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JPH1010846A - 帯電装置及び画像形成装置 - Google Patents

帯電装置及び画像形成装置

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Publication number
JPH1010846A
JPH1010846A JP18395496A JP18395496A JPH1010846A JP H1010846 A JPH1010846 A JP H1010846A JP 18395496 A JP18395496 A JP 18395496A JP 18395496 A JP18395496 A JP 18395496A JP H1010846 A JPH1010846 A JP H1010846A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
charging
image forming
charged
bias
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18395496A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Yamamoto
武男 山本
Takeshi Fujino
猛 藤野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP18395496A priority Critical patent/JPH1010846A/ja
Publication of JPH1010846A publication Critical patent/JPH1010846A/ja
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ACバイアス印加方式の接触帯電装置及び該
帯電装置を用いた画像形成装置に関して、接触帯電部材
2の耐久進行に伴う汚染にかかわらず各環境下で長期に
わたり帯電ムラなく均一な被帯電体帯電処理を維持・実
行させること、これにより接触帯電を用いた画像形成装
置にあっては地かぶりの無い良好な画像の出力を各環境
下で長期にわたり維持させること。 【解決手段】 被帯電体1に電圧を印加した帯電部材2
を当接させて被帯電体1の帯電を行う帯電において、該
帯電部材2に印加する電圧はACバイアス成分VacとD
Cバイアス成分Vdcを有し、ACバイアス成分は周期的
にオン,オフを繰り返すこと、前記ACバイアス成分の
振幅が0.2kV以上、6kV以下であること、前記A
Cバイアス成分のオン,オフの周期の周波数fHzが被
帯電体1の移動速度Vmm/secに対し、2×V≦f
≦200×Vであること等。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被帯電体を帯電処
理(除電処理も含む)する帯電装置、より詳しくは被帯
電体に電圧を印加した帯電部材(接触帯電部材)を当接
させて被帯電体の帯電を行う接触方式の帯電装置(接触
帯電装置、直接帯電装置)、及び該帯電装置を具備した
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】便宜上、画像形成装置を例にして説明す
る。
【0003】従来、電子写真方式や静電記録方式の画像
形成装置において、電子写真感光体・静電記録誘電体等
の像担持体に該像担持体を所定の極性・電位に一様に帯
電処理する工程を含む作像プロセスを適用して転写方式
あるいは直接方式で目的の画像情報に対応した画像形成
を実行する画像形成装置において、被帯電体としての像
担持体を帯電処理する手段機器として従来一般にコロナ
帯電器が利用されていた。
【0004】これはコロナ帯電器を像担持体に非接触に
対向配設し、高圧を印加したコロナ帯電器から発生する
コロナシャワーに像担持体面をさらすことで像担持体面
を所定の極性・電位に帯電させるものである。
【0005】近年は、コロナ帯電器よりも低オゾン・低
電力等の利点を有することから、前記したように、被帯
電体に電圧を印加した接触帯電部材を当接させて被帯電
体の帯電を行う接触方式の帯電装置が実用化されてきて
いる。
【0006】接触帯電部材は導電性の部材であり、ロー
ラ(帯電ローラ)、ブレード(帯電ブレード)、磁気ブ
ラシ、ファーブラシ等の各種形態のものを用い得る。帯
電、接触の安定性という点から磁気ブラシやファーブラ
シが好ましく用いられている。
【0007】磁気ブラシは、給電電極を兼ねる担持部材
に磁気拘束して担持させた導電性磁性粒子の磁気ブラシ
部を有し、該磁気ブラシ部を被帯電体に接触させ、担持
部材に給電するものである。より具体的には、導電性の
磁性粒子を直接マグネットあるいはマグネットを内包す
るスリーブ上に磁気ブラシとして磁気的に拘束させ、該
磁気ブラシ部を停止あるいは回転しながら被帯電体に接
触させ、これに電圧を印加することによって帯電が開始
される。
【0008】ファーブラシ帯電器は、給電電極を兼ねる
担持部材に担持させた導電性繊維のブラシ部を有し、該
導電性繊維ブラシ部を被帯電体に接触させ、担持部材に
給電するものである。
【0009】接触帯電には、放電現象による帯電が支配
的である系と、被帯電体面に対する電荷の直接注入(充
電)による帯電が支配的である系(電荷注入帯電方式)
がある。
【0010】電荷注入帯電方式は被帯電体として電荷注
入帯電性のものを用いるものであり、例えば特開平6−
3921号公報には被帯電体としてのOPC感光体上に
電荷注入層としてアクリル樹脂に導電フィラー(導電性
粒子)であるアンチモンドープで導電化したSnO2
分散したものを塗工し(OCL感光体)、該感光体面に
接触させ電圧を印加した接触帯電部材から電荷注入層の
フロート電極としての導電性粒子に電荷を注入して帯電
を行なう方法が記載されている。α−Siの表層を有す
る感光体も電荷注入帯電性である。電荷注入帯電方式の
場合の接触帯電部材としては磁気ブラシやファーブラシ
が好ましく用いられる。
【0011】このような電荷注入帯電方式は、接触帯電
部材に対する印加電圧(帯電バイアス)のACバイアス
(交番電圧)重畳の有無や大きさにかかわらず、印加し
たDCバイアス(直流電圧)と略同等の被帯電体の表面
電位を得ることができる。そして被帯電体への帯電がコ
ロナ帯電器を用いて行なわれるような放電現象を利用し
ないので完全なオゾンレスかつ低電力消費型帯電が可能
となり注目されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、接触帯
電においては、接触帯電部材が繰り返し使用されるうち
に被帯電体面から異物を拾って汚染されることで接触帯
電部材の抵抗が局部的あるいは全体的に変動して帯電性
能が低下する現象がみられる。
【0013】例えば、電荷注入帯電方式を用いた転写方
式画像形成装置において、磁気ブラシやファーブラシの
接触帯電部材への印加バイアスとしてDC電圧のみを印
加する方式(DCバイアス印加方式)の場合、画像形成
が繰り返えされるうちには、転写後の被帯電体としての
像担持体面を清掃するクリーナをすり抜けてしまった転
写残トナーや紙粉等の異物を接触帯電部材である磁気ブ
ラシやファーブラシが拾って該異物がブラシ部に混入す
ることで該接触帯電部材の抵抗が上昇して帯電ムラを生
じることがあった。この帯電ムラは主に接触帯電部材で
ある磁気ブラシやファーブラシのブラシの掃き目のムラ
である。
【0014】そこで、接触帯電部材への印加バイアスに
ACバイアスを重畳させることにより(ACバイアス印
加方式)、接触帯電部材を振動させ、接触回数を増加さ
せることで、見かけ上の抵抗を下げて帯電ムラを防止す
る手法がとられてきた。
【0015】しかし、接触帯電部材への印加バイアスに
ACバイアスを重畳すると高湿環境下などで接触帯電部
材の抵抗が低下したとき、被帯電体表面において局所的
な電位の高低が生じてしまい、画像形成装置においては
地かぶり画像を生じることがあった。
【0016】本発明は上記に鑑みて提案されたもので、
ACバイアス印加方式の接触帯電装置及び該帯電装置を
用いた画像形成装置に関して、帯電部材の耐久進行に伴
う汚染にかかわらず各環境下で長期にわたり帯電ムラな
く均一な被帯電体帯電処理を維持・実行させること、こ
れにより接触帯電を用いた画像形成装置にあっては地か
ぶりの無い良好な画像の出力を各環境下で長期にわたり
維持させること等を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする帯電装置及び画像形成装置である。
【0018】(1)被帯電体に電圧を印加した帯電部材
を当接させて被帯電体の帯電を行う帯電装置において、
該帯電部材に印加する電圧はACバイアス成分とDCバ
イアス成分を有し、ACバイアス成分は周期的にオン,
オフを繰り返すことを特徴とする帯電装置。
【0019】(2)帯電部材に印加する電圧はACバイ
アスとDCバイアスを重畳したものであることを特徴と
する(1)に記載の帯電装置。
【0020】(3)前記ACバイアス成分が方形波を周
期的にオン,オフさせたものであることを特徴とする
(1)または(2)に記載の帯電装置。
【0021】(4)前記ACバイアス成分が正弦波を周
期的にオン,オフさせたものであることを特徴とする
(1)または(2)に記載の帯電装置。
【0022】(5)前記ACバイアス成分が三角波を周
期的にオン,オフさせたものであることを特徴とする
(1)または(2)に記載の帯電装置。
【0023】(6)前記ACバイアス成分が鋸波を周期
的にオン,オフさせたものであることを特徴とする
(1)または(2)に記載の帯電装置。
【0024】(7)前記ACバイアス成分の振幅が0.
2kV以上、6kV以下であることを特徴とする(1)
ないし(6)の何れか1つに記載の帯電装置。
【0025】(8)前記ACバイアス成分のオン,オフ
の周期の周波数fHzが被帯電体の移動速度Vmm/s
ecに対し、2×V≦f≦200×Vであることを特徴
とする(1)ないし(7)の何れか1つに記載の帯電装
置。
【0026】(9)前記帯電部材が担持部材に担持され
た導電性の磁性粒子のブラシ部を有し、該ブラシ部が被
帯電体に接触していることを特徴とする(1)ないし
(8)の何れか1つに記載の帯電装置。
【0027】(10)前記帯電部材が担持部材に担持さ
れた導電性の繊維のブラシ部を有し、該ブラシ部が被帯
電体に接触していることを特徴とする(1)ないし
(8)の何れか1つに記載の帯電装置。
【0028】(11)前記被帯電体が電荷注入帯電性で
あることを特徴とする(1)ないし(10)の何れか1
つに記載の帯電装置。
【0029】(12)被帯電体に該被帯電体面を帯電す
る工程を含む作像プロセスを適用して画像形成を実行す
る画像形成装置において、被帯電体の帯電工程手段が、
被帯電体に電圧を印加した帯電部材を当接させて被帯電
体の帯電を行う帯電装置であり、該帯電部材に印加する
電圧はACバイアス成分とDCバイアス成分を有し、A
Cバイアス成分は周期的にオン,オフを繰り返すことを
特徴とする画像形成装置。
【0030】(13)被帯電体を帯電する工程、その帯
電処理面に目的の画像情報に対応した静電潜像を形成す
る工程、該静電潜像をトナー像として可視像化する工程
を有する作像プロセスで画像形成が実行されることを特
徴とする(12)に記載の画像形成装置。
【0031】(14)被帯電体に形成したトナー像を被
転写材に転写する工程を有し、被帯電体は繰り返して作
像に供され、被転写材に対するトナー像転写後の被帯電
体に残留のトナーを除去する専用の除去手段を有しない
ことを特徴とする(13)に記載の画像形成装置。
【0032】(15)帯電部材に印加する電圧はACバ
イアスとDCバイアスを重畳したものであることを特徴
とする(12)ないし(14)の何れか1つに記載の画
像形成装置。
【0033】(16)前記ACバイアス成分が方形波を
周期的にオン,オフさせたものであることを特徴とする
(12)ないし(15)の何れか1つに記載の画像形成
装置。
【0034】(17)前記ACバイアス成分が正弦波を
周期的にオン,オフさせたものであることを特徴とする
(12)ないし(15)の何れか1つに記載の画像形成
装置。
【0035】(18)前記ACバイアス成分が三角波を
周期的にオン,オフさせたものであることを特徴とする
(12)ないし(15)の何れか1つに記載の画像形成
装置。
【0036】(19)前記ACバイアス成分が鋸波を周
期的にオン,オフさせたものであることを特徴とする
(12)ないし(15)の何れか1つに記載の画像形成
装置。
【0037】(20)前記ACバイアス成分の振幅が
0.2kV以上、6kV以下であることを特徴とする
(12)ないし(19)の何れか1つに記載の画像形成
装置。
【0038】(21)前記ACバイアス成分のオン,オ
フの周期の周波数fHzが画像形成速度Vmm/sec
に対し、2×V≦f≦200×Vであることを特徴とす
る(12)ないし(20)の何れか1つに記載の画像形
成装置。
【0039】(22)前記帯電部材が担持部材に担持さ
れた導電性の磁性粒子のブラシ部を有し、該ブラシ部が
被帯電体に接触していることを特徴とする(12)ない
し(21)の何れか1つに記載の帯電装置。
【0040】(23)前記帯電部材が担持部材に担持さ
れた導電性の繊維のブラシ部を有し、該ブラシ部が被帯
電体に接触していることを特徴とする(12)ないし
(21)の何れか1つに記載の帯電装置。
【0041】(24)前記被帯電体が電荷注入帯電性で
あることを特徴とする(12)ないし(23)の何れか
1つに記載の画像形成装置。
【0042】(25)前記被帯電体が、感光層、及び表
面層を有し、該表面層が樹脂及び導電性微粒子を有する
ことを特徴とする(12)ないし(23)の何れか1つ
に記載の画像形成装置。
【0043】(26)前記導電性微粒子がSnO2 であ
ることを特徴とする(25)に記載の画像形成装置。
【0044】(27)前記被帯電体がシリコンの非晶質
より成る表面層を有することを特徴とする(12)ない
し(23)の何れか1つに記載の画像形成装置。
【0045】(28)前記被帯電体が表面抵抗109
1014Ω・cmの低抵抗層を有すること特徴とする(1
2)ないし(23)の何れか1つに記載の画像形成装
置。
【0046】〈作 用〉即ち、ACバイアス印加方式の
接触帯電において、ACバイアス成分は周期的にオン,
オフを繰り返すこと、つまりACバイアス成分はDCバ
イアス成分と共に継続的に印加するのではなく、間欠的
形態(ブランクパルス)で印加することで(以下、AC
バイアス間欠(間引き)印加方式と称す)、後述の実施
形態例に示すように、ACバイアス印加方式の接触帯電
装置及び該帯電装置を用いた画像形成装置に関して、帯
電部材の耐久進行に伴う汚染にかかわらず各環境下で長
期にわたり帯電ムラなく均一な被帯電体帯電処理を維持
・実行させることができ、これにより接触帯電を用いた
画像形成装置にあっては地かぶりの無い良好な画像の出
力を各環境下で長期にわたり維持させることができた。
【0047】その理由としては次のように考察される。
即ち、 .接触帯電部材には間欠的ではあってもACバイアス
成分が印加されることによりACバイアス印加方式と同
様に該ACバイアス成分による帯電部材の振動で被帯電
体との接触回数が増加し、帯電部材が耐久進行で汚染し
ても見かけ上の抵抗が下げられて帯電ムラのない被帯電
体処理が維持されるとともに、 .高湿環境下などで帯電部材の抵抗が低下したときで
も、ACバイアス成分が連続的印加でなく間欠的印加で
あることで、単位時間当たりの被帯電体とのAC電流の
やりとりが低減され、被帯電体の表面電位にACバイア
スのピークに倣った局所的な電位の高低が生じることが
緩和あるいは実質的に防止されることで、帯電部材の耐
久進行にともなう汚染にかかわらず各環境下で長期にわ
たり帯電ムラ無く均一な被帯電体の帯電処理を維持、実
行させることができ、これによりAC印加方式の接触帯
電を用いた画像形成装置にあっては地カブリの無い良好
な画像の出力を各環境下で長期にわたり維持させること
ができる。
【0048】
【発明の実施の形態】
〈実施形態例1〉(図1〜図4) (1)画像形成装置例 図1は画像形成装置の一例の概略構成図である。本例の
画像形成装置は転写式電子写真プロセス利用のプリンタ
もしくは複写機である。
【0049】1は被帯電体としての像担持体である。本
例のものは、直径30mm、長さ300mmの電荷注入帯電
性・負極性・回転ドラム型の電子写真OPC感光体であ
り、矢印aの時計方向に100mm/secのプロセススピー
ド(周速度)をもって回転駆動されている。この感光体
1の層構成については後記(2)項で詳述する。
【0050】2は感光体1に当接させた接触帯電部材と
しての磁気ブラシローラであり、磁気ブラシ部を感光体
1に当接させて配設してあり、矢印の時計方向に100
mm/secの周速度をもって回転駆動されている。この磁気
ブラシローラ2については後記(3)項において詳述す
る。
【0051】S1は磁気ブラシローラ2に対する帯電バ
イアス印加電源である。本例においてはこの電源S1か
ら磁気ブラシローラ2に所定の帯電バイアスを印加して
回転感光体1の周面を表面電位(一次帯電電位)−69
0Vに一様に電荷注入帯電処理している。帯電バイアス
については後記(4)項で詳述する。
【0052】この回転感光体1の帯電処理面に対して露
光手段5により目的画像情報の露光(レーザビーム走査
露光、原稿画像のスリット露光等)Lがなされること
で、回転感光体1面に該露光画像情報に対応した静電潜
像が形成される。
【0053】ついでその静電潜像は現像装置6によりト
ナーが付着され、トナー像として順次可視像化される。
本例の現像装置6はジャンピング現像方式の装置であ
り、現像剤担持部材としての回転現像スリーブ6aを感
光体1から0.3mm離間させて配設し、現像スリーブ
6aに電源S2より、周波数1800Hz・Vpp(振
幅、13ピーク間電圧)1400VのAC成分と、−3
00VのDC成分を重畳した現像バイアスを印加してい
る。又、トナーとしてはネガトナーを用いた。
【0054】一方、不図示の給搬送装置から被転写材P
が、感光体1の回転と同期どりされた適正なタイミング
で感光体1と転写装置7との接触ニップ部である転写部
tへ搬送され転写部tを挟持搬送される。転写装置7は
回転自在な転写ローラ7aを備え、この転写ローラ7a
に対して電源S3から、転写部tを被転写材Pが挟持搬
送される間トナ一と逆極性の所定の転写バイアスが印加
される。これにより被転写材Pの裏面側がトナ一と逆極
性に帯電されて感光体1上のトナー像が順次に被転写材
Pの表面に静電転写される。本例では、転写ローラ7a
として抵抗が5×108 Ωの直径16mmの導電性ゴムロ
ーラを用い、+3500VのDC電圧を印加して転写を
行った。
【0055】転写部tでトナー像の転写を受けた転写材
Pは感光体1面から分離されて不図示の定着装置へ搬送
されてトナー像の定着を受け、その後装置本体外部に排
出されるか、または、裏面にも像形成するものであれ
ば、不図示の再搬送手段により転写部tへ再搬送され
る。
【0056】被転写材Pに対する像転写後の感光体1
は、クリーニング装置(クリーナ)9のクリーニングブ
レード9aによって残留トナー(転写残トナー)が除去
され、繰り返して作像に供される。
【0057】(2)感光体1 本例における被帯電体としての電子写真感光体1は、表
面に電荷注入帯電性の表面層を設けた負極性の電子写真
OPC感光体(OPC‐OCLドラム)である。図2は
該感光体1の層構成の模式説明図であり、導電性のアル
ミニウムドラム基体(以下、Al基体と帰す)1aの外
周面に第1層から第5層の5つの機能層1b〜1fを順
次に積層したものである。
【0058】第1層1bは下引き層であり、Al基体1
aの欠陥等をならすために設けられている厚さ20μm
の導電層である。
【0059】第2層1cは正電荷注入防止層であり、A
l基体1aから注入された正電荷が感光体表面に帯電さ
れた負電荷を打ち消すのを防止する役割を果たし、アミ
ラン樹脂とメトキシメチル化ナイロンによって106 Ω
・cm程度に抵抗調整された厚さ1μmの中抵抗層であ
る。
【0060】第3層1dは電荷発生層であり、ジスアゾ
系の顔料を樹脂に分散した厚さ約0.3μmの層であ
り、露光を受けることによって正負の電荷対を発生す
る。
【0061】第4層1eは電荷輸送層であり、ポリカー
ボネート樹脂にヒドラゾンを分散したものであり、P型
半導体である。従って、感光体表面に帯電された負電荷
はこの層を移動することができず、電荷発生層1dで発
生した正電荷のみを感光体表面に輪送することができ
る。
【0062】第5層1fは電荷注入層(表面層)であ
り、絶縁性樹脂のバインダーにSnO2 超微粒子を分散
した材料の塗工層である。具体的には絶縁性樹脂に光透
過性の導電フィラーであるアンチモンをドーピングして
低抵抗化(導電化)した粒径約0.03μmのSnO2
粒子を樹脂に対して70重量パーセント分散した材料の
塗工層である。
【0063】このようにして調合した塗工液をディッピ
ング塗工法、スプレー塗工法、ロールコート塗工法、ビ
ームコート塗工法等の適当な塗工法にて厚さ約3μmに
塗工して電荷注入層とした。
【0064】また、この他にシリコンの非晶質(α−S
i)よりなる表面層を有する感光体(アモルファスシリ
コン)も電荷注入帯電性の感光体として用いることがで
きる。
【0065】(3)帯電部材2 本例における接触帯電部材としての磁気ブラシローラ2
はスリーブ回転タイプのものであり、図3はその構成模
型図である。
【0066】即ち、2bは磁気ブラシ部担持部材として
の、直径20mmの非磁性のSUS・アルミニウム等の
導電性スリーブ(電極スリーブ、導電スリーブ、帯電ス
リーブなどと称される)である。
【0067】2aはこのスリーブ2b内に挿入配設した
磁界発生手段としての、S,N各2極(磁束密度は各々
1000ガウス程度)を着磁した直径16mmのマグネ
ットローラである。このマグネットローラ2aは非回転
の固定部材であり、該マグネットローラ2aの外周りを
スリーブ2bが同心に矢示の時計方向に不図示の駆動機
構にて所定の周速度にて回転駆動される。
【0068】2cは導電性磁性粒子(磁性キャリア)の
磁気ブラシ部であり、スリーブ2bの外周面に導電性磁
性粒子をスリーブ内部のマグネットローラ2aの磁気力
で付着させることで磁気ブラシ部2cとして保持させて
ある。導電性磁性粒子はマグネットローラ2aの磁気拘
束力によりスリーブ2bの外面上で磁気的な穂立ちを形
成し、これが集まってブラシ形状となっている。本例で
は粒径25μm、抵抗値2×105 Ω(湿度60%の環
境下)の導電性磁性粒子を40グラム付着させて磁気ブ
ラシ部2cを形成させた。
【0069】導電性磁性粒子としては、樹脂中に磁性材
料としてマグネタイトを分散し、導電化、及び抵抗調整
のためにカーボンブラックを分散して形成した樹脂キャ
リア、あるいはフェライト等のマグネタイト単体表面を
酸化・還元処理して抵抗調整を行ったもの、あるいはフ
ェライト等のマグネタイト単体表面を樹脂でコーティン
グして抵抗調整を行ったもの、等を用いることができ
る。
【0070】磁気ブラシローラ2は磁気ブラシ部2cを
被帯電体としての回転感光体1の面に所定幅の接触ニッ
プ部(帯電ニップ部)nを形成させて接触させて配設し
てある。
【0071】磁気ブラシ部2cはスリーブ2bの回転に
伴って同じ方向に回転搬送され、帯電ニップ部nにおい
て回転感光体1面を摺擦し、電源S1からスリーブ2b
を介して磁気ブラシ部2cに印加された所定の帯電バイ
アスにより回転感光体1面が、本例の場合は本発明に従
うACバイアス間欠印加方式の電荷注入帯電方式で接触
帯電処理される。帯電ニップ部nにおいて、スリーブ2
bの回転方向、それに伴う磁気ブラシ部2cの回転搬送
方向は被帯電体としての回転感光体1の回転方向に対し
てカウンター方向としてある。スリーブ2bは、磁気ブ
ラシ部2cの担持機能・搬送機能、帯電バイアス印加電
極機能を担っている。
【0072】(4)帯電バイアス .上述のような画像形成装置において、接触帯電部材
である磁気ブラシローラ2に対する印加バイアス(帯電
バイアス)をDC‐700VのみのにしたDCバイアス
印加方式で画像形成を行ったところ、A4横5万枚程度
までは、感光体1の表面電位(一次帯電電位)として−
690Vを得ることができ、掃きムラ等帯電ムラによる
画像不良のない良好な画像を得ることができた。
【0073】しかし、画像形成6万枚を過ぎたあたりか
ら、表面電位としてはほぼ変わらず−685Vを得るこ
とができたが、ハーフトーンなどの中間調の画像形成を
行うと、画像上にすじ、即ちブラシの掃きムラによる帯
電ムラによる画像不良が生じ始めた。7万枚を過ぎた時
点では許容外の画像不良を生じてしまった。
【0074】これは長期の画像形成に伴い、クリーニン
グ装置9をすり抜けた残留トナーや紙粉等が接触帯電部
材である磁気ブラシローラ2の磁気ブラシ部2cに付着
若しくは混入し、磁気ブラシローラ2の抵抗が局所的に
上昇したためである。
【0075】.次に、接触帯電部材である磁気ブラシ
ローラ2に対する帯電バイアスを ACバイアス;周波数1.5kHz、Vpp=1.0kV
の方形波(矩形波) DCバイアス;−700V との重畳電圧にしたACバイアス印加方式にて同様な検
討を行ったところ、画像形成8万枚を過ぎても良好な画
像を得ることができた。
【0076】これはACバイアスを重畳することで、接
触帯電部材2が振動し接触回数が増加するため、磁気ブ
ラシ部2cのトナー等による汚染にもかかわらず磁気ブ
ラシローラ2の見かけ上の抵抗が低下するためである。
【0077】しかし、同様の検討を高湿環境下(80%
RH)で行ったところ画像形成初期から、非画像部に少
量のトナーが付着する、いわゆる地かぶりを生じてしま
うことがあった。
【0078】これは高湿環境下では感光体1および接触
帯電部材2の抵抗がさがり、電荷注入性が増加すること
で、感光体1の表面電位がACバイアスのピークに倣っ
た電位に帯電されたためである。
【0079】.そこで、本例では接触帯電部材である
磁気ブラシローラ2に対する帯電バイアスを本発明のA
Cバイアス間欠印加方式、即ちACバイアス成分は周期
的にオン,オフを繰り返す制御にした。
【0080】具体的には、接触帯電部材である磁気ブラ
シローラ2に対する印加帯電バイアスを、 ACバイアス成分Vac;図4におけるような、Vpp
=0.8kV、ACバイアスのオン,オフ繰り返し周期
の周波数fを500Hz、ACバイアス−オン時の周波
数を5kHzとしたブランクパルス(方形波) DCバイアス成分Vdc;−700Vを重畳させた振動
電圧にした。この印加帯電バイアスにより感光体1の表
面電位(一次帯電電位)は−690Vになる。
【0081】この場合は、画像形成8万枚を過ぎても掃
きムラ等帯電ムラによる画像不良のない良好な画像を得
ることができた。また高湿環境下においても同様に地か
ぶりのない良好な画像を得ることができた。
【0082】〈実施形態例2〉(図5) 本例は、実施形態例1の画像形成装置において接触帯電
部材として磁気ブラシローラ2に代えて導電性繊維の回
転ファーブラシローラを用いた。他の画像形成装置構成
は実施形態例1の画像形成装置と同様である。
【0083】ファーブラシローラは一般に、線径1〜1
0デニール、抵抗104 〜107 Ωcm(本例では106
Ωcm)の導電性の繊維を50000〜500000/inc
h2程度(本例では50000/inch2)の密度に植毛され
た毛足2mm程度のロール状ブラシであり、ブラシ部を
所定の侵入量で感光体1に当接させて配設し回転させて
用いた。
【0084】.このファーブラシローラに対する印加
帯電バイアスについて前述の実施形態例1の(4)−
と(4)−と同様の検討を行ったところ、DCバイア
スのみのDCバイアス印加方式では帯電ムラが生じ、D
CバイアスとACバイアスを重畳させたACバイアス印
加方式では画像に地かぶりが生じることがあった。
【0085】.そこで該ファーブラシローラに対し
て、実施形態例1の(4)−と同様に、ACバイアス
成分Vacとして前述図4に示す方形波のブランクパル
スをDCバイアス成分Vdc(−700V)と重畳させ
た帯電バイアスを印加して(ACバイアス間欠印加方
式)検討を行ったところ、A4横で8万枚の画像形成を
過ぎても良好な画像を得ることができた。また、高湿環
境下において地かぶりは生じなかった。
【0086】しかし、ハーフトーンなどの中問調におい
て2〜3個白い斑点を生じてしまった。これはファーブ
ラシが磁気ブラシに比ベ、感光体に対する接触性が若干
劣っているため、接触性不良の部分で過剰な放電が生じ
てしまい、部分的に表面電位が高くなるためである。
【0087】.そこでファーブラシに対する印加帯電
バイアスのACバイアス成分Vacを図5におけるよう
な正弦波のブランクパルスにして同様な検討をおこなっ
たところ、長期画像形成後の帯電ムラもなく、高湿環境
下における斑点も生じることはなかった。
【0088】これはACバイアス成分Vacを方形波か
ら正弦波とすることで印加バイアスのピークの時間を低
減し、過剰な放電を防止できるためである。
【0089】もっとも、本例においてはファーブラシロ
ーラとして毛足2mm、植毛密度50000/inch2、抵
抗106 Ωcmのものを用いたが、植毛密度を例えば1
00000/inch2と高密度にすることで、ACバイアス
成分Vacとして実施形態例1におけるような方形波の
ブランクパルスを用いても、長期画像形成後、並びに高
湿環境下においても良好な画像を得ることができた。
【0090】〈実施形態例3〉実施形態例1における画
像形成装置において、感光体1としてシリコンの非晶質
を表面層として有するα−Siドラムを用い、接触帯電
部材2として、実施形態例1の磁気ブラシローラを用い
た場合、及び実施形態例2のファーブラシローラを用い
た場合について検討を行った。
【0091】接触帯電部材に対する印加帯電バイアスと
して、 ACバイアス成分Vac;Vpp=0.6kV,ACバ
イアスのオン,オフ繰り返し周波数を1kHz,ACバ
イアス−オン時の周波数を5kHzとした、方形波のブ
ランクパルス DCバイアス成分Vdc;+410Vを重畳させた振動
電圧を用いたところ(ACバイアス間欠印加方式)、磁
気ブラシローラを用いた場合も、ファーブラシローラを
用いた場合も共に各環境下で長期にわたり良好な画像を
得ることができた。
【0092】これはOPC‐OCLドラムに比べて,α
−Siドラムの方が電荷注入性に優れているため、印加
バイアスの制限が少なくなるためである。このときのα
−Siドラムのドラム表面電位(一次帯電電位)は+4
00Vであった。
【0093】ACバイアス成分Vacとして正弦波のブ
ランクパルスを用いても同様に各環境下で長期にわた
り、良好な画像を得ることができた。
【0094】また、α−Siドラムは誘電率が大きいた
め、帯電電流がOPCに比べ増大する。そこでACバイ
アス成分Vacであるブランクパルスを三角波あるいは
鋸波とすることで帯電電流を低減でき、かつ各環境下で
長期にわたり、良好な画像を得ることができた。帯電電
流を低減することで過剰電流による昇温を低減できる。
【0095】〈実施形態例4〉(図6) 図6は、実施形態例1〜3の画像形成装置からクリーニ
ング装置9を取り外して所謂クリーナレスの画像形成装
置にしたものである。
【0096】このクリーナレスの画像形成装置の場合は
回転感光体1から被転写材Pへのトナー像転写後に感光
体1面に残留した転写残トナーは、現像装置6へ至り、
所謂現像同時クリーニング作用により該現像装置6に回
収される。クリーナレスの画像形成装置は専用のクリー
ニング装置9の配設をなくすことで、画像形成装置の小
型化・低コスト化等を図ることができる。
【0097】このようなクリーナレスの画像形成装置に
ついて、前記実施形態例1〜3と同様の検討を行ったと
ころ、クリーニング装置9を有する装置と同一のVpp
のブランクパルスを接触帯電部材に対する印加帯電バイ
アスのACバイアス成分Vacとして用いた場合、画像
形成4万枚時点で帯電不良による帯電ムラ、画像ムラを
生じることがあった。
【0098】これは、クリーナレスの画像形成装置の場
合、感光体1上の転写残トナーが直接帯電部材2に混入
するので、クリーニング装置9を有する画像形成装置に
くらべ、より早く接触帯電部材2の抵抗が上昇し、実施
形態例1〜3のVppでは不十分な振動となってしまう
ためである。
【0099】そこで本例ではACバイアス成分Vacの
Vppを実施形態例1〜3の各場合におけるVppの2
0%アップ、即ち実施形態例1,2ではVpp=0.9
6kV、実施形態例3ではVpp=0.72kVとする
ことで、クリーニング装置9を有しないクリーナレスの
画像形成装置においても各環境下で長期画像形成後も良
好な画像を提供することができた。
【0100】即ちACバイアス成分Vacとしてのブラ
ンクパルスのVppを増加させ、接触帯電部材2の振動
力を増加することでクリーナレスの画像形成装置におい
ても帯電ムラ、地カブリを防止する事ができた。
【0101】〈その他〉 1)本発明のACバイアス間欠印加方式の接触帯電にお
いて、ACバイアス成分Vacの振幅(ピーク間電圧)
Vppや繰り返し周波数fHz(ACバイアスのオン・
オフの周期の周波数)は、接触帯電部材の種類、抵抗、
被帯電体としての感光体の種類、膜厚、抵抗等、あるい
はクリーニング装置の有無等により各場合で最適値が異
なるので、ケースバイケースで最適値が設定される。
【0102】一般的には、ACバイアス成分Vacの振
幅Vppが0.2kVよりも小さいとACバイアス印加
による効果、即ち帯電ムラ防止効果が十分でなくなり、
6kVを越えると異常放電が生じ始める。従ってACバ
イアス成分の振幅Vppは0.2kV以上、6kV以下
に設定することが好ましい。
【0103】又、ACバイアスの繰り返し周波数fHz
は、一般的には、被帯電体の移動速度V(mm/sec)、画像
形成装置にあっては画像形成速度(プロセススピード)
V(mm/sec)の2倍より小さいと周波数に倣った帯電不良
のスジが生じ、200倍よりも大きくなると帯電ムラが
生じるから、2×V≦f≦200×Vに設定することが
好ましい。
【0104】これは、周波数が2×V以下になると画像
形成速度に比べ繰り返し周波数が遅いため、ACの効果
が現れる部位と現れない部位が生じてしまい、結果とし
て周波数に倣った帯電ムラが生じ易くなってくる。
【0105】又、200×V以上になると帯電部材の時
定数が周波数に追いつけなくなり、結果として帯電部材
の振動が抑制され、DCバイアスのみを印加したときと
同様に帯電ムラが生じ易くなってくるためである。
【0106】又、実施形態例中では、ACバイアス成分
Vac(ブランクパルス)がONのときワンパルスのみ
印加されるものを示したが、該ONのときにツーパル
ス、スリーパルス・・・と印加されるものとしても同様
の効果が得られた。
【0107】ACバイアスの繰り返し周波数fHzは状
況に応じて変動制御することもできる。
【0108】2)本発明において、オン時間とオフ時間
の割合は、オン時間をTn、オフ時間をTfとすると1
/100≦Tn/(Tn+Tf)≦4/5であることが
望ましい。
【0109】これは上記オン時間Tnと、オン時間Tn
+オフ時間Tfとの比が、1/100以下になるとAC
の印加時間が短くなりすぎ、DCバイアスのみを印加し
たときと同様に耐久進行に伴う帯電部材の汚染により、
帯電ムラが生じ易くなってくる。また、4/5以上であ
るとAC電流のやりとりが多すぎるため、連続的なAC
バイアス印加時と同様に局所的な地カブリが生じ易くな
ってくるためである。
【0110】3)上記形態例では、オフ時にACバイア
スの振幅Vppをゼロとしたが、本発明はこれに限らず
オフ時に該Vppをオン時と比べて低くするだけでも同
等の効果がある。その際オフ時のVppはオン時のVp
pの80%以下であることが望ましい。
【0111】これは、オフ時のVppがオン時の80%
を超過すると、AC電流のやりとりが増加し過ぎ、連続
的なACバイアスを印加したときと同様に、局所的な地
カブリが生じ易くなってくるためである。
【0112】4)本発明のACバイアス間欠方式の接触
帯電装置は、実施形態例の画像形成装置における像担持
体の帯電処理に限らず、広く被帯電体の接触帯電処理手
段として有効であることはもちろんである。
【0113】5)接触帯電部材としての磁気ブラシは実
施形態例のスリーブ回転タイプに限らず、マグネットロ
ーラ2aが回転するものや、マグネットローラ2aの表
面を必要に応じて給電用電極として導電性処理して、更
には必要に応じて抵抗層を施して、該マグネットロール
2aの面に直接に導電性磁性粒子を磁気拘束させて磁気
ブラシ部2cを形成保持させ、マグネットローラ2aを
回転させる構成のもの等にすることもできる。回転しな
い固定タイプの磁気ブラシとすることもできる。
【0114】ファーブラシも回転しない固定タイプのも
のとすることもできる。
【0115】接触帯電部材は磁気ブラシやファーブラシ
以外のゴムローラやブレード型、ワイヤー型などのもの
を用いることもできる。
【0116】6)被帯電体は注入帯電方式の場合には表
面抵抗が109 〜1014Ω・cmの低抵抗層を有するも
のであることが望ましい。
【0117】放電による帯電が支配的なものであっても
よい。放電による接触帯電系であって、ACバイアス印
加方式の接触帯電手段として、本出願人の先の提案に係
る特公平3−52058号公報に開示のように、接触帯
電部材に所定の直流電圧成分と所定の交番電圧成分(接
触帯電部材に直流電圧を印加したときの被帯電体の帯電
開始電圧値の2倍以上のピーク間電圧を有する交番電
圧)を有する振動電圧を印加する方式は均一帯電性に優
れる。
【0118】交番電圧成分(ACバイアス成分)は正弦
波、方形波(矩形波)、三角波、鋸波等適宜の波形のも
のを使用可能である。直流電源を周期的にオン・オフす
ることによって形成された矩形波も含む。
【0119】放電による帯電が支配的な接触帯電におい
て、帯電部材は被帯電体に必ずしも接触している必要な
く、帯電部材と被帯電体とがその間にギャップ間電圧と
補正パッシェンカーブで決まる放電可能条件を満たす微
小間隙(ギャップ)を存して非接触に対向していれば帯
電が成される(近接帯電)。本発明においてはこのよう
な近接帯電形態も接触帯電の範疇とする。
【0120】7)画像形成装置に関して、作像プロセス
は任意である。転写方式でも、感光紙(エレクトロファ
ックス紙)や静電記録紙に直接に画像形成する、画像転
写工程が無い直接方式でもよい。
【0121】像担持体は静電記録誘電体などであっても
よい。この場合は、該誘電体面を所定の極性・電位に一
様に一次帯電した後、除電針ヘッド、電子銃等の除電手
段で選択的に除電して目的の静電潜像を書き込み形成す
る。
【0122】静電潜像の現像方式・手段は任意であり、
反転現像方式でも、正規現像方式であってもよい。
【0123】転写方法としては、実施形態例に示したロ
ーラ転写だけでなく、ブレード転写やその他の接触転写
帯電方式、更に転写ドラムや転写ベルトや中間転写体な
どを用いて、単色画像形成ばかりでなく多重転写等によ
り多色、フルカラー画像を形成する画像形成装置にも適
応可能な事は言うまでもない。
【0124】像担持体1、帯電部材2、現像装置6等の
任意のプロセス機器を画像形成装置本体に対して一括し
て着脱交換自在のプロセスカートリッジ着脱式の装置構
成ものものにすることもできる。
【0125】また、像担持体としての電子写真感光体や
静電記録誘電体を回動ベルト型にし、これに帯電・潜像
形成・現像の工程手段により所要の画像情報に対応した
トナー像を形成させ、そのトナー像形成部を閲読表示部
に位置させて画像表示させ、像担持体は繰り返して表示
画像の形成に使用する画像表示装置もある。本発明の画
像形成装置にはこのような画像表示装置も含む。
【0126】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、AC
バイアス印加方式の接触帯電装置及び該帯電装置を用い
た画像形成装置に関して、ACバイアス間欠印加方式に
て接触帯電部材の耐久進行に伴う汚染にかかわらず各環
境下で長期にわたり帯電ムラなく均一な被帯電体帯電処
理を維持・実行させることができ、これによりACバイ
アス印加方式の接触帯電を用いた画像形成装置にあって
は地かぶりの無い良好な画像の出力を各環境下で長期に
わたり維持させることが可能となり、所期の目的がよく
達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における画像形成装置の構成略図
【図2】被帯電体としての感光体の層構成模型図
【図3】接触帯電部材としてのスリーブ回転タイプの磁
気ブラシローラの構成略図
【図4】帯電部材に印加するACバイアス成分としての
ブランクパルス(方形波)の形態図
【図5】実施形態例2における、帯電部材に印加するA
Cバイアス成分としてのブランクパルス(正弦波)の形
態図
【図6】実施形態例4におけるクリーナレスタイプの画
像形成装置の構成略図
【符号の説明】
1 像担持体(被帯電体,感光ドラム) 2 接触帯電部材(磁気ブラシ) 5 露光手段 6 現像装置 7 転写部材(転写ローラ) 9 クリーニング装置 P 被転写材

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被帯電体に電圧を印加した帯電部材を当
    接させて被帯電体の帯電を行う帯電装置において、 該帯電部材に印加する電圧はACバイアス成分とDCバ
    イアス成分を有し、ACバイアス成分は周期的にオン,
    オフを繰り返すことを特徴とする帯電装置。
  2. 【請求項2】 帯電部材に印加する電圧はACバイアス
    とDCバイアスを重畳したものであることを特徴とする
    請求項1に記載の帯電装置。
  3. 【請求項3】 前記ACバイアス成分が方形波を周期的
    にオン,オフさせたものであることを特徴とする請求項
    1または2に記載の帯電装置。
  4. 【請求項4】 前記ACバイアス成分が正弦波を周期的
    にオン,オフさせたものであることを特徴とする請求項
    1または2に記載の帯電装置。
  5. 【請求項5】 前記ACバイアス成分が三角波を周期的
    にオン,オフさせたものであることを特徴とする請求項
    1または2に記載の帯電装置。
  6. 【請求項6】 前記ACバイアス成分が鋸波を周期的に
    オン,オフさせたものであることを特徴とする請求項1
    または2に記載の帯電装置。
  7. 【請求項7】 前記ACバイアス成分の振幅が0.2k
    V以上、6kV以下であることを特徴とする請求項1な
    いし6の何れか1つに記載の帯電装置。
  8. 【請求項8】 前記ACバイアス成分のオン,オフの周
    期の周波数fHzが被帯電体の移動速度Vmm/sec
    に対し、2×V≦f≦200×Vであることを特徴とす
    る請求項1ないし7の何れか1つに記載の帯電装置。
  9. 【請求項9】 前記帯電部材が担持部材に担持された導
    電性の磁性粒子のブラシ部を有し、該ブラシ部が被帯電
    体に接触していることを特徴とする請求項1ないし8の
    何れか1つに記載の帯電装置。
  10. 【請求項10】 前記帯電部材が担持部材に担持された
    導電性の繊維のブラシ部を有し、該ブラシ部が被帯電体
    に接触していることを特徴とする請求項1ないし8の何
    れか1つに記載の帯電装置。
  11. 【請求項11】 前記被帯電体が電荷注入帯電性である
    ことを特徴とする請求項1ないし10の何れか1つに記
    載の帯電装置。
  12. 【請求項12】 被帯電体に該被帯電体面を帯電する工
    程を含む作像プロセスを適用して画像形成を実行する画
    像形成装置において、 被帯電体の帯電工程手段が、被帯電体に電圧を印加した
    帯電部材を当接させて被帯電体の帯電を行う帯電装置で
    あり、 該帯電部材に印加する電圧はACバイアス成分とDCバ
    イアス成分を有し、ACバイアス成分は周期的にオン,
    オフを繰り返すことを特徴とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】 被帯電体を帯電する工程、その帯電処
    理面に目的の画像情報に対応した静電潜像を形成する工
    程、該静電潜像をトナー像として可視像化する工程を有
    する作像プロセスで画像形成が実行されることを特徴と
    する請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 被帯電体に形成したトナー像を被転写
    材に転写する工程を有し、被帯電体は繰り返して作像に
    供され、被転写材に対するトナー像転写後の被帯電体に
    残留のトナーを除去する専用の除去手段を有しないこと
    を特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 帯電部材に印加する電圧はACバイア
    スとDCバイアスを重畳したものであることを特徴とす
    る請求項12ないし14の何れか1つに記載の画像形成
    装置。
  16. 【請求項16】 前記ACバイアス成分が方形波を周期
    的にオン,オフさせたものであることを特徴とする請求
    項12ないし15の何れか1つに記載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】 前記ACバイアス成分が正弦波を周期
    的にオン,オフさせたものであることを特徴とする請求
    項12ないし15の何れか1つに記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記ACバイアス成分が三角波を周期
    的にオン,オフさせたものであることを特徴とする請求
    項12ないし15の何れか1つに記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 前記ACバイアス成分が鋸波を周期的
    にオン,オフさせたものであることを特徴とする請求項
    12ないし15の何れか1つに記載の画像形成装置。
  20. 【請求項20】 前記ACバイアス成分の振幅が0.2
    kV以上、6kV以下であることを特徴とする請求項1
    2ないし19の何れか1つに記載の画像形成装置。
  21. 【請求項21】 前記ACバイアス成分のオン,オフの
    周期の周波数fHzが画像形成速度Vmm/secに対
    し、2×V≦f≦200×Vであることを特徴とする請
    求項12ないし20の何れか1つに記載の画像形成装
    置。
  22. 【請求項22】 前記帯電部材が担持部材に担持された
    導電性の磁性粒子のブラシ部を有し、該ブラシ部が被帯
    電体に接触していることを特徴とする請求項12ないし
    21の何れか1つに記載の帯電装置。
  23. 【請求項23】 前記帯電部材が担持部材に担持された
    導電性の繊維のブラシ部を有し、該ブラシ部が被帯電体
    に接触していることを特徴とする請求項12ないし21
    の何れか1つに記載の帯電装置。
  24. 【請求項24】 前記被帯電体が電荷注入帯電性である
    ことを特徴とする請求項12ないし23の何れか1つに
    記載の画像形成装置。
  25. 【請求項25】 前記被帯電体が、感光層、及び表面層
    を有し、該表面層が樹脂及び導電性微粒子を有すること
    を特徴とする請求項12ないし23の何れか1つに記載
    の画像形成装置。
  26. 【請求項26】 前記導電性微粒子がSnO2 であるこ
    とを特徴とする請求項25に記載の画像形成装置。
  27. 【請求項27】 前記被帯電体がシリコンの非晶質より
    成る表面層を有することを特徴とする請求項12ないし
    23の何れか1つに記載の画像形成装置。
  28. 【請求項28】 前記被帯電体が表面抵抗109 〜10
    14Ω・cmの低抵抗層を有すること特徴とする請求項12
    ないし23の何れか1つに記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005157355A (ja) * 2003-11-25 2005-06-16 Xerox Corp 電子写真プリンタにおける荷電レセプタの寿命延長システム及び方法
JP2008152233A (ja) * 2006-11-20 2008-07-03 Canon Inc 画像形成装置

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