JPH0223608Y2

JPH0223608Y2 -

Info

Publication number: JPH0223608Y2
Application number: JP1985082456U
Authority: JP
Priority date: 1985-05-31
Filing date: 1985-05-31
Publication date: 1990-06-27
Also published as: JPS61198306U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本考案は、アスフアルトフイニツシヤやベース
ペーバ等の敷きならし機械に関するものである。

［従来の技術］周知のように、アスフアルトフイニツシヤにお
いては、第９図に示すように、走行車体１を走ら
せながら、ホツパ２に投入されたアスフアルト合
材をバーフイーダ３で後方のスプレツデイングス
クリユ４に送り、ここで左右に一様に広げてこれ
をレベリングアーム５の後端に懸吊された前後一
対のスクリード６，７により平らに敷きならして
いる。

ところで、上記従来のアスフアルトフイニツシ
ヤによつて幅の広い道路を中央にクラウンをつけ
て舗装するような場合、第１０図に示すように、
前方のスクリード６を左方に移動させ、かつ、そ
の右方端が左方端より高くなるように傾斜させる
と共に、後方のスクリード７を右方に移動させ、
かつ、その左方端が右方端より高くなるように傾
斜させる。そして、これにより施工幅とクラウン
の量及び位置を調整するが、その際、前方のスク
リード６の前面に配設されているゲート８が、上
記スプレツデイングスクリユ４と共同してアスフ
アルト合材を右方側に送ると共に、後方のスクリ
ード７に送られるアスフアルト合材の量を規制し
て調整するようになつている。

「考案が解決しようとする問題点」しかしながら、上記従来のアスフアルトフイニ
ツシヤにおいては、上記ゲート８はスクリード
６，７のメインフレーム９に水平状態で設けられ
て、常にアスフアルト合材は路盤に水平（平行）
に広げられるようになつている。このため、道路
の右方側の部分を傾斜した後方のスクリード７で
敷きならすと、アスフアルト合材の供給量の多少
により舗装仕上りが悪くなつてしまうという不具
合や、スクリード７の前部にアスフアルト合材が
滞留しすぎる不具合が生じるため、ゲート８の調
整が非常にむずかしかつた。

本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、
道路の左右方向における舗装体の仕上りを一様に
するためのゲート８によるスクリード７へのアス
フアルト合材供給量の調整を容易にできるアスフ
アルトフイニツシヤ等の敷きならし機械を提供す
ることを目的とする。

「問題点を解決するための手段」上記目的を達成するために、本考案は、走行車
体のレベリングアームに、前後一対のスクリード
を、左右に移動自在にかつ上記レベリングアーム
に装着されたクラウンフレームの上下動により走
行車体の幅方向に沿う面内で傾斜自在に支持した
アスフアルトフイニツシヤ等の敷きならし機械に
おいて、上記前方のスクリードの前面に、被舗装
面に広げられた上記材料の量を調整するゲートを
走行車体の幅方向に沿つて配設し、このゲートの
幅方向の一端を、上記レベリングアームに回動自
在連結するとともに、他端を上記クラウンフレー
ムに回動自在に連結して、このクラウンフレーム
の昇降により、上記後方のスクリードとともに左
右に傾斜自在に構成したことを特徴とするもので
ある。

「作用」そして、本考案の敷きならし機械においては、
後方のスクリードが左右方向に移動せしめられて
傾斜状態とされると、ゲートがこの後方のスクリ
ードの傾斜に連繋して左右に傾斜せしめられ、こ
のゲートにより、被舗装面上のアスフアルト合材
の後方への送給量は、後方のスクリードの傾斜に
対応して左右方向において適量に調整されるよう
になつている。

「実施例」以下、本考案の一実施例を第１図ないし第８図
を参照して説明する。

図中１０は走行車体（図示せず）のレベリング
アーム１１の後方端に前後方向（第３図における
上下方向）に傾斜自在に軸支されたメインフレー
ムである。このメインフレーム１０の中央部に
は、従来同様、クラウン調整機構１２によつて上
下動せしめられるクラウンフレーム１３が備えら
れ、かつ、このクラウンフレーム１３と上記メイ
ンフレーム１０の左方のフレーム部材との間で前
方寄りの位置には、前方スクリード１４を備えた
前方ガイドパイプ１５が軸受けユニツト１６を介
して左右に移動自在に取付けられると共に、クラ
ウンフレーム１３とメインフレーム１０の右方の
フレーム部材との間で後方寄りの位置には、後方
スクリード１７を備えた後方ガイドパイプ１８が
軸受けユニツト１９を介して左右に移動自在に取
付けられている。そして、上記前方ガイドパイプ
１５は図示しない駆動装置により左方に、後方ガ
イドパイプ１８は右方にそれぞれ移動せしめられ
るように構成されている。

一方、上記メインフレーム１０の右方側の前面
には、ゲート案内枠２０が取付けられ、このゲー
ト案内枠２０には、スプレツデイングスクリユ
（図示せず）と共同してアスフアルト合材を右方
に送ると共に、後方スクリード１７へのアスフア
ルト合材送り量を規制するゲート２１が配設され
ている。

上記ゲート案内枠２０は、メインフレーム１０
の右方側の前面中央に上端が固定された左右一対
の鉛直ブラケツト２２，２２と、この鉛直ブラケ
ツト２２，２２に一端が固着され、メインフレー
ム１０の下縁に沿つて左右に配設された横部材２
３，２３と、この横部材２３，２３の各他端に各
上端が固着され、下方部位に案内部材２４，２４
が設けられた左右の側方鉛直部材２５，２５と、
これら側方鉛直部材２５，２５間に設けられた側
板２６とから成る。また、上記ゲート２１は、上
記横部材２３，２３の上方位置に水平に配設され
た支持板２７と、長穴２８ａとボルト２８ｂの結
合により上下可能な構造とされた取付座２９を介
してシリンダ本体３０ａの基端が、上記支持板２
７の中央部に連結され、ロツド３０ｂが下方に向
けて配設されたシリンダ装置３０と、このシリン
ダ装置３０のロツド３０ｂの先端に連結板３１を
介して取付けられ、上記左右の案内部材２４，２
４に左右の両側縁が案内されて上記ゲート案内枠
２０に上下自在及び左右に傾斜自在に嵌め込まれ
たゲート板３２となら成るもので、上記支持板２
７の右方の下縁は、メインフレーム１０にブラケ
ツト３３を介して固定されたピン３４に、ブラケ
ツト３５を介して上下に回動自在に取付けられ、
また、支持板２７の左端近傍には長穴３６が穿設
されている。そして、上記長穴３６には、連結板
３７に固着されたピン３８が嵌入され、この連結
板３７はブラケツト３９によつて上記クラウンフ
レーム１３の前端側部に固定されており、クラウ
ンフレーム１３が上昇せしめられると、ゲート２
１が上記ピン３４を中心として回動し、左端側が
右端側より高くなるように傾斜せしめられる構造
となつている。また、上記シリンダ装置３０の作
動によりゲート板３２の高さが自在に調整し得る
ようになつている。

なお、図中４０は拡張ゲートで、ゲート案内枠
４１と、このゲート案内枠４１に嵌め込まれ、シ
リンダ装置４２によつて上下動せしめられるゲー
ト板４３と、から成る。また、４４は上記ゲート
２１のゲート板３２の高さを計測するためのゲー
ジ、４５は段差調整装置である。

しかして、上記構成の敷きならし機械によつて
幅の広い路面にアスフアルト合材をクラウンをつ
けて敷きならしていく場合、先ず、メインフレー
ム１０の姿勢を正すと共に、前方スクリード１４
を左方に、後方スクリード１７を右方にそれぞれ
移動させ、敷きならし幅を調整する。次いで、ク
ラウン調整機構１２を操作してクラウンフレーム
１３を上昇させ、上記前方スクリード１４をその
右方端が左方端より高くなるように、また、後方
スクリード１７をその左方端が右方端より高くな
るようにそれぞれ傾斜させる。このとき、クラウ
ンフレーム１３の上昇に伴つてゲート２１が後方
スクリード１７と同様の傾斜角で左右に傾斜す
る。すなわち、クラウンフレーム１３が上昇する
と、ブラケツト３９、連結板３７が上昇し、連結
板３７にピン３８と長穴３６を介して連結されて
いる支持板２７がピン３４を中心として図中矢印
Ｒの如く回動し、ゲート板３２が図中二点鎖線で
示す如く傾斜する。

この状態で走行車体を走らせながら従来と同様
にして敷きならし作業を進めていく。すなわち、
アスフアルトフイニツシヤにあつては、ホツパの
アスフアルト合材をバーフイーダによつてスプレ
ツデイングスクリユに送り、該スプレツデイング
スクリユにより左右に一様に広げる。そして、前
方スクリード１４によつて先ず左方側を敷きなら
し、次いで後方スクリード１７によつて右方側を
敷きならす。この際、ゲート２１はスプレツデイ
ングスクリユと共同してアスフアルト合材を右方
へ広げるが、該ゲート２１は上記の如く後方スク
リード１７と同様の傾斜角で左右に傾斜してい
る。このため、右方に広げられたアスフアルト合
材の量は道路の中央寄りになるにつれて多くなる
ように、該ゲート２１により調整される。したが
つて、従来のようにアスフアルト合材の供給量の
多少による舗装仕上りの不具合は発生しなくな
る。

「考案の効果」以上説明したように、本考案の敷きならし機械
は、前方のスクリードの前面にゲートを、後方の
スクリードと連繋して左右に傾斜自在に配設した
ものであるから、アスフアルト合材等の材料の後
方への送給量は、このゲートにより、後方のスク
リードの傾斜に対応して左右方向において最適に
調整され、したがつて、道路の左右方向における
舗装体の密度や強度が一様で良好な舗装仕上りを
得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第８図は本考案の一実施例を示す
もので、第１図はゲートの配設部分の背面図、第
２図は第１図の−矢視断面図、第３図は同平
面図、第４図は同矢視断面図、第５図は同矢
視図、第６図は同矢視断面図、第７図は同矢
視断面図、第８図はクラウンフレーム部分の側面
図、また、第９図は従来のアスフアルトフイニツ
シヤの側面略図、第１０図は同平面略図である。１３……クラウンフレーム、１４……前方スク
リード、１７……後方スクリード、２０……ゲー
ト案内枠、２１……ゲート。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

被舗装面に広げられたアスフアルト合材等の材
料を敷きならす前後一対のスクリードが、走行車
体のレベリングアームに左右に移動自在に設備さ
れ、かつ、上記レベリングアームに装着されたク
ラウンフレームの上下動により走行車体の幅方向
に沿う面内で傾斜自在に支持されたアスフアルト
フイニツシヤ等の敷きならし機械において、上記
前方のスクリードの前面には、被舗装面に広げら
れた上記材料の量を調整するゲートが走行車体の
幅方向に沿つて配設され、このゲートの幅方向の
一端が、上記レベリングアームに回動自在に支持
されているとともに、他端が上記クラウンフレー
ムに回動自在に支持され、このクラウンフレーム
の昇降により、上記後方のスクリードとともに左
右に傾斜自在に配設されてなることを特徴とする
アスフアルトフイニツシヤ等の敷きならし機械。