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JPH02107969A - 歯周病の診断用試薬及び方法 - Google Patents

歯周病の診断用試薬及び方法

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Publication number
JPH02107969A
JPH02107969A JP26093688A JP26093688A JPH02107969A JP H02107969 A JPH02107969 A JP H02107969A JP 26093688 A JP26093688 A JP 26093688A JP 26093688 A JP26093688 A JP 26093688A JP H02107969 A JPH02107969 A JP H02107969A
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JP
Japan
Prior art keywords
antigen
gingivalis
latex
latex particles
ciliary
Prior art date
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Pending
Application number
JP26093688A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Yasuda
憲司 安田
Takao Ogawa
孝雄 小川
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Meito Sangyo KK
Original Assignee
Meito Sangyo KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Meito Sangyo KK filed Critical Meito Sangyo KK
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Priority to PCT/JP1989/001063 priority patent/WO1990004789A1/ja
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  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はヒト被検体中のバクテロイデス・ジンジバリス
(Bacteroides  gingivalis)
の線毛抗原に体する抗体を測定することによる歯周病の
診断用試薬及び歯周病の診断方法に関するものである。
更に詳しくは、バクテロイデス・ジンジバリス(以下旦
、 gingivalis”と略称することがある)の
線毛抗原を感作させたラテックス粒子からなる歯周病の
診断試薬及びこの試薬を用いてヒト被検体中の旦、 g
ingivalisの線毛抗原に体する抗体を測定する
ことよる歯周病の診断方法に関するものである。
B 、 gingivalisは歯周病患者の口腔内、
特に歯肉縁下ポケットに高比率で生息し、成人性歯周炎
の原因菌として注目されている。歯周病は歯肉の炎症を
伴う歯肉炎とさらに歯周ポケットの形成、歯根膜の破壊
、歯槽骨の吸収をともなう歯周炎とがある。さらに歯周
炎は、成人性歯周炎と限局性若年性歯周炎とに分けられ
る。このうち成人性製歯周炎は最も罹患率が高く、出血
、排膿を伴う歯牙の動揺、さらに重度の場合には歯牙の
喪失に至る疾患である。
しかしながら、現在歯周炎の治療法はまだ完全に確立さ
れていない現状でありできるだけ早期に成人性歯周炎を
発見し、予防的処置を施すことが最も重要であると考え
られている。上記の成人性歯周炎の病巣局所には全細菌
のうちの7〜8割がダラム陰性桿菌によって占められ、
なかでもB。
gingivalisの顕著な増加が認められると報告
されている。
そこで、このB 、 gingivalisに対する抗
体に注目し、成人性歯周炎の診断の手段として、本菌に
対する抗体の有無ならびに、抗体価の程度を測定する種
々の方法が提案されている。
例えば、成人性歯周炎患者の歯肉溝液、唾液、血液又は
血清などの含まれているB 、 gingivalis
に対する抗体価を一元放射状免疫拡散法、0uchte
rlony法、免疫電気泳動法、受身赤血球凝集反応又
はEL I SA法などにより測定することが試みられ
ている。しかしながら、これらの方法はいずれも感度が
低かったり、長い時間にわたる煩雑な操作と高価な特殊
装置を必要とするために広く普及することは難しく、迅
速かつ簡便な診断試薬及び診断方法の開発が望まれてい
る。
本発明者は、これらの従来方法の欠点を克服すべく鋭意
研究の結果、旦、 gingivalisの種々の病原
性因子の中で、特に成人性歯周炎病巣部において初期定
着に重要でありかつ同菌の菌体表層抗原の中でも特に強
い免疫原性を示す線毛抗原に着目し、この線毛抗原をラ
テックス粒子に吸着させて得た感作ラテツクス標品を用
いれば、ヒトの歯肉溝液、唾液、血液、及び血清などの
ヒト被検体中の旦、 gingivalisの線毛抗原
に対する抗体を迅速かつ簡便に検出し、さらにその抗体
価を測定することが可能であることを見出した。
本発明は、かかる知見に基いて到達されたものであって
、B 、 gingivalisの線毛抗原を感作させ
たラテックス粒子からなることを特徴とする歯周病の診
断用試薬であり、またこの診断用試薬をヒト被検体と接
触させて凝集像の有無を判断することを特徴とする歯周
病の診断方法である。
かかる本発明の試薬を用いればいかなる旦。
g ing iva l i sにより発症した成人性
歯周炎患者の歯肉溝液、唾液、血液、及び血清などの被
検体中のB 、 gingivalis線毛抗原に対す
る抗体価も、極めて簡単な操作で迅速に検出可能であり
、一般の歯科診療室で、いかなる13 、 gingi
valisによって発症した成人性歯周炎の過去及び現
在の病態あるいは、治療過程を迅速かつ簡便に知ること
ができる。
本発明の研究によれば、殊にB 、 gingival
is381株の線毛抗原を感作させて得られたラテック
ス粒子からなる診断用試薬を用いるとヒト被検体中の種
々の旦、 gingivalisの線毛抗原に対する抗
体を感度よく検知できることがわかった。
すなわち、旦、 gingivalis381株の線毛
抗原を感作させたラテックス粒子は、旦、 gingi
valis381株の線毛抗原に対する抗体を吸着し、
その抗体を検知し得ると共に、それ以外の多くのB。
g’ingivalis株の線毛抗原に対する抗体も吸
着することがわかった。前記381株以外の13 、 
gingivalis株としては、 などの株であり、これらの株の線毛抗原に対するに抗体
に対しても前記用、 gingivalis381株の
線毛抗原を感作させたラテックス粒子は高い信頼性をも
って検出することができる。
以下、本発明について更に詳細に説明する。
〈ラテックス粒子及びその調製〉 本発明において、13 、 gilgivalisの線
毛抗原を感作させるために使用するラテックス粒子は、
通常免疫学的測定試薬に使用されるものであればよく、
例えばポリスチレン、カルボキシル化ポリスチレン、ア
ミノ基を有するカルボキシル化ポリスチレン、ポリビニ
ルトルエン、スチレンブタジェン共重合体、カルボキシ
ル化スチレンブタジェン共重合体、スチレン−ジビニル
ベンゼン共重合体、ビニルトルエン第三ブチルスチレン
共重合体、ポリエステル、ポリアクリル酸、ポリメタク
リル酸、ポリアクリロニトリル、アクリロニトリル−ブ
タジェン−スチレン共重合体、ポリ酢酸ビニルアクリレ
ート、ポリビニルピロリドン、塩化ビニルアクリレート
共重合体等の合成高分子ラテックス粒子があげられる。
さらに、これらの合成高分子ラテックス粒子はその表面
を非イオン界面活性剤等で処理したものであっても良い
これら合成高分子ラテックス粒子のなかでもポリスチレ
ンラテックス粒子が好ましい。ラテックス粒子の粒径は
0.O1〜10.0μmであり、好ましくは0.1−1
.0μmであるのが好ましい。
さらにラテックスは凝集反応板法に使用するので高比重
のラテックス粒子であることが望ましい。
< B 、 gingivalisの線毛抗原の調製〉
を嫌気的条件下で培養し、培養後菌体を集めて、その線
毛を分離する。以下旦、 gingivalis381
株の線毛抗原を得る場合について具体的に説明するが、
線毛抗原の調製はこの方法に限定されるわけではない。
B 、 gingivalis381株の線毛抗原を調
製する場合は、まずCAMブイヨン、Brain−He
art−I nfusionブロスなどにヘミン、メナ
ジオンを添加した培地に旦、 gingivalis3
81株を接種して嫌気的条件で約37°Cで培養すれば
約20時間またはそれ以後に多数の菌体が得られる。こ
れを集菌してピペッティングなどにより物理的に線毛を
剥離する。次に、線毛を硫安分画、イオン交換クロマト
グラフィー、ゲル口過クロマトグラフィーして、単一ピ
ークの旦、 gingivalis381株の線毛抗原
を得る。
このようにして得られた線毛抗原をラテックスに感作さ
せる。
〈線毛抗原感作ラテツクス粒子の調製〉次に、このB 
、 gingivalisの線毛抗原をラテックス粒子
に感作させる為には、それ自体知られている物理的吸着
法と化学的結合法が用いられる。
その具体的方法を例示すると物理的吸着法では、先ず精
製された旦、 gingivalisの線毛抗原を例え
ばグリシン緩衝生理食塩水で1〜1000μg/mQ、
好ましくは100−500μg/mff l=希釈する
一方、ラテックス粒子をグリシン緩衝生理食塩水で5m
g/m(2に調製して、上記線毛抗原溶液と等容量で混
和したのち、4〜40°Cにおいて30分〜24時間ゆ
るやかに撹拌しながら吸着させる。
また、化学的結合法では、先ず精製されたB。
gingivalisの線毛抗原を蒸留水で1〜100
01’g/mQ、好ましくは100−500μg/mQ
に希釈する。一方、蒸留水でlomg/m+2に調製し
たラテックス粒子懸濁液を、例えば0゜01−0.1M
  l −Ethyl−3−(3−dimethyl 
 aminopropyl) carbodiimid
e  hydrochloride水溶液とを等量ずつ
混和し室温で2時間反応し、次いで遠心分離により、回
収したラテックス粒子を蒸留水で再懸濁した溶液ならび
に、上記線毛抗原溶液を等量ずつ混和し、4〜40°C
において30分〜24時間ゆるやかに撹拌しながらラテ
ックス表面に線毛抗原を結合させる。
以上の物理吸着法、化学的結合法のいずれの方法におい
てもラテックス粒子表層で線毛抗原を吸着もしくは結合
していない部分をウシ血清アルブミン(以下BSAと略
す。)を用いてブロッキングしたのち、遠心分離して得
られる感作ラテツクス粒子を、0.1−1.0%のBS
Aを含むリン酸緩衝生理食塩水に再懸濁し、また必要が
あれば0、O1〜0.5%の窒化ソーダを加えておくの
が好ましい。
く抗体の検出〉 本発明においては、前述の如くして得られたB。
gingival isの線毛抗原を感作させたラテッ
クス粒子の懸濁液と、ヒトの被検体、例えば歯肉溝液、
唾液、血液又は血清などを混合しラテックス粒子の凝集
状態を観察又は測定することにより、被検体中のB 、
 gingivalisの線毛抗原に体する抗体の有無
又は量を調べる。
殊に前述したようにB、  ’  1valis381
株のlng 線毛抗原をラテックス粒子に吸着させた感作ラテツクス
粒子を用いると、種々の旦、 gingivalis菌
株により発症した成人性歯肉炎患者の歯肉溝液、唾液、
血液または血清などの検体中に含まれていの線毛抗原で
感作したラテックス粒子を用意しなくても、成人性歯周
炎の診断が可能であるという利点がある。本発明による
B 、 gingivalisの線毛抗原感作ラテック
ス粒子を用いることにより、すなわち、該ラテックス粒
子の例えば0.1%ウシ血清アルブミン・リン酸緩衝生
理食塩水(BSA−PBS)0.5〜1.0%懸濁液と
、患者の歯肉溝液、唾液、血液、及び血清などの被検体
を約10:l(容量)の割合で例えば凝集反応板上に滴
下し、次いで室温にて約3〜5分ゆるやかに揺り動かし
て反応させた後、明るいところでラテックス粒子の凝集
状態あるいはその程度を観察するか、光学的手法によっ
て評価し、B、 gingivalis線毛抗原に対す
る抗体価を測定することにより、成人性歯肉炎の診断を
迅速かつ簡便に行なうことができる。
本発明に従って、前述のように被検体中のB。
gingivalisの線毛抗原に対する抗体を調べる
前に、予め被検体を、前処理して被検体中に存在する菌
体並びに血球細胞を溶解処理しておくと、ラテックス粒
子との非特異的凝集反応が軽減され測定感度が増加する
のでより好ましい。この溶解処理には、菌体並びに血球
細胞を溶解しうる作用を存するものが使用されるが、そ
の例としては界面活性剤又はカオトロピックイオンが好
ましい。
界面活性剤としては、陰イオン性界面活性剤、陽イオン
性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤
、ステロイド系界面活性剤のいずれであってもよいが、
就中、非イオン性界面活性=12 剤及びステロイド系界面活性剤が好ましい。またカオト
ロピックイオンとしては、グアニジン塩酸塩、尿素及び
5CN−1■−1CIO,−1N03−1Br−1CI
−1CN、CO2−などのイオンが使用される。これら
カオトロピックイオンとしては、グアニジン塩酸塩及び
尿素が好ましい。
以下、菌体並びに血球細胞の溶菌処理のために適用可能
な界面活性剤及びカオトロピックイオンの具体的化合物
の例を示すが本発明はこれらに限定されるわけではない
(1) 陰イオン性界面活性剤ニ ドデシル硫酸ナトリウム、 テトラドデシル硫酸ナトリウム、 ドデシルスルホン テトタデシルスルホン酸ナトリウム、 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドセシルーN
ーサルコシン酸ナトリウム、(2) 陽イオン性界面活
性剤; ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、テトラデシ
ルトリメチルアンモニウムクロリド、 セチルトリメチルアンモニウムプロミド、ドデシルピリ
ジウムブaミド、 セチルピリジニウムクロリド、 テトラデシルアンモニウムプロミド、 (3) 両性界面活性剤; バルミトイルリゾレシチン、 N−ドデシル−ベタイン、 ステアリル−N−ベタイン、 ドデシル−β−アラニン、 (4) 非イオン性界面活性剤; ポリオキシエチレングリコール(7)デシルエーテル、 ポリオキシエチレングリコール(m) ドデシルエーテ
ル、 ポリオキシエチレングリコール(10))リゾシルエー
テル、 ポリオキシエチレングリコール(l l)テトラデシル
エーテル、 ポリオキシエチレングリコール(n)セチルエーテル、 ポリオキシエチレングリコール(n)ステアリルエーテ
ル、 ポリオキシエチレングリコール(n)オレイルニーアル
、 ポリオキシエチレングリコール(17)セチル−ステア
リンエーテル、 ポリオキシエチレングリコール(m)p−tオクチルフ
ェニルエーテル、 ポリオキシエチレングリコール(n)p−オクチルフェ
ニルエーテル、 ポリオキシエチレングリコール(n)p−ノニルフェニ
ルエーテル、 モノラウリン酸ソルビタン、 モノバルミチン酸ソルビタン、 モノステアリン酸ソルビクン、 モノオレイン酸ソルビタン、 ポリオキシエチレングリコール(n)モノラウリン酸ソ
ルビタン、 ポリオキシエチレングリコール(n)モノ/くルミチン
酸ソルビタン、 ポリオキシエチレングリコール(n)モノステアリン酸
ソルビタン、 ポリオキシエチレングリコール(n)モノオレイン酸ソ
ルビタン、 ラウリルジメチルアミンオキシド、 n−オクチル−β−D−グルコシド、 オクタノイル−N−メチルグルカミド、ノナノイル−N
−メチルグルカミド、 デカノイル−N−メチルグルカミド、 n−へブチル−β−D−チオグルコシド、n−才クチル
−β−D−チオグルコシド、(5) ステロイド系界面
活性剤: コール酸ナトリウム、 デオキシコール酸ナトリウム、 ケノデオキシコール酸ナトリウム、 タウロコール酸ナトリウム、 タウロデオキシコール酸ナトリウム、 ジギトニン、 3− [(3−コールアミドプロピル)ジメチルアンモ
ニオ] −1−プロパンサル7エイト、3−[(3−コ
ールアミドプロピル)ジメチルアンモニオ]−2−ハイ
ドロキシ−1−プロパンサル7エイト、 (6) カオトロピックイオン CC13COON a 。
N a S CN 。
N a CI Oい N a I % NaBr。
NaNO2、 NaC]、 尿素、 グアニジン塩酸塩、 前述した被検体の菌体並びに血球細胞の溶菌処理に使用
される試薬は、−船釣に種々の緩衝液に溶解して使用さ
れ、例えば界面活性剤の場合、0゜5〜7重量%、好ま
しくは1〜5重量%の濃度で使用され、またカオトロピ
ックイオンの場合0゜1〜IOM、好ましくは1〜8M
の濃度で使用される。
前述した菌体並びに血球細胞の溶解地理は、通常4〜4
0°C1好ましくは20〜37℃で1分〜24時間、好
ましくは5分〜10分間行うのが望ましい。
以下本発明について調製例、実施例、試験例により、さ
らに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
調製例 B、gingivalis381株からの線毛抗原の調
製。
jfi、gingivalis381株をCAMブイヨ
ン培地(日永製薬)で嫌気的条件下で大量培養後、遠心
分離により集菌する。
その菌体を20mM)リス塩酸緩衝液(pH7,4)+
0.15M  Na(12+10mM  MICQ2に
懸濁しピペットやマグネティックスクーラーなどの物理
的操作により線毛を剥離する。遠心分離により菌体を除
去し、その上清を40%飽和硫安沈澱し、得られた沈渣
を20mMトリス塩酸緩衝液(pH8,0)に溶解後、
透析により脱塩する。次にD E A E −Seph
arose(Pharmacia)を用いたイオン交換
クロマトグラフィーにより食塩の濃度勾配をかけ、0.
15M食塩で溶出してくる両分を線毛抗原とする。
さらにこれを5ephacryl S−500(5−5
00(Pharを用いたゲル濾過クロマトグラフィーに
より単一のピークであることを確認した。
実施例 B、gingivalis381株の線毛抗原感作ラテ
ツクス標品の調製。
日本合成ゴム(株)のラテックス粒子G2801をグリ
シン緩衝生理食塩水で0,5%となるように懸濁し、そ
れに等量の調製例で得られたB。
gingivalis381株の線毛抗原の100 t
tl /m+2グリシン緩衝生理食塩水溶液を混合し、
37℃で90分間反応させた後、0.1%ウシ血清アル
ブミン・リン酸緩衝生理食塩水(BSA−PBS)でブ
ロッキングし、最終的にBSA−PBSで0゜5%にな
るように懸濁し線毛抗原感作ラテツクス標品を調製した
試験例1 ハ、gingivalis381株の線毛抗原感作ラテ
ツクス標品とヒトの各種口腔Bacteroidesの
菌体抗原に対するウサギ抗血清とのラテックス凝集反応
下記21種の菌株が使用された。
(a)  ヒドロ腔内に存在し、成人性歯周炎を発症さ
せるB、gingivalisに属する下記株:B、g
ingivalis381株、 (b)  ヒドロ腔内に存在するが成人性歯周炎を発症
させない下記株; 2O− ATCC25611株、B、buccae OMZ33
0株、上記21種の菌株を、それぞれに適した培養方法
にて大量培養後、遠心分離により集菌する。その菌体を
好気的条件下にて処理して死菌とし、リン酸緩衝生理食
塩水(pH7,4)で2ml/m12に懸濁する。次に
、ウサギ1匹当り1mj?の死菌体をそれぞれFreu
ndの完全アジュバントを用いた油中水滴乳剤として皮
下に、3週問おきに合計2回注射して免疫し、最終追加
免疫から、7日目に採血して、それぞれ1の菌株に対す
る抗体価を一元放射性免疫拡散法などにより確認したの
ち、それぞれの抗血清を常法により分離した。
上記方法により得た各種菌株に対するウサギ抗血清C4
pQ)と実施例で調製した旦、gingivalis 
381株の線毛抗原感作ラテツクス標品(40μQ)を
凝集反応板上にて、3分間、十分混和したのち、明るい
場所でラテックス粒子の凝集の程度を判定した。
ラテックス凝集反応の判定は下記基準に従って5段階に
評価した。
凝集の判定基準 :凝集を認めない。
±:辺縁部にわずかに凝集塊を認める。
十二全体にわたり小さな凝集塊を認める。
十+:全体にわたり大きく凝集塊を認める。
+++:凝集塊のみとなり、白濁が消失する。
(−1士は凝集陰性、+、十+、十千十は凝集陽性を示
す) 第1表(B、gingivalis381株の線毛抗原
感作ラテツクス標品と各種口腔BaCterO4deS
に対するウサギ抗血清とのラテックス凝集反応)上記第
1表に示されるように、ヒト成人性歯周炎を発症させる
B、gingivalisの各種株に対するウサギ抗血
清は供試したラテックス標品と全て凝集反応が陽性と認
められた。
一方、ヒト成人性歯周炎を発症させないB、end。
dontalisHG 370株、同HG413株、同
591557株、B、intermedius2561
1株及びB。
buccaeo M Z 330株に対するウサギ抗血
清は、供試ラテックス標品と実質的に凝集反応が認めら
れず陰性と判定された。
このように、本発明のB、gingival isの線
毛抗原感作ラテツクス粒子は、ヒト成人性歯周炎を発症
させるB、gingivalisの各種菌株の抗血清に
対して凝集反応が特異的に認められることが確認された
試験例2 (健常者および成人性歯周炎患者の検体中の各種p、g
ingival is菌株に対する抗体の検出)6名の
健常者(プラーク(歯垢)中に成人性歯周炎を発症させ
るB、gingivalisが検出されなかった者。)
及び6名の成人性歯周炎患者の歯肉溝液、唾液、血液、
及び血清(各々、4μQ)に前記実施例で得られたp、
gingivalis381株の線毛抗原感作ラテツク
ス標品(40μa)を凝集反応板上で3分間、十分、混
和したのち、明るい場所でラテックス粒子の凝集の程度
を判定した。ラテックス凝集反応の判定は試験例Iの判
定基準に従った。
第2表 健常者及び成人性歯周炎患者の検体中の各種B。
gingivalis菌株に対する抗体の検出及び凝集
の程度。
第2表に示すように健常者6名のうち、4名はラテック
ス凝集反応が陰性であったが、2名は凝陽性であった。
このように凝陽性を示した健常者は過去にヒト成人性歯
周炎を発症するには至っていないが、B、gingiv
al is菌により感染したことがあると診断できる。
一方、成人性歯周炎患者6名は、全てラテックス凝集反
応陽性であった。
試験例3 成人性歯周炎患者及び健常者の歯肉溝液と各種処理剤を
作用させた場合のラテックス凝集反応。
この試験例3は、処理剤の種類を種々変えて、それがラ
テックス凝集反応に及ぼす影響を調べるために行ったも
のである。即ち、試験例2の成人性歯周炎患者No−1
1及び健常者No、lの歯肉溝液を採取し、下記第3表
に示した濃度の処理剤4μaと和し、5分間、室温で静
置した。
これに実施例で得られたB、gingivalis38
1株の線毛抗原で感作したラテックス粒子懸濁液を40
μa加え、凝集反応板上で3分間、混和した後、試験例
1のラテックス凝集の判定基準に従い、集の程度を判定
した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、バクテロイデス・ジンジバリス(Bacteroi
    des gingivalis)の線毛抗原を感作させ
    たラテックス粒子からなることを特徴とする歯周病の診
    断用試薬。 2、バクテロイデス・ジンジバリスがバクテロイデス・
    ジンジバリス381株である特許請求の範囲第1項記載
    の試薬。 3、特許請求の範囲第1項記載の診断用試薬を被検体と
    接触させて凝集像の有無を判定することを特徴とする歯
    周病の診断方法。 4、被検体が、歯肉溝液、唾液、血液、又は血清である
    特許請求の範囲第3項記載の診断方法。
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