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JPH01221234A - 繊維質積層体およびその製造方法 - Google Patents

繊維質積層体およびその製造方法

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Publication number
JPH01221234A
JPH01221234A JP63048330A JP4833088A JPH01221234A JP H01221234 A JPH01221234 A JP H01221234A JP 63048330 A JP63048330 A JP 63048330A JP 4833088 A JP4833088 A JP 4833088A JP H01221234 A JPH01221234 A JP H01221234A
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JP
Japan
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fiber
nonwoven fabric
melting point
mat
fibers
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JP63048330A
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JPH0533903B2 (ja
Inventor
Naoyuki Kato
直行 加藤
Etsuo Wakabayashi
若林 悦生
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Mitsubishi Chemical BASF Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Chemical BASF Co Ltd
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Publication date
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Priority to EP88117120A priority patent/EP0312090B1/en
Priority to DE3887811T priority patent/DE3887811T2/de
Publication of JPH01221234A publication Critical patent/JPH01221234A/ja
Publication of JPH0533903B2 publication Critical patent/JPH0533903B2/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は繊維質積層体の製造方法に関し、特に自動車等
の車両内装材として深絞9成形が可能で、かつ、形状保
持性の良好な繊維質積層体およびその製造方法に関する
ものである。
〔従来の技術〕
自動車の内装材としては、例えばニードルパンチした不
織布に、軟化点がZoo−130℃の熱可塑性樹脂の水
性エマルジョンを塗布又は含浸させて乾燥した成形性繊
維マットや、ポリエチレンテレフタレート等の高融点の
繊維と、100〜130℃の融点を有する熱可塑性樹脂
繊維バインダーとの混合繊維よりなる不織布マットなど
を加熱し、プレス成形して自動車のフロア形状に合せて
成形したカーペットなどが知られている。
しかしながら、これらのカーペットはそれ自体では豪華
さく欠け、また、剛性、弾性、成形性などのいずれかの
性能が不満足であるので、このカーペットの表面に表装
材としてタフテツドカーペットヤ二一ドルパンチカーペ
ットを接着剤やホットメルト剤を用いて接着したり、樹
脂シートや発泡体シートで裏打ちすることなどが試みら
れている。
本発明者は前に、カーペットの通気性を低下させずにカ
ーペットの裏打ちをする方法として、タフテッドカーペ
ットの裏面に、融点が60〜200℃の熱可塑性樹脂繊
維バインダーと該繊維バインダーの融点よりも40℃以
上高い融点を有する繊維とを混合したフェルト層をニー
ドリングして製造したウェブを、繊維バインダー不織布
を介して加熱圧着成形するカーペットの裏打ち方法を特
開昭61−135614号として提案した。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記特開昭61−135614号で提案されたカーペッ
トの裏打ち方法は、ホットメルト接着剤の膜が連続して
いる従来のものと異なり、接着層(不織布バインダー)
が空隙を有する不連続のものであることから、通気性及
び柔軟性を損なわない点で優れたものである。しかしな
がら、この方法では■、裏打ちに用いる繊維マットに繊
維バインダーを混合する場合に均一性に問題があゆ、繊
維バインダーと他繊維の混合を十分に行うことにより成
型性や繊維の固定をできるだけムラなく得ている。00
表装材と繊維マットの接着をより確実にする為、熱可塑
性繊維バインダーの透水性不織布を両者の間にはさんで
熱圧着させている。この様に他素材との接着の為にはホ
ットメルト接着剤(不織布バインダー、熱可塑性樹脂フ
ィルム、熱可塑性樹脂パウダー等)が必要となる。
なお、ニードリングのみでは、表装材の表面の荒れや接
着力不足がありホットメルト接着剤とニードリングの併
用でも表装材の表面の荒れがある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記で提案されたカーペットの裏打ち方法を
更に改良し、簡便、かつ、低摩で、装飾性、接着性に富
む成形性及び形状保持性に優れた裏打ちされたカーペッ
トを製造し得る繊維質積層体およびその製造方法を提供
するものである。
すなわち、本発明の第1は、表装材(4)、融点が60
〜200℃の熱可塑性樹脂繊維バイングー不織布(B)
および該繊維バインダー不織布(B)の融点より40℃
以上高い融点を有する合成繊維又は天然繊維よりなる繊
維マット0)に樹脂水性エマルジョンの樹脂粒子←)が
分散された基材層(C)がとの屓序(A/B/C)で一
体に接着された構造の繊維質積層体を提供するものであ
る。
本発明の第2は、融点が60〜200℃の熱可塑上樹脂
f#!維バインダー不織布(功を、該繊維バインダー不
織布の融点より40℃以上高い融点を有する合成繊維又
は天然繊維よりなる繊維マット(イ)の表面に積層し、
この積層体の熱可塑性樹脂バインダー不織布(イ)側か
らニードリングを施して不織布(4)のバインダー繊維
と繊維マット(イ)の繊維を互いに絡み合せた積層体マ
ットを得たのち、不織布(A)側に表装材へ)を置き、
ついで積層体マットの繊維マット(イ)側に樹脂エマル
ジョンを塗布、含浸した後、乾燥したのち、表装材に)
と繊維マット(イ)の繊維が溶融しなくて不織布@)の
バインダー繊維およびエマルジョンの樹脂粒子が溶融す
る温度に加熱して表装材(B)と繊維マット(イ)を一
体に融着させた繊維質積層体を製造する方法を提供する
ものである。
〔発明の詳細な説明〕
(1)繊維質積層体 本発明の繊維質積層体は、第1図に示すごとく、主とし
て、エマルジョンの樹脂粒子が分散した繊維マツ1−C
)の表面に繊維バインダー不織布<nを重ね合わせた積
層体マットの表面に、表装材の上層用カーペット囚とし
て、例えばニードルパンチカーペットを重ね、加熱圧縮
して前記樹脂粒子および繊維バインダー不織布[F])
を溶融させて表装材と繊維マットを不織布を介して溶着
せしめた構造を有する。
この繊維質積層体はマット0において、樹J[2子?)
は、繊維マット(B)の全体に分散していてもよいし、
第2図に示すようにマット(6)の下層側(C2)で肉
厚30〜80%の割合のところに分散していてもよい。
後者の場合は、前者に比較し、エマルジョンの樹脂粒子
が分散されていない繊維マット層’(C))を有するの
でクツション性が優れるが、逆に剛性は劣る。そして後
者の場合においてはC1層より繊維質積層体の層間剥離
を生じないように繊維バインダー不織布Q3)と繊維マ
ット0)を予じめニードリングしてお互いの繊維同志を
絡み合せておくか、繊維マット(イ)を融点が200℃
以上の合成繊維または天然繊維 50〜85重!1%と
、該繊維よりも少くとも40C以上低い融点を有する樹
脂繊維バインダー 50〜15重t%の混合繊維で構成
するのが好ましい。
(表装材) 表装材囚としては、ポリプロピレン製フラットヤーンで
編んだ一次基布土にポリアミド、ポリエチレンテレフタ
レート製のパイルを起立させたタフテッドカーペット用
原反、または上記ニードルパンチカーペットを一次基布
とし、その上にパイルを起立させたタフテッドカーペッ
ト原反、ニードルパンチカーペット、織布、紙などが使
用される。
(繊維バインダー不織布) 繊維バインダー不織布(B)は、熱可塑性樹脂繊維から
なる不織布で、ポリエチレン、ポリプロピレン、線状ポ
リエステル、ポリアミド、これらの複合繊維等の融点が
60〜200℃、好ましくは90−170℃で、目的に
応じて太くても細くてもよいが普通3デニ一ル以上で繊
維長は、絡みの面から8rm以上が好ましくこの樹脂繊
維をスパンボンド法やニードルパンチ法等によし絡み合
せて得られる又、カード等により得られる繊維ウェブ状
態のものやバインダー固着されたものでも良い、通気性
のあるものである。一般に、目付量が15〜60097
n/のものが好ましい。
また、この繊維バインダー不織布(6)は、ポリプロピ
レン、低融点ポリエステル、低融点ポリアミドなどの樹
脂のペレットを押出機を用いて溶融し、細い孔を多数有
するダイよりトフロテン状に押し出し、これを風に乗せ
て個々の繊維が収束しないように引き出し、ダイの下方
にあるスクリーン上に沈積させ、これを巻き取り機で引
き取って製造したものであっても良い。
かかる繊維バインダー製不織布は、水が通過できる間隙
を多数有するもので、ダイアボンド工業■よりメルトロ
ンWの商品名で、夫々ポリアミド系のものがPAY −
200、PAS−200,ポリエステル系のものがES
−500,エチレン番酢酸共重合体系のものがY−7の
グレード名で、また、三井石油化学工業■からはポリプ
ロピレン系のものがシンテックスPK−103、PK−
106、PK−404、PK−408などの商品名で、
ポリエチレン系のものがアドメルの商品名で、さらに、
呉羽スンイ■からは同様な不織布がDYNACの商品名
でLMS−0000、LNS −2000、ES−00
、B −1000、B−2000゜B−3000などの
グレード塩を付して市販されている。
この繊維バインダー不織布(B)の融点は、繊維マット
(イ)の繊維の主成分を占める繊維の融点より40℃以
上低い融点を有するものが好ましい。それは不織布[F
])を溶融させる温度が通常、不織布(B)のバインダ
ー繊維の融点より20〜30℃高い温度で加熱なされる
からである。
また、この不織布()3)は、繊維マット(イ)の10
〜200重量%の割合で用いられる。又、坪量は10〜
500 f/W?が一般である。
又、この繊維バインダー不織布は単一の繊維種でなくて
も良く、例えばポリプロピレンとポリアミドの混合繊維
でも良い。つま妙繊維マット(イ)の融点よI)40℃
以上低いものであれば混合繊維であっても、これら繊維
体の積層構造物であってもよい。さらに、若干(30%
以下)の高融点繊維の混合はかまわない。回収繊維の場
合、よく混合される。
(繊維マット) 本発明の繊維質積層体において用いられる繊維マット(
イ)を構成するための繊維としては、合成繊維又は天然
繊維が用いられる。
合成繊維としてはポリエチレンテレフタレート、ポリア
ミド、ポリアクリロニトリルなど、上記繊維バインダー
不織右回の融点よりも40℃以上、好ましくは70℃以
上の高い融点(具体的には200〜280℃)を有する
熱可塑性樹脂が用いられる。
また、該天然繊維としては、木綿、麻、羊毛、雑フェル
ト、屑ポリ繊維などが用いられる。
この繊維マット(A)は、融点が60〜200℃の繊維
バインダーを15〜50重量%の割合で含んでいてもよ
い。
本発明の繊維マット0)は、その表面に積層された上記
繊維バインダー不織布(鴎と共にニードリングによって
両者の繊維が絡合されて一体化される場合は、予めニー
ドリングによって繊維マット自体に十分な保形性を与え
ておく切要はなく、また、繊維として必ずしも良質のも
のを用いなくても、屑繊維のウェブを用いて十分その目
的を達成することができ、繊維バインダー(B)の融点
よりも40℃以上、好ましくは70℃以上高い融点を有
する繊維、例えば羊毛、ナイロン、ポリアクリロニトリ
ル、ポリアセテート、ポリエチレンテレフタレートなど
の繊維を素材としてこれをカードを用いてウェブとした
繊維マットが用いられる。
この繊維マット(イ)の全域または肉厚の30〜80%
部分に樹脂水性エマルジョンを分散させることによりマ
ットUとなる。
この樹脂水性エマルジョンは、ガラス転移点が50℃以
上、好ましくは80〜180℃の樹脂粒子C0,05〜
1.5μm径)の樹脂水性エマルジョンである。
前記ガラス転移点が50℃以上の樹脂を具体的に例示す
れば、スチレン・アクリル酸の低級エステル(エステル
の炭素数は2〜6)共重合体、スチレン・アクリル酸の
低級エステル・アクリル酸共重合体、メタクリレート・
アクリル酸の低級エステル(エステルの炭素数は2〜6
)共重合体、塩化ビニリデン共重合体(塩化ビニリデン
含量が85重1%以上)、スチレン・ジエン共重合体な
どの熱可塑性樹脂がある。
最適には、 (a)  ポリメタクリル酸n−プロピル(Tg8FC
)、ポリスチレン(Tg100℃)、ポリアクリロニト
リル(’I”g100℃)、ポリメタクリル酸メチル(
Tgxos℃)、ポリメタクリル酸(Tg130℃)、
ポリイタコン酸(Tg130℃)、ポリアクリルアミド
(Tgxs3℃)などのホモ重合体の水性エマルジョン
、 (b)  これらの重合体の原料であるビニル早計体5
0〜100重1t%、好ましくは65〜95重量%と、
他のビニル単量体、例えばアクリル酸2−エテルヘキシ
ル(Th85℃)、アクリル酸n−ブテル(Tg−54
℃)、アクリル酸エチル(Tg−22℃)、アクリル酸
イングロビル(Tg−5℃)、メタクリル酸2−エテル
ヘキシル(Tg−5℃)、アクリル酸n−プロピル(T
g8℃)、メタクリル酸n−ブチル(Tg20℃)、酢
酸ビ= ル(Tg30℃)、アクリル酸t−ブチル(T
g45℃)、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル(Tg
55℃)、メタクリル酸エチル(Tg65℃)、メタク
リル酸インブチル(Tg67℃)、塩化ビニル(Tg7
9℃)など、もしくはこれらビニル単量体と塩化ビニリ
デン(Tg−18℃)(A0重重量%下、好ましくは3
5〜5重量%)との共重合体の水性エマルジョン〔この
Φ)項において、()内に示されるTgは、 これらビ
ニル単量体若しくは塩化ビニリデンのホモ重合体のガラ
ス転移点である〕、及び (c)  Tgが+50〜155℃の樹脂水性エマルジ
ョン50〜97重量%、好ましくは55〜95重敢%と
、我が一85〜+50℃未満の樹脂水性エマルジョン5
0〜3重量%、好ましくは45〜5重量%との混合物 などが挙げられる。
これらエマルジョン中に、得られる不織布に重量感を付
与するため炭酸カルシウム、酸化鉄、フェライト、硫酸
バリウムなどの充填材を配合することも、また、成形性
を付与させるために低密度ポリエチレンやポリスチレン
、エチレン・酢酸ビニル共重合体などの低融点樹脂のパ
ウダーを配合することも可能でちる。
このようなエマルジョンは、一般に繊維マット層0)の
、あるいは、繊維マット0)と繊維バインダー不織布(
B)を重ね、必要に、よりニードリングを施こした積層
体マットの繊維マット層(イ)の裏面より塗布、含浸し
、乾燥あるいはこれらをエマルジョン浴中に浸漬し、乾
燥させることにより繊維マット(イ)中に樹脂粒子を分
散させる。
このエマルジョンの樹脂粒子のガラス転移点は、表装材
■および基材層0の繊維マット0)の素材の熱変形温度
よしも少くとも40℃低いガラス転移点を有する樹脂水
性エマルジョン粒子であるのが好ましい。
11脂エマルジヨンが繊維マット(イ)の下層に形成し
た樹脂含浸繊維マット層(C2)Kより繊維質複層体に
熱成形性及び形状保持性を付与し、また、上層に形成し
た樹脂を含浸していない繊維マット層(CI)によって
繊維質複層体にクツション性を付与する。
(繊維質積層体) 本発明の繊維質複層体を製造するには、熱可塑性繊維バ
インダー不織布層(B)の融点より40℃以上高い融点
を有する合成繊維又は天然繊維を主成分とする前記繊維
マット層0)の表面に、熱可塑性繊維バインダー不織布
層(B)を積層し、必要によりニードリングしてなる積
層体マットの裏面に、ガラス転移点50℃以上の樹脂の
エマルジョンを塗布して前記繊維マット層(イ)の一部
または金物に、該エマルジョンを含浸させ、乾燥した後
、積層体マットの表面に表装材(6)を重ねて加熱及び
圧縮することによりエマルジョンの樹脂粒子および繊維
バインダーを溶融させて、表装材囚と繊維マット層(イ
)とを熱融着させる。
他の製造方法としては、前記繊維マット層0)の裏面に
、熱可塑性繊維バインダー不織布層(匂を積層し、ニー
ドリングしてなる積層体マットに、表装材囚を重ねて加
熱し熱融着させて積層した後、裏面にガラス転移点80
℃以上の樹脂エマルジョンを塗布乾燥して、前記繊維マ
ット層0)に樹脂含浸繊維マット層0を形成せしめる方
法がある。
他の方法として繊維マット(イ)に樹脂エマルジョンを
塗布、含浸あるいは浸漬し、ついで半乾燥ないし完全乾
燥した後、このマツ)C)の表面に熱可塑性樹脂繊維バ
インダー不織布(A)を、更にその上に表装材(6)を
載置し、加熱圧縮成形して禮維質積層体を形成してもよ
い。
加熱はエマルジョンの樹脂および繊維バインダー不織布
層、(6)が溶融する温度以上の温度で、しかも、表装
材(4)及び繊維マット層(イ)の高融点繊維が溶融し
ない温度に加熱することが特に重要である。
圧縮は熱融着のみの場合には1#/−程度の加圧ロール
で十分であり、熱融着と同時に床の形状に合せて成形す
る場合やマットの密度をも調節する場合には5〜50#
/−は必要である。エマルジョン含浸層を繊維マット層
(イ)の一部にとどめるときKは、圧縮は含浸エマルジ
ョンがある程度乾燥した後に行なうことが好ましい。
熱融着のみの場合の加熱及び圧縮は、ロールなどを用い
て連続的に行なうこともできる。
本発明の繊維質複層体は、設置される床などの形状に合
わせて加熱成形することができる。この時、繊維質複層
体の表装材の反対側には他の素材を熱融着させることも
できる。この成形は上記の表装材囚の融着と同時に行な
うこともでき、また、−旦熱融着させたものを、用途に
応じて必要な形状に成形することもできる。
前記必要によし行うニードリングは、積層体マットの形
崩れを防止するため、あるいは成形作業性を容易とする
ために行う。
繊維バインダー(A)の繊維が絡み合った積層体マット
0とするためには、繊維マット層(イ)を突き抜けるよ
うにニードリングを行なうことが必要である。これによ
り、繊維マット層(イ)の全体にわたつて、繊維バイン
ダー不織布[F])のバインダー繊維が繊維マット層(
C)中に5〜80%挿入される。ただし、ニードリング
される前の繊維マット層(イ)に既に繊維バインダーが
15〜50重量%含まれている場合には、必ずしもニー
ドルを繊維マット層(イ)を完全に貫通するまで挿入す
る必要はない。
ニードリングは前記積層体のどちらの面から行なっても
よいが、繊維バインダー不織布層(B)の方からニード
リングする場合、繊維バインダー不織布層の)のバイン
ダー繊維は、ニードリングによって繊維マット層(イ)
中に5〜80%挿入されるが、残995〜20%は積層
体マット(イ)の表面に繊維バインダー不織布層(A)
として残し、該繊維バインダー層(B)と繊維マット層
(イ)との層構造は明瞭で、かつ、繊維マット層C)中
には繊維バインダー層(B)のバインダー繊維が存在し
ている。この場合、当然のことながら繊維マット層0)
の繊維は、その−部が繊維バインダー不織布(B)中に
挿入され、該不織布繊維と絡み合わされている。
すなわち、該積層体マットは、ニードリングによって繊
維バインダー不織布層(功の繊維バインダーが繊維マッ
ト層(イ)中に垂直に挿入され、また繊維マット層(イ
)の繊維も繊維バインダー不織布層Q3)中に侵入する
ので、二層の繊維が絡み合って一体となっている。もち
ろんニードリングは繊維マット(()Nから行なっても
よい。
ニードリングは、針を1平方インチ当980〜300本
の割合で垂直方向で反対側に突き通すことによって行な
われ、繊維バインダー不織布層CB)の繊維バインダー
の5〜80%が繊維マット層0)の繊維に絡み合わされ
るようになるまで行なわれる。
また、ニードリングは積層体マットに表装材囚を積層し
た後にも行なうこともできる。
〔実施例〕
本発明の繊維質複層体をさらに詳細に説明するために、
以下に実施例を挙げて具体的に説明する。
しかしながら、これら実施例は本発明の繊維質複層体を
限定するものではない。
実施例1 繊維バインダー不織布@)として、16デニール、50
m長さoポリプロピレン(融点164℃)a維・250
9/WIをカードにてクエブしたものを用いた。
これ(A1を、豊和繊維■のフェノールフェルト(イ)
1フエルトツブ 10t”(商品名、1o■厚、ソフト
タイプ、目付5sor/m”)の表面に重ね、その状態
で15−18−32−3RBの針を用いて1平方インチ
当9150本の割合でニードリングし、肉厚約131、
見掛は密度o、o a 2 S’/mの積層体マットを
得た。
この積層体マットのフェノールフェルト(イ)側より三
菱油化パーディツシエ■製アクリル系樹脂水性エマルジ
ョン1アクロナール YJ−70s2D(商品名:’r
g120℃、粒径0.3〜0.5μ、固型分濃度50%
)をzsor/i(固型分)塗布、含浸し、絞やロール
で圧縮した。
ついで、着色された6デニール、FIL維長s s〜1
20mのポリエチレンテレフタレート(融点264℃)
繊維カードをランダムに積重ねた繊維マットを3ooy
/n/を素材とするプレーンタイプのニードルパンチカ
ーペット(4)を上記の積層体マットの繊維バインダー
(曲上面に重ね合わせ、この積層体をサクション・ドラ
イヤーを通して190℃に加熱してポリプロピレン製繊
維バインダーおよびアクリル系樹脂粒子を溶融させた後
、ただちに冷却プレン金型を用いてxoH/−の圧力で
加圧成形し、金型に忠実な、一体止した厚さ6諷の成を
された敷設用カーペットを得た。
この6−厚のカーペットより150■×50−の試料片
を切取り、インストロン型試験機を用いて表層材の接着
力を測定したところハクリ強度は5.5岬153巾であ
った〇 実施例2、比較例1〜2 実施例1において、繊維バインダー不織布(B)を用い
ない(比較例1)場合と、エマルジョンを用いない(比
較例2)場合と、該不織布として融点が1190のポリ
エチレン製不織布、三片石油化学工業■製(商品名”ア
ドメル”、目付量100f/i)(実施例2)を用いる
他は同様にして繊維質積層体を得た。
実施例3 実施例1において、繊維マット(イ)として、青白産業
■製ファインニードル a s oL(商品名、繊維バ
インダーを20%含むフェルト。650flm′)を用
いる他は同様にして繊維質積層体を得た。
実施例4 実施例1において、繊維マットとして関西フェルト■の
ポリエステル系雑フェルト(ニードルフェルト8mm厚
、目付t6509 / FFI” )を用いる他は同@
にして繊維質積層体を得た。
実施例5 実施例1において、アクリル系樹脂水性エマルジョン1
アクロナール YJ−70s2”をスプレーにて塗布し
、C層の下層側より内厚の30%の部分に含浸させたも
のの繊維yitas本を得た。
比較例3 実施例1において、アクロナール YJ−7082D(
Tg120℃)の代りに、アクロナールYJ−165O
n(’rg 30℃)を用いる他は同様にして繊維質積
層体を得た。
得られた繊維質積層体について、以下の各種の特性につ
いて評価した。結果は第1表に示す。
遣ヌy王11引1 このカーペットより150mX5Qmの試料片を切取り
、スパン100II+1に支持し、インストクン型試験
機を用いて試料の表装材囚と繊維マット層0との剥離強
度を測定した。
成形性 前記180℃、l0AII/iでの金型成形による製品
の形状保持性。金型どおりの形状が得られた、  もの
を◎とした。
曲げ強度 試験片(縦120m、横aOW)の一端を固定し、固定
した箇所により縦方向に100flの箇所にインストロ
ン型試験機を用いて50(7)7分の割合で試験片に垂
直に変形荷重を負荷した際の屈曲抵抗値を測定した。
剛性 試験片(縦300 m、横300 m )をその両端を
外寸縦300mX横3 Q Ow、幅寸縦250m×横
250mの台上に載せ、試験片の中心VC15Wgにて
z、otcy/−の圧力を加え、この時のこの試料片の
肉厚以内のものを◎とした。
クツション性 稙維質複層本を敷設し、荷?1say/l−Jをかけた
際の初期の肉厚をtoとし、次に荷重400 t/−を
−分間かけた際の肉厚を11とし、この荷重を取り除き
、分経過した時の肉厚をt2としたとき、変形率≠(1
−−X 100 t。
として算出し、変形率が小さく、厚み変化率の小さいも
のをクツション性が良好とした。
裏面のテープ接着力 「フェルトツブ」を置かないで成形したものの裏面のC
)面に布製のガムテープを貼着したときの接着度と貼着
したガムテープを剥離したときの繊維の取れかたを観察
し、繊維の剥離しないものをOとした。
ヱニ)−tニア) L 繊維質積層体の賦型時の厚みコントロールが容易なもの
を良好(○)とし、困難なものを不良(×)とした。
(以下余白)
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図は本発明の方法で得られた繊維質積層体
の断面図であって、エマルジョン樹脂が含浸された繊維
マット(イ)の表面に繊維バインダー不織布(B)を重
ね合わせた二層体にニードリングを施した積層体マット
0に表装材としての上層用カーペット(4)を重ね、加
熱圧縮して繊維バインダーの溶融で囚とC)を溶着せし
めた状態を示す。第1図は、マット0)全域にエマルジ
ョンの樹脂粒子が分散した状態で、第2図はマット0)
の下層部分にエマルジョンの樹脂粒子が分散した状態を
示す。 特許出願人 三菱油化バーデイツシエ株式会社代理人 
弁理士  長 谷 正 久 代理人 弁理士  山 本 隆 也 第1図 第2図 ロ   イ     ロ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1).表装材(A)、融点が60〜200℃の熱可塑性
    樹脂繊維バインダー不織布(B)および該繊維バインダ
    ー不織布(B)の融点より40℃以上高い融点を有する
    合成繊維又は天然繊維よりなる繊維マツト(イ)に樹脂
    水性エマルジヨンの樹脂粒子(ロ)が分散された基材層
    (C)がこの順序(A/B/C)で一体に接着された構
    造の繊維質積層体。 2).樹脂粒子(ロ)が繊維マツト(イ)の全体に分散
    していることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    繊維質積層体。 3).樹脂粒子(ロ)が繊維マツト(イ)の下層側より
    該マツトの肉厚の30〜80%の肉厚の部分に分散して
    いることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の繊維
    質積層体。 4).樹脂水性エマルジヨンの樹脂粒子のガラス転移点
    が50℃以上であり、表装材(A)および基材層(C)
    の繊維マツト(イ)の素材の熱変形温度よりも少くとも
    40℃低いガラス転移点を有する樹脂水性エマルジヨン
    粒子であることを特徴とする特許請求の範囲第1項、2
    項または3項記載の繊維質積層体。 5).繊維マツト(イ)は、融点が200℃以上の合成
    繊維または天然繊維50〜85重量%と、該繊維よりも
    少くとも40℃以上低い融点を有する樹脂繊維バインダ
    ー50〜15重量 %の混合繊維よりなることを特徴とする特許請求の範囲
    第3項記載の繊維質積層体。 6).融点が60〜200℃の熱可塑性樹脂繊維バイン
    ダー不織布(B)を、該繊維バインダー不織布の融点よ
    り40℃以上高い融点を有する合成繊維又は天然繊維よ
    りなる繊維マツト(イ)の表面に積層し、この積層体の
    熱可塑性樹脂バインダー不織布(イ)側からニードリン
    グを施して不織布(A)のバインダー繊維と繊維マツト
    (イ)の繊維を互いに絡み合せた積層体マツトを得たの
    ち、不織布(B)側に表装材(A)を置き、ついで積層
    体マツトの繊維マツト(イ)側に樹脂エマルジヨンを塗
    布、含浸した後、乾燥したのち、表装材(A)と繊維マ
    ツト(イ)の繊維が溶融しなくて不織布同のバインダー
    繊維およびエマルジヨンの樹脂粒子が溶融する温度に加
    熱して表装材(A)と繊維マツト(イ)を一体に融着さ
    せた繊維質積層体を製造する方法。
JP63048330A 1987-10-15 1988-03-01 繊維質積層体およびその製造方法 Granted JPH01221234A (ja)

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DE3887811T DE3887811T2 (de) 1987-10-15 1988-10-14 Faseriger Schichtstoff und Verfahren zur Herstellung desselben.

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03106390U (ja) * 1990-02-19 1991-11-01
JP2008538334A (ja) * 2005-05-18 2008-10-23 リーター テクノロジーズ アー ゲー カラー印刷された車両用内張り

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