JPH01272640A

JPH01272640A - 耐熱性軟質発泡体の製造方法

Info

Publication number: JPH01272640A
Application number: JP10026888A
Authority: JP
Inventors: Toshiaki Suzuki; 利明鈴木; Kyoji Nakayama; 享志仲山; Masatoshi Isono; 正敏磯野
Original assignee: Tonen Sekiyu Kagaku KK
Current assignee: Tonen Chemical Corp
Priority date: 1988-04-25
Filing date: 1988-04-25
Publication date: 1989-10-31

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、ポリオレフィンと架橋性ゴムとからなる組成
物を架橋発泡させる耐熱性と柔軟性とを兼ね備えた軟質
発泡体の製造方法に関する。

従来の技術従来、柔軟性に優れるポリオレフィン系樹脂発泡体とし
ては、ポリエチレン、エチレン−プロピレンゴム、エチ
レン−酢酸ビニｙ共重合体等からなるものが知られてい
る。しかし、これらのものは、一般に耐熱温度が７０〜
９０°Ｃと低いものであった。一般に、耐熱性を有する
発泡体としては、ポリプロピレンを原料とする発泡体が
あげられる。例えば、エチレン成分、ランダム係数（Ｒ
）、アイソタクチック度及びメルトインデックスを特定
したプロピレン／エチレンランダム共重合体を用いて耐
熱性を改善した架橋フオームを製造する方法（特公昭４
６−３８７１６号公報）、結晶性ポリプロピレン３０〜
８５重量％、高密度ポリエチレン１０〜３０重量％、お
よびε■ｒヲパー５〜２０重量％の配合物に発泡剤を加
え、２倍以上に発泡させ成形する熱成形性の良いポリプ
ロピレン発泡シート（特公昭５２−１０１４９号公報）
等が提案されている。

しかしながら、ポリプロピレン糸樹脂を用いた場合は、
耐熱性や機械的特性が向上する反面に柔軟性が劣り、又
架橋しない場合には高倍率の発泡ができない。さらに、
ゴム成分を配合した場合には耐熱性が十分でない等の課
題がある。

発明が解決しようとする課題本発明は、上記のような課題を解決するためになされた
ものであり、ポリプロピレン発泡体の優れたｌ＃熱性を
推持するとともに柔軟性を付与し、又ポリエチレンの柔
軟性をさらに向上させるとともに耐熱性を付与する１１
１ｉｔ熱性軟質発泡体の製造を目的とする。

課題を解決するための手段本発明は、上記目的を達成するために、囚ポリプロピＶ
ン、ポリエチレン又はその混合物３０〜７０重量％及び
＠）放射線架橋性ゴム又はその混合物７０〜３０重量％
の組成物に発泡剤を加え、次いで成形し架橋した後に発
泡させることを特徴とする１耐熱性軟質発泡体の製造方
法を要旨とする。

本発明におけるポリプロピレンは、プロピレンの単独重
合体又はプロピレンとエチレンもしくは他のα−オレフ
ィンとの共重合体である。

プロピレン共重合体にはランダム又はブロック共重合体
が含まれる。プロピレン共重合体の場合、エチレン含有
量は１０重量％以下、又ブテン−１等の他のα−オレフ
ィンは５重量％以下が好ましい。このようなポリプロピ
レンのメルトフローレイト（Ｍ　Ｆ　Ｒ，ＪＩＳ　Ｋ７
２１０　、荷重λ１６ｋｃ９．２３０℃）は、通常１〜
１００ｆ／１０分のものが用いられる。

又、ポリエチレンは、エチレンの単独重合体又はエチレ
ンと他のα−オレフィンとの共重合体である。具体的に
は、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、中
・高密度ポリエチレン等をあげることができる。これら
ポリエチレンのメルトインデックス（Ｍ　工、　ＪＩＳ
　Ｋ７２１０゜荷重２．１６ゆ、１９０℃）は、通常１
５〜５゜ｆ／１０分のものが用いられる。

本発明における放射線架橋性ゴムとは、例えばエチレン
−プロピレン共重合体ゴム、エチレンープロピレンーエ
チリデンノμボルネン共重合体コムのようなエチレン−
プロピレン−ジエン共重合体ゴム、ブチルゴム、ハロゲ
ン化ブチｙゴム等オレフィンを主成分とする共重合体ゴ
ムであって、放射線の照射によって架橋し流動性の低下
又は流動しなくなるゴムをいう。これらのうちでは、エ
チレン−プロピレン共重合体ゴム、エチレンープロピレ
ンーエチリテンノμボルネン共重合体ゴム、ブチルゴム
又はこれら２種以上の混合物が好ましい。特に、ブチル
ゴム又はブチルゴムと上記架橋性ゴムとの混合物が架橋
効率とそれに伴なう耐熱性のうえから好ましい。これら
共重合体ゴムのムーニー粘度は、通常１０〜　、Ｍ用い
られる。

本発明の方法に使用し得る発泡剤としては、常温では液
体状または固体状であるが、ポリプロピレンまたはポリ
エチレンの溶融点以上に加熱されたときに分解または気
化する化合物で、シート化等の成形や架橋反応を夾質的
に妨害しないかぎシ任意のものが使用できるが、分解温
度が１８０〜２７０℃の範囲のものが好ましい。

その具体的な例としては、アゾジカルボンアミド、アゾ
ジカルボン酸金属塩、ジニトロソベンタメチレンテトフ
ミン、ヒトフシシカ〃ボンアミド、ｐ−）Ａ／エンスｐ
ホニルセミカμバジド、８−トリヒドラジノトリアジン
などがある。これらの発泡剤はポリプロピレンまたはポ
リエチレン１００貢量部に対して５〜３０重量部の範囲
で使用し、それぞれの種類や発泡倍率によって任意に混
同量を変えることができる。

又、成形後の架橋のための架橋助剤としては、発泡剤と
同様に通常用いられるものを適宜使用することができる
。例えば、脂肪族又は芳香族多価アルコ一μのアクリル
酸又はメタクリル酸エステル、あるいは芳香族多価カル
ボン酸エステル、脂肪族又は芳香族多価力〜ボン酸のビ
ニルエステル等を用いることができる。具体的には、ト
リメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロ
ールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトール
ペンタアクリＶ−ト、ジアリルフタレート、ジアリルフ
マレート、ジビニルベンゼン等があげられる。これら架
橋剤の添加量は、筆橋度によって選択されるが通常は樹
脂１００重量部に対して１２〜１０重量部が用いられる
。

本発明における軟質発泡体を溝成する組成物の配合割合
は、囚ポリプロピレン、ポリエチレン又はその混合物が
３０〜７０重１に％、好ましくは４０〜６０重量％及び
（至））放射線架橋性ゴムが７０〜３０重量％、好まし
くは６０〜４０重欧％である。■成分が３０重量％未満
では耐熱性が不十分であり、一方７０重１％を越えると
柔軟性が不十分となる。

又、上記の（ロ）成分及びの）成分からなる組成物には
、前記の発泡剤及び架橋助剤が配合されるが、さらに架
橋や発泡等に妨害とならない各種配合剤、具体的には＠
料、各種充填剤、難燃性物質、酸化防止剤、帯電防止剤
等を適宜混合して用いることができる。

次に本発明の製造方法の手１＠について説明する。

まず、■成分及び（９）成分に上記発泡剤、架橋助剤そ
の他の配合剤を所定量添加し、１３０〜１６５°Ｃで溶
融混練する。この目的には通常の押出機を使用するのが
好ましい。溶融混練物は所定の形状のオリフィスを有す
るダイより押１．・出す。押出成形法の他にインフレー
シミン成形法、プロー成形法、射出成形法等を用いるこ
ともできる。発泡体はシート状等種々の形状に成形し得
る。

成形後架橋を行うが、これはａ線、β線（電子線）、γ
線等の電離性放射線の照射により行うのが好ましい。こ
の中でも電子線照射による架橋が最も好ましい。放射線
の照射量は架橋助剤の種類や量、及び架橋の度合い等に
より異なるが、一般に１１〜Ｓ　ＯＭｒａｄ、好ましく
は１〜３０　Ｍｒａｄである。

本発明における架橋度は、ゲル分率で表わされる。上記
の発泡用成形物のゲル分率は、一般には２０〜７０％で
、好ましくは３０〜６５％である。ゲル分率が２０％未
満では均一微細な気泡や独立気泡を有する発泡体が得ら
れず、一方７０％を越えると架橋過剰となシ樹脂の溶融
粘度が高くな夛過ぎて高発泡倍率の良好な発泡体が得難
く、発泡体の熱成形性も難かしくなる。

なお、上記のゲル分率は、試料を沸とうｐ−キシレンで
抽出し、その不溶部分を重量％で示したものである。

このように架橋処理された樹脂の発泡は、発泡剤を急速
に分解して微細気泡を付与するために、ランダムポリプ
ロピレンの溶融温度、好ましくは１９０°Ｃ以上、よシ
好ましくは２３０〜２６０°Ｃの温度範囲で短時間に行
う。発泡に要する加熱時間は通常α５〜５分である。

作　　用架橋性のゴム成分をポリオレフィンに均一に分散させた
後に成形及び架橋することによシ、ポリプロピレンの融
点以上の加熱によって溶融粘度を急速に低下させること
がないため発泡体中の気泡上〃は、大きく不均一に成長
することなく微細で均一な大きさとなる。又、ゴム成分
の架橋は、耐熱性を向上しポリエチレンに比べて柔軟で
粘シ強い物性を付与する。

実施例本発明をよシ詳細に説明するために、以下に本発明の実
施例を示す。もちろん、本発明はこれら実施例に限定さ
れるものではない。なお、実施例における％及び部は重
量基準であ夛、又発泡体の評価方法は次の通シである。

（１）発泡倍率：温度２３０℃のシリコンオイルバス中
で発泡させ、その発泡前後の体積変化から算出した。

（２）見掛密度：　ＪＩＳ　Ｋ　６７６７（３）引張強
度：　ＪＩＳ　Ｋ　６７６７（４）引張伸度：　ＪＩＳ
　Ｋ　６７６７（５）引裂強度：　ＪＩＳ　Ｋ　６７６
７（６）耐熱変形性：　ＪＩＳ　Ｋ　６７６７（７）圧
縮硬さ：　、ｒ工ｓ　Ｋ　６７６７（８）柔軟性／風合
の評価：圧縮硬さが小さく、又引張強度が小さく引張伸
度が大きいものが軟かく柔軟性を有するものとし、一方
風合は官能テストの感触で評価した。

０印は、柔軟性、風合共に優れる。Ｏ印は、風合が優れ
る。

Ｘ印は、柔軟性、風合共に劣る。

突流例１〜６、比較例１〜３低密度ポリエチレン（密度＝１９３０、Ｍ工＝８）、ホ
モポリプロピレン（ＭＦＲ＝８０、以下ホモＰＰという
）、プロピレン−エチレンランダム共重合体（エチレン
含有量＝３、ＭＦＲ＝９、以下ランダムＰＰという）、
プロピレン−エチレンブロック共重合体（エチレン含有
量＝７、ＭＦＲ＝７０以下ブロックＰＰという）エチレ
ン−プロピレンゴム（エクソン化学■社製、商品名ビス
タロン７０７、以下ＥＰＲという）及びブチルゴム（エ
クソン化学■社製、商品名、エクソンブチＡ１０６５　
）とを原料成分として表−１に示す割合で配合し、この
原料成分の合計１００重量部に、発泡剤としてアゾシカ
〜ボンアミド１５重量部、架橋助剤としてトリメチロ−
ｐプロパントリメタクリＬ’−）４１量部及び酸化防止
剤ｔ１４重量部とｔ−ｍ加してヘンシェルミキサーで混
合した。得られた混合物を４０ｍφの押出機を用いて１
６０℃の温度でシート状に押出し、幅２３０ｍ、厚さ１
．５−のシーＦを得た。

次に、このシートに加速電圧７３０ＫＹ％線量１０　Ｍ
ｒａｄの電子線を照射して架橋を行った。

その後２３０℃に加熱したオイルバス中で発泡剤を分解
させて発泡を行った。得られた架橋発泡シートの特性を
表−１に示した。

発明の効果本発明の製造方法による軟質発泡体は、ポリプロピレン
レベルの耐熱寸法安定性を有するとともに柔軟性及び風
合を兼ね噛えたものである。

特に、その柔軟性は、物性に示されるようにポリエチレ
ン単独のものに比べて軟かく粘シの強いものである。

従って、各種の用途に用いられるが、自動車用内装材、
緩衝材、断熱材、制振材、消音材等に好適である。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）（Ａ）ポリプロピレン、ポリエチレン又はその混
合物３０〜７０重量％及び（２）放射線架橋性ゴム又は
その混合物７０〜３０重量％の組成物に発泡剤を加え、
次いで成形し架橋した後に発泡させることを特徴とする
耐熱性軟質発泡体の製造方法。