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JPH01288367A - 高硬度で耐圧痕性にすぐれた塩化ビニル被覆鋼板の製造方法 - Google Patents

高硬度で耐圧痕性にすぐれた塩化ビニル被覆鋼板の製造方法

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Publication number
JPH01288367A
JPH01288367A JP11456888A JP11456888A JPH01288367A JP H01288367 A JPH01288367 A JP H01288367A JP 11456888 A JP11456888 A JP 11456888A JP 11456888 A JP11456888 A JP 11456888A JP H01288367 A JPH01288367 A JP H01288367A
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JP
Japan
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weight
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vinyl chloride
plastisol
particle size
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JP11456888A
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Yoshio Hayashi
林 芳夫
Tetsuo Nakamoto
中本 哲男
Takaaki Okamura
高明 岡村
Katsumi Kanda
神田 勝美
Yoshikazu Kondo
近藤 嘉一
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Toyo Kohan Co Ltd
Original Assignee
Toyo Kohan Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高硬度で耐圧痕性、耐ブリード性(可塑剤)
にすぐれかつ、加工性および表面の艶消し効果にすぐれ
た塩化ビニル被覆鋼板の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
塩化ビニル被覆mWは、加工性、耐食性、耐候性および
意匠性などの特性にすぐれているため、従来より、内装
建材、外装建材、電機機器、車輌および雑貨用途などに
広く用いられている。
塩化ビニル被覆鋼板の製造方法には、大別してプラスチ
ゾル法とラミネート法があるが、ユーザーに対して短納
期で対応が可能であり、かつ少量多品種の製品を効率よ
く生産できるプラスチゾル法が広く適用されている。プ
ラスチゾル法においては、ポリ塩化ビニル樹脂、可塑剤
、安定剤、顔料および各種添加剤を含有するプラスチゾ
ルを接着剤層を介して鋼板に塗装した後、加熱すること
によって塗膜をゲル化した後、所定のエンボス加工を施
して製造されている。
しかし、1ラスチゾル法で製造された塩化ビニル被覆鋼
板は、−殻内に皮膜が軟質であり、皮膜の硬度、耐圧痕
性、耐ブリード性などの特性が劣り、表面の艶消し効果
が十分でない、すなわち、プラスチゾル法の塩化ビニル
被覆鋼板は、製造において、加熱によってゲル化皮膜を
形成した直後に皮膜表面に希望するエンボス加工を施す
ことが可能であるため、その意匠性が高く評価されてい
るが、コイル状態あるいは切り板状態で積載されてユー
ザーに出荷される間に皮膜表面に大きな圧力がかかると
エンボス模様がつぶれやすい傾向にあって耐圧痕性に問
題があり、また皮膜中の可塑剤が表面に移行しやすい傾
向があり、耐ブリード性に問題がある。
これらのプラスチゾル法の欠点を改良する方法として低
可塑剤で塗装可能な粘度を有するプラスチゾルの検討が
、使用される塩化ビニル樹脂粉末あるいは可塑剤の選択
ならびに希釈剤の使用などの面からなされてきた。しか
し、特性の改善には限界がある。単に低可塑剤のプラス
チゾルを用いると、粘度が高くなり塗装性が低下し、皮
膜の硬度は上がるがもろくなり加工性が低下する傾向を
示す、また、可塑剤の代わりにミネラルスピリット、ツ
ルペッツ等の希釈剤を多量に用いると、皮膜の硬度は上
がるが加工性が低下し皮膜表面に希釈剤の揮発に起因す
るふくれが発生し好ましくない、また、加工性を低下さ
せずに皮膜硬度を高くする方法として、第−層に軟質の
皮膜を形成するプラスチゾルを塗装し、続いて第二層と
して硬質の皮膜を形成するプラスチゾルを塗装しくウニ
・7ト・オン・ウェットの2回塗装)、第−層と第二層
を一度でゲル化する方法が提案されているが、この方法
は経済的に高くなり、また、皮膜硬度ににも限界がある
。そこで、プラスチゾルの中に常温で液状の重合性可塑
剤を配合し、ゲル化時の加熱によって硬化する方法ある
いはその後、紫外線を照射することによって硬化する方
法(特公昭44−31818、特公昭50−22580
、特公昭57−9593 )が提案されているが、これ
らの方法では得られた皮膜の硬度、耐圧痕性、耐ブリー
ド性が十分ではなく加工性などの特性に問題がある。ま
た、塩化ビニル皮膜の艶消しを行うために、従来よりシ
リカ粉末をプラスチゾル中に含有させる方法が取られて
いるが、シリカ粉末を添加するとプラスチゾル粘度の上
昇が大きく、塗装作業が困難になり、得られた皮膜がも
ろくなって機械的強度が低下する傾向を示し問題となっ
ていた。また、特定の塩化ビニル系重合体粉末とアクリ
ル系重合体粉末を主成分とするプラスチゾルを用いて高
硬度塩化ビニル被覆鋼販を製造する方法(特願昭62−
17147)が提案されているが、この方法では耐圧痕
性、耐ブリード性などの特性が十分でない。
〔発明が解決しようとする課題〕
以上記載したように、プラスチゾル法において製造され
た塩化ビニル被覆鋼板の皮膜は一般に軟質であり、種々
な特性面での欠点を有している。
これらの課題を解決するため、製造方法に起因するプラ
スチゾル粘度面からの制約を克服して高硬度で耐圧痕性
、耐ブリード性にすぐれ、かつ加工性および表面の艶消
し効果にすぐれた塩化ビニル被覆鋼板を製造する技術の
確立が必要である。
〔課題を解決するための手段〕
本発明はこのような課題に対して、プラスチゾル法によ
り高硬度で耐圧痕性、耐ブリード性にすぐれかつ加工性
および表面の艶消し効果に優れた塩化ビニル被覆鋼板を
連続的に効率よく製造する方法を提供せんとするもので
あり、このため本発明は鋼板表面に公知の接着剤を塗布
し加熱により焼付けを行った後、2ビークの粒子径分布
を有する塩化ビニル系重合体粉末とアクリル系重合体粉
末および加熱硬化あるいは紫外線硬化可能な七ツマ−あ
るいはオリゴマーを主成分とし可塑剤、安定剤、顔料、
希釈剤および各種添加剤を含有するプラスチゾルを塗装
し、続いて加熱することによってゲル化皮膜を形成した
直後に皮膜表面にエンボス加工を施す方法、あるいは、
エンボス加工後さらに紫外線を照射し、皮膜を2層構造
化する方法により高硬度で耐圧痕性にすぐれた塩化ビニ
ル被覆鋼板を製造することを基本的特徴とする。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の方法において、鋼板としては、冷延鋼板、亜鉛
めっき鋼板、クロムめっき鋼板、すずめつき鋼板、ニッ
ケルめっき鋼板、鉛めっき鋼板、各種合金めっきあるい
は複合めっき鋼板および多層めっき鋼板ならびにこれら
のめっき鋼板にクロメート処理、リン酸塩処理等の化成
処理を施した鋼板を使用することが可能であり、その目
的、用途に応じて任意に選択できる。
本発明の方法で、鋼板と塩化ビニル塗膜の接着のために
、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂ある
いはアクリルゴムなどを主成分と゛する公知の接着剤を
用いることができ、鋼板表面に塗膜厚3〜10μm塗装
した後160〜250℃で1分間加熱することによって
焼き付けを行い続いてプラスチゾルを塗布する。
本発明の方法で使用される塩化ビニル系重合体粉末は平
均重合度500〜2500で乳化重合法あるいはマイク
ロサスペンション法により製造されたポリ塩化ビニル樹
脂のホモポリマーの粉末をはじめとして、塩化ビニルと
共重合可能なモノマー、例えば、エチレン、プロピレン
、酢酸ビニルプロピオン酸ビニル、ステアリン酸ビニル
、アルキルビニルエーテル、塩化ビニリデン、ジエチル
フマレート、メタアクリル酸エステル等を共重合してな
る塩化ビニル系重合体粉末、あるいは架橋ポリ塩化ビニ
ル樹脂粉末などが使用できる。塩化ビニル系重合体粉末
の粒子径は、95重1%以上が0.5〜40μmであり
、かつ20〜60重量%が0.5〜5μm未満であって
35〜75重量%が5〜40μmの2ピークタイプの粒
子径分布を有することが好ましく、さらに、1〜3μm
と8〜15μmにピークを有することが好ましい。
一般にプラスチゾル法で塩化ビニル被覆鋼板を製造する
場合、第2図に示す平均粒子径1〜2μmで1ピーク(
単分散)の粒子径分布のものが使用されているが、本発
明においては第1図に示す2ビークの粒子径分布を有す
る塩化ビニル系重合体粉末が好ましい0粒子径40μm
以上の粉末が5重量%を越えるとプラスチゾル塗装表面
の仕上がりが悪くなって好ましくない6粒子径0.5〜
5μmの粉末が20重量%未満で、粒子径5〜40μm
の粉末が75重量%を越えるとプラスチゾルのゲル化性
能が低下し、未溶融の塩化ビニル系重合体粉末が皮膜中
に多量に残存して特性の低下をもたらすので好ましくな
い、また、粒子径0.5〜5μmの粉末が60重量%を
越え、粒子径5〜40 ノ1mの粉末が35重量%未満
になると、プラスチゾル粘度が高くなり塗装可能な粘度
にするため多量の可塑剤、希釈剤等を必要とし高硬度塩
化ビニル被覆鋼板が得られないので好ましくない。
また、本発明の方法で使用されるアクリル系重合体粉末
は乳化重合法あるいはマイクロサスペンション法で製造
した微粒子の粉末であり、ポリメチルメタクリレートの
ホモポリマー粉末をはじめとして、エポキシ基、カルボ
キシル基、水酸基、メチロール基、アルキルアミノ基あ
るいはアミド基などの官能基を有するとニルモノマーと
メタアクリル酸との共重合体粉末、あるいはジビニルベ
ンゼン、エチレングリコールジメタクリレート、トリメ
チルロールプロパントリアクリレートなどの多官能ビニ
ル化合物との共重合により架橋構造を持つポリメチルメ
タクリレート共重合体粉末等を用いることができる。ア
クリル系重合体粉末の重合度は500〜30000が好
ましい、平均重合度が500未満になると、得られる塩
化ビニル皮膜の低温時の加工性が低下し、艶消し効果も
認められなくなり好ましくない、また平均重合度が30
000を越えると加熱工程において溶融が不十分となり
塩化ビニル皮膜がもろくなり好ましくない、アクリル系
重合体粉末の粒子径は0.1〜40μmが好ましい0粒
子径が40μmを越えるとゲル化の時に未溶融で残存す
るので好ましくない0粒子径が0.1μm未満になると
プラスチゾル粘度が上昇するので好ましくない。
また、本発明の方法で使用される加熱硬化あるいは紫外
線硬化可能なモノマーあるいはオリゴマーは、官能基と
してアクリロイル基、メタクリロイル基あるいはビニル
基を1分子あたり1個以上有する常温で液状の物質であ
り、ゲル化時の加熱あるいは紫外線の照射によって硬化
皮膜を形成する。加熱硬化あるいは紫外線硬化可能な七
ツマ−としては、例えば、2−エチルへキシルアクリレ
ート、テトラヒドロフルアリルアクリレート等の単官能
アクリレートをはじめとして、ネオペンチルグリコール
ジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレ
ート、ペンタエリストールテトラアクリレート等の各種
多官能アクリレートを使用することができる。加熱硬化
あるいは紫外線硬化可能なオリゴマーとしては、ポリオ
ールアクリレートをはじめとして、ポリエステルアクリ
レート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート
などの各種アクリレートを使用することができる。また
目的に応じてこれらのモノマーおよびオリゴマーを混合
して使用することもできる。また、これらのモノマーお
よびオリゴマーの紫外線硬化触媒としては、例えば、ベ
ンゾイン、ベンゾインエチルエーテルなどのベンゾイン
化合物、ベンジル、ベンゾフェノンなどのカルボニル化
合物等を用いることができ、その配合量は、モノマーあ
るいはオリゴマー100重量部に対して0. 1〜5重
量部が望ましい。また、これらの七ツマ−およびオリゴ
マーの加熱硬化触媒としては各種有機過酸化物を用いる
ことができ、その配合量は、モノマーあるいはオリゴマ
ー100重量部に対して0.1〜5重量部が望ましい、
また、目的によってこれらの紫外線硬化触媒と加熱硬化
触媒を混合して用いることができる。
本発明において、プラスチゾル中の塩化ビニル系重合体
粉末とアクリル系重合体粉末およびモノマーあるいはオ
リゴマーの割合は、塩化ビニル系重合体粉末100重量
部に対して、アクリル系重合体粉末5〜60重量部、紫
外線硬化型のモノマーあるいはオリゴマー5〜60重量
部配合することが好ましい、アクリル系重合体粉末およ
びモノマーあるいはオリゴマーが5重量部未満になると
配合する効果が得られず、また、アクリル系重合体粉末
およびモノマーあるいはオリゴマーがそれぞれ60重量
部および60重量部を越えて配合してもその効果は向上
せず、むしろ塩化ビニル系重合体粉末の効果が低下し、
エンボス加工性が低下するので好ましくない。
また、本発明の方法において、プラスチゾル中に可塑剤
、安定剤、顔料および各種添加剤を配合することができ
る。可塑剤としては、各種フタル酸エステル、各種フォ
スフェート類、多塩基酸エステル等一般に用いられてい
る一次可塑剤および二次可塑剤を用いることができる。
また、顔料、安定剤、各種添加剤も一般にプラスチゾル
に使用されているものを使用することができる。
本発明では、前述した特徴を持つプラスチゾルを接着剤
を介して鋼板に塗膜厚30〜500μmに塗布を行い、
210℃で1分間の加熱を行うことによって該塗膜をゲ
ル化した直後に塗膜表面に所定のエンボス加工を施して
塩化ビニル鋼板を製造する。また、本発明では、エンボ
ス加工後にさらに紫外線を照射して塗膜の表面層を硬化
させて塩化ビニル鋼板を製造する。プラスチゾルの塗装
は、ナイフコーター、ロールコータ−、バーコーターい
ずれの方法でも可能である。また、紫外線を照射する方
法としては、200〜400μmの波長域の紫外線を発
生する水銀ランプ、キセノンランプ、カーボンアーク灯
等を用いることができる。また、紫外線の照射は、塗膜
をゲル化し所定のエンボス加工を施した後に行う必要が
あり、塗膜をゲル化する前あるいはエンボス加工を施す
前に紫外線の照射を行うと塗膜表面層が硬くなりエンボ
ス加工性が低下するので好ましくない。
〔作用〕
本発明の方法において、2ビークの粒子径分布を有する
塩化ビニル系重合体粉末と粒子径0.1〜40μmのア
クリル系重合体粉末と加熱硬化あるいは紫外線硬化可能
なモノマーあるいはオリゴマーを主成分とするプラスチ
ゾルを、接着剤を介して鋼板に塗装し加熱することによ
ってゲル化皮膜を形成した直後に皮膜表面にエンボス加
工を施す方法、あるいは、エンボス加工後にさらに紫外
線を照射する方法によって、高硬度で耐圧痕性、耐ブリ
ード性にすぐれ、かつ加工性および表面の艶消し効果に
すぐれた塩化ビニル被覆鋼板を得ることができる。
このように特性が向上する理由は、前述した2ビークの
粒子径分布を有する塩化ビニル系重合体粉末とアクリル
系重合体粉末、紫外線硬化あるいは加熱硬化可能なモノ
マーあるいはオリゴマーがプラスチゾル中で可塑剤と適
度に親和し、いわゆる細密充填状態となり低可塑剤で塗
装可能な粘度のプラスチゾルを形成し、かつ、該プラス
チゾルが鋼板上に塗装され加熱されるときに塩化ビニル
系重合体粉末とアクリル系重合体粉末が溶融し、モノマ
ーあるいはオリゴマーが重合反応を起こして、塩化ビニ
ル系重合体粉末とアクリル系重合体粉末が適度に相溶し
た強固な皮膜を形成するためと考えられる。さらに、エ
ンボス加工後に紫外線を照射することによって皮膜の上
層部の紫外線硬化型のモノマーあるいはオリゴマーが重
合反応を起こし、皮膜表面のエンボス加工層を強化する
ことが考えられる。すなわち、エンボス加工後に紫外線
を照射すると、紫外線の一部は皮膜中の顔料などで反射
されたり吸収されたりするため、皮膜内部にゆくほどそ
の到達する線量が少なくなるため、重合反応を引き起こ
すモノマーあるいはオリゴマーは皮膜表面から数μmな
いし数十μmの範囲に限られ、その結果、皮膜表面層が
皮膜内部に比べて強固である2層構造を有する皮膜を形
成して、耐圧痕性、耐ブリード性などの特性をさらに向
上させているものと考えられる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により説明する。
実施例1 30重1%が粒子径0.5〜5μmで2μmにピークを
有し、70重量%が5〜40μmで10μmにピークを
有する2ピークタイプの粒子径分布をもつ重合度165
0のポリ塩化ビニル樹脂粉末(東ソー■製)100重量
部に対し95重量%が粒子径0.5〜5μmで平均重合
度20000のポリメチルメタクリレート樹脂粉末15
重皿部配合した混合物を100重量部、アクリル系オリ
ゴマー(東亜合成化学■製、アロニクスト8060 )
15重1部、有機過酸化物(日本油脂■製、バーへキサ
3M)0.30重量部、ジオクチルフタレート30重量
部、2次可塑剤(チッソ■製C8−16>10重量部、
pb系安定剤2重量部およびカーボンブラック1.5重
量部を石川式攪拌機で10分間混練した後、さらに10
分間脱泡を行ってプラスチゾルを作製した。得られたプ
ラスチゾルの粘度を粘度計(東京計器■製、BM型粘度
計ローターNo、4.6rpm)で測定した結果、26
0ボイズであり低粘度であった。
次に、板厚0.5mm、めっき量10 g / m”の
亜鉛を主成分としコバルト、モリブデンを含む複合電気
亜鉛めっき鋼板の上に市販のアクリル樹脂を主成分とす
る接着剤を塗装厚3μmになるように塗装して230℃
で1分間加熱し焼き付けを行った後、前述したプラスチ
ゾルをロールコータ−法で塗膜厚150μmに塗装し、
210℃で1分間加熱してゲル化したあと直ちに彫刻ロ
ール(砂日立ロール、表面粗度:  Ra; 7 、 
l u m r R””45.0μm)を用いて塗膜表
面層にエンボス加工を施して塩化ビニル被覆鋼板を作製
した。
得られた塩化ビニル被覆鋼板の塗膜外観は良好であり、
塗膜の硬度をデュロメーター(■島津製作所、タイプA
)により測定した結果、94で硬膜であった。また、デ
ュポン衝撃加工試験(1/2インチφx 1KgX50
cm)により加工性を評価した結果、−5℃においても
塗膜の割れは見られず、良好な加工性を示した。また、
塗膜表面の光沢度(60度鏡面反射率、スガ試験機n製
変角光沢計UGV−5による)を測定した結果、6であ
り良好な艶消し効果を示した。また、塗膜表面のエンボ
ス状態を表面あらさ計(■東京精密型、サーフコム60
A)で評価した結果、Ra;3.3)tm、Rsax;
29.6ttmであり、良好なエンボス状態であった。
また、得られた塩化ビニル被覆鋼板を15cmX15c
mのサイズに切断した後数枚を積み重ねて、その上から
加重(3)cg/cd)を加えた状態で10日間放置(
40℃)した後、試験板を取り出して塗膜表面のエンボ
ス状態を観察することによって耐圧痕性を評価した結果
、エンボスの異常は見られず、良好な耐圧痕性を示した
。また、得られた塩化ビニル被覆鋼板を15×L 5c
mのサイズに切断した後、塩化ビニル被覆鋼板と塩化ビ
ニル被覆鋼板の間に2軸延伸ポリエステルフイルム(厚
さ20μm)をはさんで数枚を積み重ねて、その上から
加重(10kg/a11)を加えた状態で10日間放置
(50℃)した後、試験板の塗膜表面と接しているポリ
エステルフィルムを観察した結果、ポリエステルフィル
ム面に可刑などの液状物質は認められず、すぐれた耐ブ
リード性を示した。
実施例2 実施例1に示したポリ塩化ビニル樹脂粉末100重装部
に対して実施例1に示したポリメチルメタクリレート樹
脂粉末100量部配合した混合物を100重量部、実施
例1に示したアクリル系オリゴマーを15重量部、紫外
線硬化触媒(DarcureNO,1116)0 、4
5重量部、ジオクチルフタレート30重量部、実施例1
に示した2次可塑剤10重量部、pb系安定剤2重量部
およびカーボンブラック1.5重量部を実施例1と同様
な方法によって混練してプラスチゾルを作製した。得ら
れたプラスチゾルの粘度は250ボイズであり低粘度で
あった。
次に、実施例1と同様な方法によって、前述したブラッ
スチゾルを塗膜厚150μmに塗装し、210℃で1分
間加熱してゲル化したあと直ちに実施例1と同様な方法
によって彫刻ロールを用いて塗膜表面層にエンボス加工
を施し、つづいて紫外線の照射(東芝電材■製H20,
OOL/6)を0.5秒間行って、塩化ビニル被覆鋼板
を作製した。
得られた塩化ビニル被覆鋼板の塗膜外観は良好であり、
塗膜の硬度は95で硬膜であった。またデュポン衝撃加
工試験(l/2インチφXIKgX50cm)により加
工性を評価した結果、−5℃においても塗膜の割れは見
られず、良好な加工性を示した。また、塗膜表面の光沢
度を測定した結果、6であり良好な艶消し効果を示した
。また、表面のエンボス状態を実施例1と同様な方法で
評価した結果、Ra;3.5μm、Rmax;30.5
μmで良好なエンボス状態であった。また、得られた塩
化ビニル被覆鋼板の耐圧痕性を実施例1と同様な方法で
評価した結果、エンボスの異常は見られず、良好な耐圧
痕性を示した。また、得られた塩化ビニル被覆鋼板の耐
ブリード性を実施例1と同様な方法で評価した結果、ポ
リエステルフィルム面に可塑剤などの液状物質は認めら
れず、すぐれた耐ブリード性を示した。
一方、前述した本発明の方法において、プラスチゾルを
塗装した直後あるいは塗膜をゲル化した直後に(エンボ
ス加工を施す前)紫外線照射を行った場合、塗膜表面の
エンボス状態を表面あらさ計で評価した結果、それぞれ
、Ra;2.0μm、1.9μm、Rmax;20.5
μm、19.0μmとなり、エンボス加工性が劣った。
実施例3 実施例1に示したポリ塩化ビニル樹脂粉末100重量部
に対し実施Mlに示したポリメチルメタクリレート粉末
を25重量部配合した混合物100重量部、アクリル系
モノマーく新中村化字■製、TMPT)10重量部、実
施例2に示した紫外線硬化触媒0.35重量部、実施例
1に示した有機過酸化物0.05重量部、ジオクチルフ
タレート30重量部、実施r9q1に示した2次可塑剤
10重量部、pb系安定剤2重1部およびカーボンブラ
ック1.5重量部を実施例1と同様な方法により混練し
てプラスチゾルを作製した。得られたプラスチゾル粘度
は260ボイズであり低粘度であった。
次に、前述したプラスチゾルを実施例1と同様な方法に
より塗膜厚150μmに塗装し、210℃で1分間加熱
してゲル化したあと直ちに実施例2と同様な方法により
エンボス加工、紫外線の照射を行って塩化ビニル被覆鋼
板を作製した。
得られた塩化ビニル被覆鋼板の塗膜外観は良好であり、
塗膜の硬度を測定した結果、97で硬膜であった。また
、デュポン衝撃加工紙@<1/2インチφ×I K、 
g X 50 c m )により加工性を評価した結果
、5℃においても塗膜の割れは見られず良好な加工性を
示した。また、塗膜表面の光沢度は5で良好な艶消し効
果を示した。また、塗膜表面のエンボス状態を実施例1
と同様な方法で評価した結果、Ra;3.3μm、Rm
ax;29.5μmであり、良好なエンボス状態であっ
た。また、耐圧痕性を実施例1と同様な方法で評価した
結果、エンボスの異常は見られず、良好な耐圧痕性を示
した。また、実施例1と同様な方法により耐ブリード性
を評価した結果、塗膜表面と接しているポリエステルフ
ィルム面に可塑剤などの液状物質は認められず、すぐれ
た耐ブリード性を示した。
実施例4 実施例1に示したポリ塩化ビニル樹脂粉末100重量部
に対して95重量%が粒子径3〜20μmで平均粒子径
8μmであって平均重合度7000のポリメチルメタク
リレート粉末を30重量部配合した混合物100重量部
、アクリル系オリゴマー(東亜合成化学■製、アロニク
スM−400)を15重量部、実施例2に示した紫外線
硬化触媒0.45重量部、ジオクチルフタレート30重
1部、実施PA1に示した2次可塑剤10重量部、pb
系安定剤2重量部およびカーボンブラック1.5重量部
を実施例1と同様な方法により混練してプラスチゾルを
作製した。得られたプラスチゾル粘度は250ボイズで
あり低粘度であったや次に、前述したプラスチゾルを実
施例1と同様な方法により塗膜厚150μmに塗装し、
210℃で1分間加熱してゲル化したあと直ちに実施例
2と同様な方法によりエンボス加工、紫外線の照射を行
って塩化ビニル被覆鋼板を作製した。
得られた塩化ビニル被覆鋼板の塗膜外観は良好であり、
塗膜の硬度を測定した結果、95で硬膜であった。また
、デュポン衝撃加工試験(1/2インチφxiKgx5
0cm)により加工性を評価した結果、−5℃において
も塗膜の割れは見られず良好な加工性を示した。また、
塗膜表面の光沢度は7で良好な艶消し効果を示した。ま
た、塗膜表面のエンボス状態を実施例】と同様な方法で
評価した結果、Ra;3.6μm、Rg+ax;31.
5μmであり、良好なエンボス状態であった。また、耐
圧痕性を実施例1と同様な方法により評価した結果、エ
ンボスの異常は見られず、良好な耐圧痕性を示した。ま
た、実施例1と同様な方法により耐ブリード性を評価し
た結果、塗膜表面と接しているポリエステルフィルム面
に可塑剤などの液状物質は認められず、すぐれた耐ブリ
ード性を示した。
実施例5 実施例1に示したポリ塩化ビニル樹脂粉末100重量部
に対して95重1%が粒子径3〜30μmで平均粒子径
10μmの架橋ポリメチルメタクリレート粉末を30重
量部配合した混合物を100重量部、アクリル系オリゴ
マー(東亜合成化学■製、アロニクスM−400)を1
5重量部、実施例2に示した紫外線硬化触媒0,45重
量部、ジオクチルフタレート30重量部、実施例1に示
した2次可塑剤10重量部、pb系安定剤2重量部およ
びカーボンブラック1.5重量部を実施例1と同様な方
法によって混練してプラスチゾルを作製した。得られた
プラスチゾル粘度は200ボイズであり低粘度であった
次に、前述したプラスチゾルを実施例1と同様な方法に
より塗膜厚150μmに塗装し、210℃で1分間加熱
してゲル化したあと直ちに実施例2と同様な方法により
エンボス加工、紫外線の照射を行って塩化ビニル被覆鋼
板を作製した。
得られた塩化ビニル被覆鋼板の塗膜外観は良好であり、
塗膜の硬度を測定した結果、92で硬膜であった。また
、デュポン衝撃加工試験(1/2インチφXIKgX5
0cm)により加工性を評価した結果、−5℃において
も塗膜の割れは見られず良好な加工性を示した。また、
塗膜表面の光沢度は4で良好な艶消し効果を示した。ま
た、塗膜表面のエンボス状態を実施例1と同様な方法で
評価した結果、Ra;3.871m、R11ax;35
.6μmであり、良好なエンボス状態であった。また、
耐圧痕性を実施例1と同様な方法により評価した結果、
エンボスの異常は見られず良好な耐圧痕性を示した。ま
た、実施例1と同様な方法によって耐ブリード性を評価
した結果、塗膜表面と接しているポリエステルフィルム
面に可塑剤などの液状物質は認められず、すぐれた耐ブ
リード性を示した。
実施@6 45重量%が粒子径0.5〜5μmで1.5μmにピー
クを有し、55重量%が5〜40μmで15μmにピー
クを有する2ピークタイプの粒子径分布をもつ酢酸ビニ
ルの含有量が5重量%で平均重合度1300のポリ塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体粉末100重量部に対し実
施例1に示したポリメチルメタクリレート粉末を30重
量部配合した混合物を100重量部、実施例1に示した
アクリル系オリゴマーを15重量部、実施例2に示した
紫外線硬化触媒0.45重量部、ジオクチルフタレート
45重量部、有機すず系安定剤2重量部およびチタン白
5重量部を実施例1と同様な方法により混練してプラス
チゾルを作製した。得られたプラスチゾル粘度は300
ボイズであり低粘度であった。
次に、前述したプラスチゾルを実施rIA1と同様な方
法により塗膜厚150μmに塗装し、210℃で°1分
間加熱してゲル化したあと直ちに実施例2と同様な方法
によりエンボス加工、紫外線の照射を行って塩化ビニル
被覆鋼板を作製した。
得られた塩化ビニル被覆鋼板の塗膜外観は良好であり、
塗膜の硬度を測定した結果、87であった。また、塗膜
表面の光沢度は10で良好な艶消し効果を示した。また
、塗膜表面のエンボス状態を実施rIA1と同様な方法
によって評価した結果、Ra;3.6)、tm、Rma
x;32.5μmであり、良好なエンボス状態であった
。また、耐圧痕性を実施例1と同様な方法により評価し
た結果、エンボスの異常は見られず、良好な耐圧痕性を
示した。
また、実施例1と同様な方法により耐ブリード性を評価
した結果、塗膜表面と接しているポリエステルフィルム
面に可塑剤などの液状物質は認められず優れた耐ブリー
ド性を示した。
比較例1 実施例1に示したポリ塩化ビニル樹脂粉末100重量部
、ジオクチルフタレート30重量部、実施例1に示した
2次可塑剤15重量部、pb系安定剤2重量部およびカ
ーボンブラック1.5重量部を実施例1と同様な方法で
混練してプラスチゾルを作製した。得られたプラスチゾ
ル粘度は300ボイズであった。
次に、前述したプラスチゾルを実施例1と同様な方法に
より塗膜厚150μmに塗装し、210℃で1分間加熱
してゲル化した直後に実施Mlと同様な方法によりエン
ボス加工を施して塩化ビニル被覆鋼板を作製した。
得られた塩化ビニル被覆鋼板の塗膜外観は良好であり、
塗膜の硬度を測定した結果、90であった。また、デュ
ポン衡撃加工試験(1/2インチφX IKgX50c
m)により加工性を評価した結果、−5℃において塗膜
の割れが認められた。また、光沢度は10であった。ま
た、塗膜表面のエンボス状態を実施例1と同様な方法で
評価した結果、Ra3.5μm、Rmax 30.3μ
mであった。耐圧痕性を実施例1と同様な方法で評価し
た結果、エンボスが押し潰されており、耐圧痕性が不良
であった。また、実施例1と同様な方法によって耐ブリ
ード性を評価した結果、塗膜表面と接しているポリエス
テルフィルム面に可塑剤などの液状物質が顕著に認めら
れ、耐ブリード性が劣った。
比較例2 実施例1に示したポリ塩化ビニル樹脂粉末100重量部
、実施例1に示したアクリル系オリゴマーを20重量部
、実施例2に示した紫外線硬化触媒0.60重量部、ジ
オクチルフタレート35重量部、pb系安定剤2重量部
およびカーボンブラック1.5重量部を実施例1と同様
な方法により混練してプラスチゾルを作製した。得られ
たプラスチゾル粘度は280ボイズであった。
次に、前述したプラスチゾルを実施例1と同様な方法に
より塗膜厚150μmに塗装し、210℃で1分間加熱
してゲル化したあと直ちに実施例2と同様な方法により
エンボス加工、紫外線の照射を行って塩化ビニル被覆鋼
板を作製した。
得られた塩化ビニル被覆鋼板の塗膜外観は良好であり、
塗膜の硬度を測定した結果、92であった。塗膜表面の
光沢度は12であった。デュポン衝撃加工試験(l/2
インチφx1KgX50cm)により加工性を評価した
結果、5℃において塗膜の割れが認められ、加工性が劣
った。また、塗膜表面のエンボス状態を実施例1と同様
な方法によって測定して評価した結果、Ra;3.4μ
m。
Rmax;30 、0μmであった。また、耐圧痕性を
実施例1と同様な方法で評価した結果、エンボスが押し
潰されており、耐圧痕性が不良であった。
また、実施例1と同様な方法により耐ブリード性を評価
した結果、塗膜表面と接しているポリエステルフィルム
面に可塑剤などの液状物質がわずかに認められ、耐ブリ
ード性が劣った。
一方、前述した比較例において、プラスチゾルを塗装し
た直後あるいは塗膜をゲル化した直後に(エンボス加工
を施す前)紫外線の照射を行った場合、表面のエンボス
状態を表面あらさ計で評価した結果、それぞれ、Ra;
1.8μm、1.7μm、Rmax;18.6um、1
8.0μmとなりエンボス加工性が劣った。
比較PA3 実施例1に示したポリ塩化ビニル樹脂粉末1o。
重量部、実施例3に示したアクリル糸上ツマ−を20重
量部、実施例1に示した有機過酸化物0.6重量部、ジ
オクチルフタレート3o重量部、pb系安定剤2重量部
およびカーボンブラック1.5重量部を実施例1と同様
な方法により混練してプラスチゾルを作製した。得られ
たプラスチゾル粘度は260ボイズであった。
次に、前述したプラスチゾルを実施541と同様な方法
により塗膜厚150μmに塗装し、210℃で1分間加
熱してゲル化したあと直ちに実施例1と同様な方法によ
りエンボス加工を行って塩化ビニル被覆鋼板を作製した
得られた塩化ビニル被覆鋼板の塗膜外観は良好であり、
塗膜の硬度を測定した結果、91であった。塗膜表面の
光沢度は11であった。デュポン衝撃加工試験(1l2
インチφXIKgX50cm)により加工性を評価した
結果、0℃において塗膜の割れが認められ、加工性が劣
った。また、塗膜表面のエンボス状態を実施例1と同様
な方法によって測定して評価した結果、Ra1l 、 
7μm。
Rmax;17 、5μmであり、エンボス状態は不良
であった。また、耐圧痕性を実施例1と同様な方法で評
価した結果、エンボスが押し潰されており、耐圧痕性が
不良であった。また、実施例1と同様な方法により耐ブ
リード性を評価した結果、塗膜表面と接しているポリエ
ステルフィルム面に可塑剤などの液状物質がわずかに認
められ、耐ブリード性が劣った。
比較PP44 実施例1に示したポリ塩化ビニル樹脂粉末lo。
重量部に対し実施例1に示したポリメチルメタクリレー
ト粉末を25重量部配合した混合物1o。
重量部、ジオクチルフタレート30重量部、実施例1に
示した2次可塑剤10重量部、pb系安定剤2重#、:
gおよびカーボンブラック1.5重ji:部を実施例1
と同様な方法で混練してプラスチゾルを作製した。得ら
れたプラスチゾル粘度は290ボイズであった。
次に、前述したプラスチゾルを実施例1と同様な方法に
より塗膜厚150μmに塗装し2210℃で1分間加熱
してゲル化したあと直ちに実施例1と同様な方法により
エンボス加工を行って塩化ビニル被覆鋼板を作製した。
得られた塩化ビニル被覆鋼板の塗膜外観は良好であり、
塗膜の硬度を測定した結果、92であった。塗膜表面の
光沢度は6であった。デュポン階撃加工試験(l/2イ
ンチφx l KgX50cm)により加工性を評価し
た結果、−5℃において塗膜の割れが認められながった
。また、塗膜表面のエンボス状態を実施例1と同様な方
法で測定して評価した結果、Ra;2.6μm、Rma
x;26.5μmであり、エンボス状態はやや不良であ
った。
また、耐圧痕性を実施例1と同様な方法で評価した結果
、エンボスの一部が押し潰されており、耐圧痕性がやや
不良であった。また、実施例1と同様な方法により耐ブ
リード性を評価した結果、塗膜表面と接しているポリエ
ステルフィルム面に可塑剤などの液状物質がわずかに認
められ、耐ブリード性が劣った。
比較例5 実施例6に示したポリ塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
粉末100重量部、ジオクチルフタレート45重量部、
有機すず系安定剤2重量部およびチタン白5重量部を実
施例1と同様な方法により混練してプラスチゾルを作製
した。得られたプラスチゾル粘度は330ボイズであっ
た。
次に、前述したプラスチゾルを実施例1と同様な方法に
より塗膜厚150μmに塗装し、210℃で1分間加熱
してゲル化したあと直ちに実施例1と同様な方法により
エンボス加工を行って塩化ビニル被覆鋼板を作製した。
得られた塩化ビニル被覆鋼板の塗膜外観は良好であり、
塗膜の硬度を測定した結果、76であり軟質であり、塗
膜表面の光沢度は13であった。
デュポン衝撃加工試験(1/2インチφXIKgX50
cm)により加工性を評価した結果、−5℃において塗
膜の割れが認められなかった。また、塗膜表面のエンボ
ス状態を実施例1と同様な方法により測定して評価した
結果、Ra;3.7μnl 。
Rmax;32 、7μmであった。また、耐圧痕性を
実施例1と同様な方法で評価した結果、エンボス面のほ
とんどの部分が押し潰されており、耐圧痕性が著しく不
良であった。また、実施例1と同様な方法により耐ブリ
ード性を評価した結果、塗膜表面と接しているポリエス
テルフィルム面に可塑剤などの液状物質が大量に認めら
れ、耐ブリード性が劣った。
〔発明の効果〕
実施例1〜6に示したように、本発明の方法によって、
プラスチゾルの粘度面での制約を解決して、高硬度で耐
圧痕性、耐ブリード性にすぐれがつ加工性および表面の
艶消し効果にすぐれた塩化ビニル被覆鋼板を製造するこ
とができた。
【図面の簡単な説明】
図面はコールタ−カウンター法で測定した塩化ビニル系
重合体粉末の粒子径分布図であり、第1図は本発明の方
法による2ピ一クタイプ塩化ビニル系重合体粉末であり
、第2図は従来例の1ピ一クタイプ塩化ビニル系重合体
粉末である。 第  1  図 第  2  図 粒子径(μm)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、95重量%以上が粒子径0.5〜40μmであり、
    かつ20〜60重量%が0.5〜5μm未満で1〜3μ
    mにピークを有し、かつ35〜75重量%が5〜40μ
    mで8〜15μmにピークを有する2ピークタイプの粒
    子径分布を持つ塩化ビニル系重合体粉末100重量部に
    対し、95重量%以上が粒子径0.1〜40μmであっ
    て平均重合度が500〜30000のアクリル系重合体
    粉末を5〜60重量部、加熱硬化可能なモノマーあるい
    はオリゴマー5〜60重量部配合したプラスチゾルを塗
    装し、該塗膜を加熱によつてゲル化することを特徴とす
    る高硬度で耐圧痕性にすぐれた塩化ビニル被覆鋼板の製
    造方法。 2、95重量%以上が粒子径0.5〜40μmであり、
    かつ20〜60重量%が0.5〜5μm未満で1〜3μ
    mにピークを有し、かつ35〜75重量%が5〜40μ
    mで8〜15μmにピークを有する2ピークタイプの粒
    子径分布を持つ塩化ビニル系重合体粉末100重量部に
    対し、95重量%以上が粒子径0.1〜40μmであつ
    て平均重合度が500〜30000のアクリル系重合体
    粉末を5〜60重量部、紫外線硬化可能なモノマーある
    いはオリゴマー5〜60重量部配合したプラスチゾルを
    塗装し、該塗膜を加熱によりゲル化した後、直ちにエン
    ボス加工を施し、引き続いて紫外線を照射することを特
    徴とする高硬度で耐圧痕性にすぐれた塩化ビニル被覆鋼
    板の製造方法。
JP11456888A 1988-05-13 1988-05-13 高硬度で耐圧痕性にすぐれた塩化ビニル被覆鋼板の製造方法 Granted JPH01288367A (ja)

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