JPH0970288A - 新規なアルカリホスファターゼ - Google Patents
新規なアルカリホスファターゼInfo
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- JPH0970288A JPH0970288A JP8000953A JP95396A JPH0970288A JP H0970288 A JPH0970288 A JP H0970288A JP 8000953 A JP8000953 A JP 8000953A JP 95396 A JP95396 A JP 95396A JP H0970288 A JPH0970288 A JP H0970288A
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Abstract
ホスファターゼを提供する。 【構成】pH7.5、60℃処理で少なくとも30分間
安定であり、基質に対するKm値が低いアルカルホスフ
ァターゼおよびバチルス属細菌から該酵素を製造する方
法ならびに標識として該酵素を使用する試料中のリガン
ドを検出する方法およびその試薬。
Description
がよい新規なアルカリホスファターゼおよびその製造法
ならびに該酵素を標識として使用する試料中のリガンド
の検出法およびその試薬に関する。
知られており、様々な成分が混在する中で、ある特定の
微量の成分を特異的に測定する場合には、生化学的親和
性を利用した分析法が用いられている。例えばグルコー
スや尿酸等、体液中に10-2mole/Lオーダー以上
の濃度で存在する成分に対しては、該成分を基質とする
酵素反応を利用する検出法が多く使用され、酵素の基質
とならないより高分子量の成分や、より低濃度の成分を
測定しようとする場合には、各成分の親和性、例えば抗
原−抗体、ホルモン−ホルモンレセプター、核酸−核酸
等、より親和性の高いものを利用することが一般的であ
る。これらの親和性を利用する検出法では、一方の親和
性成分を標識して検出することが多くの場合、必要であ
る。その一つとし、標識として放射性物質(RI)を用
いる方法が、検出感度の面で優れており、従来から使用
されてきた。しかし、特殊な放射性物質を取り扱う施設
や測定装置を必要とすることから、近年は、酵素でもっ
て一方の親和性成分を標識し、親和性により結合した標
識もしくは結合しなかった標識の酵素活性を測定するこ
とにより、他方の親和性成分を定量する方法が用いられ
ている。
質から蛍光法用基質、更には発光用基質に変えることに
より飛躍的に検出感度の向上が図られている。標識用酵
素が備える条件として、一般的に高純度、安定性が高
い、ターンオーバーが高い、標識しやすい官能基を持
つ、基質に対するKm値が低い、バックグランドが低
い、検出に適した基質がある等が挙げられる。用いられ
ている酵素の種類としてはアルカリホスファターゼ、β
−ガラクトシダーゼ、グルコースオキシダーゼ、グルコ
ース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ、ペルオキシダー
ゼ、β−ラクタマーゼ、グルコアミラーゼ、リゾチーム
等が挙げられるが、この中でアルカリホスファターゼが
もつ大きな利点は、バックグランドが他の酵素より低い
ことおよび検出に適した基質であることなどである。
カルホスファターゼの基質としては、p−ニトロフェニ
ルリン酸、5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリルリ
ン酸、4−メチルウンベリフェリルリン酸、ジオキセタ
ン発光基質(PPD、AMPPDなど)が従来から使用
されている。これらの基質とアルカリホスファターゼと
の反応により生じた可視光線、蛍光、発光を測定するこ
とにより、生体物質の量が測定できる。
スファターゼとしては、仔牛小腸由来のものが挙げら
れ、最も汎用されている。仔牛小腸由来のアルカリホス
ファターゼは、比活性3,000U/mg以上を有すこ
と、糖鎖を有しているため、過ヨウ素酸法で標識できる
ことより、他起源の酵素より優れているとされている。
しかし、その一方で、安定性に乏しいこと、および有し
ている糖鎖のためにバックグラウンドが生じることも知
られている(Besman,M.,Coleman,J.E.,J.Biol.Chem.,26
0,1190(1985),特開昭60-180584 号公報)。また、大腸
菌由来アルカリホスファターゼは安定性が良く、純度の
高い標品を容易に入手できるが、比活性が60U/mg
と低く、標識用酵素に適さず、分子生物学における脱リ
ン酸化用酵素として使用されているに過ぎない(Reid,
R.W.,Wilson,I.B. in "The Enzymes", 3rd Ed.373(197
1))。これらの酵素を改善するため、部位特異的変異に
より大腸菌アルカリホスファターゼのアミノ酸を置換
し、比活性を向上させる試みがある(特開平4-349881号
公報)。しかし、ここで得られた変異アルカリホスファ
ターゼは、比活性において3.9倍の上昇が得られたの
みであり、仔牛小腸由来のものに匹敵しない。
スファターゼを獲得しようとする試みもあり、好アルカ
リ性バチルス・エスピー(Bacillus.sp.)由来の酵素(M,
Nomoto et al.,Agric.Biol.Chem.,52(7),1643(1988))や
バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)
由来の酵素に関する報告(Hulett,F.M.,J.Gen.Microbio
l.,132,2387(1986))がある。しかしながら、前者は比活
性が1650U/mgであって、仔牛小腸由来酵素の比
活性に匹敵するとはいい難い。また後者は比活性が21
15.9U/mgながら、その酵素活性測定は55℃に
おいてであり、実用的な37℃では、その7割以下であ
ると予想されるデータが示されている(Hulett,F.M. et
al.,Biochemistry,10(8),1364(1971))。
安定性が高く、しかも仔牛小腸由来酵素程度の比活性を
有するアルカリホスファターゼを微生物から得ることが
求められていた。
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、バチルス(Baci
llus)属に属する細菌から、熱安定性に優れ、かつ比活
性の高いアルカリホスファターゼを見いだし、本発明を
完成するに至った。
するアルカリホスファターゼである。 1.次の反応を触媒する。 オルソリン酸モノエステル + H2 O → アルコー
ル + オルソリン酸 2.活性化および安定化剤:Mg++およびCo++ 3.熱安定性:pH7.5、60℃処理で少なくとも3
0分間安定 熱安定性において、「安定」とは、残存活性が80%以
上であることを意味する。 4.比活性:少なくとも2,300U/mg 5.糖鎖を有さない。 6.分子量:140,000〜150,000(ゲルろ
過法) 65,000〜67,000(SDS−PAGE)
的性質を有するアルカリホスファターゼである。 1.次の反応を触媒する。 オルソリン酸モノエステル + H2 O → アルコー
ル + オルソリン酸 2.活性化および安定化剤:Mg++およびCo++ 3.熱安定性:60℃以下(pH7.5、30分間) 4.至適温度:60℃以上 5.安定pH:pH6〜9(25℃、16時間) 6.至適pH:pH9〜10 7.比活性:少なくとも2,300U/mg 8.糖鎖を有さない。 9.Km値:0.34mM(p−ニトロフェニルリン酸
に対する) 10.分子量:140,000〜150,000(ゲル
ろ過法) 65,000〜67,000(SDS−PAGE) 11.基質特異性:p−ニトロフェニルリン酸、4−メ
チルウンベリフェリルリン酸、NADP、DL−α−グ
リセロリン酸、β−グリセロリン酸、フェニルリン酸、
フォスフォエタノールアミン、グルコース−6−リン酸
に作用する。
を有するアルカリホスファターゼである。 1.次の反応を触媒する。 オルソリン酸モノエステル + H2 O → アルコー
ル + オルソリン酸 2.活性化および安定化剤:Mg++およびCo++ 3.熱安定性:60℃以下(pH7.5、30分間) 4.至適温度:60℃以上 5.安定pH:pH6〜9(25℃、16時間) 6.至適pH:pH9〜10 7.比活性:少なくとも2,300U/mg 8.糖鎖を有さない。 9.Km値:0.26mM(p−ニトロフェニルリン酸
に対する) 10.分子量:140,000〜150,000(ゲル
ろ過法) 65,000〜67,000(SDS−PAGE) 11.基質特異性:p−ニトロフェニルリン酸、4−メ
チルウンベリフェリルリン酸、NADP、DL−α−グ
リセロリン酸、β−グリセロリン酸、フェニルリン酸、
フォスフォエタノールアミン、グルコース−6−リン酸
に作用する。
を有するアルカリホスファターゼである。 1.次の反応を触媒する。 オルソリン酸モノエステル + H2 O → アルコー
ル + オルソリン酸 2.活性化および安定化剤:Mg++およびCo++ 3.熱安定性:70℃以下(pH7.5、30分間) 4.至適温度:60℃以上 5.安定pH:pH6〜9(25℃、16時間) 6.至適pH:pH9.5〜10 7.比活性:少なくとも2,300U/mg 8.糖鎖を有さない。 9.Km値:0.28mM(p−ニトロフェニルリン酸
に対する) 10.分子量:140,000〜150,000(ゲル
ろ過法) 65,000〜67,000(SDS−PAGE) 11.基質特異性:p−ニトロフェニルリン酸、4−メ
チルウンベリフェリルリン酸、NADP、DL−α−グ
リセロリン酸、β−グリセロリン酸、フェニルリン酸、
フォスフォエタノールアミン、グルコース−1−リン
酸、グルコース−6−リン酸に作用する
学的性質を有するアルカリホスファターゼ生産能を有す
る菌株を培地に培養し、培養物よりアルカリホスファタ
ーゼを採取することを特徴とするアルカリホスファター
ゼの製造法である。
有するアルカリホスファターゼを使用することを特徴と
する試料中のリガンドを検出する方法である。 1.次の反応を触媒する。 オルソリン酸モノエステル + H2 O → アルコー
ル + オルソリン酸 2.活性化および安定化剤:Mg++およびCo++ 3.熱安定性:pH7.5、60℃処理で少なくとも3
0分間安定 4.比活性:少なくとも2,300U/mg 5.糖鎖を有さない。 6.分子量:140,000〜150,000(ゲルろ
過法) 65,000〜67,000(SDS−PAGE)
有するアルカリホスファターゼで直接的または間接的に
標識されたリガンドに対する特異的結合物質または (i
i) リガンドに対する特異的結合物質および下記理化学
的性質を有するアルカリホスファターゼで標識されたリ
ガンド、および(iii) アルカリホスファターゼ測定試薬
を含有する生体試料中のリガンド検出試薬である。 1.次の反応を触媒する。 オルソリン酸モノエステル + H2 O → アルコー
ル + オルソリン酸 2.活性化および安定化剤:Mg++およびCo++ 3.熱安定性:pH7.5、60℃処理で少なくとも3
0分間安定 4.比活性:少なくとも2,300U/mg 5.糖鎖を有さない。 6.分子量:140,000〜150,000(ゲルろ
過法) 65,000〜67,000(SDS−PAGE)
たはビオチン化合物を結合するリガンドに対して特異的
な親和性を有する物質および(ii)ビオチン化合物また
はアビジン化合物を結合する下記理化学的性質を有する
アルカリホスファターゼおよび(iii) アルカリホスファ
ターゼを測定する物質を含有する生体試料中のリガンド
検出試薬である。 1.次の反応を触媒する。 オルソリン酸モノエステル + H2 O → アルコー
ル + オルソリン酸 2.活性化および安定化剤:Mg++およびCo++ 3.熱安定性:pH7.5、60℃処理で少なくとも3
0分間安定 4.比活性:少なくとも2,300U/mg 5.糖鎖を有さない。 6.分子量:140,000〜150,000(ゲルろ
過法) 65,000〜67,000(SDS−PAGE)
有するアルカリホスファターゼを使用することを特徴と
する試料中のリガンドを定量する方法である。 1.次の反応を触媒する。 オルソリン酸モノエステル + H2 O → アルコー
ル + オルソリン酸 2.活性化および安定化剤:Mg++およびCo++ 3.熱安定性:pH7.5、60℃処理で少なくとも3
0分間安定 4.比活性:少なくとも2,300U/mg 5.糖鎖を有さない。 6.分子量:140,000〜150,000(ゲルろ
過法) 65,000〜67,000(SDS−PAGE)
有するアルカリホスファターゼを使用することを特徴と
する試料中の核酸配列決定法である。 1.次の反応を触媒する。 オルソリン酸モノエステル + H2 O → アルコー
ル + オルソリン酸 2.活性化および安定化剤:Mg++およびCo++ 3.熱安定性:pH7.5、60℃処理で少なくとも3
0分間安定 4.比活性:少なくとも2,300U/mg 5.糖鎖を有さない。 6.分子量:140,000〜150,000(ゲルろ
過法) 65,000〜67,000(SDS−PAGE)
を有するアルカリホスファターゼを産生するものであれ
ば、動物、植物、微生物など如何なる起源のものを用い
ても良い。好ましくは、上記性質を有するアルカリホス
ファターゼを産生しうるバチルス(Bacillus)属細菌で
あって、好適な例としてはバチルス・バディウス(Baci
llus badius)TE3592(FREM BP−532
9)およびバチルス・バディウス(Bacillus badius)T
E3593(FERM BP−5330)、バチルス・
バディウス(Bacillus badius)TE3597(FERM
BP−5120)が挙げられる。なお、バチルス・バ
ディウスTE3592およびバチルス・バディウスTE
3593は、滋賀県伊香郡余呉町の土壌より分離した菌
株であり、バチルス・バディウスTE3597は福井県
武生市の土壌より分離した菌株であり、その菌学的性質
は以下の通りである。
として長谷川武治編著、改訂版「微生物の分類と同定」
学会出版センター(1985年)によって行った。また
分類同定の基準として「バージェーズ・マニュアル・オ
ブ・システマティック・バクテリオロジー」(1984
年)を参考にした。
と、菌体外DNaseの産生で異なるが、いずれもグラ
ム染色性不定で胞子形成能のある好気性桿菌であること
よりバチルス(Bacillus)属に属するとみなされる。ま
たバチルス属中では芽胞が楕円形でふくらまないこと、
D−グルコースより酸を生成しないこと、ゼラチンを分
解するが、澱粉を分解しないことを考えると、いずれも
バチルス・バディウス(Bacillus badius)に属すると考
えられ、それぞれバチルス・バディウス(Bacillus bad
ius)TE3592、バチルス・バディウス(Bacillus b
adius)TE3593およびバチルス・バディウス(Baci
llus badius)TE3597と命名した。これらの菌はそ
れぞれ微生物寄託番号FERM BP−5329および
FERMBP−5330、FERM BP−5120と
して寄託されている。
記アルカリホスファターゼ生産菌を栄養培地に培養し、
該培養物からアルカリホスファターゼを採取する。アル
カリホスファターゼ生産菌の培養にあたって使用する培
地としては、使用菌株が資化しうる炭素源、窒素源、無
機物、その他必要な栄養素を適量含有するものであれ
ば、合成培地、天然培地いずれも使用できる。炭素源と
しては、例えばグルコース、グリセロール等が使用され
る。窒素源としては、例えばペプトン類、肉エキス、酵
母エキス等の窒素含有天然物や、塩化アンモニウム、ク
エン酸アンモニウム等の無機窒素含有化合物が使用され
る。無機物としては、リン酸カリウム、リン酸ナトリウ
ム、硫酸マグネシウム等が使用される。またアルカリホ
スファターゼの生産誘導として、リン酸濃度を低くして
おくことが望ましい。
培養で行う。培養温度は20〜40℃、好ましくは25
〜37℃、培養pH5〜11の範囲で、好ましくは6〜
10に制御するのが良い。これら以外の条件下でも使用
する菌株が生育すれば実施できる。培養期間は通常1〜
7日で生育し、菌体内および菌体外にアルカリホスファ
ターゼが生産蓄積される。
精製法を用いれば良い。例えば、菌体除去後の培地を、
硫安やぼう硝などの塩析法、塩化マグネシウムや塩化カ
ルシウムなどの金属凝集法、プロタミンやポリエチレン
イミンなどの凝集法、さらにはDEAE(ジエチルアミ
ノエチル)−セルロース、CM(カルボキシメチル)−
セファロースなどのイオン交換クロマト法などにより精
製することができる。またこれらの方法で得られた粗酵
素液や精製酵素液は、例えば、スプレードライや凍結乾
燥により粉末化できる。さらには適当な担体に固定化し
て固定化酵素として使用できる。
性測定法を示す。 まず下記反応混液をキュベットに調製し、37℃で約5分予備加温する。 3.00ml 0.1mM CoCl2 および0.5mM MgCl2 を含む 1M ジエタノールアミン緩衝液、pH9.8 0.05ml 0.67M p−ニトロフェニルリン酸溶液 次に、酵素溶液0.05mlを加え、緩やかに混和後、
水を対照に37℃で制御された分光光度計で405nm
の吸光度変化を3〜4分間記録し、その初期直線部分か
ら1分間当たりの吸光度変化を求める。盲検は反応混液
に酵素溶液の代わりに酵素希釈液(0.05mM Co
Cl2 および0.05mM MgCl2を含む50mM
トリス塩酸緩衝液、pH7.5)を加え、上記同様に
操作を行って1分間当りの吸光度を求めた。上記条件下
で1分間に1マイクロモルのp−ニトロフェノールを生
成する酵素量を1単位(U)とする。
とは、試料中のリガンドとリガンドに対して特異的な親
和性を有する物質との親和性反応を利用するものであ
り、該反応により結合した物質に結合するアルカリホス
ファターゼ活性を測定するか、あるいは結合しなかった
アルカリホスファターゼ活性を測定する方法である。
は、抗原、抗体、ホルモン、ホルモンレセプターまたは
核酸などが例示される。リガンドとリガンドに対して特
異的な親和性を有する物質との親和性反応としては、抗
原抗体反応、ホルモン−ホルモンレセプター反応、核酸
ハイブリダイゼーション反応などがある。
は、上記理化学的性質を有するアルカリホスファターゼ
であれば、いずれの起源のものを用いても良い。好適な
ものとしては、バチルス(Bacillus)属のアルカリホスフ
ァターゼなどがある。例えばバチルス・バディウス(Bac
illus badius) TE3492、バチルス・バディウス(B
acillus badius) TE3493、バチルス・バディウス
(Bacillus badius) TE3497のアルカリホスファタ
ーゼが例示される。
TE3492のアルカリホスファターゼの理化学的性質
は、以下の通りである。 1.次の反応を触媒する。 オルソリン酸モノエステル + H2 O → アルコー
ル + オルソリン酸 2.基質特異性:p−ニトロフェニルリン酸、4−メチ
ルウンベリフェリルリン酸、NADP、DL−α−グル
セロリン酸、β−グリセロリン酸、フェニルリン酸、フ
ォスフォエタノールアミン、グルコース−6−リン酸に
作用する。 3.Km値:0.34mM(p−ニトロフェニルリン酸
に対する) 4.至適pH:pH9〜10 5.安定pH:pH6〜9(25℃、16時間) 6.至適温度:60℃以上 7.活性化および安定化剤:Mg2+およびCo2+ 8.比活性:少なくとも2,300U/mg 9.糖鎖を有さない。 10.熱安定性:60℃以下(pH7.5、30分間) 11.分子量:140,000〜150,000(ゲル
濾過法) 65,000〜67,000(SDS−PAGE)
TE3493のアルカリホスファターゼの理化学的性質
は、以下の通りである。 1.次の反応を触媒する。 オルソリン酸モノエステル + H2 O → アルコー
ル + オルソリン酸 2.基質特異性:p−ニトロフェニルリン酸、4−メチ
ルウンベリフェリルリン酸、NADP、DL−α−グル
セロリン酸、β−グリセロリン酸、フェニルリン酸、フ
ォスフォエタノールアミン、グルコース−6−リン酸に
作用する。 3.Km値:0.26mM(p−ニトロフェニルリン酸
に対する) 4.至適pH:pH9〜10 5.安定pH:pH6〜9(25℃、16時間) 6.至適温度:60℃以上 7.活性化および安定化剤:Mg2+およびCo2+ 8.比活性:少なくとも2,300U/mg 9.糖鎖を有さない。 10.熱安定性:60℃以下(pH7.5、30分間) 11.分子量:140,000〜150,000(ゲル
濾過法) 65,000〜67,000(SDS−PAGE)
TE3497のアルカリホスファターゼの理化学的性質
は、以下の通りである。 1.次の反応を触媒する。 オルソリン酸モノエステル + H2 O → アルコー
ル + オルソリン酸 2.基質特異性:p−ニトロフェニルリン酸、4−メチ
ルウンベリフェリルリン酸、NADP、DL−α−グル
セロリン酸、β−グリセロリン酸、フェニルリン酸、フ
ォスフォエタノールアミン、グルコース−6−リン酸に
作用する。 3.Km値:0.28mM(p−ニトロフェニルリン酸
に対する) 4.至適pH:pH9.5〜10 5.安定pH:pH6〜11(25℃、16時間) 6.至適温度:60℃以上 7.活性化および安定化剤:Mg2+およびCo2+ 8.比活性:少なくとも2,300U/mg 9.糖鎖を有さない。 10.熱安定性:60℃以下(pH7.5、30分間) 11.分子量:140,000〜150,000(ゲル
濾過法) 65,000〜67,000(SDS−PAGE)
で標識される物質としては、例えば、抗原としてはタン
パク質、核酸などの高分子物質などが挙げられる。最
近、良く用いられている抗原のエピトープ部位をデザイ
ンしたペプチドも使用することができる。また抗体とし
ては通常、使用されるもの、例えばヤギ、ウサギ、モル
モットなどに免疫して得られるポリクローナル抗体、マ
ウス腹水等のハイブリドーマから得られるモノクローナ
ル抗体、更にこれらの抗体をプロテアーゼ処理して得ら
れる抗原結合活性フラグメント(Fab’)などを使用
することができる。遺伝子組換え技術で得られるFv抗
体、一本鎖Fv抗体等、抗原結合活性を有するタンパク
質を使用することも可能である。
は、リガンドまたはリガンドに対して特異的な親和性を
有する物質のいずれか一方に結合されていることが好ま
しい。
などに標識する際に使用する方法としては、グルタルア
ルデヒド法、マレイミド法、カルビジイミド法、ピリジ
ン−ジスルフィド法などを用いることができるが、好ま
しいのはマレイミド法のように抗原、抗体や酵素の活性
を低下させない方法である。
としては、通常、1分子以上、好ましくは2分子以上結
合した酵素標識体を使用することが望ましい。
ガンド、例えば抗原または抗体とアルカリホスファター
ゼを結合した該リガンドに特異的な親和性を有する物
質、例えば抗体または抗原を反応させ、反応生成物と未
反応生成物を分離した後、反応生成物に結合したアルカ
リホスファターゼ活性または未反応生成物のアルカリホ
スファターゼ活性を測定する。
用いる免疫学的測定法は、抗体、抗原のいずれを測定す
る場合にも、競合法、もしくは非競合法のヘテロジニア
ス法に使用することができる。いずれの方法においても
一次抗体のみならず、二次抗体を用いる方法において
も、それらにアルカリホスファターゼを標識することが
できる。また二次抗体の代わりに、プロテインA、プロ
テインGのようなFcレセプターにアルカリホスファタ
ーゼを標識して使用できる。
は、リガンドまたはリガンドに対して特異的な親和性を
有する物質を固相に結合しているリガンドの検出法があ
る。固相としては、従来既知のものを使用すればよく、
例えばポリスチレンビーズなどが挙げられる。
化合物またはビオチン化合物がリガンドに対して特異的
な親和性を有する物質、例えば抗体または抗原に結合
し、アルカリホスファターゼがビオチン化合物またはア
ビジンに化合物結合して、リガンド、例えば抗原または
抗体とリガンドに対して特異的な親和性を有する物質、
例えば抗体または抗原との親和性反応と同時に、または
その後にアビジン化合物−ビオチン化合物結合反応を行
い、該反応により結合したアルカリホスファターゼ活性
または残存するアルカリホスファターゼ活性を測定する
試料中のリガンドの検出法がある。ここにアビジン化合
物とはビオチン化合物と強く結合する糖タンパク質であ
り、例えばアビジン、ストレプトアビジンなどが挙げら
れる。また、ビオチン化合物とはビタミンB複合体の1
つであり、例えばビオチンなどが挙げられる。
ビジンとビオチンの結合定数は、1015M-1レベルで非
常に高いこと、アビジン化合物、就中アビジンは4つの
ビオチン結合部位を持つこと、ビオチン化合物を導入す
ることは、例えば抗体などの活性の損失が少ないことに
よりアビジン化合物−ビオチン化合物系は大きなメリッ
トを有している。
いて、固相に固定化した抗体と試料を反応させ、さらに
ビオチン化合物を結合した抗体と反応させた後、反応生
成物中のビオチン化合物または未反応生成物中のビオチ
ン化合物をアルカリホスファターゼで標識したアビジン
化合物により検出する。アビジンおよび類縁物質のスト
レプトアビジンは分子量5万程度のタンパク質であり、
これらはアルカリホスファターゼとグルタルアルデヒド
法、マレイミド法、カルボジイミド法、ピリジン−ジス
ルフィド法などを用いて結合することができる。
合物を結合する抗体を使用した場合、抗原抗体反応の
後、アビジン化合物とアルカリホスファターゼで標識し
たビオチン化合物により検出する。アルカリホスファタ
ーゼをビオチン化する試薬は市販されており、例えばビ
オチン−N−ハイドロキシ−コハク酸イミドエステル、
ビオチン−N−ハイドロキシ−スルホコハク酸イミドエ
ステル、ビオチノイル−ε−アミノカプロン酸−N−ハ
イドロキシ−コハク酸イミドエステルなどを挙げること
ができる。
下記理化学的性質を有するアルカリホスファターゼで標
識されたリガンドに対する特異的結合物質または下記理
化学的性質を有するアルカリホスファターゼで標識され
たリガンドおよびアルカリホスファターゼ測定試薬を含
有する。アルカリホスファターゼ測定試薬としては、発
色基質、蛍光基質、発光基質などが例示される。
ン酸、1−ナフトールフタレインモノリン酸(特公平5
−13958号公報)、5−ブロモ−4−クロロ−3−
インドリルリン酸およびそれとニトロブルーテトラゾリ
ウムとの組み合わせなどが挙げられる。また、蛍光基質
としては、4−メチルウンベリフェリルリン酸、フェナ
レノン−6−リン酸とその類縁化合物、ベンズフェナレ
ン−6−リン酸とその類縁化合物(特開昭62−190
191号公報)などが挙げられる。さらに、発光基質と
しては、PPD、AMPPD等の1,2−ジオキセタン
化合物またはそれらの誘導体およびこれらの化合物とエ
ンハンサー、例えば界面活性剤、蛍光性物質またはタン
パク質などの混合物などが挙げられる。
200mmol/l、好ましくは〜50mmol/lで
ある。本発明の酵素反応は、通常、pH7〜11で行う
が、至適pHを考慮すると、pH8〜11で酵素反応す
ることが望ましい。使用する緩衝液としては、トリス塩
酸緩衝液、リン酸緩衝液、ジエタノールアミン塩酸緩衝
液、トリエタノールアミン塩酸緩衝液、重炭酸緩衝液、
N−メチル−D−グルカミン塩酸緩衝液、バルビタール
緩衝液、グリシン水酸化ナトリウム緩衝液、2−アミノ
−2−メチルプロパノール塩酸緩衝液、アミノアルコー
ル系緩衝液などを例示することができる。これらの緩衝
液の濃度は、5〜200mmol/l、好ましくは20
〜50mmol/lである。
成物に結合する酵素の活性は、アルカリホスファターゼ
活性をレート法で測定することより実施できるが、上記
基質と酵素結合体を一定時間反応させ、反応停止後に該
生成物を検出することによっても行うことができる。停
止剤として使用できるものとしては、アルカリ溶液、酵
素阻害剤、EDTA等のキレート剤、無機リン酸等が使
用できる。また反応停止後、強アルカリ条件にすること
により、p−ニトロフェニルリン酸、ジオキセタン化合
物等の基質では、感度を更に上げることができる(特開
平2−273199号公報)。
スファターゼの不活性化を防ぐために金属塩を添加する
ことが望ましい。使用できる金属塩としてはマグネシウ
ム塩、コバルト塩、亜鉛塩、マンガン塩、カルシウム塩
が挙げられるが、好ましくはマグネシウム塩とコバルト
塩である。好ましいマグネシウム塩の添加濃度は0.0
5mmol/l〜10mmol/lであり、酢酸マグネ
シウム、塩化マグネシウム、クエン酸マグネシウム、硫
酸マグネシウム、エチレンジアミン四酢酸マグネシウム
等のマグネシウム錯化合物を使用することができる。好
ましいコバルト塩の添加濃度は0.02〜5mmol/
lであり、酢酸コバルト、塩化コバルト、クエン酸コバ
ルト、硫酸コバルト、エチレンジアミン四酢酸コバルト
等のコバルト錯化合物を使用することができる。マグネ
シウム塩とコバルト塩を併用することが望ましいが必須
ではない。
カリホスファターゼ活性を大きく阻害しない任意のもの
を使用することができる。一般に有用な界面活性剤は非
イオン性界面活性剤であるが、両性界面活性剤およびイ
オン性界面活性剤も使用できる。また本発明には水と混
和しうる有機溶媒の併用も可能である。その例としてメ
タノール、エタノール、プロパノール、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリ
ル、ヘキサメチレンホスホアミドなどである。
に行わせるため、あるいはその構成成分の活性を維持す
るため、他の化合物を添加してもよい。このような化合
物として、例えば安定化剤、賦形剤が挙げられる。また
バックグラウンドや非特異反応の低減にアルカリホスフ
ァターゼの不活化型酵素を添加することは有効である。
法のみならず、ホルモン−レセプター親和性を利用した
ホルモンやそのレセプターの測定、核酸−核酸親和性、
例えばDNA−DNA反応またはDNA−RNA反応な
どを利用した測定などにも用いることができる。
は、捕捉オリゴヌクレオチドを固定した部材に核酸(D
NAまたはRNA)を含む試料を作用させ、次いでアル
カリホスファターゼを標識した検出オリゴヌクレオチド
を作用させて、捕捉オリゴヌクレオチドに結合した核酸
と標識した検出オリゴヌクレオチドとの核酸ハイブリダ
イゼーションを行い、未反応の検出オリゴヌクレオチド
を分離した後、核酸ハイブリダイゼーションされた結合
体のアルカリホスファターゼ活性を測定することによ
り、試料中の核酸を検出する方法がある。
Aなど、1本鎖または2本鎖核酸が例示される。試料と
しては、血清、尿、リンパ液などの体液、各種組織など
の材料が例示される。
またはRNAとの複合体の作製は、例えば M.Renz and
C.Kurz,Nucleic Acids Res.,12(8),3435(1984)に記載の
方法を用いることができる。例えば、アルカリフォスフ
ァターゼとポリエチレンイミンを架橋して、コンジュゲ
ートを作製した後、DNAまたはRNAのオリゴヌクレ
オチドをグルタルアルデヒドにより架橋させ、標識核酸
を得る。またオリゴヌクレオチドを合成する場合、その
5’末端や任意の鎖にスペーサーアームを介して、直
接、アミノ基やチオール基を導入する試薬が市販されて
おり、これらの試薬とアルカリホスファターゼをグルタ
ルアルデヒド法、マレイミド法、カルボジイミド法、コ
ハク酸イミドエステル法、ピリジン−ジスルフィド法を
により結合して、オリゴヌクレオチドにアルカリホスフ
ァターゼを導入することもできる。
鋳型として伸長反応を行う際、ビオチン化プライマーも
しくはビオチン化ターミネーター等を利用して、ビオチ
ンをDNA断片に取り込ませる。次に電気泳動により断
片を展開した後、アビジン化アルカリホスファターゼも
しくはアビジン、続いてビオチン化アルカリホスファタ
ーゼと反応させて、断片を検出する。
て、核酸ハイブリダイゼーションを行う方法に代えて、
細胞中で核酸ハイブリダイゼーションを行う in situ
ハイブリダイゼーションにも使用可能である。
て、上記理化学的性質を有するアルカリホスファターゼ
を使用することを特徴とする試料中の核酸配列決定法が
ある。配列決定にはジデオキシターミネーション法、マ
キサム−ギルバート法など公知の手法を選択することが
できる。例えば、ジデオキシターミネーション法を用い
る場合、以下の方法が例示される。まず配列を決定すべ
き核酸(一本鎖もしくはアルカリ変性した二本鎖)にビ
オチン化プライマーをハイブリダイズさせ、さらに1種
のジデオキシリボヌクレオチド(例えばddATP)を
4種のデオキシリボヌクレオチド(dNTPs)および
核酸合成酵素(例えば、Klenow酵素、T7ポリメ
ラーゼ等)とともに加え、伸長反応と停止反応を同時に
行わせる。他の3種のジデオキシリボヌクレオチド(d
dCTP、ddGTPおよびddTTP)についても同
様に反応をおこなわせ、得られる4種の反応液をそれぞ
れシークエンスゲル上の電気泳動に付した後、アビジン
化アルカリホスファターゼもしくはアビジン、続いてビ
オチン化アルカリホスファターゼを反応させ、発色基質
等を用いて種々の伸長断片を検出、各レーンを比較対照
することにより核酸配列を決定する。上記アルカリホス
ファターゼ標識核酸を用いる核酸配列決定用試薬として
は、該酵素を直接的または間接的に結合するDNAまた
はRNAとアルカリホスファターゼ測定試薬を包含す
る。
がよい新規なアルカリホスファターゼを得ることができ
る。また、本発明で特定されるアルカリホスファターゼ
を使用するバインディングアッセイ用試薬、それによる
試料中のリガンド検出法は、高感度であって、長期保存
性に優れる。しかも目的物質の検出にあたり、バックグ
ラウンドの少ない良好な結果を与えることができる。
す。実施例1 3.0%グリセロール、1.0%ポリペプトン、0.1
%酵母エキス、0.02%硫酸マグネシウム、0.00
2%リン酸一カリウム、0.3%塩化ナトリウムを含む
培地100mlを500ml容坂口フラスコに移し、1
21℃、15分間オートクレーブを行った。種菌とし
て、バチルス・バディウスTE3592(FERM B
P−5329)を一白金耳植菌し、30℃で20時間培
養し、種培養液とした。次に同培地6Lを10Lジャー
ファーメンターに移し、121℃で15分間オートクレ
ーブを行い、放冷後、種培養液100mlを移し、30
0rpm,通気量2l/分、30℃で20時間培養し
た。得られた培養液について遠心分離を行い、上清液を
得た。本液を硫安分画、DEAE−セファロースクロマ
トグラフィー、フェニルセファロースクロマトグラフィ
ー、セファデックスG−200によるゲルろ過により比
活性2,300U/mgにまで精製した。
性を有していた。 1.下記の反応を触媒した。 オルソリン酸モノエステル + H2 O → アルコー
ル + オルソリン酸
あった。 4.至適pH 0.97Mジエタノールアミン緩衝液(pH8.0〜1
1.0)中での酵素活性を測定した。その結果は図1に
示す通りであって、至適pHは9〜10であった。 5.安定pH グリシン塩酸緩衝液(pH2〜3)、酢酸緩衝液(pH
3〜6)、K−リン酸緩衝液(pH6〜8)、トリス塩
酸緩衝液(pH8〜9)、グリシンNaOH緩衝液(p
H9〜10)で25℃、16時間保存して、その残存活
性を測定した。その結果、図2に示す通りであって、安
定pHはpH6〜9であった。 6.至適温度 各温度における酵素活性を測定した。その結果は図3に
示す通りであって、至適温度は60℃以上であった。 7.熱安定性 本発明の酵素を1.0mM MgCl2 および0.1m
M CoCl2 を含む50mMトリス塩酸緩衝液(pH
7.5)中で30分間保温した後、残存する酵素活性を
測定した。その結果は図4に示す通りであって、60℃
まで安定であった。 8.活性化および安定化剤:Mg++およびCo++が必須
であった。 9.分子量: 140,000〜150,000(ゲルろ過法) 65,000〜67,000(SDS−PAGE) 10.糖含量:糖は検出されなかった。
%酵母エキス、0.02%硫酸マグネシウム、0.00
2%リン酸一カリウム、0.3%塩化ナトリウムを含む
培地100mlを500ml容坂口フラスコに移し、1
21℃、15分間オートクレーブを行った。種菌とし
て、バチルス・バディウスTE3593(FERM B
P−5330)を一白金耳植菌し、30℃で20時間培
養し、種培養液とした。次に同培地6Lを10Lジャー
ファーメンターに移し、121℃で15分間オートクレ
ーブを行い、放冷後、種培養液100mlを移し、30
0rpm,通気量2l/分、30℃で20時間培養し
た。得られた培養液について遠心分離を行い、上清液を
得た。本液を硫安分画、DEAE−セファロースクロマ
トグラフィー、フェニルセファロースクロマトグラフィ
ー、セファデックスG−200によるゲルろ過により比
活性2,790U/mgにまで精製した。
性を有していた。 1.下記反応を触媒した。 オルソリン酸モノエステル + H2 O → アルコー
ル + オルソリン酸
あった。 4.至適pH 0.97Mジエタノールアミン緩衝液(pH8.0〜1
1.0)中での酵素活性を測定した。その結果は図5に
示す通りであって、至適pHは9〜10であった。 5.安定pH グリシン塩酸緩衝液(pH2〜3)、酢酸緩衝液(pH
3〜6)、K−リン酸緩衝液(pH6〜8)、トリス塩
酸緩衝液(pH8〜9)、グリシンNaOH緩衝液(p
H9〜10)で25℃、16時間保存してその残存活性
を測定した。その結果は図6に示す通りであって、安定
pHはpH6〜9であった。 6.至適温度 各温度における酵素活性を測定した。その結果は図7に
示す通りであって、至適温度は60℃以上であった。 7.熱安定性 本発明の酵素を1.0mM MgCl2 および0.1m
M CoCl2 を含む50mMトリス塩酸緩衝液(pH
7.5)中で30分間保温した後、残存する酵素活性を
測定した。その結果は図8に示す通りであって、60℃
まで安定であった。 8.活性化および安定化剤 Mg++およびCo++が必須であった。 9.分子量 140,000〜150,000(ゲルろ過法) 65,000〜67,000(SDS−PAGE) 10.糖含量 糖は検出されなかった。
%酵母エキス、0.02%硫酸マグネシウム、0.00
2%リン酸一カリウム、0.3%塩化ナトリウムを含む
培地100mlを500ml容坂口フラスコに移し、1
21℃、15分間オートクレーブを行った。種菌とし
て、バチルス・バディウスTE3597(FERM B
P−5120)を一白金耳植菌し、30℃で20時間培
養し、種培養液とした。次に同培地6Lを10Lジャー
ファーメンターに移し、121℃で15分間オートクレ
ーブを行い、放冷後、種培養液100mlを移し、30
0rpm,通気量2l/分、30℃で20時間培養し
た。得られた培養液について遠心分離を行い、上清液を
得た。本液を硫安分画、DEAE−セファロースクロマ
トグラフィー、フェニルセファロースクロマトグラフィ
ー、セファデックスG−200によるゲルろ過により比
活性2,300U/mgにまで精製した。
性を有していた。 1.下記反応を触媒した。 オルソリン酸モノエステル + H2 O → アルコー
ル + オルソリン酸
あった。 4.至適pH 0.97Mジエタノールアミン緩衝液(pH8.0〜1
1.0)中での酵素活性を測定した。その結果は図9に
示す通りであって、至適pHは9.5〜10であった。 5.安定pH グリシン塩酸緩衝液(pH2〜3)、酢酸緩衝液(pH
3〜6)、K−リン酸緩衝液(pH6〜8)、トリス塩
酸緩衝液(pH8〜9)、グリシンNaOH緩衝液(p
H9〜10)で25℃、16時間保存してその残存活性
を測定した。その結果は図10に示す通りであって、安
定pHはpH6〜11であった。 6.至適温度 各温度における酵素活性を測定した。その結果は図11
に示す通りであって、至適温度は60℃以上であった。 7.熱安定性 本発明の酵素を1.0mM MgCl2 および0.1m
M CoCl2 を含む50mMトリス塩酸緩衝液(pH
7.5)中で30分間保温した後、残存する酵素活性を
測定した。その結果は図12に示す通りであって、70
℃まで安定であった。 8.活性化および安定化剤 Mg++およびCo++が必須であった。 9.分子量 140,000〜150,000(ゲルろ過法) 65,000〜67,000(SDS−PAGE) 10.糖含量 糖は検出されなかった。
下記表に対比する。
gGの作製 実施例3のアルカリホスファターゼ5mgを含む50m
Mリン酸緩衝液、pH7.2(1mM MgCl2 およ
び0.1mM CoCl2 を含む)2.5mlに25%
グルタルアルデヒド溶液35μlを加え、25℃で50
分間インキュベートした。次に、2.5mgのヤギ抗ヒ
トCRPIgG分画(日本バイオテスト研究所製)を含
む0.5ml 50mMリン酸緩衝液、pH7.2を加
え、25℃で更に75分間インキュベートした。次に2
M Tris/HCl、pH8.7を150μl添加
後、4℃で30分間撹拌し、150mgのNaBH4 を
含む水溶液を150μl添加後、4℃で15時間インキ
ュベートした。得られた混合物はSuperdexTM
200(ファルマシア製)を用いる高速液体クロマトグ
ラフィー(溶出液として0.1M NaCl、1mM
MgCl2 、0.1mM CoCl2 、0.1% Na
N3 を含む50mM Tris/HCl、pH8.0を
使用)で精製し、第一ピークを酵素標識抗体として取得
した。
製)を被覆したポリスチレンビーズ1個にヒトCRP
0〜1000ng/ml 1mlを加え、30℃で1時
間インキュベートした。次に固相をPBSで3回洗浄
後、アルカリホスファターゼ活性当たり1U/mlに希
釈した酵素標識抗体1mlを加え、30℃で1時間イン
キュベートした。更にPBSで3回洗浄後、11mM
p−ニトロフェニルリン酸、5mM MgCl2 を含む
1Mジエタノールアミン緩衝液、pH9.8を加え、3
7℃で30分間反応させ、0.5N NaOH 2ml
を加えて反応を停止させ、405nmにおける吸光度を
測定し、検量線を作成した(図13)。
gを含む50mM リン酸緩衝液(pH7.2)2.5
mlに25%グルタルアルデヒド溶液150μlを加
え、実施例1と同様に操作を行い、酵素標識抗体を取得
した。上記酵素標識抗体を用い、実施例1と同様にヒト
CRPについての検量線を作製した(図13)。特異発
色(10ng/ml ヒトCRP)とブランクの吸光度
(0ng/ml ヒトCRP)の比(S/N比)は、本
発明のアルカリホスファターゼ12.5に対して、CI
APは5.13であり、本発明のアルカリホスファター
ゼの方が非特異吸着が小さかった。
Fab’の作製 ヒツジ抗ヒトCRP F(ab’)2 (バインディング
サイト社)5mgを含む0.1Mリン酸緩衝液、pH
6.0 1mlに0.1M 2−メルカプトエチルアミ
ン、10mM EDTAを含む0.1Mリン酸緩衝液、
pH6.0 100mlを加え、37℃、90分間イン
キュベートした。該混合液を5mM EDTAを含む
0.1Mリン酸緩衝液、pH6.0で脱塩後、0.5m
lに濃縮した。一方、実施例3のアルカリホスファター
ゼ2.5mgを含む30mM トリエタノールアミン緩
衝液、pH7.6(1mM MgCl2 、0.1mM
CoCl2 を含む)500μlに0.1mg N−サク
シニミジル−4−(N−マレイミドメチル)シクロヘキ
サン−1−カルボキシレートを含むジメチルホルムアミ
ド10μlを加え、30℃で30分間インキュベートし
た。得られた液は1mMMgCl2 、0.1mM Co
Cl2 を含む0.1M トリス塩酸緩衝液、pH7.0
で脱塩後、0.5mlに濃縮した。調製したヒツジ抗ヒ
トCRP Fab’にマレイミド化アルカリホスファタ
ーゼを加え、4℃、20時間インキュベートした。次に
10mM 2−メルカプトエチルアミン 50μlを加
え、25℃で20分間インキュベートした。得られた混
合物はSuperdexTM200で精製し、第一ピー
クを酵素標識抗体として取得した。
ト研究所製)を被覆したポリスチレンビーズ1個に、ヒ
トCRP0〜1000ng/ml 1mlを加え、30
℃で1時間インキュベートした。次に固相をPBSで3
回洗浄後、アルカリホスファターゼ活性当たり1U/m
lに希釈した酵素標識抗体1mlを加え、30℃で1時
間インキュベートした。更にPBSで3回洗浄後、11
mM p−ニトロフェニルリン酸、5mM MgCl2
を含む1Mジエタノールアミン緩衝液、pH9.8を加
え、37℃で30分間反応させ、0.5N NaOH
2mlを加えて反応を停止させ、405nmにおける吸
光度を測定し、検量線を作成した(図14)。
ミン緩衝液、pH7.6(1mM MgCl2 、0.1
mM ZnCl2 、3M NaClを含む)500μl
について実施例5と同様の操作を行い、酵素標識抗体を
取得した。上記酵素標識抗体を用い、実施例4と同様に
してヒトCRPについての検量線を作成した(図1
4)。特異発色(10ng/ml ヒトCRP)とブラ
ンクの吸光度(0ng/ml ヒトCRP)の比(S/
N比)は、本発明のアルカリホスファターゼ55.2に
対して、CIAPは34.8であり、本発明のアルカリ
ホスファターゼの方が非特異吸着が小さかった。
の作製 ストレプトアビジン4mgを含む0.1Mリン酸緩衝
液、pH7.5 600μlに0.1mg S−アセチ
ルメルカプトスクシニックアンハイドライドを含むジメ
チルホルムアミド10μlを添加し、30℃で30分間
インキュベートした。次に0.1M EDTA、pH
7.0 20μl、0.1M Tris/HCl、pH
7.0 120μl、1M塩酸ハイドロキシルアミン1
20μlを添加し、30℃で5分間インキュベートし、
0.1Mリン酸緩衝液、pH6.0で脱塩後、600μ
lに濃縮した。実施例5で作製したマレイミド化アルカ
リホスファターゼ溶液100μlに作製したメルカプト
スクシニル化ストレプトアビジン100μlを加え、4
℃、20時間インキュベート後、得られた混合物をSu
perdexTM200で精製し、第一ピークを酵素標
識ストレプトアビジンとした。
レプトアビジンを作製した。常法に従い、イモビロン
(ミリポア社)にビオチニルBSAを0〜5ngアプラ
イし、1%カゼインを含むPBSでブロッキング後、本
発明の酵素標識ストレプトアビジン及びCIAP標識ス
トレプトアビジン0.3U/mlと30℃で1時間イン
キュベートした。次に発光基質PPDを含む1M ジエ
タノールアミン緩衝液,pH9.8(5mM MgCl
2 を含む)と反応させ、X線フィルムに感光させて検出
した。本発明の酵素標識体およびCIAP標識体共に
0.5ngのビオチニル化ストレプトアビジンを検出す
ることができた。次に本発明の酵素標識ストレプトアビ
ジンおよびCIAP標識ストレプトアビジンを1mM
MgCl2 を含む50mM Tris/HCl、pH
7.5で40℃に7日間保存して、アルカリホスファタ
ーゼ活性を比較した。結果を図15に示すが、本発明の
酵素標識ストレプトアビジンの方が安定であった(図1
5)。
トリエタノールアミン緩衝液、pH7.5(1mM M
gCl2 、0.1mM CoCl2を含む)600μl
に0.128mg D−ビオチニン−ε−アミノカプリ
ン酸−N−ハイドロキシスクシイミドエステルを含むジ
メチルホルムアミド20μlを加え、25℃で3時間撹
拌した後、0.1M NaCl、1mM MgCl2 、
0.1mM CoCl2 、0.1%NaN3 を含む50
mMトリス塩酸緩衝液に対して透析した。
アルカリホスファタを作製した。常法に従い、イモビロ
ン(ミリポア社)にビオチニルBSAを0〜5ngアプ
ライし、1%カゼインを含むPBSでブロッキング後、
1μg/mlの本発明のビオチニル化アルカリホスファ
ターゼ及びビオチニル化CIAP0.3U/mlと30
℃で1時間インキュベートした。次に発光基質PPDを
含む1M ジエタノールアミン緩衝液、pH9.8(5
mM MgCl2 を含む)と反応させ、X線フィルムに
感光させて検出した。本発明の酵素標識体およびCIA
P標識体共に50pgのビオチニル化ストレプトアビジ
ンを検出することができた。次に本発明のビオチニル化
アルカリホスファターゼおよびビオチニル化CIAPを
1mM MgCl2 を含む50mM Tris/HC
l、pH7.5中で熱アルカリフォスファターゼ活性の
熱安定性を比較した。結果を図16に示すが、本発明の
ビオチニル化アルカリフォスファターゼの方が安定であ
った。
ーンテック社製)を5’端に組み込んだ下記配列のオリ
ゴヌクレオチドを通常の方法で合成し、精製した。5’
−GTAAAACGACGGCCAGTGAGCGCG
CGTAAT−3’上記プローブ10nmoleを含む
0.1M NaHCO3 10μlにジスクシミジルスベ
リン酸溶液(10mg/ml−DMSO)50μl加
え、攪拌後、25℃15分間反応させ、セファデックス
G−25カラムでゲルろ過し、最初のオリゴヌクレオチ
ドを含むピークを分取した。該ピークを100μlに濃
縮し、本発明のアルカリフォスファターゼ1.5mgを
含む0.1M NaHCO3 40μlを加え、25℃で
一晩反応した。該混合物に約500μlの1.0mM
MgCl2 を含む20mM Tris/HCl、pH
7.0を加えた後、MonoQ(ファルマシア製)を用
いる高速液体クロマトグラフィー(溶出液A:1.0m
M MgCl2 を含む20mMTris/HCl、pH
7.0、溶出液B:1.0mM MgCl2 、1M N
aClを含む20mM Tris/HCl、pH7.
0)で精製した。
ーブを作製した。本発明の酵素標識プローブおよびCI
AP標識プローブを1mM MgCl2を含むPBSで
70℃で2時間処理して、アルカリフォスファターゼ活
性を比較した。結果は図17に示すように、本発明の酵
素標識プローブの方が安定であった。
酵素の反応pHと相対活性との関係を示すグラフであ
る。
酵素のpH安定性を示すグラフである。
酵素の反応温度と相対活性との関係を示すグラフであ
る。
酵素の熱安定性を示すクラフである。
酵素の反応pHと相対活性との関係を示すグラフであ
る。
酵素のpH安定性を示すグラフである。
酵素の反応温度と相対活性との関係を示すグラフであ
る。
酵素の熱安定性を示すクラフである。
酵素の反応pHと相対活性との関係を示すグラフであ
る。
る酵素のpH安定性を示すグラフである。
る酵素の反応温度と相対活性との関係を示すグラフであ
る。
る酵素の熱安定性を示すグラフである。
ヒトCRPIgGを用いたヒトCRPの検量線の比較を
示す。
ヒトCRPFabを用いたヒトCRPの検量線の比較を
示す。
体とCIAP標識体の保存安定性の比較を示す。
P標識体の熱安定性の比較を示す。
熱安定性を示す。
Claims (26)
- 【請求項1】 下記理化学的性質を有するアルカリホス
ファターゼ。 1.次の反応を触媒する。 オルソリン酸モノエステル + H2 O → アルコー
ル + オルソリン酸 2.活性化および安定化剤:Mg++およびCo++ 3.熱安定性:pH7.5、60℃処理で少なくとも3
0分間安定 4.比活性:少なくとも2,300U/mg 5.糖鎖を有さない。 6.分子量:140,000〜150,000(ゲルろ
過法) 65,000〜67,000(SDS−PAGE) - 【請求項2】 下記理化学的性質を有する請求項1記載
のアルカリホスファターゼ。 1.次の反応を触媒する。 オルソリン酸モノエステル + H2 O → アルコー
ル + オルソリン酸 2.活性化および安定化剤:Mg++およびCo++ 3.熱安定性:60℃以下(pH7.5、30分間) 4.至適温度:60℃以上 5.安定pH:pH6〜9(25℃、16時間) 6.至適pH:pH9〜10 7.比活性:少なくとも2,300U/mg 8.糖鎖を有さない。 9.Km値:0.34mM(p−ニトロフェニルリン酸
に対する) 10.分子量:140,000〜150,000(ゲル
ろ過法) 65,000〜67,000(SDS−PAGE) 11.基質特異性:p−ニトロフェニルリン酸、4−メ
チルウンベリフェリルリン酸、NADP、DL−α−グ
リセロリン酸、β−グリセロリン酸、フェニルリン酸、
フォスフォエタノールアミン、グルコース−6−リン酸
に作用する。 - 【請求項3】 下記理化学的性質を有する請求項1記載
のアルカリホスファターゼ。 1.次の反応を触媒する。 オルソリン酸モノエステル + H2 O → アルコー
ル + オルソリン酸 2.活性化および安定化剤:Mg++およびCo++ 3.熱安定性:60℃以下(pH7.5、30分間) 4.至適温度:60℃以上 5.安定pH:pH6〜9(25℃、16時間) 6.至適pH:pH9〜10 7.比活性:少なくとも2,300U/mg 8.糖鎖を有さない。 9.Km値:0.26mM(p−ニトロフェニルリン酸
に対する) 10.分子量:140,000〜150,000(ゲル
ろ過法) 65,000〜67,000(SDS−PAGE) 11.基質特異性:p−ニトロフェニルリン酸、4−メ
チルウンベリフェリルリン酸、NADP、DL−α−グ
リセロリン酸、β−グリセロリン酸、フェニルリン酸、
フォスフォエタノールアミン、グルコース−6−リン酸
に作用する。 - 【請求項4】 下記理化学的性質を有する請求項1記載
のアルカリホスファターゼ。 1.次の反応を触媒する。 オルソリン酸モノエステル + H2 O → アルコー
ル + オルソリン酸 2.活性化および安定化剤:Mg++およびCo++ 3.熱安定性:70℃以下(pH7.5、30分間) 4.至適温度:60℃以上 5.安定pH:pH6〜11(25℃、16時間) 6.至適pH:pH9.5〜10 7.比活性:少なくとも2,300U/mg 8.糖鎖を有さない。 9.Km値:0.28mM(p−ニトロフェニルリン酸
に対する) 10.分子量:140,000〜150,000(ゲル
ろ過法) 65,000〜67,000(SDS−PAGE) 11.基質特異性:p−ニトロフェニルリン酸、4−メ
チルウンベリフェリルリン酸、NADP、DL−α−グ
リセロリン酸、β−グリセロリン酸、フェニルリン酸、
フォスフォエタノールアミン、グルコース−1−リン
酸、グルコース−6−リン酸に作用する - 【請求項5】 バチルス属に属し、下記理化学的性質を
有するアルカリホスファターゼ生成能を有する菌株を培
地にて培養し、培養物より該アルカリホスファターゼを
採取することを特徴とするアルカリホスファターゼの製
造法。 1.次の反応を触媒する。 オルソリン酸モノエステル + H2 O → アルコー
ル + オルソリン酸 2.活性化および安定化剤:Mg++およびCo++ 3.熱安定性:pH7.5、60℃処理で少なくとも3
0分間安定 4.比活性:少なくとも2,300U/mg 5.糖鎖を有さない。 6.分子量:140,000〜150,000(ゲルろ
過法) 65,000〜67,000(SDS−PAGE) - 【請求項6】 アルカリホスファターゼ生成能を有する
菌株が、バチルス・バディウスTE3592(FERM
BP−5329)、TE3593(FERMBP−5
330)またはTE3597(FERM BP−512
0)である請求項5記載のアルカリホスファターゼの製
造法。 - 【請求項7】 標識として、下記理化学的性質を有する
アルカリホスファターゼを使用することを特徴とする試
料中のリガンドを検出する方法。 1.次の反応を触媒する。 オルソリン酸モノエステル + H2 O → アルコー
ル + オルソリン酸 2.活性化および安定化剤:Mg++およびCo++ 3.熱安定性:pH7.5、60℃処理で少なくとも3
0分間安定 4.比活性:少なくとも2,300U/mg 5.糖鎖を有さない。 6.分子量:140,000〜150,000(ゲルろ
過法) 65,000〜67,000(SDS−PAGE) - 【請求項8】 試料中のリガンドを検出する方法が、試
料中のリガンドとリガンドに対して特異的な親和性を有
する物質との親和性反応を利用するものであり、該反応
により結合した物質に結合するアルカリホスファターゼ
活性を測定するか、あるいは結合しなかったアルカリホ
スファターゼ活性を測定する方法である請求項7記載の
試料中のリガンドの検出法。 - 【請求項9】 リガンドとリガンドに対して特異的な親
和性を有する物質との親和性反応を利用するものであ
り、アルカリホスファターゼがリガンドに対して特異的
な親和性を有する物質に直接的または間接的に結合する
請求項7記載の試料中のリガンドの検出法。 - 【請求項10】 リガンドとリガンドに対して特異的な
親和性を有する物質との親和性反応を利用するものであ
り、アルカリホスファターゼがリガンドに直接的または
間接的に結合する請求項7記載の試料中のリガンドの検
出法。 - 【請求項11】 アビジン化合物またはビオチン化合物
が結合したリガンドに対して特異的な親和性を有する物
質と、アルカリホスファターゼとビオチン化合物との結
合とを、リガンドとリガンドに対して特異的な親和性を
有する物質との親和性反応と同時に、またはその後にア
ビジン化合物−ビオチン化合物結合反応に付し、該反応
により結合したアルカリホスファターゼ活性または残存
するアルカリホスファターゼ活性を測定する請求項7記
載の試料中のリガンドの検出法。 - 【請求項12】 リガンドが抗原、抗体、ホルモン、ホ
ルモンレセプターまたは核酸である請求項7記載の試料
中のリガンドの検出法。 - 【請求項13】 リガンドとリガンドに対して特異的な
親和性を有する物質との親和性反応を利用するものであ
り、該親和性反応が抗原抗体反応である請求項7記載の
試料中のリガンドの検出法。 - 【請求項14】 リガンドとリガンドに対して特異的な
親和性を有する物質との親和性反応を利用するものであ
り、該親和性反応がホルモン−レセプター反応である請
求項7記載の試料中のリガンドの検出法。 - 【請求項15】 リガンドとリガンドに対して特異的な
親和性を有する物質との親和性反応を利用するものであ
り、該親和性反応が核酸ハイブリダイゼーション反応で
ある請求項7記載の試料中のリガンドの検出法。 - 【請求項16】 リガンドとリガンドに対して特異的な
親和性を有する物質との親和性反応を利用するものであ
り、リガンドまたはリガンドに対して特異的な親和性を
有する物質のいずれか一方が固相に結合している請求項
7記載の試料中のリガンドの検出法。 - 【請求項17】 (i)下記理化学的性質を有するアル
カリホスファターゼで標識されたリガンドに対する特異
的結合物質または(ii)下記理化学的性質を有するアル
カリホスファターゼで標識されたリガンドおよび (iii)
アルカリホスファターゼ測定試薬を含有する生体試料中
のリガンド検出試薬。 1.次の反応を触媒する。 オルソリン酸モノエステル + H2 O → アルコー
ル + オルソリン酸 2.活性化および安定化剤:Mg++およびCo++ 3.熱安定性:pH7.5、60℃処理で少なくとも3
0分間安定 4.比活性:少なくとも2,300U/mg 5.糖鎖を有さない。 6.分子量:140,000〜150,000(ゲルろ
過法) 65,000〜67,000(SDS−PAGE) - 【請求項18】 (i)アビジン化合物またはビオチン
化合物を結合するリガンドに対して特異的な親和性を有
する物質および(ii)ビオチン化合物またはアビジン化
合物を結合する下記理化学的性質を有するアルカリホス
ファターゼおよび(iii) アルカリホスファターゼを測定
する物質を含有する生体試料中のリガンド検出試薬。 1.次の反応を触媒する。 オルソリン酸モノエステル + H2 O → アルコー
ル + オルソリン酸 2.活性化および安定化剤:Mg++およびCo++ 3.熱安定性:pH7.5、60℃処理で少なくとも3
0分間安定 4.比活性:少なくとも2,300U/mg 5.糖鎖を有さない。 6.分子量:140,000〜150,000(ゲルろ
過法) 65,000〜67,000(SDS−PAGE) - 【請求項19】 アルカリホスファターゼ測定試薬が
1,2−ジオキセタン化合物またはこの誘導体、フェナ
レノン−6−リン酸、ベンズフェナレン−6−リン酸、
4−メチルウンベリフェリルリン酸、p−ニトロフェニ
ルリン酸、1−ナフトールフタレインリン酸、5−ブロ
モ−4−クロロ−3−インドリルリン酸またはこれらの
化合物の誘導体である請求項17または18記載の生体
試料中のリガンド検出試薬。 - 【請求項20】 リガンドが抗原、抗体、ホルモン、ホ
ルモンレセプターまたは核酸である請求項17または1
8記載の試料中のリガンド検出試薬。 - 【請求項21】 リガンドまたはリガンドに対して特異
的な親和性を有する物質とが親和性反応性であって、親
和性反応が抗原抗体反応である請求項17または18記
載の試料中のリガンド検出試薬。 - 【請求項22】 リガンドとリガンドに対して特異的な
親和性を有する物質とが親和性反応性であって、親和性
反応がホルモン−ホルモンレセプター反応である請求項
17または18記載の試料中のリガンド検出試薬。 - 【請求項23】 リガンドとリガンドに対して特異的な
親和性を有する物質とが親和性反応性であって、親和性
反応が核酸ハイブリダイゼーション反応である請求項1
7または18記載の試料中のリガンド検出試薬。 - 【請求項24】 リガンドまたはリガンドに対して特異
的な親和性を有する物質のいずれか一方が固相に結合し
ている請求項17または18記載の試料中のリガンド検
出試薬。 - 【請求項25】 標識として、下記理化学的性質を有す
るアルカリホスファターゼを使用することを特徴とする
試料中のリガンドを定量する方法。 1.次の反応を触媒する。 オルソリン酸モノエステル + H2 O → アルコー
ル + オルソリン酸 2.活性化および安定化剤:Mg++およびCo++ 3.熱安定性:pH7.5、60℃処理で少なくとも3
0分間安定 4.比活性:少なくとも2,300U/mg 5.糖鎖を有さない。 6.分子量:140,000〜150,000(ゲルろ
過法) 65,000〜67,000(SDS−PAGE) - 【請求項26】 標識として、下記理化学的性質を有す
るアルカリホスファターゼを使用することを特徴とする
試料中の核酸配列決定法。 1.次の反応を触媒する。 オルソリン酸モノエステル + H2 O → アルコー
ル + オルソリン酸 2.活性化および安定化剤:Mg++およびCo++ 3.熱安定性:pH7.5、60℃処理で少なくとも3
0分間安定 4.比活性:少なくとも2,300U/mg 5.糖鎖を有さない。 6.分子量:140,000〜150,000(ゲルろ
過法) 65,000〜67,000(SDS−PAGE)
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