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JPH0343261B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0343261B2
JPH0343261B2 JP6420182A JP6420182A JPH0343261B2 JP H0343261 B2 JPH0343261 B2 JP H0343261B2 JP 6420182 A JP6420182 A JP 6420182A JP 6420182 A JP6420182 A JP 6420182A JP H0343261 B2 JPH0343261 B2 JP H0343261B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hexahydronaphthacene
dione
acetyl
trihydroxy
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP6420182A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58180462A (ja
Inventor
Kikuo Ishizumi
Michihisa Muramatsu
Hiromi Sato
Norihiko Tanno
Noboru Yoshida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd filed Critical Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Priority to JP6420182A priority Critical patent/JPS58180462A/ja
Publication of JPS58180462A publication Critical patent/JPS58180462A/ja
Publication of JPH0343261B2 publication Critical patent/JPH0343261B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な光学活性アルキルオキシナフタ
セン誘導体とその製法に関するものである。さら
に詳しくは下記一般式〔〕で表わされる7−ア
ルキルオキシ−5,7,8,9,10,12−ヘキサ
ヒドロナフタセン誘導体およびその酸付加塩に関
するものである。
〔式中、Aは炭素数2〜8の直鎖アルキレン基
を意味し、R1、R2は同一または異なつて水素原
子または低級アルキル基を意味する。〕 酸付加塩とするための酸として無機酸および有
機酸が使用できる。
無機酸としては塩酸、臭化水素酸など、有機酸
としては、酢酸、リング酸、クエン酸、酒石酸な
ど、人体に悪影響を及ぼさない範囲において、任
意の酸を選択することができる。
ここで本明細書中で用いられている置換基を表
わす用語の意味について言及しておく。
「低級アルキル基」は炭素数1から4の直鎖状
或いは分枝鎖状のアルキル基を指し、具体的には
メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロ
ピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチ
ル基等を挙げることができる。
「アルキレン基」は炭素数2から8の直鎖状ア
ルキレンを示し、より具体的は−(CH2n−(m=
2〜8)なる式で示される。
一般式〔〕で示される化合物は制癌剤として
極めて効力の強いものである。現在臨床で用いら
れているアドリアマイシン(以下ADRと略記す
る。)やダウノマイシン(以下DMCと略記する。)
は強い効力を持つ反面、致死的な心臓毒性に代表
される強い副作用も有している。またこれらアン
スラサイクリン系抗生物質はその生産に際し分
離・精製が困難とされている。これらの理由か
ら、ADRやDMCの化学修飾や或は全合成による
新規同族体の研究、特に糖部分を何らかの形で変
換した同族体の研究が盛んに行われてきた。然し
ながらこれまでに、アンスラサイクリンの糖部分
が糖以外の置換基に変換されて強い制癌効果を示
した同族体の報告はない。例えばジヤーナル・オ
ブ・メデイシナル・ケミストリー誌、22巻、8
号、922〜926ページによればダウノマレシノンの
7−O−β−アラニンエステルはマウスを用いた
動物実験においてP388白血病に対しボーダーラ
イン上の有効性を示すに過ぎない。
本発明に係る化合物〔〕はP388腫瘍細胞を
106個腹腔内移植されたマウスの延命試験(移植
日を0日目とし1日目と5日目に薬剤投与)にお
いて以下の如き大きな効果を示した。即ち、
ADRは1回の投与量1mg/Kgで93%の延命率
(ILS)を示したのに対し、9−アセチル−7−
β−ジメチルアミノエチルオキシ−6,9,11−
トリヒドロキシ−5,7,8,9,10,12−ヘキ
サヒドロナフタセン−5,12−ジオンは50mg/Kg
投与量で120%の延命率(ILS)を示した。
本発明は、このように、合成の困難な糖置換基
のかわりに入手の容易なアミノアルキルオキシ基
をアンスラサイクリンアグリコンの7位に導入す
ることによつて得られる強力な作用を有する制癌
剤を提供するものである。
本発明に係る化合物〔〕は、既知物質である
9−アセチル−6,7,9,11−トリヒドロキシ
−5,7,8,9,10,12−ヘキサヒドロナフタ
セン−5,12−ジオンと次の一般式〔〕 〔式中、A、R1、R2は前記と同じ意味を有す
る。〕 で示されるアルコール誘導体またはその活性エス
テル誘導体を適当な縮合反応条件下反応させるこ
とにより容易に合成することができる。
本発明に係る化合物〔〕の立体異性体として
は次の式〔〕、〔〕および〔〕 〔式中、A、R1、R2は前記と同じ意味を有す
る。〕 で示されるものが可能であるが、本願は〔〕の
ほかにこれら全ての異性体および全ての立体異性
体の任意の割合による任意の組合せの混合物をも
包含するものである。
以下、本発明に係る化合物群の一部をより具体
的にあげれば以下のとおりである。
7(S)−(2−アミノエチル)オキシ−9(S)
−アセチル−6,9,11−トリヒドロキシ−5,
7,8,9,10,12−ヘキサヒドロナフタセン−
5,12−ジオン 7(S)−(2−メチルアミノエチル)オキシ−
9(S)−アセチル−6,9,11−トリヒドロキシ
−5,7,8,9,10,12−ヘキサヒドロナフタ
セン−5,12−ジオン 7(S)−(2−ジメチルアミノエチル)オキシ
−9(S)−アセチル−6,9,11−トリヒドロキ
シ−5,7,9,10,12−ヘキサヒドロナフタセ
ン−5,12−ジオン 7(S)−(3−ジメチルアミノプロピル)オキ
シ−9(S)−アセチル−6,9,11−トリヒドロ
キシ−5,7,8,9,10,12−ヘキサヒドロナ
フタセン−5,12−ジオン 7(S)−(2−ジエチルアミノエチル)オキシ
−9(S)−アセチル−6,9,11−トリヒドロキ
シ−5,7,8,9,10,12−ヘキサヒドロナフ
タセン−5,12−ジオン 次に本発明を実施例によつてさらに詳しく説明
するが、本発明は以下の実施例のみに限定される
ものではない。
実施例 1 9−アセチル−6,7,9,11−テトラヒドロ
キシ−5,7,8,9,10,12−ヘキサヒドロナ
フタセン−5,12−ジオン(1.0g)をトリフル
オル酢酸(45.5ml)に溶かす。窒素気流下0〜5
℃で2−ジメチルアミノエタノール(7.28g)を
滴下後、50〜55℃で4時間反応させる。更に2−
ジメチルアミノエタノール(2.43g)を加え同温
度で時間反応させる。過剰のトリフルオル酢酸を
減圧留去(ベンゼン−ジクロルメタン−メタノー
ル=10/8/2ml混合溶媒での共沸を3回行な
う。)した残渣を濃塩酸(50ml)とクロロホルム
(100ml)で抽出を行なう。有機層を更に濃塩酸
(50ml)で2〜3回抽出する。塩酸水層を合わせ
5〜10℃で苛然ソーダ水でPH8.0とする。クロロ
ホルム(200ml)で有機物を抽出する。水洗(100
ml)、乾燥(芒硝)、溶媒除去後得られる粗生成物
をシリカゲルクロマトグラフイー(クロロホル
ム/メタノール=9/1)精製すると7−β−ジ
メチルアミノエチルオキシ−9−アセチル−6,
9,11−トリヒドロキシ−5,7,8,9,10,
12−ヘキサヒドロナフタセン−5,12−ジオンの
橙色晶(mp244〜248℃、IR(Nujol)νcm-1
3500〜3300、1710、1630、1590、NMR(CDCl3
δ;1.78〜2.08(1H,m)、2.33(6H,s)、2.41
(3H,s)、2.1〜3.4(5H,m)、3.7〜4.0(3H,
m)、4.88〜5.08(1H,bs)、7.63〜7.93(2H,m)、
8.18〜8.48(2H,m)、12.4〜14.0(1H,m,D2O
消失)、質量分析(フイールドデイソープシヨン
マススペクトロメリーによる。以下同じじ。);
440(M+1)+)が得られた。又上記操作により
7,9−ジヒドロキシが互いにトランス体である
7−β−ジメチルアミノエチルオキシ−9−アセ
チル−6,7,11−トリヒドロキシ−5,7,
8,9,10,12−ヘキサヒドロナフタセン−5,
12−ジオンの赤橙色晶(mp235〜240℃、IR
(Nujol)νcm-1;3600〜3200、1720、1620、
1580、NMR(CDCl3)δ;1.99(1H,s,D2O消
失)、2.33(6H,s)、2.38(3H,s)、2.0〜2.5
(2H,m)、2.58〜2.7(2H,t)、3.0(1H,s)、
3.2(1H,s)、3.72〜3.84(2H,t)、4.97〜5.09
(1H,t)、7.62〜7.92(2H,m)、8.1〜8.4(2H,
m)、12.2〜13.8(1H,m,D2O消失)、質量分
析;440(M+1)+)をも得た。
実施例 2 旋光度〔α〕20 D+81.4゜(C=0.1、CHCl3)の光学
活性な9(s)−アセチル−6,7,9,11−テト
ラヒドロキシ−5,7,8,9,10,12−ヘキサ
ヒドロナフタセン−5,12−ジオン(0.403g)
を実施例1と同モル比で反応、後処理を行い旋光
度〔α〕20 D+208.3゜(C=0.1、CHCl3)の光学活性
な7−β−ジメチルアミノエチルオキシ−9(s)
−アセチル−6,9,11−トリヒドロキシ−5,
7,8,9,10,12−ヘキサヒドロナフタセン−
5,12−ジオンの赤橙色晶(mp90〜93℃、IR
(Nujol)νcm-13600〜3300、1720、1620、1585)
を得た。
実施例 3 9−アセチル−6,7,9,11−テトラヒドロ
キシ−5,7,8,9,10,12−ヘキサヒドロナ
フタセン−5,12−ジオン(0.5g)と2−ジエ
チルアミノエタノールを実施例1と同モル比で同
様に反応させ、7−β−ジエチルアミノエチルオ
キシ−9−アセチル−6,9,11−トリヒドロキ
シ−5,7,8,9,10,12−ヘキサヒドロナフ
タセン−5,12−ジオンの橙色晶(mp252〜
253.5゜、IR(Nujol)νcm-1;3600〜3100、1700、
1625、1590、NMR(CDCl3)δ;1.0(6H,t)、
1.8〜2.0(1H,d)、2.2〜2.8(7H,m)、2.4(3H,
s)、2.97(1H,s)、3.15(1H,s)、3.8(2H,
t)、4.9〜5.1(1H,bs)、7.65〜7.9(2H,m)、
8.2〜8.4(2H,m)、質量分析;467M+)および
7,9−トランス体(mp141〜143℃、IR
(Nujol)νcm-1;1715、1620、1585、NMR
(CDCl3)δ;1.0(6H,t)、1.9〜2.1(1H,d)、
2.38(3H,s)、2.25〜2.7(7H,m)、3.0(1H,
s)、3.2(1H,s)、3.7(2H,t)、4.95〜5.1
(1H,t)、7.7〜7.9(2H,m)、8.15〜8.4(2H,
m)、質量分析;467M+)を得た。
実施例 4 9−アセチル−6,7,9,11−テトラヒドロ
キシ−5,7,8,9,10,12−ヘキサヒドロナ
フタセン−5,12−ジオン(0.5g)と3−ジメ
チルアミノ−1−プロパノールを実施例1と同モ
ル比で同様に反応させ、7−γ−ジメチルアミノ
プロピルオキシ−9−アセチル−6,9,11−ト
リヒドロキシ−5,7,8,9,10,12−ヘキサ
ヒドロナフタセン−5,12−ジオンの赤橙色晶
(mp249〜251℃、IR(Nujol)νcm-1;3600〜
3050、1715、1630、1590、NMR(CDCl3)δ;
1.65〜2.1(4H,m)、2.2(6H,s)、2.35(3H,
s)、2.2〜2.55(6H,m)、3.0(1H,s)、3.13
(1H,s)、3.8(2H,t)、4.85〜5.02(1H,bs)、
7.7〜7.9(2H,m)、8.2〜8.(2H,m)、質量分
析;454(M+1)+)および7,9−トランス体
(mp245〜247℃、IR(Nujol)νcm-1;1715、
1630、1590質量分析;454(M+1)+)が得られ
た。
実施例 5 9−アセチル−6,7,9,11−テトラヒドロ
キシ−5,7,8,9,10,12−ヘキサヒドロナ
フタセン−5,12−ジオン(0.5g)とN−メチ
ルエタノールアミンを実施例1と同モル比で同様
に反応させ、7−β−メチルアミノエチルオキシ
−9−アセチル−6,9,11−トリヒドロキシ−
5,7,8,9,10,12−ヘキサヒドロナフタセ
ン−5,12−ジオンの赤褐色晶(mp259〜262℃、
IR(Nujol)νcm-1;3600〜3300、1700、1620、
1590、NMR(CDCl3)δ;1.8〜2.1(1H,d)、
2.2〜2.9(7H,m)、2.4(3H,s)、3.0(1H,s)、
3.13(1H,s)、3.9(2H,t)、4.9〜5.08(1H,
bs)、7.7〜7.9(2H,m)、8.2〜8.4(2H,m)、質
量分析;426(M+1)+)および7,9トランス体
(mp156〜159℃、IR(Nujol)νcm-1;3400〜
3000、1720、1630、1590、質量分析;426(M+
1)+)を得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔式中、Aは炭素数2〜8の直鎖アルキレン基
    を意味し、R1、R2は同一または異なつて水素原
    子または低級アルキル基を意味する。〕 で示される新規な光学活性なアルキルオキシナフ
    タセン誘導体およびその酸付加塩。
JP6420182A 1982-04-16 1982-04-16 光学活性なアルキルオキシナフタセン誘導体 Granted JPS58180462A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6420182A JPS58180462A (ja) 1982-04-16 1982-04-16 光学活性なアルキルオキシナフタセン誘導体

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JP6420182A JPS58180462A (ja) 1982-04-16 1982-04-16 光学活性なアルキルオキシナフタセン誘導体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58180462A JPS58180462A (ja) 1983-10-21
JPH0343261B2 true JPH0343261B2 (ja) 1991-07-01

Family

ID=13251212

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6420182A Granted JPS58180462A (ja) 1982-04-16 1982-04-16 光学活性なアルキルオキシナフタセン誘導体

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JPS58180462A (ja) 1983-10-21

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