JPH0215151B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は音声応答を行うことにより通話を可能
ならしめるフアクシミリ装置に関し、特に、フア
クシミリ通信を支持する発呼側からのフアクシミ
リ受信を要求するデイジタル命令信号を一定時間
内に検出しないとき、着呼側のオペレータを呼出
すことができるフアクシミリ装置に関する。

従来例の構成とその問題点 発呼側および着呼側が共に従来のフアクシミリ
装置である場合、着呼側は常にフアクシミリ通信
が自動的に着信検出可能な状態で待機しており、
発呼側オペレータが着呼側オペレータと通話を行
おうとする時、フアクシミリ送受信のモードに一
旦なつてから呼出し信号の着信の確認を示す応答
信号とフアクシミリ受信を要求するデイジタル命
令信号をフアクシミリ装置間で交換することによ
り、通話を行うようになつていた。又、着呼側が
従来のフアクシミリ装置であり、発呼側がフアク
シミリ装置でなく、一般の電話器である場合に
も、発呼側が電話による通話を行おうとしてダイ
ヤル操作をしても、着呼側のフアクシミリ装置か
らは呼出し信号の着信確認を示す応答信号が送出
されるだけであり、通話を実施することは不可能
であつた。この問題点に関し、フアクシミリ装置
の自動受信モードで着信確認により自動的に着信
確認を示す応答信号を送出することをせず、通話
を行うとき及びフアクシミリ通信を行うときのい
ずれのときも、必ず付属の電話器で一旦オペレー
タが応答することとし、通話を行うときはそのま
ま通話を継続し、一方、フアクシミリ通信を行う
ときは手動で電話回線からフアクシミリ回線へ接
続を切替える操作を行うことで対処しているのが
現状である。

しかしながら、上述の場合、通話を行うのでな
くフアクシミリ通信を行う場合も、一旦、必ず電
話器により応答しなければならないという着呼側
のオペレータの煩わしさが生じるばかりでなく、
自動受信モードを活用できなくなつてしまうとい
う問題が生じている。

発明の目的 本発明は上記従来の問題点を解消するもので、
着呼側オペレータが一旦電話器で応答することな
く、自動受信モードで待機し、フアクシミリ通信
は従来と同様に可能なばかりでなく、電話通話も
行うことのできるフアクシミリ装置を提供するこ
とを目的とする。

発明の構成 本発明は自動受信モードで待機し、呼出し信号
の着信確認後に、発呼側オペレータに対し通話を
行うときの手順（通話手順）を知らせる音声応答
を自動的に送出する一方、発呼側からのフアクシ
ミリ受信を要求するデイジタル命令信号（DCS
信号）を時限監視し、一定時間内にこのDCS信
号を検出しないときは、着呼側フアクシミリ装置
内において「発呼側は電話器による通話の意思が
ある」と判断し、着呼側オペレータに呼出すこと
を自動的に行うようにすることにより、上述の目
的を達成するものである。

実施例の説明 第１図は本発明の一実施例によるフアクシミリ
装置の概略構成を示す図であつて、１は図示して
いない電話回線に接続される加入者線路、２は加
入者線路１を経由にして図示していない加入電話
網と後述する制御部８により切替えられる着信検
出部４、音声応答部５、送信部６ならびに受信部
７のいずれかとを接続するための網接続制御部、
３は通話を行うための電話器、４は図示していな
い電話回線からのベル呼出し信号を検出するため
の着信検出部、５は発呼側のオペレータに対し、
通話を行う手順（通話手順）を知らせるための音
声応答信号を送出する音声応答部であり、詳しく
は、たとえば、 “こちらはフアクシミリです。通話をなさるとき
は信号音が暫く続きますが、オペレータが出るま
でそのままでお待ち下さい。また、フアクシミリ
通信のときは信号音の終了を確認してから送信を
始めて下さい。” のような音声信号を圧縮符号化として保持する図
示していないリード・オンリ・メモリ（ROM）
から制御部８の支持に従つて読出し、音声信号に
複合合成し送出する。６は読取り部１１からの画
像信号を通信相手に送出する送信部、７は記録部
１０へ導かれる画信号を検出するための受信部、
８はフアクシミリ装置全体の動作を制御するため
の制御部、９はフアクシミリ装置を操作するため
に設けられたボタンや動作状況を示すための表示
等で構成される操作部、１０はハードコピーを完
成し排紙する機能を有する記録部、１１は原稿を
電気信号に変換する読取り部を示す。上述の構成
を有する本発明のフアクシミリ装置を着呼側に接
続し、発呼側にはフアクシミリ装置が接続され
ず、電話器による通話を行う場合の時系列動作に
ついて、第２図に示す信号シーケンス図に従つ
て、以下説明する。

時点ａに発呼側で発するダイヤル信号１２が電
話回線の図示しない交換器で受理されると、相手
先に対応する図示しない交換器から呼出し信号１
３が送出される。時点ｂにおいて着呼側で着信確
認１４を行い、時点ｃにおいて音声応答信号１５
を送出するとともに、発呼側からのフアクシミリ
受信を要求するデイジタル命令信号（以下DCS
と略称する）１９の検出時限監視１６のための時
間測定を開始する。また、前述の発呼側オペレー
タに対し通話手順を知らせる音声応答信号１５に
続き、時点ｄにおいて「着呼側がフアクシミリ端
末であること」を表示するシグナルトーン（以下
CEDと略称する）１７が、さらに連続して時点
ｅにおいて「着呼側フアクシミリの番号および各
種定数」を知らせる制御信号である被呼識別応答
信号（以下DISと略称する）１８が連続して送出
される。DCS１９は発呼側がフアクシミリ装置
である場合に、CED１７、DIS１８を受信した発
呼側のフアクシミリ装置が時点ｆにおいて着呼側
フアクシミリ装置に送出するフアクシミリ受信を
要求するデイジタル命令信号であるが、本実施例
のように発呼側が電話器である場合、DCS１９
は送出されないことになる。一方、音声応答信号
１５を電話器で確認した発呼側のオペレータは音
声応答に基づき、そのまま待機することになる。
そして、DCS１９が一定時間内に検出されない
とタイムアウトとなり、その時点ｇにおいて、着
呼側オペレータを呼出す音の一定時間の発生２１
を開始すると共に、回線を電話器側に切替え、操
作部に設置された通話を行うための図示しないボ
タンの操作タイミングの検出の時限監視２０を開
始する。この時限監視２０を行つている最中に回
線を電話器用回線に切替える支持２１が時点ｈに
おいて行われると、符号２２に示す通話により発
呼側オペレータは時点ｉより通話２３を行うこと
ができる。

なお、DISやDCSの信号誤検出による誤操作を
防止するためにDIS、DCSの信号を複数回送出お
よび／または検出待ちする動作を繰返すことも可
能である。

発明の効果 本発明によれば、音声応答信号により発呼側オ
ペレータは、着呼側オペレータが通話に出るまで
安心して待機することができる。さらに着呼側の
フアクシミリ装置は自動受信モードで待機できる
ことにより、発呼側がフアクシミリ通信の場合で
あつても、着呼側のオペレータが一旦は電話に出
なければならないという煩わしさから解放される
とともに、発呼側の電話オペレータに対しても心
理的動揺を与えないという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すフアクシミリ
装置の概略構成図、第２図はその信号シーケンス
を示す図である。 １４……着信検出、１５……音声応答信号、１
８……被呼識別応答信号、１９……デイジタル命
令信号。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 呼出し信号の着信を確認して発呼側へ通話手
   順を含む音声応答信号を送出する手段と、発呼側
   からのフアクシミリ受信を要求するデイジタル命
   令信号（DCS信号）を一定時間内に検出しない
   ときは着呼側のオペレータを呼出す手段とを有す
   るフアクシミリ装置。