JPH0381987A - 電磁調理器の加熱出力表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、交番磁束による電磁誘導作用によって被加
熱金属内にうず電流を発生させ、この金属の持つ固有抵
抗によるジュール熱で加熱調理する電磁調理器の加熱出
力表示装置に関する。

〔従来の技術〕

従来、この種の電磁調理器として、既に１．２ｋＷの家
庭用電磁調理器が実用化されている。このような電磁調
理器は、ガス加熱調理器と異なり火を使用しないため、
火事になり難いことや電磁調理器自体に触れても火傷を
負ったりし難いことから、安全性が高く、老人や病人の
いる家庭などに普及してきている。更に最近では、家庭
用の１．２ｋＷ出力程度ではガス加熱に匹敵する熱量が
得られないため、業務用を目的とした２ｋＷ以上の高出
力電磁調理器が実用化され始めている。

〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、前述した２ｋＷ以上の高出力電磁調理器
を業務用として使用する場合、電磁調理器はガス加熱と
は全く異なり鍋釜の底自体を直接ヒータに変えてしまう
加熱モードであるため、調理の基本である鍋底を均等に
加熱するには不向きであると思われている上に、従来の
電磁調理器は本当の加熱力を表示しないで単に出力ＴＡ
Ｎボリュームの設定位置を表示するのみであった。この
ため、火を使用しない熱源である＠磁調理器は、ガス加
熱に慣れている調理師にとって、その加熱力が視覚的に
判断できず、加熱力を微妙にＨＨして使いこなすという
ことに困難があった。

さらに、従来の電磁調理器には、加熱力を一定に保持す
るフィードバック回路を持たないため、入力電圧の変動
で加熱力が常に変化し、調理上問題があった。

そこで、本発明の目的は、ガス加熱モードに近い形で調
理師が加熱力を視覚的に判断して容易に調理することが
できる電磁調理器の加熱出力表示装置を提供するにある
。

〔課題を解決するための手段〕

本発明に係る電磁調理器の加熱出力表示装置は、交番磁
束による電磁誘導化用によって被加熱金属内にうず電流
を発生させ、この電流と前記金属の持つ固有抵抗とによ
るジュール熱を利用して加熱調理する電磁調理器におい
て、 加熱用ワークコイルの電圧および電流をそれぞれ検出す
る検出器と、 前記検出器の各検出値を入力として加熱出力を演算する
掛算器と、 該掛算器の出力に基づき加熱出力状態を表示する出力表
示器を備えたことを特徴とする。

また、前記検出器の各検出値をフィードバックして前記
加熱用ワークコイルの出力を一定値に保持するパワー調
整器とパワー制御回路とを備えれば好適である。

さらに、電磁調理器の加熱用ワークコイル又は電源入力
側のいずれが一方の電圧および電流をそれぞれ検出する
検出器と、各検出器の検出値を入力して加熱出力を演算
する掛算器と、該掛算器の出力によって加熱出力状態を
表示する出力表示器を備えた電磁調理器の加熱出力表示
装置において、 前記電圧検出器に替えて前２己電圧検出値に相当する電
圧値を設定する電圧設定器を設け、この電圧設定器の設
定値と前記電流検出器の検出値とを前記掛算器に入力す
るよう椙成することもできる。

また、これら電磁調理器の加熱出力表示装置において、
加熱出力状態を表示する出力表示器は、電磁調理器のレ
ンジに設置したトッププレート上に設ければ好適である
。

〔作　用〕

本発明に係る電磁調理器の加熱出力表示装置によれば、
加熱用ワークコイルの電圧・電流をそれぞれ検出して掛
算器°により加熱出力を演算することにより、正確に電
磁調理器の加熱力が検出できると共に加熱出力状態を表
示することができる。

また、パワー調整器とパワー制御回路に、加熱用ワーク
コイルの出力検出値をフィードバックして加熱出力を一
定値に保持することにより、鍋釜の底の加熱モードが均
一になるよう微妙な調整を可能とし、最適な調理加熱の
制御が行える。

さらに、前記電圧検出器に替えて前記電圧検出値に相当
する電圧値を設定できる電圧設定器を設け、この電圧設
定器の設定値と前記電流検出値とを前記掛算器の入力と
するよう構成することにより、電圧検出器が不要となり
、変流器による電流検出値のみで簡易的に加熱出力を表
示することができる。

また、これら電磁調理器のレンジに設置したトッププレ
ー１・上に設けた出力表示器は、調理師に対して加熱出
力状態をガス加熱と同じように視覚により調理中の加熱
力を判断することを可能にする。

〔実施例〕

次に、本発明に係る電磁調理器の加熱出力表示装置の実
施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。

第１図は、本発明の一実施例を示す電磁調理器の加熱出
力表示装置の要部を示す回路図である。第１図において
、参照符号１０は加熱用インバータであり、加熱用イン
バータ１０は３相交流電力を入力として順変換器１２、
平滑コンデンサ１４、逆変換器１６からなる主回路と、
逆変換器１６の１〜ランジスタを制御するパワー制御回
路１８とで構成される。インバータ１０の出力端子Ａ、
Ｂ間には、加熱用ワークコイル２０と共振コンデンサ２
２との直列回路が接続され、この加熱用ワークコイル２
０と共振コンデンサ２２との接続点における電流Ｉｏの
検出用に高周波変流器２４が設けられると共に高周波変
流器２４の出力は高速整流器２６を介して掛算器２８の
一方の入力に接続する。さらに、加熱用ワークコイル２
０と共振コンデンサ２２との接続点は、抵抗器３０およ
び高速整流器３２を介して掛算器２８の他方の入力に接
続し、掛算器２８の出力は抵抗器を介してＯＰアンプ３
６の一方の入力に接続すると共に加算器３４に接続する
。加算器３４の他方の入力には、パワー調整器３８の出
力を接続し、加算器３４の出力はインバータ１０の制御
端子Ｃを介してパワー制御口ｉｉｓに接続する。

また、ＯＰアンプ３６の他方の入力は抵抗を介して接地
すると共に、出力は加熱力表示回路４０に接続する。

このように、加熱用ワークコイル２０側に流れる電流Ｉ
ｏおよび電圧ＶＯを高速整流器２６．３２を介し整流し
て検出し、この雨検出値を掛算器２８に通して演算する
構成としたことにより、正確な加熱力を検出する。掛算
器２８により得られた加熱力は、ＯＰアンプ３６を介し
て加熱力表示回路４０を駆動し、電磁調理器の加熱状態
を視覚的に感知できるよう、例えば、第４図に示すよう
に表示する。

さらに、この加熱力は加算器３４にてパワー調整器３８
の設定値と共にインバータ１０のパワー制御回路１８に
フィードバックされ、加熱力をパワー調整器３８の設定
値に一定に保つよう制御する。これにより、鍋釜の底の
温度をガス加熱モードの様に調理師が視覚的に判断しな
がら均一に微妙にＩｉｔ適に調整でき、調理し易くなる
。

第３図は、本発明に係る電磁調理器の加熱出力表示装置
の別の実施例を示す要部ブロック回路図であり、第５図
は第３図の表示装置を組込んだ電磁調理器の要部外観斜
視図である。第３図において、参照符号５０は加熱力表
示回路であり、加熱力表示回路５０は掛算器５６、電圧
設定可変抵抗器５２、ＯＰアンプ５８、高速整流器６０
．６２からなる。掛算器５６の一方の入力は高速整流器
６２を介して端子Ｆに接続し、他方の入力は切替スイッ
チ５４を介して電圧設定可変抵抗器５２または端子Ｅに
接続された高速整流器６０のいずれかに接続するよう構
成される。掛算器５６の出力は端子Ｈに接続されると共
にＯＰアンプ５８を介して出力端子Ｇに接続され、端子
Ｇには電磁調理器のレンジに設置したトッププレート６
８上にあるＬＥＤ表示器７０が接続される。この端子Ｈ
は、第１図のようにパワー調整器３８と共に加算器３４
を介してパワー制御回路１８に接続される。加熱力表示
回路５０の端子Ｅには、第２図に示すような電源入力側
（又は加熱用ワークコイル側）で検出された電圧検出値
Ｖ＋（又はＶｏ）が接続され、端子Ｆにはｅｌｊｈ流検
出値Ｉ！　　（又はＩｏ）が接続される。切替スイッチ
５４は、電流のみを検出して出力表示する場合に、電圧
設定抵抗器５２側に切替え、この抵抗器５２により模擬
的に生成した電圧値と、検出した＠流値とを掛算器５６
で演算して簡易的に加熱力表示するようにするためのス
イッチである。この切替スイッチ５４により電流検出値
のみで簡易的に行う加熱力表示は、電源電圧の変動があ
まり無い場合に有効である。

第５図で示すように調理用レンジ７２の１〜ツブプレー
ト６８上に加熱力を表示するＬＥＤ表示器７０を調理師
が確認しやすい位置に配置して、第３図の加熱力表示回
路５０により駆動する。加熱力の調整は、図示しないパ
ワー調整器に接続された調整ボリューム６４によってト
ッププレー１−６８上の加熱力を表示するＬＥＤ表示器
７０のアナログ的な変化を見ながら行うことができる。

〔発明の効果〕

前述した実艙例から明らかなように、本発明の電磁調理
器の加熱出力表示装置によれば、加熱用ワークコイルに
かかる電圧と流れる電流とを検出し掛算器により演算す
ることにより正確に加熱力が検出でき、その正確な加熱
力を調理師が確認できるように表示すると共に加熱力を
パワー調整器で設定した値に一定に保持するようフィー
ドバック制御するため加熱力が安定で、鍋釜の底の熱分
布をガス加熱モードに近く均一になるよう最適な調理加
熱の制御が行える。従って、鍋釜の材質及び厚さ、又は
煮炊きする材料や量が異なっても、鍋底の熱分布を微妙
に調整できる。

また、加熱力を正確に表示する出力表示器をアナログ的
に表示することによって、調理師が視覚で確認しやすい
ようになり、本来穴のない熱源であるため加熱運転の確
認しにくかった電磁調理器の加熱運転状態を一目瞭然に
判断でき、加熱運転状態を知らずに鍋釜をトッププレー
ト上に置いて空炊きするということがなくなる。

さらに、出力表示器を調理レンジのトッププレート上に
配置することにより、調理中にガス加熱と同じ様な感覚
で加熱力を確認でき、ガス加熱と同等の取扱いで調理で
きるようになった。

また、加熱力表示回路に切替スイッチを介して電圧設定
可変抵抗器を設けることによって、電源電圧の変動があ
まり無い場合に電圧４゜ 態検出回路を省略でき、使用部品点数の削減及びコスト
低減に効果を奏する。

以上、本発明の好適な実施例について説明したが、本発
明は前記実施例に限定されることなく、本発明の精神を
逸脱しない範囲内において種々の設計変更をなし得るこ
とは勿論である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る電磁調理器の加熱出力表示装置の
一実施例を示す要部回路図、第２図は電磁調理器の電源
入力側および加熱ワークコイル測の電圧・電流検出方法
を示す要部回路図、第３図は本発明に係る電磁調理器の
加熱出力表示装置の別の実施例を示す加熱力表示回路の
要部回路図、第４図は第１図に示す加熱出力表示装置を
組込んだ一実施例を示す電磁調理器の要部外観斜視図、
第５図は第３図に示す加熱出力表示装置を３台組込んだ
一実施例を示す電磁調理器の要部外観斜視図である。 １０・・・加熱用インバータ １２・・・順変換器　　　　１４・・・平滑コンデンサ
１６・・・逆変換器　　　　１８・・・パワー制御回路
２０・・・加熱用ワークコイル ２２・・・共振コンデンサ　２４・・・高周波変流器２
６・・・高速整流器　　　２８・・・掛算器３０・・・
抵抗器　　　　　３２・・・高速整流器３４・・・加算
器　　　　　３６・・・ＯＰアンプ３８・・・パワー調
整器　　４０・・・加熱力表示回路４２．４４．４６・
・・変流器　　４８・・・整流器５０・・・加熱力表示
回路 ５２・・・電圧設定可変抵抗器 ５４・・・切替スイッチ　　５６・・・掛算器５８・・
・ＯＰアンプ　　　６０．６２・・・高速整流器６４・
・・調整ボリューム ６８．６８・・・トッププレート

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）交番磁束による電磁誘導作用によって被加熱金属
   内にうず電流を発生させ、この電流と前記金属の持つ固
   有抵抗とによるジュール熱を利用して加熱調理する電磁
   調理器において、加熱用ワークコイルの電圧および電流
   をそ れぞれ検出する検出器と、 前記検出器の各検出値を入力として加熱出 力を演算する掛算器と、 該掛算器の出力に基づき加熱出力状態を表 示する出力表示器を備えたことを特徴とする電磁調理器
   の加熱出力表示装置。
2. （２）前記検出器の各検出値をフィードバックして前記
   加熱用ワークコイルの出力を一定値に保持するパワー調
   整器とパワー制御回路とを備えることを特徴とする請求
   項１記載の電磁調理器の加熱出力表示装置。
3. （３）交番磁束による電磁誘導作用によつて被加熱金属
   内にうず電流を発生させ、この電流と前記金属の持つ固
   有抵抗とによるジュール熱を利用して加熱調理する電磁
   調理器の加熱用ワークコイル又は電源入力側のいずれか
   一方の電圧および電流をそれぞれ検出する検出器と、各
   検出器の検出値を入力として加熱出力を演算する掛算器
   と、該掛算器の出力によって加熱出力状態を表示する出
   力表示器を備えた電磁調理器の加熱出力表示装置におい
   て、前記電圧検出器に替えて前記電圧検出値に 相当する電圧値を設定する電圧設定器を設け、この電圧
   設定器の設定値と前記電流検出器の検出値とを前記掛算
   器に入力するよう構成したことを特徴とする電磁調理器
   の加熱出力表示装置。
4. （４）加熱出力状態を表示する出力表示器は、電磁調理
   器のレンジに設置したトッププレート上に設けてなる請
   求項１乃至３のいずれかに記載の電磁調理器の加熱出力
   表示装置。