JPH0129478Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はガス用風呂釜等に用いる熱交換器に関
する。

（従来の技術） 従来第１図に示すごとく外側枠ａと内側枠ｂと
の間に水ジヤケツトｃを形成し、且つ内側枠ｂの
相対向する壁面に透孔ｄをそれぞれ設け、両透孔
ｄに、周面に多数のフインｅを設けた連通管ｆの
両端を嵌着して取付けた熱交換器は従来一般に知
られる。

しかしこのものは、内側枠ｂに連通管ｆを挿着
した後外側から、ロウ付又は溶接加工を施した外
側枠ａを組付けたのち、両枠ａ，ｂ間に形成され
る水ジヤケツトｃに水を満して水洩れ検査を行
う。この場合内側枠ｂと連通管ｆとのロウ付不良
等で両接続部に水洩れがある場合内側枠ｂとフイ
ンｅとの間にロウ付けのためのトーチを挿し込ん
で該部を補修している。このため両外側のフイン
ｅと内側枠ｂとの間にはフインｅの３枚程度の間
隙を設けるを一般とするため、この間隙を介して
熱気が逃げ易く、このため熱効率が下がるばかり
でなく天板の温度が高くなるの不都合がある。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案はかゝる不都合のない熱交換器を得るこ
とをその目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本考案は外側枠と内側枠との間に水ジヤケツト
を形成し、且つ内側枠の相対向する壁面に透孔を
それぞれ設け、両透孔に、周面に多数のフインを
設けた連通管の両端を嵌着して取付けるものに於
いて、水ジヤケツトと両外側のフインとの間隙
に、該間隙を閉塞する閉塞板を設けて成る。

（実施例） 本考案実施の１例を別紙図面につき説明する。
図面で１は外側枠２と内側枠３との間に形成した
水ジヤケツト、４，４は内側枠３の相対向する壁
面に設けた透孔、５は該透孔４，４に両端部を挿
着して設けた周面に多数のフイン６，６……を備
える連通管を示し、これら内外側枠３，２並びに
連通管５の組付けは、まず内側枠３に連通管５の
両端を挿入嵌合させた後連通管５と内側枠３とを
ろう付又は溶接作業により水密に結着し、次いで
該外側枠２を内側枠３の外側に嵌合結着して両内
外側枠２，３間に水ジヤケツト１を構成する。

そして該水ジヤケツト１内に水を満して水もれ
検査を行う。このとき内側枠３と連通管５との間
のろう付又は溶接が不充分であり水もれがある
と、該両端のフイン６と内側枠３との間にガスト
ーチを挿入して補修を行う。

このためこのものでは内側枠３と両側フイン６
との間には比較的大きな通気間隙を設けている。
本考案はかゝる通気間隙を水洩試験の後閉塞して
熱効率の向上を計つたもので、第２図に示す実施
例では、両外側に位置するフイン６，６を閉塞板
７とし、これを外側に倒して該通気間隙を閉塞さ
せる。

しかしこれは第４図に示すごとく別の閉塞板７
を該部に当てゝ、これを閉塞させるようにしても
良いこと甲すまでもない。

（作用） かくするときは、燃焼排気はフイン６と内側壁
との間隔を通過することがないので、熱効率で３
％乃至５％の向上が見られた。

（効果） このように本考案は、水ジヤケツトと両外側に
位置するフインとの間隙を閉塞板により塞ぐきわ
めて簡単なことで、熱効率の良い熱交換を行い得
られるの効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の截断側面図、第２図は本考案
実施の截断側面図、第３図はその平面図、第４図
は他の実施例の截断側面図である。 １……水ジヤケツト、３……内側枠、２……外
側枠、４……連通管、６……フイン、７……閉塞
板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外側枠と内側枠との間に水ジヤケツトを形成
   し、且つ内側枠の相対向する壁面に透孔をそれぞ
   れ設け、両透孔に、周面に多数のフインを設けた
   連通管の両端を嵌着して取付けるものに於いて、
   水ジヤケツトと両外側のフインとの間〓に、該間
   〓を閉塞する閉塞板を設けて成る熱交換器。