JPH0976992A - モータボートのピッチ角制御装置 - Google Patents
モータボートのピッチ角制御装置Info
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Abstract
持ち上がり量に対して、船体の姿勢を安定させることで
ある。 【解決手段】船体1のピッチ角を検出するピッチ角セン
サ15を取り付け、このピッチ角センサの検出値を船体
1の加速度に応じて補正し、この補正したピッチ角と、
船速に応じて求めた目標ピッチ角から、船尾にシリンダ
3によって上下方向に揺動可能に取り付けられたフラッ
プ2の角度の制御を行うようにした。また、加速時には
制御頻度を上げピッチ角の変化に応じたフラップ2の制
御を行い、急減速時にはフラップ2の制御を停止するよ
うにした。さらに、目標ピッチ角を複数設定でき、その
うちの一つを選択可能とした。
Description
のトリム、すなわちピッチ角制御装置に関するものであ
る。
走状態において船首が持ち上がってしまう。この船首の
持ち上がり量(ピッチ角)は船速,乗員の人数,乗船位
置,積載した積荷の量,搭載された燃料の残量等種々の
条件に応じて変化する。
持ち上がり量は種々の条件に応じて変化する。
の条件に応じて船体の姿勢を安定させることである。
めの本発明の特徴とする構成は、船尾に上下方向に揺動
可能なフラップを取り付け、このフラップの角度を変化
させるフラップ駆動手段と、船速を検出する速度センサ
と、船のピッチ角を検出するピッチ角検出センサと、船
速に応じて目標ピッチ角を求める目標ピッチ角マップ手
段と、前記船速から加速度を求める加速度演算手段と、
加速度に応じてピッチ角検出センサにより検出されるピ
ッチ角を補正し補正ピッチ角を求める検出ピッチ角補正
手段と、前記目標ピッチ角と前記補正ピッチ角とに応じ
て前記フラップ駆動手段を制御する制御手段とを備えた
ものである。
て前記フラップ駆動手段の制御頻度を変更する制御頻度
変更手段を備えたを備えたものである。
減速であるか否かを判定し、急減速であるとき前記フラ
ップ駆動手段の制御を停止する制御停止手段を備えたも
のである。
このうちの何れかを選択できる選択手段を備えたもので
ある。
基づいて説明する。図1において、1はモータボートの
船体であり、2は船尾に上下方向に揺動可能に取り付け
たフラップである。このフラップ2は船尾の左右に一対
で向けられている。3は前記フラップ2の角度を変化さ
せるシリンダ(フラップ駆動手段)である。
は図2で示すように、一対のシリンダ3R,3Lのそれ
ぞれとポンプ10とをバルブ11R,11Lを介して接
続し、このバルブ11R,11Lは中央処理装置13の
指令によって前記シリンダ3R,3Lを前進,後退及び
進退停止の制御を行う。
3R,3Lの各シリンダのストローク位置を検出するシ
リンダ位置センサ12R,12Lのシリンダ位置検出信
号と、船体1の船速を検出する速度センサ14の船速検
出信号と、船体1に取り付けられ船体1のピッチ角を検
出する船体のピッチ角センサ15のピッチ角検出信号と
が入力される。前記速度センサ14は例えば水車による
流速検出,ピトー管あるいはエンジン回転数センサ等に
より構成され、前記ピッチ角センサ15には例えば傾斜
を測定する傾斜角センサ等が用いられる。
イッチ17(選択手段)が接続されている。
ROMには、船速Vnから目標ピッチ角Poを求める目
標ピッチ角マップ(図3)、加速度an,ピッチ角P’
nから補正ピッチP”nを求めるピッチ角補正マップ
(図4)、後述する処理プログラム(図5)等が記憶さ
れている。尚、上記目標ピッチ角マップ(図3),ピッ
チ角補正マップ(図4)は予め実験等により求める。
決定するのに、乗り心地を重視する姿勢モードか燃料を
重視する燃費モードかにより目標ピッチ角Poが異なる
ので、姿勢モードか燃費モードに応じて目標ピッチ角P
oを選択できるスイッチである。この選択スイッチ17
の17aが選択されると姿勢モードとなり図3の点線S
から、また、スイッチ17bが選択されると燃費モード
となり図3の実線Nから船速Vnに応じた目標ピッチ角
Poが求められる。尚、これらの各モードの目標ピッチ
角は予め実験等により求める。
費モードに比べて目標ピッチ角Poが小さく設定されて
おり、船速Vnが増加しても燃費モードに比べて水面か
ら受ける衝撃が小さくなる。また、燃費モードは船体の
持ち上がり量を姿勢モードに比べて大きくすることによ
り、船体1が水面から受ける抵抗を少なくでき燃費が向
上する。
7の17aが選択され姿勢モードに設定された状態で、
フラップ2のピッチ角制御を図5のフローチャートによ
って説明する。尚、このフローチャートは所定時間間隔
で繰り返し実行される。
Vnを読み込む。次に、ステップ22で、目標ピッチ角
マップ(図3)の点線Sから船速Vnに対応する目標ピ
ッチ角マップPoを求める。そして、ステップ24で、
ピッチ角センサ15により検出されるピッチ角P’nを
読み込む。次に、ステップ26により、ステップ20に
より読み込んだ速度Vn(現在速度)と1回前の速度V
n-1から加速度anを演算する。
して傾斜を検出する傾斜角センサを使用しているため、
センサ自体が、船体1の加速度anの変化による影響を
受け、実際の船体1の姿勢とは異なる検出信号を出力し
てしまうため、ピッチ角センサ15により検出されるピ
ッチ角P’nを補正する処理を行う。この処理は、前記
ステップ26により求めた加速度anとピッチ角補正マ
ップ(図4)から補正ピッチ角P" nを求める。
御するステップであり、ステップ30において、ステッ
プ22で求めた目標ピッチ角Poからステップ28で求
めた補正ピッチ角P" nを引いた値の絶対値α(このα
の値は、船体1のピッチ角が収束状態であるか否かを判
定するため、予め実験等により求めた閾値である)より
も大きいか判定される。この判定により、|Po−P"
n|>αと判定(船体1のピッチ角が収束状態ではな
い)された場合にはYesとなり、次のステップ32に
移行する。
ピッチ角Poとステップ28で求めた補正ピッチ角P"
nとの偏差すなわちピッチ角差θを求め、このピッチ角
差θに応じたシリンダ3のストローク位置の関係を図略
のマップから求め、フラップ2を所定角度に位置決めす
る。
体1のピッチ角制御が収束状態である)された場合に
は、フラップ2の制御は行わない。
時でも船体1の姿勢がより安定化するように、フラップ
2のピッチ角を制御できるものを図6のフローチャート
によって説明する。なお、このフローチャートは所定時
間間隔で繰り返し実行される。ステップ40〜48は、
前述した図5のフローチャートのステップ20〜28と
同じであるので、説明を省略する。
プ2の制御頻度を変更する処理を行うもので、この処理
により急加速時の船体1の姿勢を安定化する。
速度anから加速度係数kを求める加速度係数マップと
ステップ46で求めた加速度anから、加速度係数kを
求める。
(図7)は、加速度anがプラスの状態(加速状態)で
は加速度anが増加するに従ってKの値が2次元的に減
少し、加速度anがマイナスの状態(減速状態)では一
定値Kとなるようなマップになっている。
で求めた補正ピッチ角P" nの加重平均を次式により求
める。
1回前に演算した補正ピッチ角P" nの加重平均であ
る。
補正ピッチ角P" nの加重平均の母数を変化させるの
で、加速度anが大きい時(急加速時)にはフラップ2
の追従が素早くなり、加速度anが小さい時にはフラッ
プ2の追従が鈍くなるように、フラップ2の制御頻度を
加味した補正ピッチ角P" nの加重平均P" ’n(以
下、加重平均P" ’という)が求められる。ここで、加
速度係数マップ(図7)の加速度anがマイナスの状態
で加速度係数k=K(一定値)となっているのは減速時
にフラップ2の追従を鈍くするためである。
め実験等により求め、上記(1)式と共に前記中央処理
装置13に内蔵の前記ROMに記憶しておく。
動するステップであり、ステップ54において、ステッ
プ42で求めた目標ピッチ角Poからステップ52で求
めた加重平均P" ’nを引いた値の絶対値が設定値α
(このαの値は、船体1のピッチ角が収束状態であるか
否かを判定するため、予め実験等により求めた閾値であ
る)よりも大きいか判定される。この判定により、|P
o−P" n|>αと判定(船体1のピッチ角が収束状態
ではない)された場合にはYesとなり、次のステップ
56に移行する。
目標ピッチ角Poとステップ52で求めた加重平均P"
’nとの偏差すなわちピッチ角差θを求め、このピッ
チ角差θに応じたシリンダ3のストローク位置の関係を
図略のマップから求め、フラップ2を所定角度に位置決
めする。
体1のピッチ角が収束状態である)された場合には、フ
ラップ2の制御は行わない。
時でも船体1の姿勢がより安定化するようにフラップ2
を制御できるものを図8のフローチャートによって説明
する。尚、このフローチャートは所定時間間隔で繰り返
し実行される。
ーチャートのステップ20〜28と同じであるので、説
明を省略する。
算した加速度anと所定加速度ao(この所定加速度a
oは予め実験等により求めた急減速と判定するための閾
値である)の大小が判定される。尚、この所定加速度a
oは予め前記中央処理装置13に内蔵の前記ROMに記
憶しておく。
小さいか同じの場合には急減速と判断し、フラップ2の
駆動を行わずに処理を終了する。また、加速度anが所
定加速度aoより大きい場合にはステップ72に移行す
る。
御するステップであり、ステップ72において、ステッ
プ62で求めた目標ピッチ角Poからステップ68で求
めた補正ピッチ角P" nを引いた値の絶対値が設定値α
(このαの値は、船体1のピッチ角が収束状態であるか
否かを判定するため、予め実験等により求めた閾値であ
る)よりも大きいか判定される。この判定により、|P
o−P" n|>αと判定(船体1のピッチ角が収束状態
ではない)された場合にはYesとなり、次のステップ
74に移行する。尚、この設定値αは予め前記中央処理
装置13に内蔵の前記ROMに記憶しておく。
めた目標ピッチ角Poとステップ68で求めた補正ピッ
チ角P" nとの偏差すなわちピッチ角差θを求め、この
ピッチ角差θに応じたシリンダ3のストローク位置の関
係を図略のマップから求め、フラップ2を所定角度に位
置決めする。
体1のピッチ角が収束状態である)された場合には、フ
ラップ2の制御は行わない。
船体1のピッチ角を検出するピッチ角センサ15の検出
ピッチ角P’nを船体1の加速度anに応じて補正する
ので、フラップ2の不必要な動きを抑えることができ、
船体1が安定化する。
ラップ2の制御頻度を上げ、船体1のピッチ角Pnの変
化に応じてフラップ2を素早く制御できるので、急加速
時の船体1を安定化できる。また、急加速時以外は制御
頻度が下がりフラップ2を鈍く制御するので、油圧回路
の油温上昇も防ぐことができる。
フラップ2の制御を停止させるので、船体1が安定しな
い状態でフラップ2を動かさないため、急減速時の船体
1を安定化できる。
ピッチ角Poを複数設定でき、このうちの一つを選択で
きるので、好みに応じた航行が可能となる。
度に応じてピッチ角センサの検出ピッチ角を補正して、
ピッチ角センサ自体が加速度の変化により受ける影響を
取り除き、この補正したピッチ角と船速に応じた目標ピ
ッチ角との偏差に基づいて、フラップを制御するように
したので、船体の姿勢をより安定化できる。
げ、船体のピッチ角の変化に素早く応答するようにフラ
ップを制御するので、加速時の船体の揺れを防止でき
る。
ない状態ではフラップの制御を停止するので、急減速の
船体の揺れを防止することができる。
の一つを選択できるので、長距離航行等の航行条件や操
船者の好みにあった航行が可能となる。
ップ
ャート
チャート
ート
Claims (4)
- 【請求項1】 船尾に上下方向に揺動可能なフラップを
取り付け、このフラップの角度を変化させるフラップ駆
動手段と、船速を検出する速度センサと、船のピッチ角
を検出するピッチ角検出センサと、船速に応じて目標ピ
ッチ角を求める目標ピッチ角マップ手段と、前記船速か
ら加速度を求める加速度演算手段と、加速度に応じてピ
ッチ角検出センサにより検出されるピッチ角を補正し補
正ピッチ角を求める検出ピッチ角補正手段と、前記目標
ピッチ角と前記補正ピッチ角とに応じて前記フラップ駆
動手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする
モータボートのピッチ角制御装置。 - 【請求項2】 前記加速度に応じて前記フラップ駆動手
段の制御頻度を変更する制御頻度変更手段を備えたこと
を特徴とする請求項1に記載のモータボートのピッチ角
制御装置。 - 【請求項3】 前記加速度が急減速であるか否かを判定
し、急減速であるとき前記フラップ駆動手段の制御を停
止する制御停止手段を備えたことを特徴とする請求項1
に記載のモータボートのピッチ角制御装置。 - 【請求項4】 前記目標ピッチ角は複数設定でき、この
うちの何れかを選択できる選択手段を備えたことを特徴
とする請求項1に記載のモータボートのピッチ角制御装
置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0976992A true JPH0976992A (ja) | 1997-03-25 |
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