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JPH10108073A - 骨部画像処理方法および装置 - Google Patents

骨部画像処理方法および装置

Info

Publication number
JPH10108073A
JPH10108073A JP8256943A JP25694396A JPH10108073A JP H10108073 A JPH10108073 A JP H10108073A JP 8256943 A JP8256943 A JP 8256943A JP 25694396 A JP25694396 A JP 25694396A JP H10108073 A JPH10108073 A JP H10108073A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
image
bone
image data
trabecular
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8256943A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Shimura
一男 志村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP8256943A priority Critical patent/JPH10108073A/ja
Priority to US08/937,602 priority patent/US5910972A/en
Publication of JPH10108073A publication Critical patent/JPH10108073A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 骨部画像処理装置において、骨梁の経時変化
をより観察しやすい状態で示す。 【解決手段】 軟部組織Aと骨部組織Bとを含む被検体
を被写体とする、撮影時期が相異なる複数の画像をそれ
ぞれ表す複数の画像データを記憶する記憶手段10、記憶
手段10から比較しようとする対象の2つの画像について
の画像データ(第1X線画像データS1、第2X線画像
データS2)を読み出す読出手段20、読み出された2つ
の各画像データS1,S2に対してそれぞれ骨部組織B
における骨梁Cの強調処理を施す骨梁強調手段30、およ
び強調処理された画像データS1′,S2′を、両画像
間で位置対応がとれるように位置合わせ処理を施し、両
画像データS1′,S2′間で、相対応する位置の画素
についてのデータ毎に減算処理を行なって、上記骨梁の
経時変化を示す差分データΔS12を求める画像処理手段
40を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は骨部画像処理方法お
よび装置に関し、詳細には、同一被写体の時間的に相異
なる画像データに基づいて、この被写体の骨梁の変化状
態を観察するための骨梁画像処理方法および装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】放射線画像やCT画像等の医用画像によ
る診断、研究においては、腫瘍等の病変部の病状進行状
態や治癒状態を調べる等のために、同一被写体を撮影時
点を変えて複数回撮影し、そうして得られた複数の画像
から被写体の経時変化を判断することが多い。
【0003】従来、このようにして被写体の経時変化を
判断するために医師等の観察者は、X線写真フィルムに
記録された撮影時点の相異なる複数の画像を比較観察す
るようにしていた。なお、例えば特開平1−107739号公
報等に示されているように、医用画像をCRT表示装置
等の画像表示手段に表示することもあるが、その場合も
事情は基本的に同じである。つまりこの場合、画像表示
手段には、撮影時点の相異なる複数の画像が同時表示あ
るいは切換え表示され、医師等の観察者がそれら複数の
表示画像を比較観察して、被写体の経時変化を判断する
ようにしていた。
【0004】しかし、上記のように複数の画像を比較す
る場合、医師等の観察者が不慣れであったりすると、経
時変化がどの程度なのか良く分からないこともある。
【0005】そこで本願出願人は、撮影時点の相異なる
複数の画像のうち比較対象である2つの撮影時期におい
て撮影された各画像を、これら画像を示す画像データ上
で被写体の位置合わせを行ない、対応する画素の画像デ
ータ間で減算処理することにより、両画像データの差分
を求め、この差分データを可視像として表示することに
より、両撮影時点間における経時的変化を画像表示手段
に表示し、医師等の観察者が被写体の経時変化を容易か
つ明確に観察できる技術を提案している(特願平7−61
040 号、同7−61041 号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記本願
出願人による上記技術によっても、軟部組織の経時変化
やアーティファクトを完全に取り除けるものではないた
め、特に骨粗鬆症の診断に有効な骨部組織の骨梁の経時
的変化を、軟部組織からの影響等を極力排除して、より
観察しやすくする技術が望まれている。
【0007】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、被写体、特に骨梁の経時変化をより観察しやすい
状態で示すことができる骨部画像処理方法および装置を
提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の骨部画像処理方
法および装置は、同一被写体についての撮影時点が相異
なる2つの放射線画像を表す画像データをそれぞれ骨梁
強調することにより、両撮影時点間における軟部組織の
厚さの変化等による骨部組織(骨梁を含む)の画像に与
えるビームハードニングの差および両撮影時点における
被写体の撮影姿勢の差異により生じる軟部組織の位置ず
れに起因する軟部組織のアーティファクトを相対的に低
下せしめ、そのうえでエネルギーサブトラクション処理
を施すことにより、軟部組織による影響が極めて少ない
骨梁の経時的変化分の画像データを得ることを特徴とす
るものである。
【0009】すなわち、本発明の骨部画像処理方法は、
撮影時点が相異なる複数の、軟部組織と骨部組織とを含
む被検体を被写体とする画像を表す画像データ、が記憶
せしめられた画像記憶手段から、比較対象の2つの画像
についての画像データをそれぞれ読み出し、該読み出さ
れた各画像データに対してそれぞれ前記骨部組織におけ
る骨梁の強調処理を施し、これらの強調処理された画像
データを、該2つの画像の間で位置対応が取れるように
位置合わせ処理し、この位置合わせ処理後の、前記強調
処理された2つの画像データ間で、相対応する位置の画
素についてのデータ毎に減算処理を行なって、前記骨梁
の経時変化を示す差分データを求めることを特徴とする
ものである。
【0010】ここで上記比較対象の2つの画像について
の画像データが外部から入力される場合は、記憶手段か
らこれらの画像データを読み出す操作に代えて、入力さ
れた2つの画像データを認識するという操作としてもよ
い。
【0011】また上記位置合わせ処理としては、対象の
画像を撮影する際に所定の位置合わせ用マーカーを写し
込んでいる場合はそのマーカーを一致させる処理や、文
献 Medical Imaging Technology (メディカル・イメー
ジング・テクノロジー)Vol.11 No.3 July 1993 pp.373
〜374 に示されている2次元の非線形画像変形による位
置合わせ処理等種々の公知の方法を適用することができ
る。
【0012】そしてこのようにして得られた上記差分デ
ータは記録手段や表示手段等に出力すればよい。
【0013】なお、前記各撮影時点ごとの画像データと
して、該各撮影時点においてエネルギーサブトラクショ
ン処理のために撮影されたエネルギー分布が互いに異な
る2つの画像をそれぞれ表す2つの画像データを適用す
ることもできる。この場合、前記骨梁の強調処理を施す
のに先だって、前記各撮影時点ごとの前記2つの画像デ
ータに基づいて前記骨部組織を抽出するエネルギーサブ
トラクション処理を施して骨部画像データを得、各撮影
時点ごとに得られた骨部画像データに対して前記骨梁の
強調処理、前記位置合わせ処理および前記減算処理を施
せばよい。ただし、画像記憶手段に記憶せしめられてい
る画像データが、すでにエネルギーサブトラクション処
理を施されて得られた骨部画像データである場合は、再
度のエネルギーサブトラクション処理を行なう必要はな
い。
【0014】また前記骨梁の強調処理後、前記位置合わ
せ処理前に、位置合わせ処理の対象となる各画像データ
に対して平滑化処理を施し、この平滑化処理がなされた
画像データに対して位置合わせ処理および減算処理を施
すのが望ましい。位置合わせ処理前に平滑化処理を行な
うことにより、両撮影時点における被写体のわずかな撮
影姿勢の差異に起因する骨梁の位置ずれのアーティファ
クトを低減することができるからである。
【0015】なお、骨梁の強調処理を施す対象の画像デ
ータが高濃度高信号レベルの画像データである場合に
は、上記骨梁の強調処理として、下記式(1)で示され
るモーフォロジー演算に基づくスケルトン処理を適用す
るのが好ましく、
【0016】
【数1】
【0017】一方、処理の対象の画像データが高輝度高
信号レベルの画像データである場合には、上記骨梁の強
調処理として、下記式(2)で示されるモーフォロジー
演算に基づくスケルトン処理を適用するのが好ましい。
【0018】
【数2】
【0019】ここでモーフォロジー演算(以下、モーフ
ォロジー処理ともいう)およびスケルトン処理について
説明する。
【0020】モーフォロジー処理とは、原画像のうち異
常な陰影等の特定の画像部分だけを選択的に抽出する、
モーフォロジー(Morphology;モフォロジーまたはモル
フォロジーとも称する)のアルゴリズムに基づく処理で
あり、特に乳癌における特徴的形態である微小石灰化像
を検出するのに有効な手法として研究されているが、対
象画像としてはこのようなマンモグラムにおける微小石
灰化像に限るものではない。
【0021】そしてこのモーフォロジー処理は、抽出し
ようとする画像部分の大きさ、形状に対応した構造要素
Bを用いた処理を行なうものであり、複雑なバックグラ
ウンド情報に影響されにくい、抽出した画像が歪まな
い、などの特徴がある。
【0022】すなわち、この手法は一般の微分処理に比
べて、石灰化像のサイズ・形状・濃度分布などの幾何学
的情報をよりよく保って検出することができる。
【0023】以下、このモーフォロジー処理の概要を、
マンモグラムにおける微小石灰化像の検出に適用した例
について説明する。
【0024】(モーフォロジーの基本演算)モーフォロ
ジー処理は一般的にはN次元空間における集合論として
展開されるが、直感的な理解のために2次元の濃淡画像
を対象として説明する。
【0025】濃淡画像を座標(x,y)の点が濃度値f
(x,y)に相当する高さをもつ空間とみなす。ここ
で、濃度値f(x,y)は、濃度が低い(CRTに表示
した場合には輝度が高い)程大きな画像信号値となる高
輝度高信号レベルの信号とする。
【0026】まず、簡単のため上記2次元の濃淡画像の
断面に相当する1次元の関数f(x)を考える。モーフ
ォロジー演算に用いる構造要素gは次式(3)に示すよ
うに、原点について対称な対称関数
【0027】
【数3】
【0028】であり、定義域内で値が0で、その定義域
Gが下記式(4)であるとする。
【0029】
【数4】
【0030】このとき、モーフォロジー演算の基本形は
式(5)〜(8)に示すように、非常に簡単な演算とな
る。
【0031】
【数5】
【0032】すなわち、ダイレーション(dilation)処
理は、注目画素を中心とした、±m(構造要素Bに応じ
て決定される値であって、図6中のマスクサイズに相
当)の幅の範囲内の最大値を探索する処理であり(同図
(A)参照)、一方、エロージョン(erosion )処理
は、注目画素を中心とした、±mの幅の範囲内の最小値
を探索する処理である(同図(B)参照)。また、オー
プニング(opening )処理はエロージョン処理後にダイ
レーション処理を行なう処理、すなわち最小値の探索の
後に最大値を探索する処理であり、クロージング(clos
ing )処理は、ダイレーション処理後にエロージョン処
理を行なう処理、すなわち最大値の探索の後に最小値を
探索する処理に相当する。
【0033】つまりオープニング処理は、低輝度側から
濃度曲線f(x)を滑らかにし、マスクサイズ2mより
空間的に狭い範囲で変動する凸状の濃度変動部分(周囲
部分よりも輝度が高い部分)を取り除くことに相当する
(同図(C)参照)。
【0034】一方、クロージング処理は、高輝度側から
濃度曲線f(x)を滑らかにし、マスクサイズ2mより
空間的に狭い範囲で変動する凹状の濃度変動部分(周囲
部分よりも輝度が低い部分)を取り除くことに相当する
(同図(D)参照)。
【0035】なお、構造要素gが原点に対して対称では
ない場合の、式(5)に示すダイレーション演算をミン
コフスキー(Minkowski )和、式(6)に示すエロージ
ョン演算をミンコフスキー差という。
【0036】ここで、濃度の高いもの程大きな値となる
高濃度高信号レベルの信号の場合においては、濃度値f
(x)の画像信号値が高輝度高信号レベルの場合に対し
て大小関係が逆転するため、高濃度高信号レベルの信号
に対するダイレーション処理と高輝度高信号レベルに対
するエロージョン処理(同図(B))とは一致し、高濃
度高信号レベルの信号に対するエロージョン処理と高輝
度高信号レベルに対するダイレーション処理(同図
(A))とは一致し、高濃度高信号レベルの信号に対す
るオープニング処理と高輝度高信号レベルに対するクロ
ージング処理(同図(D))とは一致し、高濃度高信号
レベルの信号に対するクロージング処理と高輝度高信号
レベルに対するオープニング処理(同図(C))とは一
致する。
【0037】なお、本項では高輝度高信号レベルの画像
信号(輝度値)の場合について説明する。
【0038】(石灰化陰影検出への応用)石灰化陰影の
検出には、原画像から平滑化した画像を引き去る差分法
が考えられる。単純な平滑化法では石灰化陰影と細長い
形状の非石灰化陰影(乳腺、血管および乳腺支持組織
等)との識別が困難であるため、東京農工大の小畑ら
は、多重構造要素を用いたオープニング処理に基づく下
記式(9)で表されるモーフォロジーフィルターを提案
している(「多重構造要素を用いたモルフォロジーフィ
ルタによる微小石灰化像の抽出」電子情報通信学会論文
誌 D-II Vol.J75-D-II No.7 P1170 〜1176 1992年7
月、「モルフォロジーの基礎とそのマンモグラム処理へ
の応用」MEDICAL IMAGING TECHNOLOGY Vol.12 No.1 Jan
uary 1994 等)。
【0039】
【数6】
【0040】ここでBi (i=1,2,…,n)は、直
線状の大きさがm画素でn個(例えば図7に示すもので
は、9画素4方向でありm=9,n=4)の構造要素
(これらを全体として以下、m画素n方向の多重構造要
素という)である。構造要素Bi を検出対象である石灰
化陰影よりも大きく設定すれば、上記オープニング演算
による処理で、構造要素Bi よりも細かな信号変化部分
(空間的に狭い範囲で信号が変動する画像部分)であっ
て周囲よりも輝度値の大きい凸状の部分である石灰化陰
影は取り除かれる。一方、細長い形状の乳腺の陰影等の
非石灰化陰影はその長さが構造要素Bi よりも長く、そ
の傾きが4つの構造要素Bi のいずれかに一致すればオ
ープニング処理(式(9)の第2項の演算)をしてもそ
のまま残る。したがってオープニング処理によって得ら
れた平滑化画像(石灰化陰影のみが取り除かれた画像)
を原画像fから引き去ることで、小さな石灰化陰影のみ
が含まれる画像が得られる。これが式(9)の考え方で
ある。
【0041】なお、前述したように、高濃度高信号レベ
ルの信号の場合においては、石灰化陰影は周囲の画像部
分よりも濃度値が低くなり、石灰化陰影は周囲部分に対
して濃度値の小さい凹状の信号変化部分となるため、オ
ープニング処理に代えてクロージング処理を適用し、式
(9)に代えて式(10)を適用する。
【0042】
【数7】
【0043】なお、モーフォロジー演算の一例である式
(10)のクロージング処理を具体的に説明する。
【0044】すなわち、高濃度高信号レベルの画像信号
である濃度値Sorg についてのモーフォロジー演算によ
れば、例えば図8(1)の実線に示すような濃度値Sor
g の分布を有する画像データに対して、同図(2)に示
すような直線状の3画素の構造要素Bで、最大値処理
(ダイレーション処理)を行うことにより、ある注目画
素の濃度値Si は、その注目画素を中心として互いに隣
接する3画素(構造要素Bにより決定される)の中の最
大値Si+1 を採用したSi ′に変換される。この演算を
全画素について行うことにより、濃度値Sorg ′の分布
を有する同図(1)の破線で示す最大値信号に変換され
る。
【0045】次に、この最大値処理により得られた最大
値信号に対してさらに構造要素Bによる最小値処理(エ
ロージョン処理)を考えると、同図(1)の破線で示さ
れた注目画素の最大値信号Si ′は、その注目画素を中
心として互いに隣接する3画素の中の最小値Si-1 ′を
採用したSi ″(=Si )に変換される。この演算を全
画素について行うことにより、最大値処理後の最小値信
号Sorg ″の分布は同図(1)の一点鎖線で示すものと
される。この一点鎖線で示された画像信号は、もとの実
線のオリジナルの画像データに対して、構造要素Bより
も空間的に狭い範囲で信号が変動する画像部分が消え、
構造要素Bよりも空間的に広い範囲で変動する信号値の
変化部分である画像部分や変動のない画像部分はもとの
形状のまま残っていることを示している。すなわち、以
上の処理(クロージング処理)は、画像濃度の分布を高
濃度側から平滑化する処理として作用する。
【0046】このようにクロージング処理で得られた値
(Sorg に対して最大値処理を行なった後にさらに最小
値処理を行なった値)を原画像信号Sorg から差し引く
ことにより得られた値Smor は、上記クロージング処理
で消された空間的に狭い範囲で変動する信号値の変化部
分である画像部分を表す。
【0047】ここで、本来、画像信号は2次元の要素で
ある位置(x,y)と、3次元目の要素である信号値f
(x,y)を有するが、上記説明においては、理解の容
易化のために、この2次元上に展開された画像の所定の
断面に現れた、1次元状の画像信号分布曲線について説
明した。
【0048】したがって実際には、以上の説明を2次元
画像に適用する必要があり、多重構造要素を用いるのも
2次元画像に対応させるためである。
【0049】次にモーフォロジー演算に基づくスケルト
ン処理について説明する。
【0050】スケルトン処理とは一般に図形の骨格(sk
eleton)を抽出する処理であり、骨格とは図形に内接す
る円盤の中心の集合としてとらえることができる。すな
わち例えば図9(A)〜(E)に示す各図形(中太の実
線で表記)の骨格はそれぞれ太い実線で示すものとな
る。
【0051】以下、このスケルトン処理を、上述したモ
ーフォロジー演算により行なう場合について説明する。
この場合、スケルトン処理は下記式(1)または(2)
で表すことができる。
【0052】
【数1】
【0053】
【数2】
【0054】ここで式(1)と式(2)とは前述した、
画像を高濃度高信号レベルの画像信号として表すか、ま
たは高輝度高信号レベルの画像信号として表すかの差異
によるものであり、高濃度高信号レベルの画像信号で表
された画像から低濃度(高輝度)の画像部分の骨格を抽
出する場合は式(1)を適用し、一方、高輝度高信号レ
ベルの画像信号で表された画像から低輝度(高濃度)の
画像部分の骨格を抽出する場合は式(2)を適用するも
のであり、作用自体の実質的な差はない。
【0055】例えばネガフイルム(高濃度高信号レベ
ル)上においては骨部は他の画像部分に比べてその濃度
は低いものとなり、骨梁の存在する部分は濃度が低く、
存在しない部分は濃度が高くなる。したがって、周囲よ
りも濃度の低い部分となる骨梁を対象としてスケルトン
処理を行なうことに該当するため式(1)を適用すれば
よい。
【0056】ここで式(1)における構造要素Bを半径
rの円とし、図10に示す図形に対してスケルトン処理を
施した状態を示す。図10に示す図形は、その輪郭よりも
外側領域が濃度の高い部分であり、内側が濃度の低い部
分である。
【0057】この図形に対してまず図示上段では構造要
素Bによるエロージョン処理が施される。λ=0(構造
要素Bによる0回のエロージョン処理)では図形は何ら
変化がない。
【0058】λ=1(構造要素Bによる1回のエロージ
ョン処理)では図形が構造要素Bの半径r分だけ内側に
埋め込められる。
【0059】λ=2(構造要素Bによる2回のエロージ
ョン処理)では図形の円から突出した部分が完全に消失
する。
【0060】同様の操作を繰り返すことにより、λ=N
−1(構造要素BによるN−1回のエロージョン処理)
で図形は半径r以下の円のみとなる。
【0061】一方、図示中段は、この構造要素Bによる
各回(λ=0,1,2,…,N−1,N)のエロージョ
ン処理を施した画像に対して、さらにそれぞれ構造要素
Bによるオープニング処理を施した図形である。
【0062】この図示上段の図形から図示中段の図形
を、処理の回数を対応させて差し引いた図形が図示下段
である。
【0063】λ=1において、元の図形の円から突出し
た部分の骨格要素が抽出され、λ=N−1において、元
の図形の円の骨格要素が抽出されていることが分かる。
【0064】このように元の図形に対してエロージョン
処理を施し、さらにオープニング処理を施し、処理回数
を対応させて差し引き、この結果の和集合を求めたもの
が式(1)の意味するところである。
【0065】式(2)では濃度の高低が式(1)とは逆
転した図形から骨格要素を抽出するのに有効であり、元
の図形に対してダイレーション処理を施し、さらにクロ
ージング処理を施し、処理回数を対応させて差し引き、
この結果の和集合を求めることにより骨格要素を抽出す
ることを意味する。
【0066】このように骨梁の強調処理として、式
(1)または(2)で示されるモーフォロジー演算に基
づくスケルトン処理を適用すれば、複雑なバックグラン
ド情報からの影響を抑制して骨梁(若しくはその骨梁の
骨格)だけを効果的に強調することができる。
【0067】なお上記式(1)、(2)中の和集合とし
て、n1 の値が比較的大きいもののみの和集合、すなわ
ち例えばn1 =0,1の場合を除いたλ=2,3,4,
5等の和集合を採用し、この場合に得られる骨格要素を
表示することにより、骨梁の変化をより見易くすること
ができ、好ましい。これは、λが0や1のときは特に、
非常に空間周波数の高いノイズ成分も抽出されるため、
和集合からこれらのノイズ成分を除外することによっ
て、より読影性能の高い画像を得ることができるからで
ある。以下の発明においても同様である。
【0068】本発明の骨部画像処理装置は、本発明の骨
部画像処理方法を実施するための装置であって、撮影時
点が相異なる複数の、軟部組織と骨部組織とを含む被検
体を被写体とする画像を表す画像データを記憶する記憶
手段と、この記憶手段から比較対象の2つの画像につい
ての画像データを読み出す読出手段と、これらの読み出
された各画像データに対してそれぞれ前記骨部組織にお
ける骨梁の強調処理を施す骨梁強調手段と、これらの強
調処理された画像データを、該2つの画像の間で位置対
応が取れるように位置合わせ処理を施し、この位置合わ
せ処理後の、前記強調処理された2つの画像データ間
で、相対応する位置の画素についてのデータ毎に減算処
理を行なって、前記骨梁の経時変化を示す差分データを
求める画像処理手段とを備えたことを特徴とするもので
ある。
【0069】ここで、前記各撮影時点ごとの画像データ
に、該各撮影時点においてエネルギーサブトラクション
処理のために撮影されたエネルギー分布が互いに異なる
2つの画像をそれぞれ表す2つの画像データを適用する
こともできる。この場合、前記各撮影時点ごとの前記2
つの画像データに基づいて前記骨部組織を抽出するエネ
ルギーサブトラクション処理を施すエネルギーサブトラ
クション手段をさらに備え、前記骨梁強調手段が、該エ
ネルギーサブトラクション処理により得られた骨部画像
データに対して、前記骨梁の強調処理を施すものとすれ
ばよいなお画像記憶手段に記憶せしめられている画像デ
ータが、すでにエネルギーサブトラクション処理を施さ
れて得られた骨部画像データである場合は、再度のエネ
ルギーサブトラクション処理を行なう必要はないため、
上記エネルギーサブトラクション手段をさらに備える必
要はない。
【0070】また撮影姿勢の差異に起因する骨梁の位置
ずれのアーティファクトを低減するため、上記位置合わ
せ処理の対象となる各画像データに対して、平滑化処理
を施す平滑化処理手段をさらに備えた構成とするのが好
ましい。
【0071】なお、骨梁強調手段による骨梁の強調処理
を施す対象の画像データが高濃度高信号レベルの画像デ
ータである場合には、上記骨梁の強調処理として、式
(1)で示されるモーフォロジー演算に基づくスケルト
ン処理を適用するのが好ましく、一方、処理の対象の画
像データが高輝度高信号レベルの画像データである場合
には、上記骨梁の強調処理として、式(2)で示される
モーフォロジー演算に基づくスケルトン処理を適用する
のが好ましい。
【0072】
【発明の効果】本発明の骨部画像処理方法および装置
は、同一被写体についての撮影時点が相異なる2つの放
射線画像を表す画像データをそれぞれ骨梁強調すること
により、両撮影時点間における軟部組織の厚さの変化等
による骨部組織(骨梁を含む)の画像に与えるビームハ
ードニングの差および両撮影時点における被写体の撮影
姿勢の差異により生じる軟部組織の位置ずれに起因する
軟部組織のアーティファクトを相対的に低下せしめ、そ
のうえでエネルギーサブトラクション処理を施すことに
より、軟部組織による影響が極めて少ない骨梁の経時変
化分の画像データを得ることができる。したがってこの
得られた画像データに基づいて、フイルム等の記録媒体
あるいはCRT等の表示手段に可視像として出力すれ
ば、上記軟部組織による影響が極めて少ない骨梁の経時
変化分を観察することができる。
【0073】さらに上記放射線画像を表す画像データと
して、高エネルギー画像と低エネルギー画像とをエネル
ギーサブトラクション処理により骨部組織を強調または
抽出した骨部画像データを用いることもでき、上記放射
線画像を表す画像データをそのまま使用する場合より
も、軟部組織による影響を抑制することができる。
【0074】また、骨梁の強調処理後、前記位置合わせ
処理前に、位置合わせ処理の対象となる各画像データに
対して平滑化処理を施し、この平滑化処理がなされた画
像データに対して位置合わせ処理および減算処理を施す
のが望ましい。位置合わせ処理前に平滑化処理を行なう
ことにより、両撮影時点における被写体のわずかな撮影
姿勢の差異に起因する骨梁の位置ずれのアーティファク
トを低減することができる。
【0075】なお、骨梁の強調処理を施す対象の画像デ
ータが高濃度高信号レベルの画像データである場合にお
いて、上記骨梁の強調処理として、式(1)または式
(2)で示されるモーフォロジー演算に基づくスケルト
ン処理を適用すれば、複雑なバックグランド情報からの
影響を抑制して骨梁(若しくはその骨梁の骨格)だけを
効果的に強調することができる。
【0076】
【発明の実施の形態】以下、本発明の骨部画像処理装置
の具体的な実施の形態について図面を用いて説明する。
【0077】図1は本発明の骨部画像処理装置の第1の
実施形態の構成を示すブロック図、図2は図1に示す骨
部画像処理装置の作用の流れを示す図、である。
【0078】図示の骨部画像処理装置100 は、軟部組織
Aと骨部組織Bとを含む被検体を被写体とする、撮影時
期が相異なる複数の画像をそれぞれ表す複数の画像デー
タを記憶する記憶手段10と、この記憶手段10から経時的
な骨梁の変化を比較しようとする対象の2つの画像(第
1X線画像P1と第2X線画像P2)についての画像デ
ータ(第1X線画像データS1、第2X線画像データS
2)を読み出す読出手段20と、これらの読み出された2
つの各画像データS1,S2に対してそれぞれ骨部組織
Bにおける骨梁Cの強調処理を施す骨梁強調手段30と、
これらの強調処理された画像データS1′,S2′を、
これら2つの画像の間で位置対応がとれるように位置合
わせ処理を施し、この位置合わせ処理後の上記強調処理
された2つの画像データS1′,S2′間で、相対応す
る位置の画素についてのデータ毎に減算処理を行なっ
て、上記骨梁の経時変化を示す差分データを求める画像
処理手段40とを備えた構成である。
【0079】ここで骨梁強調手段30としては、一例とし
て下記式(1)で示されるモーフォロジー演算に基づく
スケルトン処理を施すモーフォロジー演算に基づくスケ
ルトン処理手段を適用するものとする。
【0080】
【数1】
【0081】図3は本実施形態の骨部画像処理装置の作
用によりその経時変化が抽出される様子を可視化した模
式図である。
【0082】以下、本実施形態の骨部画像処理装置100
の作用について説明する。
【0083】図1に示した骨部画像処理装置100 の記憶
手段10には、同一被写体について撮影時期を変えて撮影
した複数のX線画像Piをそれぞれ表す画像データSi
が記憶されている。
【0084】ここで読出手段20が、例えば医師または放
射線技師等の観察読影者から入力された、比較しようと
する撮影時期の相異なる2つの画像データS1(第1X
線画像データ)とS2(第2X線画像データ)とを読み
出す。
【0085】この読み出された第1X線画像データS1
と第2X線画像データS2は、骨梁強調手段30に入力さ
れる。骨梁強調手段30は入力された第1X線画像データ
S1と第2X線画像データS2に対して、前記式(1)
で示されるモーフォロジー演算に基づくスケルトン処理
を施し、各画像データS1,S2から骨部組織Bの骨梁
Cを強調処理する。なお、このモーフォロジー演算に用
いられる構造要素は、骨梁の骨格を抽出するのに適した
大きさのものを予め設定しておく。
【0086】骨梁Cは骨の内部に縦横に延びる海綿質で
あり、放射線画像においては縦横に延びる海綿質が幾重
にも重なって写し出されるが、骨梁強調手段30による前
述したモーフォロジー演算に基づくスケルトン処理によ
って、図3に示すように海綿質の骨格だけが幾重にも重
なった画像として抽出される。なおこの強調処理された
第1X線画像データS1′が表す第1X線画像P1′お
よび第2X線画像データS2′が表す第2X線画像P
2′はいずれも、軟部組織Aが殆ど消去された画像とな
る。
【0087】次に、この骨梁Cが強調処理された第1X
線画像データS1′と第2X線画像データS2′は画像
処理手段40に入力される。
【0088】画像処理手段40には、この骨梁強調手段30
を経由した第1X線画像データS1′および第2X線画
像データS2′、並びに骨梁強調手段30を経由しない第
1X線画像データS1および第2X線画像データS2が
入力される。
【0089】ここで、記憶手段10に記憶された各画像デ
ータSiがそれぞれ表す画像Piには、画像処理手段40
により2つの画像を位置合わせするための指標となるマ
ーカーDがそれぞれ写し込まれているが、骨梁強調手段
30によって強調処理された第1X線画像データS1′、
第2X線画像データS2′においては、このマーカーD
が消去されてしまう。そこで画像処理手段40は、骨梁強
調手段30を経由しないで入力された第1X線画像データ
S1および第2X線画像データS2におけるマーカーD
の位置に基づいて位置合わせのための情報(位置合わせ
情報という)を算出し、この位置合わせ情報に基づいて
第1X線画像データS1′と第2X線画像データS2′
とを位置合わせする。
【0090】さらにこの位置合わせがなされた第1X線
画像データS1′と第2X線画像データS2′とについ
て、画像処理手段40が相対応する位置の画素についての
データ毎に減算処理を行なって、上記骨梁の経時変化を
示す差分データΔS12を求める。
【0091】求められた差分データΔS12は本実施形態
の骨部画像処理装置100 から画像表示装置200 等の画像
出力装置に出力されて、差分データΔS12が表す可視
像、すなわち骨梁の経時変化が表示される。
【0092】この表示された可視像は、原画像である第
1X線画像データS1、第2X線画像データS2をそれ
ぞれ骨梁強調することにより、両撮影時点間における軟
部組織の厚さの変化等による骨梁の画像に与えるビーム
ハードニングの差および両撮影時点における被写体の撮
影姿勢の差異により生じる軟部組織の位置ずれに起因す
る軟部組織のアーティファクトを相対的に低下させるこ
とができ、このアーティファクトが相対的に低下した画
像に基づいてサブトラクション処理を施すことにより、
得られた画像は軟部組織による影響が極めて少ないもの
となる。
【0093】そしてこの得られた画像は骨梁の経時変化
を示す画像データΔS12であるから、この画像データΔ
12に基づいて、フイルム等の記録媒体あるいはCRT
等の表示手段に可視像として出力することにより、上記
軟部組織による影響が極めて少ない骨梁の経時変化が表
示されるため、診断が容易な観察しやすい画像を得るこ
とができる。
【0094】本実施形態の骨部画像処理装置は、骨梁強
調手段としてモーフォロジー演算に基づくスケルトン処
理手段を用いたが、本発明の骨部画像処理装置はこの態
様に限るものではなく、骨梁を強調し得る他の種々の手
段を用いることができる。
【0095】また、画像処理手段における位置合わせ処
理は、本実施形態のようにマーカーを用いて行なう方法
に限らず、前述した2次元の非線形画像変形による位置
合わせ処理(文献 Medical Imaging Technology Vol.11
No.3 July 1993 pp.373〜374 )等種々の公知の方法を
適用することができる。
【0096】図4は本発明の骨部画像処理装置の第2の
実施形態の構成を示すブロック図である。図示の骨部画
像処理装置は、図1に示した実施形態の装置に対して、
骨梁強調手段30と画像処理手段40との間に平滑化手段50
を介在せしめた点と、本装置が処理対象とする画像デー
タとして、原画像データ(第1X線画像データS1およ
び第2X線画像データS2)に代えて、エネルギーサブ
トラクション(図示では「エネサブ」と略記)処理(特
開昭59-83486号等参照)された画像データ(第1エネル
ギーサブトラクション画像データおよび第2エネルギー
サブトラクション画像データ)を用いる点が相違する以
外は図1に示した骨部画像処理装置と同一である。
【0097】この第2の実施形態の骨部画像処理装置で
は、エネルギーサブトラクション画像データを処理対象
とすることにより、予め軟部組織をある程度消去してお
くことができ、軟部組織によるアーティファクト等の影
響をさらに低減した骨梁Cの経時的変化を示す画像デー
タを得ることができる。
【0098】また、骨梁強調手段30により強調処理して
得られた各撮影時点における骨梁Cを表す画像データに
対して、平滑化手段50による平滑化処理を施すことによ
り、各撮影時点における被写体の撮影姿勢の差異により
生じる骨部組織の位置ずれに起因する骨梁のアーティフ
ァクトをも低減させることができ、このようなアーティ
ファクトが低減された骨梁強調画像間で画像処理装置40
による減算処理を行なうことにより、第1の実施形態の
骨部画像処理装置よりもさらに観察読影性能に優れた骨
梁の経時変化を示す画像データを得ることができる。
【0099】なお、上記平滑化手段による平滑化処理と
しては、非鮮鋭マスク処理(マトリクスによる空間フィ
ルタリング)等の種々の公知の方法を適用することがで
き、また第1の実施形態においても同様に適用すること
ができる。
【0100】第2の実施形態(図4)においては、記憶
手段10に記憶されている画像データが、既にエネルギー
サブトラクション処理がなされた結果であるエネサブ画
像データである場合の構成を示したが、エネルギーサブ
トラクション処理前の高圧画像および低圧画像が記憶手
段10に記憶されているとする構成の形態(第3の実施形
態)を採ることもできる(図5参照)。
【0101】この第3の実施形態の場合、骨梁強調処
理、平滑化処理、位置合わせ処理、減算処理はエネルギ
ーサブトラクション画像データを対象とするが、記憶さ
れている画像データはエネルギーサブトラクション処理
前の画像データであるため、第2の実施形態の装置に加
えてさらにエネルギーサブトラクション処理手段(図示
では「エネサブ手段」と略記)60を備えており、エネル
ギーサブトラクション処理手段60が、各撮影時点ごとの
高圧画像および低圧画像に基づいて各撮影時点ごとのエ
ネルギーサブトラクション画像データを求め、求められ
たエネルギーサブトラクション画像データに対して上記
骨梁強調処理、平滑化処理、位置合わせ処理、減算処理
がなされる。その他の構成、作用、効果は第2の実施形
態の装置と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の骨部画像処理装置の第1の実施形態の
構成を示すブロック図
【図2】図1に示す骨部画像処理装置の作用の流れを示
す図
【図3】図1に示した実施形態の骨部画像処理装置の作
用によりその経時変化が抽出される様子を可視化した模
式図
【図4】本発明の骨部画像処理装置の第2の実施形態の
構成を示すブロック図
【図5】本発明の骨部画像処理装置の第3の実施形態の
構成を示すブロック図
【図6】モーフォロジー処理の基本的な作用を示す図、
(A)ダイレーション(dilation)処理、(B)エロー
ジョン(erosion )処理、(C)オープニング(openin
g )処理、(D)クロージング(closing )処理
【図7】モーフォロジー処理に用いる構造要素Bi の一
例を示す図
【図8】クロージング処理を具体的に説明する図
【図9】種々の図形とその骨格(skeleton:スケルト
ン)を示す図
【図10】スケルトン処理を具体的に説明する図
【符号の説明】
10 記憶手段 20 読出手段 30 骨梁強調手段 40 画像処理手段 50 平滑化手段 60 エネルギーサブトラクション処理手段 100 骨部画像処理手段 200 表示装置

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影時点が相異なる複数の、軟部組織と
    骨部組織とを含む被検体を被写体とする画像を表す画像
    データが記憶せしめられた画像記憶手段から、比較対象
    の2つの画像についての画像データをそれぞれ読み出
    し、 該読み出された各画像データに対してそれぞれ前記骨部
    組織における骨梁の強調処理を施し、 これらの強調処理された画像データを、該2つの画像の
    間で位置対応が取れるように位置合わせ処理し、 この位置合わせ処理後の、前記強調処理された2つの画
    像データ間で、相対応する位置の画素についてのデータ
    毎に減算処理を行なって、前記骨梁の経時変化を示す差
    分データを求めることを特徴とする骨部画像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記各撮影時点ごとの画像データが、該
    各撮影時点においてエネルギーサブトラクション処理の
    ために撮影されたエネルギー分布が互いに異なる2つの
    画像をそれぞれ表す2つの画像データからなり、 前記骨梁の強調処理を施すのに先だって、前記各撮影時
    点ごとの前記2つの画像データに基づいて前記骨部組織
    を抽出するエネルギーサブトラクション処理を施して骨
    部画像データを得、 該各撮影時点ごとに得られた骨部画像データに対して前
    記骨梁の強調処理、前記位置合わせ処理および前記減算
    処理を施すことを特徴とする請求項1記載の骨部画像処
    理方法。
  3. 【請求項3】 前記骨梁の強調処理後、前記位置合わせ
    処理前に、該位置合わせ処理の対象となる各画像データ
    に対して平滑化処理を施し、 該平滑化処理がなされた画像データに対して前記位置合
    わせ処理および前記減算処理を施すことを特徴とする請
    求項1または2記載の骨部画像処理方法。
  4. 【請求項4】 前記骨梁の強調処理が、下記式(1)で
    示されるモーフォロジー演算に基づくスケルトン処理で
    あり、該モーフォロジー演算を適用する画像が高濃度高
    信号レベルの画像信号で表されるものであることを特徴
    とする請求項1から3のうちいずれか1項に記載の骨部
    画像処理方法。 【数1】
  5. 【請求項5】 前記式(1)におけるn1 の値が2以上
    であることを特徴とする請求項4記載の骨部画像処理方
    法。
  6. 【請求項6】 前記骨梁の強調処理が、下記式(2)で
    示されるモーフォロジー演算に基づくスケルトン処理で
    あり、該モーフォロジー演算を適用する画像が高輝度高
    信号レベルの画像信号で表されるものであることを特徴
    とする請求項1から3のうちいずれか1項に記載の骨部
    画像処理方法。 【数2】
  7. 【請求項7】 前記式(2)におけるn1 の値が2以上
    であることを特徴とする請求項6記載の骨部画像処理方
    法。
  8. 【請求項8】 撮影時点が相異なる複数の、軟部組織と
    骨部組織とを含む被検体を被写体とする画像を表す画像
    データを記憶する記憶手段と、 この記憶手段から比較対象の2つの画像についての画像
    データを読み出す読出手段と、 これらの読み出された各画像データに対してそれぞれ前
    記骨部組織における骨梁の強調処理を施す骨梁強調手段
    と、 これらの強調処理された画像データを、該2つの画像の
    間で位置対応が取れるように位置合わせ処理を施し、こ
    の位置合わせ処理後の、前記強調処理された2つの画像
    データ間で、相対応する位置の画素についてのデータ毎
    に減算処理を行なって、前記骨梁の経時変化を示す差分
    データを求める画像処理手段とを備えたことを特徴とす
    る骨部画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記各撮影時点ごとの画像データが、該
    各撮影時点においてエネルギーサブトラクション処理の
    ために撮影されたエネルギー分布が互いに異なる2つの
    画像をそれぞれ表す2つの画像データからなり、 前記各撮影時点ごとの前記2つの画像データに基づいて
    前記骨部組織を抽出するエネルギーサブトラクション処
    理を施すエネルギーサブトラクション手段をさらに備
    え、 前記骨梁強調手段が、該エネルギーサブトラクション処
    理により得られた骨部画像データに対して、前記骨梁の
    強調処理を施すものであることを特徴とする請求項8記
    載の骨部画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記位置合わせ処理の対象となる各画
    像データに対して平滑化処理を施す平滑化処理手段をさ
    らに備えたことを特徴とする請求項8または9記載の骨
    部画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記骨梁強調手段による骨梁の強調処
    理が、下記式(1)で示されるモーフォロジー演算に基
    づくスケルトン処理であり、該モーフォロジー演算を適
    用する画像が高濃度高信号レベルの画像信号で表される
    ものであることを特徴とする請求項8から10のうちい
    ずれか1項に記載の骨部画像処理装置。 【数1】
  12. 【請求項12】 前記式(1)におけるn1 の値が2以
    上であることを特徴とする請求項11記載の骨部画像処
    理装置。
  13. 【請求項13】 前記骨梁強調手段による骨梁の強調処
    理が、下記式(2)で示されるモーフォロジー演算に基
    づくスケルトン処理であり、該モーフォロジー演算を適
    用する画像が高輝度高信号レベルの画像信号で表される
    ものであることを特徴とする請求項8から10のうちい
    ずれか1項に記載の骨部画像処理装置。 【数2】
  14. 【請求項14】 前記式(2)におけるn1 の値が2以
    上であることを特徴とする請求項13記載の骨部画像処
    理装置。
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