JPH01289733A - 自動車ダッシュ部用防音材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、自動車ダッシュ部用防音材に関し、その性能
及び取付は作業性を改善したものに関する。

従来技術 従来から自動車のダッシュ部には、吸音や遮音を目的と
した防音材が装着され、エンジンルームからの騒音の侵
入を防止する対策がとられている。

この自動車ダッシュ部用防音材としては、フェルト等の
吸音材と遮音性を有する表皮材とを一体化した防音材、
あるいはこれらにさらにアスファルトシートを積層した
防音材が用いられ、これらがダッシュパネル側にフェル
ト等の吸音材、あるいはアスファルトシートが接触する
ように通用されている０例えば、実開昭５９−３９２４
８号公報には、アスファルト発泡材等の粘性発泡材とｐ
ｖｃ等の表皮材との間にフェルト等の吸音材を接着材で
貼り合わせた合板状の三層成形サイレンサを形成し、粘
性発泡行側をダッシュパネルに密着して取付けられるよ
うにした防音材が示されている。また、実開昭６２−１
０３７５５号公報には、アスファルト発泡体−ＰｖＣ等
シート−フェルト等の吸音材−ＰｖＣ等シートからなる
防音材が示されている。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、最近、−層の車室内騒音の低減が要望さ
れるに至り、特に自動車走行中の４０〜６０℃において
より良い防音効果を有する防音材が望まれている。この
観点からすれば、アスファルトシートー吸音材−表皮材
の構成を有する防音材がアスファルトシートのない構造
のものより優れているが、まだ防音効果が十分であると
はいえない。

また、このアスファルトシートを使用する防音材は、こ
れをダツシュボードに取りつけるには、自動車のボディ
ーの塗装焼付はラインでアスファルトシートをダツシュ
ボードに熱融着してから吸音材−表皮材の一体化部材を
取付けており、予めアスファルトシート−吸音材−表皮
材の一体化部材を作製しておいてそのアスファルトシー
トをダツシュボードに熱融着するようにすると、吸音材
、遮音材が熱変形する等の問題があるため、アスファル
トシートのダツシュボードへの融着と、これに対する吸
音材−表皮材の一体化部材の取付けの２工程にならざる
を得ないという問題点があった。

課題を解決するための手段 本発明は、上記問題点を解決するために、制振材、吸音
材及び表皮材を有する自動車ダッシュ部用防音材におい
て、制振材、吸音材及び表皮材を一体化し、かつ制振材
は成形可能なプラスチックからなる拘束材と、石油樹脂
を含有した粘着性を有する制振シートからなり、上記防
音材を自動車ダッシュ部に一体取付は可能としたことを
特徴とする自動車ダッシュ部用防音材を提供するもので
ある。

次に本発明の詳細な説明する。

本発明の防音材は、自動車のエンジンルームと車室とを
区画するダンシュボードに取付けられるもので、例えば
第１図に示す如く、制振シートｌａと拘束材１ｂからな
る制振材１、吸音材２、表皮材３を順次積層し、一体化
したものである。なお、４はダツシュボードである。

上記表皮材としては、従来から使用されている遮音性を
有するシート状物が用いられる。例えば、ストレートア
スファルト、ブロンアスファルト、これらの混合物であ
る瀝青物質や、スチレン−ブタジェン系合成ゴム、ネオ
プレン系合成ゴム、ブチル系合成ゴム、天然ゴム等のゴ
ム、合成樹脂のうち少なくとも１種又は２種以上に、炭
酸カルシウム、タルク、クレー、硫酸バリウム、マイカ
等の充填材を適宜使用したちを混練し、ロールや押出し
機によりシート状にしたものが使用できる。

吸音材としては、ウレタン、塩化ビニル等の合成樹脂性
フオーム材、動植物性繊維、合成樹脂性繊維、鉱物性繊
維の１種又は２種以上からなるフェルト、嵩高性不織布
等が使用できる。

また、制振材の拘束材としては、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン等のポリオレフィン、塩化ビニル樹脂等の成形
可能なプラスチックスが好ましく用いられる。制振シー
トとしては、４０〜６０℃での制振効果を向上させるた
めに石油樹脂を含有しており、この石油樹脂としては例
えばその融点が６０〜１８０℃のものが挙げられる。制
振シートには、その他の成分としてアスファルト、ゴム
、さらには充填材等も配合することができ、これらの配
合物が圧延されてシートとされる。

上記各構成材は、例えば制振シート１ａと拘束材ｉｂは
制振シートの粘着性により接着して制振材ｌとし、吸音
材２と表皮材３は成形型により一体化し、拘束材１ｂと
吸音材２は接着剤により接着されることにより一体化で
きる。

このようにして作成された防音材は、自動車製造ライン
の精製ラインで、ダツシュボードに例えば手作業で制振
シートをダツシュボードに当てがって押しつけ、その粘
着性により取りつける。これは常温でも行える。

このようにして自動車のダツシュボードに防音材が取付
けられると、エンジンルームからの騒音に対して制振、
吸音、遮音がなされて、優れた防音効果を発揮すること
ができる。これにより自動車走行中の４０〜６０℃にお
いても優れた防音性を発揮できる。

実施例 以下に本発明の実施例を第１図及び第２図に基づいて説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。

アスファルト　（ストレートアスファルト／ブロンアス
ファルト−５５／４５）　１０重量部、ブチル系合成ゴ
ム１０重量部、ＥＶＡ　（エチレン−酢酸ビニル共重合
体）５重量部、炭酸カルシウム６５重量部、プロセスオ
イル１０正門部を混練し、２．５鶴厚さの表皮材３を作
製する。

ついで、この表皮材３をインジエクシッン下型に載置し
た後、ポリエーテルポリオールｉｏｏ　重量部、アミン
系架橋剤２重量部、アミン系触媒１重量部、整泡剤２重
量部、発泡剤２重量部及びイソシフ　ネ−）　”’？：
：アルク／Ｌ、　−）’ＭＤＩ／ＴＤＩ（２０／８０）
を３０Ｍ量部よりなるウレタンフオーム材原液を注入、
発泡せしめ、２０額の厚さの吸音材２を表皮材３に一体
化した。

制振材ｌは、塩化ビニル樹脂板からなる厚さ１鶴の拘束
材１ｂと、ブロンアスファル）４５重１部、石油樹脂（
融点１２０℃）３５重量部、ポリブタジェン２０重量部
、　１１２重量部を混練した後圧延して形成した制振シ
ート１ａをこの制振シートの粘着性により一体化して作
成する。

上記制振材の拘束材１ｂと吸音材２が接着剤を介して重
ねられ、圧着されることにより防音材ができあがる。こ
の防音材を自動車ダツシュボードと同等の０．８０鋼板
に接着し、試料とした。

比較例 自動車ダツシュボードと同等の０．８Ｒ鋼板に２．５鶴
の厚さの瀝青物からなるアスファルトシートを加熱する
ことにより、アスファルトの粘着性により接着させた後
、その上に上記実施例と同様にして一体に作成した厚さ
２．５ｆｌの表皮材３と厚さ２０１嘗の吸音材２を載置
し、アスファルトシート−吸音材２−表皮材３からなる
防音材を上記鋼板に有する試料を作成した。

上記実施例、比較例の防音材について防音効果を測定し
た。

すなわち、０．８鶴厚さの鋼板に約２００個の金属球を
ぶつけることにより、実車走行時の騒音を模擬的に発生
させる装置を用いて、１００〜５０００Ｈｚでの鋼板の
騒音レベル（ＴＬ、）　　を測定するとともに、該鋼板
上に実施例、比較例の防音材のそれぞれを上記方法によ
り取付けたときの騒音レベル（ＴＬ＋　）を同様に測定
した。各周波数領域毎に防音効果ΔＴＬ−ＴＬ、−丁し
、を算出し、これをプロットして、実施例の防音材を用
いたものについては実線、比較例の防音材を用いたもの
については点線で第２図に示した。なお、測定温度は４
０℃である。

第２図から、実施例の防音材は比較例のものより優れて
いることがわかる。

発明の詳細 な説明したように、本発明によれば、制振材を制振シー
トと拘束材から構成し、制振シートに石油樹脂を含有さ
せて粘着性をもたせたので、自動車のダツシュボードに
制振シートを常温で接着させることにより防音材をダッ
シュ部に取付けることができ、従来のアスファルトシー
トを取付け、ついで他の部材を取りつける２工程作業を
１工程に短縮することができ、生産能率を向上させるこ
とができる。

また、拘束層は制振シートの制振効果を向上させるもの
であり、防音効果を一層高めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の防音材の断面図、第２図はその防音効
果の試験結果を示すグラフである。 図中、ｌは制振層、１ａは制振シート、１ｂは拘束層、
２は吸音材、３は表皮材、４はダツシュボードである。 昭和６３年０５月１８日 特許出願人　本田技研工業株式会社 日本特殊塗料株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）制振材、吸音材及び表皮材を有する自動車ダッシ
   ュ部用防音材において、制振材、吸音材及び表皮材を一
   体化し、かつ制振材は成形可能なプラスチックからなる
   拘束材と、石油樹脂を含有した粘着性を有する制振シー
   トからなり、上記防音材を自動車ダッシュ部に一体取付
   け可能としたことを特徴とする自動車ダッシュ部用防音
   材。