JPH03289030A - Ｃｒｔディスプレイ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、インライン型の電子銃を有するＣＲＴ　（
カラー陰極線管）ディスプレイ装置に関し、特に偏向ヨ
ークの改良に関するものである。

〔従来の技術〕

−Ｃに、インライン型の電子銃を有するＣＲＴディスプ
レイ装置において、電子ビームを偏向する偏向ヨークと
しては、水平偏向コイルにより発生する偏向磁界をピン
磁界とし、かつ垂直偏向コイルにより発生する偏向磁界
をバレル磁界とするようにしたセルフコンバーゼンスタ
イプのものが使用されている。このような構成の偏向ヨ
ークによれば、水平偏向コイルのピン磁界により水平軸
上での両サイドビーム間の水平方向のミスコンバーゼン
スが補正されるとともに、垂直偏向コイルのバレル磁界
により垂直軸上での両サイドビーム間の水平方向のミス
コンバーゼンスが補正され、これによって、画面の水平
軸上及び垂直軸上での両サイドビームのミスコンバーゼ
ンスをほぼ零とすることが可能であるが、実際には、Ｃ
ＲＴの構成や偏向ヨーク自体の構成によってミスコンバ
ーゼンスを零とすることができず、様々なパターンのミ
スコンバーゼンスが発生する。

第６図は水平偏向コイル、垂直偏向コイルともに均一な
磁界とした偏向ヨークを使用した場合のミスコンバーゼ
ンスパターンの１例を示し、第７図は水平偏向コイルの
磁界のみをビン磁界とした偏向ヨークを使用した場合の
ミスコンバーゼンスパターンの１例を示し、さらには第
８図は垂直偏向コイルの磁界をバレル磁界とした偏向ヨ
ークを使用した場合のミスコンバーゼンスパターンの１
例を示している。これらの図において、８は青色パター
ン、９は緑色パターン、１０は赤色パターンで、これら
は青、緑、赤の各電子ビームによるラスタにより西面Ｐ
上に形成される。

上記のように、水平偏向コイルの磁界をピン磁界とし、
かつ垂直偏向コイルの磁界をバレル磁界とすることによ
り、水平軸Ｘ−Ｘ上及び垂直軸Ｙ−Ｙ上の両サイドビー
ムのミスコンバーゼンスを補正することができるけれど
も、第８図で示すように、画面Ｐのコーナ一部において
、両サイドビームに垂直方向でＰＱｖなる量のミスコン
バーゼンスが残存する。このミスコンバーゼンス量ＰＱ
Ｖは陰極線管のサイズや陰極線管の前面パネルの曲率、
偏向角度などによっても変動する性質を有している。ま
た、上記のごときミスコンバーゼンス量ＰＱｖを減少さ
せるために、従来から各偏向コイルの巻き線分布を変化
させる試みが行われていたが、たとえば水平偏向コイル
の巻き線分布を変化させると、水平軸Ｘ−Ｘ上で両サイ
ドビームの水平方向のミスコンバーゼンスｘｈが生し、
また垂直偏向コイルの巻き線分布を変化させると、垂直
軸Ｙ−Ｙ上の両サイドビームの水平方向のミスコンバー
ゼンスｙｈを生じるといったように、巻き線分布の変化
により、Ｘｈ−Ｙｈ＋ＰＱｖからなるミスコンバーゼン
スの総和量Ｔを減少することはできない。

このため、従来の偏向ヨークにおいては、上記ミスコン
バーゼンスの総和量Ｔを、おのおののミスコンバーゼン
スＰＱｖ、Ｘｈ、Ｙｈに振す分けて、画面全体としての
コンバーゼンス精度を妥協的に確保する手段が採用され
ていた。

また、別の手段として、例えば特開昭５８−１４４５３
号公報で開示されているように、偏向コイルの巻き線分
布の調整により上記第８図で示すようなミスコンバーゼ
ンスパターンを作り、これにより画面Ｐのコーナ一部に
残存するミスコンバーゼンスＰＱｖを、水平偏向コイル
に直列に接続され、かつ磁気バイアスが付与されたコイ
ルにより補正するように構成したものや、特開昭６１−
１４２８８７号公報で開示されているように、各偏向コ
イルの巻き線分布の調整により第９図で示すようなミス
コンバーゼンスパターンを作り、これにより画面Ｐの垂
直軸Ｙ−Ｙ上に残存するミスコンバーゼンスｙｈを、パ
ラボラ状補正信号が入力される補正コイルにより補正す
るように構成したものなどが知られている。

（発明が解決しようとする課題） 以上のように構成された従来の偏向ヨークのうち、ミス
コンバーゼンスの総和量を振り分けてコンバーゼンス精
度を妥協的に確保するものでは、解像度の要求の高いデ
ィスプレイ装置などにおいて満足のゆくコンバーゼンス
特性、解像度を得ることができない欠点を有し、また、
１つのミスコンバーゼンスパターンを積極的に作り、そ
の残存するミスコンバーゼンスを補正用の特殊なコイル
により補正するものでは、いずれも回路構成が複雑とな
り、コストの上昇とともに偏向ヨーク個々において性能
上のバラツキを発生しやすい問題があった。

この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、簡単な構成でミスコンバーゼンスの総和量を
零に補正し、画面全体のコンバーゼンス精度を著しく向
上することのできる偏向ヨークを有するＣＲＴディスプ
レイ装置を得ることを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この発明に係るＣＲＴディスプレイ装置は、インライン
型の３本の電子ビームを発生する電子銃と、これらの電
子ビームを電磁偏向する偏向ヨークを備えたＣＲＴディ
スプレイ装置において、上記偏向ヨークの後方の左右位
置にそれぞれ水平偏向周期に同期した電流を流す水平偏
向補助コイルと、マグネットと、このマグネットにより
可飽和特性を示す磁性体を設け、上記コイルに流れる電
流により飽和特性を変化させることにより、上記電子ビ
ームの間隔を変化させる磁界を生成するようにしたこと
を特徴とする。

〔作　用〕

この発明においては、偏向ヨークの後方の左右位置に設
けた２つの水平偏向補助コイルにおいて、左右の補助コ
イルから発生する磁束の量を水平偏向周期で差動的に変
化させることにより、補助コイルの磁界を３本の電子ビ
ームにアンバランスに作用させ、各電子ビームの間隔を
水平偏向周期で変化させることができる。

また、上記左右の補助コイルから発生する磁束の量を水
平偏向周期で作動的に変化させる方法は、補助コイルを
過飽和リアクトルとするものであり、簡単な構造で上記
作用を実現できる。この方法を用いることで、水平偏向
コイルの巻線分布の調整にヨリ画面のコーナ一部でのミ
スコンバーゼンスを零にし、これにより残存する両サイ
ドビームの水平軸上のミスコンバーゼンスを偏向ヨーク
の後方に設けた補助コイルで補正することで、画面全体
のミスコンバーゼンスをなくすことができる。

〔実施例〕

以下、この発明の一実施例を図について説明する。第１
図はこの発明によるＣＲＴディスプレイの偏向ヨーク付
近の側面図、第２図はｘｈ補正コイル部分の構成図であ
って、図において、１は本体コア、２はトロイダル型に
巻回された垂直偏向コイル、４は図示しない陰極線管の
ネック部１３内に配列した青（Ｂ）、緑（Ｇ）、赤（Ｒ
）のインライン配列の電子ビームである。５はｘｈ補正
コイルで、１１はコの字型形状の磁性体で、これに水平
偏向電流あるいはその一部が流れる水平偏向補助コイル
１２が巻かれている。７は上記コイル１２を過飽和状態
にするためのマグネットである。

次に、上記構成の動作に付いて説明する。第３図は水平
偏向コイルおよび垂直偏向コイルの巻き線分布の調整に
よって、垂直軸Ｙ−Ｙ上での両サイドビームの水平方向
のミスコンバーゼンスＹｈならびに画面Ｐのコーナ一部
における両サイドビームの垂直方向のミスコンバーゼン
スＰＱｖを零とし、水平軸Ｘ−Ｘ上での両サイドビーム
の水平方向のミスコンバーゼンスｘｈのみを残存させた
補正前のミスコンバーゼンスパターンを示す。

このミスコンバーゼンスパターンを補正するためには、
電子ビームの水平偏向量が大きくなるに従って赤（Ｒ）
と青（Ｂ）の２本の電子ビームの間隔を広げることが必
要になる。この作用を行うのが、この発明における可飽
和リアクトルを用いたｘｈ補正コイルである。

第４図は、ｘｈ補正コイルの動作を示したものである。

水平偏向補助コイル１２には、水平偏向電流に同期した
電流が流れている。これは、水平偏向ｔ！そのもの、あ
るいはその一部でも良い。

これにより、コの字型形状をした磁性体１１には、図中
１５に示す磁束が発生する。また、コの字型形状をした
磁性体１１には、マグネット７による磁束１６が作用し
ており、補助コイル１２が巻かれている部分は、可飽和
状態となっている。さらに、左右の可飽和部分を通る磁
束の方向は、一方はマグネ、トによる磁束とコイルによ
る磁束が同一方向であり、もう一方は逆方向になるよう
に構成されているため、左右のコイルのインダクタンス
、すなわち発生する磁束の量に差が生じることになる。

これにより、コの字型形状をした磁性体９から発生し電
子ビームに作用する磁束量は左右でアンバランスが生じ
ることになり、図に示すように発生磁束量の多い側の電
子ビームが大きく偏向される。この作用により、青（Ｂ
）と赤（Ｒ）の両サイドビームの間隔は広げられ、画面
上のミスコンバーゼンスｘｈは、補正されることになる
。

当然、水平偏向方向が逆転した場合は、補助コイル１２
を流れる電流が反転するため、第５図に示すように左右
のコイルの作用が反転するが、ミスコンバーゼンスｘｈ
は同様に補正される。

〔発明の効果〕

以上説明したようにこの発明によれば、簡単な構成の補
助コイルを追加するだけで従来非常に困難とされてきた
ｘｈの補正が可能となり、これによりミスコンバーゼン
スの総和量を零に補正することが可能となった。したが
って、製作コストを安価にし、かつ西面全体のコンバー
ゼンス精度を著しく向上することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例によるＣＲＴディスプレイ
装置の偏向ヨークの側面図、第２図はｘｈ補正コイルの
構成図、第３図はｘｈのみを残したミスコンバーゼンス
パターン、’１４図はｘｈ補正コイルによるｘｈ補正作
用の動作説明図、第５図は第４図における水平偏向方向
を反転させたときの動作説明図、第６図は均一磁界の偏
向ヨークを使用した場合のミスコンバーゼンスパターン
、第７図は水平偏向コイルの磁界をピン磁界とした偏向
ヨークの場合のミスコンバーゼンスパターン、第８図は
垂直偏向コイルの磁界をバレル磁界とした偏向ヨークの
場合のミスコンバーゼンスパターン、第９図は垂直軸上
で両サイドビームの水平方向のミスコンバーゼンスを残
存させた状態のミスコンバーゼンスパターンである。 １・・・本体コア、２・・・垂直偏向コイル、５・・・
ｘｈ補正コイル、７・・・マグネット、８，９，１０川
青緑、赤のパターン、１１・・・磁性体、１２・・・水
平偏向補助コイル。 なお、図中同一符号は同−又は相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. インライン型の電子ビームを発生する電子銃と、これら
   の電子ビームを電磁偏向する偏向ヨークを備えたＣＲＴ
   ディスプレイ装置において、上記偏向ヨークの後方の左
   右位置にそれぞれ水平偏向周期に同期した電流を流す水
   平偏向補助コイルと、マグネットと、このマグネットに
   より可飽和特性を示す磁性体を設け、上記コイルに流れ
   る電流により飽和特性を変化させることにより、上記電
   子ビームの間隔を変化させる磁界を生成するようにした
   ことを特徴とするＣＲＴディスプレイ装置。