、第2辺と第3辺の接続部は第
1の電圧検出部と成し、第1辺と第4辺の接続部は第2
の電圧検出部と成しており、前記フィードバック回路は
上記ブリッジ回路の第1と第2の電圧検出部からそれぞ
れ電圧を検出し、それら電圧の差分電圧に応じてブリッ
ジ回路の電力入力部に供給される電力を可変し、そのブ
リッジ回路に供給される電力に対応する電圧がセンサ出
力として出力される流量センサ回路において、基準電圧
を出力する基準電圧回路と;前記ブリッジ回路に供給さ
れる電力を電圧に変換して検出し、その検出電圧と、上
記基準電圧回路が出力した基準電圧との差分に応じた電
圧をセンサ出力として出力する演算増幅回路と;を有
し、上記基準電圧回路は出力する基準電圧を可変調整す
ることが可能な回路構成を有している構成をもって前記
課題を解決する手段としている。
に、この発明は次のような構成をもって前記課題を解決
する手段としている。すなわち、流量センサ回路の発明
は、ブリッジ回路とフィードバック回路を有し、上記ブ
リッジ回路の第1辺には抵抗体が、その隣の第2辺には
可変抵抗体が、その隣の第3辺には流体の温度を検出す
るための温度補償用感温抵抗素子と、抵抗体とが、その
隣の第4辺には流体の流量を検出するための発熱用感温
抵抗素子がそれぞれ設けられ、上記第1辺と第2辺の接
続部は電力入力部と成し、第2辺と第3辺の接続部は第
1の電圧検出部と成し、第1辺と第4辺の接続部は第2
の電圧検出部と成しており、前記フィードバック回路は
上記ブリッジ回路の第1と第2の電圧検出部からそれぞ
れ電圧を検出し、それら電圧の差分電圧に応じてブリッ
ジ回路の電力入力部に供給される電力を可変し、そのブ
リッジ回路に供給される電力に対応する電圧がセンサ出
力として出力される流量センサ回路において、基準電圧
を出力する基準電圧回路と;前記ブリッジ回路に供給さ
れる電力を電圧に変換して検出し、その検出電圧と、上
記基準電圧回路が出力した基準電圧との差分に応じた電
圧をセンサ出力として出力する演算増幅回路と;を有
し、上記基準電圧回路は出力する基準電圧を可変調整す
ることが可能な回路構成を有している構成をもって前記
課題を解決する手段としている。
【0023】また、流量センサ回路のセンサ出力の調整
方法の発明は、上記発明の流量センサ回路のセンサ出力
の調整方法であって、まず、ブリッジ回路の第3辺の抵
抗体を短絡し、フィードバック回路の動作を停止させ、
かつ、発熱用感温抵抗素子と温度補償用感温抵抗素子が
発熱していない状態で、ブリッジ回路に予め定めた電力
を供給し、ブリッジ回路の第1と第2の電圧検出部から
電圧を検出しながら、それら検出した電圧が等しくなる
ようにブリッジ回路の第2辺に設けられている可変抵抗
体の抵抗値を可変調整し、その可変抵抗体の抵抗値の可
変調整が終了した後に、上記第3辺の抵抗体の短絡を外
し、フィードバック回路を動作させ、ブリッジ回路に電
力を供給して発熱用感温抵抗素子を予め定めた温度に発
熱させ、この状態で演算増幅回路が出力する電圧が予め
定めた電圧となるように基準電圧回路が出力する基準電
圧を可変調整して流量センサ回路のセンサ出力を予め定
めた電圧値に合わせる調整を行う構成をもって前記課題
を解決する手段としている。
方法の発明は、上記発明の流量センサ回路のセンサ出力
の調整方法であって、まず、ブリッジ回路の第3辺の抵
抗体を短絡し、フィードバック回路の動作を停止させ、
かつ、発熱用感温抵抗素子と温度補償用感温抵抗素子が
発熱していない状態で、ブリッジ回路に予め定めた電力
を供給し、ブリッジ回路の第1と第2の電圧検出部から
電圧を検出しながら、それら検出した電圧が等しくなる
ようにブリッジ回路の第2辺に設けられている可変抵抗
体の抵抗値を可変調整し、その可変抵抗体の抵抗値の可
変調整が終了した後に、上記第3辺の抵抗体の短絡を外
し、フィードバック回路を動作させ、ブリッジ回路に電
力を供給して発熱用感温抵抗素子を予め定めた温度に発
熱させ、この状態で演算増幅回路が出力する電圧が予め
定めた電圧となるように基準電圧回路が出力する基準電
圧を可変調整して流量センサ回路のセンサ出力を予め定
めた電圧値に合わせる調整を行う構成をもって前記課題
を解決する手段としている。
【0024】上記構成の発明において、ブリッジ回路と
フィードバック回路に加えて、演算増幅回路と基準電圧
回路を設ける。センサ出力を調整するときには、まず、
ブリッジ回路の第3辺の抵抗体を短絡し、フィードバッ
ク回路の動作を停止させ、かつ、発熱用感温抵抗素子と
温度補償用感温抵抗素子が発熱していない状態で、ブリ
ッジ回路に予め定めた電力を供給し、ブリッジ回路の第
1と第2の電圧検出部から電圧を検出しながら、それら
検出した電圧が等しくなるようにブリッジ回路の第2辺
に設けられている可変抵抗体の抵抗値を可変調整する。
フィードバック回路に加えて、演算増幅回路と基準電圧
回路を設ける。センサ出力を調整するときには、まず、
ブリッジ回路の第3辺の抵抗体を短絡し、フィードバッ
ク回路の動作を停止させ、かつ、発熱用感温抵抗素子と
温度補償用感温抵抗素子が発熱していない状態で、ブリ
ッジ回路に予め定めた電力を供給し、ブリッジ回路の第
1と第2の電圧検出部から電圧を検出しながら、それら
検出した電圧が等しくなるようにブリッジ回路の第2辺
に設けられている可変抵抗体の抵抗値を可変調整する。
【0025】この第2辺の可変抵抗体の抵抗値の調整に
より、発熱用感温抵抗素子の発熱温度ばらつきに起因し
た流量センサ回路の感度ばらつきを補正することが可能
である。
より、発熱用感温抵抗素子の発熱温度ばらつきに起因し
た流量センサ回路の感度ばらつきを補正することが可能
である。
【0026】上記感度ばらつきの補正調整が終了した後
に、上記第3辺の抵抗体の短絡を外し、フィードバック
回路を動作させ、ブリッジ回路に電力を供給して発熱用
感温抵抗素子を予め定めた温度に発熱させ、この状態で
演算増幅回路が出力する電圧が予め定めた電圧となるよ
うに基準電圧回路が出力する基準電圧を可変調整する。
に、上記第3辺の抵抗体の短絡を外し、フィードバック
回路を動作させ、ブリッジ回路に電力を供給して発熱用
感温抵抗素子を予め定めた温度に発熱させ、この状態で
演算増幅回路が出力する電圧が予め定めた電圧となるよ
うに基準電圧回路が出力する基準電圧を可変調整する。
【0027】上記のように、基準電圧を調整することに
より、演算増幅回路と基準電圧回路は、前記感度ばらつ
きの補正調整により大きくなったフィードバック回路の
オフセット電圧ばらつきを補正することが可能となる。
すなわち、演算増幅回路と基準電圧回路を加えることに
より、感度ばらつきとオフセット電圧ばらつきを共に補
正することが可能となり、流量センサ回路のセンサ出力
ばらつきを小さくすることが可能である。
より、演算増幅回路と基準電圧回路は、前記感度ばらつ
きの補正調整により大きくなったフィードバック回路の
オフセット電圧ばらつきを補正することが可能となる。
すなわち、演算増幅回路と基準電圧回路を加えることに
より、感度ばらつきとオフセット電圧ばらつきを共に補
正することが可能となり、流量センサ回路のセンサ出力
ばらつきを小さくすることが可能である。
【0028】また、発熱用感温抵抗素子が発熱していな
い状態で、ブリッジ回路の第2辺に設けられている可変
抵抗体の抵抗値の調整を行うので、上記可変抵抗体の抵
抗値の可変によって、発熱用感温抵抗素子の発熱状態が
変化することはなく、このことにより、上記可変抵抗体
の抵抗値の調整時間の短縮が図れる。
い状態で、ブリッジ回路の第2辺に設けられている可変
抵抗体の抵抗値の調整を行うので、上記可変抵抗体の抵
抗値の可変によって、発熱用感温抵抗素子の発熱状態が
変化することはなく、このことにより、上記可変抵抗体
の抵抗値の調整時間の短縮が図れる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施形態例を
図面に基づき説明する。
図面に基づき説明する。
【0030】図1には第1の実施形態例の流量センサ回
路を示す回路図が表されている。この実施形態例が前記
従来例と異なる特徴的なことは、図1に示すように、ブ
リッジ回路1とフィードバック回路2に加えて、演算増
幅回路3と基準電圧回路4を設けたことである。また、
図4の可変抵抗体R2の代わりに、ブリッジ回路1の第
2辺に可変抵抗体R21と抵抗体R22の直列接続体が
設けられている。それ以外の構成は前記図4の回路構成
と同様であり、図4の構成部分と同一名称部分には同一
符号を付し、その重複説明は省略する。
路を示す回路図が表されている。この実施形態例が前記
従来例と異なる特徴的なことは、図1に示すように、ブ
リッジ回路1とフィードバック回路2に加えて、演算増
幅回路3と基準電圧回路4を設けたことである。また、
図4の可変抵抗体R2の代わりに、ブリッジ回路1の第
2辺に可変抵抗体R21と抵抗体R22の直列接続体が
設けられている。それ以外の構成は前記図4の回路構成
と同様であり、図4の構成部分と同一名称部分には同一
符号を付し、その重複説明は省略する。
【0031】上記基準電圧回路4は抵抗体R6と可変抵
抗体R7と定電圧電源6を有して構成され、抵抗体R6
と可変抵抗体R7は直列に接続され、この直列接続体は
可変抵抗体R7を定電圧電源6の負極側にして定電圧電
源6に並列に接続される。この基準電圧回路4は上記抵
抗体R6と可変抵抗体R7の直列接続部の電圧を基準電
圧Vrefとして出力する。
抗体R7と定電圧電源6を有して構成され、抵抗体R6
と可変抵抗体R7は直列に接続され、この直列接続体は
可変抵抗体R7を定電圧電源6の負極側にして定電圧電
源6に並列に接続される。この基準電圧回路4は上記抵
抗体R6と可変抵抗体R7の直列接続部の電圧を基準電
圧Vrefとして出力する。
【0032】前記演算増幅回路3は抵抗体R4と抵抗体
R5とオペアンプOP2を有して構成される反転増幅回
路と成し、同図に示すように、抵抗体R4の一端側がブ
リッジ回路1の電力入力部Xin(Xout)に接続され、
この抵抗体R4の他端側がオペアンプOP2の反転入力
端部に接続されている。また、上記オペアンプOP2の
非反転入力端部は前記基準電圧回路4の抵抗体R6と可
変抵抗体R7の直列接続部に接続されている。
R5とオペアンプOP2を有して構成される反転増幅回
路と成し、同図に示すように、抵抗体R4の一端側がブ
リッジ回路1の電力入力部Xin(Xout)に接続され、
この抵抗体R4の他端側がオペアンプOP2の反転入力
端部に接続されている。また、上記オペアンプOP2の
非反転入力端部は前記基準電圧回路4の抵抗体R6と可
変抵抗体R7の直列接続部に接続されている。
【0033】さらに、上記抵抗体R4とオペアンプOP
2の接続部には抵抗体R5の一端側が接続され、抵抗体
R5の他端側はオペアンプOP2の出力端部に接続され
ており、このオペアンプOP2の出力端部は流量センサ
回路の出力端部を成している。
2の接続部には抵抗体R5の一端側が接続され、抵抗体
R5の他端側はオペアンプOP2の出力端部に接続され
ており、このオペアンプOP2の出力端部は流量センサ
回路の出力端部を成している。
【0034】この実施形態例の流量センサ回路は上記の
ように構成されており、以下に、この流量センサ回路の
センサ出力の調整方法の一例を示す。
ように構成されており、以下に、この流量センサ回路の
センサ出力の調整方法の一例を示す。
【0035】まず、ブリッジ回路1の抵抗体R3を短絡
し、フィードバック回路2の動作を停止させ、ブリッジ
回路1の電力入力部Xinに予め定めた電力を供給する。
このとき、発熱用感温抵抗素子RHと温度補償用感温抵
抗素子RKは発熱していない状態である。そして、ブリ
ッジ回路1の第1と第2の各電圧検出部X1,X2から
それぞれ電圧を検出しながら、上記第1と第2の電圧検
出部X1,X2からそれぞれ検出した電圧Vpと電圧Vn
が等しくなるように(ブリッジ回路1のバランスが取れ
るように)、可変抵抗体R21の抵抗値を可変調整す
る。
し、フィードバック回路2の動作を停止させ、ブリッジ
回路1の電力入力部Xinに予め定めた電力を供給する。
このとき、発熱用感温抵抗素子RHと温度補償用感温抵
抗素子RKは発熱していない状態である。そして、ブリ
ッジ回路1の第1と第2の各電圧検出部X1,X2から
それぞれ電圧を検出しながら、上記第1と第2の電圧検
出部X1,X2からそれぞれ検出した電圧Vpと電圧Vn
が等しくなるように(ブリッジ回路1のバランスが取れ
るように)、可変抵抗体R21の抵抗値を可変調整す
る。
【0036】上記のように、抵抗体R3を短絡した状態
で、ブリッジ回路1のバランスが取れたときには、抵抗
体R1と可変抵抗体R21と抵抗体R22と発熱用感温
抵抗素子RHと温度補償用感温抵抗素子RKの各抵抗値
R1,R21,R22,Rh0,Rk0の間には次式(2)に示
す関係が成り立つ。
で、ブリッジ回路1のバランスが取れたときには、抵抗
体R1と可変抵抗体R21と抵抗体R22と発熱用感温
抵抗素子RHと温度補償用感温抵抗素子RKの各抵抗値
R1,R21,R22,Rh0,Rk0の間には次式(2)に示
す関係が成り立つ。
【0037】 Rh0・(R21+R22)=Rk0・R1・・・・・(2)
【0038】ただし、上記Rh0は発熱用感温抵抗素子R
Hが発熱していないときの抵抗値であり、Rk0は温度補
償用感温抵抗素子RKが発熱していないときの抵抗値で
ある。
Hが発熱していないときの抵抗値であり、Rk0は温度補
償用感温抵抗素子RKが発熱していないときの抵抗値で
ある。
【0039】このように、抵抗体R3を短絡した状態で
ブリッジ回路1のバランスが取れているときには、抵抗
体R3の抵抗値R3と発熱用感温抵抗素子RHの発熱温
度Thの間には次式(3)に示す関係が成り立つ。
ブリッジ回路1のバランスが取れているときには、抵抗
体R3の抵抗値R3と発熱用感温抵抗素子RHの発熱温
度Thの間には次式(3)に示す関係が成り立つ。
【0040】 R3=Rka・ρ・(Th−Ta)・・・・・(3)
【0041】ただし、上記式(3)に示すρは温度補償
用感温抵抗素子RKの抵抗温度係数であり、Rkaは流体
の温度がTaの温度 補償用感温抵抗素子RKの抵抗値
である。
用感温抵抗素子RKの抵抗温度係数であり、Rkaは流体
の温度がTaの温度 補償用感温抵抗素子RKの抵抗値
である。
【0042】上記発熱用感温抵抗素子RHが予め定めた
発熱温度Thで発熱するように、上記式(3)に基づい
て、抵抗体R3の抵抗値を設定し、その抵抗体R3をブ
リッジ回路1に組み込み、上記の如く、可変抵抗体R2
1の抵抗値の調整を行うことにより、発熱用感温抵抗素
子RHを予め定めた発熱温度Thに発熱させることが可
能である。
発熱温度Thで発熱するように、上記式(3)に基づい
て、抵抗体R3の抵抗値を設定し、その抵抗体R3をブ
リッジ回路1に組み込み、上記の如く、可変抵抗体R2
1の抵抗値の調整を行うことにより、発熱用感温抵抗素
子RHを予め定めた発熱温度Thに発熱させることが可
能である。
【0043】上記可変抵抗体R21の抵抗値の可変調整
終了後、抵抗体R3の短絡を外し、フィードバック回路
2を動作させてブリッジ回路1の電力入力部Xinに定電
圧電源Vccからスイッチ素子Q1を介し電力を供給し、
発熱用感温抵抗素子RHを予め定めた発熱温度Thに発
熱させる。この状態で、演算増幅回路3の出力Voutを
検出し、この出力電圧Voutが予め定めた電圧値となる
ように基準電圧回路4の可変抵抗体R7の抵抗値を可変
調整して、基準電圧回路4が出力する基準電圧Vrefを
調整する。
終了後、抵抗体R3の短絡を外し、フィードバック回路
2を動作させてブリッジ回路1の電力入力部Xinに定電
圧電源Vccからスイッチ素子Q1を介し電力を供給し、
発熱用感温抵抗素子RHを予め定めた発熱温度Thに発
熱させる。この状態で、演算増幅回路3の出力Voutを
検出し、この出力電圧Voutが予め定めた電圧値となる
ように基準電圧回路4の可変抵抗体R7の抵抗値を可変
調整して、基準電圧回路4が出力する基準電圧Vrefを
調整する。
【0044】上記のように基準電圧Vrefを調整する
と、ブリッジ回路1の電力入力部Xin側から出力される
電圧VbにオペアンプOP1のオフセット電圧ばらつき
があっても、演算増幅回路3が基準電圧Vrefと上記電
圧Vbとの差分を求めることにより、上記オフセット電
圧ばらつきを補正することができる。
と、ブリッジ回路1の電力入力部Xin側から出力される
電圧VbにオペアンプOP1のオフセット電圧ばらつき
があっても、演算増幅回路3が基準電圧Vrefと上記電
圧Vbとの差分を求めることにより、上記オフセット電
圧ばらつきを補正することができる。
【0045】この実施形態例によれば、ブリッジ回路1
とフィードバック回路2に加えて、演算増幅回路3と基
準電圧回路4を設け、基準電圧回路4は出力する基準電
圧Vrefの大きさを可変できる構成にしたので、流量セ
ンサ回路毎に基準電圧回路4の基準電圧Vrefをオペア
ンプOP1のオフセット電圧ばらつきを小さくする方向
に調整することにより、演算増幅回路3と基準電圧回路
4がブリッジ回路1の電力入力部Xin側から出力される
電圧Vbのオフセット電圧ばらつきを補正することがで
きる。
とフィードバック回路2に加えて、演算増幅回路3と基
準電圧回路4を設け、基準電圧回路4は出力する基準電
圧Vrefの大きさを可変できる構成にしたので、流量セ
ンサ回路毎に基準電圧回路4の基準電圧Vrefをオペア
ンプOP1のオフセット電圧ばらつきを小さくする方向
に調整することにより、演算増幅回路3と基準電圧回路
4がブリッジ回路1の電力入力部Xin側から出力される
電圧Vbのオフセット電圧ばらつきを補正することがで
きる。
【0046】したがって、感度ばらつきを小さくする方
向に可変抵抗体R21の抵抗値を可変調整によって、発
熱用感温抵抗素子RHの発熱温度ばらつきに起因した流
量センサ回路の感度ばらつきを補正することができ、か
つ、オペアンプOP1のオフセット電圧ばらつきを上記
演算増幅回路3と基準電圧回路4が補正することができ
る。このように、感度ばらつきとオフセット電圧ばらつ
きを共に補正することが可能となり、その結果、流量セ
ンサ回路のセンサ出力のばらつきを格段に小さくするこ
とができる。
向に可変抵抗体R21の抵抗値を可変調整によって、発
熱用感温抵抗素子RHの発熱温度ばらつきに起因した流
量センサ回路の感度ばらつきを補正することができ、か
つ、オペアンプOP1のオフセット電圧ばらつきを上記
演算増幅回路3と基準電圧回路4が補正することができ
る。このように、感度ばらつきとオフセット電圧ばらつ
きを共に補正することが可能となり、その結果、流量セ
ンサ回路のセンサ出力のばらつきを格段に小さくするこ
とができる。
【0047】このことから、流量センサ回路のセンサ出
力精度が向上し、流量センサ回路のセンサ出力精度の信
頼性を高めることができる。
力精度が向上し、流量センサ回路のセンサ出力精度の信
頼性を高めることができる。
【0048】また、この実施形態例では、ブリッジ回路
1の抵抗体R3を短絡することにより、発熱用感温抵抗
素子RHが発熱してない状態で、可変抵抗体R21の抵
抗値可変調整を行うことが可能となる。このことから、
発熱用感温抵抗素子RHが発熱していない状態で、可変
抵抗体R21の抵抗値可変調整を行うことによって、可
変抵抗体R21の抵抗値の可変速度を発熱用感温抵抗素
子RHの熱応答速度に追従させる必要がなく、このこと
から、可変抵抗体R21の抵抗値の調整を短時間で行う
ことが可能である。
1の抵抗体R3を短絡することにより、発熱用感温抵抗
素子RHが発熱してない状態で、可変抵抗体R21の抵
抗値可変調整を行うことが可能となる。このことから、
発熱用感温抵抗素子RHが発熱していない状態で、可変
抵抗体R21の抵抗値可変調整を行うことによって、可
変抵抗体R21の抵抗値の可変速度を発熱用感温抵抗素
子RHの熱応答速度に追従させる必要がなく、このこと
から、可変抵抗体R21の抵抗値の調整を短時間で行う
ことが可能である。
【0049】さらに、この実施形態例では、ブリッジ回
路1の第2辺に可変抵抗体R21と抵抗体R22の直列
接続体を設けたので、ブリッジ回路1の第2辺に可変抵
抗体だけが設けられている場合よりも、可変抵抗体の抵
抗値の可変可能領域を広くすることが可能で発熱用感温
抵抗素子RHの発熱温度ばらつきの補正を精度よく行う
ことができる。
路1の第2辺に可変抵抗体R21と抵抗体R22の直列
接続体を設けたので、ブリッジ回路1の第2辺に可変抵
抗体だけが設けられている場合よりも、可変抵抗体の抵
抗値の可変可能領域を広くすることが可能で発熱用感温
抵抗素子RHの発熱温度ばらつきの補正を精度よく行う
ことができる。
【0050】以下に、第2の実施形態例を説明する。こ
の実施形態例が前記第1の実施形態例と異なる特徴的な
ことは、図2に示すように、演算増幅回路3を差動増幅
回路により構成したことである。それ以外の構成は前記
第1の実施形態例と同様であり、前記第1の実施形態例
の構成部分と同一名称部分には同一符号を付し、その重
複説明は省略する。
の実施形態例が前記第1の実施形態例と異なる特徴的な
ことは、図2に示すように、演算増幅回路3を差動増幅
回路により構成したことである。それ以外の構成は前記
第1の実施形態例と同様であり、前記第1の実施形態例
の構成部分と同一名称部分には同一符号を付し、その重
複説明は省略する。
【0051】上記演算増幅回路3は抵抗体R8,R9,
R10,R11とオペアンプOP2を有して構成されて
おり、同図に示すように、抵抗体R8の一端側がブリッ
ジ回路1の電力入力部Xin(Xout)に接続され、この
抵抗体R8の他端側はオペアンプOP2の非反転入力端
部に接続されている。この抵抗体R8とオペアンプOP
2の接続部に抵抗体R9の一端側が接続され、抵抗体R
9の他端側は接地されている。
R10,R11とオペアンプOP2を有して構成されて
おり、同図に示すように、抵抗体R8の一端側がブリッ
ジ回路1の電力入力部Xin(Xout)に接続され、この
抵抗体R8の他端側はオペアンプOP2の非反転入力端
部に接続されている。この抵抗体R8とオペアンプOP
2の接続部に抵抗体R9の一端側が接続され、抵抗体R
9の他端側は接地されている。
【0052】また、オペアンプOP2の反転入力端部に
は抵抗体R10と抵抗体R11の一端側がそれぞれ接続
され、抵抗体R10の他端側は基準電圧回路4の抵抗体
R6と可変抵抗体R7の直列接続部に接続され、前記抵
抗体R11の他端側はオペアンプOP2の出力端部に接
続されている。オペアンプOP2の出力端部が流量セン
サ回路の出力端部を成す。
は抵抗体R10と抵抗体R11の一端側がそれぞれ接続
され、抵抗体R10の他端側は基準電圧回路4の抵抗体
R6と可変抵抗体R7の直列接続部に接続され、前記抵
抗体R11の他端側はオペアンプOP2の出力端部に接
続されている。オペアンプOP2の出力端部が流量セン
サ回路の出力端部を成す。
【0053】上記演算増幅回路3は、ブリッジ回路1の
電力入力部Xinに供給される電力を電圧に変換して検出
し、この検出電圧と、基準電圧回路4が出力する基準電
圧Vrefとの差分電圧を増幅して出力する構成となって
いる。
電力入力部Xinに供給される電力を電圧に変換して検出
し、この検出電圧と、基準電圧回路4が出力する基準電
圧Vrefとの差分電圧を増幅して出力する構成となって
いる。
【0054】この実施形態例の流量センサ回路は上記の
ように構成されており、この流量センサ回路において
も、前記第1の実施形態例同様に、ブリッジ回路1の可
変抵抗体R21と基準電圧回路4の可変抵抗体R7の抵
抗値の可変調整が行われ、その調整により、発熱用感温
抵抗素子RHの発熱温度ばらつきに起因した感度ばらつ
きと、オペアンプOP1のオフセット電圧ばらつきとが
共に補正されたセンサ出力を出力することが可能であ
る。
ように構成されており、この流量センサ回路において
も、前記第1の実施形態例同様に、ブリッジ回路1の可
変抵抗体R21と基準電圧回路4の可変抵抗体R7の抵
抗値の可変調整が行われ、その調整により、発熱用感温
抵抗素子RHの発熱温度ばらつきに起因した感度ばらつ
きと、オペアンプOP1のオフセット電圧ばらつきとが
共に補正されたセンサ出力を出力することが可能であ
る。
【0055】この実施形態例によれば、ブリッジ回路1
とフィードバック回路2に加えて、差動増幅回路から成
る演算増幅回路3と、基準電圧回路4とを設けたので、
前記第1の実施形態例同様に、可変抵抗体R21の抵抗
値の調整を行い、かつ、可変抵抗体R7の抵抗値の調整
を行って基準電圧回路4の基準電圧Vrefの調整を行う
ことにより、発熱用感温抵抗素子RHの発熱温度ばらつ
きに起因した感度ばらつきが補正でき、かつ、オフセッ
ト電圧ばらつきを演算増幅回路3と基準電圧回路4で補
正することができる。
とフィードバック回路2に加えて、差動増幅回路から成
る演算増幅回路3と、基準電圧回路4とを設けたので、
前記第1の実施形態例同様に、可変抵抗体R21の抵抗
値の調整を行い、かつ、可変抵抗体R7の抵抗値の調整
を行って基準電圧回路4の基準電圧Vrefの調整を行う
ことにより、発熱用感温抵抗素子RHの発熱温度ばらつ
きに起因した感度ばらつきが補正でき、かつ、オフセッ
ト電圧ばらつきを演算増幅回路3と基準電圧回路4で補
正することができる。
【0056】このことから、感度ばらつきとオフセット
電圧ばらつきを共に補正することができ、流量センサ回
路のセンサ出力ばらつきを格段に小さくすることが可能
であり、流量センサ回路のセンサ出力精度の向上を図る
ことができる。
電圧ばらつきを共に補正することができ、流量センサ回
路のセンサ出力ばらつきを格段に小さくすることが可能
であり、流量センサ回路のセンサ出力精度の向上を図る
ことができる。
【0057】また、この実施形態例でも、前記第1の実
施形態例同様に、センサ出力の調整が行われるので、セ
ンサ出力の調整を短時間で行うことができる。
施形態例同様に、センサ出力の調整が行われるので、セ
ンサ出力の調整を短時間で行うことができる。
【0058】なお、この発明は前記各実施形態例に限定
されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例
えば、前記各実施形態例では、基準電圧回路4の抵抗体
R6と可変抵抗体R7の直列接続体は可変抵抗体R7を
定電圧電源6の負極側にして定電圧電源6に並列に接続
されていたが、上記直列接続体は可変抵抗体R7を定電
圧電源6の正極側にして定電圧電源6に並列に接続して
もよい。
されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例
えば、前記各実施形態例では、基準電圧回路4の抵抗体
R6と可変抵抗体R7の直列接続体は可変抵抗体R7を
定電圧電源6の負極側にして定電圧電源6に並列に接続
されていたが、上記直列接続体は可変抵抗体R7を定電
圧電源6の正極側にして定電圧電源6に並列に接続して
もよい。
【0059】また、上記抵抗体R6とR7を共に可変抵
抗体で構成してもよい。この場合には、基準電圧回路4
が出力する基準電圧Vrefの調整は、可変抵抗体R6と
R7のうち、一方あるいは両方の抵抗値を可変すること
で行うことになる。
抗体で構成してもよい。この場合には、基準電圧回路4
が出力する基準電圧Vrefの調整は、可変抵抗体R6と
R7のうち、一方あるいは両方の抵抗値を可変すること
で行うことになる。
【0060】さらに、上記基準電圧回路4の定電圧電源
6の代わりに、図3に示すように、レギュレータ8を設
けてもよい。このレギュレータ8はツェナーダイオード
Dと抵抗体R12を有して構成されており、ツェナーダ
イオードDのアノード側が接地され、ツェナーダイオー
ドDのカソード側に抵抗体R12の一端側が接続され、
抵抗体R12の他端側に定電圧電源が接続される。上記
ツェナーダイオードDと抵抗体R12の接続部が抵抗体
R6の一端側に接続される。
6の代わりに、図3に示すように、レギュレータ8を設
けてもよい。このレギュレータ8はツェナーダイオード
Dと抵抗体R12を有して構成されており、ツェナーダ
イオードDのアノード側が接地され、ツェナーダイオー
ドDのカソード側に抵抗体R12の一端側が接続され、
抵抗体R12の他端側に定電圧電源が接続される。上記
ツェナーダイオードDと抵抗体R12の接続部が抵抗体
R6の一端側に接続される。
【0061】この場合にも、基準電圧回路4は前記各実
施形態例同様に、基準電圧Vrefを出力すると共に上記
基準電圧Vrefの大きさを調整することができる。
施形態例同様に、基準電圧Vrefを出力すると共に上記
基準電圧Vrefの大きさを調整することができる。
【0062】さらに、前記各実施形態例では、ブリッジ
回路1の第2辺に可変抵抗体R21と抵抗体R22の直
列接続体が設けられているが、可変抵抗体21に可変抵
抗値領域が広いものを採用する場合には上記抵抗体R2
2を省略してもよい。
回路1の第2辺に可変抵抗体R21と抵抗体R22の直
列接続体が設けられているが、可変抵抗体21に可変抵
抗値領域が広いものを採用する場合には上記抵抗体R2
2を省略してもよい。
【0063】
【発明の効果】この発明によれば、ブリッジ回路とフィ
ードバック回路に加えて、演算増幅回路と基準電圧回路
を設け、基準電圧回路は出力する基準電圧を可変調整す
ることが可能な構成にしたので、基準電圧回路が出力す
る基準電圧をフィードバック回路のオフセット電圧ばら
つきを小さくする方向に調整することによって、演算増
幅回路と基準電圧回路は上記フィードバック回路のオフ
セット電圧ばらつきを小さくすることが可能である。
ードバック回路に加えて、演算増幅回路と基準電圧回路
を設け、基準電圧回路は出力する基準電圧を可変調整す
ることが可能な構成にしたので、基準電圧回路が出力す
る基準電圧をフィードバック回路のオフセット電圧ばら
つきを小さくする方向に調整することによって、演算増
幅回路と基準電圧回路は上記フィードバック回路のオフ
セット電圧ばらつきを小さくすることが可能である。
【0064】すなわち、ブリッジ回路の第2辺に設けら
れている可変抵抗体の抵抗値を感度ばらつきを小さくす
る方向に可変調整することによって、発熱用感温抵抗素
子の発熱温度ばらつきに起因した感度ばらつきを小さく
することが可能で、かつ、フィードバック回路のオフセ
ット電圧ばらつきに起因するばらつきを、上記の如く、
演算増幅回路と基準電圧回路が補正することができる。
れている可変抵抗体の抵抗値を感度ばらつきを小さくす
る方向に可変調整することによって、発熱用感温抵抗素
子の発熱温度ばらつきに起因した感度ばらつきを小さく
することが可能で、かつ、フィードバック回路のオフセ
ット電圧ばらつきに起因するばらつきを、上記の如く、
演算増幅回路と基準電圧回路が補正することができる。
【0065】このように、発熱用感温抵抗素子の発熱温
度ばらつきに起因した感度ばらつきと、フィードバック
回路のオフセット電圧ばらつきとを共に補正することが
可能となり、流量センサ回路のセンサ出力ばらつきを格
段に小さくすることができ、流量センサ回路のセンサ出
力の精度を向上させることができる。
度ばらつきに起因した感度ばらつきと、フィードバック
回路のオフセット電圧ばらつきとを共に補正することが
可能となり、流量センサ回路のセンサ出力ばらつきを格
段に小さくすることができ、流量センサ回路のセンサ出
力の精度を向上させることができる。
【0066】この発明の流量センサ回路におけるセンサ
出力の調整方法にあっては、ブリッジ回路の第3辺に設
けられている抵抗体を短絡することにより、発熱用感温
抵抗素子が発熱していない状態でブリッジ回路の第2辺
に設けられている可変抵抗体の抵抗値の可変調整を行う
ことが可能となり、このように発熱用感温抵抗素子が発
熱していない状態で、ブリッジ回路の第2辺に設けられ
ている可変抵抗体の抵抗値の可変調整を行うことによっ
て、上記可変抵抗体の抵抗値の可変速度を発熱用感温抵
抗素子の熱応答速度に追従させる必要がなく、可変抵抗
体の抵抗値の可変調整を短時間で行うことができる。
出力の調整方法にあっては、ブリッジ回路の第3辺に設
けられている抵抗体を短絡することにより、発熱用感温
抵抗素子が発熱していない状態でブリッジ回路の第2辺
に設けられている可変抵抗体の抵抗値の可変調整を行う
ことが可能となり、このように発熱用感温抵抗素子が発
熱していない状態で、ブリッジ回路の第2辺に設けられ
ている可変抵抗体の抵抗値の可変調整を行うことによっ
て、上記可変抵抗体の抵抗値の可変速度を発熱用感温抵
抗素子の熱応答速度に追従させる必要がなく、可変抵抗
体の抵抗値の可変調整を短時間で行うことができる。
【0067】また、この発明の流量センサ回路のセンサ
出力の調整方法で、ブリッジ回路の第2辺の可変抵抗体
の抵抗値を調整することにより、発熱用感温抵抗素子の
発熱温度ばらつきに起因した感度ばらつきを補正するこ
とができ、また、この発明の流量センサ回路のセンサ出
力の調整方法で、基準電圧回路が出力する基準電圧を調
整することにより、演算増幅回路と基準電圧回路はフィ
ードバック回路のオフセット電圧ばらつきを補正するこ
とができる。しかも、その補正調整は精度よく行うこと
ができる。したがって、流量センサ回路は、感度ばらつ
きとオフセット電圧ばらつきとを共に補正したセンサ出
力を出力することが可能となり、流量センサ回路のセン
サ出力ばらつきを格段に小さくすることができる。
出力の調整方法で、ブリッジ回路の第2辺の可変抵抗体
の抵抗値を調整することにより、発熱用感温抵抗素子の
発熱温度ばらつきに起因した感度ばらつきを補正するこ
とができ、また、この発明の流量センサ回路のセンサ出
力の調整方法で、基準電圧回路が出力する基準電圧を調
整することにより、演算増幅回路と基準電圧回路はフィ
ードバック回路のオフセット電圧ばらつきを補正するこ
とができる。しかも、その補正調整は精度よく行うこと
ができる。したがって、流量センサ回路は、感度ばらつ
きとオフセット電圧ばらつきとを共に補正したセンサ出
力を出力することが可能となり、流量センサ回路のセン
サ出力ばらつきを格段に小さくすることができる。
【図1】第1の実施形態例の流量センサ回路を示す回路
図である。
図である。
【図2】第2の実施形態例の流量センサ回路を示す回路
図である。
図である。
【図3】基準電圧回路のその他の実施形態例を示す回路
図である。
図である。
【図4】従来例を示す説明図である。
1 ブリッジ回路 2 フィードバック回路 3 演算増幅回路 4 基準電圧回路 R1,R3 抵抗体 R2,R21 可変抵抗体 RH 発熱用感温抵抗素子 RK 温度補償用感温抵抗素子
Claims (2)
- 【請求項1】 ブリッジ回路とフィードバック回路を有
し、上記ブリッジ回路の第1辺には抵抗体が、その隣の
第2辺には可変抵抗体が、その隣の第3辺には流体の温
度を検出するための温度補償用感温抵抗素子と、抵抗体
とが、その隣の第4辺には流体の流量を検出するための
発熱用感温抵抗素子がそれぞれ設けられ、上記第1辺と
第2辺の接続部は電力入力部と成し、第2辺と第3辺の
接続部は第1の電圧検出部と成し、第1辺と第4辺の接
続部は第2の電圧検出部と成しており、前記フィードバ
ック回路は上記ブリッジ回路の第1と第2の電圧検出部
からそれぞれ電圧を検出し、それら電圧の差分電圧に応
じてブリッジ回路の電力入力部に供給される電力を可変
し、そのブリッジ回路に供給される電力に対応する電圧
がセンサ出力として出力される流量センサ回路におい
て、基準電圧を出力する基準電圧回路と;前記ブリッジ
回路に供給される電力を電圧に変換して検出し、その検
出電圧と、上記基準電圧回路が出力した基準電圧との差
分に応じた電圧をセンサ出力として出力する演算増幅回
路と;を有し、上記基準電圧回路は出力する基準電圧を
可変調整することが可能な回路構成を有していることを
特徴とする流量センサ回路。 - 【請求項2】 請求項1記載の流量センサ回路のセンサ
出力の調整方法であって、まず、ブリッジ回路の第3辺
の抵抗体を短絡し、フィードバック回路の動作を停止さ
せ、かつ、発熱用感温抵抗素子と温度補償用感温抵抗素
子が発熱していない状態で、ブリッジ回路に予め定めた
電力を供給し、ブリッジ回路の第1と第2の電圧検出部
から電圧を検出しながら、それら検出した電圧が等しく
なるようにブリッジ回路の第2辺に設けられている可変
抵抗体の抵抗値を可変調整し、その可変抵抗体の抵抗値
の可変調整が終了した後に、上記第3辺の抵抗体の短絡
を外し、フィードバック回路を動作させ、ブリッジ回路
に電力を供給して発熱用感温抵抗素子を予め定めた温度
に発熱させ、この状態で演算増幅回路が出力する電圧が
予め定めた電圧となるように基準電圧回路が出力する基
準電圧を可変調整して流量センサ回路のセンサ出力を予
め定めた電圧値に合わせる調整を行う構成としたことを
特徴とする流量センサ回路のセンサ出力の調整方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8320830A JPH10148557A (ja) | 1996-11-15 | 1996-11-15 | 流量センサ回路およびそのセンサ出力の調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8320830A JPH10148557A (ja) | 1996-11-15 | 1996-11-15 | 流量センサ回路およびそのセンサ出力の調整方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10148557A true JPH10148557A (ja) | 1998-06-02 |
Family
ID=18125719
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8320830A Pending JPH10148557A (ja) | 1996-11-15 | 1996-11-15 | 流量センサ回路およびそのセンサ出力の調整方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10148557A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020080137A (ko) * | 2001-04-11 | 2002-10-23 | 주식회사 쎄스텍 | 유량 계측용 센서 및 이를 이용한 질량유량제어장치 및 방법 |
JP2009229096A (ja) * | 2008-03-19 | 2009-10-08 | Yamatake Corp | 熱式流量計およびその初期調整方法と初期調整装置 |
JP2009229091A (ja) * | 2008-03-19 | 2009-10-08 | Yamatake Corp | 熱式流量計およびその初期調整方法と初期調整装置 |
JP2009229095A (ja) * | 2008-03-19 | 2009-10-08 | Yamatake Corp | 熱式流量計およびその初期調整方法と初期調整装置 |
JP2011106910A (ja) * | 2009-11-16 | 2011-06-02 | Fujitsu Ltd | 感温抵抗素子の計測値を風速に変換する方法及び風速センサシステム |
JP2011527415A (ja) * | 2008-07-08 | 2011-10-27 | フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム | 流量センサシステム |
-
1996
- 1996-11-15 JP JP8320830A patent/JPH10148557A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011106910A (ja) * | 2009-11-16 | 2011-06-02 | Fujitsu Ltd | 感温抵抗素子の計測値を風速に変換する方法及び風速センサシステム |
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