JPH03193191A

JPH03193191A - 飲料水の浄化方法

Info

Publication number: JPH03193191A
Application number: JP33561689A
Authority: JP
Inventors: Shuzo Tokumitsu; 修三徳満; Noboru Naruo; 成尾　昇
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1989-12-25
Filing date: 1989-12-25
Publication date: 1991-08-22
Anticipated expiration: 2010-06-05
Also published as: JPH0751236B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は飲料に供する水を浄化する方法に関するもので
ある。

従来の技術最近、水道水がおいしくなくなった。特に都市部及びそ
の周辺の水はまずい。その原因は原水の質の低下である
。原水の汚染により、アンモニア性窒素・鉄・マンガン
・有機物の除去、消毒・殺菌給配水中の細菌汚染の予防
のために使われる塩素の量が増えたことにより、カルキ
臭がきつくなり、また発癌性物質であるトリハロメタン
も増えている。さらに、水源の富栄養化によって増えた
藻類が出すジオスミンや２−メチルイソボルネオル（２
−ＭＩＢ）などによるカビ臭も強くなってきている。こ
のほか、給水管の老朽化、老朽しなくても材質そのもの
に問題がある場合、受水槽の管理が悪い場合などには、
さまざまな物質が溶は出したり、鉄さびや水垢が混入し
たりして、見た目も悪くまずい水、ときには安全性に問
題のある水が出ることもある。

一方、上記のような水道水の不快・有害な異臭異物を取
り除く機能を持った浄水器が、一般家庭でも使われるよ
うになった。この浄水器は活性炭と中空糸膜を使ったも
のが多い。活性炭としては椰子殻活性炭２石炭系活性炭
、活性炭繊維などが使われており、カルキ臭、かび臭、
有機物、それに赤水の一部を減らす効果がある。また、
活性炭に銀をコーティングしたものは、雑菌の繁殖を防
ぐ。中空糸膜は、外径０．３〜０．６ｍｍの管状の化学
繊維で、その管壁に０．０１〜０．１μｍの微細な孔が
無数に開いて、これがフィルターの役を果たす。この中
空糸膜により０．１μｍ以上の赤さびや水垢、細菌を除
去する。

発明が解決しようとする課題上記のように活性炭と中空糸膜を組み合わせると、ちょ
うどお互いにカバーしあうような働きになり、この組合
せが浄水器の主力になっている。

しかし、活性炭はカルキ臭に対しては効果が大きくかな
り長く続くが、かび臭・トリハロメタンや他の有機物に
対しては効果は小さく、除去率の低下も速いという課題
がある。

本発明は上記課題を解決するもので、おいしく健康によ
い水を得るための、飲料水の浄化方法を提供することを
目的としている。

課題を解決するための手段本発明は上記目的を達“成するために、ごみ・サビ・水
垢などを除いた飲料水を、紫外線を照射した光触媒層に
接触させるものである。

作用半導体物質からなる光触媒層と非酸化性化合物である有
機物、および水あるいは酸素が共存する場合、光触媒層
に紫外線を照射すると、光触媒は紫外線の光りエネルギ
ーを吸収して励起し、有機物質が酸化分解する。したが
って、飲料水のかび臭の原因物質であるジオスミンや２
−ＭｒＢ、トリハロメタン、その他の有機物質を分解す
ることにより、臭いが無くなり、発癌性物質もなくなる
。

また細菌も有機物であり、紫外線の殺菌作用と光触媒の
分解作用があいまって、より効果的に殺菌される。

ただし光触媒はごみのような固形物によって紫外線を遮
られたり、分解作用が効かないサビや水垢などの無機物
に覆われると、光触媒の能力が弱くなったり、次第に劣
化したりするので、本発明では、これらを取り除いてお
くものである。

実施例以下、本発明の一実施例について第１図及び第２図を参
照しながら説明する。実施例においては第１図に示すよ
うに、水道水Ａは、活性炭層Ｂ。

中空糸膜Ｃの後、光触媒反応槽りを経て浄化水Ｅとなる
。活性炭層Ｂでカルキ臭と赤水の一部を減らし、中空糸
膜Ｃで赤さびや水垢、細菌を除去する。活性炭としては
椰子殻活性炭９石炭系活性炭、活性炭繊維などいずれで
も良いが、ここでは良く洗浄され中性に調整された、粒
状の椰子殻活性炭が使った。また、活性炭には銀をコー
ティングして雑菌の繁殖を防いだ。中空糸膜Ｃとしては
ここではポリエチレン系を用いたが、ポリプロピレンや
ポリサルフォンでも良い。

光触媒反応槽りの実施例は第２図で説明する。

左右対称′に二分割された反応槽容器１の内側にはほぼ
全面に、光触媒層２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄ。

２ｅが形成され、これら光触媒層２ａ、２ｂ、２ｃ、２
ｄ、２ｅと対向するように紫外線灯３ａ。

３ｂを、反応槽容器１の中心には攪拌機４を設けている
。また反応槽容器１の上部一端には配管５ａが、それと
反対側の下部一端には配管５ｂを形成し、それぞれコツ
クロ、７を設けている。

反応槽容器１は内容積２０ｅで紫外線で分解されないス
テンレスやガラスなどからなる。光触媒層２ａ、２ｂ、
２ｃ、２ｄ、２ｅは、アナターゼギ酸化チタン的３００
　ｇ／！と酸化チタンの０゜３重量％に相当する白金を
セラミックペーパーに担持したものである。これはまず
セラミックペパーをチタニアゾルにデイツプして含浸し
た後、乾燥後４０００Ｃ〜７００℃で熱処理して酸化チ
タンを担持し、その後光り電析法で白金を付けた。

紫外線灯３ａ、３ｂは１３ワツトの流水殺菌灯（松下電
器産業■製、ＧＬ１３−に／Ａ）である。

コック７を閉めてコツクロを開くと、水道水は活性炭層
、中空糸膜を経て、配管５ａより反応槽容器１に流入す
る。反応槽容器１が一杯になったところでコツクロを閉
め、ゆっくり攪拌機４を回転しながら紫外線灯３ａ、３
ｂを点灯する。このようにして約１時間水を処理する。

ここで紫外線灯３ａ、３ｂを点灯し約１時間処理した直
後と、紫外線灯３ａ、３ｂを点灯しないで約１時間放置
した場合の水をコック７を開けて配管５ｂより採取し、
下記の測定を行った。なおここで用いた水道水は、総ト
リハロメタン量が約９０　ｐ　ｐ　ｂでかび臭のするも
のであった。

測定１水道法の臭気測定方法に準じて官能で臭気を測定した。

測定２ガスクロ分析のＥＣＤ検出により、総トリハロメタン量を測定した。

測定３水道法に準じた方法で、一般細菌。

大腸菌群を測定した。

測定結果を第１表に示す。

第１表第１表から明らかなように本発明の実施例によれば、水道水のかび臭やトノハロメタンを除去でき、貯水中にも細菌が繁殖することがない。

なお、光触媒層としてはアナターゼ型酸化チタンに白金
を添着したものに限らず、半導体物質としてはルチル型
酸化チタン、酸化タングステン、酸化スズ、酸化亜鉛、
あるいはこれらの混合物なとでもよい。また白金に変わ
ってバラシュラム、銀、金などてもよい。

発明の効果以上の実施例から明らかなように、本発明によれば光触
媒の有機物分解作用により、かび臭、トノハロメタンや
他の有機物、および菌を除去でき、おいしく健康によい
水を得るための、飲料水の浄化方法を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の基本フローを示す図、第２
図は本発明一実施例の光触媒反応槽の断面図である。２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｃ（，２ｅ−一光触媒層、３ａ、
３ｂ−ｍ−紫外線灯。

Claims

【特許請求の範囲】

ごみ・サビ・水垢などを除いた飲料水を、紫外線を照射
した光触媒層に接触させる飲料水の浄化方法。