JPH0232392Y2 - - Google Patents
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- JPH0232392Y2 JPH0232392Y2 JP13076984U JP13076984U JPH0232392Y2 JP H0232392 Y2 JPH0232392 Y2 JP H0232392Y2 JP 13076984 U JP13076984 U JP 13076984U JP 13076984 U JP13076984 U JP 13076984U JP H0232392 Y2 JPH0232392 Y2 JP H0232392Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- socket
- sockets
- bolt
- hub bolt
- bolts
- Prior art date
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Links
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 239000011295 pitch Substances 0.000 description 3
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
（産業上の利用分野）
本考案は、多軸ナツトランナの如くボルト頭部
を嵌合支持するソケツトを平行方向に向けて少な
くとも３個以上設け、これら各ソケツトによつて
複数のボルトを同時に締付けるようにしたボルト
類の締付装置に関するものである。
を嵌合支持するソケツトを平行方向に向けて少な
くとも３個以上設け、これら各ソケツトによつて
複数のボルトを同時に締付けるようにしたボルト
類の締付装置に関するものである。
（従来技術）
従来の多軸ナツトランナにおいては、平行方向
に配置される複数個のソケツトの軸方向取付位置
（突出高さ）を同一に設定していた（換言すれば、
各ソケツトの前端面が軸方向同一平面上に位置す
るようにその軸方向取付位置を設定していた。例
えば、実開昭58−150435号公報参照）。
に配置される複数個のソケツトの軸方向取付位置
（突出高さ）を同一に設定していた（換言すれば、
各ソケツトの前端面が軸方向同一平面上に位置す
るようにその軸方向取付位置を設定していた。例
えば、実開昭58−150435号公報参照）。
ところが、このようにした場合には、ボルトの
締付作業に際して各ソケツトの前端面をそれぞれ
対応するボルトの頭部に押し付けて該ソケツトの
先端面に形成された円形穴部内にボルト頭部を嵌
入させて両者間の軸合わせを行う場合、各ソケツ
トの前端面が各ボルト頭部に同時に接触するとこ
ろから、全てのソケツトとこれに対応する各ボル
トとの軸合わせが同時に実現されなければ各ソケ
ツトの円形穴部内にボルト頭部を嵌入させること
ができず、ソケツトとボルトとの軸合わせ作業が
困難であり、それだけ作業性が悪いという問題が
あつた。
締付作業に際して各ソケツトの前端面をそれぞれ
対応するボルトの頭部に押し付けて該ソケツトの
先端面に形成された円形穴部内にボルト頭部を嵌
入させて両者間の軸合わせを行う場合、各ソケツ
トの前端面が各ボルト頭部に同時に接触するとこ
ろから、全てのソケツトとこれに対応する各ボル
トとの軸合わせが同時に実現されなければ各ソケ
ツトの円形穴部内にボルト頭部を嵌入させること
ができず、ソケツトとボルトとの軸合わせ作業が
困難であり、それだけ作業性が悪いという問題が
あつた。
（考案の目的）
本考案は上記従来技術の項で指摘した問題点を
解決しようとするもので、少なくとも３個以上の
ソケツトを備えたボルト類の締付装置において、
該各ソケツトとこれに対応する各ボルトとの軸合
わせを容易ならしめ、もつてボルト締付作業にお
ける作業性の向上を図ることを目的とするもので
ある。
解決しようとするもので、少なくとも３個以上の
ソケツトを備えたボルト類の締付装置において、
該各ソケツトとこれに対応する各ボルトとの軸合
わせを容易ならしめ、もつてボルト締付作業にお
ける作業性の向上を図ることを目的とするもので
ある。
（目的を達成するための手段）
本考案は上記の目的を達成するための手段とし
て、平行方向に向けて配置される少なくとも３個
以上のソケツトのうち、所定の一対のソケツト
を、それ以外のソケツトよりも軸方向前方側にし
かも該ソケツトの前端面に形成される円形穴部の
深さに対応する寸法よりも大きく突出させたもの
である。
て、平行方向に向けて配置される少なくとも３個
以上のソケツトのうち、所定の一対のソケツト
を、それ以外のソケツトよりも軸方向前方側にし
かも該ソケツトの前端面に形成される円形穴部の
深さに対応する寸法よりも大きく突出させたもの
である。
（作用）
本考案では上記の手段により、複数個のソケツ
トのうち、所定の一対のソケツトとそれに対応す
るボルトとの軸合わせを行うことのみによつて他
のソケツトとそれに対応するボルトとの軸合わせ
が自動的に行なわれるという作用が得られる。
トのうち、所定の一対のソケツトとそれに対応す
るボルトとの軸合わせを行うことのみによつて他
のソケツトとそれに対応するボルトとの軸合わせ
が自動的に行なわれるという作用が得られる。
（実施例）
以下、第１図及び第２図参照して本考案の好適
な実施例を説明する。
な実施例を説明する。
第１図には、ボルト類の締付装置の一例として
自動車生産ラインにおいてタイヤホイール１１を
タイヤハブに締結固定するためのハブボルトの締
付け作業に使用される多軸（６軸）ナツトランナ
１が示されている。
自動車生産ラインにおいてタイヤホイール１１を
タイヤハブに締結固定するためのハブボルトの締
付け作業に使用される多軸（６軸）ナツトランナ
１が示されている。
このナツトランナ１は、モータを内蔵し且つバ
ランサロープ１２により上下動自在に吊り下げ支
持されるナツトランナ本体２の前端面２ａ上に、
後述する６個のソケツト３Ａ，３Ｂ……を同一円
周上にしかも円周方向に等ピツチで配置して構成
されている。この６個のソケツト３Ａ，３Ｂ……
は後述する如く全て同一の基本構成を有するもの
であるが、ただ該６個のソケツト３Ａ，３Ｂ……
のうち、ナツトランナ本体２の軸心を径方向には
さんで対向する一対のソケツト例えば第１ソケツ
ト３Ａと第４ソケツト３Ｄと、それ以外の４個の
ソケツト即ち、第２ソケツト３Ｂと第３ソケツト
３Ｃと第５ソケツト３Ｅと第６ソケツト３Ｆとで
はその軸方向取付位置（突出高さ）が異なつてい
る。以下、これら軸方向取付位置の異なる２種類
のソケツトの構成を第２図を併用して第１ソケツ
ト３Ａと第６ソケツト３Ｆについてそれぞれ詳述
する。
ランサロープ１２により上下動自在に吊り下げ支
持されるナツトランナ本体２の前端面２ａ上に、
後述する６個のソケツト３Ａ，３Ｂ……を同一円
周上にしかも円周方向に等ピツチで配置して構成
されている。この６個のソケツト３Ａ，３Ｂ……
は後述する如く全て同一の基本構成を有するもの
であるが、ただ該６個のソケツト３Ａ，３Ｂ……
のうち、ナツトランナ本体２の軸心を径方向には
さんで対向する一対のソケツト例えば第１ソケツ
ト３Ａと第４ソケツト３Ｄと、それ以外の４個の
ソケツト即ち、第２ソケツト３Ｂと第３ソケツト
３Ｃと第５ソケツト３Ｅと第６ソケツト３Ｆとで
はその軸方向取付位置（突出高さ）が異なつてい
る。以下、これら軸方向取付位置の異なる２種類
のソケツトの構成を第２図を併用して第１ソケツ
ト３Ａと第６ソケツト３Ｆについてそれぞれ詳述
する。
第１ソケツト３Ａはその軸心部に、その前端面
３Aa上に開口し且つハブボルト１０Ａ，１０Ｂ
……の６角形の頭部の回動を許容し得るような内
径寸法をもつ深さS0の円形穴部８と該円形穴部８
の底部に連続し且つ上記ハブボルト１０Ａ，１０
Ｂ……の頭部を非相対回動状態で嵌合支持し得る
ような六角断面をもつ適宜深さの嵌合穴部９を形
成している。この円形穴部８と嵌合穴部９のう
ち、円形穴部８は、第１ソケツト３Ａと該第１ソ
ケツト３Ａに対応する第１ハブボルト１０Ａとの
軸合わせを行うためのものであり、これに対して
嵌合穴部９は該第１ハブボルト１０Ａの頭部１０
Aaと回転方向において係合して該第１ハブボル
ト１０Ａを締付方向に回転駆動させるものであ
る。
３Aa上に開口し且つハブボルト１０Ａ，１０Ｂ
……の６角形の頭部の回動を許容し得るような内
径寸法をもつ深さS0の円形穴部８と該円形穴部８
の底部に連続し且つ上記ハブボルト１０Ａ，１０
Ｂ……の頭部を非相対回動状態で嵌合支持し得る
ような六角断面をもつ適宜深さの嵌合穴部９を形
成している。この円形穴部８と嵌合穴部９のう
ち、円形穴部８は、第１ソケツト３Ａと該第１ソ
ケツト３Ａに対応する第１ハブボルト１０Ａとの
軸合わせを行うためのものであり、これに対して
嵌合穴部９は該第１ハブボルト１０Ａの頭部１０
Aaと回転方向において係合して該第１ハブボル
ト１０Ａを締付方向に回転駆動させるものであ
る。
又、この第１ソケツト３Ａの後端面３Ab上に
は、矩形断面を有するガイド穴１３Ａが該第１ソ
ケツト３Ａの軸方向に向けて形成されている。こ
のガイド穴１３Ａ内には、前記ナツトランナ本体
２の前端面２ａ上に突出配置され且つ該ナツトラ
ンナ本体２内に内蔵されたモータ（図示省略）に
よつて回転駆動される矩形断面を有するソケツト
駆動軸５Ａが摺動自在に嵌挿されており、該第１
ソケツト３Ａは、該第１ソケツト３Ａのガイド穴
１３Ａの内面とソケツト駆動軸５Ａの外面とが該
ソケツト駆動軸５Ａの回転方向において係合する
ことにより該ソケツト駆動軸５Ａと一体的に回転
せしめられる。さらに、ソケツト駆動軸５Ａに形
成した長穴７Ａ内にはガイド穴１３Ａを径方向に
貫通して第１ソケツト３Ａ側に取付けたピン６が
挿通されている。また、該第１ソケツト３Ａと前
記ナツトランナ本体２の前端面２ａの間には、該
第１ソケツト３Ａを常時外方へ突出させる如く作
用するスプリング４が設けられている。従つてこ
の第１ソケツト３Ａは、スプリング４のバネ力と
該第１ソケツト３Ａを該スプリング４のバネ力に
抗してナツトランナ本体２側に押圧する方向に作
用する押圧力（即ち、第１ハブボルト１０Ａに対
する押付け力）との釣合いによつて軸方向に摺動
変位せしめられ、且つその最突出位置（第２図実
線図示位置）はピン６と長穴７Ａの前側端面７
Aaとが当接することにより規制され、また最没
入位置（第２図、鎖線図示位置、符号３A′）は
ピン６と長穴７Ａの後端面７Abとが当接するこ
とにより規制される（ストロークS1）。このよう
に構成された第１ソケツト３Ａを使用して第１ハ
ブボルト１０Ａの締付けを行う場合には、先ず該
第１ソケツト３Ａの前端面３Aaを第１ハブボル
ト１０Ａの頭部１０Aaに当てがつて該頭部１０
Aaを第１ソケツト３Ａの円形穴部８内に嵌入さ
せる。これで第１ソケツト３Ａと第１ハブボルト
１０Ａとの軸合わせ（芯合わせ）が完了する。こ
の際、円形穴部８の側壁方向と第１ハブボルト１
０Ａの頭部１０Aaの側壁方向とが完全に一致し
ておれば該第１ハブボルト１０Ａの頭部１０Aa
は嵌合穴部９内にそのまま嵌入し、該嵌合穴部９
により非相対回動状態に嵌合支持されるため、第
１ソケツト３Ａを回転させることによつて即座に
第１ハブボルト１０Ａの締付けが開始されるが、
それ以上の場合には、第１ハブボルト１０Ａの頭
部１０Aaが円形穴部８の底部に形成された肩部
８ａに当接し嵌合穴部９側への嵌入が阻止され
る。従つて、この場合には、第１ソケツト３Ａと
第１ハブボルト１０Ａとの間に押圧力をかけた状
態のまま第１ソケツト３Ａを回転させ、円形穴部
８の肩部８ａと第１ハブボルト１０Ａの頭部１０
Aaとの軸方向における係合を解除して該第１ハ
ブボルト１０Ａの頭部１０Aaを嵌合穴部９内に
嵌入せしめる。即ち、この第１ソケツト３Ａによ
れば、一旦円形穴部８内に第１ハブボルト１０Ａ
の頭部１０Aaを嵌入させて両者間の軸合わせを
行つた後は、該第１ソケツト３Ａを回転させなが
ら第１ハブボルト１０Ａ側に押しつけることによ
り該第１ソケツト３Ａと第１ハブボルト１０Ａと
の回転方向における相対位置の如何にかかわらず
スムーズに第１ハブボルト１０Ａの頭部１０Aa
が嵌合穴部９内に嵌入して第１ハブボルト１０Ａ
の締付けが開始されるものである。
は、矩形断面を有するガイド穴１３Ａが該第１ソ
ケツト３Ａの軸方向に向けて形成されている。こ
のガイド穴１３Ａ内には、前記ナツトランナ本体
２の前端面２ａ上に突出配置され且つ該ナツトラ
ンナ本体２内に内蔵されたモータ（図示省略）に
よつて回転駆動される矩形断面を有するソケツト
駆動軸５Ａが摺動自在に嵌挿されており、該第１
ソケツト３Ａは、該第１ソケツト３Ａのガイド穴
１３Ａの内面とソケツト駆動軸５Ａの外面とが該
ソケツト駆動軸５Ａの回転方向において係合する
ことにより該ソケツト駆動軸５Ａと一体的に回転
せしめられる。さらに、ソケツト駆動軸５Ａに形
成した長穴７Ａ内にはガイド穴１３Ａを径方向に
貫通して第１ソケツト３Ａ側に取付けたピン６が
挿通されている。また、該第１ソケツト３Ａと前
記ナツトランナ本体２の前端面２ａの間には、該
第１ソケツト３Ａを常時外方へ突出させる如く作
用するスプリング４が設けられている。従つてこ
の第１ソケツト３Ａは、スプリング４のバネ力と
該第１ソケツト３Ａを該スプリング４のバネ力に
抗してナツトランナ本体２側に押圧する方向に作
用する押圧力（即ち、第１ハブボルト１０Ａに対
する押付け力）との釣合いによつて軸方向に摺動
変位せしめられ、且つその最突出位置（第２図実
線図示位置）はピン６と長穴７Ａの前側端面７
Aaとが当接することにより規制され、また最没
入位置（第２図、鎖線図示位置、符号３A′）は
ピン６と長穴７Ａの後端面７Abとが当接するこ
とにより規制される（ストロークS1）。このよう
に構成された第１ソケツト３Ａを使用して第１ハ
ブボルト１０Ａの締付けを行う場合には、先ず該
第１ソケツト３Ａの前端面３Aaを第１ハブボル
ト１０Ａの頭部１０Aaに当てがつて該頭部１０
Aaを第１ソケツト３Ａの円形穴部８内に嵌入さ
せる。これで第１ソケツト３Ａと第１ハブボルト
１０Ａとの軸合わせ（芯合わせ）が完了する。こ
の際、円形穴部８の側壁方向と第１ハブボルト１
０Ａの頭部１０Aaの側壁方向とが完全に一致し
ておれば該第１ハブボルト１０Ａの頭部１０Aa
は嵌合穴部９内にそのまま嵌入し、該嵌合穴部９
により非相対回動状態に嵌合支持されるため、第
１ソケツト３Ａを回転させることによつて即座に
第１ハブボルト１０Ａの締付けが開始されるが、
それ以上の場合には、第１ハブボルト１０Ａの頭
部１０Aaが円形穴部８の底部に形成された肩部
８ａに当接し嵌合穴部９側への嵌入が阻止され
る。従つて、この場合には、第１ソケツト３Ａと
第１ハブボルト１０Ａとの間に押圧力をかけた状
態のまま第１ソケツト３Ａを回転させ、円形穴部
８の肩部８ａと第１ハブボルト１０Ａの頭部１０
Aaとの軸方向における係合を解除して該第１ハ
ブボルト１０Ａの頭部１０Aaを嵌合穴部９内に
嵌入せしめる。即ち、この第１ソケツト３Ａによ
れば、一旦円形穴部８内に第１ハブボルト１０Ａ
の頭部１０Aaを嵌入させて両者間の軸合わせを
行つた後は、該第１ソケツト３Ａを回転させなが
ら第１ハブボルト１０Ａ側に押しつけることによ
り該第１ソケツト３Ａと第１ハブボルト１０Ａと
の回転方向における相対位置の如何にかかわらず
スムーズに第１ハブボルト１０Ａの頭部１０Aa
が嵌合穴部９内に嵌入して第１ハブボルト１０Ａ
の締付けが開始されるものである。
第６ソケツト３Ｆは、第２図に示す如く上記第
１ソケツト３Ａと同一の構造を有するものであ
り、ここでは第２図に示した第６ソケツト３Ｆの
各部材に第１ソケツト３Ａの各部材の符号に対応
させた符号を付することによりその重複説明を避
け、第１ソケツト３Ａとの相違点即ち、軸方向ス
トロークと軸方向取付位置の２点について詳述す
る。
１ソケツト３Ａと同一の構造を有するものであ
り、ここでは第２図に示した第６ソケツト３Ｆの
各部材に第１ソケツト３Ａの各部材の符号に対応
させた符号を付することによりその重複説明を避
け、第１ソケツト３Ａとの相違点即ち、軸方向ス
トロークと軸方向取付位置の２点について詳述す
る。
この第６ソケツト３Ｆのストロークと軸方向取
付位置は上記第１ソケツト３Ａとの相対関係にお
いて次の如く設定されている。即ち、第６ソケツ
ト３Ｆは、その最突出位置（第２図、実線図示位
置）においてはその前端面３Faが最突出位置に
ある第１ソケツト３Ａの前端面３Aaよりも寸法
S3だけ後方に後退せしめられている（換言すれ
ば、第１ソケツト３Ａが第６ソケツト３Ｆよりも
寸法S3だけ前方に突出せしめられている）。尚、
この後退寸法S3は、前記円形穴部８の深さ寸法S0
よりも所定寸法だけ大きな寸法に設定されている
（寸法S3＞S0）。
付位置は上記第１ソケツト３Ａとの相対関係にお
いて次の如く設定されている。即ち、第６ソケツ
ト３Ｆは、その最突出位置（第２図、実線図示位
置）においてはその前端面３Faが最突出位置に
ある第１ソケツト３Ａの前端面３Aaよりも寸法
S3だけ後方に後退せしめられている（換言すれ
ば、第１ソケツト３Ａが第６ソケツト３Ｆよりも
寸法S3だけ前方に突出せしめられている）。尚、
この後退寸法S3は、前記円形穴部８の深さ寸法S0
よりも所定寸法だけ大きな寸法に設定されている
（寸法S3＞S0）。
また、第６ソケツト３Ｆが最没入位置（第２
図、鎖線図示位置、符号３F′）に説定された時に
はその前端面３Fa′は、最没入位置に位置決めさ
れた上記第１ソケツト３A′の前端面３Aa′と同一
軸方向位置に位置する如く設定されている。従つ
て、この第６ソケツト３ＦのストロークS2は、第
１ソケツト３ＡのストロークS1と第１ソケツト３
Ａの突出寸法（第６ソケツト３Ｆの後退寸法）S3
の差（S1−S3）とされる。
図、鎖線図示位置、符号３F′）に説定された時に
はその前端面３Fa′は、最没入位置に位置決めさ
れた上記第１ソケツト３A′の前端面３Aa′と同一
軸方向位置に位置する如く設定されている。従つ
て、この第６ソケツト３ＦのストロークS2は、第
１ソケツト３ＡのストロークS1と第１ソケツト３
Ａの突出寸法（第６ソケツト３Ｆの後退寸法）S3
の差（S1−S3）とされる。
上述のように、この第１ソケツト３Ａと第６ソ
ケツト３Ｆは、非ボルト締付操作時には第１ソケ
ツト３Ａが第６ソケツト３Ｆよりも前方に寸法S3
だけ突出せしめられ、またボルト締付操作時（ソ
ケツトをハブボルト側に押しつけた状態時に）に
は第１ソケツト３Ａの前端面３Aaと第６ソケツ
ト３Ｆの前端面３Faとが軸方向同一位置に位置
する如く軸方向における相対位置が設定されてい
る。
ケツト３Ｆは、非ボルト締付操作時には第１ソケ
ツト３Ａが第６ソケツト３Ｆよりも前方に寸法S3
だけ突出せしめられ、またボルト締付操作時（ソ
ケツトをハブボルト側に押しつけた状態時に）に
は第１ソケツト３Ａの前端面３Aaと第６ソケツ
ト３Ｆの前端面３Faとが軸方向同一位置に位置
する如く軸方向における相対位置が設定されてい
る。
従つて、上述の如く軸方向取付位置の異なる２
種類のソケツトを備えた６軸ナツトランナ１を使
用してハブボルト１０Ａ，１０Ｂ……を同時締結
する場合、該ナツトランナ１を各ハブボルト１０
Ａ，１０Ｂ……側に当てがつて第１ソケツト３Ａ
の円形穴部８と第４ソケツト３Ｄの円形穴部８に
それぞれ対応する第１ハブボルト１０Ａの頭部１
０Aaと第４ハブボルト１０Ｄの頭部１０Daを嵌
入させた状態においても、それ以外のソケツトは
全てそれぞれ対応するハブボルトと非係合とされ
ているため、該第１ソケツト３Ａと第１ハブボル
ト１０Ａの軸合わせと第４ソケツト３Ｄと第４ハ
ブボルト１０Ｄの軸合わせがそれぞれ他のソケツ
トの影響を受けることなくスムーズに行なわれ
る。第１ソケツト３Ａと第１ハブボルト１０Ａ及
び第４ソケツト３Ｄと第４ハブボルト１０Ｄの軸
合わせが行なわれると、各ソケツト３Ａ，３Ｂ…
…の配置ピツチと各ハブボルト１０Ａ，１０Ｂ…
…の配置ピツチとが予じめ同一に設定されている
ところから、第２ソケツト３Ｂと第２ハブボルト
１０Ｂ、第３ソケツト３Ｃと第３ハブボルト１０
Ｃ、だい５ソケツト３Ｅと第５ハブボルト１０Ｅ
及び第６ソケツト３Ｆと第６ハブボルト１０Ｆの
残り４組の軸合わせも各ソケツトとそれに対応す
る各ハブボルトとが相互に非係合状態にあるにも
かかわらず同時に自動的に行なわれる（軸合わせ
作業の簡易化）。従つて、作業者は、第１ソケツ
ト３Ａと第４ソケツト３Ｄの２つのソケツトの軸
合わせが完了した時点でナツトランナ１をハブボ
ルト１０Ａ，１０Ｂ……側に押圧しながら各ソケ
ツト３Ａ，３Ｂ……を同時に回転させるという簡
易操作により各ハブボルト１０Ａ，１０Ｂ……を
同時締付することができることになる（作業の簡
略化）。
種類のソケツトを備えた６軸ナツトランナ１を使
用してハブボルト１０Ａ，１０Ｂ……を同時締結
する場合、該ナツトランナ１を各ハブボルト１０
Ａ，１０Ｂ……側に当てがつて第１ソケツト３Ａ
の円形穴部８と第４ソケツト３Ｄの円形穴部８に
それぞれ対応する第１ハブボルト１０Ａの頭部１
０Aaと第４ハブボルト１０Ｄの頭部１０Daを嵌
入させた状態においても、それ以外のソケツトは
全てそれぞれ対応するハブボルトと非係合とされ
ているため、該第１ソケツト３Ａと第１ハブボル
ト１０Ａの軸合わせと第４ソケツト３Ｄと第４ハ
ブボルト１０Ｄの軸合わせがそれぞれ他のソケツ
トの影響を受けることなくスムーズに行なわれ
る。第１ソケツト３Ａと第１ハブボルト１０Ａ及
び第４ソケツト３Ｄと第４ハブボルト１０Ｄの軸
合わせが行なわれると、各ソケツト３Ａ，３Ｂ…
…の配置ピツチと各ハブボルト１０Ａ，１０Ｂ…
…の配置ピツチとが予じめ同一に設定されている
ところから、第２ソケツト３Ｂと第２ハブボルト
１０Ｂ、第３ソケツト３Ｃと第３ハブボルト１０
Ｃ、だい５ソケツト３Ｅと第５ハブボルト１０Ｅ
及び第６ソケツト３Ｆと第６ハブボルト１０Ｆの
残り４組の軸合わせも各ソケツトとそれに対応す
る各ハブボルトとが相互に非係合状態にあるにも
かかわらず同時に自動的に行なわれる（軸合わせ
作業の簡易化）。従つて、作業者は、第１ソケツ
ト３Ａと第４ソケツト３Ｄの２つのソケツトの軸
合わせが完了した時点でナツトランナ１をハブボ
ルト１０Ａ，１０Ｂ……側に押圧しながら各ソケ
ツト３Ａ，３Ｂ……を同時に回転させるという簡
易操作により各ハブボルト１０Ａ，１０Ｂ……を
同時締付することができることになる（作業の簡
略化）。
（考案の効果）
本考案のボルト類の締付装置は上記の説明から
明らかなように、平行方向に向けて少なくとも３
個以上配置されたソケツトのうち、所定の一対の
ソケツトをそれ以外の他のソケツト前端面に形成
される軸合わせ用の円形穴部の深さ寸法以上に突
出させて、該一対のソケツトとこれに対応するボ
ルト類との軸合わせを行うことによつてそれ以外
のソケツトとこれに対応するボルト類との軸合わ
せが同時に実現されるように構成しているため、
従来のボルト類の締付装置の如く全てのソケツト
とこれに対応するボルト類とを同時に軸合わせし
なければならない場合に比してソケツトとボルト
類との軸わせが容易であり、それだけボルト類の
締付作業時における作業性が向上するという実用
的効果がある。
明らかなように、平行方向に向けて少なくとも３
個以上配置されたソケツトのうち、所定の一対の
ソケツトをそれ以外の他のソケツト前端面に形成
される軸合わせ用の円形穴部の深さ寸法以上に突
出させて、該一対のソケツトとこれに対応するボ
ルト類との軸合わせを行うことによつてそれ以外
のソケツトとこれに対応するボルト類との軸合わ
せが同時に実現されるように構成しているため、
従来のボルト類の締付装置の如く全てのソケツト
とこれに対応するボルト類とを同時に軸合わせし
なければならない場合に比してソケツトとボルト
類との軸わせが容易であり、それだけボルト類の
締付作業時における作業性が向上するという実用
的効果がある。
第１図は本考案実施例に係る多軸ナツトランナ
の要部斜視図、第２図は第１図に示したナツトラ
ンナの第１ソケツトと第５ソケツトの拡大縦断面
図である。 １……多軸ナツトランナ、３Ａ〜３Ｆ……ソケ
ツト、４……スプリング、５Ａ〜５Ｆ……ソケツ
ト駆動軸、６……ピン、７Ａ〜７Ｆ……長穴、８
……円形穴部、９……嵌合穴部、１０Ａ〜１０Ｆ
……ハブボルト、１１……タイヤホイール。
の要部斜視図、第２図は第１図に示したナツトラ
ンナの第１ソケツトと第５ソケツトの拡大縦断面
図である。 １……多軸ナツトランナ、３Ａ〜３Ｆ……ソケ
ツト、４……スプリング、５Ａ〜５Ｆ……ソケツ
ト駆動軸、６……ピン、７Ａ〜７Ｆ……長穴、８
……円形穴部、９……嵌合穴部、１０Ａ〜１０Ｆ
……ハブボルト、１１……タイヤホイール。
Claims (1)
- モータによつて回転駆動されるソケツト駆動軸
を相互に平行方向に向けて少なくとも３個以上配
置する一方、該各ソケツト駆動軸の前端部に、ボ
ルト頭部の回動を許容し得るような内径寸法を有
する所定深さの円形穴部とボルト頭部を非相対回
動状態で嵌合支持し得るような断面形状を有する
所定深さの嵌合穴部とをその前端面側から順次同
軸状に連続して形成してなるソケツトを、該円形
穴部を前方に向けた状態でしかもその軸方向に移
動可能で且つトルク伝達可能なる如くそれぞれ取
付けるとともに、該各ソケツトをスプリングによ
つて常時前方に突出する如く付勢してなるボルト
類の締付装置であつて、前記各ソケツトがそれぞ
れスプリングのバネ力によつて最大突出位置に位
置決めされた状態において、前記各ソケツトのう
ち所定の一対のソケツトの前端面がそれ以外のソ
ケツトの前端面よりも前記円形穴部の深さに対応
する寸法よりも大きく軸方向前方に突出するよう
に構成されていることを特徴とするボルト類の締
付装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13076984U JPS6146168U (ja) | 1984-08-28 | 1984-08-28 | ボルト類の締付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13076984U JPS6146168U (ja) | 1984-08-28 | 1984-08-28 | ボルト類の締付装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6146168U JPS6146168U (ja) | 1986-03-27 |
| JPH0232392Y2 true JPH0232392Y2 (ja) | 1990-09-03 |
Family
ID=30689365
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13076984U Granted JPS6146168U (ja) | 1984-08-28 | 1984-08-28 | ボルト類の締付装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6146168U (ja) |
-
1984
- 1984-08-28 JP JP13076984U patent/JPS6146168U/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6146168U (ja) | 1986-03-27 |
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