JPH0224882Y2 - - Google Patents
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- JPH0224882Y2 JPH0224882Y2 JP1984148017U JP14801784U JPH0224882Y2 JP H0224882 Y2 JPH0224882 Y2 JP H0224882Y2 JP 1984148017 U JP1984148017 U JP 1984148017U JP 14801784 U JP14801784 U JP 14801784U JP H0224882 Y2 JPH0224882 Y2 JP H0224882Y2
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- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 11
- 238000001816 cooling Methods 0.000 claims 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 3
- 230000001276 controlling effect Effects 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000005856 abnormality Effects 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000006735 deficit Effects 0.000 description 1
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 1
- 230000008646 thermal stress Effects 0.000 description 1
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- Control Of Turbines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔考案の技術分野〕
本考案は多段混圧蒸気タービンの制御装置に関
する。
する。
多段混圧蒸気タービンは、蒸気条件の異なる数
種の余剰プロセス蒸気ラインを蒸気タービンの中
間段落へ接続し混圧蒸気ラインの熱エネルギを有
効に回収できるようにした蒸気タービンである。
この種の混圧蒸気タービンにおいては、余剰蒸気
の全てを回収する見地から混圧蒸気ラインの管路
上には蒸気流量を調節するための蒸気加減弁は設
けられず、非常時に蒸気タービンへの蒸気流入を
しや断する止め弁だけが設けられている。
種の余剰プロセス蒸気ラインを蒸気タービンの中
間段落へ接続し混圧蒸気ラインの熱エネルギを有
効に回収できるようにした蒸気タービンである。
この種の混圧蒸気タービンにおいては、余剰蒸気
の全てを回収する見地から混圧蒸気ラインの管路
上には蒸気流量を調節するための蒸気加減弁は設
けられず、非常時に蒸気タービンへの蒸気流入を
しや断する止め弁だけが設けられている。
第2図はこの種の多段混圧蒸気タービンの従来
例を示したものであり、ボイラより発生した主蒸
気は主蒸気管1を介して蒸気タービン2の入口に
導入され、タービンロータは回転させたのち、排
気管3より流出する。上記主蒸気管1の管路上に
は蒸気加減弁4が組込まれ、その弁開度は調速機
5によつて制御される。また、前記蒸気タービン
2の中間段落にはプロセス蒸気ライン6,7,8
が接続され、それぞれのライン上には止め弁9,
10,11が組込まれている。このように、主蒸
気管1を通して供給される主蒸気とプロセス蒸気
ライン6,7,8を通して供給される混圧蒸気に
よつて発電機などの被駆動機12が回転され出力
が生ずる。
例を示したものであり、ボイラより発生した主蒸
気は主蒸気管1を介して蒸気タービン2の入口に
導入され、タービンロータは回転させたのち、排
気管3より流出する。上記主蒸気管1の管路上に
は蒸気加減弁4が組込まれ、その弁開度は調速機
5によつて制御される。また、前記蒸気タービン
2の中間段落にはプロセス蒸気ライン6,7,8
が接続され、それぞれのライン上には止め弁9,
10,11が組込まれている。このように、主蒸
気管1を通して供給される主蒸気とプロセス蒸気
ライン6,7,8を通して供給される混圧蒸気に
よつて発電機などの被駆動機12が回転され出力
が生ずる。
ところで、混圧蒸気はプロセス蒸気ラインの余
剰蒸気であることから、余剰分を残らず蒸気ター
ビンへ回収させることが熱動率の向上の面から望
ましい。
剰蒸気であることから、余剰分を残らず蒸気ター
ビンへ回収させることが熱動率の向上の面から望
ましい。
一方、混圧蒸気の流量は、刻々変動することが
あり、このような場合、その変動分を調速機5が
感知し、蒸気加減弁4を開閉制御することにより
主蒸気の蒸気タービン2への流入量を加減し、蒸
気タービン2の出力を制御している。つまり、混
圧蒸気の有するエネルギの全量を回収し、不足分
を主蒸気で補つて出力を整しているわけである。
あり、このような場合、その変動分を調速機5が
感知し、蒸気加減弁4を開閉制御することにより
主蒸気の蒸気タービン2への流入量を加減し、蒸
気タービン2の出力を制御している。つまり、混
圧蒸気の有するエネルギの全量を回収し、不足分
を主蒸気で補つて出力を整しているわけである。
ところで、蒸気タービンを停止させるべく負荷
を降下させていく場合、負荷が混圧蒸気のみで出
せる出力まで降下すると蒸気加減弁4は全閉とな
つてしまい、それ以下では無制御状態となり蒸気
タービンの運転上危険な状態となる。そこで、従
来は、負荷があるところまで降下した時点で混圧
蒸気ライン上の止め弁9,10,11を強制的に
全閉し蒸気加減弁4の制御のみの運転に切替え、
蒸気加減弁4によりさらに負荷を降下させ安全に
停止できるようにしている。
を降下させていく場合、負荷が混圧蒸気のみで出
せる出力まで降下すると蒸気加減弁4は全閉とな
つてしまい、それ以下では無制御状態となり蒸気
タービンの運転上危険な状態となる。そこで、従
来は、負荷があるところまで降下した時点で混圧
蒸気ライン上の止め弁9,10,11を強制的に
全閉し蒸気加減弁4の制御のみの運転に切替え、
蒸気加減弁4によりさらに負荷を降下させ安全に
停止できるようにしている。
また、蒸気タービンを起動する場合には、最初
は蒸気加減弁4のみにより運転して負荷を上昇さ
せ、ある負荷に達した時点で混圧蒸気ラインの止
め弁6,7,8を手動にて全開し、主蒸気と混圧
蒸気との併用運転に移行させている。
は蒸気加減弁4のみにより運転して負荷を上昇さ
せ、ある負荷に達した時点で混圧蒸気ラインの止
め弁6,7,8を手動にて全開し、主蒸気と混圧
蒸気との併用運転に移行させている。
しかしながら、混圧蒸気ラインの止め弁を手動
操作によつて制御した場合には多段混圧タービン
になればなるほど各止め弁を連続的に徐々に開閉
させる操作は面倒なものとなる。手動操作速度が
早すぎた場合には蒸気タービンの負荷が急変して
しまう。このように混圧蒸気タービンの制御では
外乱を生じ易く、この結果プロセス側では圧力の
急変動による蒸気ラインの異常が生じる。また、
タービン側では負荷の突変によりケーシングの熱
応力の変動が激しくなり、ケーシングの疲労破壊
の誘因となるという問題がある。また、運転員が
気が付かないうちに蒸気タービンへの要求負荷が
降下し、混圧蒸気のみで出力できる出力値以下に
まで要求負荷が降下すると蒸気加減弁は全閉とな
り、蒸気タービンは無制御状態となり危険であ
る。
操作によつて制御した場合には多段混圧タービン
になればなるほど各止め弁を連続的に徐々に開閉
させる操作は面倒なものとなる。手動操作速度が
早すぎた場合には蒸気タービンの負荷が急変して
しまう。このように混圧蒸気タービンの制御では
外乱を生じ易く、この結果プロセス側では圧力の
急変動による蒸気ラインの異常が生じる。また、
タービン側では負荷の突変によりケーシングの熱
応力の変動が激しくなり、ケーシングの疲労破壊
の誘因となるという問題がある。また、運転員が
気が付かないうちに蒸気タービンへの要求負荷が
降下し、混圧蒸気のみで出力できる出力値以下に
まで要求負荷が降下すると蒸気加減弁は全閉とな
り、蒸気タービンは無制御状態となり危険であ
る。
そこで、本考案の目的は、多段混圧蒸気タービ
ンにおける起動停止を円滑に行わせると共に蒸気
タービンへの要求負荷が変化してもそれに対応し
混圧蒸気ラインを外乱を与えずに自動的に制御で
きるようにした多段混圧タービンの制御装置を提
供することにある。
ンにおける起動停止を円滑に行わせると共に蒸気
タービンへの要求負荷が変化してもそれに対応し
混圧蒸気ラインを外乱を与えずに自動的に制御で
きるようにした多段混圧タービンの制御装置を提
供することにある。
上記目的を達成するために、本考案は多段混圧
蒸気タービンにおいて、止め弁はその弁体が閉動
スプリングのばね力によつて弁閉方向へばね負荷
され、このばね力に対抗する側に圧油供給ライン
が接続され、この圧油供給ライン上には第1の三
方切換弁とオリフイスとが組み込まれ、この第1
の三方切換弁は比較器出力信号を受け、上記主蒸
気加減弁の開度が設定開度よりも大きい領域では
止め弁が緩速開弁するように作動する一方、上記
主蒸気加減弁の開度が設定開度よりも小さい領域
ではドレン側に切換えられ止め弁が緩速閉弁する
ように作動し、さらに上記止め弁と第1の三方切
換弁との間にリレートリツプ弁が組み込まれ、こ
のリレートリツプ弁に連通する他の圧油供給ライ
ン上には第2の三方切換弁が組み込まれ、トリツ
プ時または負荷しや断時にリレートリツプ弁をド
レン側に切換えて止め弁を急速閉弁させるように
したことを特徴とするものである。
蒸気タービンにおいて、止め弁はその弁体が閉動
スプリングのばね力によつて弁閉方向へばね負荷
され、このばね力に対抗する側に圧油供給ライン
が接続され、この圧油供給ライン上には第1の三
方切換弁とオリフイスとが組み込まれ、この第1
の三方切換弁は比較器出力信号を受け、上記主蒸
気加減弁の開度が設定開度よりも大きい領域では
止め弁が緩速開弁するように作動する一方、上記
主蒸気加減弁の開度が設定開度よりも小さい領域
ではドレン側に切換えられ止め弁が緩速閉弁する
ように作動し、さらに上記止め弁と第1の三方切
換弁との間にリレートリツプ弁が組み込まれ、こ
のリレートリツプ弁に連通する他の圧油供給ライ
ン上には第2の三方切換弁が組み込まれ、トリツ
プ時または負荷しや断時にリレートリツプ弁をド
レン側に切換えて止め弁を急速閉弁させるように
したことを特徴とするものである。
以下、本考案による多段混圧蒸気タービンの制
御装置の実施例を第1図を参照して説明する。
御装置の実施例を第1図を参照して説明する。
第1図は前記プロセス蒸気ライン6,7および
8のうちの1つのプロセス蒸気ライン6の止め弁
9に対して本考案を適用した例を示している。残
りの止め弁10および11についても同様に構成
されていることは言うまでもない。この場合、各
ラインの止め弁9,10,11に設けられた比較
器において加減弁しきい値を徐々に変化させて設
定することにより連続的に円滑な負荷制御が可能
となる。
8のうちの1つのプロセス蒸気ライン6の止め弁
9に対して本考案を適用した例を示している。残
りの止め弁10および11についても同様に構成
されていることは言うまでもない。この場合、各
ラインの止め弁9,10,11に設けられた比較
器において加減弁しきい値を徐々に変化させて設
定することにより連続的に円滑な負荷制御が可能
となる。
止め弁9は弁口14を内部に形成した弁箱15
を備え、弁口14は弁体16によつて開閉され
る。弁体16には弁棒17が直結され、その端の
ピストン18は油圧シリンダ19のシリンダ室2
0内に収容されている。ピストン18の上側のシ
リンダ室内には閉動スプリング21が組込まれて
おり、そのばね力は弁体16を弁口14に向けて
常時押し下げるように作用している。なお、上記
ピストン18には検出棒22が直結されており、
弁体16の全開位置と全閉位置とをマイクロスイツ
チ23,24で検出できるようになつている。
を備え、弁口14は弁体16によつて開閉され
る。弁体16には弁棒17が直結され、その端の
ピストン18は油圧シリンダ19のシリンダ室2
0内に収容されている。ピストン18の上側のシ
リンダ室内には閉動スプリング21が組込まれて
おり、そのばね力は弁体16を弁口14に向けて
常時押し下げるように作用している。なお、上記
ピストン18には検出棒22が直結されており、
弁体16の全開位置と全閉位置とをマイクロスイツ
チ23,24で検出できるようになつている。
しかして、上記シリンダ19の側壁には、上記
ピストン18の下方のシリンダ室20に開口する
入口ポートaが形成されている。
ピストン18の下方のシリンダ室20に開口する
入口ポートaが形成されている。
第1図において符号25はリレートリツプ弁を示
し、このリレートリツプ弁25は、シリンダ26
と、スプリング27によつて図の右方へばね負荷
されたスプール28とを有している。上記シリン
ダ26の入口ボートbには圧油源29からの圧油
供給ライン30が接続される一方、出口ポートc
と前記シリンダ19の入口ポートaとは管路31
で連絡されている。上記圧油供給ライン30上に
は第1の三方切換弁31が組込まれ、ポートd,
e,fを選択的に切換できるようになつている。
上記第1の三方切換弁31は蒸気加減弁4の設定
開度32と実際の開度33とを比較器34で比較
し、その出力信号を信号ライン35を通じて三方
切換弁31のパイロツト部36に伝えるようにな
つている。蒸気加減弁4の実際の開度33が設定
開度32よりも大きいときには、三方切換弁31
のポートd,eが連通し、圧油は圧油供給ライン
30を通じてリレートリツプ弁25のポートbへ
供給され、ポートcより管路31を通じてポート
aへ導入され、ピストン18を閉動スプリング2
1のばね力に抗してピストン18を押し上げ弁体
16を弁開方向に動かしている。
し、このリレートリツプ弁25は、シリンダ26
と、スプリング27によつて図の右方へばね負荷
されたスプール28とを有している。上記シリン
ダ26の入口ボートbには圧油源29からの圧油
供給ライン30が接続される一方、出口ポートc
と前記シリンダ19の入口ポートaとは管路31
で連絡されている。上記圧油供給ライン30上に
は第1の三方切換弁31が組込まれ、ポートd,
e,fを選択的に切換できるようになつている。
上記第1の三方切換弁31は蒸気加減弁4の設定
開度32と実際の開度33とを比較器34で比較
し、その出力信号を信号ライン35を通じて三方
切換弁31のパイロツト部36に伝えるようにな
つている。蒸気加減弁4の実際の開度33が設定
開度32よりも大きいときには、三方切換弁31
のポートd,eが連通し、圧油は圧油供給ライン
30を通じてリレートリツプ弁25のポートbへ
供給され、ポートcより管路31を通じてポート
aへ導入され、ピストン18を閉動スプリング2
1のばね力に抗してピストン18を押し上げ弁体
16を弁開方向に動かしている。
一方、前記リレートリツプ弁25のポートgに
は非常油ライン38が接続され、圧油源39から
の圧油を第2の三方切換弁40を通して供給され
ている。第2の三方切換弁40は3つのポート
h,i,jを備え、トリツプ信号41または負荷
しや断信号42のいずれかの信号の入力でポート
h,iを連通できるようになつている。
は非常油ライン38が接続され、圧油源39から
の圧油を第2の三方切換弁40を通して供給され
ている。第2の三方切換弁40は3つのポート
h,i,jを備え、トリツプ信号41または負荷
しや断信号42のいずれかの信号の入力でポート
h,iを連通できるようになつている。
なお、第1の三方切換弁31の入口ポートdの直
前にはオリフイス44が組み込まれる一方、ドレ
ンライン45にはオリフイス46が組込まれてい
る。これらオリフイス44,46によりこの圧油
供給ライン上の圧油の流れは緩やかなものとな
る。
前にはオリフイス44が組み込まれる一方、ドレ
ンライン45にはオリフイス46が組込まれてい
る。これらオリフイス44,46によりこの圧油
供給ライン上の圧油の流れは緩やかなものとな
る。
次の上述のような構成された制御装置の作動の
態様を各場合について説明する。
態様を各場合について説明する。
蒸気タービンを起動する場合
先ず蒸気タービンをリセツト状態にすると、非
常油ライン38の油圧が形成され、三方電磁弁4
0のポートh,iを通つてリレートリツプ弁25
のポートgへ圧油を供給され、スプール28をス
プリング27に抗して動かしポートb,cを連通
させる。このとき、蒸気加減弁4は閉じているか
ら、比較器34からの信号が信号ライン35を通
じて三方切換弁31のパイロツト部36に伝達さ
れ、ポートe,fを連通させている。したがつ
て、シリンダ19内の圧油は、管路30、ポート
c,b、圧油ライン30およびドレンライン45
を経て排出され、弁体16は閉動スプリング21
のばね力を受けて全閉状態を保持している。
常油ライン38の油圧が形成され、三方電磁弁4
0のポートh,iを通つてリレートリツプ弁25
のポートgへ圧油を供給され、スプール28をス
プリング27に抗して動かしポートb,cを連通
させる。このとき、蒸気加減弁4は閉じているか
ら、比較器34からの信号が信号ライン35を通
じて三方切換弁31のパイロツト部36に伝達さ
れ、ポートe,fを連通させている。したがつ
て、シリンダ19内の圧油は、管路30、ポート
c,b、圧油ライン30およびドレンライン45
を経て排出され、弁体16は閉動スプリング21
のばね力を受けて全閉状態を保持している。
次いで蒸気加減弁4を開きはじめ蒸気タービン
2を起動させ除々に負荷を上昇させていき蒸気加
減弁4の弁開度が設定度以上になると、比較器3
4からの出力信号が消失し、三方切換弁31はポ
ートd,eを連通させる。すると、入口オリフイ
ス44の絞り効果により除々に圧油が圧油ライン
30、ポートb,cおよび管路31を通じてポー
トaよりシリンダ室20内に流入しピストン18
を押し上げ、弁体16を弁口14から離し弁を緩
やかに全開させる。したがつて、プロセス蒸気ラ
イン9からタービン中間段に外乱を与えることな
く蒸気が供給されることになる。
2を起動させ除々に負荷を上昇させていき蒸気加
減弁4の弁開度が設定度以上になると、比較器3
4からの出力信号が消失し、三方切換弁31はポ
ートd,eを連通させる。すると、入口オリフイ
ス44の絞り効果により除々に圧油が圧油ライン
30、ポートb,cおよび管路31を通じてポー
トaよりシリンダ室20内に流入しピストン18
を押し上げ、弁体16を弁口14から離し弁を緩
やかに全開させる。したがつて、プロセス蒸気ラ
イン9からタービン中間段に外乱を与えることな
く蒸気が供給されることになる。
蒸気タービンの負荷を降下させる場合
蒸気加減弁4を閉じはじめ、弁開度が設定開度
に達すると、比較器34から信号が出力され、三
方切換弁31のポートe,fを連通させる。した
がつて、シリンダ室20内の圧油は、ポートa,
管路31、ポートc,b、圧油ライン30、ポー
トe,fおよびドレンライン45のオリフイス4
6を通じて除々に排出される。その結果、弁体1
6は閉動スプリング21のばね力の作用を受けて
閉止され、混圧蒸気のタービンへの流入は緩やか
にしや断され、その後は蒸気加減弁4の開度制御
のみによる運転に移行される。
に達すると、比較器34から信号が出力され、三
方切換弁31のポートe,fを連通させる。した
がつて、シリンダ室20内の圧油は、ポートa,
管路31、ポートc,b、圧油ライン30、ポー
トe,fおよびドレンライン45のオリフイス4
6を通じて除々に排出される。その結果、弁体1
6は閉動スプリング21のばね力の作用を受けて
閉止され、混圧蒸気のタービンへの流入は緩やか
にしや断され、その後は蒸気加減弁4の開度制御
のみによる運転に移行される。
負荷しや断が発生した場合
上記第1の三方切換弁31による緩やかな負荷
変動制御に対して、非常時の第2の三方切換弁4
0の作動を以下に示す。負荷しや断信号42が第
2の三方切換弁40に入力され、ポートi,jを
連通させ、スプール28に作用していた油圧が消
出しポートc,kを連通させる。すると、シリン
ダ室20内の圧油は、ポートa管路31およびポ
ートc,kを通じて迅速に排出され、止め弁9の
弁体16は急閉し、混圧蒸気の導入をしや断す
る。なお、タービンのトリツプ信号41が三方切
換弁40に入力されたときにも同様にして止め弁
9を全閉させる。
変動制御に対して、非常時の第2の三方切換弁4
0の作動を以下に示す。負荷しや断信号42が第
2の三方切換弁40に入力され、ポートi,jを
連通させ、スプール28に作用していた油圧が消
出しポートc,kを連通させる。すると、シリン
ダ室20内の圧油は、ポートa管路31およびポ
ートc,kを通じて迅速に排出され、止め弁9の
弁体16は急閉し、混圧蒸気の導入をしや断す
る。なお、タービンのトリツプ信号41が三方切
換弁40に入力されたときにも同様にして止め弁
9を全閉させる。
以上の説明から明らかなように、本考案によれ
ば、止め弁を弁開させる圧油の供給ライン上に第
1の三方切換弁を組み込み、蒸気加減弁の弁開度
が設定値以上の領域となるような負荷上昇時には
プロセス蒸気ラインからタービン中間段に外乱を
与えることなく蒸気が供給できる一方、蒸気加減
弁の弁開度が設定値以下の領域で第1の三方切換
弁を自動的にドレンラインに切り換えるようにし
たから、蒸気加減弁の小開度領域で止め弁を緩速
閉止して外乱を与えることなく蒸気加減弁の弁開
度制御のみによる運転に自動的に切換えることが
できる。
ば、止め弁を弁開させる圧油の供給ライン上に第
1の三方切換弁を組み込み、蒸気加減弁の弁開度
が設定値以上の領域となるような負荷上昇時には
プロセス蒸気ラインからタービン中間段に外乱を
与えることなく蒸気が供給できる一方、蒸気加減
弁の弁開度が設定値以下の領域で第1の三方切換
弁を自動的にドレンラインに切り換えるようにし
たから、蒸気加減弁の小開度領域で止め弁を緩速
閉止して外乱を与えることなく蒸気加減弁の弁開
度制御のみによる運転に自動的に切換えることが
できる。
また、運転員が気が付かないうちに要求負荷が
降下したときでも円滑に蒸気加減弁のみの運転に
移行することができる。さらに、リレートリツプ
弁と第2の三方切換弁とを組み込んだことにより
負荷しや断やタービントリツプの際にも止め弁を
自動的にしや断して安全な混圧タービンの運転制
御を行なうことができる。
降下したときでも円滑に蒸気加減弁のみの運転に
移行することができる。さらに、リレートリツプ
弁と第2の三方切換弁とを組み込んだことにより
負荷しや断やタービントリツプの際にも止め弁を
自動的にしや断して安全な混圧タービンの運転制
御を行なうことができる。
第1図は本考案による多段混圧蒸気タービンの
制御装置の一実施例を示した模式図、第2図は多
段混圧蒸気タービンを示した線図である。 1……主蒸気管、2……蒸気タービン、4……
蒸気加減弁、6,7,8……プロセス蒸気ライ
ン、9,10,11……止め弁、16……弁体、
19……油圧シリンダ、20……シリンダ室、2
1……閉動スプリング、25……リレートリツプ
弁。
制御装置の一実施例を示した模式図、第2図は多
段混圧蒸気タービンを示した線図である。 1……主蒸気管、2……蒸気タービン、4……
蒸気加減弁、6,7,8……プロセス蒸気ライ
ン、9,10,11……止め弁、16……弁体、
19……油圧シリンダ、20……シリンダ室、2
1……閉動スプリング、25……リレートリツプ
弁。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 主蒸気管路上の蒸気加減弁を介して流量制御さ
れた主蒸気を蒸気タービンの入口部に供給する一
方、プロセス蒸気ライン上の止め弁を介して蒸気
条件の異なるプロセス蒸気を蒸気タービンの中間
段に供給するようにした多段混圧蒸気タービンに
おいて; 上記止め弁は、その弁体が閉動スプリングのば
ね力によつて弁閉方向へばね負荷され、このばね
力に対抗する側に圧油供給ラインが接続され、こ
の圧油供給ライン上には第1の三方切換弁とオリ
フイスとが組み込まれ、この第1の三方切換弁は
比較器出力信号を受け、上記主蒸気加減弁の開度
が設定開度よりも大きい領域では止め弁が緩速開
弁するように作動する一方、上記主蒸気加減弁の
開度が設定開度よりも小さい領域ではドレン側に
切換えられ止め弁が緩速閉弁するように作動し、
さらに上記止め弁と第1の三方切換弁との間にリ
レートリツプ弁が組み込まれ、このリレートリツ
プ弁に連通する他の圧油供給ライン上には第2の
三方切換弁が組み込まれ、トリツプ時または負荷
しや断時にリレートリツプ弁をドレン側に切換え
て止め弁を急速閉弁させるようにしたことを特徴
とする多段混圧蒸気タービンの制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984148017U JPH0224882Y2 (ja) | 1984-09-29 | 1984-09-29 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984148017U JPH0224882Y2 (ja) | 1984-09-29 | 1984-09-29 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6163403U JPS6163403U (ja) | 1986-04-30 |
JPH0224882Y2 true JPH0224882Y2 (ja) | 1990-07-09 |
Family
ID=30706238
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1984148017U Expired JPH0224882Y2 (ja) | 1984-09-29 | 1984-09-29 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH0224882Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5823167B2 (ja) * | 2011-05-24 | 2015-11-25 | 株式会社東芝 | 蒸気弁装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5723082A (en) * | 1980-07-17 | 1982-02-06 | Showa Denko Kk | Cathode for electrolysis of aqueous alkali metal halide solution and preparation thereof |
JPS58563A (ja) * | 1981-06-25 | 1983-01-05 | 井上鉄工株式会社 | 足場枠 |
JPS6053604A (ja) * | 1983-08-31 | 1985-03-27 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 混圧蒸気タ−ビンの運転制御システム |
-
1984
- 1984-09-29 JP JP1984148017U patent/JPH0224882Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5723082A (en) * | 1980-07-17 | 1982-02-06 | Showa Denko Kk | Cathode for electrolysis of aqueous alkali metal halide solution and preparation thereof |
JPS58563A (ja) * | 1981-06-25 | 1983-01-05 | 井上鉄工株式会社 | 足場枠 |
JPS6053604A (ja) * | 1983-08-31 | 1985-03-27 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 混圧蒸気タ−ビンの運転制御システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6163403U (ja) | 1986-04-30 |
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