JPH03146341A

JPH03146341A - 印刷用シート体

Info

Publication number: JPH03146341A
Application number: JP28597089A
Authority: JP
Inventors: Naoto Arai; 直人新井; Nobuo Kanda; 伸夫神田; Yoshiyuki Nukushina; 温品　欣之
Original assignee: Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Priority date: 1989-10-31
Filing date: 1989-10-31
Publication date: 1991-06-21

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】「産業上の利用分野」本発明は、耐水性を有し、高品位な印刷物が得られる印
刷用シート体に関するものである。

「従来の技術」従来、紙をベースとした印刷物を屋外掲示板等に長期間
貼付すると、風雨に晒されて表面が損なわれたり、或い
は破損したりして印刷物としての価値が無くなるのみで
なく、見る人に不快感を与えてしまうことが多々ある。

このような不都合を防ぐ為に、印刷物の表面に透明な合
成樹脂フィルムをラミネートしたり、或いは透明な合成
樹脂フィルム自体に印刷することが行われている。

「発明が解決しようとする問題点」印刷物の補強のために、樹脂フィルム等でラミネートす
ることはコストアップにつながり、他方樹脂フィルムへ
直接印刷する場合、微妙な色調や陰影を表現することが
難しく、通常の印刷物に比較して低品位の印刷物しか得
られないという問題を抱えている。本発明の目的は、上
記の如き従来技術の問題点を解消した印刷用シート体を
提供するものである。

「問題点を解決するための手段」本発明は、透明な合成樹脂シートの表面に、平均粒子径
が０．５μｍ以下の非晶質シリカ及び／又は平均粒子径
が０．５μｍ以下のカオリンと接着剤を主成分とする透
明な塗被層を設けたことを特徴とする印刷用シート体で
ある。

「作用」而して、本発明者等は合成樹脂シートが抱えている上記
の如き難点を改良するために鋭意研究を行った結果、透
明な合成樹脂シート表面に、非晶質シリカもしくはカオ
リンを主成分として含有する透明な塗被層を形成せしめ
、その上にシートを通して鑑賞できる様に印刷層を設け
ることにより、表面が耐水性をもち、且つ高品位な印刷
物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った
。

即ち、本発明において、透明な合成樹脂シートとしては
、光波長５００　ｎ　ｍにおける透過率が８０％以上の
ものが好ましく、例えば厚さが２０−１００μｍ程度の
ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンフ
ィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィ
ルム、ポリ塩化ヒニリデンフィルム、ポリカーボネート
フィルム、ポリアミド（ナイロン）フィルム、ポリスチ
レンフィルム、エチレン／酢酸ビニル共重合体（ＥＶＡ
）フィルム等が使用でき、とりわけ、ポリエチレンテレ
フタレートフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリカ
ーボネートフィルム、ポリ塩化ビニルフィルムが好まし
く、更に、フィルムにコロナ放電処理等の表面処理を施
して塗被適性を付与したものがより好ましい。

本発明の塗被層に使用される顔料としては透明性の観点
から、平均粒子径が０．５μｍ以下の非晶質シリカ及び
／又は平均粒子径が０．５μｍ以下のカオリンが用いら
れる。平均粒子径が０．５μｍより大きくなると透過光
を著しく散乱してしまい、所皐とする透明性を得ること
ができない。なお、非晶質シリカについては密度２．１
〜２．２　ｇ／ｃｍ’程度のものが透明性の点で好まし
い。また、上記の顔料で規定より大きな粒子径を有する
場合には、ボールミル、アトライター、縦又は横型サン
ドミル、コロイダルミル等で粉砕して規定の粒子径とし
て用いることについては、なんら制限を加えるものでは
ない。

また、透明な合成樹脂シートの表面に設ける透明な塗被
層用接着剤成分としては、透明性に優れるポリビニルア
ルコールもしくは変性ポリビニルアルコール（以下、ポ
リビニルアルコールと呼称する）及び／又は電離放射線
硬化性樹脂組成物が使用される。

前者にはポリビニルアルコール、エステル化変成ポリビ
ニルアルコール、エーテル化変成ポリビニルアルコール
、ブチラール（ｌＪ成ホＩＪ　ビニルアルコール、アミ
ド変成ポリビニルアルコール、アセトアセチル化変成ポ
リビニルアルコール、ケイ素変成ポリビニルアルコール
等が例示されるが、印刷適性の点から、特にアミド変成
ポリビニルアルコール、アセトアセチル化変成ポリビニ
ルアルコール、ケイ素変成ポリビニルアルコールが好ま
しい。勿論、これらを二種以上併用して使用することも
できる。

後者の電離放射線硬化性樹脂組成物としては、電離放射
線硬化性樹脂、例えば不飽和ポリエステル、ポリエーテ
ルアクリレート、ポリエステルアクリレート、エポキシ
アクリレート、ウレタンアクリレート、スピロアセクー
ルアクリレート、ポリブタジェン、ポリチオールポリエ
ン等を用いて作成することができる。電離放射線硬化性
樹脂組成物には上記の電離放射線硬化性樹脂に加えて２
官能モノマー、例えばネオペンチルグリコールジアクリ
レート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ジ
エチレングリコールジアクリレート、１．６−ヘキサン
ジオールジアクリレート等、もしくは３官能七ツマ−１
例えば、トリメチロールプロパントリアクリレート、ジ
ペンタエリスリトールへキサアクリレート等の多官化上
ツマ−を混合して用いることができる。多官化上ツマ−
としてはこの他、４官能、５官能、もしくは６官能のモ
ノマーも使用できる。電離放射線硬化性樹脂組成物には
、上記の電離放射線硬化性樹脂、必要に応じて加える多
官化上ツマー以外に、紫外線照射で硬化させる場合には
光開始剤、例えば、アセトフェノン類、ベンゾフェノン
、ミヒラーケトン、ベンゾイン、ベンジルメチルケター
ル、ベンゾイルベンゾエート、α−アミロキシムエステ
ル、テトラメチルチウラムモノサルファイド、チオキサ
ンソン類等や増感剤、例えばｎ−ブチルアミン、トリエ
チルアミン、トリーｎ−ブチルホスフィン等を添加する
ことも適宜行われる。特に、電離放射線硬化性樹脂組成
物を用いると、表面強度が極めて良好な印刷用塗被シー
トが得られる。

なお、上記の如き、電離放射線硬化型樹脂を硬化させる
電離放射線としては、例えば電子線、紫外線、α線、β
線、Ｔ線、Ｘ線等が挙げられる。

α線、β線、Ｔ線及びＸ線は人体への危険性といった問
題が付随するため、取扱が容易で、工業的にもその利用
が普及している電子線や紫外線が好ましく用いられる。

電子線を使用する場合、照射する電子線の量は０．１〜
１５Ｍｒａｄ程度の範囲で調節するのが望ましい。０．
１　Ｍｒａｄ未満では十分な照射効果が得られず、１５
Ｍｒａｄを越えるような照射は支持体を劣化させたり、
変色の原因となることがあるために好ましくない。

電子線の照射方法としては、例えばスキャニング方式、
カーテンビーム方式、ブロードビーム方式等が採用され
、電子線を照射する際の加速電圧は１００〜３００　Ｋ
Ｖ程度が適当である。なお、電子線照射方式は、紫外線
照射に比べて生産性が高（、増感剤添加による臭気、着
色の問題がないといった利点がある。

また、塗被層における接着剤（樹脂）成分と非晶質シリ
カもしくはカオリンの配合比率は樹脂成分１重量部に対
しｏ、ｉ＝３重量部が好ましく、より好ましくは０．４
〜２重量部である。塗被層の形成方法についても特に限
定されず、例えばエアナイフコーティング法、ブレード
コーティング法、ロントコ−ティング法、ナイフコーテ
ィング法、リバースロールコーティング法、キスコーテ
ィング法、スプレィコーティング法、オフセットグラビ
アコーティング法、グイコーティング法、カーテンコー
ティング法等の適当なコーターヘッドを備えた塗被装置
によって塗被液を透明な合成樹脂シート上に塗被、乾燥
する方法で形成される。塗被量については特に限定され
ないが、通常乾燥重量で０．５〜１００ｇ／ボ、好まし
くは５〜３０ｇ／イ程度の範囲で調節される。

なお、塗被層用塗被液には透明性を損なわない範囲でそ
の他の接着剤を一種以上併用してもよい。

併用し得る接着剤の具体例としては、例えば澱粉類、ヒ
ドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、ゼラチン、カゼイン、アラビア
ガム、ジイソブチレン・無水マレイン酸共重合体塩、ス
チレン・無水マレイン酸共重合体塩、エチレン・アクリ
ル酸共重合体塩、スチレン・アクリル酸共重合体塩、天
然ゴム系エマルジョン、スチレン・ブタジェン共重合体
エマルジョン、アクリロニトリル・ブタジェン共重合体
エマルジョン、メチルメタクリレート・ブタジェン共重
合体エマルジョン、ポリクロロプレンエマルジョン、酢
酸ビニルエマルジョン、エチレン・酢酸ビニルエマルジ
ョン等が挙げられる。併用する量は、前記樹脂成分１重
量部に対して０．５重量部以下で調節するのが好ましい
。

また、塗被層用塗被液には、透明性を損なわない範囲で
他の顔料を適宜併用することもできる。

併用し得る顔料の具体例としては、例えばクレー水酸化
アルミニウム、炭酸カルシウム、二酸化チタン、硫酸バ
リウム、酸化亜鉛、サテンホワイト、硫酸カルシウム、
タルク、プラスチックピグメント等が挙げられる。

更に、必要に応じて各種の助剤、例えばジオクチルスル
ホコハク酸ナトリウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸
アンモニウム塩、ポリアクリル酸ナトリウム塩等の界面
活性剤、紫外線吸収剤、着色剤、離型剤、流動変成剤、
消泡剤、蛍光染料、耐水化剤、硬化剤、ゲル化剤等を適
宜添加することもできる。

湿潤塗被層を乾燥する方法としては、蒸気加熱、熱風加
熱、ガスヒーター加熱、電気ヒーター加熱、赤外線ヒー
ター加熱、高周波加熱、レーザー加熱、電子線加熱等各
種の方式が採用され、特に限定されるものではないが、
耐熱性に比較的劣る透明な合成樹脂シートを用いるので
、加熱温度には制限があり、例えば熱風加熱の場合には
８０℃以下に保つ必要がある。

本発明では、上記の如くして得られた印刷用シ−ト体の
塗被層を、スーパーキャレンダー、グロスキャレンダー
、ソフトコンパクトキャレンダー等の金属ロールまたは
ドラムと弾性ロールよりなる各種キャレンダーを用いて
鏡面処理してもよい。

常温或いは高１益キヤレンダー処理する際の処理条件は
目的とする印刷用シート体の種類、塗被層の性質、コー
ト！、含有水分、仕上げ速度等に応じて適宜調節される
。

また、キャレンダーロールの加圧条件は線圧で５〜３０
０　Ｋｇ／ｃｍ、好ましくは１０〜２００Ｋｇ／ｃｒｎ
、より好ましくは１５〜１５０　Ｋ　ｇ　／　ｃ　ｍ程
度の範囲で調節され、加圧ニップの数はラフ１コンパク
トキヤレンダー・の場合には通常１ドラム当たり２〜６
ニソブであるが、スーパーキャレンダーの場合には３〜
１１ニップ程度が一般的である。キートレングーの仕上
げ速度は塗被シートの米坪、品種等によって大きく異な
るが、生産性を考ｔｆｉすると１００〜１３００ｍ／分
程度が好ましい。

なお、仕上げ後の塗被シートの調湿、加湿のためにロー
ルによる水塗り装置、静電加湿装置、蒸気加湿装置等を
設置したり、従来から塗被シート製造分野で知られてい
る各種技術を適宜組み合わせて使用することは勿論可能
である。

なお、必要に応じて塗被層の表面に保護層を設けること
も勿論可能であり、さらには粘着加工を施すなどの各種
の公知技術を付加することもできる。

「実施例」以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが
、勿論その範囲に限定されるものではない。なお、例中
の「部」及び「％」は特に断らない限りそれぞれ「重量
部」及び「重量％Ｊを示す。

実施例１１０％アセトアセチル化変成ポリビニルアルコール水溶
？＆（ゴーセナールＺ−２００／日本合成化学製）３０
０部に非晶質シリカ（アプライドＡＴ−３０／旭電化工
業製−濃度３０％５平均粒子径０，１μｍ）１００部を
分散撹拌して塗被液を得た。

このようにして得た塗被液を厚さ５０μｍの透明なポリ
エチレンテレフタレートフィルム（ｌ長５００ｎｍにお
ける透過率−９２％）に乾燥後の塗布量が１ｇ／ｒｄと
なるようにグラビアロールコータ−で塗被し、７０°Ｃ
のドライヤーで乾燥後、塗被シートを得た。このように
して得られた塗被シー１−を表面温度５０″Ｃ１線圧４
０　Ｋｇ／ｃｍの条件でソフトコンパクトキャレンダー
掛けを行い、印刷用塗被シートを得た。

実施例２非晶質シリカの代わりにカオリン（Ｕｗ−９０／ＥＭＣ
社製）分散液（濃度３０．平均粒子径０．３ＩＩｍ）を
用いた以外は、実施例工と同（狙こして印刷用塗被シー
トを得た。

実施例３非晶質シリカ１００部の代わりに、非晶質シリカ７０部
（実施例１と同一の品質のもの）及びカオリン分散液３
０部（実施例２と同一の品質のもの）を用いた以外は、
実施例１と同様にして印刷用塗被シートを得た。

実施例４アセトアセチル化変性ポリビニルアルコールの代ね／）
にケイ素変性ポリビニルアルコールを用いた以外は実施
例１と同様に１７で印刷用塗被シートを得た。

実施例５アセトアセチル化変性ポリビニルアルコールの代わりに
ポリエステルポリアクリレートとボリウＩ／タンポリア
クリレートの各プレポリマー混合物（商品名；　７８Ｂ
２０４　／モービル石油社製−硬化後のＴｇが１００　
’Ｃ以下）を用い、工しクトロンカーテン型電子線照射
装置（ＣＢ：１５０型／ＥＳ１社製）で３Ｍｒａｄの照
射線量で処理して樹脂成分を硬化させた以外は実施例１
と同様にして印刷用字被シートを得た。

比較例Ｊアセトアセチル化変性ポリビニルアルコールの代わりに
酸化澱粉（エースΔ／王子コンスターチ社製）を用いた
以外は実施例１と同様にして印刷用塗被シートを得た。

比較例２非晶質シリカの代わりにサテンホワイト（白石工業製）
の３０％分散液を用いた以外は、実施例１と同様にして
印刷用塗被シートを得た。

かくして得られた６種類の印刷用塗被シートの透明性（
％）を可視紫外分光光度計（［ＪＶＩＤＥＣ−５０５／
日本分光製）で測定波長５００ｎｍにおける光の透過率
で調べ、得られた結果を表−１に示した。なお、透明性
については数値が大きい程、透明度が高い。

また、Ｒ１印刷Ｊａ（明製作所製）を用いて印刷を行い
、得られた印刷物の表面強度及び印刷平滑を目視判定に
よって評価し、得られた結果を表１に併記した。

なお、表−１における表面強度及び印刷平滑の評価基準
は下記の通りである。

◎；極めて良好、　Ｏ；良好 △；劣る、　　　　×；極めて劣る表−１「効果」表−１の結果から明らかなように、本発明の方法で得ら
れた印刷用塗被シートは印刷適性、及び透明性に優れた
ものであった。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）透明な合成樹脂シートの表面に、平均粒子径が０
．５μｍ以下の非晶質シリカ及び／又は平均粒子径が０
．５μｍ以下のカオリンと接着剤を主成分とする透明な
塗被層を設けたことを特徴とする印刷用シート体。
（２）接着剤の主成分がポリビニルアルコール又は変成
ポリビニルアルコールである請求項（１）記載の印刷用
シート体。
（３）接着剤が、電離放射線硬化性樹脂組成物である請
求項（１）記載の印刷用シート体。