JPH01139481A - エレベータの制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、エレベータの制御装置に係り、特に、エレベ
ータ制御部にデジタルコンピュータを用いた装置の改良
に関する。

〔従来の技術〕

近年、制御部にマイクロコンピュータ（以下マイコン）
を採用したエレベータ制御装置が、実用化されている。

このマイコンは、周知のように、主に中央処理部と、記
憶部と、入出力部から成り、この記憶部はさらに、読み
出し専用の記憶部と書き換え可能な記憶部から成ってい
る。この読み出し専用記憶部は、停電およびノイズ等に
対する信頼性が高いため、エレベータ運転制御用プログ
ラムおよびエレベータの仕様データ等が格納されている
。この仕様データとは、エレベータの機能および納入す
る建屋条件によって予め決定されるもので、例えば、ド
ア開放時間、建屋の階床数、エレベータのサービスすべ
き階床、基準階、不停止階等がある。

エレベータは、この運転制御用プログラムおよび仕様デ
ータに基づいて運転制御される。

このようなマイクロコンピュータを用いたエレベータ制
御装置では、従来のリレー回路に無い新しい問題を生じ
、例えば、英国特許公報第２０２５６６３号では、その
試験方法について提案されている。

また、同第２０６３５２２号では、停電時にかご位置検
出処理が不能となるため、この停電時におけるかご位置
検出方法について提案されており、同第２０６３５２１
　号では、マイコンによるかご位置検出精度の向上につ
いて記載されている。

エレベータの納入後、機能、あるいは、建屋条件の変更
、例えば、増築に伴う建屋階床数の増加等が生じ、エレ
ベータの仕様を変更したい場合。

この変更後を仕様データを格納した読み出し専用の記憶
部を新たに製作し、既設の記憶部に交換することにより
対応することが考えられる。

しかし、そのためには、仕様変更の都度、以前の仕様の
確認、プログラム管理番号のチエツク等のエレベータと
の照合、記憶部の製作、現地での交替作業および検査等
が必要である。

従って、この交換のための作業時間および費用が多大と
なり、この仕様変更に迅速に対処することが困難であっ
た。

そこで、この問題を解決するため、特開昭６０−９３０
６８号公報に開示されているような装置が提案された。

この技術によれば、建屋使用条件の変更による基準階や
パーキング階の変更ならびに取消し、建屋の増設などに
よる階床数変更、ドアタイムの変更、または、不停止階
の設定及び所望階を不停止状態と停止状態に自動的に時
間帯毎で切替える運転パターンの変更などの仕様データ
にちり込まれた種々の仕様データの変更が容易であり、
納入後の仕様変更に容易に対処でき、しかも、現場で短
時間に対処できるので、顧客に対するサービス性及び経
済性の優れたエレベータが実現できる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、この従来技術では、専門の技術者、例えば、エ
レベータ会社の保守員等でなければ操作できないという
制約があって、例えば、ドアタイムの変更、基準階の変
更、パーキング階の変更、並びに、不停止階の設定及び
所望階を不停止状態と停止状態に自動的に時間帯毎で切
替える運転パターンの設定を納入後に顧客から要望され
ると保守会社としては、それら要望に速溶すべき、定期
的に契約している保守日以外に現地に出向いて対処しな
ければならず、保守経費が増大するという欠点がある。

また、このような欠点を解消するため、上述の機能毎で
顧客要望に応じて仕様データを変更できるようにしたデ
ータカードを作製しておき、エレベータ側にこのデータ
カードの読み取り装置を設け、このデータカードを顧客
に渡しておくことが考えられるが、エレベータの条件に
応じて複数種のデータカードが必要となり、エレベータ
の製造原価が高価となるばかりか、顧客にとっては、こ
のようなデータカードを不用とする場合もあって、エレ
ベータ装置として不経済である。

本発明の目的は、顧客側で納入後、」二連の機能の変更
を、簡単に行なうことができるようにしたエレベータの
制御装置を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成するため、本発明のエレベータは、コン
ピュータを備え、仕様テーブルにより与えられるデータ
により運転条件が設定される方式のエレベータ制御装置
であって、種類を異にする複数の仕様テーブルのうちの
一つを選択してデータの読出しが可能な仕様テーブル選
択読出し手段と、所定のデータが記憶されたデータカー
ドと、エレベータ運転盤にデータカードのデータを読込
むための読込み装置とをもち、仕様テーブル選択読出し
手段は、読込み装置にデータカードが挿入され、且つ、
エレベータ運転盤に設けられた操作ボタンを操作するこ
とによって、この操作に応じた仕様テーブルを仕様テー
ブルより読出して運転条件設定手段に格納するように構
成する。

〔作用〕

本発明のエレベータの制御装置では、納入後、顧客側の
使い勝手の変更が生じた場合、顧客側でデータの記憶さ
れているデータカードを運転盤に設けられたカード読込
み装置に挿入し、運転盤に配置されている操作ボタンを
運転条件の変更に伴った予め設定された操作手順に従っ
て操作することで、仕様テーブルより仕様テーブル読出
し選択手順がデータを読出して運転条件設定手段に格納
する。このため、顧客側の都合により運転条件を変更し
たい場合、このために保守会社の専門技術者の派遣を要
請する必要もなく、且つ、複数種類のデータカードを設
備する必要もなくなる。

〔実施例〕

以下、本発明を図に示す一実施例を用いて説明する。

第１図は、本発明によるエレベータ制御装置の全体構成
図である。

図において、エレベータ設備１０は、周知のように、か
ご８とつり合い重り７とがロープ６を介してプーリ５に
吊り下げられており、このかと８を駆動する電動装置４
がプーリ５に連結されている。一方、建屋内の各階床１
２ａ〜１２ｂには夫夫ホール呼び装置９が設置されてい
る。

一方、エレベータ制御用マイコン１１は、ＲＯＭ、バッ
テリバックアップされた書き換え可能なＲＡＭ３０、通
常のＲＡＭ４０、入出力装置５０、論理演算を行なうマ
イクロプロセッサユニット６０のためのクロック信号を
発生するクロックジェネレータ７０から構成される。

以上の構成により、マイコン１１は、エレベータ設備１
０内のホール呼び装置９、さらに、かご８の位置等に関
する各種信号を入力し、電動用装置４等の制御を行なう
。このようなマイコン１１によるエレベータ制御は周知
であり、たとえば、英国の特許公報第２０２５６６３号
、第２０６３５２２号、第２０６３５２１号にも詳述さ
れている。

次に、本発明の特徴を成す部分について説明する。

ＲＯＭ２０には、このエレベータの運転制御プログラム
２０ａ、このエレベータの機能および顧客条件によって
決まる仕様データ２０ｂが格納されてし）る。カードデ
ータ読み取り装置３は、この仕様データ２０ｂをバック
アップされたＲＡＭ３０へ転送させるための指令を発生
するもので、ＭＰＵ６０は、設定用指令３が操作された
ことを判断して、仕様データ２０ｂをＲＡＭ３０へ転送
し、格納する処理を実行する。２は、カシ運転盤１に設
けられた操作ボタンにより、カード読み取り装置挿入後
、仕様データテーブルを選択する。

このようにして、ＲＡＭ３０へ格納された仕様データ２
０ｂは、かご運転盤に設けられた操作釦２により、自由
に書き換えることができる。すなわち、仕様変更時は、
かご運転盤に設けられた操作釦２により、ＲＡＭ３０に
格納された仕様データ２０ｂを、希望する仕様に書き換
えることにより、迅速、かつ、容易に仕様変更に対処す
ることができる。

従って、以後、マイクロコンピュータ１１は、ＲＯＭ２
０の運転制御プログラム２０ａと、ＲＡＭ３０の仕様デ
ータ２０ｂに基づき、エレベータ設備１０を制御するこ
とになる。

このような本発明の利点をさらに積極的に利用して、顧
客に上述の仕様データの書き換えを任せることにより、
エレベータ設備１０を顧客の望み通りに利用することも
できる。この場合も、納入時の仕様データ２０ｂは信頼
性の高いＲＯＭ２０内に格納されているので、万一、顧
客の誤操作等によりＲＡＭ３０内の仕様データが破壊等
されることがあっても、当初の仕様データ２０ｂによる
運転は確保することができる。

次に、第１図中における各部の詳細について説明する。

第２図は、ＲＯＭ２０のメモリマツプの一実施例を示す
。図示するように、ＲＯＭ２０は多数のメモリエリアを
もっており、エレベータ運転制御プログラム２０ａ、仕
様データ２０ｂの他、プログラム２０ａのサブルーチン
２０ｃ、仕様データ転送プログラム２０ｄ、システムプ
ログラム２０ｅ等が格納されている。

この仕様データ２０ｂの、さらに、詳細なメモリマツプ
を第３図に示す。この仕様データ２０ｂは、大きく分け
て、制御用各種タイマ値２０ｂｚ、エレベータの型式を
仕分けるデータ２０ｂ２、建屋条件を示すデータ２０ｂ
３、各種付加仕様の有無を判定するためのデータ２０ｂ
４とし、データ２０ｂ４の中で顧客により設定可能なデ
ータを基準階の設定２０ｂａａ、不停止階設定２０ｂ４
ｂ、パーキング階設定２０ｂ４Ｃ等があり、夫々につい
て図示するデータが格納されている。

次に、第４図は、本発明によるエレベータの運転操作盤
を示したもので、運転盤には、１〜６先行釦がもうけら
れ、閉りかけたドアを反転させる間知をＯ、ドアを大意
的に閉扉させる開釦Ｃ１−方、カードＫに記録されたデ
ータを読みとる装置ＫＣが設けられている。ＩＮＨは、
インターホン装置、ＩＩＮ、１２Ｎは、上昇、下降の運
転方向を示す方向灯である。

次に、第５図は、マイクロコンピュータでの処理プログ
ラムを説明するためのフローチャートの一実施例である
。このプログラムの起動時に、先ず、イニシャンライズ
を行ない（ステップ５０）、次にステップ５１では、納
入時のデータ処理を行なっている。かご内運転盤のデー
タカードＫを読込み装置ＫＣにデータカードＫを挿入し
、ステツプ５２とし、データカードにの有無の判断を行
う。

ステップ５２では、データカード挿入の有無を判断する
処理をする。有りの場合は、次に移行する。

無しの場合は、ステップ５３に移行し、データの書き変
えデータが行なわれているか否かの有無を判断する。有
りの場合は、ステップ５８、ステップ５９に移行して処
理を行なう。無しの場合は、納入時のデータ処理に移行
する。ステップ５４は、データカードにの挿入有りで、
データが入力することにより、かご内運転盤の戸開ボタ
ン、戸閉ボタン、階床ボタンの機能の変更を行なう。ス
テップ５５では、戸開ボタン、戸閉ボタン、階床ボタン
を使用し、操作に応じた命令をマイコンに指令をあたえ
る。ステップ５６では、この信号に応じた命令によって
、仕様テーブルより、読出してきたデータをセットする
。ステップ５７では、データカードにの取外しの有無を
判断し、顧客が希望仕様の変更を異なった場合を有りと
し、ステップ５８で変更後の処理を行なう。ステップ５
９で変更の有無を判断し、有りの場合は、ステップ５２
にもどる。無しの場合は、変更後の処理をくり返して行
なう。

仕様変更する場合のフォローチャートを第６図で説明す
る。ステップ８０では、仕様変更する場合、このステッ
プ８１で、かご内運転盤内のカード読込み装置ＫＣにデ
ータカードＫを挿入する。

ステップ８２では、データカードＫを挿入することによ
り、今まで、かご内運転盤内の戸開ボタン、戸閉ボタン
、階床ボタンの機能を停止させ、アナンシェータモード
にする。

ステップ８３では、顧客が希望する仕様の設定を決める
。たとえば、基準階設定の場合、ステップ８４、かご内
運転盤内の戸開ボタンを押してステップ８５とする。ス
テップ８６では、顧客が希望とする階を、かご運転盤、
階床ボタンで設定する。ステップ８７では、上記ステッ
プ８１〜ステツプ８６までの手順で基準階の設定が完了
となる。

ステップ８８では、設定が終了したのち、カードを抜き
取り、ステップ８９で完了とする。

次に、パーキング階設定にあたってのフォローチャート
を説明する。ステップ８０〜ステツプ８３までの手順は
、上記基準階と同様とし、ステップ９０では、パーキン
グ階の設定とし、かご内運転盤内の戸開ボタンと戸閉ボ
タンを同時に押してステップ９１とする。ステップ９２
では、顧客が希望とする階を、かご運転盤、階床ボタン
で設定する。ステップ９３では、ステップ８１−〜ステ
ップ９２までの手順で、パーキング階の設定が完了とな
る。ステップ８８では、設定が終了したのち、カードを
抜き取り、ステップ８９で完了とする。

不停止階設定について、引き続き説明する。ステップ８
０〜ステツプ８３までの手順は、基準階、パーキング階
設定と同様とする。ステップ９４では、不停止階の設定
とし、かご内運転盤内の閉ボタンを押して、ステップ９
５とする。ステップ９６では、顧客が希望する階を、か
ご運転盤、階床ボタンで設定する。ステップ９７では、
ステップ８１〜ステツプ９６までの手順で不停止階の設
定が完了となる。ステップ８８では、設定が、終了した
のち、カードを抜き取り、ステップ８９で完了とする。

この実施例をすることにより、以上記載した操作をする
ことにより、顧客でデータの記憶されているデータカー
ドＫを、運転盤に設けられたカード読込み装置ＫＣに挿
入し、運転盤に配置されている操作ボタンを運転条件の
変更に伴ったあらかじめ設定された操作手順に従って、
操作することで、仕様テーブルより、仕様テーブル読出
し手段が、データを読出して、運転条件設定手段に格納
する。このため、顧客側の都合により、運転条件を変更
したい場合、いちいち、このため保守会社の専門技術者
の派遣を要請する必要がなくなり、かつ、複数種類のデ
ータカードを設備する必要もなくなる。

〔考案の効果〕

本発明によれば、運転条件を変更したい場合、いちいち
、保守会社の専門技術者の派遣を要請する必要もなくな
り、且つ、複数種類のデータカードを設備する必要もな
くなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明によるエレベータ制御装置の一実施例
の全体構成図、第２図は、第１図のＲＯＭ２０の、メモ
リーマツプ図、第３図は、第２図で示す仕様データ２０
ｂの詳細なメモリーマツプ図、第４図は、がご操作盤の
正面図、第５図は、マイクロコンピュータの処理プログ
ラムのフローチャート、第６図は、一実施例で、仕様変
更するためのフローチャートである。 １・・・かご運転盤、２・・・操作釦、３・・カード読
み取り装置、１１・・・エレベータ制御用マイコン、２
０ａ・・・エレベータ運転制御プログラム、２０ｂ　　
・仕様データ。 十 第　３　図 ２（Ｍ 第　４　　凶 第　Ｓ　　図 第　６　目

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、コンピュータを備え、仕様テーブルにより与えられ
   るデータにより運転条件が設定される方式のエレベータ
   の制御装置において、 種類を異にする複数の仕様テーブルのうちの一つを選択
   してデータの読み出しが可能な仕様テーブル選択読み出
   し手段と、データを記憶したデータカードの読み込み装
   置とからなり、前記仕様テーブル選択読み出し手段は、
   前記読み込み装置に前記データカードが挿入され、且つ
   、エレベータ運転盤に設けられた操作ボタンを操作する
   ことによつて、操作に応じた前記仕様テーブルを前記仕
   様テーブルにより読み出しデータを設定するように構成
   したことを特徴とするエレベータの制御装置。