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JPH0955262A - コネクタの嵌合構造 - Google Patents

コネクタの嵌合構造

Info

Publication number
JPH0955262A
JPH0955262A JP22735695A JP22735695A JPH0955262A JP H0955262 A JPH0955262 A JP H0955262A JP 22735695 A JP22735695 A JP 22735695A JP 22735695 A JP22735695 A JP 22735695A JP H0955262 A JPH0955262 A JP H0955262A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connector
locking piece
fitted
mounting plate
electrical component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22735695A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Nakada
裕之 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP22735695A priority Critical patent/JPH0955262A/ja
Publication of JPH0955262A publication Critical patent/JPH0955262A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 待ち受け側のコネクタに対して相手のコネク
タを正規に嵌合でき、併せてその確認もできるようにす
る。 【解決手段】 インストルメントパネル1の背面側には
コネクタ装着板8が取り付けられる。そこに開口された
嵌入孔10には、待ち受け側の雌コネクタ9が、撓み変
形可能な係止片12の係止突起13を係止させること
で、正規の組付位置よりも前方の作業位置で保持され
る。電装品2に設けられた雄コネクタ5のフード5aに
は、係止片12の突部15を嵌めて逃がす逃がし孔17
が形成されている。装着開口3内に電装品2が挿入され
ると、雄コネクタ5が作業位置の雌コネクタ9に嵌合さ
れ、正規に嵌合されたところで係止片12の撓み変形が
可能となって、引き続く電装品2の押し込みにより、雌
コネクタ9が組付位置まで押し込まれる。半嵌合状態で
は、係止片12が撓み変形できなくて押し込めない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雌雄一対のコネク
タの一方を待ち受け状態としてその前方から他方のコネ
クタを嵌合させるようにしたコネクタの嵌合構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、インストルメントパネルに装着さ
れるメータ、スイッチ等の各種電装品をワイヤハーネス
に接続する部分の構造並びに組み付け手順は、以下のよ
うである。インストルメントパネルには各種電装品を装
着するための開口部が所定位置に形成される一方、その
背面側にワイヤハーネスが収納されるようになってお
り、ワイヤハーネスからは各開口部に対応するようにし
てコネクタが引き出されている。このインストルメント
パネルは、ワイヤハーネスを収納した状態でボディに固
定される。そして電装品をワイヤハーネスに接続する場
合は、まず開口部から手や指を入れて対応するコネクタ
をインストルメントパネルの前面に引っ張り出し、その
引っ張り出されたコネクタと電装品に設けられたコネク
タ同士を嵌合したのち、コネクタともども電装品を開口
部に装着し、それを各電装品について繰り返し行うこと
で組み付けがなされる。この方法では、電装品の組み付
けに手間が掛かって能率が悪いという問題がある。
【0003】そこで近年、作業能率を高めるために、イ
ンストルメントパネルについてもプラグイン方式の接続
構造を採用したものが逐次開発されつつある。このもの
は、図6に示すように、各種電装品aを装着する開口部
cを設けたインストルメントパネルbに加えて、コネク
タ装着板dを備えている。コネクタ装着板dには、各電
装品aに設けられたコネクタとそれぞれに嵌合可能な複
数個のコネクタeが、ワイヤハーネスfから引き出され
て所定の位置に支持されるようになっている。このコネ
クタeはいわゆる待ち受けコネクタと称されるものであ
る。そして、コネクタeを支持したコネクタ装着板dを
インストルメントパネルbの背面側に予め取り付け、そ
の状態でインストルメントパネルbをボディに固定す
る。そののち、各電装品aを開口部cに順次に挿入して
その電装品aのコネクタをコネクタ装着板d上の対応す
るコネクタeと嵌合し、もって各電装品aの接続を図る
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでプラグイン構
造を採用するに当たって、上記のようにインストルメン
トパネルbにコネクタ装着板dを取り付ける場合、両者
がともに大きな成形品であるために取付精度が出し難
く、それに伴い開口部cから待ち受け側のコネクタeま
での距離にばらつきが出るおそれがあった。そのため、
例えば待ち受け側のコネクタeが奥方に引っ込み過ぎて
いると、相手の電装品aのコネクタが正規量まで嵌合で
きず、逆に待ち受け側のコネクタeが前方に出過ぎてい
ると、電装品a側のコネクタの押し込みが規制されるこ
とで、電装品aが開口部c内の所定位置まで押し込めな
いという問題があった。また両コネクタは、インストル
メントパネルbの内部で嵌合されるのであるから、正規
に嵌合されているか否かが確認し辛いという問題もあっ
た。
【0005】本発明は上記のような事情に基づいて完成
されたものであって、待ち受け側のコネクタに対して相
手のコネクタを正規に嵌合でき、併せてその確認もでき
るようにしたコネクタの嵌合構造を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、雌雄一対のコネク
タのうちの一方のコネクタが待ち受け状態でコネクタ装
着板に設けられ、その一方のコネクタの前方から他方の
コネクタが嵌合されるようにしたコネクタの嵌合構造に
おいて、前記コネクタ装着板には前記一方のコネクタが
前後方向の移動可能に嵌入される開口部が設けられ、前
記一方のコネクタには、弾性的な撓み変形が可能であっ
て、かつ前記開口部に係合してその一方のコネクタを正
規の組付位置よりも前方に突出した作業位置で保持し得
る係止片が設けられるとともに、前記他方のコネクタに
は、前記一方のコネクタへの嵌合時に前記係止片の撓み
空間内へ突入する突入部が設けられ、その突入部には、
前記作業位置において前記両コネクタが正規に嵌合され
た場合に前記係止片が撓み変形するのを可能として、前
記一方のコネクタが正規の組付位置へ押し込まれるのを
許容する逃がし部が設けられている構成としたところに
特徴を有する。
【0007】請求項2の発明は、互いに嵌合される雌雄
一対のコネクタと、その一方のコネクタを設けた電装品
と、その電装品を所定位置に装着可能とする電装品装着
板と、電装品装着板に取り付け可能であり他方のコネク
タを待ち受け状態で支持したコネクタ装着板とを備え、
電装品装着板にコネクタ装着板を予め取り付け、前記電
装品装着板をボディに固定したのち電装品を装着するこ
とで、その電装品側のコネクタを前記コネクタ装着板上
の待ち受け側のコネクタと嵌合するようにしたものにお
いて、前記コネクタ装着板には、前記待ち受け側のコネ
クタが前後方向の移動可能に嵌入される開口部が設けら
れ、前記待ち受け側のコネクタには弾性的に撓み変形可
能な係止片が設けられて、その係止片が前記開口部の口
縁に係合することでそのコネクタが正規の組付位置より
も前方に突出した作業位置で保持可能とされるととも
に、前記電装品側のコネクタには、前記待ち受け側のコ
ネクタへの嵌合時に前記係止片の撓み空間内に突入する
突入部が設けられ、その突入部には、前記作業位置にお
いて両コネクタが正規に嵌合されたところで前記係止片
の撓み変形を可能とする逃がし部が設けられ、その係止
片の撓み変形に伴って前記待ち受け側のコネクタが正規
の組付位置に押し込み可能とされる構成としたところに
特徴を有する。
【0008】
【作用】請求項1の発明では、待ち受け側のコネクタ
は、係止片がコネクタ装着板の開口部に弾性的に係合さ
れることで、正規の組付位置よりも前方の作業位置で保
持される。相手のコネクタは、突入部を係止片の撓み空
間内に突入させつつ作業位置にある待ち受け側のコネク
タと嵌合され、相手のコネクタが所定位置に押し込まれ
るまでの間に両コネクタが正規に嵌合される。そのと
き、係止片が突入部に設けられた逃がし部と対応するこ
とで撓み変形が可能な状態となり、引き続いて相手のコ
ネクタが所定位置まで押し込まれると、係止片を撓み変
形させつつ待ち受け側のコネクタが相手のコネクタとも
ども正規の組付位置まで押し込まれる。仮に両コネクタ
が正規に嵌合されていないと、突入部により係止片の撓
み変形が規制されて、待ち受け側のコネクタは作業位置
から奥に押し込めない。
【0009】請求項2の発明では、待ち受け側のコネク
タは、係止片がコネクタ装着板の開口部に弾性的に係合
されることで、正規の組付位置よりも前方の作業位置で
保持される。電装品側のコネクタは、突入部を係止片の
撓み空間内に突入させつつ作業位置にある待ち受け側の
コネクタと嵌合され、電装品が所定位置に押し込まれる
までの間に両コネクタが正規に嵌合される。そのとき、
係止片が突入部の逃がし部と対応することで撓み変形が
可能な状態となり、引き続いて電装品が所定位置まで押
し込まれると、係止片を撓み変形させつつ待ち受け側の
コネクタが相手のコネクタとの嵌合状態を維持したまま
正規の組付位置まで押し込まれる。仮に両コネクタが正
規に嵌合されていないと、突入部により係止片の撓み変
形が規制されて、待ち受け側のコネクタは作業位置から
奥に押し込めない。
【0010】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、待ち受け側の
コネクタを予め正規の組付位置よりも前方の作業位置に
係止した状態で相手のコネクタを嵌合させ、その後に組
付位置まで押し込みができるようにしたから、両コネク
タが正規に嵌合されることを担保し、かつ相手のコネク
タを所定位置まで確実に押し込んで装着することができ
る。また両コネクタが半嵌合状態にある限り、待ち受け
側のコネクタを作業位置から奥方に押し込めないから、
待ち受け側のコネクタが組付位置まで押し込まれたこと
をもって、両コネクタが正規に嵌合されていることを自
ずと確認することができる効果がある。
【0011】請求項2の発明によれば、コネクタ装着板
を電装品装着板に取り付ける際に前後方向のばらつきが
できたとしても、待ち受け側と対応する電装品側のコネ
クタ同士を正規に嵌合でき、なおかつ電装品を所定位置
まで確実に押し込んで装着することができる。また、待
ち受け側のコネクタが正規の組付位置まで押し込まれた
ことをもって、両コネクタが正規に嵌合されていること
を自ずと確認することができる効果がある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明をインストルメント
パネルにおける電装品の接続部分に適用した一実施形態
を図1ないし図5に基づいて説明する。図1において、
符号1は、図6によって説明したと同様のインストルメ
ントパネルであって、合成樹脂を素材として一体成形さ
れている。このインストルメントパネル1には、各種の
電装品2を前面側から挿入して装着するための複数個の
装着開口3が形成されている。この装着開口3は裏面側
に角筒状に出っ張って形成されている。電装品2の挿入
方向の前面には、フード状の雄側のコネクタ5(以下、
雄コネクタという)が一体的に設けられており、その内
部にタブ状の雄形端子金具6が突出されている。
【0013】インストルメントパネル1の背面側には、
同じく合成樹脂を素材として一体成形されたコネクタ装
着板8が取り付けられるようになっている。このコネク
タ装着板8には、待ち受け側となる雌側のコネクタ9
(以下、雌コネクタという)が嵌入可能な嵌入孔10が
形成されている。各嵌入孔10は、コネクタ装着板8が
インストルメントパネル1に取り付けられた場合に、各
装着開口3と対応する位置ごとに形成されており、各嵌
入孔10内に、対応する雌コネクタ9がクリアランスを
持って前後方向の移動自由に嵌入されるようになってい
る。
【0014】雌コネクタ9は、その前端側が上記した電
装品2に設けられた雄コネクタ5内に嵌合可能であり、
その内部には、図示しないワイヤハーネスから引き出さ
れた電線の端末と接続された雌形端子金具が収容されて
いる。なおワイヤハーネスはコネクタ装着板8に一体的
に組み付けられている。
【0015】雌コネクタ9の上面には、弾性的に撓み変
形可能な係止片12が設けられている。この係止片12
は、雌コネクタ9の後端(図1の左端側)から立ち上が
って、前端側に向けて延出した形状に形成されている。
係止片12の上面の長さ方向の途中位置には、上記した
嵌入孔10の上側の口縁に係止可能な係止突起13が形
成されている。その係止突起13の後面側にはテーパ面
14が形成されている。また係止片12の先端には、下
向きに直角曲げされた突部15が形成されている。
【0016】この雌コネクタ9は、嵌入孔10内に表面
側(図1の右側)から嵌入され、係止片12の係止突起
13が嵌入孔10の上側の口縁に当たることで、それ以
上の押し込みが一旦規制される。この位置が、電装品2
側の雄コネクタ5との嵌合作業が行われる作業位置であ
って、この作業位置は、図4に示すように最終的に雌コ
ネクタ9が押し込まれて収納される組付位置よりも、予
め前方に突出している。
【0017】なお、雌コネクタ9に設けられた係止片1
2は高い弾性力を持つように設定されており、詳しくは
後記するが、雌コネクタ9が上記の作業位置にあって電
装品2側の雄コネクタ5が嵌合される際、その嵌合に要
する押込力を受けただけでは撓み変形が不能で、したが
って雌コネクタ9がその作業位置に留まり、それ以上の
押込力を受けることで初めて撓み変形して、雌コネクタ
9の押し込みが許容される程度の弾性力に設定されてい
る。
【0018】雄コネクタ5の上側のフード5aは、上記
した係止片12の撓み空間に突入する突入部となってい
る。そのフード5aには、係止片12の先端の突部15
を嵌めて逃がすことのできる逃がし孔17が設けられて
いる。この逃がし孔17は、両コネクタ5、9が正規に
嵌合された場合において、係止片12の突部15の直下
に対応する位置に形成されている。また両コネクタ5、
9には、それらが正規に嵌合された場合に互いにロック
するための図示しないロック機構が備えられている。
【0019】また、電装品2の挿入方向の後端側の上下
両面には、電装品2を装着開口3内でロックするための
一対のロック片19が設けられている。このロック片1
9は、撓み変形可能に挿入方向の前方に向けて延出して
形成されており、その延出端には嵌合突部20が形成さ
れている。一方装着開口3の上下の内面には、上記した
嵌合突部20が嵌合可能なロック凹部21が形成されて
いる。すなわち電装品2はロック片19を撓み変形させ
つつ装着開口3内に挿入され、所定位置(例えば挿入方
向の後端面がインストルメントパネル1の表面と面一と
なる位置)まで押し込まれたところで、ロック片19が
復元変形して嵌合突部20がロック凹部21に嵌合し、
押し込み並びに抜け方向の移動が規制された状態にロッ
クされるようになっている。
【0020】本実施形態は上記のような構造であって、
続いてその組み付けの手順を説明する。既述したように
雌コネクタ9がコネクタ装着板8の嵌入孔10に嵌入さ
れつつ、ワイヤハーネスから引き出された雌形端子金具
が雌コネクタ9に装着され、雌コネクタ9はそれぞれ図
1に示す作業位置に支持される。このように雌コネクタ
9を支持したコネクタ装着板8が、インストルメントパ
ネル1の背面側に取り付けられる。次に、コネクタ装着
板8が予め取り付けられたインストルメントパネル1
が、ボディに固定される。
【0021】続いて、図1の矢線に示すように、インス
トルメントパネル1の装着開口3に、比較的弱い力で電
装品2が押し込まれる。作業位置にある待ち受け側の雌
コネクタ9は、係止片12の係止突起13が嵌入孔10
の前面側の口縁に係止され、かつ係止片12は高い弾性
力を有していて容易に撓み変形し得ない状態にあるか
ら、雌コネクタ9は作業位置に留まって、それに電装品
2に設けられた雄コネクタ5が次第に嵌合される。
【0022】そして、図2に示すように両コネクタ5、
9が正規に嵌合するところまで押し込まれると、両コネ
クタ5、9がロック機構を介して一体的に結合され、そ
れとともに、係止片12の先端の突部15が雄コネクタ
5に設けられた逃がし孔17の直上に対応する。
【0023】続いて電装品2を上記よりも強い力で押し
込むと、図3に示すように、係止突起13のテーパ面1
4が嵌入孔10の口縁で押圧されることで、係止片12
の先端側を下方に撓ませる力が作用し、係止片12はそ
の先端の突部15を逃がし孔17に嵌めて逃がしつつ撓
み変形して、雌コネクタ9が雄コネクタ5と一体となっ
て奥方に押し込まれる。
【0024】この間に電装品2は、ロック片19を撓み
変形させつつ押し込まれ、所定位置まで押し込まれる
と、図4に示すように、ロック片19の嵌合突部20が
ロック凹部21内に弾性的に嵌合することで、電装品2
が所定位置に押し込みおよび抜け止めが規制された状態
で装着される。そのとき、雌コネクタ9の係止片12の
係止突起13が嵌入孔10の裏面側に抜け、係止片12
が復元弾性力で元位置に復帰する。それにより雌コネク
タ9は、雄コネクタ5と正規に嵌合された状態で、また
係止突起13が嵌入孔10の後面側の口縁に係止されて
前方への抜け止めがなされた状態で、正規の組付位置に
収納される。
【0025】なお、図5に示すように、両コネクタ5、
9が半嵌合状態に留められたまま、待ち受け側の雌コネ
クタ9を組付位置に押し込もうとすると、半嵌合状態で
は、逃がし孔17が係止片12の突部15の直下に対応
していないために、突部15が雄コネクタ5の上側のフ
ード5aに当たって係止片12は撓み変形できず、その
ため雌コネクタ9は押し込めない。この状態から電装品
2をさらに押し込めば、電装品2ならびに雄コネクタ5
のみが押し込まれて、その結果、両コネクタ5、9が正
規に嵌合され、それに伴い係止片12の突部15と逃が
し孔17とが対応する。したがって、引き続いて電装品
2を押し込めば、上記のように係止片12が撓み変形し
つつ、雌コネクタ9が雄コネクタ5と正規に嵌合した状
態で正規の組付位置まで押し込まれる。すなわち、待ち
受け側の雌コネクタ9は雄コネクタ5と正規に嵌合され
て初めて、正規の組付位置まで押し込まれる。
【0026】以上のように本実施形態では、待ち受け側
の雌コネクタ9を予め正規の組付位置よりも前方の作業
位置に係止した状態でコネクタ装着板8に保持し、その
作業位置にある雌コネクタ9に電装品2側の雄コネクタ
5を嵌合させて、その後に組付位置まで押し込まれるよ
うにしたから、コネクタ装着板8をインストルメントパ
ネル1に取り付ける際に前後方向のばらつきができたと
しても、待ち受け側と対応する電装品2側のコネクタ
9、5同士を正規に嵌合でき、また電装品2を所定位置
まで確実に押し込んで装着することができる。また、両
コネクタ5、9が半嵌合の状態にある限り、待ち受け側
の雌コネクタ9が正規の組付位置まで押し込まれること
が確実に防止される。
【0027】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)本発明は、インストルメントパネルにおける電装
品の接続部分に限らず、雌雄一対のコネクタのうちの一
方のコネクタが待ち受け状態でコネクタ装着板に設けら
れ、その一方のコネクタの前方から他方のコネクタが嵌
合されるようにしたコネクタの嵌合構造全般にわたって
広く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における待ち受け側の雌コ
ネクタをコネクタ装着板の作業位置に保持した状態を示
す断面図である。
【図2】両コネクタが正規に嵌合された状態の断面図で
ある。
【図3】雌コネクタが作業位置から正規の組付位置に向
けて押し込まれている途中の断面図である。
【図4】電装品が所定位置に装着された状態の断面図で
ある。
【図5】両コネクタが半嵌合状態にある場合の断面図で
ある。
【図6】プラグイン形式による電装品の接続構造を示す
分解斜視図である。
【符号の説明】
1…インストルメントパネル(電装品装着板) 2…電装品 3…装着開口 5…雄コネクタ 5a…フード(突入部) 8…コネクタ装着板 9…雌コネクタ(待ち受けコネクタ) 10…嵌入孔(開口部) 12…係止片 13…係止突起 15…突部 17…逃がし孔 19…ロック片

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雌雄一対のコネクタのうちの一方のコネ
    クタが待ち受け状態でコネクタ装着板に設けられ、その
    一方のコネクタの前方から他方のコネクタが嵌合される
    ようにしたコネクタの嵌合構造において、 前記コネクタ装着板には前記一方のコネクタが前後方向
    の移動可能に嵌入される開口部が設けられ、前記一方の
    コネクタには、弾性的な撓み変形が可能であって、かつ
    前記開口部に係合してその一方のコネクタを正規の組付
    位置よりも前方に突出した作業位置で保持し得る係止片
    が設けられるとともに、前記他方のコネクタには、前記
    一方のコネクタへの嵌合時に前記係止片の撓み空間内へ
    突入する突入部が設けられ、その突入部には、前記作業
    位置において前記両コネクタが正規に嵌合された場合に
    前記係止片が撓み変形するのを可能として、前記一方の
    コネクタが正規の組付位置へ押し込まれるのを許容する
    逃がし部が設けられていることを特徴とするコネクタの
    嵌合構造。
  2. 【請求項2】 互いに嵌合される雌雄一対のコネクタ
    と、その一方のコネクタを設けた電装品と、その電装品
    を所定位置に装着可能とする電装品装着板と、電装品装
    着板に取り付け可能であり他方のコネクタを待ち受け状
    態で支持したコネクタ装着板とを備え、電装品装着板に
    コネクタ装着板を予め取り付け、前記電装品装着板をボ
    ディに固定したのち電装品を装着することで、その電装
    品側のコネクタを前記コネクタ装着板上の待ち受け側の
    コネクタと嵌合するようにしたものにおいて、 前記コネクタ装着板には、前記待ち受け側のコネクタが
    前後方向の移動可能に嵌入される開口部が設けられ、前
    記待ち受け側のコネクタには弾性的に撓み変形可能な係
    止片が設けられて、その係止片が前記開口部の口縁に係
    合することでそのコネクタが正規の組付位置よりも前方
    に突出した作業位置で保持可能とされるとともに、前記
    電装品側のコネクタには、前記待ち受け側のコネクタへ
    の嵌合時に前記係止片の撓み空間内に突入する突入部が
    設けられ、その突入部には、前記作業位置において両コ
    ネクタが正規に嵌合されたところで前記係止片の撓み変
    形を可能とする逃がし部が設けられ、その係止片の撓み
    変形に伴って前記待ち受け側のコネクタが正規の組付位
    置に押し込み可能とされる構成となっていることを特徴
    とするコネクタの嵌合構造。
JP22735695A 1995-08-10 1995-08-10 コネクタの嵌合構造 Pending JPH0955262A (ja)

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ID=16859522

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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