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JPH0349685A - 新規dna鎖およびその使用 - Google Patents

新規dna鎖およびその使用

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Publication number
JPH0349685A
JPH0349685A JP1185054A JP18505489A JPH0349685A JP H0349685 A JPH0349685 A JP H0349685A JP 1185054 A JP1185054 A JP 1185054A JP 18505489 A JP18505489 A JP 18505489A JP H0349685 A JPH0349685 A JP H0349685A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polypeptide
dna
dna chain
amino acid
desired protein
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1185054A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhisa Tokugawa
徳川 和久
Katsumi Nakamura
克己 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kirin Brewery Co Ltd
Original Assignee
Kirin Brewery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kirin Brewery Co Ltd filed Critical Kirin Brewery Co Ltd
Priority to JP1185054A priority Critical patent/JPH0349685A/ja
Publication of JPH0349685A publication Critical patent/JPH0349685A/ja
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の背景〕 く技術分野〉 本発明は、有用生理活性物質等の細菌宿主による菌体外
分泌生産を可能にする新規なDNA鎖およびこのDNA
鎖を用いた有用生理活性物質の分泌生産法に関する。
く先行技術〉 現在、組替えDNA技術によって遺伝子T学的に有用生
理活性物質を生産する際に、宿主微生物に該生理活性物
質を分泌生産させるための方法が種々考案されている。
特に、大腸菌等を宿主とする場合には、遺伝子産物に大
腸菌の内膜を透過させるために各種のシグナル配列を利
用する試みがなされているが(特開昭61−37099
、特開昭61−135599、特開昭61−14908
9、特開昭61−282084、特開昭62−5508
7および特開昭62−151193号各公報参jj40
、多くの場合遺伝子産物はべりプラズム画分にとどまり
、完全な菌体外分泌が達成される例はまれである。ペリ
ブラズム画分の遺伝子産物に外膜を透過させるためには
、大腸菌のコリシン遺伝子鮮の一つであるkil遺伝子
を利用する方法が考えられている(特開昭61−158
790号公報、日本農芸化学会誌62巻、11号、16
19−1628頁、1988)。kil遺伝子の完全な
発現は、宿主に致死的効果を及ぼすことが知られており
、耐性変異株の取得が試みられている(特開昭63−2
02375号公%l)。
〔発明の概要〕
く要 旨〉 本発明は、細菌宿主が生産する蛋白質もしくはポリペプ
チドを菌体外に分泌する能力を与えるような新規のDN
A鎖を提供すること、およびこのD N A #jlを
用いて所望の蛋白質もしくはポリペプチドを菌体外(培
地中)に分泌させる所望の蛋白質もしくはポリペプチド
の分泌生産法を堤供することを目的とし、大腸菌等の細
菌宿主に対して遺伝子産物の菌体外分泌生産を促進する
因子を広く(NCI8 11038)由来のDNA断片
がこの目的を可能とすることを見出し、この知見をもと
に本発明を完或するに至った。
すなわち、本発明によるDNA鎖は、アミノ酸配列が実
質的に第1図に示されているAからBまでのものである
ポリペプチドをコードする塩基配列を有すること、を特
徴とするものである。
また、本発明による所望の蛋白質もしくはポリペプチド
の分泌生産法は、宿主細菌細胞の内股透過のためのシグ
ナル配列をコードする部分および所望の蛋白質もしくは
ポリペプチドのアミノ酸配列をコードする部分を含むD
 N A fl、ならびに請求項1記載のDNAviに
より宿主細曲を形質転換し、該形質転換体を培養するこ
とにより所望の蛋白質もしくはポリペプチドを培地中に
分l必させること、を特徴とするものである。
〈効 果〉 本発明によるDNA鎖は、これを細菌中て允現させるこ
とにより、宿主細菌のべリプラズム蛋白質を菌体外に分
泌生産させることができる。
従って、本発明DNA鎖および有用生理活性物質の遺伝
子(宿主細菌細胞の内膜透過のためのシグナル配列をコ
ードする部分を備えたもの)を、細菌宿主中で発現させ
ることにより、従来細曲細胞のべリブラズムまでは分泌
されても菌体外にほとんどあるいは少量しか分泌される
ことがなかった所望の種々の有用生理活性物質も、菌体
外に分泌生産されるようになり、これらの生理活性物質
を培養液中に得ることが可能となる。
〔発明の具体的説明〕
DNA鎖 く本発明DNA鎖〉 本発明によるDNA鎖は、アミノ酸配列が丈質的にml
図に示されているAからBまでのものであるポリペプチ
ドをコードする塩基配列を有するものであり、本発明D
NAfiの遺伝子発現産物は、宿主細菌細胞においてベ
リプラズムまで分泌されたタンパク質の菌体外への分泌
促進作用(以後、菌体外分泌促進作用ともいう)を有し
ている。
ここでrDNA鎖」とは、ある長さを有するボリデオキ
シリボ核酸鎖を意味するものである。そして、本発明で
は、このrDNA鎖」は、それがコードするポリペプチ
ドのアミノ酸配列によって特定されているところ、この
ポリペプチドは上記のように有限の長さのものであるか
ら、このDNA鎖も有限の長さである。しかし、このD
NA鎖は、上記菌体外分泌促進作用を有するポリペプチ
ドをコードする遺伝子を含んでいてこの遺伝子の発現が
菌体外分泌促進に有用なものであるところ、この有限の
長さのD N A Miのみによってこの遺伝子が発現
するわけではなく、その5′−側上流および(または)
3′ 〜側下流に適当な長さのDNA鎖が結合した状態
でこの遺伝子の発現が可能となる訳である。従って、本
発明で「DNA鎖」というときは、この特定の長さのも
の(第1図の対応アミノ酸配列でいえば、A−8の長さ
)の外にこの特定の長さのD N A 給を構成員とす
る鎖状または環状D N A 饋の形態にあるものを包
含するものとする。
本発明によるDNA鎖の存在形態のうち代表的なものは
、このDNA鎖を構或員の一部とするプラスミドの形態
ならびにプラスミドとして細菌、特に大腸菌、中に存在
する形態、である。本発明によるDNA鎖の好ましい存
在形態の一つとしてのブラスミドは、パッセンジャーな
いし外来遺伝子としての本発明のDNA鎖と、細菌中で
安定に存在して複製可能なプラスミドベクターとプロモ
ーターとを一体に結合させたものである。プラスミドベ
クターおよびプロモーターとしては公知のものを適宜組
み合わせて用いることができる。適当なプラスミドベク
ターおよびプロモーターとしては、後記したところを参
照されたい。
くこの遺伝子がコードするポリペプチド〉上記のように
、本発明によるD N A jflは、これがコードす
るアミノ酸配列によって特定されている。このポリペプ
チドは、宿主細菌細胞のべリプラズムタンパク質の菌体
外分泌促進作用を灯していて、アミノ酸配列が実質的に
第1図に示されているアミノ酸配列のうちAからBまで
のものである。ここで「アミノ酸配列が実質的に第1図
に示されているアミノ酸配列のうちAからBまでのもの
」ということは、このペブチドが該分泌促進作用を有す
る限りアミノ酸のいくつかについて欠失、置換、付加な
どがあってもよいことを示すものである。
本発明での典型的な菌体外分泌促進作用を6゛するポリ
ペプチドは、第1図のアミノ酸配列のうちAからBのも
のであって、76個のアミノ酸からなるものであり、従
来そのアミノ酸配列は知られていなかったものである。
なお、本発明において菌体外分泌促進が起こる機構は明
らかではないが、少なくとも、AからBのアミノ酸配列
のポリペプチドが発現すれば曲体外分泌促進が起こると
言える(後記参考丈験例参照〉。
<DNA鎖の塩基配列〉 本発明DNA鎖は、第1図のA−Hの塩基配列を持つも
のまたはその縮重異性体並びに上記のような菌体外分泌
促進作用を有するポリペプチドのアミノ酸配列の変化に
対応する塩基配列を持つものまたはその縮重異性体、で
ある。ここで「縮重異性体」とは、縮重コドンにおいて
のみ異なっている同一のポリペプチドをコードすること
のできるDNA鎖を意味する。たとえば第1図のA−8
の塩基配列を持つDNA鎖に対して、そのアミノ酸のど
れかに対応するコドンたとえばC一末端から2番目のE
に対応するコドン(GAG)が、これと縮重関係にある
たとえば(GAA)に変わったものを本発明では縮重異
性体と呼ぶものとする。
本発明によるDNA鎖の好ましい具体例は、3′−末端
に接して停止コドン(例えばTAA)を少なくとも1個
を持つものである。さらに、本発明の5′ 一側上流お
よび(または)3′ 一側下流には、非翻訳領域として
のDNA鎖(3′ 一側下流の最初の部分は、TAAの
ような停ILコドンであることがふつうである)がある
長さで続いていてもよい。
なお、第1図に示したDNA鎖の塩基配列は、Achr
omobactor  lophagus(NCIB 
11038)より分離した菌体外分泌促進作用を有する
ポリペプチドをコードする遺伝子について、ダイデオキ
シ法によって決定したものである。
<DNA鎖の取得〉 本発明によるDNA鎖、すなわち上記菌体外分泌促進作
用を有するポリペプチドのアミノ酸配列をコードする塩
基配列を有するD N A 消を取iリする一つの手段
は、核酸合戊の方広に従ってその消長の少なくとも一部
を化学含戊することである。
^chrosobaetor  Iophagus(N
CIB 11038)の東位体遺伝子のライブラリーか
ら逍U−1’−上学の分!1lfで慣用されている方法
、例えば適当なブローブによるハイブリダイゼイション
注、により取得することもできるが、結合アミノ酸が7
6個であるということを考えれば、化学合成法のみで全
合成する方が簡単である。
本発明DNA鎖の用途 本発明によるDNA鎖は、この遺伝子を細菌中で有用生
理活性物質の遺伝子(宿主細菌細胞の西膜透過のための
シグナル配列コードする部分を備えたもの)と共に発現
させることにより、訓菌による該生理活性物質の菌体外
分泌生産が可能であり、種々の有用生理活性物質の菌体
外分泌中産に適している。
所望の蛋白質もしくはポリペプチドの分泌生産法く概 
要〉 本発明による所望の蛋白質もしくはポリペプチドの分泌
生産法は、宿主細菌細胞の内膜透過のためのシグナル配
列をコードする部分および所望の蛋白質もしくはポリペ
プチドのアミノ酸配列をコードする部分を含むDNA鎖
、ならびに請求項1記載のDNA鎖により宿主細菌を形
質転換し、該形質転換体を培養することにより所望の蛋
白質もしくはポリペプチドを培地中に分泌させること、
を特徴とするものであることは前記したところである。
具体的には、例えば、 ■ 上記のシグナル配列をコードする部分及び所望の蛋
白質もしくはポリペプチドをコードする部分を含むDN
A鎖 並びに ■ 本発明DNA鎖 の両者を一つの発現ベクターに揮人した組換えDNAを
作成し、これにより細菌宿主を形質転換し、この形質転
換体を適当な条件で培養することにより、所望の蛋白質
もしくはポリペプチドを培養液中に分泌生産させること
ができる。また、上記■のDNA鎖及び■の本発明DN
A鎖を、宿主細菌中で共存可能な別の発現ベクターにそ
れぞれ挿入し、両ベクターにより細菌宿主を形質転換し
てもよい。さらに、上記■のDNA鎖、■の本発明DN
A鎖の一方あるいは両方を、宿主細菌細胞の染色体に組
み込んで発現させてもよい。
く発現ベクターの構築〉 (1)宿主細菌細胞の内膜透過のためのシグナル配列を
コードする部分及び所望の蛋白質もし《はボリペブチド
のアミノ酸配列をコードする部分を含むDNA鎖 分泌蛋白質や、膜内在性蛋白質においては、N末端部位
に細胞膜透過のために必要なシグナル配列が存在するこ
とが一般に知られている。シグナル配列は細胞膜透過の
際に特異的な酵素によって切断され、成熟蛋白質が生じ
ることがわかっている。
本発明において、前記■D N A l’lは、宿主細
菌細胞において蛋白質の膜透過を可能とするシグナル配
列をコードするD N A #J’lと所望の蛋白質も
しくはポリペプチドをコードするDNA鎖とを含むDN
A鎖である。シグナル配列をコードする部分と所望の蛋
白質をコードする部分は読み取り砕を合せる必要がある
。また、好ましくは、シグナル配列のC末端と所望の蛋
白質のN末端との間でシグナルペプチドの切断が起こる
よう、不要な塩基配列を含まないように両部分を連結さ
せるのがよい。この場合の方法としては、合成オリゴヌ
クレオチドを用いた部位指定変異の技法により余分なヌ
クレオチドを除去する方法などが知られている。
また、近年DNA合成の技術が進歩してきており、シグ
ナル配列部分から構造遺伝子まで、すべて含成してしま
うという方法も可能である。
シグナル配列としては、使用する細菌宿主において機能
するものであれば、いずれも使用ijl能である。宿主
が大腸菌の場合、例えば、大腸曲外膜蛋白質であるOm
pA (特開昭63−237790) 、OmpF (
特開昭61−282084)、ペリプラズム蛋白質であ
るアルカリフォスフ7夕一ゼ(特開昭61−37099
)などのシグナル配列の利用が可能である。
所望の蛋白質もしくはポリペプチドとしては特に制限は
ないが、その由来する細胞で本来分泌されているものが
好ましい。例としては、ヒト由来の成長ホルモン、ヒト
由来のGM−CSF等があげられる。
(2)発現ベクターの構築 発現ベクター構築のための手順ないし方法は、分子生物
学、生物工学ないし遺伝子工学の分野において慣用され
ているものを用いればよく、例えばs T. Manl
atls, E.F.[’rlLsch. J.Saa
brookrMolecular Clonlng A
 Laboratory Manual J ,Col
d Spring llarbor Laboraio
ry.(19g2)、h(を参照することができる。
用いられるベクターの例としては、大腸曲に対してはp
BR322、pBR328のようなプラスミドベクター
、ザイモモナス属細菌に対してはpZA22 (特開昭
62−228278号公報参照)等がある。
プロモーターの例としては、flac,Tc’CAT,
Trp,tac (以上、大腸菌用)、Tc rSCA
T (以上、ザイモモナス屈細菌用)等がある。
なお、前記した■DNA鎖および■の本発明DNA鎖の
両者が挿入された発現ベクターを横築する場合には、両
DNA鎖の並ぶ順序および方向は、その遺伝情報が発現
可能な状態、すなわち、宿主内で各々の遺伝子が適切に
転写、翻訳される状態、でありさえすれば、どのような
順序、どのような方向であっても構わない。また、プロ
モーターに関しては、両DNA鎖に八通して働くように
一つノフロモーターを使用してもよいし、両DNAfl
fi各々にプロモーターをつけてもよい。リポソームが
mRNAに結合するために必要な配列(大腸薗ではSD
配列)については両DNA鎖につける必要がある。
く形質転換〉 宿主としては細菌、特に、ダラム陰性細菌が用いられる
。このような好ましい細菌宿主の具体例としては、例え
ば、大腸菌があげられる。
形質転換の方法は、この分野で慣用されているものを用
いればよく、例えば、前記のMolecularClo
ning A t,aboratory Mannal
等を参照することができる。
本発明のDNA鎖ならびにシグナル配列をコードする部
分および所望の蛋白質をコードする部分を含むDNA鎖
を含む発現ベクターによって形質転換した一例として、
Eschcrich1a co11 e(ioO(pA
S23)微工研条寄2505号(PIEl?M BP−
2505)が寄託されている。
く蛋白質の分泌生産〉 上記のようにして得られる形質転換体、すなわち菌体外
分泌促進作用を有するポリペプチドの遺伝子とシグナル
配列をコードする部分を備えた所望の蛋白質の遺伝子と
を含むDNA鎖によって115質転換された細菌は、こ
れを培養すれば山体外(すなわち培養液中)、に所望の
蛋白質を産生蓄積する。
形質転換体の培養ないし培養条件は、使用宿主細菌に対
するそれと本質的には変わらない。また、培養液からの
所望の蛋白質の回収、精製も常法に従って行うことがで
きる。
く実験例〉 以下の実験例において、DNAの取り扱いは特に明示し
ない限り常法(Mania口s eL al,Mole
eu−lar Clonlng.Cold Sprin
g llarbor Laboratory(19g2
))により行なった。
実験例1 : Achromobaetor由来DNA
断片の取得Aehrosobactor  1opha
gus(NCIB 1101g)の薗体を、斜面培地(
普通寒天培地、日水製)より液体培地(Bacto T
ryptonc(Dirco) 2. 0%、Baet
oYeast Extract(Dirco)0.  
5%、NaCl2. 4%、PH7。0)に植菌し、3
0℃で20時間振盪培養を行なった後、菌体を集菌し、
三浦の方法(Methods In Enzymo1o
gy.l2,pp.543−545.Acadeslc
 Press)で染色体DNAを抽出、精製した。この
染色体DNAIOμKに制限酵素EcoR1(盲酒造製
)を加え、37℃で5分、10分、20分、30分、6
0分反応させて、部分分解を行なった。一方、クローニ
ングベクターp A T 3 2 5 (Nakasu
ra at al .J.Blotcch’.3.23
9−248(1988) ) 1 u gを制眼酵素E
coRIで完全分Mした後、大腸菌アルカリ性ホスファ
ターゼ(1!酒造製)を1μl加え、65℃で1 11
f問処理した後、フェノール抽出により酊素を失活させ
た。このベクターDNAを前記の染色体DNA部分分解
物と混合し、T4ファージ由来のDNAリガーゼ(ベー
リンガー●マンハイム冫I製)によって12℃、18時
間反応を行なった。?1}られた組換えDNA混合物を
用いて、大賜菌C600株に対して形質転換を行なった
。得られた形質転換体を50μg / mlのアンピシ
リンを含む寒天培地(Bacto Tryptone(
D1fco) 1.  0%、Bac t OYeas
t Extract(Dirco)0.  5%、Na
Cl1.  096、Soluble Collage
n(SERVA) 0、5%、Sirius l?cd
(BDII) 1 5 0■/l)上に塗沫し、コロニ
ーの周囲に色素の抜けが見られるものを選抜した。この
コロニーを50μg / mlのアンビシリンを含むL
B培地(BacLo TrypLone(Dil’co
) 1%、BaetoYeast ExtracL (
Dlfco) 0. 5%、NaCl 1 9(; )
で37℃で一夜培養の後、常法によりブラスミドDNA
を単離し、プラスミドpAs20を得た。
pAs20は、第2図に示される構造をしており、クロ
ーニングベクターpAT325のクロラムフエニコール
耐性領域のEcoR1部位にAchrosobacto
r由来の6.6kbのEcoRI断片が挿入されたもの
である。次に、各種制阻酵索を用いてpAs20の欠失
変異体を作製し、培養を行い培養液上清の蛋白量を調べ
ることにより、宿主のタンパク質分泌を促進する活性に
必須な領域が第2図中のMlul−Pstl間にあるこ
とを特定した。Mlul−Pstl断片をM13mpl
9ベクター(ベーリンガー・マンハイム11製)にクロ
ーニングし、ジデオキシ法により塩基配列の決定を行な
った。
第1図に、得られた塩基配列及び図中AからBまでで表
わされるオープンリーディングフレームを示した。
実験例2:大腸菌によるβ−ラクタマーゼの分泌生産 第1図に示されたDNA断片をKlenow酵素処理に
より両端を平滑化し、プラスミドベクターpAT325
のテトラサイクリン耐性領域のEcoRV部位に挿入し
た。得られたプラスミドをpAS23とした(第3図)
。プラスミドpAS23、対照としてpAT325を用
いて大m菌C600株を形質転換し、得られた形質転換
体を、30μg / mlのクロラムフエニコールを含
むLB培地に接種し、37℃で24峙間振とぅ培養の後
、菌の生育、培養液上演のタンパク質量を常法により測
定した。菌体を超音波により破砕し菌体抽出液を得て、
培養液上清及び菌体抽出液の酵素活性(β−ラクタマー
ゼ、β−ガラクトシダーゼ)を測定した。β−ラクタマ
ーゼは澤井らの方法(Ant1s1crob.Agen
Ls ChesoLher..13.910−913(
1978) ) 、β−ガラクトシダーゼ活性はXi 
I lerらの方法(ExperisenLs In 
MolecularGeneties.p 352−3
55,Cold Sprlng HarbourLab
oratory(f972))に従ってI1−1定した
。結果は第1表に示したとおりであり、pAS23を保
持する大腸菌は、培養24時間後において、対照と差の
無い生育を示し、本来ペリプラズムに蓄積されるタンパ
ク質であるβ−ラクタマーゼを、培養波上清中に放出し
た。一方、本来細胞質に存在することが知られているβ
−ガラクトシダーゼ活性はpAS23を保持する大腸閑
においても、その大半が細胞抽出液中に見いだされたこ
とから、前連のβ−ラクタマーゼの菌体外分泌が+11
なる溶菌の結果ではないことがわかる。以上の結里は、
大腸菌における有用生理活性物質の菌体外分泌生産に関
する本発明DNA鎖の6用性を示すものである。
第1表 pAs23によるβ−ラクタマーゼの菌体外分泌(参考
実験例:リンカー神大による閑体外分泌促進作用の喪失
) 本DNA断片の菌体外分泌促進作用が、第1図A−Bに
示されるポリペプチドの発現によってもたらされるもの
であるかどうかを確認するために、以下の実験を行った
。第1図の塩基配列の西201番目から206番目にか
けての配列CAGCTGは、制限酵素Pvu[Iにより
認識される部位となっている。ブラスミドpAS23の
228bp中のPvuI1部位にPsL夏リンヵーGC
TGCAGCを挿入し、プラスミドpAS23−Ps 
tを作成した。pAS23Pstにおいては、上記Pv
uI1部位以降のアミノ酸配列が本来のもの(第1図A
−Bのアミノ酸配列)とは全く異なったものとなってし
まうことになる。pAS23−Ps tを大腸菌C60
0に形質転換し、アンピシリン100μg/mlを含む
LB培地中で37℃、24時間培養の後、土清の蛋白質
量をn1定し、pA323を保持する大腸菌、pAT3
25を保持する大腸菌の場合とを比較した。結果は第2
表に示した通りであり、pA323−Ps tにおいて
は、pAT325の場合と同様、蛋白質の分泌は起らな
かった。以上により、本DNA断片においては、第1図
A−Bに示されるポリペプチドの発現によって菌体外分
泌促進作用がもたらされることが明らかとなった。
第2表 リンカー挿入による分泌機能の喪失プラスミド
        培養土清への蛋白質の分泌pAT32
5 pAS23−Ps t pAS23 十 微生物の寄託 本発明に関係する微坐物は、工業技術院微生物工業技術
研究所に下記の通りに寄託されている。
微 生 物      受託番号    受託年月日E
schericl11a cot I   微工研条寄
  平或元年7ノ16口0800 (pAS23)  
   第2505号(1’ERM BP−2505 )
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明によるDNA鎖の塩扛配列およびコー
ドされるポリペプチドのアミノ酸配列を示すものである
。各アミノ酸は1文字表示で7』kシてあり、対応する
コドンの最初の塩旦のドに表・Jミされている。 第2図は、ブラスミドpAs20の構造を小すものであ
る。 第3図はブラスミドpAS23の堝遣をク宝ずものであ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、アミノ酸配列が実質的に第1図に示されているAか
    らBまでのものであるポリペプチドをコードする塩基配
    列を有するDNA鎖。 2、宿主細菌細胞の内膜透過のためのシグナル配列をコ
    ードする部分および所望の蛋白質もしくはポリペプチド
    のアミノ酸配列をコードする部分を含むDNA鎖、なら
    びに請求項1記載のDNA鎖により宿主細菌を形質転換
    し、該形質転換体を培養することにより所望の蛋白質も
    しくはポリペプチドを培地中に分泌させることを特徴と
    する、所望の蛋白質もしくはポリペプチドの分泌生産法
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9263978B2 (en) 2010-07-27 2016-02-16 Ricoh Company, Ltd. Drive unit, image forming apparatus incorporating same, peripherals incorporating same, and control method therefor
KR101710838B1 (ko) * 2016-08-22 2017-02-27 고정완 양두밀링장치

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