JPH0338581Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、室内を冷房する空気調和機におい
て、蒸発器で生じた凝縮水を凝縮器にかけて蒸発
させる機能を有する空気調和機の後面グリル構造
に関するものである。

従来の技術 近年空気調和機は、その据付工事が容易に行う
ことができるように改善され、特に凝縮水を凝縮
器にかけて完全蒸発させるドレン工事不要の空気
調和機が開発されている。

以下図面を参照しながら、上述した従来の凝縮
水処理装置の一例について説明する。

従来この種の空気調和機の後面構造は、例えば
実公昭58−22017号公報あるいは特開昭57−
104065号公報に示されている。

すなわち、第３図、第４図に示すように金網４
で凝縮器２の保護をする構成が採用されている。
また第５図に示すように、モータ６で駆動される
円板５により凝縮水を飛散させ、この飛散させた
水滴を凝縮器２に付着させて蒸発潜熱により凝縮
器２の熱交換効率を向上させる構成が知られてい
る。

考案が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような構成では、金網４の
目が粗いために凝縮器２にぶつかつた水滴がはね
返つて空気調和機本体外に飛び出し、通行人にか
かるという不具合が発生する。またそれを防止す
るために水滴が飛散するスペースを大きくとれば
空気調和機本体が大形化する問題点がある。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するための本考案の空気調和
機は、後面グリルにおいて、回転円板の近傍に樹
脂材料等からなる水飛び防止板を設けたものであ
る。

作 用 本考案は上記した構成によつて、直接飛び出す
大粒の水滴、又は凝縮器に当たつてはね返る水滴
を水飛び防止板で空気調和機本体外に飛び出すの
を防止するものである。

実施例 以下本考案の一実施例を添付図面にもとづいて
説明する。

第１図は、空気調和機本体の後面からみた全体
図を示し、第２図は空気調和機の下部断面図を示
す。

第１図及び第２図において、４は回転円板１の
近傍に設けられた水飛び防止板、７は吹出グリル
である。２は凝縮器、８は室外側クロスフローフ
アン、１０は、空気調和機本体の室内側と室外側
を仕切るエアーガイダ、１１は室外側のスタピラ
イザ、１２は吹出グリルと吸込グリルを備えた外
箱兼用の前面グリル、１３は制御部、９は圧縮
機、１４は防音板、１５は回転円板１を駆動する
モータ、１６は基板、１７は後面グリルである。

以上のように構成された空気調和機の後面グリ
ル１７の構造を動作とともに説明する。

蒸発器で発生した凝縮水は、凝縮器２に案内さ
れて基板１６にたまる。基板１６にたまつた凝縮
水は高速回転する回転円板１によつて上方向に飛
散させられ、凝縮器２にかけられて蒸発する。こ
のとき凝縮器２より蒸発潜熱をうばい凝縮器２の
熱交換率を上げる。大きな水滴、もしくは、凝縮
器２に当たり、はね返つた水滴は水飛び防止板４
にて室外側に飛び出すのが防止される。

以上のように本実施例によれば、後面グリル１
７に水飛び防止板４を設けたことにより、回転円
板１によつて飛散される水滴が室外側に飛散され
ることを防止できる。

考案の効果 以上のように本考案は、水飛び防止板を設ける
ことにより、凝縮器に飛散された凝縮水の室外側
への水飛びが防止でき、通行人にかかるといつた
不具合点を解消することができる。しかも空気調
和機本体を大形化することもないものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における空気調和機
の後面からの全体斜視図、第２図は同空気調和機
の下部の横断面図、第３図は、従来例における金
網を取り付けた空気調和機の要部断面図、第４図
は同金網の斜視図、第５図は他の従来例を示す空
気調和機の断面図である。 １……回転円板、２……凝縮器、３……空気調
和機、４……水飛び防止板、１５……モータ、１
７……後面グリル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 空気調和機本体に、蒸発器、凝縮器および前記
   凝縮器の風上側に位置し、前記蒸発器で発生した
   凝縮水を前記凝縮器側へ飛散させる蒸発装置を設
   け、さらに前記空気調和機本体を構成する後面グ
   リルにおいて、蒸発装置の風上側に、上方に延び
   る水飛び防止板を設けた空気調和機のドレン水蒸
   発装置。