JPH1011011A - プラズマディスプレイの駆動装置 - Google Patents
プラズマディスプレイの駆動装置Info
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- JPH1011011A JPH1011011A JP8166364A JP16636496A JPH1011011A JP H1011011 A JPH1011011 A JP H1011011A JP 8166364 A JP8166364 A JP 8166364A JP 16636496 A JP16636496 A JP 16636496A JP H1011011 A JPH1011011 A JP H1011011A
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- Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型、低消費電力、及び安価なプラズマディ
スプレイ(PD)の駆動装置を提供する。 【解決手段】 高電圧パルス発生器52から高電圧パル
スPhが発生し、高圧部電源端子61に印加される。ラ
ッチ回路68の出力データD1〜D64の“1”、
“0”に応答して、PMOS70がオン/オフする。P
MOS70がオンすると、高圧部電源端子61と出力端
子66−1〜66−64が導通し、該端子61上の高電
圧パルスPhが出力端子66−1〜66−64へ出力さ
れ、PDの表示電極が駆動される。
スプレイ(PD)の駆動装置を提供する。 【解決手段】 高電圧パルス発生器52から高電圧パル
スPhが発生し、高圧部電源端子61に印加される。ラ
ッチ回路68の出力データD1〜D64の“1”、
“0”に応答して、PMOS70がオン/オフする。P
MOS70がオンすると、高圧部電源端子61と出力端
子66−1〜66−64が導通し、該端子61上の高電
圧パルスPhが出力端子66−1〜66−64へ出力さ
れ、PDの表示電極が駆動される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、容量性負
荷の無効電力を回収する高電圧パルス発生器を有するプ
ラズマディスプレイ(以下、「PD」という)の駆動装
置に関するものである。
荷の無効電力を回収する高電圧パルス発生器を有するプ
ラズマディスプレイ(以下、「PD」という)の駆動装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の高電圧パルス発生器を有
するPDの駆動装置に関する技術としては、例えば、次
のような文献に記載されるものがある。 文献1:SID 87 DIGEST、(1987)(米)L.F.Weber &
M.B.Wood "Energy Recovery Sustain Circut for the A
C Plasma Display" P.92-95 文献2:特開平6−130914号公報 図4は、前記文献1に記載された従来の高電圧パルス発
生器の回路図である。この高電圧パルス発生器は、負荷
容量CL に比べて十分大きい容量値を持つコンデンサ1
を有し、このコンデンサ1の一方の電極が、接地電位V
ssに接続されている。コンデンサ1の他方の電極に
は、該コンデンサ1から負荷容量CL を充電するための
スイッチの役割をするPチャネル型MOSトランジスタ
(以下、「PMOS」という)2及びダイオード3と、
該負荷容量CL を放電するためのスイッチの役割をする
ダイオード4及びNチャネル型MOSトランジスタ(以
下、「NMOS」という)5とが、ループ状に接続され
ている。ダイオード3とダイオード4との接続点のノー
ドN1には、充放電時に負荷容量CL と共振回路を形成
して無効電力を回収するためのインダクタンス6の一方
の電極が接続されている。インダクタンス6の他方の電
極には、出力電圧を電位V0 に固定するためのPMOS
7と、出力電圧を接地電位Vssに固定するためのNM
OS8と、出力端子9とが接続されている。出力端子9
に接続された負荷容量CL は、プラズマディスプレイパ
ネル(以下、「PDP」という)に存在する対抗容量や
線間容量等の寄生容量であり、駆動周波数をf0 とする
と、通常ならf0 ・CL ・V0 2の電力が無駄に消費され
てしまう。
するPDの駆動装置に関する技術としては、例えば、次
のような文献に記載されるものがある。 文献1:SID 87 DIGEST、(1987)(米)L.F.Weber &
M.B.Wood "Energy Recovery Sustain Circut for the A
C Plasma Display" P.92-95 文献2:特開平6−130914号公報 図4は、前記文献1に記載された従来の高電圧パルス発
生器の回路図である。この高電圧パルス発生器は、負荷
容量CL に比べて十分大きい容量値を持つコンデンサ1
を有し、このコンデンサ1の一方の電極が、接地電位V
ssに接続されている。コンデンサ1の他方の電極に
は、該コンデンサ1から負荷容量CL を充電するための
スイッチの役割をするPチャネル型MOSトランジスタ
(以下、「PMOS」という)2及びダイオード3と、
該負荷容量CL を放電するためのスイッチの役割をする
ダイオード4及びNチャネル型MOSトランジスタ(以
下、「NMOS」という)5とが、ループ状に接続され
ている。ダイオード3とダイオード4との接続点のノー
ドN1には、充放電時に負荷容量CL と共振回路を形成
して無効電力を回収するためのインダクタンス6の一方
の電極が接続されている。インダクタンス6の他方の電
極には、出力電圧を電位V0 に固定するためのPMOS
7と、出力電圧を接地電位Vssに固定するためのNM
OS8と、出力端子9とが接続されている。出力端子9
に接続された負荷容量CL は、プラズマディスプレイパ
ネル(以下、「PDP」という)に存在する対抗容量や
線間容量等の寄生容量であり、駆動周波数をf0 とする
と、通常ならf0 ・CL ・V0 2の電力が無駄に消費され
てしまう。
【0003】この図4の高電圧パルス発生器は、そのよ
うな無効電力を回収するものである。この動作を、図5
及び図6を参照しつつ説明する。図5は図4の共振回路
の等価回路図、及び図6は図4の動作波形図である。図
6に示すように、出力電圧を立ち上げる場合、PMOS
2をオン状態にして図5のような等価回路を形成する。
インダクタンス6及び負荷容量CL により構成される共
振回路によって、出力電圧が電位V0 まで立ち上がり、
この瞬間、PMOS7をオン状態にして出力電圧を電位
V0 に固定する。逆に、出力電圧を立ち下げる場合、N
MOS5をオン状態にして図5のような共振回路を構成
し、出力電圧を接地電位Vss(=0V)まで立ち下
げ、NMOS8をオン状態にして0Vに固定する。これ
ら一連の動作は、図5の共振回路の動作であり、負荷容
量CL を充電したエネルギーが再びコンデンサ1に回収
される。また、この動作によってコンデンサ1の電位
は、自動的にV0 /2に固定される。この種の高電圧パ
ルス発生器を用い、複数の電極に別々のパルスを加える
駆動装置は、前記文献2に記載されている。
うな無効電力を回収するものである。この動作を、図5
及び図6を参照しつつ説明する。図5は図4の共振回路
の等価回路図、及び図6は図4の動作波形図である。図
6に示すように、出力電圧を立ち上げる場合、PMOS
2をオン状態にして図5のような等価回路を形成する。
インダクタンス6及び負荷容量CL により構成される共
振回路によって、出力電圧が電位V0 まで立ち上がり、
この瞬間、PMOS7をオン状態にして出力電圧を電位
V0 に固定する。逆に、出力電圧を立ち下げる場合、N
MOS5をオン状態にして図5のような共振回路を構成
し、出力電圧を接地電位Vss(=0V)まで立ち下
げ、NMOS8をオン状態にして0Vに固定する。これ
ら一連の動作は、図5の共振回路の動作であり、負荷容
量CL を充電したエネルギーが再びコンデンサ1に回収
される。また、この動作によってコンデンサ1の電位
は、自動的にV0 /2に固定される。この種の高電圧パ
ルス発生器を用い、複数の電極に別々のパルスを加える
駆動装置は、前記文献2に記載されている。
【0004】図7は、前記文献2に記載された従来のP
Dの駆動装置を示す構成図である。このPDの駆動装置
は、クロック信号CK、データDA、及びラッチイネー
ブル信号LE等を出力するゲートアレイ11と、このゲ
ートアレイ11によってタイミング調整される高電圧パ
ルス発生器12とを、有している。高電圧パルス発生器
12は、図4のような回路で構成され、高電圧パルスP
hを出力して駆動集積回路(以下、「ドライバIC」と
いう)20の高圧部電源端子21に供給する回路であ
る。ドライバIC20は、例えば、64ビットのシフト
レジスタ22、64ビットのラッチ回路23、64個の
レベル変換器24、64個のPMOS25、64個のN
MOS26、及び64本の出力端子27−1〜27−6
4を有し、これらの出力端子27−1〜27−64がP
DPの表示電極に接続されている。
Dの駆動装置を示す構成図である。このPDの駆動装置
は、クロック信号CK、データDA、及びラッチイネー
ブル信号LE等を出力するゲートアレイ11と、このゲ
ートアレイ11によってタイミング調整される高電圧パ
ルス発生器12とを、有している。高電圧パルス発生器
12は、図4のような回路で構成され、高電圧パルスP
hを出力して駆動集積回路(以下、「ドライバIC」と
いう)20の高圧部電源端子21に供給する回路であ
る。ドライバIC20は、例えば、64ビットのシフト
レジスタ22、64ビットのラッチ回路23、64個の
レベル変換器24、64個のPMOS25、64個のN
MOS26、及び64本の出力端子27−1〜27−6
4を有し、これらの出力端子27−1〜27−64がP
DPの表示電極に接続されている。
【0005】図8は、図7の動作波形図である。ゲート
アレイ11からクロック信号CK及びデータDAが出力
されると共に、このゲートアレイ11でタイミング調整
された高電圧パルス発生器12から高電圧パルスPhが
出力され、該高電圧パルスPhがドライバIC20の高
圧部電源端子21に供給される。ドライバIC20内の
シフトレジスタ22には、点灯ドットの有無によって
“1”、“0”のデータDAがゲートアレイ11から入
力され、該ゲートアレイ11から出力されるラッチイネ
ーブル信号LEによってラッチ回路23で該シフトレジ
スタ22の出力パラレルデータが記憶される。ラッチ回
路23の出力データが“1”となって選択された出力端
子(例えば、27−1)では、この出力端子27−1に
接続されたPMOS25がオン状態、及びNMOS26
がオフ状態となり、高圧部電源端子21に供給された高
電圧パルスPhが現れる。ラッチ回路23の出力データ
が“0”となって選択されない出力端子(例えば、27
−2)では、この出力端子27−2に接続されたPMO
S25がオフ状態、及びNMOS26がオン状態とな
り、接地電位Vss(=0V)にクランプされる。
アレイ11からクロック信号CK及びデータDAが出力
されると共に、このゲートアレイ11でタイミング調整
された高電圧パルス発生器12から高電圧パルスPhが
出力され、該高電圧パルスPhがドライバIC20の高
圧部電源端子21に供給される。ドライバIC20内の
シフトレジスタ22には、点灯ドットの有無によって
“1”、“0”のデータDAがゲートアレイ11から入
力され、該ゲートアレイ11から出力されるラッチイネ
ーブル信号LEによってラッチ回路23で該シフトレジ
スタ22の出力パラレルデータが記憶される。ラッチ回
路23の出力データが“1”となって選択された出力端
子(例えば、27−1)では、この出力端子27−1に
接続されたPMOS25がオン状態、及びNMOS26
がオフ状態となり、高圧部電源端子21に供給された高
電圧パルスPhが現れる。ラッチ回路23の出力データ
が“0”となって選択されない出力端子(例えば、27
−2)では、この出力端子27−2に接続されたPMO
S25がオフ状態、及びNMOS26がオン状態とな
り、接地電位Vss(=0V)にクランプされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
高電圧パルス発生器を有するPDの駆動装置では、ドラ
イバIC20の出力段のPMOS25及びNMOS26
が、高耐圧及び大電流駆動のため、セル面積を大きくし
なければならない。そのため、ドライバIC20のチッ
プ面積が大きくなり、消費電力の増大、駆動装置全体の
大型化、及びコスト高になるという問題があった。本発
明は、前記従来技術が持っていた課題を解決し、小型、
低消費電力、及び安価なPDの駆動装置を提供するもの
である。
高電圧パルス発生器を有するPDの駆動装置では、ドラ
イバIC20の出力段のPMOS25及びNMOS26
が、高耐圧及び大電流駆動のため、セル面積を大きくし
なければならない。そのため、ドライバIC20のチッ
プ面積が大きくなり、消費電力の増大、駆動装置全体の
大型化、及びコスト高になるという問題があった。本発
明は、前記従来技術が持っていた課題を解決し、小型、
低消費電力、及び安価なPDの駆動装置を提供するもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のうちの請求項1の発明は、所定のタイミン
グで高電圧パルスを発生する高電圧パルス発生器と、P
DPの複数の電極を駆動する電極駆動回路(例えば、ド
ライバIC)とを備え、前記電極駆動回路は、前記複数
の電極にそれぞれ接続された複数の出力端子と、前記高
電圧パルスが印加される高圧部電源端子と、複数の制御
信号に応答して前記高圧部電源端子上の前記高電圧パル
スを前記各出力端子から出力する出力部とを有するPD
の駆動装置において、前記出力部を次のように構成して
いる。即ち、前記出力部は、前記高圧部電源端子と前記
各出力端子との間にそれぞれ接続され、前記各制御信号
にそれぞれ応答してオン/オフ動作する複数のトランジ
スタと、カソード側が前記高圧部電源端子に、アノード
側が前記各出力端子にそれぞれ接続された複数の第1の
ダイオードと、アノード側が基準電位に、カソード側が
前記各出力端子にそれぞれ接続された複数の第2のダイ
オードとを、有している。請求項2の発明では、請求項
1のトランジスタを、MOSトランジスタで構成してい
る。
に、本発明のうちの請求項1の発明は、所定のタイミン
グで高電圧パルスを発生する高電圧パルス発生器と、P
DPの複数の電極を駆動する電極駆動回路(例えば、ド
ライバIC)とを備え、前記電極駆動回路は、前記複数
の電極にそれぞれ接続された複数の出力端子と、前記高
電圧パルスが印加される高圧部電源端子と、複数の制御
信号に応答して前記高圧部電源端子上の前記高電圧パル
スを前記各出力端子から出力する出力部とを有するPD
の駆動装置において、前記出力部を次のように構成して
いる。即ち、前記出力部は、前記高圧部電源端子と前記
各出力端子との間にそれぞれ接続され、前記各制御信号
にそれぞれ応答してオン/オフ動作する複数のトランジ
スタと、カソード側が前記高圧部電源端子に、アノード
側が前記各出力端子にそれぞれ接続された複数の第1の
ダイオードと、アノード側が基準電位に、カソード側が
前記各出力端子にそれぞれ接続された複数の第2のダイ
オードとを、有している。請求項2の発明では、請求項
1のトランジスタを、MOSトランジスタで構成してい
る。
【0008】本発明によれば、以上のようにPDの駆動
装置を構成したので、高電圧パルス発生器から発生した
高電圧パルスは、電極駆動回路の高圧部電源端子に供給
される。例えば、制御信号によって選択された出力端子
では、トランジスタがオン状態となり、該出力端子が高
圧部電源端子と導通するから、この高圧部電源端子上の
高電圧パルスが該出力端子から出力される。制御信号に
よって選択されなかった出力端子(非選択の出力端子)
では、トランジスタがオフ状態となる。高圧部電源端子
上の高電圧パルスが“L”レベル(低レベル)のとき、
出力端子の電位が基準電位以下になると、第2のダイオ
ードは順方向の電位であるから電流が流れ、該基準電位
にクランプされる。高圧部電源端子の電位以上に出力端
子の電位が上がると、第1のダイオードは順方向の電位
となるから電流が流れ、高圧部電源端子の電位レベルに
クランプされる。これにより、出力端子が“L”レベル
になる。高圧部電源端子上の高電圧パルスが“H”レベ
ル(高レベル)のとき、トランジスタはオフ状態で、第
1のダイオードが逆電位であるから電流が流れない。ま
た、出力端子が基準電位以上であれば、第2のダイオー
ドは逆電位であるから電流が流れない。そのため、出力
端子がハイ・インピーダンス状態になる。従って、出力
端子には電流が流れないから、ハイ・インピーダンス前
の“L”レベル電位を保つ。
装置を構成したので、高電圧パルス発生器から発生した
高電圧パルスは、電極駆動回路の高圧部電源端子に供給
される。例えば、制御信号によって選択された出力端子
では、トランジスタがオン状態となり、該出力端子が高
圧部電源端子と導通するから、この高圧部電源端子上の
高電圧パルスが該出力端子から出力される。制御信号に
よって選択されなかった出力端子(非選択の出力端子)
では、トランジスタがオフ状態となる。高圧部電源端子
上の高電圧パルスが“L”レベル(低レベル)のとき、
出力端子の電位が基準電位以下になると、第2のダイオ
ードは順方向の電位であるから電流が流れ、該基準電位
にクランプされる。高圧部電源端子の電位以上に出力端
子の電位が上がると、第1のダイオードは順方向の電位
となるから電流が流れ、高圧部電源端子の電位レベルに
クランプされる。これにより、出力端子が“L”レベル
になる。高圧部電源端子上の高電圧パルスが“H”レベ
ル(高レベル)のとき、トランジスタはオフ状態で、第
1のダイオードが逆電位であるから電流が流れない。ま
た、出力端子が基準電位以上であれば、第2のダイオー
ドは逆電位であるから電流が流れない。そのため、出力
端子がハイ・インピーダンス状態になる。従って、出力
端子には電流が流れないから、ハイ・インピーダンス前
の“L”レベル電位を保つ。
【0009】
【発明の実施の形態】図2は、本発明の実施形態を示す
PD装置の概略の構成図である。このPD装置は、例え
ば、横896×縦512ドットの表示を行うPDP30
を有している。PDP30は、例えば、512本の走査
電極31と、該走査電極31に対して直交して配置され
た896本の表示電極32と、該表示電極32と平行に
配置された448本の補助表示電極33とを有してい
る。各走査電極31と表示電極32との交差箇所には、
放電によって表示を行う表示セル34がそれぞれ形成さ
れている。さらに、各走査電極31と補助表示電極33
との交差箇所にも、放電によって表示セル34の放電を
助ける補助セル35がそれぞれ形成されている。各表示
セル34及び補助セル35には、放電ガス(例えば、ヘ
リウムにキセノンを5%混入したガス)が封入されてい
る。512本の走査電極31には、これに対して走査パ
ルス及び維持パルスからなる走査・維持パルスPsをそ
れぞれ印加する走査電極駆動装置41が接続されてい
る。896本の表示電極32には、これに対して各書込
みパルスPdをそれぞれ印加する表示電極駆動装置42
が接続されている。さらに、448本の補助表示電極3
3には、これに対して同一の補助パルスPaを印加する
ための補助電極駆動装置43が共通に接続されている。
PD装置の概略の構成図である。このPD装置は、例え
ば、横896×縦512ドットの表示を行うPDP30
を有している。PDP30は、例えば、512本の走査
電極31と、該走査電極31に対して直交して配置され
た896本の表示電極32と、該表示電極32と平行に
配置された448本の補助表示電極33とを有してい
る。各走査電極31と表示電極32との交差箇所には、
放電によって表示を行う表示セル34がそれぞれ形成さ
れている。さらに、各走査電極31と補助表示電極33
との交差箇所にも、放電によって表示セル34の放電を
助ける補助セル35がそれぞれ形成されている。各表示
セル34及び補助セル35には、放電ガス(例えば、ヘ
リウムにキセノンを5%混入したガス)が封入されてい
る。512本の走査電極31には、これに対して走査パ
ルス及び維持パルスからなる走査・維持パルスPsをそ
れぞれ印加する走査電極駆動装置41が接続されてい
る。896本の表示電極32には、これに対して各書込
みパルスPdをそれぞれ印加する表示電極駆動装置42
が接続されている。さらに、448本の補助表示電極3
3には、これに対して同一の補助パルスPaを印加する
ための補助電極駆動装置43が共通に接続されている。
【0010】図1は、本発明のPDの駆動装置の実施形
態を示すもので、図2中の表示電極駆動装置42の一部
の構成例を示す概略の構成図である。この図1の表示電
極駆動装置は、クロック信号CK、表示用のデータD
A、及びラッチイネーブル信号LE等を出力するゲート
アレイ51を有し、このゲートアレイ51に、高電圧パ
ルス発生器52及び電極駆動回路(例えば、ドライバI
C)60が接続されている。高電圧パルス発生器52
は、ゲートアレイ51によりタイミング調整されて表示
用の高電圧パルスPhを発生する回路であり、この出力
側がドライバIC60に接続されている。ドライバIC
60は、高電圧パルスPhが印加される高圧部電源端子
61、基準電位(例えば、接地電位Vss)に保持され
る接地端子62、クロック信号CKを入力する端子6
3、データDAを入力する端子64、ラッチイネーブル
信号LEを入力する端子65、及び例えば64本の出力
端子66−1〜66−64を有している。ドライバIC
60内には、端子63,64に接続された64ビットの
シフトレジスタ67が設けられ、この出力側及び端子6
5に、64ビットのラッチ回路68が接続されている。
態を示すもので、図2中の表示電極駆動装置42の一部
の構成例を示す概略の構成図である。この図1の表示電
極駆動装置は、クロック信号CK、表示用のデータD
A、及びラッチイネーブル信号LE等を出力するゲート
アレイ51を有し、このゲートアレイ51に、高電圧パ
ルス発生器52及び電極駆動回路(例えば、ドライバI
C)60が接続されている。高電圧パルス発生器52
は、ゲートアレイ51によりタイミング調整されて表示
用の高電圧パルスPhを発生する回路であり、この出力
側がドライバIC60に接続されている。ドライバIC
60は、高電圧パルスPhが印加される高圧部電源端子
61、基準電位(例えば、接地電位Vss)に保持され
る接地端子62、クロック信号CKを入力する端子6
3、データDAを入力する端子64、ラッチイネーブル
信号LEを入力する端子65、及び例えば64本の出力
端子66−1〜66−64を有している。ドライバIC
60内には、端子63,64に接続された64ビットの
シフトレジスタ67が設けられ、この出力側及び端子6
5に、64ビットのラッチ回路68が接続されている。
【0011】シフトレジスタ67は、64ビットの遅延
型フリップフロップ(D−FF)がシリアル接続された
構成を成し、クロック信号CKに同期してデータDAを
シリアルに入力し、これをパラレルデータに変換してラ
ッチ回路68に出力する回路である。ラッチ回路68
は、ラッチイネーブル信号LEに応答してシフトレジス
タ67の出力データをラッチし、表示用のパラレルなデ
ータD1〜D64を出力する回路であり、この出力側
に、64個のレベル変換器69を介して、64個のトラ
ンジスタ(例えば、PMOS)70のゲートが接続され
ている。64個のレベル変換器69は、ラッチ出力デー
タD1〜D64の電圧レベルをシフトして制御信号を6
4個のPMOS70のゲートに与える回路であり、イン
バータやバッファ等で構成されている。各PMOS70
のソースは高圧部電源端子61に共通に接続され、さら
にそのドレインが出力端子66−1〜66−64にそれ
ぞれ接続されている。各出力端子66−1〜66−64
には、第1のダイオード71のアノード及び第2のダイ
オード72のカソードがそれぞれ接続されている。各ダ
イオード71のカソードは高圧部電源端子61に共通に
接続され、さらに各ダイオード72のアノードが接地電
位Vssにそれぞれ接続されている。この図1のドライ
バIC60が14個と、ゲートアレイ51が1個と、高
電圧パルス発生器52が1個とで、図2の表示電極駆動
装置42が構成されている。14個のドライバIC60
の出力端子66−1〜66−64,…は、図2の896
本の表示電極32に接続されている。
型フリップフロップ(D−FF)がシリアル接続された
構成を成し、クロック信号CKに同期してデータDAを
シリアルに入力し、これをパラレルデータに変換してラ
ッチ回路68に出力する回路である。ラッチ回路68
は、ラッチイネーブル信号LEに応答してシフトレジス
タ67の出力データをラッチし、表示用のパラレルなデ
ータD1〜D64を出力する回路であり、この出力側
に、64個のレベル変換器69を介して、64個のトラ
ンジスタ(例えば、PMOS)70のゲートが接続され
ている。64個のレベル変換器69は、ラッチ出力デー
タD1〜D64の電圧レベルをシフトして制御信号を6
4個のPMOS70のゲートに与える回路であり、イン
バータやバッファ等で構成されている。各PMOS70
のソースは高圧部電源端子61に共通に接続され、さら
にそのドレインが出力端子66−1〜66−64にそれ
ぞれ接続されている。各出力端子66−1〜66−64
には、第1のダイオード71のアノード及び第2のダイ
オード72のカソードがそれぞれ接続されている。各ダ
イオード71のカソードは高圧部電源端子61に共通に
接続され、さらに各ダイオード72のアノードが接地電
位Vssにそれぞれ接続されている。この図1のドライ
バIC60が14個と、ゲートアレイ51が1個と、高
電圧パルス発生器52が1個とで、図2の表示電極駆動
装置42が構成されている。14個のドライバIC60
の出力端子66−1〜66−64,…は、図2の896
本の表示電極32に接続されている。
【0012】図3は、図1の表示電極駆動装置及び図2
のPD装置の動作波形図である。以下、この図3を参照
しつつ、図2のPD装置の全体の動作(A)、及び図1
の表示電極駆動装置の動作(B)を説明する。 (A) 図2のPD装置の全体の動作 例えば、補助電極駆動装置43は、周期4μsの補助パ
ルスPa(パルス幅1.5μs、“H”レベルVsah 、
“L”レベルVsal )を出力して複数の補助電極33に
与える。走査電極駆動装置41は、走査パルス及びこれ
に続く維持パルスからなる走査・維持パルスPsを出力
して複数の走査電極31に印加する。即ち、走査電極駆
動装置41は、走査パルス(パルス幅1.5μs、バイ
アス電位Vm、負のパルス電位Vk)と、6μs後の2
56個の維持パルス(周期4μs、負のパルス電位V
k)を1番目の走査電極31に加える。次に、前記パル
スと1周期4μsずらした1個の走査パルスと256個
の維持パルスを2番目の走査電極31に加える。同様
に、4μsずれた走査パルスと維持パルスを順次3番目
以降の走査電極31に加える。
のPD装置の動作波形図である。以下、この図3を参照
しつつ、図2のPD装置の全体の動作(A)、及び図1
の表示電極駆動装置の動作(B)を説明する。 (A) 図2のPD装置の全体の動作 例えば、補助電極駆動装置43は、周期4μsの補助パ
ルスPa(パルス幅1.5μs、“H”レベルVsah 、
“L”レベルVsal )を出力して複数の補助電極33に
与える。走査電極駆動装置41は、走査パルス及びこれ
に続く維持パルスからなる走査・維持パルスPsを出力
して複数の走査電極31に印加する。即ち、走査電極駆
動装置41は、走査パルス(パルス幅1.5μs、バイ
アス電位Vm、負のパルス電位Vk)と、6μs後の2
56個の維持パルス(周期4μs、負のパルス電位V
k)を1番目の走査電極31に加える。次に、前記パル
スと1周期4μsずらした1個の走査パルスと256個
の維持パルスを2番目の走査電極31に加える。同様
に、4μsずれた走査パルスと維持パルスを順次3番目
以降の走査電極31に加える。
【0013】PDP30における補助セル35の補助表
示電極33と走査電極31に、補助パルスPaと走査パ
ルスが同時に加えられると、電極間の電位差がVsah −
Vkとなる。この時、放電ガスの放電開始電圧Vfに対
してVsah −Vk>Vfであると、放電を開始する。単
独に補助パルスPaや維持パルスを加えられたときの電
極間の電位差は、Vsah −VmとVsal −Vkである
が、放電ガスの最小放電維持電圧Vmin に対し、Vsah
−Vm<Vmin 、Vsal −Vk<Vmin であれば、放電
しない。よって、補助セル35は、走査パルスを加えら
れる毎に、1番目の走査電極31上の補助セル35、2
番目の走査電極31上の補助セル35と順次補助放電す
る。走査パルスが印加されない補助セル35は、放電し
ない。また、放電すると放電ガスの一部はイオンや励起
原子状態になる。そして、近傍の表示セル34に、放電
ガスのイオンや励起原子が拡散する。
示電極33と走査電極31に、補助パルスPaと走査パ
ルスが同時に加えられると、電極間の電位差がVsah −
Vkとなる。この時、放電ガスの放電開始電圧Vfに対
してVsah −Vk>Vfであると、放電を開始する。単
独に補助パルスPaや維持パルスを加えられたときの電
極間の電位差は、Vsah −VmとVsal −Vkである
が、放電ガスの最小放電維持電圧Vmin に対し、Vsah
−Vm<Vmin 、Vsal −Vk<Vmin であれば、放電
しない。よって、補助セル35は、走査パルスを加えら
れる毎に、1番目の走査電極31上の補助セル35、2
番目の走査電極31上の補助セル35と順次補助放電す
る。走査パルスが印加されない補助セル35は、放電し
ない。また、放電すると放電ガスの一部はイオンや励起
原子状態になる。そして、近傍の表示セル34に、放電
ガスのイオンや励起原子が拡散する。
【0014】一方、表示セル34には、その表示電極3
2に表示データに従い書込みパルスPdが選択的に加え
られ、その走査電極31に走査パルスが加えられる。表
示セル34に対応する表示データが“1”の場合、表示
電極32に電位Vaを加える。表示電極32と走査電極
31との間の電位差が、放電開始電圧Vfに対し、Va
−Vk>Vfであれば、表示電極32と走査電極31と
の間で書込み放電が行われる。補助セル35から拡散さ
れた放電ガスのイオンや励起原子の存在により、短時間
で書込み放電が開始し、走査パルス幅1.5μsで十分
な書込み放電が行われる。これに対し、表示セル34に
対応する表示データが“0”の場合、表示電極32は電
位0が印加される。表示電極32と走査電極31との間
にかかる電位差はVkであるから、Vk<VfとVkを
設定すると、表示セル34において表示電極32と走査
電極31との間で放電しない。
2に表示データに従い書込みパルスPdが選択的に加え
られ、その走査電極31に走査パルスが加えられる。表
示セル34に対応する表示データが“1”の場合、表示
電極32に電位Vaを加える。表示電極32と走査電極
31との間の電位差が、放電開始電圧Vfに対し、Va
−Vk>Vfであれば、表示電極32と走査電極31と
の間で書込み放電が行われる。補助セル35から拡散さ
れた放電ガスのイオンや励起原子の存在により、短時間
で書込み放電が開始し、走査パルス幅1.5μsで十分
な書込み放電が行われる。これに対し、表示セル34に
対応する表示データが“0”の場合、表示電極32は電
位0が印加される。表示電極32と走査電極31との間
にかかる電位差はVkであるから、Vk<VfとVkを
設定すると、表示セル34において表示電極32と走査
電極31との間で放電しない。
【0015】次に、走査電極31に維持パルスを印加す
る。この時の全ての表示電極32には電位0を加える。
各表示セル34の電極間の電位差はVsus =Vkであ
る。最低維持電圧Vmin <Vsus <放電開始電圧Vfと
する。書込み放電した表示セル空間には、放電ガスのイ
オンや励起原子が残留している。このため、書込み放電
をした表示セル34では、十分残留しているうちに電位
差Vsus を印加すると、放電開始電圧Vf以下でも再放
電し(これを「維持放電」という)、表示セル34が点
灯する。維持パルスを256個印加すると、256個の
維持放電が起こる。表示セル34の輝度は維持放電の数
に比例することから、パルス数を制御することで、表示
セル34の輝度を変えることができる。一方、書込み放
電をしなかった表示セル34のセル空間には、放電ガス
のイオンや励起原子が十分ないので、維持パルスを加え
られても維持放電しない。それ故、表示セル34は不灯
のままである。以下同様に、4μs毎に順次2番目以降
の走査電極31に走査パルスを印加して、表示電極32
に表示データに対応するよう選択的に書込みパルスを加
えることで、表示セル34で選択的に書込み放電を行う
ことができる。そして、順次維持パルスを走査電極31
に加えることで、選択的に維持放電をさせることができ
るので、表示データをPDP30上に表示できる。
る。この時の全ての表示電極32には電位0を加える。
各表示セル34の電極間の電位差はVsus =Vkであ
る。最低維持電圧Vmin <Vsus <放電開始電圧Vfと
する。書込み放電した表示セル空間には、放電ガスのイ
オンや励起原子が残留している。このため、書込み放電
をした表示セル34では、十分残留しているうちに電位
差Vsus を印加すると、放電開始電圧Vf以下でも再放
電し(これを「維持放電」という)、表示セル34が点
灯する。維持パルスを256個印加すると、256個の
維持放電が起こる。表示セル34の輝度は維持放電の数
に比例することから、パルス数を制御することで、表示
セル34の輝度を変えることができる。一方、書込み放
電をしなかった表示セル34のセル空間には、放電ガス
のイオンや励起原子が十分ないので、維持パルスを加え
られても維持放電しない。それ故、表示セル34は不灯
のままである。以下同様に、4μs毎に順次2番目以降
の走査電極31に走査パルスを印加して、表示電極32
に表示データに対応するよう選択的に書込みパルスを加
えることで、表示セル34で選択的に書込み放電を行う
ことができる。そして、順次維持パルスを走査電極31
に加えることで、選択的に維持放電をさせることができ
るので、表示データをPDP30上に表示できる。
【0016】(B) 図1の表示電極駆動装置の動作 ゲートアレイ51のタイミングに従い、高電圧パルス発
生器52から高電圧パルスPh(“H”レベルVa、
“L”レベル0)が発生し、高圧部電源端子61に印加
される。一方、点灯ドット有無に対応した“1”、
“0”のデータDAがゲートアレイ51から出力され、
クロック信号CKに従ってシフトレジスタ67に入力さ
れる。シフトレジスタ67に入力されたデータは、ラッ
チイネーブル信号LEによってラッチ回路68にパラレ
ルに記憶され、該ラッチ回路68からラッチ出力データ
D1〜D64が出力される。ラッチ出力データD1〜D
64は、各レベル変換器69によって電圧レベルがシフ
トされ、各PMOS70のゲートに印加される。データ
が“1”となって選択された出力端子(例えば、66−
1)では、PMOS70がオン状態となって高圧部電源
端子61と導通するから、この高圧部電源端子61に印
加された高電圧パルスPhが該出力端子66−1から出
力される。PDP30の表示電極32に高電圧パルスP
hが印加されて、走査電極31に書込みパルスが加えら
れた表示セル34は、書込み放電する。データが“0”
となって非選択された出力端子(例えば、66−2)で
は、PMOS70がオフ状態となる。
生器52から高電圧パルスPh(“H”レベルVa、
“L”レベル0)が発生し、高圧部電源端子61に印加
される。一方、点灯ドット有無に対応した“1”、
“0”のデータDAがゲートアレイ51から出力され、
クロック信号CKに従ってシフトレジスタ67に入力さ
れる。シフトレジスタ67に入力されたデータは、ラッ
チイネーブル信号LEによってラッチ回路68にパラレ
ルに記憶され、該ラッチ回路68からラッチ出力データ
D1〜D64が出力される。ラッチ出力データD1〜D
64は、各レベル変換器69によって電圧レベルがシフ
トされ、各PMOS70のゲートに印加される。データ
が“1”となって選択された出力端子(例えば、66−
1)では、PMOS70がオン状態となって高圧部電源
端子61と導通するから、この高圧部電源端子61に印
加された高電圧パルスPhが該出力端子66−1から出
力される。PDP30の表示電極32に高電圧パルスP
hが印加されて、走査電極31に書込みパルスが加えら
れた表示セル34は、書込み放電する。データが“0”
となって非選択された出力端子(例えば、66−2)で
は、PMOS70がオフ状態となる。
【0017】高圧部電源端子61上の高電圧パルスPh
が“L”レベルの時、出力端子66−1〜66−64の
電位が接地電位Vssレベル以下になると、ダイオード
72は順方向の電位であるから、電流が流れ、Vssレ
ベルにクランプされる。高圧部電源端子61の電位以上
に出力端子66−1〜66−64の電位が上がると、ダ
イオード71は順方向の電位となるから、電流が流れ、
高圧部電源端子61の電位レベルにクランプされる。こ
れにより、出力端子66−1〜66−64が“L”レベ
ルになる。高圧部電源端子61上の高電圧パルスPhが
“H”レベルの時、PMOS70はオフ状態で、ダイオ
ード71が逆電位であるから、電流が流れない。また、
出力端子66−1〜66−64がVssレベル以上であ
れば、ダイオード72は逆電位であるから、電流が流れ
ない。これにより、出力端子66−1〜66−64は、
ハイ・インピーダンス状態になる。よって、出力端子6
6−1〜66−64には電流が流れないから、ハイ・イ
ンピーダンス前の電位の“L”レベル電位0を保つ。こ
の時、走査電極31に走査パルスが加えられても、表示
電極32の電位が0であるから、表示セル34では書込
み放電しない。このように、表示電極32をデータに従
い選択して書込みパルスを作成でき、表示セル34の書
込み放電/非書込み放電を選択できる。維持放電時、高
電圧パルスPhを“L”レベルに保つことで、全ての出
力端子66−1〜66−64をVssレベルにすること
ができる。走査電極31に維持パルスを加える間、全て
の表示電極32をVssレベルにすることができるの
で、書込み放電した表示セル34を維持放電させ、書込
み放電しなかった表示セル34を非放電させることがで
きる。これにより、PDP30上に表示データを表示で
きる。
が“L”レベルの時、出力端子66−1〜66−64の
電位が接地電位Vssレベル以下になると、ダイオード
72は順方向の電位であるから、電流が流れ、Vssレ
ベルにクランプされる。高圧部電源端子61の電位以上
に出力端子66−1〜66−64の電位が上がると、ダ
イオード71は順方向の電位となるから、電流が流れ、
高圧部電源端子61の電位レベルにクランプされる。こ
れにより、出力端子66−1〜66−64が“L”レベ
ルになる。高圧部電源端子61上の高電圧パルスPhが
“H”レベルの時、PMOS70はオフ状態で、ダイオ
ード71が逆電位であるから、電流が流れない。また、
出力端子66−1〜66−64がVssレベル以上であ
れば、ダイオード72は逆電位であるから、電流が流れ
ない。これにより、出力端子66−1〜66−64は、
ハイ・インピーダンス状態になる。よって、出力端子6
6−1〜66−64には電流が流れないから、ハイ・イ
ンピーダンス前の電位の“L”レベル電位0を保つ。こ
の時、走査電極31に走査パルスが加えられても、表示
電極32の電位が0であるから、表示セル34では書込
み放電しない。このように、表示電極32をデータに従
い選択して書込みパルスを作成でき、表示セル34の書
込み放電/非書込み放電を選択できる。維持放電時、高
電圧パルスPhを“L”レベルに保つことで、全ての出
力端子66−1〜66−64をVssレベルにすること
ができる。走査電極31に維持パルスを加える間、全て
の表示電極32をVssレベルにすることができるの
で、書込み放電した表示セル34を維持放電させ、書込
み放電しなかった表示セル34を非放電させることがで
きる。これにより、PDP30上に表示データを表示で
きる。
【0018】以上のように、本実施形態では、次のよう
な効果がある。従来、容量性負荷の無効電力を回収でき
る図4の高電圧パルス発生器を利用した図7のドライバ
IC20の各出力段は、セルサイズの大きい各1個ずつ
のPMOS25とNMOS26で構成されていた。これ
に対し、本実施形態では、図1のドライバIC60の各
出力段を、1個のPMOS70とセルサイズの小さな2
個のダイオード71,72で構成したので、該ドライバ
IC60のチップサイズを小さくできる。従って、ドラ
イバIC60のコストを下げることができ、安価で低消
費電力のPD装置を実現できる。
な効果がある。従来、容量性負荷の無効電力を回収でき
る図4の高電圧パルス発生器を利用した図7のドライバ
IC20の各出力段は、セルサイズの大きい各1個ずつ
のPMOS25とNMOS26で構成されていた。これ
に対し、本実施形態では、図1のドライバIC60の各
出力段を、1個のPMOS70とセルサイズの小さな2
個のダイオード71,72で構成したので、該ドライバ
IC60のチップサイズを小さくできる。従って、ドラ
イバIC60のコストを下げることができ、安価で低消
費電力のPD装置を実現できる。
【0019】なお、本発明は上記実施形態に限定され
ず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例
えば、次のようなものがある。 (a) 図1の表示電極駆動装置は、図示以外の構成に
変更することも可能である。例えば、ドライバIC60
の出力段はPMOS70で構成されているが、これはこ
のPMOS70のゲート制御を行うレベル変換器69の
回路構成が簡単になるからである。しかし、レベル変換
器69の構成を変えることにより、PMOS70に代え
て、NMOSや、あるいはバイポーラトランジスタ等を
用いることも可能である。また、高圧部電源端子61に
印加される高電圧パルスPhは、正パルスの例を説明し
たが、これを負パルスにし、ダイオード72のアノード
を接地電位Vssに代えて高電位にし、さらにこれらの
ダイオード71,72の極性を変えるような構成も可能
である。 (b) 図1では、表示電極駆動装置の例について説明
したが、この図1の駆動装置を図2の他の電極駆動装置
に適用することも可能である。
ず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例
えば、次のようなものがある。 (a) 図1の表示電極駆動装置は、図示以外の構成に
変更することも可能である。例えば、ドライバIC60
の出力段はPMOS70で構成されているが、これはこ
のPMOS70のゲート制御を行うレベル変換器69の
回路構成が簡単になるからである。しかし、レベル変換
器69の構成を変えることにより、PMOS70に代え
て、NMOSや、あるいはバイポーラトランジスタ等を
用いることも可能である。また、高圧部電源端子61に
印加される高電圧パルスPhは、正パルスの例を説明し
たが、これを負パルスにし、ダイオード72のアノード
を接地電位Vssに代えて高電位にし、さらにこれらの
ダイオード71,72の極性を変えるような構成も可能
である。 (b) 図1では、表示電極駆動装置の例について説明
したが、この図1の駆動装置を図2の他の電極駆動装置
に適用することも可能である。
【0020】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のう
ちの請求項1の発明によれば、電極駆動回路内の出力部
を、複数のトランジスタと複数の第1及び第2のダイオ
ードとを有する構成にしたので、この出力部を有する電
極駆動回路のチップサイズを小さくできる。従って、P
DPの駆動装置を小型化できると共に、消費電力を低減
でき、安価なPDPの駆動装置を実現できる。
ちの請求項1の発明によれば、電極駆動回路内の出力部
を、複数のトランジスタと複数の第1及び第2のダイオ
ードとを有する構成にしたので、この出力部を有する電
極駆動回路のチップサイズを小さくできる。従って、P
DPの駆動装置を小型化できると共に、消費電力を低減
でき、安価なPDPの駆動装置を実現できる。
【図1】本発明の実施形態を示す表示電極駆動装置の構
成図である。
成図である。
【図2】本発明の実施形態を示すPD装置の構成図であ
る。
る。
【図3】図1及び図2の動作波形図である。
【図4】従来の高電圧パルス発生器の回路図である。
【図5】図4の共振回路の等価回路図である。
【図6】図4の動作波形図である。
【図7】従来のPDの駆動装置の構成図である。
【図8】図7の動作波形図である。
30 PDP(プラズマディスプ
レイパネル) 31 走査電極 32 表示電極 33 補助表示電極 34 表示セル 35 補助セル 41 走査電極駆動装置 42 表示電極駆動装置 43 補助電極駆動装置 52 高電圧パルス発生器 60 ドライバIC 61 高圧部電源端子 66−1〜66−64 出力端子 67 シフトレジスタ 68 ラッチ回路 69 レベル変換器 70 PMOS 71,72 ダイオード
レイパネル) 31 走査電極 32 表示電極 33 補助表示電極 34 表示セル 35 補助セル 41 走査電極駆動装置 42 表示電極駆動装置 43 補助電極駆動装置 52 高電圧パルス発生器 60 ドライバIC 61 高圧部電源端子 66−1〜66−64 出力端子 67 シフトレジスタ 68 ラッチ回路 69 レベル変換器 70 PMOS 71,72 ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 手呂内 雄二 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 所定のタイミングで高電圧パルスを発生
する高電圧パルス発生器と、プラズマディスプレイパネ
ルの複数の電極を駆動する電極駆動回路とを備え、 前記電極駆動回路は、前記複数の電極にそれぞれ接続さ
れた複数の出力端子と、前記高電圧パルスが印加される
高圧部電源端子と、複数の制御信号に応答して前記高圧
部電源端子上の前記高電圧パルスを前記各出力端子から
出力する出力部とを有するプラズマディスプレイの駆動
装置において、 前記出力部は、 前記高圧部電源端子と前記各出力端子との間にそれぞれ
接続され、前記各制御信号にそれぞれ応答してオン/オ
フ動作する複数のトランジスタと、 カソード側が前記高圧部電源端子に、アノード側が前記
各出力端子にそれぞれ接続された複数の第1のダイオー
ドと、 アノード側が基準電位に、カソード側が前記各出力端子
にそれぞれ接続された複数の第2のダイオードとを、 有することを特徴とするプラズマディスプレイの駆動装
置。 - 【請求項2】 前記トランジスタは、MOSトランジス
タで構成したことを特徴とする請求項1記載のプラズマ
ディスプレイの駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8166364A JPH1011011A (ja) | 1996-06-26 | 1996-06-26 | プラズマディスプレイの駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8166364A JPH1011011A (ja) | 1996-06-26 | 1996-06-26 | プラズマディスプレイの駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1011011A true JPH1011011A (ja) | 1998-01-16 |
Family
ID=15830037
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8166364A Withdrawn JPH1011011A (ja) | 1996-06-26 | 1996-06-26 | プラズマディスプレイの駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1011011A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100481324B1 (ko) * | 1998-02-12 | 2005-06-08 | 엘지전자 주식회사 | 플라즈마 디스플레이 패널의 구동장치 및 방법 |
KR100667566B1 (ko) | 2005-07-29 | 2007-01-12 | 엘지전자 주식회사 | 플라즈마 디스플레이 장치 |
KR100719665B1 (ko) | 2006-03-14 | 2007-05-17 | 삼성에스디아이 주식회사 | 데이터 구동회로와 이를 이용한 유기 전계발광 표시장치 |
KR100719671B1 (ko) | 2006-04-06 | 2007-05-18 | 삼성에스디아이 주식회사 | 데이터 구동부 및 이를 이용한 유기 전계발광 표시장치 |
KR100719667B1 (ko) * | 2006-04-04 | 2007-05-18 | 삼성에스디아이 주식회사 | 데이터 구동부 및 이를 이용한 유기 전계발광 표시장치 |
KR100844858B1 (ko) * | 2006-07-20 | 2008-07-09 | 엘지전자 주식회사 | 플라즈마 디스플레이 장치 및 그의 구동방법 |
-
1996
- 1996-06-26 JP JP8166364A patent/JPH1011011A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR100667566B1 (ko) | 2005-07-29 | 2007-01-12 | 엘지전자 주식회사 | 플라즈마 디스플레이 장치 |
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