JPH0314040Y2 - - Google Patents
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- JPH0314040Y2 JPH0314040Y2 JP2032285U JP2032285U JPH0314040Y2 JP H0314040 Y2 JPH0314040 Y2 JP H0314040Y2 JP 2032285 U JP2032285 U JP 2032285U JP 2032285 U JP2032285 U JP 2032285U JP H0314040 Y2 JPH0314040 Y2 JP H0314040Y2
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Landscapes
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本案は固体電解コンデンサに関し、特にプリン
ト板への実装時に外部リード部材をコンデンサエ
レメントの電極引出し層に接続している半田部材
の流出に起因する特性劣化の防止構造に関するも
のである。
ト板への実装時に外部リード部材をコンデンサエ
レメントの電極引出し層に接続している半田部材
の流出に起因する特性劣化の防止構造に関するも
のである。
[従来技術]
一般にこの種固体電解コンデンサは例えば第6
図に示すように、弁作用を有する金属粉末を円柱
状に加圧成形し焼結してなるコンデンサエレメン
トAに予め弁作用を有する金属線を陽極リードB
として植立し、この陽極リードBに第1の外部リ
ード部材Cを溶接すると共に、第2の外部リード
部材DをコンデンサエレメントAの周面に酸化
層、半導体層、グラフアイト層を介して形成され
た電極引出し層Eに半田部材Fにて接続し、かつ
コンデンサエレメントAの全周面を樹脂材Gにて
被覆して構成されている。
図に示すように、弁作用を有する金属粉末を円柱
状に加圧成形し焼結してなるコンデンサエレメン
トAに予め弁作用を有する金属線を陽極リードB
として植立し、この陽極リードBに第1の外部リ
ード部材Cを溶接すると共に、第2の外部リード
部材DをコンデンサエレメントAの周面に酸化
層、半導体層、グラフアイト層を介して形成され
た電極引出し層Eに半田部材Fにて接続し、かつ
コンデンサエレメントAの全周面を樹脂材Gにて
被覆して構成されている。
ところで、このコンデンサは例えば第7図に示
すように、プリント板Hに実装されるのである
が、この際にプリント板Hの裏面に突出する第
1、第2の外部リード部材C,Dは例えば260℃
程度にコントロールされた溶融半田槽Kに10秒程
度浸漬することによつてプリント導体に半田付け
される。
すように、プリント板Hに実装されるのである
が、この際にプリント板Hの裏面に突出する第
1、第2の外部リード部材C,Dは例えば260℃
程度にコントロールされた溶融半田槽Kに10秒程
度浸漬することによつてプリント導体に半田付け
される。
しかし乍ら、第1、第2の外部リード部材C,
Dは通常、鉄又は鉄を主成分とする芯線に銅を被
覆して構成されており、その銅の使用量は30重量
%にも達している関係で、第1、第2の外部リー
ド部材C,Dを溶融半田槽Kに浸漬した場合、コ
ンデンサエレメントAは溶融半田槽Kから第1、
第2の外部リード部材C,Dを介して伝導される
熱によつて短時間のうちに高温に加熱される。こ
れによつて、コンデンサエレメントAの周面にお
ける半田部材Fは溶融状態になると共に、第2の
外部リード部材Dの表面にメツキされている半田
層も溶融状態となる。このために、半田部材Fは
第2の外部リード部材Dに沿つて樹脂材Gより外
部に流出してしまう結果、第2の外部リード部材
Dは電極引出し層Eに対して電気的に開放されて
しまい、コンデンサとしての機能を奏し得なくな
る。
Dは通常、鉄又は鉄を主成分とする芯線に銅を被
覆して構成されており、その銅の使用量は30重量
%にも達している関係で、第1、第2の外部リー
ド部材C,Dを溶融半田槽Kに浸漬した場合、コ
ンデンサエレメントAは溶融半田槽Kから第1、
第2の外部リード部材C,Dを介して伝導される
熱によつて短時間のうちに高温に加熱される。こ
れによつて、コンデンサエレメントAの周面にお
ける半田部材Fは溶融状態になると共に、第2の
外部リード部材Dの表面にメツキされている半田
層も溶融状態となる。このために、半田部材Fは
第2の外部リード部材Dに沿つて樹脂材Gより外
部に流出してしまう結果、第2の外部リード部材
Dは電極引出し層Eに対して電気的に開放されて
しまい、コンデンサとしての機能を奏し得なくな
る。
[考案が解決しようとする問題点]
このような問題を解決するために、種々の提案
がなされている。例えば特公昭59−36817号公報
には第2の外部リード部材をコンデンサエレメン
トの電極引出し層に接続している半田部材の外周
面を、半田部材より融点の高い金属粉末例えばグ
ラフアイト粉末、樹脂を含む導電部材にて被覆し
た固体電解コンデンサが開示されている。
がなされている。例えば特公昭59−36817号公報
には第2の外部リード部材をコンデンサエレメン
トの電極引出し層に接続している半田部材の外周
面を、半田部材より融点の高い金属粉末例えばグ
ラフアイト粉末、樹脂を含む導電部材にて被覆し
た固体電解コンデンサが開示されている。
このように改良された従来のコンデンサによれ
ば、プリント板への実装時に第2の外部リード部
材を電極引出し層に半田付けしている半田部材が
樹脂材外に完全に流出してしまい、第2の外部リ
ード部材と電極引出し層とが機械的に開放された
として、導電部材によつて局所的には電気的に接
続される結果、両者間の電気的なオープン不良は
皆無にできるものである。
ば、プリント板への実装時に第2の外部リード部
材を電極引出し層に半田付けしている半田部材が
樹脂材外に完全に流出してしまい、第2の外部リ
ード部材と電極引出し層とが機械的に開放された
として、導電部材によつて局所的には電気的に接
続される結果、両者間の電気的なオープン不良は
皆無にできるものである。
しかし乍ら、導電部材の金属粉末としてグラフ
アイト粉末を用いる場合にはオープン不良の防止
効果が得られることは勿論のこと、コンデンサの
コスト面への影響を最小限にとどめることができ
るものの、グラフアイト粉末が半田部材に比較し
て比抵抗が高いことと、半田流出時の導電部材に
よる電気的接続が局所的であることに起因して誘
電体損失(tanδ)が大きくなる傾向にあり、特に
比抵抗が2×10-1〜3×102Ω・cm程度のグラフ
アイト粉末を用いる場合に顕著となり、例えば
35V0.1μF品において、プリント板への実装前の
tanδ(1KHz)は1〜2%と低いものの、実装後に
は7〜8%と高くなるものが発生し、例えばオー
デイオ機器など用途によつては問題となる。
アイト粉末を用いる場合にはオープン不良の防止
効果が得られることは勿論のこと、コンデンサの
コスト面への影響を最小限にとどめることができ
るものの、グラフアイト粉末が半田部材に比較し
て比抵抗が高いことと、半田流出時の導電部材に
よる電気的接続が局所的であることに起因して誘
電体損失(tanδ)が大きくなる傾向にあり、特に
比抵抗が2×10-1〜3×102Ω・cm程度のグラフ
アイト粉末を用いる場合に顕著となり、例えば
35V0.1μF品において、プリント板への実装前の
tanδ(1KHz)は1〜2%と低いものの、実装後に
は7〜8%と高くなるものが発生し、例えばオー
デイオ機器など用途によつては問題となる。
それ故に、本案の目的は簡単な構成によつて第
2の外部リード部材を電極引出し層に接続してい
る半田部材が流出しても誘電体損失特性を実用上
支障が生じない程度に抑制できる固体電解コンデ
ンサを提供することにある。
2の外部リード部材を電極引出し層に接続してい
る半田部材が流出しても誘電体損失特性を実用上
支障が生じない程度に抑制できる固体電解コンデ
ンサを提供することにある。
[問題を解決するための手段]
従つて、本案は上述の目的を達成するために、
弁作用を有する金属粉末にて構成し、かつそれよ
り弁作用を有する金属線よりなる陽極リードを導
出したコンデンサエレメントの周面に酸化層、半
導体層、グラフアイト層を介して電極引出し層を
形成し、このコンデンサエレメントの陽極リード
に第1の外部リード部材を溶接すると共に、電極
引出し層に第2の外部リード部材を半田付けし、
かつコンデンサエレメントの全周面を樹脂材にて
被覆したものにおいて、上記第2の外部リード部
材をコンデンサエレメントにおける陽極リードの
非導出側の一部分のみの電極引出し層部分に半田
付けすると共に、半田部材の非着部並びに半田部
材上を半田部材より融点が高く、かつ比抵抗が2
×10-1〜3×102Ω・cmの導電部材にて被覆した
ものである。
弁作用を有する金属粉末にて構成し、かつそれよ
り弁作用を有する金属線よりなる陽極リードを導
出したコンデンサエレメントの周面に酸化層、半
導体層、グラフアイト層を介して電極引出し層を
形成し、このコンデンサエレメントの陽極リード
に第1の外部リード部材を溶接すると共に、電極
引出し層に第2の外部リード部材を半田付けし、
かつコンデンサエレメントの全周面を樹脂材にて
被覆したものにおいて、上記第2の外部リード部
材をコンデンサエレメントにおける陽極リードの
非導出側の一部分のみの電極引出し層部分に半田
付けすると共に、半田部材の非着部並びに半田部
材上を半田部材より融点が高く、かつ比抵抗が2
×10-1〜3×102Ω・cmの導電部材にて被覆した
ものである。
[作用]
この考案によれば、第2の外部リード部材はコ
ンデンサエレメントにおける陽極リードの非導出
側の一部分のみの電極引出し層部分に半田付けさ
れている上、半田部材の非着部並びに半田部材上
が、半田部材より融点が高く、かつ比抵抗が2×
10-1〜3×102Ω・cmである導電部材にて被覆さ
れており、このため、プリント板への実装時に半
田部材が仮にすべて流出したとしても、第2の外
部リード部材は、電極引出し層に対する半田付け
部分に隣接する半田部材の非着部分において、電
極引出し層又は電極引出し層の非形成部(グラフ
アイト層)に、導電部材によつて半田部材を介せ
ずに直接的に確実かつ全体的に電気接続されてい
るので、例えば、比抵抗が2×10-1〜3×102
Ω・cmと比較的大きいグラフアイト粉末等からな
る導電部材を用いても、誘電体損失特性の劣化を
実用上支障のない程度に抑制できる。
ンデンサエレメントにおける陽極リードの非導出
側の一部分のみの電極引出し層部分に半田付けさ
れている上、半田部材の非着部並びに半田部材上
が、半田部材より融点が高く、かつ比抵抗が2×
10-1〜3×102Ω・cmである導電部材にて被覆さ
れており、このため、プリント板への実装時に半
田部材が仮にすべて流出したとしても、第2の外
部リード部材は、電極引出し層に対する半田付け
部分に隣接する半田部材の非着部分において、電
極引出し層又は電極引出し層の非形成部(グラフ
アイト層)に、導電部材によつて半田部材を介せ
ずに直接的に確実かつ全体的に電気接続されてい
るので、例えば、比抵抗が2×10-1〜3×102
Ω・cmと比較的大きいグラフアイト粉末等からな
る導電部材を用いても、誘電体損失特性の劣化を
実用上支障のない程度に抑制できる。
また、導電部材として比抵抗が2×10-1〜3×
102Ω・cmと比較的大きいグラフアイト粉末等か
らなる部材が使用用できるので安価な固体電解コ
ンデンサを提供することができる。
102Ω・cmと比較的大きいグラフアイト粉末等か
らなる部材が使用用できるので安価な固体電解コ
ンデンサを提供することができる。
[実施例]
次に本案の一実施例について第1図を参照して
説明する。
説明する。
図において、1は弁作用を有する金属粉末を円
柱状に加圧成形し焼結してなるコンデンサエレメ
ントであつて、それの中心には金属粉末の加圧成
形に先立つて、弁作用を有する金属線を陽極リー
ド2として植立されている。尚、陽極リード2は
コンデンサエレメント1の周面に溶接して導出す
ることもできる。そして、このコンデンサエレメ
ント1には酸化層、半導体層、グラフアイト層が
順次形成されており、その周面における陽極リー
ド2の非導出側の一部分には半田付け性に優れた
導電部材にて電極引出し層3が形成されている。
尚、電極引出し層3は陽極リード2の導出側の周
面を除くすべての周面に形成することもできる。
一方、コンデンサエレメント1の陽極リード2に
は例えばL形状の第1の外部リード部材4が溶接
されており、電極引出し層3にはストレート状の
第2の外部リード部材5が、その先端部5aを接
触ないし近接させた状態で半田部材6にて接続さ
れている。そして、コンデンサエレメント1にお
ける電極引出し層3の非形成部並びに半田部材6
上には第2の外部リード部材5に対して電気的な
接続関係を有するように、半田部材より融点が行
く、かつ比抵抗が2×10-1〜3×102Ω・cmの導
電部材7による被覆層が形成されている。そし
て、コンデンサエレメント1の全周面は樹脂材8
にて被覆されている。尚、外装はモールド法の
他、浸漬法などによつて行うこともできる。
柱状に加圧成形し焼結してなるコンデンサエレメ
ントであつて、それの中心には金属粉末の加圧成
形に先立つて、弁作用を有する金属線を陽極リー
ド2として植立されている。尚、陽極リード2は
コンデンサエレメント1の周面に溶接して導出す
ることもできる。そして、このコンデンサエレメ
ント1には酸化層、半導体層、グラフアイト層が
順次形成されており、その周面における陽極リー
ド2の非導出側の一部分には半田付け性に優れた
導電部材にて電極引出し層3が形成されている。
尚、電極引出し層3は陽極リード2の導出側の周
面を除くすべての周面に形成することもできる。
一方、コンデンサエレメント1の陽極リード2に
は例えばL形状の第1の外部リード部材4が溶接
されており、電極引出し層3にはストレート状の
第2の外部リード部材5が、その先端部5aを接
触ないし近接させた状態で半田部材6にて接続さ
れている。そして、コンデンサエレメント1にお
ける電極引出し層3の非形成部並びに半田部材6
上には第2の外部リード部材5に対して電気的な
接続関係を有するように、半田部材より融点が行
く、かつ比抵抗が2×10-1〜3×102Ω・cmの導
電部材7による被覆層が形成されている。そし
て、コンデンサエレメント1の全周面は樹脂材8
にて被覆されている。尚、外装はモールド法の
他、浸漬法などによつて行うこともできる。
次にこのコンデンサの製造方法について第2図
〜第5図を参照して説明する。まず、第2図に示
すように、タンタル粉末(弁作用を有する金属粉
末)を円柱状に加圧成形し焼結してコンデンサエ
レメント1を形成すると共に、それの中心に予め
タンタル線よりなる陽極リード2を植立する。こ
のコンデンサエレメント1に酸化層、半導体層、
グラフアイト層を順次に形成する。次に、第3図
に示すように、コンデンサエレメント1を、陽極
リード2が上方に、非導出側が下方に位置するよ
うに支持した上で、コンデンサエレメント1の下
端部のみを導電部材液30に浸漬し引上げた後、
乾燥することによつて電極引出し層3が形成され
る。この電極引出し層3は比抵抗が例えば1×
10-4Ω・cm以下でかつ半田部材に対する濡れ性に
優れた導電部材にて形成されている。尚、上述の
導電部材液30としては例えば銀粉、樹脂、溶剤
よりなり、銀粉の全体に占める割合を70重量%に
設定した銀ペーストが好適するが、半田部材に対
する濡れ性が損なわれない範囲内において銀粉の
一部を錫粉、ニツケル粉、銅粉などにて置換する
こともできる。
〜第5図を参照して説明する。まず、第2図に示
すように、タンタル粉末(弁作用を有する金属粉
末)を円柱状に加圧成形し焼結してコンデンサエ
レメント1を形成すると共に、それの中心に予め
タンタル線よりなる陽極リード2を植立する。こ
のコンデンサエレメント1に酸化層、半導体層、
グラフアイト層を順次に形成する。次に、第3図
に示すように、コンデンサエレメント1を、陽極
リード2が上方に、非導出側が下方に位置するよ
うに支持した上で、コンデンサエレメント1の下
端部のみを導電部材液30に浸漬し引上げた後、
乾燥することによつて電極引出し層3が形成され
る。この電極引出し層3は比抵抗が例えば1×
10-4Ω・cm以下でかつ半田部材に対する濡れ性に
優れた導電部材にて形成されている。尚、上述の
導電部材液30としては例えば銀粉、樹脂、溶剤
よりなり、銀粉の全体に占める割合を70重量%に
設定した銀ペーストが好適するが、半田部材に対
する濡れ性が損なわれない範囲内において銀粉の
一部を錫粉、ニツケル粉、銅粉などにて置換する
こともできる。
次に、第4図に示すように、陽極リード2にL
形の第1の外部リード部材4を溶接した後、スト
レート状の第2の外部リード部材5をコンデンサ
エレメント1に、先端部5aが電極引出し層3に
当接されるように並設させる。この状態におい
て、コンデンサエレメント1の下端部を溶融半田
槽に浸漬することによつて第2の外部リード部材
5は電極引出し層3に半田付けされる。尚、コン
デンサエレメント1における電極引出し層3の未
形成部には、グラフアイト層が露呈している関係
で、コンデンサエレメント1を溶融半田槽に、電
極引出し層3の形成部分のみならず、未形成部分
にまで亘つて浸漬しても、第2の外部リード部材
5は電極引出し層3の形成部分のみで半田付けさ
れる。
形の第1の外部リード部材4を溶接した後、スト
レート状の第2の外部リード部材5をコンデンサ
エレメント1に、先端部5aが電極引出し層3に
当接されるように並設させる。この状態におい
て、コンデンサエレメント1の下端部を溶融半田
槽に浸漬することによつて第2の外部リード部材
5は電極引出し層3に半田付けされる。尚、コン
デンサエレメント1における電極引出し層3の未
形成部には、グラフアイト層が露呈している関係
で、コンデンサエレメント1を溶融半田槽に、電
極引出し層3の形成部分のみならず、未形成部分
にまで亘つて浸漬しても、第2の外部リード部材
5は電極引出し層3の形成部分のみで半田付けさ
れる。
次に第5図に示すように、このコンデンサエレ
メント1を半田部材6より融点の高い金属粉末を
含む導電部材液70に、陽極リード2の導出側の
周面が浸漬されないように浸漬し引上げた後、乾
燥することにより、電極引出し層3の非形成部並
びに半田部材6上は導電部材7にて被覆される。
この導電部材は半田部材より融点が高く、かつそ
の比抵抗は、好ましくは2×10-1〜3×102Ω・
cmの範囲内に設定されており、導電部材液70は
グラフアイト粉末、樹脂、水にて構成されてい
る。ここで、導電部材の比抵抗は小さい方が望ま
しいが、2×10-1Ω・cm未満であつて高融点、か
つ安価な部材は見い出し難く、逆に3×102Ω・
cmを超える部材では半田流出後の誘電体損失特性
の劣化の改良は望めない。最後に、コンデンサエ
レメント1の全周面を樹脂材8に被覆することに
より、第1図に示す固体電解コンデンサが得られ
る。
メント1を半田部材6より融点の高い金属粉末を
含む導電部材液70に、陽極リード2の導出側の
周面が浸漬されないように浸漬し引上げた後、乾
燥することにより、電極引出し層3の非形成部並
びに半田部材6上は導電部材7にて被覆される。
この導電部材は半田部材より融点が高く、かつそ
の比抵抗は、好ましくは2×10-1〜3×102Ω・
cmの範囲内に設定されており、導電部材液70は
グラフアイト粉末、樹脂、水にて構成されてい
る。ここで、導電部材の比抵抗は小さい方が望ま
しいが、2×10-1Ω・cm未満であつて高融点、か
つ安価な部材は見い出し難く、逆に3×102Ω・
cmを超える部材では半田流出後の誘電体損失特性
の劣化の改良は望めない。最後に、コンデンサエ
レメント1の全周面を樹脂材8に被覆することに
より、第1図に示す固体電解コンデンサが得られ
る。
このように製造された35V0.1μFのタンタル固
体電解コンデンサのtanδ(1KHz)を測定した処、
1〜2%であつた。このコンデンサエレメントを
通常の方法(第7図)にてプリント板に実装した
後のtanδ(1KHz)を測定した処、1〜3%であつ
た。
体電解コンデンサのtanδ(1KHz)を測定した処、
1〜2%であつた。このコンデンサエレメントを
通常の方法(第7図)にてプリント板に実装した
後のtanδ(1KHz)を測定した処、1〜3%であつ
た。
尚、本案において、コンデンサエレメント、外
部リード部材の形状は適宜に変更できる。又、電
極引出し層のコンデンサエレメントに対する形成
範囲はその長さの30〜70%が好適するが、陽極リ
ードの導出側を除く周面部分に形成することもで
きる。
部リード部材の形状は適宜に変更できる。又、電
極引出し層のコンデンサエレメントに対する形成
範囲はその長さの30〜70%が好適するが、陽極リ
ードの導出側を除く周面部分に形成することもで
きる。
[考案の効果]
以上のように本考案によれば、例えばプリント
板への実装時に半田部材が樹脂材外にすべて流出
しても、第2の外部リード部材は、電極引出し層
に対する半田付け部分に隣接する半田部材の非着
部分において、電極引出し層又は電極引出し層の
非形成部(グラフアイト層)に、半田部材より融
点が高く、かつ比抵抗が2×10-1〜3×102Ω・
cmである導電部材によつて半田部材を介せず直接
的に確実かつ全体的に電気接続されているので、
例えば、比抵抗2×10-1〜3×102Ω・cmと比較
的大きいグラフアイト粉末等からなる導電部材を
用いても、誘電体損失特性の劣化を実用上支障の
ない程度にとどめることができる。
板への実装時に半田部材が樹脂材外にすべて流出
しても、第2の外部リード部材は、電極引出し層
に対する半田付け部分に隣接する半田部材の非着
部分において、電極引出し層又は電極引出し層の
非形成部(グラフアイト層)に、半田部材より融
点が高く、かつ比抵抗が2×10-1〜3×102Ω・
cmである導電部材によつて半田部材を介せず直接
的に確実かつ全体的に電気接続されているので、
例えば、比抵抗2×10-1〜3×102Ω・cmと比較
的大きいグラフアイト粉末等からなる導電部材を
用いても、誘電体損失特性の劣化を実用上支障の
ない程度にとどめることができる。
また、導電部材として比抵抗が2×10-1〜3×
102Ω・cmと比較的大きいグラフアイト粉末等か
らなる部材が使用できるので安価な固体電解コン
デンサを提供することができる。
102Ω・cmと比較的大きいグラフアイト粉末等か
らなる部材が使用できるので安価な固体電解コン
デンサを提供することができる。
第1図は本案の一実施例を示す側断面図、第2
図〜第5図は製造方法の説明図であつて、第2図
はコンデンサエレメントの側断面図、第3図は電
極引出し層の形成状態を示す側断面図、第4図は
第1、第2の外部リード部材のコンデンサエレメ
ントへの接続状態を示す側断面図、第5図は導電
部材による被覆状態を示す側断面図、第6図は従
来例の側断面図、第7図はプリント板への実装状
態を示す側断面図である。 図中、1はコンデンサエレメント、2は陽極リ
ード、3は電極引出し層、4は第1の外部リード
部材、5は第2の外部リード部材、6は半田部
材、7は導電部材、8は樹脂材である。
図〜第5図は製造方法の説明図であつて、第2図
はコンデンサエレメントの側断面図、第3図は電
極引出し層の形成状態を示す側断面図、第4図は
第1、第2の外部リード部材のコンデンサエレメ
ントへの接続状態を示す側断面図、第5図は導電
部材による被覆状態を示す側断面図、第6図は従
来例の側断面図、第7図はプリント板への実装状
態を示す側断面図である。 図中、1はコンデンサエレメント、2は陽極リ
ード、3は電極引出し層、4は第1の外部リード
部材、5は第2の外部リード部材、6は半田部
材、7は導電部材、8は樹脂材である。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 弁作用を有する金属粉末にて構成し、かつそ
れより弁作用を有する金属線よりなる陽極リー
ドを導出したコンデンサエレメントの周面に酸
化層、半導体層、グラフアイト層を介して電極
引出し層を形成し、このコンデンサエレメント
の陽極リードに、第1の外部リード部材を溶接
すると共に、電極引出し層に第2の外部リード
部材を半田付けし、かつコンデンサエレメント
の全周面を樹脂材にて被覆したものにおいて、 上記第2の外部リード部材をコンデンサエレ
メントにおける陽極リードの非導出側の一部分
のみの電極引出し層部分に半田付けすると共
に、半田部材の非着部並びに半田部材上を半田
部材より融点が高く、かつ比抵抗が2×10-1〜
3×102Ω・cmである導電部材にて被覆したこ
とを特徴とする固体電解コンデンサ。 (2) 導電部材の主成分がグラフアイト粉末であ
り、その比抵抗が2×10-1〜3×102Ω・cmで
あることを特徴とする実用新案登録請求の範囲
第(1)項に記載の固体電解コンデンサ。 (3) 電極引出し層をコンデンサエレメントの広い
面積部分に、又は限定された小さい面積部分に
形成したことを特徴とする実用新案登録請求の
範囲第(1)項の記載の固体電解コンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2032285U JPH0314040Y2 (ja) | 1985-02-14 | 1985-02-14 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2032285U JPH0314040Y2 (ja) | 1985-02-14 | 1985-02-14 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61136531U JPS61136531U (ja) | 1986-08-25 |
JPH0314040Y2 true JPH0314040Y2 (ja) | 1991-03-28 |
Family
ID=30510695
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2032285U Expired JPH0314040Y2 (ja) | 1985-02-14 | 1985-02-14 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0314040Y2 (ja) |
-
1985
- 1985-02-14 JP JP2032285U patent/JPH0314040Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61136531U (ja) | 1986-08-25 |
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