JPH02267007A

JPH02267007A - 重荷重用空気入り冬タイヤ

Info

Publication number: JPH02267007A
Application number: JP1086743A
Authority: JP
Inventors: Kenichi Tanaka; 田中　顕一
Original assignee: Bridgestone Corp
Current assignee: Bridgestone Corp
Priority date: 1989-04-07
Filing date: 1989-04-07
Publication date: 1990-10-31

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明は重荷重用空気入り冬タイヤの改良に関し、さら
に詳しくは氷」二走行性能および耐摩耗性を改善した重
荷重用空気入り冬タイヤに関するものである。

（従来の技術）冬期に使用される冬タイヤとして、その氷上走行性能を
満たすために、駆動力、制動力および横力を保持する必
要から、トレッドに金属性スパイクを備えたタイヤが従
来から知られている。

しかし、このスパイクタイヤは、雪や氷がない乾燥舗装
道路を走行する際に道路を傷付け、粉塵公害などの問題
を起こすため、社会問題となっている。

一方、近年スパイクを有さない雪上および氷上走行用タ
イヤとしてのスタッドレスタイヤが開発されており、こ
れらのスタッドレスタイヤは、トレッドに形成した特有
のブロックパターンにより雪上および氷上走行性能を改
良したものが主流を占めている。

すなわち、従来のスタッドレスタイヤのトレッドには、
通常タイヤの周方向に複数の周方向主溝およびトレッド
の両端部から前記周方向溝と交差して延びる複数の横溝
によって分割された複数のブロックが形成されており、
各ブロックには１ｍｍ前後の幅を有する切込み又はサイ
プが適宜設けられている。

したがって、従来のスタッドレスタイヤにおいては、タ
イヤに駆動力又は制動力が作用した場合に、前記切り込
みにより生ずる多数のエツジが、硬質路面を把握するこ
とによるエツジ効果によって、雪上および氷上走行性能
の改良が図られており、その効果も認められて急速に普
及しつつある。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、従来のスタッドレスタイヤのブロックに
設けられる切込みは、わずかとは云え上述の通り幅を有
していることから、路面からブロックに剪断力が加わっ
た場合に、ブロックの倒れ込みが大きく生じ、剛性が低
下するために、乾燥路面および氷上路面での接地性が低
下するばかりか、偏摩耗が著しく生ずる恐れがあった。

そこで、本発明の課題は上述した従来の重荷重用空気入
り冬タイヤが有する問題点を解決することにある。

したがって本発明の目的は、氷上走行性能および耐摩耗
性を改善した重荷重用空気入り冬タイヤを提供すること
にある。

［発明の構成］（課題を解決するための手段）すなわち本発明の第１発明における重荷重用空０気入り
冬タイヤは、タイヤのクラウン部に位置するトレッドに
所定間隔を以て周方向に連続して延びる複数の周方向溝
と、該周方向溝と交差し周方向にほぼ等間隔に配置した
複数の横溝と、これらの溝群によって区分されるブロッ
クとを含み、前記ブロックに対しタイヤに内圧を充填し
ないとき、実質上溝幅を有しない比較的浅い直線状切込
みを互にほぼ平行に多数備えたタイヤにして、前記切込
みを４５〜９０度の角度範囲で交差させる向きに、０．
５〜２０　ｍｍの間隔で夫々設けたことを特徴とする。

さらにまた、本発明の第２発明における重荷重用空気入
り冬タイヤは、タイヤのクラウン部に位置するトレッド
に所定間隔を以て周方向に連続して延びる複数の周方向
溝と、該周方向溝と交差し周方向にほぼ等間隔に配置し
た複数の横溝と、これらの溝群によって区分されるブロ
ックとを含み、前記ブロックに対しタイヤに内圧を充填
しないとき、実質上溝幅を有しない比較的浅い直線状切
込みを互にほぼ平行に多数備えたタイヤにして、前記切
込みは、特定のブロックにおいて一定方向を向き、他の
ブロックにおいて前記特定のブロックの切込みと交差す
る゛方向を向き、両方向の切込みのなす角度が、４５〜
９０度の範囲にあり、かつこれらの切込みの間隔が０．
５〜２０ｍｎの範囲にあることを特徴とする。

（作　用）本発明のタイヤは、実質上溝幅を有さす、且つ浅い切込
みをトレッドのブロックに所定の間隔をもって設けたた
め走行時に接地面において外力が作用した時ブロックの
倒れ込みによる接地性の低下が抑制でき、乾燥路面およ
び氷上路面を走行する場合に共通して接地性が向上し、
偏摩耗が改善できると共に、氷上走行性能が有利に向上
する。

また、ブロックに設ける切込みを一つの直線群とせず、
傾斜角度の異なる二つ以上の直線群として、その傾斜角
度を４５〜９０度の範囲にすると共に、これらの切込み
の間隔を０．５〜２０ｍｍの範囲に設定したため、氷」
−での摩擦力をある特定の方向だけではなく、前後方向
・横方向共にバランスよく向上させることができる。

したがって、本発明の重荷重用空気入り冬タイヤは、特
に氷上走行性能がすぐれる共に、耐偏Ｉ？。

純性が大［１１に改善されたものであり、特に小型トラ
ックおよびトラック・バスなどの重荷重用冬タイヤとし
て有用である。

（実施例）以下、図面にしたがって本発明の重荷重用空気入り冬タ
イヤの実施例について、詳細に説明する。

第１図は本発明の重荷重用空気入り冬タイヤの第１実施
例（第１発明）を示すトレッド部の展開図、第２図は第
１図におけるブロックのＡ−Ａ線断面説明図、第３図は
本発明の重荷重用空気入り冬タイヤの第２実施例（第２
発明）を示すブロックの断面説明図である。

なお、図面においてはトレッド以外の部分の図示は省略
しているが、ラジアルカーカスおよびベルト層などの図
示以外の部分は周知の構造である。

第１図に示した第１実施例（第１発明）において、本発
明の重荷重用空気入り冬タイヤのタイヤのトレッドＴは
、その中央区域に軸方向に所定間隔を置いて配置された
少なくとも２本の周方向溝１．１と、これらの周方向溝
１．１間の軸方向間隔を実質上三等分し、それらと平行
に延びる中央周方向溝１′が配置されることにより、軸
方向にほぼ等間隔に分割されている。

またトレッド両端から、前記周方向溝１．１゛１と交差
し、前記中央区域の中心に向かって、実質上折れ線状に
連続して延びる多数の横溝２が設けられることによって
、トレッドＴは多数のブロック３に区分されている。

さらに、各ブロック３のすべては、その長手方向が周方
向に対し右上がりに４５度の角度で延びる複数の切込み
４Ａ及び周方向に対し左上がりに４５度の角度で延びる
複数の切込み４Ｂが互に交差して設けられている。

ここで、トレッドＴは通常比較的硬質のゴムから形成さ
れるが、場合によってはより軟質のゴムまたは発泡ゴム
をその少なくとも一部に使用することができる。

周方向溝１．１および中央周方向主溝１′は周方向に平
行な直線状であってもよいが、図示したような折れ線状
（変形フラング状）が望ましく、それらの溝深および溝
幅は溝群の中で最も深くしかも広く形成することができ
る。

横溝２は、周方向に対する間隔がほぼ等しくなるように
配置されており、これらも図示したような折れ線状（変
形フラング状）が望ましい。

この横溝２の溝幅は周方向主溝］、１−１と同等または
それ以下であることが、また横溝２の深さは周方向主溝
１．１′　１と同等またはそれらよりも若干浅めである
ことが望ましい。

切込み４Ａ及び４Ｂを各ブロック３に対して設ける本数
は、タイヤの用途に応じて任意に変更することが可能で
ある。

そして、第２図に示したように、切込み４Ａ及び４Ｂは
相互に間隔Ｗをもって、深さｄとなるように形成されて
おり、タイヤに内圧を充填しない状態において、実質上
幅を有しない線状となるように切り込まれている。また
これら切込みは内圧を充填した場合でも実質的に幅を有
さない。

この様な切り込み４Ａ及び４Ｂは、例えばナイフなどの
刃物を備えた機械を用いて、ブロック３を刃物で切り込
むことなどにより形成すること力ぐできる。

本発明において異方向にのびる交差角θは４５〜９０度
であり、それらの間隔Ｗは０．５〜２０ｍｍである。

なお、切込み４Ａ及び４Ｂの深さは、７．５ｍｍ以下さ
らには０．５〜３．０ｍｍの範囲で、比較的浅く形成す
ることが望ましい。

また、切込み４Ａ及び４Ｂは図示したような直線状以外
にも、ジグザグ状、波状、稲妻状およびくの字状などで
あってもよい。

そして、ブロック３に形成する切込み４Ａ及び４Ｂは、
その全てを内圧を充填しない状態において実質上溝幅を
有さないものにする必要はなく、これらの切込みと共に
、通常の０．７ｍｍ程度の幅を有する切込みを共存させ
ることもできる。

さらに、切込み４Ａ及び４Ｂの深さｄもその全てを一定
にする必要はなく、たとえば浅い切込みと、深い切込み
を交互に存在させても良い。

さらにまた、切り込み４Ａ及び４Ｂは必ずしもブロック
３を実質的に横断している必要がなく、ブロック３の途
中で中断したり、ブロック端に切込みを設けない場合な
ども包含される。

上記のごとく各ブロック３に互に交差した切込み４Ａ及
び４Ｂを形成することにより、氷上走行性能および耐摩
耗性を効果的に改善することができる。

次に、第２図に示した第２実施例（第２発明）は、各ブ
ロック３が一方向にのみ延びた切込み４を有しているが
、各ブロック３間における切込みの傾斜角度が異なって
いる点が上述した第１実施例（第１発明）と相違してい
る。

すなわち、本第２実施例においては、トレッドＴの中央
区域にあるブロック３Ａの切込み４Ａは、軸方向にやや
左上がりににほぼ平行であり、トレッドＴの両側区域に
あるブロック３Ｂの切込み４Ｂは、周方向にほぼ平行に
なるように配置されており、これら切込み４Ａ及び４Ｂ
の両方向の切込みのなす角度が、４５度以上の範囲にあ
り、かつこれらの切込み４Ａ及び４Ｂの間隔が夫々０．
５〜２０ｍｍの範囲で、しかもタイヤに内圧を充填しな
い状態において、実質上溝幅を有しない線状となるよう
に形成されていることを特徴としている。

ここで、切込み４Ａがすべて一定方向を向いた特定のブ
ロック３Ａと、切込み４Ｂが前記ブロック３Ａの切込み
４Ａと交差する方向を向いた他のブロック３Ｂは、必ず
しも第３図のように配置する必要はなく、両方向の切込
みのなす角度が、４５〜９０度の範囲にあり、かつこれ
らの切込みの間隔が０．５〜２０　ｍｒｎの範囲にあれ
ば、例えば径方向又は軸方向にブロック３Ａと３Ｂを交
互に配列したり、ブロック３Ａと３Ｂをランダムに点在
させることもできる。

次に、試験例により本発明の重荷重用空気入り冬タイヤ
の構成および効果についてさらに詳細に説明する。

（試験例）タイヤサイズ：ＬＳＲ７，５０Ｒ１６１４ＰＲ１使用リ
ム：６．０ＯＧＳ、使用空気圧：６゜５０ｋｇ／ｃＪの
全天候型ブロックパターンラジアルタイヤのトレッド部
に対し、上述の第１図及び第２図に示したブロックパタ
ーンを形成し、このタイヤについての評価を行なった。

なお、タイヤのラジアルカーカスおよびベルト層などの
他の構造および製造条件は従来タイヤに準じたため、詳
細は省略する。

すなわち、第１図及び第２図においてトレッドの幅：１
４０ｍｍ、ジグザグ状周方向主溝１．１の溝幅：３〜８
關、深さ：１５＋＋ｏｎ、中央周方向主溝１′の溝幅：
５ｍｍ５深さ：１５ｍｒｎ、横溝２の溝幅ニア吐、深さ
：１２ｍｍとしてブロックパターンを形成する際に、切
込みの溝幅、深さｄ、間隔Ｗ及び傾斜角度を次のように
変更して、本発明タイヤＡ及びＢを得た。

一方比較のために、切込みなし及び一方向のみの切込み
を有する従来タイヤＡ−Ｅを得た。

本発明タイヤＡ切込み幅：０切込み深さ：２．Ｏｍｍ切込み間隔：５．０＋＋＋＋ｎ右上り切込み４Ａの傾斜角度＝４５度左上り切込み４Ｂの傾斜角度＝４５度本発明タイヤＢ切込み幅二〇切込み深さ：２．Ｏｍｍ切込み間隔：２．Ｏｍｍトレッド中央区域のブロック３Ａの切込み４Ａの周方向
に対する傾斜角度：右上り５０度トレッド両側区域のブ
ロック３Ｂの切込み４Ｂの周方向に対する傾斜角度：０
度（径方向に平行）比較タイヤＡ切込みなし切込み深さ：１２．Ｏ＋ｎ＋ｎ切込み間隔：５．Ｏｍ＋＋周方向に対する傾斜角度：ずべて４５度比較タイヤＣ切込み幅：０切込み深さ：１２．Ｏ前切込み間隔＋５．０ｍｍ周方向に対する傾斜角度：ずべで４５度周方向に対する
傾斜角度：ずべて４５度次ぎに、これら７種のタイヤに
ついて、下記条件の実車フィーリングテストにより、氷
上走行性能、走行フィーリングおよび耐摩耗性の評価を
行なった結果を次表に示す。

なお、次表はすべて従来タイヤＢを１．００とした時の
指数評価で示してあり、指数が大きいほど良好な結果を
示す。

氷上走行性能供試車輌；小型トラック、３トン車路　　面：冬期北海道での凍結路面評価方法：速度］Ｏｋｍ／ｈてブレーキングしてから停
車するまでの制動距離を逆数で指数化。

グ ◎・・・・・・良好 ○・・・・・・まずまず △・・・・・・ときどき不安あり ×・・・・・・不安あり耐摩耗性供試車輌：小型ｌ・ラック、４トン卓路　　面；関東地区、ＤＲＹ、ＷＥＴ路面（積雪なし）速　　　度：　　２０〜１００　ｋｍ　／　ｈ（高速走
行あり）評価方法：摩耗外観比較（主溝深さで確認）（以下本質
余白）］　５表以上の結果から、本発明の重荷重用空気入り冬タイヤは
、氷上走行性能および耐摩耗性を均衡して高度に具備し
ていることか明らかである。

これに対し、切込みのない従来タイヤＡは、氷上走行性
能が大幅に劣っている。

また、一方向のみの切込み切欠を設けた従来タイヤＢ−
Ｅも、本命タイヤＡ及びＢに比較して氷上走行性能及び
耐摩耗性が劣っている。

［発明の効果］以上のように、本発明の重荷重用空気入り冬タイヤは、
特に氷上走行性能がすぐれる共に、耐摩耗性が大１１１
に改善されたものであり、耐久寿命が良好なスタッドレ
スタイヤとしてのすぐれた性能を有していることから、
とくに小型トラックおよびトラック・バスなどの重荷重
用冬タイヤとして有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の重荷重用空気入り冬タイヤの第１実施
例（第１発明）を示すトレッド部の展開図、第２図は第
１図におけるブロックのＡ−Ａ線断面説明図、第３図は
本発明の重荷重用空気入り冬タイヤの第２実施例（第２
発明）を示すブロックの断面説明図である。Ｔ・・・・・・・・・トレッドト・・・・・・・・周方向溝１′・・・・・・中央周方向溝２・・・・・・・・・横溝３・・・・・・・・・ブロック３Ａ・・・・・・中央区域ブロワ３Ｂ・・・・・・両側区域ブロワ４Ａ・・・・・・切込み４Ｂ・・・・・・切込みｄ・・・・・・・・・深さＷ・・・・・・・・・間隔クク

Claims

【特許請求の範囲】

（１）タイヤのクラウン部に位置するトレッドに所定間
隔を以て周方向に連続して延びる複数の周方向溝と、該
周方向溝と交差し周方向にほぼ等間隔に配置した複数の
横溝と、これらの溝群によって区分されるブロックとを
含み、前記ブロックに対しタイヤに内圧を充填しないと
き、実質上溝幅を有しない比較的浅い直線状切込みを互
にほぼ平行に多数備えたタイヤにして、前記切込みを４
５〜９０度の角度範囲で交差させる向きに、０．５〜２
０ｍｍの間隔で夫々設けたことを特徴とする重荷重用空
気入り冬タイヤ。
（２）タイヤのクラウン部に位置するトレッドに所定間
隔を以て周方向に連続して延びる複数の周方向溝と、該
周方向溝と交差し周方向にほぼ等間隔に配置した複数の
横溝と、これらの溝群によって区分されるブロックとを
含み、前記ブロックに対しタイヤに内圧を充填しないと
き、実質上溝幅を有しない比較的浅い直線状切込みを互
にほぼ平行に多数備えたタイヤにして、前記切込みは、
特定のブロックにおいて一定方向を向き、他のブロック
において前記特定のブロックの切込みと交差する方向を
向き、両方向の切込みのなす角度が、４５〜９０度の範
囲にあり、かつこれらの切込みの間隔が０．５〜２０ｍ
ｍの範囲にあることを特徴とする重荷重用空気入り冬タ
イヤ。