JPH039089A - 圧縮機の消音装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ〉産業上の利用分野 本発明は冷蔵庫やショーケース等に使用される圧縮機の
消音装置に係り、特に合成樹脂製の吸入側消音装置に関
する。

（口〉従来の技術 従来、この種の圧縮機の消音装置には、特開昭５９−４
３９１７号公報等に開示されているように、合成樹脂の
成形品からなる第１及び第２の器体の夫々の縁部にフラ
ンジ部を形成し、このフランジ部が互いに密着するよう
に金型で押圧しつつ第１及び第２の器体を超音波溶着す
ることにより吸入マフラを形成したものがある。

（ハ）発明が解決しようとする課題 しかしながら上記の構成によると、マフラの消音特性の
向上を図るための消音室内を区分する仕切板は、一方の
器体に一体形成されており仕切板による減衰作用が一定
であるため、圧縮機の出力に応じてマフラの消音特性を
変えることは難しい。すなわち、絞りや共鳴室連通用の
孔が形成される仕切板は、第１及び第２の器体とは別個
に形成されて組込まれるのが好ましい。

しかし、一般的な超音波溶着法によると３部品は同時に
溶着することができないため、例えば第１の器体に仕切
板を溶着した後で第１の器体と第２の器体を溶着しなげ
ればならず、作業二［数が増加するという問題があった
。

また、第１及び第２の器体や仕切板を完全に溶着させる
ためには各々の接合部分で正確な形状や高い寸法精度が
要求され、完全なシールは困難であった。

本発明は斯る点）こ鑑みなされたもので、仕切板が別体
であっても器体や仕切板の接合部に高い寸法精度を必要
とせず、設計の自由度を高めつつ、１度の溶着作業で仕
切板の確実な固定と接合部の完全なシールが行なえる性
能の良い圧縮機の消音装置を提供することを目的とする
。

（ニ）課題を解決するための手段 本発明は、合成樹脂の成形品からなる第１及び第２の器
体を夫々の縁部で超音波溶着により接合して内部に消音
室を形成すると共に、この接合部付近に消音室内を区分
する仕切板を固定した消音装置において、前記器体の少
なくとも一方の縁部に接合面より突出４−る溶着用突起
を設け、かつ、方の器体の縁部に接合面より突出する仕
切板押え用突起を設けると共に、他方の器体の縁部に接
合面よりへこんだ仕切板収容段部を設け、前記溶着用突
起の溶融に伴なって押え用突起が仕切板を押圧して潰れ
るよう構成したものである。

（ホ）作用 本発明の圧縮機の消音装置は上記の構成により、加振に
よる溶着用突起の溶融によって第１及び第２の器体の夫
々の縁部を全周に亘って密着できる一方、溶着用突起の
溶融に伴なって押え用突起が仕切板を押圧しつ一つ加振
されることにより、該突起が摩擦で潰れると共にこの潰
れた突起が仕切板に食い込むため、仕切板を器体に強固
に固定することができ、１度の溶着作業で仕切板の確実
な固定と接合部の完全なシールを行なうことができるも
のである。

（へ）実施例 以下本発明を図に示す実施例に基づいて説明する。

（１）は密閉ケース（２）内に電動要素（３）と圧縮要
素（４）とからなる電動圧縮機本体（５）を収納してな
る密閉型電動圧縮機である。前記圧縮要素（４）はモー
ターケース〈６）にボルト（７）で固定されたシリンダ
（８）と、該シリンダ（８）内を往復摺動するビストン
ク９）と、前記シリンダ＜８〉の開口部を閉塞するよう
に取付けられたバルブシート（１０）、ヘッドプレート
（１１）及びこのヘッドプレートに一体形成された吐出
マフラ（１２）とから構成される。り１３）は前記シリ
ンダ（８〉内に直接連通するようにヘッドプレー１−（
１１）の孔に嵌挿される連通管り１４）をポリブチレン
テレフタト−ト等の合成樹脂（以下ＰＢＴと略す）で一
体形成した分離型吸込マフラである。（１５）は密閉ゲ
ース〈２）に貫通固着されると共にその開口（１５ａ）
を吸込マフラ（１３）の吸入部（１３ａ）に位置せしめ
た吸入管である。

而して、吸込マツラフ１３）はＰＢＴの成形品からなる
第１の器体（１６）と第２の器体（１７）とを夫々の縁
部（１６ａ）（１７ａ）で超音波溶着により接合すると
共に、消音室（１８）内を膨張室（１９）と共鳴室（２
０）に区分する仕切板〈２１）を収納して構成される。

この吸込マフラの第１の器体（１６）の縁部（１６ａ）
には接合面（２２）より突出する溶着用突起（２３）と
同じく接合面（２２〉より突出するリブ（２７）及びこ
のリブの先端に形成された複数の仕切板押え突起（２４
〉を有するフランジ部（２５）が形成されており、また
、第２の器体（１７）の縁部（１７ａ）には接合面（２
６）よりへこんだ仕切板収容段部（２８）を有するフラ
ンジ部（２９）が形成されている。

ここで、リブ（２７）は筒器体（１６）（１７）の接合
時にその周面を第２の器体（１７）の内壁に接して挿入
時の案内や溶着時の位置決め作用を果たすと共に、溶着
時に溶融樹脂が消音室（１８）内へ流れ出すのを抑制し
ている。

また、仕切板押え突起＜２４）は溶着用突起（２３）が
一部溶融した後に仕切板（２１）に当たるよう寸法管理
されている。

そして、」−記吸込マフラ（１３）は、第３図中矢印で
示すように、抑圧装置（図示せず）のホーンと架台とで
、筒器体（１６）（１７）のフランジ部（２５）（２９
）押圧しつつ、フランジ部（２５）（２６）を全周に亘
って均等に加振することより、第１の器体く１６）の溶
着用突起（２３）と第２の器体（１７）の接合面（２６
）とが超音波溶着し、第４図に示ずよう両器体（１６）
（１７）が結合することにより組付（りられている。

ここで、超音波溶着を開始すると、まず、溶着用突起（
２３）が接合面（２６）に当たって該突起が溶は始め、
而る後、溶けた溶着用突起（２３）がリブ（２７）の方
まで流れて両接合面（２２）　（２６）が密着するが、
仕切板押え突起（２４）は上述した寸法関係に因り、溶
着用突起（２３）が一部溶は出した状態で仕切板（２１
）に当たり、加振により潰れると共に仕切板り２１）に
食い込んで該仕切板を強固に抑圧固定する。

このように構成された吸込マフラは、溶着用突起（２３
）と仕切板押え突起（２４）が」二連したような寸法関
係に設定されているため、加振による溶着用突起（２３
）の溶融によって第１及び第２の器体（１６）（１７）
の夫々の接合面（２２）　（２６）を全周に亘って密着
できる一方、溶着用突起（２３）の溶融に伴なって仕切
板押え突起（２４）が仕切板（２１）を押圧しつつ加振
されることにより、該突起が摩擦で潰れると共にこの潰
れた突起（２４）が仕切板（２１）に食い込んで、該仕
切板を器体（１６）（１７）に強固に固定することがで
き、１度の溶着作業で仕切板（２１）の確実な固定と接
合面（２２）　（２６）の完全なシールを行なうことが
できる。

また、第１の器体く１６）に形成されたリブ（２７）は
、全周に亘って第２の器体（１７）の内壁に接するよう
形成されているので、単に両器体（１６）（１７）の接
合時の案内や溶着時の位置決めたけでなく、溶融樹脂の
消音室（１８）内へ流れ出しを防ぐ作用も有しており、
溶融樹脂の固まりがシリンダ内へ吸い込まれてバルブ破
損等を招くのを防ぎ、性能の良い吸込マフラ（１３）が
得られる。

尚、本実施例では、フランジ部（２５）に溶着用突起（
２３）を設けたものについて説明したが、該突起は他方
のフランジ部（２９）或いは両方に設けても良く、また
、溶着用突起（２３〉、仕切板押え時（２４）、及びリ
ブ（２７）の形状及び組合せはこれに限定されるもので
はない。

（ト）発明の効果 以上のように本発明によれば、仕切板が別体であっても
器体や仕切板の接合部に高い寸法精度を必要としないの
で設計の自由度を向上できると共に、１度の簡単な溶着
作業だけで仕切板の確実な固定と接合部の完全なシール
の双方を行なえる性能の良い圧縮機の消音装置を提供で
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す密閉型電動圧縮機の横断
面図、第２図は吸込マフラの分解正面図、第３図は第２
図のＡ−Ａ’セクンヨンにおける吸込マフラの要部分解
断面図、第４図は吸込マフラの要部断面図である。 （１３〉・・・吸込マフラ、　（１６）・・・第１の器
体、　（１７）・・・第２の器体、　（１８）・・・消
音室、　＜２１）・・・仕切板、　（２３）・・・溶着
用突起、　（２４〉・・・仕切板押え突起、　（２７）
・・・リブ、　（２８）・・・仕切板収容段部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）合成樹脂の成形品からなる第１及び第２の器体を
   夫々の縁部で超音波溶着により接合して内部に消音室を
   形成すると共に、この接合部付近に消音室内を区分する
   仕切板を固定したものにおいて、前記器体の少なくとも
   一方の縁部に接合面より突出する溶着用突起を設け、か
   つ、一方の器体の縁部に接合面より突出する仕切板押え
   用突起を設けると共に、他方の器体の縁部に接合面より
   へこんだ仕切板収容段部を設け、前記溶着用突起の溶融
   に伴なって押え用突起が仕切板を押圧して潰れるよう構
   成したことを特徴とする圧縮機の消音装置。