JPH02207004A - ゴキブリ忌避剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ハエ、蚊と共に３大衛生害虫として注目され
、居住環境においては食害と嫌悪感を与え、また企業等
の電子情報・通信機器の故障を引き起こすゴキブリを、
的確に居住環境から忌避し、しかも無毒性で芳香を持ち
居住環境に何らの障害を与えることのないゴキブリ忌避
剤に関する。

〔従来の技術〕

従来、ゴキブリの防除方法としては、残効性の高い殺虫
剤をゴキブリの潜伏場所や通路等に噴霧又は塗布する方
法、或いは誘引剤と粘着剤を併用した容器を用いて捕獲
する方法、更に忌避剤を用いた忌避方法等がある。

上述の種々の方法において、殺虫剤、粘着剤を使用する
方法が行われているが、その毒性や死骸を見る嫌悪感な
どにより、必ずしも好ましい方法ではない。

現在、ゴキブリの忌避剤の有効成分としては、シンナミ
ルアルコール、メチルオイゲノール等（特開昭５０−１
０５８２１号公報）、メントール（特開昭５５−１０４
２０２号公報）、Ｎ−ゲラニルジメチルアミン。

Ｎ−シトロネルジメチルアミン等（特開昭５８−１１３
１０５号公報）、サンシラ。チクセツニンジン等（特開
昭６１−２９１５０６号公報）、フェニルチオシアネー
ト化合物（特公昭６２−５４月号公報）、１−プロペニ
ルベンゼン誘導体く特開昭６３−１８８６０３号公報）
等が開示されている。しかし、これらの有効成分も必ず
しも満足できるものではなく、上市例も極めて少ない。

〔発明が解決しようとする課題〕

ゴキブリは直翅目の昆虫で、日本に棲息するものだけで
も約２０種が知られている。衛生害虫として注目される
ものはチャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ヤマトゴキブ
リの３種が最も普通である。

ゴキブリはハエと同じように各種の病原菌を運ぶといわ
れ、衛生的に不潔であるばかりでなく、その食害も大き
く、夜間隠れ家より這い出して水と食物をあさる。

ゴキブリは家庭では暖かい所を好み、水と食物の摂取に
好都合な台所に多く集合する。近年、暖房事情の好転に
伴い、特にチャバネゴキブリが一年中ピルに棲息し、増
殖し”Ｃ１食害はもとよりＯＡ機器内に巣を作って情報
・通信障害を引き起こし、大きな社会問題となっている
。

本発明はゴキブリ類特にチャバネゴキブリを対象として
、チャバネゴキブリと同様な棲息分布を示し、主として
ビル内施設に被害を与えるクロゴキブリ、ヤマトゴキブ
リ等のゴキブリ類を忌避する忌避剤を提供することを目
的とするものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明者等は、上記課題を解決するため、人の居住場所
、しかも屋内で使用しても毒性、悪臭を有することのな
いゴキブリ忌避物質について試験研究の結果、化粧品の
ローズ系フローラル調の調合香料が、意外にもゴキブリ
、特にチャバネゴキブリに対して強力な忌避作用を有す
ることを見出し本発明を完成した。

本発明はローズ系フローラル調香料を含有するゴキブリ
忌避剤である。

本発明の有効成分であるローズ系フローラル調香料は、
一般に化粧品等の香料として用いられているｌで、ゲラ
ニオール、ベンジルアセテート。

テトラヒドロリアロール、シクラメンアルデヒドを成分
とする［ビュテイ　ソーブ（Ｂｅａｕｔｙ　５ｏａｐ）
Ｎｏ、　５５９７２−３　Ｊ　（中央香料■製品）、ゲ
ラニオール。

フェニルエチルアルコール、リアロール、シクラメンア
ルデヒドを成分とする「ビュテイ　ソーブ（Ｂｅａｕｔ
ｙ　５ｏａｐ）Ｎｏ、５５９７３−ＳＪ　（中央＠料■
製品）等である。

本香料中に配合されているゲラニオール、フェニルエチ
ルアルコール、テトラヒドロリアロールはバラ様香気を
有する物質で、共にローズ系の調合８輌に用いられてい
る。リアロールはユリの花様香気を有する物質、ベンジ
ルアセテートはジャスミン様香気を有する物質、シクラ
メンアルデヒドはシクラメン様香気を有する物質で、共
にフローラル調の調合８料として好んで用いられている
。

これらの物質は公知化合物で、その無毒性と芳香性のた
め化粧料香料として従来より広く用いられている。

本発明のゴキブリ忌避剤は、上記ローズ系フローラル調
香料をそのまま本発明の忌避剤として使用してもよい。

しかし、４使用対象によって、それに適合する液剤、エ
アゾール剤等の塗布剤或いはゲル剤に、その製剤に通常
使用されている基剤。

助剤等を用い、通常の方法で調製する。

これらの製剤中に、有効成分であるローズ系フローラル
調香料は１％（重量）以上、好適には５％（重量）以上
含有させることにより、充分忌避作用を奏することがで
きる。

なお、この製剤中には他のゴキブリ忌避剤を、使用場所
、使用条件等により適宜併用してもよい。

また、本発明の有効成分を製剤化することなくそのまま
使用する場合は、ローズ系フローラス調香料は通常液体
であるから、そのまま使用箇所に塗布又は噴霧するか、
或いは塗料等の塗布剤に添加して用いてもよい。また、
網、ローブ、紐、布。

紙、ゲル状物質の累材に含浸又は練込む等の保持手段に
より保持し使用することもできる。

本発明のゴキブリ忌避剤の有効成分は、本来が香料とし
て使用されているものであるから、芳香を有し人に対し
嫌悪感を与えるものではないことは勿論であり、寧ろ人
に好まれる香りを有している。そして、その性状も無色
透明であるため、他の物に保持させても被保持物の色等
に全く影響を与えるものではない。

本発明の忌避剤の忌避対象となるゴキブリは、チャバネ
ゴキブリ、クロゴキブリ、ヤマトゴキブリ等の生活環境
に害をもたらすゴキブリであり、特に最近、ビｐしで問
題になっているゴキブリ、なかでもチャバネゴキブリに
対して有効である。

次に本発明の実施例並びにその効果を示す試験例を挙げ
、更に本発明の詳細な説明する。

〔実施例〕

例　　１ ピュテイ　ソーブ（８ｅａｔｙ　５ｏａｐ）Ｎｏ、５５
９７２−５　〔成分、ゲラニオール、ベンジルアセテー
ト、シクラメンアルデヒド、テトラヒドロリアロールを
含む液状物〕 例　　２ ビュテイ　ソーブ（Ｂｅａｔｙ　５ｏａｐ）ＮＯ，５５
９７３−５Ｃ成分、フェニルエチルアルコール、ゲラニ
オール。

シクラメンアルデヒド、リアロールを含む液状物〕５１
１ｍ１：　ｌ：　）’ロキシブロビルセルロース１％エ
タノール溶液９５重量部を攪拌し、均一に混合し製品と
する。

試験例　１ ａ）供試々料　　例１の本発明の忌避剤ｂ）試験方法 ６Ｘ　ｔ３　ｃｍの濾紙をチャバネゴキブリが侵入でき
る程度の大きさの波型に折り（以後、シェルタ−と言う
）、供試々料を浸漬法により塗布した。次に、中央に砂
糖水をしみこませた脱脂綿と昆虫飼育用の飼料を置いた
直径１５Ｘ高さ１８ｃｍのガラスポットの相い対する隅
に忌避剤を塗布した上記シェルタ−と無処理の対照シェ
ルタ−をそれぞれに置いた。

忌避効果の判定は、明暗各１２時間の２５℃の恒温室に
上記ガラスポットを置き、チャバネゴキブリ（渡田系）
の成虫を雌雄各１０匹ずつ計２０匹を放ち、ガラスポッ
トに通気性の布を被せて、経時的にシェルタ−内のゴキ
ブリの数を調べて判定した。

なお、本試験はゴキブリが空間の隅の暗所（本試験の場
合はシェルタ−）に集まり易い習性を利用したものであ
る。

Ｃ）結果 下記第１表の通りであった。

第　　１　　表 第　　２　　表 試験例　２ ａ）供試々イ４　実施例２０本発明の忌避剤ｂ）試験方
法　試験例１と同じ Ｃ）結果 下記第２表の通りであった。

〔発明の効果〕

本発明のゴキブリ忌避剤は、無毒性でしかも芳香を存す
る素材を主要成分とする調合香料を有効成分とし、人に
対して安全で、かつ嫌悪感が無く長期間にわたり極めて
顕著なゴキブリ類特にビルにおけるチャバネゴキブリ公
害を防止する有用な発明である。

特許出願人　　三笠化学工業株式会社 代　　理　　人　　　新　　井　　　力　（ほか２名′
）手続補正書 ■。

事件の表示 平成１年 特 許 願 第２８２５１号 ２゜ 発明の名称 ゴキブリ忌避剤 ３゜ 補正をする者 事件との関係

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ローズ系フローラル調香料を含有することを特徴と
   するゴキブリ忌避剤。 ２、ローズ系フローラル調香料がゲラニオール、ベンジ
   ルアセテート、テトラヒドロリアロール、シクラメンア
   ルデヒドを主成分とする香料又はゲラニオール、フェニ
   ルエチルアルコール、リアロール、シクラメンアルデヒ
   ドを主成分とする香料である請求項１記載のゴキブリ忌
   避剤。