JPH0256626B2 - - Google Patents
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- JPH0256626B2 JPH0256626B2 JP16144081A JP16144081A JPH0256626B2 JP H0256626 B2 JPH0256626 B2 JP H0256626B2 JP 16144081 A JP16144081 A JP 16144081A JP 16144081 A JP16144081 A JP 16144081A JP H0256626 B2 JPH0256626 B2 JP H0256626B2
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N21/00—Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
- G01N21/84—Systems specially adapted for particular applications
- G01N21/88—Investigating the presence of flaws or contamination
- G01N21/94—Investigating contamination, e.g. dust
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- General Physics & Mathematics (AREA)
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- Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、微小なゴミ等の付着による異物欠陥
を検出する装置に関し、特に、LSI用フオトマス
ク、レテイクル等の基板上に欠陥として付着した
異物の検査装置に関する。
を検出する装置に関し、特に、LSI用フオトマス
ク、レテイクル等の基板上に欠陥として付着した
異物の検査装置に関する。
LSI用フオトマスクやウエハを製造する過程に
おいて、レテイクル、マスク等に異物が付着する
ことがあり、これらの異物は、製造されたマス
ク、ウエハの欠陥の原因となる。特に、縮小投影
型のパターン焼付け装置において、この欠陥は各
マスク・ウエハの全チツプに共通の欠陥として現
われるため、製造工程において厳重に検査する必
要がある。このため、一般には目視による異物検
査を行なうことが考えられるがこの方法は通常、
検査が何時間にもおよび、作業者の疲労を誘い、
検査率の低減を招いてしまう。そこで、近年、マ
スクやレテイクルに付着した異物のみをレーザビ
ーム等を照射して自動的に検出する装置が種々考
えられている。例えばマスクやレテイクルに垂直
にレーザビームを照射し、その光スポツトを2次
元的に走査する。このとき、マスクやレテイクル
上のパターンエツジ(クロム等の遮光部のエツ
ジ)からの散乱光は指向性が強く、異物からの散
乱光は無指向に発生する。そこでこれらの散約光
を弁別するように光電検出して、光スポツトの走
査位置からマスクやレテイクル上どの部分に異物
が付着しているのかを検査する装置が知られてい
る。ところが、この装置では、マスクやレテイク
ルの全面を光スポツトで走査するので、小さな異
物を精度よく検出するために光スポツトの径を小
さくすればそれだけ検査時間が長くなるという問
題があつた。
おいて、レテイクル、マスク等に異物が付着する
ことがあり、これらの異物は、製造されたマス
ク、ウエハの欠陥の原因となる。特に、縮小投影
型のパターン焼付け装置において、この欠陥は各
マスク・ウエハの全チツプに共通の欠陥として現
われるため、製造工程において厳重に検査する必
要がある。このため、一般には目視による異物検
査を行なうことが考えられるがこの方法は通常、
検査が何時間にもおよび、作業者の疲労を誘い、
検査率の低減を招いてしまう。そこで、近年、マ
スクやレテイクルに付着した異物のみをレーザビ
ーム等を照射して自動的に検出する装置が種々考
えられている。例えばマスクやレテイクルに垂直
にレーザビームを照射し、その光スポツトを2次
元的に走査する。このとき、マスクやレテイクル
上のパターンエツジ(クロム等の遮光部のエツ
ジ)からの散乱光は指向性が強く、異物からの散
乱光は無指向に発生する。そこでこれらの散約光
を弁別するように光電検出して、光スポツトの走
査位置からマスクやレテイクル上どの部分に異物
が付着しているのかを検査する装置が知られてい
る。ところが、この装置では、マスクやレテイク
ルの全面を光スポツトで走査するので、小さな異
物を精度よく検出するために光スポツトの径を小
さくすればそれだけ検査時間が長くなるという問
題があつた。
さらに、この装置では、異物がクロム等の遮光
部の上に付着しているのか、ガラス面(光透過
部)の上に付着しているのか、また、光透過部上
に付着した異物でも、それか被検査物のレーザ光
入射側の面に状着しているのか、その裏面に付着
しているのかを区別したりすること等のいわゆる
異物の付着状態を検査することができなかつた。
部の上に付着しているのか、ガラス面(光透過
部)の上に付着しているのか、また、光透過部上
に付着した異物でも、それか被検査物のレーザ光
入射側の面に状着しているのか、その裏面に付着
しているのかを区別したりすること等のいわゆる
異物の付着状態を検査することができなかつた。
そこで、本発明の目的は、被検査物上に付着し
た異物を高速に検出すると共に、異物の付着状態
を高速に検査できる欠陥検査装置を提供すること
にある。
た異物を高速に検出すると共に、異物の付着状態
を高速に検査できる欠陥検査装置を提供すること
にある。
本発明の実施例を説明する前に、被検査物に光
ビームを照射したとき、異物の付着状態に応じて
生じる散乱光の様子を第1,2,3図により説明
する。尚、ここで光ビームは被検査物上を斜入射
で照射するものとする。これは光ビームを垂直に
入射するよりも、異物からの散乱光とクロム等の
遮光部からの散乱光との分離を良くするためであ
る。
ビームを照射したとき、異物の付着状態に応じて
生じる散乱光の様子を第1,2,3図により説明
する。尚、ここで光ビームは被検査物上を斜入射
で照射するものとする。これは光ビームを垂直に
入射するよりも、異物からの散乱光とクロム等の
遮光部からの散乱光との分離を良くするためであ
る。
第1図は、被検査物としてマスクやレテイクル
(以下総称してフオトマスクとする。)のパターン
が描画された面に光ビームとしてのレーザ光を照
射し、フオトマスクのガラス板上に付着した異物
によるレーザ光の散乱と遮光部の上に付着した異
物による散乱の様子を示したものである。第2図
は、ガラス板上に付着した異物による散乱と、遮
光部のエツジ部による散乱との様子を示すもので
ある。第3図は、ガラス板の透明部の表面と裏面
とに付着した異物による散乱の様子を示すもので
ある。
(以下総称してフオトマスクとする。)のパターン
が描画された面に光ビームとしてのレーザ光を照
射し、フオトマスクのガラス板上に付着した異物
によるレーザ光の散乱と遮光部の上に付着した異
物による散乱の様子を示したものである。第2図
は、ガラス板上に付着した異物による散乱と、遮
光部のエツジ部による散乱との様子を示すもので
ある。第3図は、ガラス板の透明部の表面と裏面
とに付着した異物による散乱の様子を示すもので
ある。
第1図において、フオトマスク5のガラス板5
aに密着して設けられた遮光部5bを設けた面S1
(以下、この面のことをパターン面S1と呼ぶ。)に
斜入射したレーザ光1は、ガラス板5a又は遮光
部5bによつて正反射される。尚、図中、レーザ
光1以外の光束は散乱光のみを表わす。第1図に
おいて、集光レンズと光電素子とから成る受光部
Aはその正反射光を受光するように表わしてある
が、実際には、正反射したレーザ光を入射しない
ような位置に配置する。また受光部Aは、レーザ
光1の照射部分を斜めに見込むように配置する。
これはガラス板5aのパターン面S1や、遮光部5
bの表面の微細な凹凸によつて生じる散乱光をな
るべく受光しないようにするためである。
aに密着して設けられた遮光部5bを設けた面S1
(以下、この面のことをパターン面S1と呼ぶ。)に
斜入射したレーザ光1は、ガラス板5a又は遮光
部5bによつて正反射される。尚、図中、レーザ
光1以外の光束は散乱光のみを表わす。第1図に
おいて、集光レンズと光電素子とから成る受光部
Aはその正反射光を受光するように表わしてある
が、実際には、正反射したレーザ光を入射しない
ような位置に配置する。また受光部Aは、レーザ
光1の照射部分を斜めに見込むように配置する。
これはガラス板5aのパターン面S1や、遮光部5
bの表面の微細な凹凸によつて生じる散乱光をな
るべく受光しないようにするためである。
さらに、ガラス板5aのパターン面S1と反対側
の面S2(以下、裏面S2とする。)側には、集光レン
ズと光電素子を含む受光部Bが設けられる。この
受光部Bは、ガラス板5a(特にそのパターン面
S1)に対して、受光部Aと面対称の関係に配置さ
れており、裏面S2側からレーザ光1の照射部分を
斜めに見込んでいる。第1図で、受光部Bは、ガ
ラス板5aを直接透過したレーザ光を受光するよ
うに表わしてあるか、実際には、直接透過したレ
ーザ光は受光しないような位置に設ける。すなわ
ち、受光部A,Bは共に、異物から無指向に発生
する散乱光を受光するような位置に配置される。
の面S2(以下、裏面S2とする。)側には、集光レン
ズと光電素子を含む受光部Bが設けられる。この
受光部Bは、ガラス板5a(特にそのパターン面
S1)に対して、受光部Aと面対称の関係に配置さ
れており、裏面S2側からレーザ光1の照射部分を
斜めに見込んでいる。第1図で、受光部Bは、ガ
ラス板5aを直接透過したレーザ光を受光するよ
うに表わしてあるか、実際には、直接透過したレ
ーザ光は受光しないような位置に設ける。すなわ
ち、受光部A,Bは共に、異物から無指向に発生
する散乱光を受光するような位置に配置される。
そこで、図のように、ガラス板5aの透過部に
付着した異物iと、遮光部5bの上に付着した異
物jとから生じる散乱光のちがいについて説明す
る。
付着した異物iと、遮光部5bの上に付着した異
物jとから生じる散乱光のちがいについて説明す
る。
受光部Aによつて検出される光電信号の大きさ
は、異物i,jともほぼ同じになる。それは、異
物i,jにレーザ光1を照射したとき、異物i,
jの大きさが共に等しいものであれば、そこで無
指向に生じる散乱光1aの強さも等しくなるから
である。ところが、異物iで生じる一部の散乱光
1bはガラス板5aを透過して受光部Bに達す
る。一般に、散乱光1bは散乱光1aにくらべて
小さくなるが、受光部A,Bには異物iの付着に
よつて、共に何らかの光電信号が発生する。もち
ろん、遮光部5bに付着した異物jからの散乱光
は受光部Bに達しない。
は、異物i,jともほぼ同じになる。それは、異
物i,jにレーザ光1を照射したとき、異物i,
jの大きさが共に等しいものであれば、そこで無
指向に生じる散乱光1aの強さも等しくなるから
である。ところが、異物iで生じる一部の散乱光
1bはガラス板5aを透過して受光部Bに達す
る。一般に、散乱光1bは散乱光1aにくらべて
小さくなるが、受光部A,Bには異物iの付着に
よつて、共に何らかの光電信号が発生する。もち
ろん、遮光部5bに付着した異物jからの散乱光
は受光部Bに達しない。
そこで、受光部AとBの光電信号を調べること
により、異物がガラス板5aの透明部に付着した
ものなのか、遮光部5bに付着したものなのかを
判別することができる。
により、異物がガラス板5aの透明部に付着した
ものなのか、遮光部5bに付着したものなのかを
判別することができる。
ところで、遮光部5bのエツジ部では、かなり
指向性の強い反射光と、無指向性の散乱光とが生
じる。そこで、上記受光部A,Bをエツジ部から
の指向性の強い反射光をさけて散乱孔のみを受光
するように配置しても、その散乱光が異物による
ものなのか、エツジ部によるものなのかを判別す
る必要がある。このことについて、第2図に基づ
いて原理の説明をする。第2図においても、散乱
光を受光する受光部は、第1図と同様に配置す
る。斜入射されたレーザ光1はフオトマスク5の
パターン面S1で鏡面反射されるが、異物i又は回
路パターンとしての遮光部5bのエツジ部では散
乱される。(正反射光等は省略してある。)遮光部
5bは層の厚さが0.1μm程度でパターン面S1に密
着しているため、ガラス板5aの外部に直接向う
が散乱光1Cとガラス板5aの内部に向つて進む
散乱光1dとの強度はほぼ等しくなる。散乱光1
dはガラス板5aの内部を通過後、裏面S2より外
部に出る。一方、異物の大きさは数μm以上あり
異物iによつて散乱される光は、異物iが表面S1
より高く浮き上つているために、パターン面S1よ
りガラス板5aの内部に向つて進む散乱光1e
は、面S1の異物側に進む散乱光1fよりも弱い。
この傾向は、パターン面S1に対する受光部A,B
の受光方向の仰角を小さくすればするほど両者の
光電信号の大きさの相異として強くなる。この現
象は、面S1に密着した遮光部5bに対して散乱光
は表面波として振舞うが、異物jはその一部での
み表面S1に接触し、大部分は空間に突出している
ので、自由空間での散乱となり、散乱光がパター
ン面S1にすれすれの角度で入射すると、反射率が
高くなり、パターン面S1より内部に入る割合が少
ないことからも説明できる。従つてパターン面S1
の側で散乱光を受光部Aによつて検出すると共
に、裏面S2を通過した散乱光も同時に受光部Bに
よつて検出し、両者の光量の比が例えば2倍以上
あるかどうかという判定によつて、散乱が異物に
よるものか遮光部5bのエツジ部によるものかを
判別することができる。
指向性の強い反射光と、無指向性の散乱光とが生
じる。そこで、上記受光部A,Bをエツジ部から
の指向性の強い反射光をさけて散乱孔のみを受光
するように配置しても、その散乱光が異物による
ものなのか、エツジ部によるものなのかを判別す
る必要がある。このことについて、第2図に基づ
いて原理の説明をする。第2図においても、散乱
光を受光する受光部は、第1図と同様に配置す
る。斜入射されたレーザ光1はフオトマスク5の
パターン面S1で鏡面反射されるが、異物i又は回
路パターンとしての遮光部5bのエツジ部では散
乱される。(正反射光等は省略してある。)遮光部
5bは層の厚さが0.1μm程度でパターン面S1に密
着しているため、ガラス板5aの外部に直接向う
が散乱光1Cとガラス板5aの内部に向つて進む
散乱光1dとの強度はほぼ等しくなる。散乱光1
dはガラス板5aの内部を通過後、裏面S2より外
部に出る。一方、異物の大きさは数μm以上あり
異物iによつて散乱される光は、異物iが表面S1
より高く浮き上つているために、パターン面S1よ
りガラス板5aの内部に向つて進む散乱光1e
は、面S1の異物側に進む散乱光1fよりも弱い。
この傾向は、パターン面S1に対する受光部A,B
の受光方向の仰角を小さくすればするほど両者の
光電信号の大きさの相異として強くなる。この現
象は、面S1に密着した遮光部5bに対して散乱光
は表面波として振舞うが、異物jはその一部での
み表面S1に接触し、大部分は空間に突出している
ので、自由空間での散乱となり、散乱光がパター
ン面S1にすれすれの角度で入射すると、反射率が
高くなり、パターン面S1より内部に入る割合が少
ないことからも説明できる。従つてパターン面S1
の側で散乱光を受光部Aによつて検出すると共
に、裏面S2を通過した散乱光も同時に受光部Bに
よつて検出し、両者の光量の比が例えば2倍以上
あるかどうかという判定によつて、散乱が異物に
よるものか遮光部5bのエツジ部によるものかを
判別することができる。
次に、ガラス板5aの表と裏に付着した異物を
判別する原理について、第3図により説明する。
この図中、受光部A,Bは、レーザ光1の照射を
受けるフオトマスク上の部分から後方、すなわち
レーザ光1の入射側に斜めに設けられており、い
わゆる異物からの後方散乱光を受光する。ここで
は、レーザ光1をフオトマスク5のパターンの形
成されていない側の面、すなわち裏面S2に入射し
たとき、裏面S2に付着した異物kによるレーザ光
の散乱と、パターンが形成されている側のパター
ン面S1に付着した異物iによる散乱の違いを示し
ている。レーザ孔1は裏面S2に対し、斜入射し、
一部は反射し、一部は透過してパターン面S1に至
る。異物kによる散乱光1gは受光部Aによつて
光電変換される。また、パターン面S1の透明部分
に付着した異物iによる散乱光のうち、ガラス板
5aの内部を透過して裏面S2よりレーザ光入射面
に散乱光1hとなつて表われたものが受光部Aに
よつて光電変換される。ところで異物iによる散
乱光のうち、散乱孔1hとパターン面S1よりガラ
ス板5aの内部には入らない散乱光1iとを比較
すると、散乱光1hはパターン面S1及び裏面S2に
よる反射損失を受けるので、散乱光1iに比較し
て強度が弱い。この両者の強度比は受光部A,B
の散乱光の受光方向を裏面S2又はパターン面S1に
対してすれすれにすればするほど大きくなる傾向
にある。これは光の入射角が大きければ大きい程
表面での反射率が増すという事実に基づく。そこ
でレーザ光1のフオトマスク5に対する入射位置
を変化させながら、受光部A,Bの出力をモニタ
ーすると、第4図a,bのような信号がそれぞれ
得られる。ここで第4図a,bの縦軸は夫々受光
部A,Bの受光する散乱光の強さに比例した量
を、横軸は、時刻又はレーザスポツトのフオトマ
スク5に対する位置を表わすものとする。異物k
によるレーザ光の散乱では、第4図における信号
波形A1,B1のようになり、その信号の大きさ
PA1とPB1を比較すると、PA1の方がPB1の
3〜8倍位大きくなり、異物iによる散乱では、
信号波形A2,B2のような波形が得られ、大き
さPA2とPB2を比較すると、PB2の方がPA2
の3〜8倍位大きくなる。従つて、散乱光がある
大きさ以上となる時、受光部Aの受光部Bに対す
る出力比がK倍、例えば2倍以上あれば、異物は
レーザビーム入射側の裏面S2に付着していると判
断できる。
判別する原理について、第3図により説明する。
この図中、受光部A,Bは、レーザ光1の照射を
受けるフオトマスク上の部分から後方、すなわち
レーザ光1の入射側に斜めに設けられており、い
わゆる異物からの後方散乱光を受光する。ここで
は、レーザ光1をフオトマスク5のパターンの形
成されていない側の面、すなわち裏面S2に入射し
たとき、裏面S2に付着した異物kによるレーザ光
の散乱と、パターンが形成されている側のパター
ン面S1に付着した異物iによる散乱の違いを示し
ている。レーザ孔1は裏面S2に対し、斜入射し、
一部は反射し、一部は透過してパターン面S1に至
る。異物kによる散乱光1gは受光部Aによつて
光電変換される。また、パターン面S1の透明部分
に付着した異物iによる散乱光のうち、ガラス板
5aの内部を透過して裏面S2よりレーザ光入射面
に散乱光1hとなつて表われたものが受光部Aに
よつて光電変換される。ところで異物iによる散
乱光のうち、散乱孔1hとパターン面S1よりガラ
ス板5aの内部には入らない散乱光1iとを比較
すると、散乱光1hはパターン面S1及び裏面S2に
よる反射損失を受けるので、散乱光1iに比較し
て強度が弱い。この両者の強度比は受光部A,B
の散乱光の受光方向を裏面S2又はパターン面S1に
対してすれすれにすればするほど大きくなる傾向
にある。これは光の入射角が大きければ大きい程
表面での反射率が増すという事実に基づく。そこ
でレーザ光1のフオトマスク5に対する入射位置
を変化させながら、受光部A,Bの出力をモニタ
ーすると、第4図a,bのような信号がそれぞれ
得られる。ここで第4図a,bの縦軸は夫々受光
部A,Bの受光する散乱光の強さに比例した量
を、横軸は、時刻又はレーザスポツトのフオトマ
スク5に対する位置を表わすものとする。異物k
によるレーザ光の散乱では、第4図における信号
波形A1,B1のようになり、その信号の大きさ
PA1とPB1を比較すると、PA1の方がPB1の
3〜8倍位大きくなり、異物iによる散乱では、
信号波形A2,B2のような波形が得られ、大き
さPA2とPB2を比較すると、PB2の方がPA2
の3〜8倍位大きくなる。従つて、散乱光がある
大きさ以上となる時、受光部Aの受光部Bに対す
る出力比がK倍、例えば2倍以上あれば、異物は
レーザビーム入射側の裏面S2に付着していると判
断できる。
次に本発明の出発点となる欠陥検査装置の一例
を第5図及び第6図に基づき説明する。この例
は、被検査物として、複雑なパターンを有するフ
オトマスク等よりも、パターンがない素ガラス
や、比較的単純なパターンを有するマスクを検査
するのに適している。また、この例は、前述の原
理をより具体的に説明するための例であつて公知
ではない。
を第5図及び第6図に基づき説明する。この例
は、被検査物として、複雑なパターンを有するフ
オトマスク等よりも、パターンがない素ガラス
や、比較的単純なパターンを有するマスクを検査
するのに適している。また、この例は、前述の原
理をより具体的に説明するための例であつて公知
ではない。
第5図において、被検査物としてのフオトマス
ク5は載物台9の上に周辺部のみを支えられて載
置される。載物台9は、モータ6と送りネジ等に
より図中矢印4のように一次元に移動可能であ
る。ここで、フオトマスク5のパターン面を図示
の如く座標系xyzのx−y平面として定める。こ
の載物台9の移動量にはリニアエンコーダのよう
な測長器7によつて測定される。一方、レーザ光
源8からのレーザ光は適宜、エキスパンダー(不
図示)や集光レンズ3等の光学部材によつて任意
のビーム径に変換されて、単位面積あたりの光強
度を上げる。このレーザ光1は、バイブレータ、
ガルバノミラーの如き振動鏡を有するスキヤナー
2によつて、フオトマスク5上のx方向の範囲L
内を走査する。このとき走査するレーザ光1はフ
オトマスク5の表面(x−y平面)に対して、例
えば入射角70゜〜80゜で斜めに入射する。従つて、
レーザ光1のフオトマスク5上での照射部分は、
図中ほぼy方向に延びた楕円形状のスポツトとな
る。このため、スキヤナー2によつてレーザ光1
がフオトマスク5を走査する領域は、x方向に範
囲Lでy方向に所定の広がりをもつ帯状の領域と
なる。実際にレーザ光1がフオトマスク5の全面
を走査するために、前述のモータ6も同時に駆動
し、レーザ光1の走査速度よりも小さい速度でフ
オトマスク5をy方向に移動する。このとき測長
器7は、レーザ光1のフオトマスク5上における
y方向の照射位置に関連した測定値を出力する。
ク5は載物台9の上に周辺部のみを支えられて載
置される。載物台9は、モータ6と送りネジ等に
より図中矢印4のように一次元に移動可能であ
る。ここで、フオトマスク5のパターン面を図示
の如く座標系xyzのx−y平面として定める。こ
の載物台9の移動量にはリニアエンコーダのよう
な測長器7によつて測定される。一方、レーザ光
源8からのレーザ光は適宜、エキスパンダー(不
図示)や集光レンズ3等の光学部材によつて任意
のビーム径に変換されて、単位面積あたりの光強
度を上げる。このレーザ光1は、バイブレータ、
ガルバノミラーの如き振動鏡を有するスキヤナー
2によつて、フオトマスク5上のx方向の範囲L
内を走査する。このとき走査するレーザ光1はフ
オトマスク5の表面(x−y平面)に対して、例
えば入射角70゜〜80゜で斜めに入射する。従つて、
レーザ光1のフオトマスク5上での照射部分は、
図中ほぼy方向に延びた楕円形状のスポツトとな
る。このため、スキヤナー2によつてレーザ光1
がフオトマスク5を走査する領域は、x方向に範
囲Lでy方向に所定の広がりをもつ帯状の領域と
なる。実際にレーザ光1がフオトマスク5の全面
を走査するために、前述のモータ6も同時に駆動
し、レーザ光1の走査速度よりも小さい速度でフ
オトマスク5をy方向に移動する。このとき測長
器7は、レーザ光1のフオトマスク5上における
y方向の照射位置に関連した測定値を出力する。
また、フオトマスク5上に付着した異物からの
光情報、すなわち無指向に生じる散乱光を検出す
るために受光素子11,13が設けられている。
この受光素子のうち素子11は、前記受光部1に
相当し、レーザ光1が照射されるフオトマスク5
の表側から生じる散乱光を受光するように配置さ
れる。一方、受光素子13は、前記受光部Bに相
当し、裏側から生じる散乱光を受光するように配
置される。さらに、受光素子11と13の各受光
面にはレンズ10,12によつて散乱光が集光さ
れる。そしてレンズ10の光軸はx−y平面に対
して斜めになるように、レーザ材1の走査範囲L
のほぼ中央部をフオトマスク5の表側から見込む
ように定められる。一方、レンズ12の光軸は、
x−y平面に対してレンズ10の光軸と面対称に
なように定められる。また、レンズ10,12の
各光軸は走査範囲Lの長手方向に対して、斜めに
なるように、すなわち、x−z平面に対して小さ
な角度をなすように定められている。
光情報、すなわち無指向に生じる散乱光を検出す
るために受光素子11,13が設けられている。
この受光素子のうち素子11は、前記受光部1に
相当し、レーザ光1が照射されるフオトマスク5
の表側から生じる散乱光を受光するように配置さ
れる。一方、受光素子13は、前記受光部Bに相
当し、裏側から生じる散乱光を受光するように配
置される。さらに、受光素子11と13の各受光
面にはレンズ10,12によつて散乱光が集光さ
れる。そしてレンズ10の光軸はx−y平面に対
して斜めになるように、レーザ材1の走査範囲L
のほぼ中央部をフオトマスク5の表側から見込む
ように定められる。一方、レンズ12の光軸は、
x−y平面に対してレンズ10の光軸と面対称に
なように定められる。また、レンズ10,12の
各光軸は走査範囲Lの長手方向に対して、斜めに
なるように、すなわち、x−z平面に対して小さ
な角度をなすように定められている。
第6図において、受光素子11,12の各光電
信号は、各々増幅器100,101に入力する。
そして増幅された光電信号e1は2つの比較器10
3,104の夫々に入力する。また増幅された光
電信号e2は、増幅度Kの増幅器102を介して比
較器104の他方の入力に印加される。尚、受光
素子11,13の受光量が等しいとき、信号e1,
e2は共に同一の大きさとなる。さらに、比較器1
03の他方の入力には、スライスレベル発生器1
06からのスライス電圧Vsが印加される。そし
て、比較器103,104の各出力はアンド回路
105に印加する。このスライスレベル発生器1
06は、スキヤナー2を振動するための走査信号
SCに同期してスライス電圧Vsの大きさを変え
る。これは、レーザ光1の走査により受光素子1
1からレーザ光1の照射位置までの距離が変化す
る。すなわち、レンズ10の散乱光受光の立体角
が変化するためである。そこで、走査に同期し
て、レーザ光1の照射位置に応じてスライス電圧
Vsを可変するように構成する。
信号は、各々増幅器100,101に入力する。
そして増幅された光電信号e1は2つの比較器10
3,104の夫々に入力する。また増幅された光
電信号e2は、増幅度Kの増幅器102を介して比
較器104の他方の入力に印加される。尚、受光
素子11,13の受光量が等しいとき、信号e1,
e2は共に同一の大きさとなる。さらに、比較器1
03の他方の入力には、スライスレベル発生器1
06からのスライス電圧Vsが印加される。そし
て、比較器103,104の各出力はアンド回路
105に印加する。このスライスレベル発生器1
06は、スキヤナー2を振動するための走査信号
SCに同期してスライス電圧Vsの大きさを変え
る。これは、レーザ光1の走査により受光素子1
1からレーザ光1の照射位置までの距離が変化す
る。すなわち、レンズ10の散乱光受光の立体角
が変化するためである。そこで、走査に同期し
て、レーザ光1の照射位置に応じてスライス電圧
Vsを可変するように構成する。
この構成において、増幅器102の増幅率K
は、1.5〜2.5の範囲、例えば2に定められてい
る。これは、レーザ光1の入射側に付着した異物
から生じる散乱光のうち、入射側に生じる散乱光
の大きさと、フオトマスク5を透過した散乱光の
大きさとの比が第3図、4図で説明したように2
倍以上になるからである。
は、1.5〜2.5の範囲、例えば2に定められてい
る。これは、レーザ光1の入射側に付着した異物
から生じる散乱光のうち、入射側に生じる散乱光
の大きさと、フオトマスク5を透過した散乱光の
大きさとの比が第3図、4図で説明したように2
倍以上になるからである。
また、比較器103は、信号e1がスライス電圧
Vsよりも大きいときのみ論理値「1」を出力す
る。また、比較器104は信号e1と信号e2をK倍
にしたKe2を比較して、e1>Ke2のときのみ論理
値「1」を出力する。従つてアンド回路105は
比較器103,104の出力が共に論理値「1」
のときのみ、論理値「1」を発生する。
Vsよりも大きいときのみ論理値「1」を出力す
る。また、比較器104は信号e1と信号e2をK倍
にしたKe2を比較して、e1>Ke2のときのみ論理
値「1」を出力する。従つてアンド回路105は
比較器103,104の出力が共に論理値「1」
のときのみ、論理値「1」を発生する。
次に第5図及び第6図の例の作用、動作を説明
する。まず異物がレーザ光の入射側の面に付着し
ていた場合、レーザ光1がその異物のみを照射す
ると、信号e1は、スラスイ電圧Vsよりも大きく
なり、比較器103は論理値「1」よりも大きく
なり、比較器103は論理値「1」を出力する。
また、このとき、e1>Ke2になり、比較器104
も論理値「1」を出力する。このためアンド回路
105は論理「1」を発生する。
する。まず異物がレーザ光の入射側の面に付着し
ていた場合、レーザ光1がその異物のみを照射す
ると、信号e1は、スラスイ電圧Vsよりも大きく
なり、比較器103は論理値「1」よりも大きく
なり、比較器103は論理値「1」を出力する。
また、このとき、e1>Ke2になり、比較器104
も論理値「1」を出力する。このためアンド回路
105は論理「1」を発生する。
次に異物が裏面に付着していた場合、レーザ光
1は、フオトマスク5に斜入射しているから、大
部分がフオトマスク5のガラス面で正反射し、一
部が裏面の異物を照射する。このため、異物から
の散乱光のうち、受光素子11に達する散乱光
は、受光素子13に達する散乱光よりも小さな
値、すなわちe1<Ke2になり、比較器104は論
理値「0」を出力する。このため、このときe1>
Vsが成立していたとしても、アンド回路105
は論理値「0」を発生する。また、遮光部のエツ
ジ部から散乱光が生じた場合、第2図に示したよ
うに、受光素子11,13の受光量はほぼ等しく
なるから、e1<Ke2となり、比較器104は論理
値「0」を出力する。従つてアンド回路105は
論理値「0」を発生する。
1は、フオトマスク5に斜入射しているから、大
部分がフオトマスク5のガラス面で正反射し、一
部が裏面の異物を照射する。このため、異物から
の散乱光のうち、受光素子11に達する散乱光
は、受光素子13に達する散乱光よりも小さな
値、すなわちe1<Ke2になり、比較器104は論
理値「0」を出力する。このため、このときe1>
Vsが成立していたとしても、アンド回路105
は論理値「0」を発生する。また、遮光部のエツ
ジ部から散乱光が生じた場合、第2図に示したよ
うに、受光素子11,13の受光量はほぼ等しく
なるから、e1<Ke2となり、比較器104は論理
値「0」を出力する。従つてアンド回路105は
論理値「0」を発生する。
尚、スライス電圧Vsの大きさは、異物の検知
能力に関連し、スライス電圧Vsが小さければ小
さいほど、より小さな異物の検出が可能となる。
能力に関連し、スライス電圧Vsが小さければ小
さいほど、より小さな異物の検出が可能となる。
このように、異物がフオトマスク5の表側(レ
ーザ光入射側)に付着していたときのみ、検査結
果としてアンド回路105は論理値「1」を出力
する。
ーザ光入射側)に付着していたときのみ、検査結
果としてアンド回路105は論理値「1」を出力
する。
以上述べた如く、この例は回路パターン等によ
る散乱が弱く、大きな異物の検出しか要求されな
い場合に、きわめて簡単な構成で、異物の付着状
態として表側と裏側のどちらの面に付着している
のかを弁別して高速に検査できる特徴を備えるも
のである。
る散乱が弱く、大きな異物の検出しか要求されな
い場合に、きわめて簡単な構成で、異物の付着状
態として表側と裏側のどちらの面に付着している
のかを弁別して高速に検査できる特徴を備えるも
のである。
以上はレーザ光を、回路パターンが形成された
面側から入射し、入射した面に付着した異物の検
出を行なう場合について述べたものである。とこ
ろで、縮小投影露光装置に用いられるレテイク
ル、マスクでは、回路パターン側に付着した異物
だけでなく、裏面のパターンのない面に付着した
異物も転写されてしまう。1/10倍の縮小レンズを
用いると、転写されるパターンのない裏面に付着
した異物で転写可能な最小の大きさは、回路パタ
ーンのある面に付着した異物で転写可能な最小の
大きさの長さで約1.5倍、面積比で約2倍である。
従つて裏面に付着した異物の検出も、必要な感度
で行なうことが必要である。裏面の異物を検出す
るには第5図及び第6図の例で説明した装置にお
いて、フオトマスクを裏返した形で使用すればよ
い。ところがこのようにしても、複雑なパターン
を有するフオトマスクでは次のような問題が生じ
る。即ち、回路パターンのない面側の異物による
散乱光の検出強度と異物の大きさとの関係によ
り、異物の大きさを判定しようとする場合、回路
パターン面側の異物による散乱光の検出強度と異
物の大きさの関係は違つたものになるので、異物
の大きさの判定に誤りを生じろことになる。それ
ばかりか、パターンの遮光部のエツジからの散乱
光の影響によつて異物の検出そのものも困難とな
る。
面側から入射し、入射した面に付着した異物の検
出を行なう場合について述べたものである。とこ
ろで、縮小投影露光装置に用いられるレテイク
ル、マスクでは、回路パターン側に付着した異物
だけでなく、裏面のパターンのない面に付着した
異物も転写されてしまう。1/10倍の縮小レンズを
用いると、転写されるパターンのない裏面に付着
した異物で転写可能な最小の大きさは、回路パタ
ーンのある面に付着した異物で転写可能な最小の
大きさの長さで約1.5倍、面積比で約2倍である。
従つて裏面に付着した異物の検出も、必要な感度
で行なうことが必要である。裏面の異物を検出す
るには第5図及び第6図の例で説明した装置にお
いて、フオトマスクを裏返した形で使用すればよ
い。ところがこのようにしても、複雑なパターン
を有するフオトマスクでは次のような問題が生じ
る。即ち、回路パターンのない面側の異物による
散乱光の検出強度と異物の大きさとの関係によ
り、異物の大きさを判定しようとする場合、回路
パターン面側の異物による散乱光の検出強度と異
物の大きさの関係は違つたものになるので、異物
の大きさの判定に誤りを生じろことになる。それ
ばかりか、パターンの遮光部のエツジからの散乱
光の影響によつて異物の検出そのものも困難とな
る。
そこで、次に示すような例が考えられる。この
例は、前述の第5図及び第6図の例をさらに発展
させたものであり、公知ではないが本発明の基礎
となる技術として開示する。
例は、前述の第5図及び第6図の例をさらに発展
させたものであり、公知ではないが本発明の基礎
となる技術として開示する。
そこで、本発明の基礎となる技術(以下、基礎
技術とする)を第7図乃至第9図に基づいて説明
する。第7図は、欠陥検査装置の基礎技術による
斜視図を示し、第5図に示した例と異なる点は、
さらにもう1組の受光部を設けたことである。第
8図は、異物からの散乱光による各受光素子の光
電出力の様子を示す図である。さらに第9図は、
この基礎技術に適した検出回路の接続図である。
技術とする)を第7図乃至第9図に基づいて説明
する。第7図は、欠陥検査装置の基礎技術による
斜視図を示し、第5図に示した例と異なる点は、
さらにもう1組の受光部を設けたことである。第
8図は、異物からの散乱光による各受光素子の光
電出力の様子を示す図である。さらに第9図は、
この基礎技術に適した検出回路の接続図である。
第7図において、第5図の例と同一の構成、作
用を有するものは説明を省略する。この基礎技術
において、さらにフオトマスク5のレーザ光1の
入射側と、それと反対側にほぼ等しい受光立体角
を有する受光系を設ける。この受光系は第7図に
示すように、フオトマスク5の表側(レーザ光入
射側)を斜めに見込む集光レンズ20と受光素子
21、及びフオトマスク5の裏側を斜めに見込む
集光レンズ22と受光素子23とから構成されて
いる。もちろん、レンズ20,22の各光軸は、
走査範囲Lのほぼ中央部を向いている。さらに、
その各光軸は、走査範囲Lの長手方向xを含む面
(xyz座標系のx−z面と平行な面)と一致する
ように定められている。また、この際、レンズ2
0とレンズ10の光軸が成す角度は30〜45゜度前
後に定められる。レンズ22とレンズ12の光軸
が成す角度についても同様である。
用を有するものは説明を省略する。この基礎技術
において、さらにフオトマスク5のレーザ光1の
入射側と、それと反対側にほぼ等しい受光立体角
を有する受光系を設ける。この受光系は第7図に
示すように、フオトマスク5の表側(レーザ光入
射側)を斜めに見込む集光レンズ20と受光素子
21、及びフオトマスク5の裏側を斜めに見込む
集光レンズ22と受光素子23とから構成されて
いる。もちろん、レンズ20,22の各光軸は、
走査範囲Lのほぼ中央部を向いている。さらに、
その各光軸は、走査範囲Lの長手方向xを含む面
(xyz座標系のx−z面と平行な面)と一致する
ように定められている。また、この際、レンズ2
0とレンズ10の光軸が成す角度は30〜45゜度前
後に定められる。レンズ22とレンズ12の光軸
が成す角度についても同様である。
従つてここでは、異物による散乱光と回路パタ
ーンによる散乱光の指向性がフオトマスク5の表
側に進む光について異なることを利用する上に、
さらに異物と回路パターンとによつてフオトマス
ク5の表側と裏側に進む光の強度比の違いも利用
して、異物の検査を行う。
ーンによる散乱光の指向性がフオトマスク5の表
側に進む光について異なることを利用する上に、
さらに異物と回路パターンとによつてフオトマス
ク5の表側と裏側に進む光の強度比の違いも利用
して、異物の検査を行う。
第8図a,b,c,dは受光素子21,11,
23,13からの光電信号の大きさをそれぞれ縦
軸にとり、横軸に、第8図a〜d共通に時間をと
つて示したものである。レーザ光1のスポツトを
フオトマスク5上で等速走査すれば、横軸はスポ
ツト位置にも対応している。レーザ光が回路パタ
ーンに入射して散乱された場合、第7図の光電素
子21,11,23,13からの出力は第8図で
それぞれA1,B1,C1,D1のようになり、
それぞれのピーク値はPA1,PB1,PC1,PD
1となる。この場合、散乱光に指向性があるため
に、受光素子21と11の光電出力として、ピー
クPB1よりもPA1の方が大きいが、完全な指向
性ではないので、ピークPB1は零ではない。フ
オトマスク5の裏側の受光素子23,13の出力
ピーク値PC1、PD1はそれぞれPA1、PB1に近い
値を持つている。このことは、前記第2図で説明
した通りである。ところが、異物によつてレーザ
光が散乱された場合、各受光素子からの出力はA
2,B2,C2,D2となり、それぞれピーク値
はPA2,PB2,PC2,PD2となる。散乱光の
指向性が少ないために、PA2とPB2の間では差
は小さいが、PA2とPC2の間、及びPB2とPD
2の間には大きな差があり、3〜8倍位の比で
PA2,PB2の方が大きい。回路パターンからの
散乱信号のうち例えば小さい方のピーク値PB1
より小さなレベルSLをスライス電圧として、第
8図a,bの各信号をスライスし、できるだけ小
さな異物による弱い散乱光を検出しようとした場
合、このままでは回路パターンも異物として判定
してしまう。しかし、第7図の受光素子21と受
光素子23の出力の比、及び受光素子11と受光
素13の出力の比を求め、第8図aの信号がSL
を越え、かつ第8図bの信号もSLを越えている
場合に、さらにこの比が一定以上例えば2倍以上
ある場合にのみ異物と判定すれば、上記のような
低いレベルSLを用いても異物のみを正しく検出
できる。
23,13からの光電信号の大きさをそれぞれ縦
軸にとり、横軸に、第8図a〜d共通に時間をと
つて示したものである。レーザ光1のスポツトを
フオトマスク5上で等速走査すれば、横軸はスポ
ツト位置にも対応している。レーザ光が回路パタ
ーンに入射して散乱された場合、第7図の光電素
子21,11,23,13からの出力は第8図で
それぞれA1,B1,C1,D1のようになり、
それぞれのピーク値はPA1,PB1,PC1,PD
1となる。この場合、散乱光に指向性があるため
に、受光素子21と11の光電出力として、ピー
クPB1よりもPA1の方が大きいが、完全な指向
性ではないので、ピークPB1は零ではない。フ
オトマスク5の裏側の受光素子23,13の出力
ピーク値PC1、PD1はそれぞれPA1、PB1に近い
値を持つている。このことは、前記第2図で説明
した通りである。ところが、異物によつてレーザ
光が散乱された場合、各受光素子からの出力はA
2,B2,C2,D2となり、それぞれピーク値
はPA2,PB2,PC2,PD2となる。散乱光の
指向性が少ないために、PA2とPB2の間では差
は小さいが、PA2とPC2の間、及びPB2とPD
2の間には大きな差があり、3〜8倍位の比で
PA2,PB2の方が大きい。回路パターンからの
散乱信号のうち例えば小さい方のピーク値PB1
より小さなレベルSLをスライス電圧として、第
8図a,bの各信号をスライスし、できるだけ小
さな異物による弱い散乱光を検出しようとした場
合、このままでは回路パターンも異物として判定
してしまう。しかし、第7図の受光素子21と受
光素子23の出力の比、及び受光素子11と受光
素13の出力の比を求め、第8図aの信号がSL
を越え、かつ第8図bの信号もSLを越えている
場合に、さらにこの比が一定以上例えば2倍以上
ある場合にのみ異物と判定すれば、上記のような
低いレベルSLを用いても異物のみを正しく検出
できる。
第9図は本発明の基礎技術としての検出回路の
ブロツク図であつて、第7図に示した受光素子2
1,11,23,13は夫々、増幅器110,1
11,112,113に入力する。この4つの増
幅器110〜113は、受光素子21,11,2
3,13に入射する光量が共に等しければ、その
出力信号e1,e2,e3,e4も等しくなるように作ら
れている。比較器114は、出力信号e1と、第8
図aに示したレベルSLとしてスライス電圧Vs1と
を比較して、e1>Vs1のとき論理値「1」を出力
する。比較器115は、出力信号e2と第8図bに
示したレベルSLとしてのスライス電圧Vs2とを比
較してe2>Vs2のとき論理値「1」を出力する。
また、異物とエツジ部とによりフオトマスク5の
表側と裏側に生じる散乱光のちがいを判別するた
めに、出力信号e3とe4は夫々増幅度Kの増幅器1
16,117に入力する。この増幅度Kは、第6
図の例と同様に1.5〜2.5の範囲の1つの値、例え
ば2に定められている。比較器118は、出力信
号e1と増幅器116の出力信号Ke3とを比較し
て、e1>Ke3のときのみ論理値「1」を出力す
る。比較器119は出力信号e2と増幅器117の
出力信号Ke4とを比較して、e2>Ke4のときのに
論理値「1」を出力する。そして、比較器11
4,115,118,119の各出力はアンド回
路120に入力し、アンドが成立したとき、検査
結果として異物が存在することを表わす論理値
「1」を発生する。またスライス電圧Vs1,Vs2は
スライスレベル発生器121から出力され、第6
図の例と同様、走査信号SCに応答してその大き
さが変化する。ただし、スライス電圧Vs1,Vs2
の個々の大きさ、変化の程度は、少しずつ異なつ
ている。このことについて、第10図a,bによ
り説明する。第10図aは第7図における斜視図
をフオトマスク5の上方から見たときの図であ
る。
ブロツク図であつて、第7図に示した受光素子2
1,11,23,13は夫々、増幅器110,1
11,112,113に入力する。この4つの増
幅器110〜113は、受光素子21,11,2
3,13に入射する光量が共に等しければ、その
出力信号e1,e2,e3,e4も等しくなるように作ら
れている。比較器114は、出力信号e1と、第8
図aに示したレベルSLとしてスライス電圧Vs1と
を比較して、e1>Vs1のとき論理値「1」を出力
する。比較器115は、出力信号e2と第8図bに
示したレベルSLとしてのスライス電圧Vs2とを比
較してe2>Vs2のとき論理値「1」を出力する。
また、異物とエツジ部とによりフオトマスク5の
表側と裏側に生じる散乱光のちがいを判別するた
めに、出力信号e3とe4は夫々増幅度Kの増幅器1
16,117に入力する。この増幅度Kは、第6
図の例と同様に1.5〜2.5の範囲の1つの値、例え
ば2に定められている。比較器118は、出力信
号e1と増幅器116の出力信号Ke3とを比較し
て、e1>Ke3のときのみ論理値「1」を出力す
る。比較器119は出力信号e2と増幅器117の
出力信号Ke4とを比較して、e2>Ke4のときのに
論理値「1」を出力する。そして、比較器11
4,115,118,119の各出力はアンド回
路120に入力し、アンドが成立したとき、検査
結果として異物が存在することを表わす論理値
「1」を発生する。またスライス電圧Vs1,Vs2は
スライスレベル発生器121から出力され、第6
図の例と同様、走査信号SCに応答してその大き
さが変化する。ただし、スライス電圧Vs1,Vs2
の個々の大きさ、変化の程度は、少しずつ異なつ
ている。このことについて、第10図a,bによ
り説明する。第10図aは第7図における斜視図
をフオトマスク5の上方から見たときの図であ
る。
ここで、レーザ光1のフオトマスク5上の走査
範囲Lにおいて、その中央部を位置C1、両端部
を各々位置C2、C3とする。前述のように、受光
素子21と11とから位置C1までの各距離は共
に等しい。そこで、同一の異物が位置C1、C2、
C3に付着していたものとして以下に述べる。
範囲Lにおいて、その中央部を位置C1、両端部
を各々位置C2、C3とする。前述のように、受光
素子21と11とから位置C1までの各距離は共
に等しい。そこで、同一の異物が位置C1、C2、
C3に付着していたものとして以下に述べる。
異物が位置C1に付着していた場合、その異物
から生じる散乱光に対して受光素子21,11の
各受光立体角はほぼ等しくなるから、前述の信号
e1,e2の大きさもほぼ等しくなる。このためレー
ザ光1のスポツトが位置C1にあるとき、スライ
ス電圧Vs1,Vs2は等しい大きさに定められる。
から生じる散乱光に対して受光素子21,11の
各受光立体角はほぼ等しくなるから、前述の信号
e1,e2の大きさもほぼ等しくなる。このためレー
ザ光1のスポツトが位置C1にあるとき、スライ
ス電圧Vs1,Vs2は等しい大きさに定められる。
また異物が位置C2に付着していた場合、受光
素子21の受光量よりも、受光素子11の受光量
の方が多くなる。このため信号e2の方が信号e1よ
りも大きくなるから、スライス電圧はVs2>Vs1
に定める必要がある。しかしながら、位置C2は
各受光素子21,11から共に遠方にあるため、
信号e1,e2にはそれ程大きな差がない。従つて、
スライス電圧Vs1,Vs2はほぼ等しい大きさで、
Vs2>Vs1を満足し、位置C1のときのスライス電
圧よりも小さく定められる。一方、異物が位置
C3に付着した場合、位置C3は受光素子21に最
も近づいた場所であるから、信号e1は極めて大き
な値となる。また、受光素子11は、位置C3を
見込む受光立体角が、位置C1、C2に対して大き
く変化するから、信号e2は位置C1、C2でのそれよ
りも小さな値となる。このため、スライス電圧は
かなり大きな差でVs1>Vs2を満足し、位置C1の
ときのスライス電圧よりもそれぞれ大きく定めら
れる。
素子21の受光量よりも、受光素子11の受光量
の方が多くなる。このため信号e2の方が信号e1よ
りも大きくなるから、スライス電圧はVs2>Vs1
に定める必要がある。しかしながら、位置C2は
各受光素子21,11から共に遠方にあるため、
信号e1,e2にはそれ程大きな差がない。従つて、
スライス電圧Vs1,Vs2はほぼ等しい大きさで、
Vs2>Vs1を満足し、位置C1のときのスライス電
圧よりも小さく定められる。一方、異物が位置
C3に付着した場合、位置C3は受光素子21に最
も近づいた場所であるから、信号e1は極めて大き
な値となる。また、受光素子11は、位置C3を
見込む受光立体角が、位置C1、C2に対して大き
く変化するから、信号e2は位置C1、C2でのそれよ
りも小さな値となる。このため、スライス電圧は
かなり大きな差でVs1>Vs2を満足し、位置C1の
ときのスライス電圧よりもそれぞれ大きく定めら
れる。
以上述べた位置C1〜C3に対する各スライス電
圧の変化の様子を第10図bに示す。第10図b
で、縦軸はスライス電圧の大きさを、横軸には走
査範囲Lの位置を取つてある。
圧の変化の様子を第10図bに示す。第10図b
で、縦軸はスライス電圧の大きさを、横軸には走
査範囲Lの位置を取つてある。
前述のように、スライス電圧Vs1,Vs2の大き
さは位置C1において、共に等しくなり、位置C2
において、Vs2>Vs1、位置C3においてVs1>Vs2
となるように連続的に変化する。この変化は、か
らなずしも直線的になるとは限らず、スライス電
圧Vs1の変化のように、曲線的になることが多
い。この曲線的な変化を得るには、スライスレベ
ル発生器121に例えば対数特性を有する変換回
路や、折線近似回路等を用いればよい。
さは位置C1において、共に等しくなり、位置C2
において、Vs2>Vs1、位置C3においてVs1>Vs2
となるように連続的に変化する。この変化は、か
らなずしも直線的になるとは限らず、スライス電
圧Vs1の変化のように、曲線的になることが多
い。この曲線的な変化を得るには、スライスレベ
ル発生器121に例えば対数特性を有する変換回
路や、折線近似回路等を用いればよい。
次に第9図に示した回路の動作を説明する。パ
ターンのエツジ部から生じた散乱光に対して、こ
の散乱光は指向性が強く、例えば受光素子21の
受光量よりも受光素子11の受光量の方が大きく
なつたとする。このため、出力信号e1とe2はe2>
e1になる。さらに、第2図で示したように、受光
素子23,13の受光量も夫々対をなす受光素子
21,11の受光量とほぼ等しくなり、出力信号
e3とe4は、e3≒e1、e4≒e2となる。
ターンのエツジ部から生じた散乱光に対して、こ
の散乱光は指向性が強く、例えば受光素子21の
受光量よりも受光素子11の受光量の方が大きく
なつたとする。このため、出力信号e1とe2はe2>
e1になる。さらに、第2図で示したように、受光
素子23,13の受光量も夫々対をなす受光素子
21,11の受光量とほぼ等しくなり、出力信号
e3とe4は、e3≒e1、e4≒e2となる。
このため、e1<Ke3、e2<Ke4であり、比較器
118,119は共に論理値「0」を出力する。
従つてエツジ部からの散乱光に対して、アンド回
路120は論理値「0」を発生する。
118,119は共に論理値「0」を出力する。
従つてエツジ部からの散乱光に対して、アンド回
路120は論理値「0」を発生する。
また、フオトマスクのパターン面に付着した異
物から散乱光が生じた場合、出力信号e1,e2は共
にスライス電圧Vs1,Vs2よりも大きくなり、ま
た出力信号e3,e4は、夫々出力信号e1,e2に対し
て1/3〜1/8倍の大きさになる。そして、出力信号
e3,e4はK倍になるが、Kが1.5〜2.5に定められ
ているため、e1>Ke3、e2>Ke4となる。このた
め、比較回路114,115,118,119は
共に論理値「1」を出力し、アンド回路120は
論理値「1」を出力する。
物から散乱光が生じた場合、出力信号e1,e2は共
にスライス電圧Vs1,Vs2よりも大きくなり、ま
た出力信号e3,e4は、夫々出力信号e1,e2に対し
て1/3〜1/8倍の大きさになる。そして、出力信号
e3,e4はK倍になるが、Kが1.5〜2.5に定められ
ているため、e1>Ke3、e2>Ke4となる。このた
め、比較回路114,115,118,119は
共に論理値「1」を出力し、アンド回路120は
論理値「1」を出力する。
フオトマスクの裏面に付着した異物から散乱光
が生じた場合、第3図に示したように、受光素子
23,13の受光量は、受光素子21,11の受
光量よりも大きくなる。このためかならずe1<
Ke3、e3<Ke4となり、比較器118,119の
各出力は共に論理値「0」となる。従つて、裏面
に付着した異物に対して、アンド回路120は論
理値「0」を出力する。
が生じた場合、第3図に示したように、受光素子
23,13の受光量は、受光素子21,11の受
光量よりも大きくなる。このためかならずe1<
Ke3、e3<Ke4となり、比較器118,119の
各出力は共に論理値「0」となる。従つて、裏面
に付着した異物に対して、アンド回路120は論
理値「0」を出力する。
以上のように、本発明の基礎技術によれば、パ
ターンのエツジ部で生じる散乱光を選択的に強く
受光するように受光素子11,13の対と受光素
子21,23の対との2つの対を設けてあるの
で、複雑なパターンを有するフオトマスクに対し
ても、そのパターンによる散乱の影響をさけて付
着した異物を正確に検出することができる。
ターンのエツジ部で生じる散乱光を選択的に強く
受光するように受光素子11,13の対と受光素
子21,23の対との2つの対を設けてあるの
で、複雑なパターンを有するフオトマスクに対し
ても、そのパターンによる散乱の影響をさけて付
着した異物を正確に検出することができる。
ところが、このような検出回路において、さら
に問題となるのは、パターンによる散乱光が極め
て強い場合、被検査物の表裏からの散乱光の強度
比較が不能となることである。
に問題となるのは、パターンによる散乱光が極め
て強い場合、被検査物の表裏からの散乱光の強度
比較が不能となることである。
そこで、この問題を解決するための本発明によ
る実施例を以下で説明する。
る実施例を以下で説明する。
本発明の第1の実施例として、第9図に示した
検出回路の構成を変えたものを第11図により説
明する。基本的な構成は第9図で説明した検出回
路と同じである。しかし、この実施例では、レー
ザ光入射側に配置した受光素子21,11のう
ち、出力が小さい方の受光素子に着目し、その受
光素子と対をなすように、裏面側に配置された受
光素子との間で、出力の比がK倍以上あるかどう
かを判別するように構成されている。
検出回路の構成を変えたものを第11図により説
明する。基本的な構成は第9図で説明した検出回
路と同じである。しかし、この実施例では、レー
ザ光入射側に配置した受光素子21,11のう
ち、出力が小さい方の受光素子に着目し、その受
光素子と対をなすように、裏面側に配置された受
光素子との間で、出力の比がK倍以上あるかどう
かを判別するように構成されている。
第11図において、第9図と同じ作用、動作す
るものについては同一の符号をつけてある。そこ
で、第9図と異なる構成について説明する。増幅
器110,111の各出力信号e1,e2は、コンパ
レータ130に入力し、出力信号e1,e2の大小を
検出する。このコンパレータ130は例えばe1>
e2のとき、論理値「1」を出力し、e1<e2のとき
論理値「0」を出力する。コンパレータ130の
そのままの出力と、その出力をインバータ131
で反転したものとは夫々アンドゲート133,1
32の一方の入力に接続される。また、アンドゲ
ート132,133の他方の入力には、夫々比較
器118,119からの出力信号が接続される。
このアンドゲート132,133の各出力信号は
オアゲート134を介して、検査結果を発生する
アンド回路120へ入力する。
るものについては同一の符号をつけてある。そこ
で、第9図と異なる構成について説明する。増幅
器110,111の各出力信号e1,e2は、コンパ
レータ130に入力し、出力信号e1,e2の大小を
検出する。このコンパレータ130は例えばe1>
e2のとき、論理値「1」を出力し、e1<e2のとき
論理値「0」を出力する。コンパレータ130の
そのままの出力と、その出力をインバータ131
で反転したものとは夫々アンドゲート133,1
32の一方の入力に接続される。また、アンドゲ
ート132,133の他方の入力には、夫々比較
器118,119からの出力信号が接続される。
このアンドゲート132,133の各出力信号は
オアゲート134を介して、検査結果を発生する
アンド回路120へ入力する。
このような構成において、例えば受光素子21
の受光量が受光素子11の受光量よりも大きい場
合(パターンのエツジ部等の散乱による)出力信
号e1,e2はe1>e2となる。このためコンパレータ
130は論理値「1」を出力し、アンドゲート1
32は閉じられ、アンドゲート133は開かれ
る。従つてこの時比較器118,119が例えば
共に論理値「1」を出力していれば、比較器11
9の出力のみがアンドゲート133を介してオア
ゲート134に印加される。
の受光量が受光素子11の受光量よりも大きい場
合(パターンのエツジ部等の散乱による)出力信
号e1,e2はe1>e2となる。このためコンパレータ
130は論理値「1」を出力し、アンドゲート1
32は閉じられ、アンドゲート133は開かれ
る。従つてこの時比較器118,119が例えば
共に論理値「1」を出力していれば、比較器11
9の出力のみがアンドゲート133を介してオア
ゲート134に印加される。
このようにオアゲート134の出力は、受光素
子21,11のうち受光量の少ない方の受光素子
と、それと対になる受光素子(素子23,13の
いずれか一方)との光電信号の比によつて異物が
エツジ部かを判別した結果を表わす。
子21,11のうち受光量の少ない方の受光素子
と、それと対になる受光素子(素子23,13の
いずれか一方)との光電信号の比によつて異物が
エツジ部かを判別した結果を表わす。
以上のように、本実施例の如く出力信号e1とe2
の小さい方を選択することは、回路パターンの散
乱の影響の小さい受光方向を選択することを意味
し、細かい回路パターンから指向性の強い散乱光
が一方向の受光系のみに入り、信号処理系の飽
和、特に増幅器の出力信号の飽和を引き起して、
被検査物の表裏の受光系の強度比較が不能となる
のを防止するのみならず、フオトマスクの表裏を
見込む受光系の集光レンズの幾何学的配置に誤差
があつて、表裏の集光方向が完全に対称でない場
合、異物の誤検出を低減するという利点もある。
の小さい方を選択することは、回路パターンの散
乱の影響の小さい受光方向を選択することを意味
し、細かい回路パターンから指向性の強い散乱光
が一方向の受光系のみに入り、信号処理系の飽
和、特に増幅器の出力信号の飽和を引き起して、
被検査物の表裏の受光系の強度比較が不能となる
のを防止するのみならず、フオトマスクの表裏を
見込む受光系の集光レンズの幾何学的配置に誤差
があつて、表裏の集光方向が完全に対称でない場
合、異物の誤検出を低減するという利点もある。
尚、以上の実施例において、比較器118,1
19は、第4図a,bのような光電信号に対し
て、e1−Ke3、e2−Ke4を求め、この結果が正か
負かによつて出力を決めている。しかしながら、
割算器等によつて、e1とKe3及びe2とKe4との比
を演算し、その結果がK以上か否かを判別するよ
うな回路を設けても上記実施例と同様の機能を果
たすことができる。
19は、第4図a,bのような光電信号に対し
て、e1−Ke3、e2−Ke4を求め、この結果が正か
負かによつて出力を決めている。しかしながら、
割算器等によつて、e1とKe3及びe2とKe4との比
を演算し、その結果がK以上か否かを判別するよ
うな回路を設けても上記実施例と同様の機能を果
たすことができる。
次に本発明の第2の実施例について第12図、
第13図に基づいて説明する。この実施例は、第
1の実施例にさらにもう1つの受光素子31を設
け、パターンからの散乱光の影響をさらに低減す
るものである。
第13図に基づいて説明する。この実施例は、第
1の実施例にさらにもう1つの受光素子31を設
け、パターンからの散乱光の影響をさらに低減す
るものである。
第12図において、第7図の構成と異なる点
は、集光レンズ30と受光素子31がレンズ2
0、レンズ10の光軸とは反対側の方向から、フ
オトマスク5のレーザ光入射側の面、すなわちパ
ターン面を見込むように配置されていることであ
る。
は、集光レンズ30と受光素子31がレンズ2
0、レンズ10の光軸とは反対側の方向から、フ
オトマスク5のレーザ光入射側の面、すなわちパ
ターン面を見込むように配置されていることであ
る。
ここで、レンズ10,20,30の各光軸の関
係について述べる。尚、この3つのレンズ10,
20,30は同一の光学特性とし、3つの受光素
子11,21,31の特性も同一であるとする。
また各光軸を各々l1,l2,l3とする。光軸l1,l2,
l3は共にフオトマスク5のパターン面に対して、
小さな角度、例えば10〜30゜前後に定められてい
る。また、レーザ光1の走査範囲Lの中央部から
各受光素子11,21,31までの距離は共に等
しく定められている。
係について述べる。尚、この3つのレンズ10,
20,30は同一の光学特性とし、3つの受光素
子11,21,31の特性も同一であるとする。
また各光軸を各々l1,l2,l3とする。光軸l1,l2,
l3は共にフオトマスク5のパターン面に対して、
小さな角度、例えば10〜30゜前後に定められてい
る。また、レーザ光1の走査範囲Lの中央部から
各受光素子11,21,31までの距離は共に等
しく定められている。
そして、図中、フオトマスク5を上方より見た
とき、光軸l2は、走査範囲Lの長手方向、(走査
方向)と一致し、光軸l1,l3は走査範囲Lに対し
て小さな角度、例えば30゜前後に定められている。
とき、光軸l2は、走査範囲Lの長手方向、(走査
方向)と一致し、光軸l1,l3は走査範囲Lに対し
て小さな角度、例えば30゜前後に定められている。
このように、各光軸l1,l2,l3を定めることに
よつて、パターンのエツジ部で生じる散乱光は、
3つの受光素子11,21,31のうち、確実に
1つの受光素子ではほとんど受光されない。ま
た、一般的な傾向として、パターンのエツジ部か
らの散乱光が、受光素子11,21に共に強く受
光されているときは、受光素子31の受光量は極
めて小さくなる。また異物からは無指向に散乱光
が発生するので、各受光素子11,21,31の
受光量はほぼ同程度になる。
よつて、パターンのエツジ部で生じる散乱光は、
3つの受光素子11,21,31のうち、確実に
1つの受光素子ではほとんど受光されない。ま
た、一般的な傾向として、パターンのエツジ部か
らの散乱光が、受光素子11,21に共に強く受
光されているときは、受光素子31の受光量は極
めて小さくなる。また異物からは無指向に散乱光
が発生するので、各受光素子11,21,31の
受光量はほぼ同程度になる。
この受光素子31の出力は、第13図に示す検
出回路で処理される。基本的には第11図の検出
回路と同じである。受光素子31の出力は増幅器
140を経て比較器141に入力する。比較器1
41にはスライスレベル発生器121から走査信
号SCに応答してレーザ光のスポツト位置に応じ
たスライス電圧Vs3が入力する。この比較器14
1は、増幅器140の出力信号e5がスライス電圧
Vs3を越えると、論理値「1」を、その他の場合
は論理値「0」を出力する。第13図の他の回路
要素は第1の実施例と同じである。この第2の実
施例は、第1の実施例と比べると、1つの冗長な
方向の受光系(受光素子31、レンズ30)を持
つために、回路パターンによる散乱光を誤つて異
物として検出してしまう確率が極めて小さくなる
という特徴がある。
出回路で処理される。基本的には第11図の検出
回路と同じである。受光素子31の出力は増幅器
140を経て比較器141に入力する。比較器1
41にはスライスレベル発生器121から走査信
号SCに応答してレーザ光のスポツト位置に応じ
たスライス電圧Vs3が入力する。この比較器14
1は、増幅器140の出力信号e5がスライス電圧
Vs3を越えると、論理値「1」を、その他の場合
は論理値「0」を出力する。第13図の他の回路
要素は第1の実施例と同じである。この第2の実
施例は、第1の実施例と比べると、1つの冗長な
方向の受光系(受光素子31、レンズ30)を持
つために、回路パターンによる散乱光を誤つて異
物として検出してしまう確率が極めて小さくなる
という特徴がある。
尚、受光素子11,21と受光素子31とは互
いに反対の方向から走査範囲Lの中央部を見込ん
でいるから、スライス電圧Vs1,Vs2に対して、
スライス電圧Vs3の変化の傾向は逆になるように
する。すなわち、前述した第10図bにおけるス
ライス電圧Vs2の傾きを逆にしたものをスライス
電圧Vs3とする。
いに反対の方向から走査範囲Lの中央部を見込ん
でいるから、スライス電圧Vs1,Vs2に対して、
スライス電圧Vs3の変化の傾向は逆になるように
する。すなわち、前述した第10図bにおけるス
ライス電圧Vs2の傾きを逆にしたものをスライス
電圧Vs3とする。
第14図は第3の実施例による検出回路を示す
ブロツク図である。第2の実施例と比較して、異
なる点は、3個のコンパレータ150,151,
152、アンド回路153、オア回路154、及
びスライス電圧Vs1,Vs2,Vs3として夫々2種の
電圧を発生するスライスレベル発生器160が付
加されたことである。各スライス電圧の2つの電
圧は互いに所定の差を保ち、走査信号SCに応じ
て変化する。
ブロツク図である。第2の実施例と比較して、異
なる点は、3個のコンパレータ150,151,
152、アンド回路153、オア回路154、及
びスライス電圧Vs1,Vs2,Vs3として夫々2種の
電圧を発生するスライスレベル発生器160が付
加されたことである。各スライス電圧の2つの電
圧は互いに所定の差を保ち、走査信号SCに応じ
て変化する。
プレアンプ110,111,140の出力信号
e1,e2,e3はそれぞれ、コンパレータ150,1
51,152によりスライスレベル発生器160
から出力されるスライス電圧Vs1,Vs2,Vs3と比
較される。この際、コンパレータ150,15
1,152に入力するスライス電圧は比較器11
4,115,141に入力するスライス電圧より
も高く、回路パターンによる光の散乱がどのよう
に強く起る場合でも、出力信号e1,e2,e3の最小
値よりも高くなるように設定されている。従つて
コンパレータ150,151,152とアンド回
路153によつて、アンド回路153は、異物か
ら非常に強い散乱光が生じたときだけ、論理値
「1」を発生する。アンド回路153の出力はア
ンド回路120の出力と共にオア回路154に入
力する。このためオア回路154は検査結果とし
て異物の大小にかかわらず、異物を検出した場合
に論理値「1」を出力する。第3の実施例におい
ては、前記各実施例と比較して次のような特徴が
ある。異物による散乱で、大きな光電信号が信号
処理系に入り、各増幅器の出力が電源電圧に近く
なつて、被検物の裏側にある受光素子23,13
用の増幅器112,113の出力の大きさのK信
号と、増幅器110,111からの出力の大きさ
を比較する比較器118,119が正確に動作せ
ず、異物からの散乱光であるのに、比較器11
8,119が両方共回路パターンからの散乱光を
検出したかのように動作する場合、他の実施例で
は異物を検出できないのが本実施例では検出が可
能である。それは以上のように低いスライス電圧
との比較を行なう比較器114,115,141
の他に、高いスライス電圧との比較を行なうコン
パレータ150,151,152を設け、強い散
乱光を生ずる異物はこのコンパレータにより検出
するからである。
e1,e2,e3はそれぞれ、コンパレータ150,1
51,152によりスライスレベル発生器160
から出力されるスライス電圧Vs1,Vs2,Vs3と比
較される。この際、コンパレータ150,15
1,152に入力するスライス電圧は比較器11
4,115,141に入力するスライス電圧より
も高く、回路パターンによる光の散乱がどのよう
に強く起る場合でも、出力信号e1,e2,e3の最小
値よりも高くなるように設定されている。従つて
コンパレータ150,151,152とアンド回
路153によつて、アンド回路153は、異物か
ら非常に強い散乱光が生じたときだけ、論理値
「1」を発生する。アンド回路153の出力はア
ンド回路120の出力と共にオア回路154に入
力する。このためオア回路154は検査結果とし
て異物の大小にかかわらず、異物を検出した場合
に論理値「1」を出力する。第3の実施例におい
ては、前記各実施例と比較して次のような特徴が
ある。異物による散乱で、大きな光電信号が信号
処理系に入り、各増幅器の出力が電源電圧に近く
なつて、被検物の裏側にある受光素子23,13
用の増幅器112,113の出力の大きさのK信
号と、増幅器110,111からの出力の大きさ
を比較する比較器118,119が正確に動作せ
ず、異物からの散乱光であるのに、比較器11
8,119が両方共回路パターンからの散乱光を
検出したかのように動作する場合、他の実施例で
は異物を検出できないのが本実施例では検出が可
能である。それは以上のように低いスライス電圧
との比較を行なう比較器114,115,141
の他に、高いスライス電圧との比較を行なうコン
パレータ150,151,152を設け、強い散
乱光を生ずる異物はこのコンパレータにより検出
するからである。
この実施例のように、低いスライス電圧を用い
て異物を検出することは、異物の検知能力を高め
ること、すなわち、より小さな異物を検知するこ
とに寄与し、一方高いスライス電圧を用いること
は、増幅器の飽和等による誤検出を防止すること
に寄与する。従つて、より小さな異物からの弱い
散乱光を検出できると共に、強い散乱光に対して
も正確に異物のみを検出できる利点がある。この
ことは、異物の検出レンジを拡大したことを意味
する。
て異物を検出することは、異物の検知能力を高め
ること、すなわち、より小さな異物を検知するこ
とに寄与し、一方高いスライス電圧を用いること
は、増幅器の飽和等による誤検出を防止すること
に寄与する。従つて、より小さな異物からの弱い
散乱光を検出できると共に、強い散乱光に対して
も正確に異物のみを検出できる利点がある。この
ことは、異物の検出レンジを拡大したことを意味
する。
以上、第3の実施例による検出回路は、受光素
子の個数を被検査物のレーザ光入射側に3個、反
対側に2個の例で説明したが、前述の第5図、第
7図のようにそれぞれの側に1個ずつ以上の受光
素子があれば、第3の実施例の意図する機能を持
たせるように構成できることは言うまでもない。
子の個数を被検査物のレーザ光入射側に3個、反
対側に2個の例で説明したが、前述の第5図、第
7図のようにそれぞれの側に1個ずつ以上の受光
素子があれば、第3の実施例の意図する機能を持
たせるように構成できることは言うまでもない。
また第11,13,14図においては、コンパ
レータ130とアンドゲート132,133及び
オア回路134を用いているが、第9図のように
比較器118,119の各出力を直接アンド回路
120に印加するように接続してもよい。
レータ130とアンドゲート132,133及び
オア回路134を用いているが、第9図のように
比較器118,119の各出力を直接アンド回路
120に印加するように接続してもよい。
次に本発明の第4の実施例を第15図に基づい
て説明する。この実施例は第3の実施例に加えて
さらにもう1つの受光素子41と集光レンズ40
を設けたものである。このレンズ40の光軸はフ
オトマスク5のパターン面に対してレンズ30の
光軸と面対称になるように定められている。もち
ろん、レンズ40の光軸は、走査範囲Lの中部を
フオトマスク5の裏面から見込むように決められ
る。
て説明する。この実施例は第3の実施例に加えて
さらにもう1つの受光素子41と集光レンズ40
を設けたものである。このレンズ40の光軸はフ
オトマスク5のパターン面に対してレンズ30の
光軸と面対称になるように定められている。もち
ろん、レンズ40の光軸は、走査範囲Lの中部を
フオトマスク5の裏面から見込むように決められ
る。
この実施例において、レーザ光入射側からの散
乱光を受光する受光素子11,21,31の各光
電信号は、前述の実施例と同様に各々スライス電
圧と比較して、アンドを求めるように処理され
る。これにより、パターンのエツジ部からの散乱
光か異物からの散乱光かを判別する。一方、フオ
トマスク5の裏面からの散乱光を処理するための
受光素子13,23の光電信号は、前述の実施例
のような検出回路にて処理してもよいが、より簡
単な検出回路によつて処理される。
乱光を受光する受光素子11,21,31の各光
電信号は、前述の実施例と同様に各々スライス電
圧と比較して、アンドを求めるように処理され
る。これにより、パターンのエツジ部からの散乱
光か異物からの散乱光かを判別する。一方、フオ
トマスク5の裏面からの散乱光を処理するための
受光素子13,23の光電信号は、前述の実施例
のような検出回路にて処理してもよいが、より簡
単な検出回路によつて処理される。
それは、例えば受光素子13,23,41の光
電信号を、受光素子11,21,31の検出回路
と同様に構成した回路で処理することである。こ
のようにすると、レーザ光入射側の受光素子1
1,21,31が異物を検出し、裏面側の受光素
子13,23,41によつても異物が検出された
場合、その異物はフオトマスク5の透明部上に付
着したものと判別できる。この場合、異物を検出
したときの各受光素子の光電信号のピーク値を、
フオトマスク5の表側と裏側とで考慮することに
よつて、極めて正確に異物の大きさが求まるとい
う利点がある。
電信号を、受光素子11,21,31の検出回路
と同様に構成した回路で処理することである。こ
のようにすると、レーザ光入射側の受光素子1
1,21,31が異物を検出し、裏面側の受光素
子13,23,41によつても異物が検出された
場合、その異物はフオトマスク5の透明部上に付
着したものと判別できる。この場合、異物を検出
したときの各受光素子の光電信号のピーク値を、
フオトマスク5の表側と裏側とで考慮することに
よつて、極めて正確に異物の大きさが求まるとい
う利点がある。
また、第2、第3の実施例における検出回路を
そのまま用いるときには、第16図のような切替
回路200を設けるとよい。この切替回路200
は、レーザ光入射側の受光素子11,21,31
の各光電信号と裏面側の受光素子13,23,4
1の各光電信号とを夫夫切替えて出力信号e1〜e5
を発生するように構成されている。もちろん、こ
の切替える場所は、各受光素子の光電信号を一度
増幅した後の方がよい。この切替えは、信号20
1により行なわれる。このように構成することに
より、例えばフオトマスク5の裏面を検査する場
合、フオトマスク5を裏返して載置する操作が不
用となる。このため、レーザ光1を、適宜光路切
替部材によつて、第14図におけるフオトマスク
5の裏面へ、表側を照射するのと同様に導くよう
にすればよい。
そのまま用いるときには、第16図のような切替
回路200を設けるとよい。この切替回路200
は、レーザ光入射側の受光素子11,21,31
の各光電信号と裏面側の受光素子13,23,4
1の各光電信号とを夫夫切替えて出力信号e1〜e5
を発生するように構成されている。もちろん、こ
の切替える場所は、各受光素子の光電信号を一度
増幅した後の方がよい。この切替えは、信号20
1により行なわれる。このように構成することに
より、例えばフオトマスク5の裏面を検査する場
合、フオトマスク5を裏返して載置する操作が不
用となる。このため、レーザ光1を、適宜光路切
替部材によつて、第14図におけるフオトマスク
5の裏面へ、表側を照射するのと同様に導くよう
にすればよい。
そこで、光路切替部材の切替えに応答して、信
号201を変えてやれば、フオトマスク5を裏返
す操作を必要としないから両面に付着した異物が
極めて短時間に、しかも正確に検出されることに
なる。
号201を変えてやれば、フオトマスク5を裏返
す操作を必要としないから両面に付着した異物が
極めて短時間に、しかも正確に検出されることに
なる。
次に第5の実施例について説明する。第5の実
施例において、各受光素子の配置は、発明の基礎
技術の説明に用いた第7図と同じであるものとす
る。先に第1図を用いて説明したように、フオト
マスクのガラス板5aの透過部に付着した異物i
からの散乱光は光受部Aと受光部Bによつて検出
されるが、遮光部5bの上に付着した異物jから
の散乱光は受光部Aのみによつて検出され、受光
部Bによつては検出されない。このことを、第7
図の各受光素子の光電信号として第17図により
説明する。第17図a,b,c,dは夫々受光素
子21,11,23,13からの光電信号の大き
さをそれぞれ縦軸にとり、横軸に共通に時間をと
つて示したもので、横軸はレーザスポツト位置に
も対応している。ここで第1図に示すような異物
jによつてレーザ光が散乱された場合、受光素子
21,11は夫夫第17図a,bの如く光電信号
A3,B3を発生する。一方、受光素子23,1
3は第17図c,dの如く、夫々光電信号C3,
D3として略零を出力する。また第1図に示した
ような異物iによつてレーザ光が散乱された場
合、第17図のように受光素子21,11,2
3,13は夫々光電信号A4,B4,C4,D4
を発生する。即ち、第17図c,dに示すように
受光素子23,13の各光電信号C4,D4は零
ではなく、いくらかの出力が得られる。尚、PA
4,PB4,PC4,PD4は光電信号A4,B4,
C4,D4の各ピーク値である。そこで、小さな
スライス電圧Vs4,Vs5を各々ピーク値PC4,
PD4の中間に設定すれば、異物iの場合受光素
子23,13の光電信号は共にスライス電圧
Vs4,Vs5を越えるが、異物jの場合はスライス
電圧Vs4,Vs5を越えず、異物iとjとの区別が
できる。そこで次に第5の実施例を具体的に述べ
る。
施例において、各受光素子の配置は、発明の基礎
技術の説明に用いた第7図と同じであるものとす
る。先に第1図を用いて説明したように、フオト
マスクのガラス板5aの透過部に付着した異物i
からの散乱光は光受部Aと受光部Bによつて検出
されるが、遮光部5bの上に付着した異物jから
の散乱光は受光部Aのみによつて検出され、受光
部Bによつては検出されない。このことを、第7
図の各受光素子の光電信号として第17図により
説明する。第17図a,b,c,dは夫々受光素
子21,11,23,13からの光電信号の大き
さをそれぞれ縦軸にとり、横軸に共通に時間をと
つて示したもので、横軸はレーザスポツト位置に
も対応している。ここで第1図に示すような異物
jによつてレーザ光が散乱された場合、受光素子
21,11は夫夫第17図a,bの如く光電信号
A3,B3を発生する。一方、受光素子23,1
3は第17図c,dの如く、夫々光電信号C3,
D3として略零を出力する。また第1図に示した
ような異物iによつてレーザ光が散乱された場
合、第17図のように受光素子21,11,2
3,13は夫々光電信号A4,B4,C4,D4
を発生する。即ち、第17図c,dに示すように
受光素子23,13の各光電信号C4,D4は零
ではなく、いくらかの出力が得られる。尚、PA
4,PB4,PC4,PD4は光電信号A4,B4,
C4,D4の各ピーク値である。そこで、小さな
スライス電圧Vs4,Vs5を各々ピーク値PC4,
PD4の中間に設定すれば、異物iの場合受光素
子23,13の光電信号は共にスライス電圧
Vs4,Vs5を越えるが、異物jの場合はスライス
電圧Vs4,Vs5を越えず、異物iとjとの区別が
できる。そこで次に第5の実施例を具体的に述べ
る。
第18図は本実施例の信号処理のブロツク図で
ある。第18図において、受光素子21,11,
23,13、アンプ110〜113、コンパレー
タ114,115,118,119及び増幅器1
16,117は第9図に示した回路と同じ機能を
持つている。異なる点はコンパレータ204,2
05が設けられており、その出力がアンド回路2
02にパラレルに入力されていることである。コ
ンパレータ204は増幅器112の出力e3をスラ
イスレベル発生器203から出力されるスライス
電圧Vs4と比較し、e3>Vs4ならば論理値「1」
を、そうでなければ論理値「0」を出力し、一方
コンパレータ205は増幅器113の出力e4をス
ライス電圧Vs5と比較し、e4>Vs5ならば論理値
「1」を、そうでなければ論理値「0」を出力す
る。ここでスライス電圧Vs4,Vs5の大きさは上
記第16図で説明したように定められと共に、ス
ポツト位置に対応して大きさが変化する。その変
化のし方は本発明の基礎技術において説明した通
りである。このような構成において、ガラス板上
(光の透過部)に付着した異物にレーザ光が当つ
た場合、コンパレータ204,205は論理値
「1」を出力し、他のコンパレータ114,11
5,118,119も論理値「1」を出力するの
で、アンド回路202の出力は論理値「1」とな
り異物を検出したことを示す。ところが、遮光部
上に付着した異物にレーザ光が入射する時にはコ
ンパレータ204,205の出力は論理値「0」
となり、アンド回路202の出力は論理値「0」
となる。従つて異物が光透過部のみに付着してい
る場合のみ、異物の存在を検出でき、マスクパタ
ーンの焼付けに影響を与えない遮光部に付着した
異物は無視することができる。
ある。第18図において、受光素子21,11,
23,13、アンプ110〜113、コンパレー
タ114,115,118,119及び増幅器1
16,117は第9図に示した回路と同じ機能を
持つている。異なる点はコンパレータ204,2
05が設けられており、その出力がアンド回路2
02にパラレルに入力されていることである。コ
ンパレータ204は増幅器112の出力e3をスラ
イスレベル発生器203から出力されるスライス
電圧Vs4と比較し、e3>Vs4ならば論理値「1」
を、そうでなければ論理値「0」を出力し、一方
コンパレータ205は増幅器113の出力e4をス
ライス電圧Vs5と比較し、e4>Vs5ならば論理値
「1」を、そうでなければ論理値「0」を出力す
る。ここでスライス電圧Vs4,Vs5の大きさは上
記第16図で説明したように定められと共に、ス
ポツト位置に対応して大きさが変化する。その変
化のし方は本発明の基礎技術において説明した通
りである。このような構成において、ガラス板上
(光の透過部)に付着した異物にレーザ光が当つ
た場合、コンパレータ204,205は論理値
「1」を出力し、他のコンパレータ114,11
5,118,119も論理値「1」を出力するの
で、アンド回路202の出力は論理値「1」とな
り異物を検出したことを示す。ところが、遮光部
上に付着した異物にレーザ光が入射する時にはコ
ンパレータ204,205の出力は論理値「0」
となり、アンド回路202の出力は論理値「0」
となる。従つて異物が光透過部のみに付着してい
る場合のみ、異物の存在を検出でき、マスクパタ
ーンの焼付けに影響を与えない遮光部に付着した
異物は無視することができる。
このように本実施例は異物の付着した場所が透
過部か遮光部かを区別せずして検出する場合に比
べ、遮光部のみに異物が付着していてマスクの洗
浄度がパターンの焼付けに耐え得るのにもかかわ
らず、汚染されているものとして再度洗浄を行つ
たり、同一パターンを持つた別のフオトマスクと
交換したりする等の必要性が低減される。このた
め、半導体装置の製造において、時間的、経済的
に有利な特徴がある。
過部か遮光部かを区別せずして検出する場合に比
べ、遮光部のみに異物が付着していてマスクの洗
浄度がパターンの焼付けに耐え得るのにもかかわ
らず、汚染されているものとして再度洗浄を行つ
たり、同一パターンを持つた別のフオトマスクと
交換したりする等の必要性が低減される。このた
め、半導体装置の製造において、時間的、経済的
に有利な特徴がある。
この第5の実施例においてはコンパレータ20
4,205の出力を共にアンド回路202に入力
しているが、コンパレータ204又は205のど
ちらかの出力のみをアンド回路202に入力して
もよい。その場合、構成は簡単になる特徴がある
が、一方雑音が光電信号に入つた場合、誤動作し
易いという欠点もある。またコンパレータ204
と205の各出力のオアを求め、その結果をアン
ド回路202に入力することも考えられる。
4,205の出力を共にアンド回路202に入力
しているが、コンパレータ204又は205のど
ちらかの出力のみをアンド回路202に入力して
もよい。その場合、構成は簡単になる特徴がある
が、一方雑音が光電信号に入つた場合、誤動作し
易いという欠点もある。またコンパレータ204
と205の各出力のオアを求め、その結果をアン
ド回路202に入力することも考えられる。
以上述べたように、この第5の実施例は第7図
の構成に、光透過部にのみ付着した異物を検出す
るという新しい機能を付加したものとして説明し
てきたが、この機能は本発明の第1〜第4の実施
例においても同様に付加できることは言うまでも
ない。
の構成に、光透過部にのみ付着した異物を検出す
るという新しい機能を付加したものとして説明し
てきたが、この機能は本発明の第1〜第4の実施
例においても同様に付加できることは言うまでも
ない。
以上、説明した各実施例において、レーザ光入
射側で発生した散乱光を受光する受光素子と、裏
面で発生した散乱光を受光する受光素子とは被検
査物の面に対して対称に配置されている。
射側で発生した散乱光を受光する受光素子と、裏
面で発生した散乱光を受光する受光素子とは被検
査物の面に対して対称に配置されている。
これは、被検査物としてフオトマスクを用いる
からであり、例えば透明基板上に遮光部によるパ
ターンを描いたものでも、エツジ部が存在しない
ような被検査物の検査を行なう場合など、基板の
表側と裏側とを見込む1対の受光素子は、かなら
ずしも面対称に配置する必要はない。
からであり、例えば透明基板上に遮光部によるパ
ターンを描いたものでも、エツジ部が存在しない
ような被検査物の検査を行なう場合など、基板の
表側と裏側とを見込む1対の受光素子は、かなら
ずしも面対称に配置する必要はない。
また、以上の各実施例の検出回路において、ス
ライス電圧はレーザ光のスポツト走査の位置に応
じて変化させるものとしたが、そのスポツト走査
の位置に対して各受光素子の散乱光の受光立体角
の変化が小さい場合には、スライスレベルは一定
で変化される必要はない。また、散乱光受光の立
体角がレーザスポツト走査により変化する場合で
も必ずしもスライス電圧を変化させる必要はな
く、光電信号の伝送系ゲインをレーザスポツト走
査の位置に対応して、すなわち走査信号SCに同
期して変化させるようにすれば、スライス電圧を
一定値に固定できる。
ライス電圧はレーザ光のスポツト走査の位置に応
じて変化させるものとしたが、そのスポツト走査
の位置に対して各受光素子の散乱光の受光立体角
の変化が小さい場合には、スライスレベルは一定
で変化される必要はない。また、散乱光受光の立
体角がレーザスポツト走査により変化する場合で
も必ずしもスライス電圧を変化させる必要はな
く、光電信号の伝送系ゲインをレーザスポツト走
査の位置に対応して、すなわち走査信号SCに同
期して変化させるようにすれば、スライス電圧を
一定値に固定できる。
このように、伝送系のゲインをコントロールす
る場合、例えば、第9,11図におけるスライス
電圧Vs1,Vs2は共通の一定電圧とする。そして、
増幅器110,111のゲインをレーザ光1のス
ポツト位置に応じて可変とする。その一例とし
て、増幅器110,111の各ゲインの関係を第
19図に示すように定めるとよい。この図は、前
述の第10図bに対応するもので、位置C1にお
けて、増幅器110のゲインG1と増幅器111
のゲインG2とは共に等しくする。このときのゲ
インを正規化して1とする。
る場合、例えば、第9,11図におけるスライス
電圧Vs1,Vs2は共通の一定電圧とする。そして、
増幅器110,111のゲインをレーザ光1のス
ポツト位置に応じて可変とする。その一例とし
て、増幅器110,111の各ゲインの関係を第
19図に示すように定めるとよい。この図は、前
述の第10図bに対応するもので、位置C1にお
けて、増幅器110のゲインG1と増幅器111
のゲインG2とは共に等しくする。このときのゲ
インを正規化して1とする。
そして例えば位置C2において、位置C1におけ
るゲインに対して、ゲインG1は約2倍、ゲイン
G2は1.2〜1.5倍に定め、位置C3において位置C1に
おけるゲインに対して、ゲインG1は0.2〜0.4倍、
ゲインG2は0.7〜0.9倍に定めるとよい。
るゲインに対して、ゲインG1は約2倍、ゲイン
G2は1.2〜1.5倍に定め、位置C3において位置C1に
おけるゲインに対して、ゲインG1は0.2〜0.4倍、
ゲインG2は0.7〜0.9倍に定めるとよい。
また、以上の各実施では、被検査物の表裏に対
応して設けられた対の受光素子の出力の比を、あ
る値Kと比較していたが、例えば表側に位置した
受光素子11と21の出力の和と、裏側に位置し
た受光素子13と23の出力の和とを、それぞれ
求めておき、2つの和の比がKより大きいかどう
かの判断によつても異物であるか回路パターンで
あるかの識別又は、レーザ光入射側に付着した異
異物かどうかの判別を行なうことができる。
応して設けられた対の受光素子の出力の比を、あ
る値Kと比較していたが、例えば表側に位置した
受光素子11と21の出力の和と、裏側に位置し
た受光素子13と23の出力の和とを、それぞれ
求めておき、2つの和の比がKより大きいかどう
かの判断によつても異物であるか回路パターンで
あるかの識別又は、レーザ光入射側に付着した異
異物かどうかの判別を行なうことができる。
また、異物の大きさと、散乱信号の大きさには
相関があるので、異物を検出した時の光電信号等
のピーク値により異物の大きさを知ることも可能
である。この場合のピーク値を求める対象の信号
としては、レーザ光照射側の受光素子のうちの複
数個のものの出力の和であつても良いし、決つた
1個の光電素子からの信号であつても良い。
相関があるので、異物を検出した時の光電信号等
のピーク値により異物の大きさを知ることも可能
である。この場合のピーク値を求める対象の信号
としては、レーザ光照射側の受光素子のうちの複
数個のものの出力の和であつても良いし、決つた
1個の光電素子からの信号であつても良い。
また、異物を検出した時の、被検査物の移動位
置とレーザスポツト走査の位置を求めれば被検査
物上での異物の存在位置を知ることも可能であ
る。
置とレーザスポツト走査の位置を求めれば被検査
物上での異物の存在位置を知ることも可能であ
る。
以上、本発明によれば、レーザ光入射側の面を
見込む第1の光電検出器群としての各受光素子の
光電信号に基づいて、パターンからの散乱光と異
物からの散乱光とを判別する際、フオトマスク等
の被検査物の裏面を見込む第2の光電検出器群と
しての2つ以上の受光素子のうち、最も小さな光
電信号を発生する受光素子を検知して、その受光
素子の光電信号を、使つているから、異物の検出
は、パターンの散乱光が強くても、付着状態に応
じて極めて正確に行なわれる。
見込む第1の光電検出器群としての各受光素子の
光電信号に基づいて、パターンからの散乱光と異
物からの散乱光とを判別する際、フオトマスク等
の被検査物の裏面を見込む第2の光電検出器群と
しての2つ以上の受光素子のうち、最も小さな光
電信号を発生する受光素子を検知して、その受光
素子の光電信号を、使つているから、異物の検出
は、パターンの散乱光が強くても、付着状態に応
じて極めて正確に行なわれる。
また、特にIC製造用のフオトマスクやレテイ
クルを検査する際、複数の受光素子を異なる方向
に配置し、光ビーム。スポツトを走査するように
したので回路パターンの影響を防止して異物のみ
を高速に検出することができる。さらに、散乱光
の強さと異物の大きさとの相関から、異物の大き
さを検知し、真に害をもたらす大きさの異物のみ
を検出できる。このため、必要以上に小さな異物
まで検出することにより、露光に用いることので
きるレテイクル、マスクを、汚染したものと判断
して再洗浄するという時間的な損失を防止するこ
とができる。
クルを検査する際、複数の受光素子を異なる方向
に配置し、光ビーム。スポツトを走査するように
したので回路パターンの影響を防止して異物のみ
を高速に検出することができる。さらに、散乱光
の強さと異物の大きさとの相関から、異物の大き
さを検知し、真に害をもたらす大きさの異物のみ
を検出できる。このため、必要以上に小さな異物
まで検出することにより、露光に用いることので
きるレテイクル、マスクを、汚染したものと判断
して再洗浄するという時間的な損失を防止するこ
とができる。
さらに本発明では、被検査物の光ビームの入射
側の面を見込むように配置された第1光電検出手
段11;21と、入射側と反対の裏面を見込むよ
うに配置された第2光電検出手段13;23とを
設け、第1光電検出手段からの光電信号の大きさ
を高いスライス電圧(第2基準レベル)と低いス
ライス電圧(第1基準レベル)の夫々との間で比
較するようなコンパレータ114,115;15
0;151を設け、さらに第1、第2の光電検出
手段の各々からの光電信号の大きさを比較するコ
ンパレータ118;119を設けるようにしたの
で、該検出を著しく低減させると同時に異物の検
出レンジを拡大することができる。
側の面を見込むように配置された第1光電検出手
段11;21と、入射側と反対の裏面を見込むよ
うに配置された第2光電検出手段13;23とを
設け、第1光電検出手段からの光電信号の大きさ
を高いスライス電圧(第2基準レベル)と低いス
ライス電圧(第1基準レベル)の夫々との間で比
較するようなコンパレータ114,115;15
0;151を設け、さらに第1、第2の光電検出
手段の各々からの光電信号の大きさを比較するコ
ンパレータ118;119を設けるようにしたの
で、該検出を著しく低減させると同時に異物の検
出レンジを拡大することができる。
本発明はレテイクルマスクに付着した異物の検
出のみならず、透明物体にパターンが密着された
ような物体上の異物の検出にも利用できるので、
ゴミ等の異物の付着を嫌う精密パターンの製造時
の検査にも非常に有用である。
出のみならず、透明物体にパターンが密着された
ような物体上の異物の検出にも利用できるので、
ゴミ等の異物の付着を嫌う精密パターンの製造時
の検査にも非常に有用である。
第1図はフオトマスクのパターンが描画された
面における異物によるレーザ光の散乱を示す図。
第2図は、ガラス板上に付着した異物による散乱
と遮光部のエツジ部による散乱とを示す図、第3
図はガラス板の透明部の表面と裏面とに付着した
異物による散乱の様子を示す図、第4図は第3図
示の受光部が受光する散乱光を示す図、第5図及
び第6図は、本発明の出発点となる欠陥検査装置
の一例を示す図、第7図は欠陥検査装置を示す
図、第8図は異物からの散乱光による各受光素子
の光電出力を示す図、第9図は検出回路を示す
図、第10図aは、フオトマスクの上面図、第1
0図bは、スライス電圧の変化を示す図、第11
図は本発明の第一の実施例を示す図、第12図
は、本発明の第2の実施例を示す図、第13図
は、本発明の第2の実施例の検出回路を示す図、
第14図は、本発明の第3の実施例の検出回路を
示す図、第15図は、本発明の第4の実施例を示
す図、第16図は切替回路を示す図、第17図
は、受光素子の光電信号を示す図、第18図は本
発明による信号処理を示す図、及び第19図は、
増幅器の利得を示す図である。 〔主要部分の符号の説明〕、被検査物……5、
第1光電素子群……11,21、第2光電素子群
……13,23、検知する回路……130,13
1、検出装置……118,119,132,13
3,134,120。
面における異物によるレーザ光の散乱を示す図。
第2図は、ガラス板上に付着した異物による散乱
と遮光部のエツジ部による散乱とを示す図、第3
図はガラス板の透明部の表面と裏面とに付着した
異物による散乱の様子を示す図、第4図は第3図
示の受光部が受光する散乱光を示す図、第5図及
び第6図は、本発明の出発点となる欠陥検査装置
の一例を示す図、第7図は欠陥検査装置を示す
図、第8図は異物からの散乱光による各受光素子
の光電出力を示す図、第9図は検出回路を示す
図、第10図aは、フオトマスクの上面図、第1
0図bは、スライス電圧の変化を示す図、第11
図は本発明の第一の実施例を示す図、第12図
は、本発明の第2の実施例を示す図、第13図
は、本発明の第2の実施例の検出回路を示す図、
第14図は、本発明の第3の実施例の検出回路を
示す図、第15図は、本発明の第4の実施例を示
す図、第16図は切替回路を示す図、第17図
は、受光素子の光電信号を示す図、第18図は本
発明による信号処理を示す図、及び第19図は、
増幅器の利得を示す図である。 〔主要部分の符号の説明〕、被検査物……5、
第1光電素子群……11,21、第2光電素子群
……13,23、検知する回路……130,13
1、検出装置……118,119,132,13
3,134,120。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 光透過性の平面的な被検査物に光ビームを照
射し、該光ビームのスポツトを所定方向に走査し
たときに該被検査物から生じた光情報に基づい
て、付着した異物等の欠陥を検査する装置におい
て、 前記被検査物の一方の面側の複数の空間位置か
ら前記光ビームの走査範囲を見込み、該走査範囲
から生じる散乱光を受光して該散乱光の強度に応
じた第1信号を出力する少なくとも2つの第1光
電検出器と; 前記被検査物の一方の面と反対の他方の面側の
複数の空間位置から前記走査範囲を見込み、該走
査範囲から生じる散乱光を受光して該散乱光の強
度に応じた第2信号を出力する少なくとも2つの
第2光電検出器と; 前記少なくとも2つの第1光電検出器の夫々か
らの第1信号の大きさを比較し、より小さな第1
信号を出力する特定の第1光電検出器を検知する
検知回路と; 該検知回路によつて検知された特定の第1光電
検出器と所定の関係で配置された特定の第2光電
検出器からの第2信号と、前記特定の第1光電検
出器からの第1信号とを比較して前記欠陥を表わ
す信号を出力する比較回路とを備えたことを特徴
とする欠陥検査装置。 2 前記比較回路は、前記2つの第1信号e1;e2
と前記2つの第2信号e3;e4の夫々の大きさを比
較する2つのコンパレータ118;119と、該
2つのコンパレータの各出力に接続された2つの
ゲート回路132;133とを含み、該2つのゲ
ート回路のいずれか一方を前記検知回路130,
131の検知結果に応答して開くことを特徴とす
る特許請求の範囲第1項記載の装置。 3 前記特定の第1光電検出器と特定の第2光電
検出器とは、前記被検査物の被検査面に対してほ
ぼ面対称に配置されることを特徴とする特許請求
の範囲第1項、又は第2項記載の装置。 4 前記第1光電検出器と第2光電検出器の夫々
は、前記光ビームのスポツトの走査範囲内から生
じる散乱光を集光する集光レンズを含み、該集光
レンズの光軸は前記走査範囲のほぼ中央を通り、
かつ前記被検査面の法線に対して傾けて設定され
ることを特徴とする特許請求の範囲第3項記載の
装置。 5 前記特定の第1光電検出器と特定の第2光電
検出器の対のうち少なくとも1対は、前記光ビー
ムの走査軌跡の方向とほぼ同じ方向から前記走査
範囲を見込むように配置されることを特徴とする
特許請求の範囲第4項記載の装置。 6 光透過性の平面的な被検査物に光ビームを照
射し、該光ビームのスポツトを所定方向に走査し
たときに該被検査物から生じた光情報に基づい
て、付着した異物等の欠陥を検査する装置におい
て、 前記被検査物の一方の面側の空間位置から前記
光ビームの走査範囲を見込み、該走査範囲から生
じる光情報を受光して第1信号を出力する第1光
電検出手段と; 前記被検査物の一方の面と反対の他方の面側の
空間位置から前記光ビームの走査範囲を見込み、
該走査範囲から生じる光情報を受光して第2信号
を出力する第2光電検出手段と; 前記第1信号と第2信号との大きさを比較し、
所定の大小関係が満たされたときに第1の検知信
号を出力する第1比較器と; 前記第1信号の大きさを予め定められた第1の
基準レベルと比較し、該第1基準レベル以上のと
きに第2の検知信号を出力する第2比較器と; 前記第1信号の大きさを前記第1基準レベルよ
りも高く定められた第2の基準レベルと比較し、
該第2基準レベル以上のときに第3の検知信号を
出力する第3比較器と; 前記第1、第2、第3の検知信号のうち、前記
第2検知信号を入力している時点で、前記第1検
知信号と第3検知信号の少なくとも一方を入力し
たときに、 前記欠陥を検出したことを表わす信号を出力す
る論理演算器とを有することを特徴とする欠陥検
査装置。 7 特許請求の範囲第6項記載の装置は、さらに
前記第1基準レベルと第2基準レベルの2つのス
ライス電圧を発生する回路160を有し、該回路
は該2つのスライス電圧の差をほぼ一定に保つた
まま前記光ビームの走査位置に応じてスライスレ
ベルを変化させることを特徴とする装置。 8 前記第1基準レベルは、検出すべき小さな欠
陥に応じて得られる前記第1信号の大きさよりも
小さく定められ、前記第2基準レベルは、検出す
べき欠陥が存在するにもかかわらず前記第1比較
器114;115;141の大小関係の正確な比
較動作が不能なほど前記第1信号と第2信号とが
ともに大きくなつたとき、該第1信号が第2基準
レベルを越えるように定められることを特徴とす
る特許請求の範囲第6項、又は第7項記載の装
置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16144081A JPS5862543A (ja) | 1981-10-09 | 1981-10-09 | 欠陥検査装置 |
US06/343,552 US4468120A (en) | 1981-02-04 | 1982-01-28 | Foreign substance inspecting apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16144081A JPS5862543A (ja) | 1981-10-09 | 1981-10-09 | 欠陥検査装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5862543A JPS5862543A (ja) | 1983-04-14 |
JPH0256626B2 true JPH0256626B2 (ja) | 1990-11-30 |
Family
ID=15735149
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16144081A Granted JPS5862543A (ja) | 1981-02-04 | 1981-10-09 | 欠陥検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5862543A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0369675U (ja) * | 1989-11-07 | 1991-07-11 | ||
JPH0372672U (ja) * | 1989-11-17 | 1991-07-23 |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ATE15965T1 (de) * | 1982-06-03 | 1985-10-15 | Hell Rudolf Dr Ing Gmbh | Abtastverfahren und abtasteinrichtung. |
JPS60114749A (ja) * | 1983-11-28 | 1985-06-21 | Toyota Motor Corp | 表面欠陥計測装置 |
JPS60114750A (ja) * | 1983-11-28 | 1985-06-21 | Toyota Motor Corp | 表面欠陥計測装置 |
EP0162120B1 (de) * | 1984-05-14 | 1988-12-07 | Ibm Deutschland Gmbh | Verfahren und Einrichtung zur Oberflächenprüfung |
JPH0629860B2 (ja) * | 1986-07-28 | 1994-04-20 | キヤノン株式会社 | 表面状態検査装置 |
JPH04203956A (ja) * | 1990-11-29 | 1992-07-24 | Bando Chem Ind Ltd | 外観検査方法および装置 |
JP2796906B2 (ja) * | 1992-02-03 | 1998-09-10 | 日立電子エンジニアリング株式会社 | 異物検査装置 |
JP3314440B2 (ja) * | 1993-02-26 | 2002-08-12 | 株式会社日立製作所 | 欠陥検査装置およびその方法 |
-
1981
- 1981-10-09 JP JP16144081A patent/JPS5862543A/ja active Granted
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0369675U (ja) * | 1989-11-07 | 1991-07-11 | ||
JPH0372672U (ja) * | 1989-11-17 | 1991-07-23 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5862543A (ja) | 1983-04-14 |
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