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JPH0972763A - マイクロセンサ - Google Patents

マイクロセンサ

Info

Publication number
JPH0972763A
JPH0972763A JP7229734A JP22973495A JPH0972763A JP H0972763 A JPH0972763 A JP H0972763A JP 7229734 A JP7229734 A JP 7229734A JP 22973495 A JP22973495 A JP 22973495A JP H0972763 A JPH0972763 A JP H0972763A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
sensor part
substrate
microsensor
guard
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7229734A
Other languages
English (en)
Inventor
Morimasa Uenishi
盛聖 上西
Mitsuteru Kimura
光照 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Seiki Co Ltd
Ricoh Elemex Corp
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Seiki Co Ltd
Ricoh Elemex Corp
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Seiki Co Ltd, Ricoh Elemex Corp, Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Seiki Co Ltd
Priority to JP7229734A priority Critical patent/JPH0972763A/ja
Priority to US08/708,851 priority patent/US5804720A/en
Publication of JPH0972763A publication Critical patent/JPH0972763A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F1/00Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow
    • G01F1/68Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by using thermal effects
    • G01F1/684Structural arrangements; Mounting of elements, e.g. in relation to fluid flow
    • G01F1/6845Micromachined devices

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measuring Volume Flow (AREA)
  • Testing Or Calibration Of Command Recording Devices (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 細長い薄膜状のセンサ部を基板の空洞上に位
置させたマイクロセンサを流動する流体の内部に配置し
ても、流体に浮遊する粒塊の衝突によりセンサ部が破壊
されることがないようにする。 【解決手段】 センサ部3を、その横幅と略同一径の粒
塊が衝突しても破壊されない横幅に形成し、このセンサ
部3の短手方向の両側の近傍にガード部14を設けた。
速度と比重が一定の粒塊の衝突エネルギは直径の三乗に
比例し、長さと厚さとが一定のセンサ部3の強度は横幅
に比例する。つまり、センサ部3が充分に幅狭である
と、その横幅と略同一径の粒塊が衝突しても破壊が発生
しない。大径の粒塊はガード部14に衝突するので、セ
ンサ部3が大径の粒塊の衝突により破壊されることもな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、裏側に空洞が位置
する薄膜状のセンサ部を単結晶シリコン基板の表面に形
成したマイクロセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ガスセンサ、流量センサ、湿度セ
ンサ、などのマイクロセンサが実用化されている。この
ようなマイクロセンサは、一般的に基板の表面に細長い
薄膜状のセンサ部が形成されており、このセンサ部の両
側に開口して裏側を連通する空洞が基板に形成されてい
る。このようなマイクロセンサは、細長い薄膜状のセン
サ部を空洞により基板から遊離させ、センサ部の熱容量
を小さくして感度や応答性を向上させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなマイク
ロセンサは、特性を向上させるため、細長い薄膜状のセ
ンサ部を基板から遊離させている。しかし、このような
マイクロセンサは、流動する流体の内部に配置されるた
め、流体に浮遊する粒塊の衝突によりセンサ部が破壊さ
れることがある。
【0004】例えば、特開平6-3173号公報に開示された
マイクロセンサでは、センサ部の表面に補強の被膜を形
成しているが、これでも大径の粒塊が衝突するとセンサ
部は破壊される。特開平4-5572号公報に開示されたマイ
クロセンサでは、空洞の開口を多数の短小のスリットに
より形成し、粒塊が空洞の内部に侵入することを防止し
ている。同様に、特開平2-107923号公報に開示されたマ
イクロセンサでは、空洞の開口を多数の短小のスリット
により形成し、このスリットに樹脂を充填している。こ
れらの場合、センサ部は、基板との接点が増加するので
強度が向上するが、熱容量が増大して特性が低下するこ
とになる。さらに、このような構造でも、センサ部の表
面に大径の粒塊が衝突すると、亀裂の伝播などにより破
壊が発生する。しかも、多数の短小のスリットを形成す
ることは、構造が複雑なので生産性も良好でない。
【0005】また、上述のような粒塊の衝突を防止する
ため、マイクロセンサの周囲にフィルタを配置すること
も想定できるが、ここで問題となる粒塊は直径が数百μ
m程度である。このような粒塊を排除できるフィルタは
形成が困難であり、圧力損失が大きいためにマイクロセ
ンサの特性が低下する。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
基板の表面に細長い薄膜状のセンサ部を形成し、このセ
ンサ部の両側に開口して裏側を連通する空洞を前記基板
に形成し、流動する流体の内部に配置されるマイクロセ
ンサにおいて、前記センサ部を、その長手方向と直交す
る横幅と略同一径の粒塊が衝突しても破壊されない横幅
に形成し、このセンサ部の短手方向の両側の近傍にガー
ド部を設けた。このため、センサ部は、その横幅と略同
一径の粒塊が衝突しても破壊されず、これより大径の粒
塊はガード部に衝突するので、センサ部が粒塊の衝突に
より破壊されることがない。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、基板が単結晶体からなる。このため、基板
に空洞を正確な形状に簡易に形成することができる。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、空洞の開口をセンサ部と平行に細長いスリ
ット状に形成し、この開口を介して前記センサ部と対向
する基板の表面部分によりガード部を形成した。このた
め、ガード部は、専用の部品の付加などを必要とするこ
となく単純な構造で強固な形成される。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、ガード部をセンサ部の表面より上方に設け
た。このため、大径の粒塊がセンサ部に衝突することが
ない。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、ガード部をセンサ部の長手方向の両端より
外側まで形成した。このため、センサ部と基板との接続
部分もガード部により保護される。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発
明において、センサ部の表面に補強の被膜を形成した。
このため、センサ部の強度が向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第一の形態を図1
及び図2に基づいて以下に説明する。まず、ここでマイ
クロセンサとして例示する流量センサ1は、感光性ガラ
スからなる基板2を有しており、この基板2の表面に、
細長い薄膜状のセンサ部3が形成されている。このセン
サ部3の裏側には空洞4が形成されており、この空洞4
の開口5が前記センサ部3の両側に形成されている。つ
まり、前記空洞4は、流体(図示せず)の流動方向に連
通するトンネル状に形成されており、前記センサ部3
は、流体の流動方向と直交する架橋構造として形成され
ている。
【0013】このセンサ部3は、SiO2 やTa25
の絶縁層6により形成された架橋構造の支持部7と、こ
の支持部7上に形成された発熱抵抗体8及び測温抵抗体
9,10と、これらを被覆する保護層11とからなる。
前記発熱抵抗体8と前記測温抵抗体9,10とは、流体
の流動方向と直角に細長く形成されており、流体の流動
方向において、前記測温抵抗体9、前記発熱抵抗体8、
前記測温抵抗体10の順番に配置されている。前記抵抗
体8〜10の電極12は、前記センサ部3の長手方向の
流体より外側に形成されており、前記保護層11の開口
孔13を介して露出している。
【0014】前記センサ部3は、流量センサ1の実際の
使用環境を考慮して、その長手方向と直交する横幅と略
同一径の粒塊が衝突しても破壊されない横幅に形成され
ている。このことを以下に詳述する。まず、流量センサ
1は、その使用環境に対応した仕様に製作されるので、
その設計時点で使用環境が調査される。つまり、流量セ
ンサ1が配置される流体の最大の流速や、この流体に浮
遊する粒塊の種類などが予想できるので、この粒塊の最
大の比重も想定することができる。
【0015】このように流体の流速と粒塊の比重とが判
明している場合、センサ部3に衝突する粒塊のエネルギ
は質量に比例し、この質量は直径の三乗に比例する。一
方、前記センサ部3は、その厚さや長さや材料特性が一
定とすると、その強度は横幅に比例する。つまり、前記
センサ部3の横幅と粒塊の直径とが同一の場合、この数
値が所定の臨界点より小さいと、粒塊の衝突により前記
センサ部3が破壊されないので、このような横幅に前記
センサ部3は形成されている。
【0016】そして、このようなセンサ部3の両側に形
成された前記空洞4の開口5は、前記センサ部3と平行
に細長いスリット状に形成されているので、この開口5
を介して前記センサ部3の近傍に位置する前記基板2の
表面部分によりガード部14が形成されている。
【0017】このような構成において、流量センサ1
は、例えば、流体である空気が流動する空調ダクトの内
部などに配置され、その流量の測定に利用される。この
ような流量センサ1により流体の流量を測定する場合、
一定電圧の印加により発熱抵抗体8を発熱させ、測温抵
抗体9,10の抵抗値の変化の比率を検出する。
【0018】この時、流体が流動しないと、発熱抵抗体
8の発熱は周囲に静止した流体により測温抵抗体9,1
0に均等に伝播されるため、測温抵抗体9と測温抵抗体
10とに温度差が発生しない。このため、測温抵抗体
9,10の抵抗値の比率は変化しないので、検出回路に
より検出される流体の流量や流速は“0”となる。
【0019】一方、流体が流動すると、測温抵抗体9
は、外部から流入する流体により冷却され、測温抵抗体
10は、発熱抵抗体8から流動してくる流体により加熱
される。このため、測温抵抗体9と測温抵抗体10とに
は、流体の流量に対応した温度差が発生するので、この
温度差に従って測温抵抗体9,10の抵抗値の比率が変
化することになり、検出回路により流体の流量や流速が
検出される。
【0020】このように流量センサ1は流動する流体の
内部に配置されるので、その流体に浮遊する粒塊がセン
サ部3に衝突することがある。しかし、このセンサ部3
は、前述のように充分に小さい横幅に形成されているの
で、その横幅と略同一径の粒塊が衝突しても破壊されな
い。そして、その横幅より大径の粒塊がセンサ部3に衝
突する場合、この粒塊はガード部14にも衝突するの
で、このガード部14との衝突によりエネルギが緩和さ
れてセンサ部3に破壊が発生しない。
【0021】つまり、上述した流量センサ1は、その使
用環境において各種サイズの粒塊がセンサ部3に衝突し
ても、このセンサ部3に破壊が発生せず耐久性が良好で
ある。しかも、上述のようなガード部14は、空洞4の
開口5をスリット状に形成することにより、基板2の表
面部分により形成されているので、専用の部品の付加な
どを必要とせず、単純な構造で強固に形成されている。
【0022】ここで、上述のような流量センサ1の製作
方法を、以下に簡略に説明する。まず、感光性ガラスか
らなる基板2を空洞4のパターンに露光し、この表面に
SiO2 の絶縁層6と金属薄膜とをスパッタリング法に
より順番に堆積させる。この金属薄膜をフォトリソグラ
フィーとエッチングとにより発熱抵抗体8と測温抵抗体
9,10との形状にパターニングし、SiO2 の絶縁層
6をフォトリソグラフィーと異方性エッチングとにより
支持部7の形状にパターニングする。この場合、支持部
7の両側には、基板2が空洞4の開口5の形状に露出す
るので、この開口5から基板2を異方性エッチングし、
支持部7の裏側に空洞4を形成する。
【0023】なお、ここではマイクロセンサとして流量
センサ1を例示したが、本発明は上記した流量センサ1
に限定されるものではなく、このような構造にガスセン
サや湿度センサなどを形成することも可能である。
【0024】また、図3に示すように、マイクロセンサ
である流量センサ15のセンサ部3の強度を改善するた
め、そのセンサ部3の表面に補強の被膜16を追加する
ことも可能である。このような流量センサ15は、一般
的な使用では表面温度が 100(℃)程度までしか上昇しな
いので、ポリイミドにより簡易に絶縁性で高強度の被膜
16を形成することができ、この場合は保護層11を省
略することも可能である。なお、耐熱性などが必要な場
合には被膜16を金属により形成することが好ましい
が、この場合は絶縁性の保護層11が必要である。
【0025】また、ここでは細長い薄膜状のセンサ部3
が架橋構造に形成されていることを例示したが、図4に
示すように、マイクロセンサである流量センサ17のセ
ンサ部18を片持梁構造に形成することも可能である。
【0026】さらに、図5に示すように、マイクロセン
サである流量センサ19の基板20を、単結晶体である
単結晶シリコンにより形成することも可能である。この
場合、単結晶シリコンは、(100)(110)(11
1)の結晶面を有するが、これらの結晶面に対するエッ
チングの進行速度は“(100)>(110)≫(11
1)”の関係にある。そこで、図5に示すように、基板
20の単結晶シリコンの結晶面の方向を適正に選択すれ
ば、図6に示すように、異方性エッチングにより空洞2
1が簡易に形成される。
【0027】このような流量センサ19の製作方法を、
図6に基づいて以下に簡略に説明する。まず、図5に示
すように、表面に(100)面が位置する単結晶シリコ
ンの基板20を用意し、この表面にAlの金属薄膜をス
パッタリング法により堆積させる。この金属薄膜をフォ
トリソグラフィーとエッチングとによりパターニング
し、図6(a)に示すように、基板20の〈110〉軸
に長辺と短辺とが平行な長方形のAlの薄膜層22を形
成する。図6(b)に示すように、この表面に絶縁層6
と金属薄膜とをスパッタリング等で順番に成膜し、この
金属薄膜をパターニングして発熱抵抗体8と測温抵抗体
9,10とを形成する。このような形成後に基板20の
表面の全域を保護層11で被覆し、この表面からAlの
薄膜層22の両側まで連通する開口を形成する。
【0028】このような状態でKOH溶液による異方性
エッチングを実行すると、最初にAlの薄膜層22が溶
解し、図6(c)に示すように、この下方に位置する単
結晶シリコンの基板20に空洞21が形成される。この
ように形成される空洞21の底面には、単結晶シリコン
の(111)面が位置するので、これは基板20の表面
に対して“54.7°”に傾斜した二面となる。
【0029】このように流量センサ19を製作すると、
空洞21を正確な形状に簡易に形成することができるの
で、製品の誤差を改善することができる。さらに、感光
性ガラスのように加工に特別の設備を必要としないの
で、流量センサ19の生産性を向上させることができ
る。
【0030】つぎに、本発明の実施の第二の形態を図7
及び図8に基づいて以下に説明する。なお、ここでマイ
クロセンサとして例示するガスセンサ31に関し、前述
した流量センサ1と同一の部分は、同一の名称及び符号
を利用して詳細な説明は省略する。
【0031】まず、ここで例示するガスセンサ31で
は、図7に示すように、センサ部32が発熱抵抗体8と
酸化錫からなるガス検出体33とを有しており、図8に
示すように、このガス検出体33は、保護層11の表面
に位置して外方に露出している。
【0032】このセンサ部32は、ガスセンサ31の実
際の使用環境を考慮して、その横幅と略同一径の粒塊が
衝突しても破壊されない横幅に形成されている。このセ
ンサ部32の両側の近傍には、空洞4の開口5を介して
対向する基板2の表面部分によりガード部34が形成さ
れているが、このガード部34は、フォトレジストの厚
膜35によりセンサ部32の表面より上方に追加されて
いる。この厚膜35は、図7に示すように、前記センサ
部32と同一長さに形成されており、図8に示すよう
に、その上面は前記センサ部32より上方に位置してい
る。
【0033】このような構成において、ガスセンサ31
は、ガス管の周囲などに配置され、ガス漏れの検知に利
用される。このようなガスセンサ31により流体である
ガスを検知する場合、発熱抵抗体8によりガス検出体3
3を常時加熱しておき、ガス検出体33の電気抵抗の変
化を監視する。このような状態において、もしも雰囲気
にガスが混入すると、加熱された酸化錫からなるガス検
出体33はガスを良好に吸着し、電気抵抗が変化するの
で、この抵抗変化によりガスの発生が検知される。
【0034】このようにガスセンサ31が検出するガス
や周囲の雰囲気も流動するので、このような流体に浮遊
する粒塊がセンサ部32に衝突することがある。しか
し、このセンサ部32は、前述のように充分に小さい横
幅に形成されているので、その横幅と略同一径の粒塊が
衝突しても破壊されない。そして、センサ部32の横幅
より大径の粒塊は、その表面より突出したガード部34
に衝突してセンサ部32には衝突しないので、このセン
サ部32に破壊が発生しない。
【0035】つまり、上述したガスセンサ31は、その
使用環境において各種サイズの粒塊が衝突しても、その
センサ部32に破壊が発生せず耐久性が良好である。特
に、大径の粒塊がセンサ部32に衝突することが無いの
で、その耐久性は極めて良好である。
【0036】なお、ここではマイクロセンサとしてガス
センサ31を例示したが、上述のような構造に流量セン
サや湿度センサなどを形成することも可能である。同様
に、このようなガスセンサ31のセンサ部32の強度を
改善するため、そのセンサ部32の表面に補強の被膜を
追加することも可能である。また、ここでは細長い薄膜
状のセンサ部32が架橋構造に形成されていることを例
示したが、このようなセンサ部32を片持梁構造に形成
することも可能である。さらに、このようなガスセンサ
31の基板2を、単結晶体である単結晶シリコンにより
形成することも可能である。
【0037】また、図9に示すように、上述のようなガ
スセンサ36において、厚膜37により基板2の上方に
設けたガード部38を、センサ部32の長手方向の両端
より外側まで形成することも可能である。この場合、セ
ンサ部32と基板2との接合部分が良好に保護されるの
で、より良好にセンサ部3の破壊を防止することができ
る。特に、センサ部32と基板2との接続部分は、セン
サ部32の中央部分などに比較して弾発性が低く、粒塊
の衝突により亀裂が発生する可能性が高いので、上述の
ようなガード部38による両端の保護は効果的である。
【0038】さらに、図10に示すように、上述のよう
なガスセンサ39において、厚膜40により基板2の上
方に設けたガード部41を、センサ部32の長手方向の
両端より外側まで形成して環状に連結することも可能で
ある。この場合、センサ部32がガード部41により全
周方向から包囲されるので、より良好にセンサ部32を
保護して破壊を防止することができる。
【0039】つぎに、本発明の実施の第三の形態を図1
1に基づいて以下に説明する。ここでマイクロセンサと
して例示する流量センサ51では、センサ部3の両側の
近傍には基板2の表面部分によりガード部14が形成さ
れており、厚膜52により形成されたガード部53がセ
ンサ部3の両端近傍に制限されている。
【0040】このような構成において、上述した流量セ
ンサ51は、センサ部3の中央部分が基板2のガード部
14により保護され、両端部分が厚膜52のガード部5
3により保護される。
【0041】このようなガード部53はセンサ部3の表
面より上方に突出しているので、基板2の表面の流体の
流動を阻害する。そして、流量センサ51はセンサ部3
の表面を流体が良好に流動する必要があるが、厚膜52
のガード部53はセンサ部3の中央部部の両側には位置
しないので、このセンサ部3は流体の流量を良好に検出
することができる。
【0042】なお、図12及び図13に示すように、マ
イクロセンサである流量センサ54のように、センサ部
3の両端より外側の両側にボンディングパッド55を形
成し、これらのボンディングパッド55の表面にボンデ
ィングワイヤ56を張架することも可能である。このよ
うなボンディングワイヤ56からなるガード部57は、
センサ部3の表面より上方に位置すると共に、センサ部
3の両端より外側まで連続するが、流体の流動を阻害す
ることがない。
【0043】ボンディングワイヤ56は強度が低いの
で、センサ部3に大径の粒塊が衝突することを完全には
防止できないが、このような場合でも粒塊の衝突を弾発
的に緩和することができ、最終的には基板2のガード部
14によりセンサ部3が保護される。
【0044】なお、ボンディングパッド55はセンサ部
3の電極12と同一の設備で形成することができ、ボン
ディングワイヤ56は電極12の配線と同一の設備で同
時に張架することができるので、上述した流量センサ5
4は生産性も良好である。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、センサ部を、そ
の長手方向と直交する横幅と略同一径の粒塊が衝突して
も破壊されない横幅に形成し、このセンサ部の短手方向
の両側の近傍にガード部を設けたことにより、センサ部
は、その横幅と略同一径の粒塊が衝突しても破壊され
ず、これより大径の粒塊はガード部に衝突するので、セ
ンサ部が粒塊の衝突により破壊されることが防止され、
マイクロセンサの耐久性を改善することができる。
【0046】請求項2記載の発明では、基板が単結晶体
からなることにより、基板に空洞を正確な形状に簡易に
形成することができるので、マイクロセンサの生産性と
製品誤差とを改善することができる。
【0047】請求項3記載の発明では、空洞の開口をセ
ンサ部と平行に細長いスリット状に形成し、この開口を
介してセンサ部と対向する基板の表面部分によりガード
部を形成したことにより、ガード部は、専用の部品の付
加などを必要とすることなく単純な構造で強固な形成さ
れるので、耐久性が良好なマイクロセンサを良好な生産
性で製作することができる。
【0048】請求項4記載の発明では、ガード部をセン
サ部の表面より上方に設けたことにより、大径の粒塊が
センサ部に衝突することがないので、さらにマイクロセ
ンサの耐久性を改善することができる。
【0049】請求項5記載の発明では、ガード部をセン
サ部の長手方向の両端より外側まで形成したことによ
り、センサ部と基板との接続部分もガード部により保護
されるので、さらにマイクロセンサの耐久性を改善する
ことができる。
【0050】請求項6記載の発明では、センサ部の表面
に補強の被膜を形成したことにより、センサ部の強度が
向上するので、さらにマイクロセンサの耐久性を改善す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマイクロセンサの実施の第一の形態で
ある流量センサを示す平面図である。
【図2】流量センサを示す縦断正面図である。
【図3】第一の変形例を示す平面図である。
【図4】第二の変形例を示す縦断正面図である。
【図5】第三の変形例を示す平面図である。
【図6】流量センサの製造工程を示す縦断正面図であ
る。
【図7】本発明のマイクロセンサの実施の第二の形態で
あるガスセンサを示す平面図である。
【図8】ガスセンサを示す縦断正面図である。
【図9】第一の変形例を示す平面図である。
【図10】第二の変形例を示す平面図である。
【図11】本発明のマイクロセンサの実施の第三の形態
である流量センサを示す平面図である。
【図12】一変形例を示す平面図である。
【図13】流量センサを示す縦断正面図である。
【符号の説明】
1,15,17,19,31,36,39,51,54
マイクロセンサ 2,20 基板 3,18,32 センサ部 4,21 空洞 5 開口 14,34,38,41,53,57 ガード部 16 被膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 光照 宮城県多賀城市高崎3−7−2

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の表面に細長い薄膜状のセンサ部を
    形成し、このセンサ部の両側に開口して裏側を連通する
    空洞を前記基板に形成し、流動する流体の内部に配置さ
    れるマイクロセンサにおいて、前記センサ部を、その長
    手方向と直交する横幅と略同一径の粒塊が衝突しても破
    壊されない横幅に形成し、このセンサ部の短手方向の両
    側の近傍にガード部を設けたことを特徴とするマイクロ
    センサ。
  2. 【請求項2】 基板が単結晶体からなることを特徴とす
    る請求項1記載のマイクロセンサ。
  3. 【請求項3】 空洞の開口をセンサ部と平行に細長いス
    リット状に形成し、この開口を介して前記センサ部と対
    向する基板の表面部分によりガード部を形成したことを
    特徴とする請求項1記載のマイクロセンサ。
  4. 【請求項4】 ガード部をセンサ部の表面より上方に設
    けたことを特徴とする請求項3記載のマイクロセンサ。
  5. 【請求項5】 ガード部をセンサ部の長手方向の両端よ
    り外側まで形成したことを特徴とする請求項4記載のマ
    イクロセンサ。
  6. 【請求項6】 センサ部の表面に補強の被膜を形成した
    ことを特徴とする請求項1記載のマイクロセンサ。
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